元スレ千早「気が付けば私は、病棟の一室で眠っていた」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
[病室]
千早「ここは……」キョロキョロ
千早(ダメ……見覚えがない)
千早「……なんで私はこんなところに」
千早(……?)
千早「嘘……腕が鎖で繋がれてる……」ガシャリ
千早「……なんで――」
2 :
千早「ない!」
3 :
千早「あれだけ爆乳を誇った私の胸が……無い……?」
4 = 1 :
春香「……う、んん……」
千早「は、春香!」
春香「ち、千早ちゃん……? あれ、私なんでこんなところに」
千早「春香、大変なの!」
春香「え、どういう」
千早「これ」ジャラ
春香「え……く、鎖? あ、わ、私もだ!」
千早「これっていったいどういう――」
5 = 1 :
春香「千早ちゃん……こ、こんな紙が枕もとに」ペラリ
千早「……ちょっと読んでくれないかしら」
春香「う、うん。……『アリスは一人でこの部屋を逃げ出した』」
千早「……アリス?」
春香「まだ続きがあるみたい……。『鎖が取れたのはアリスだけ』」
千早「……どういうこと?」
春香「よくわからない……」
千早「続きは?」
春香「これ以外は……特には……」
6 :
やめろー改造するんじゃないー!
7 = 1 :
千早(春香が隣のベッドで寝ていたということで、私は少しだけ落ち着きを取り戻した。私一人ではない、それが安心へと繋がったのだ)
千早(しかし、この状況。冷静になっても何もわからない。ただ、部屋は薬品の匂いが漂っている)
千早(私たちは、これからどうなると言うのだろうか)
春香「ち、千早ちゃん?」
千早「……どうかした?」
春香「黙っちゃったから、……不安になって」
千早「……ごめんなさい。今の状況を考えていたの」
春香「……そうなんだ。でも、ここどこだろうね」
千早「病院……であることは、間違いないとは思うんだけど」
行動安価 >>下3
1 このままじっとしておく
2 とりあえずいろいろ探してみる
8 = 1 :
千早(春香が隣のベッドで寝ていたということで、私は少しだけ落ち着きを取り戻した。私一人ではない、それが安心へと繋がったのだ)
千早(しかし、この状況。冷静になっても何もわからない。ただ、部屋は薬品の匂いが漂っている)
千早(私たちは、これからどうなると言うのだろうか)
春香「ち、千早ちゃん?」
千早「……どうかした?」
春香「黙っちゃったから、……不安になって」
千早「……ごめんなさい。今の状況を考えていたの」
春香「……そうなんだ。でも、ここどこだろうね」
千早「病院……であることは、間違いないとは思うんだけど」
行動安価 >>下3
1 このままじっとしておく
2 とりあえずいろいろ探してみる
9 = 6 :
鎖に繋がれて探せるのか?
12 = 1 :
千早「とりあえず、繋がれたまま色々と探してみましょう」
春香「う、うん……。分かった」
千早「……」ゴソゴソ
春香「……あっ」ゴソゴソ
千早「何かあった?」
春香「……これが、足元に」
千早「これは……鍵?」
春香「何の鍵だろう……?」
千早(恐らく……この鍵は……)
13 = 1 :
千早(恐らく……この鍵は……)
千早「もしかすると、この鎖の鍵かもしれないわ」
春香「本当に!?」
千早「ええ、でも……」
千早(あの不可解なメッセージ。それが意味していたのは……いったい……)
千早「鍵は一つだけ?」
春香「うん、一つだけ」
千早「……それじゃあ春香から先に使ってみて」
春香「私から? どういうこと?」
千早「……もしかすると、この鍵。一回しか使えないかもしれないから」
春香「……なんでそんなこと」
千早「さっきの紙に書いてあったこと。深読みじゃないといいけど……アリスは一人でって書いていたから、もしかすると……この鍵も一人しか使えないのかもと思って」
千早(この状況は明らかにおかしい。メッセージも誰かによって創られたことは明白だわ。だとすれば……私の推理は間違ってはない……はず)
14 = 1 :
春香「……だったら、千早ちゃんが使って」
千早「……え?」
春香「私、今の状況もまだあんまり呑み込めてないし……千早ちゃんなら、自由になったら何か見つけてくれるかもしれないから」
千早「春香……」
春香「だから、これ」ジャラ
千早「……分かったわ」
千早「…………」ガシャン
千早「ひ、開いた」
千早(だけど、やっぱり思った通り――鍵は刺さったまま抜くことが出来ないような作りになっていた)
千早「春香……。ごめんなさい、後で必ず迎えに来るから」
15 = 1 :
千早(そう言いながら、私が病室を出た――その瞬間だった)
ガシャン
千早「!」ハッ
千早「……閉まってる」ガシャガシャ
千早(春香といた部屋はすでに閉まっていた)
千早「……」キョロキョロ
千早(やっぱり病院みたいね)
千早(長く続いた廊下には同じような病室が立ち並んでいた)
千早(……春香のことも心配だけれど、自分の心配もしないと。何が出てくるか分からないわ)
「……だよ……なん……よ……」
「……よ……うん……そう……」
千早(声? 誰かが話している?)
安価下3
1見に行く
2見に行かない
19 = 1 :
千早(気になるわね……少しだけ、見に行きましょうか)
「だから……ここは……」
「そんなこと言っても……」
千早(聞き覚えのある声? これはもしかして……)
響「だーかーらー! 一刻も早くここから抜け出した方がいいって言ってるんだよー!」
真「それが出来たら苦労しないって言ってるんだろ!」
千早「響! 真!」
響「ち、千早……? 千早もいたのかー!」ダキッ
真「でも、千早……もしかして。千早も誰かを……」
千早「ええ……もしかして二人とも……」
響「……」
真「……」
千早「詳しく聞かせてもらえるかしら」
20 = 1 :
(二人の話を聞く)
千早「……つまり、二人とも――我那覇さんは四条さんを、真は萩原さんを病室に?」
真「……そうだよ。本当はボクが残るって言ったんだけど、雪歩が……」
響「貴音は最後までここにいるって聞かなかったさー……。たぶん、今も目を瞑っていると思う……」
千早「そう……」
千早(状況はやはり未だよく分からないままね。
でも、このよくわからない状況になっていると言うことが、私だけではなくて765プロの他の子たちもなっているということが分かったわ。
……とすれば、もしかするとここで名前が出てきたメンバー以外にも何かあったのかしら……。
ダメね、まだ情報が少なすぎる)
21 = 1 :
響「それにしても、ここ薄暗くて……なんだか嫌な感じ……」
真「確かに……なんだか肌寒いし……」
千早「他の人は見ていないの?」
響「自分はさっき真と会って……」
真「二人でここから出る方法と、みんなを助ける方法を探していたんだ」
千早「と、すると……」
千早(今できることと言えば、もう少しこのあたりに何かないか探してみること。もしくは、他に誰か出てくるまでここで待っておくか。そのどちらかが重要になってくるわね。前者は少し危険なような気もするけれど……)
千早「他に誰かいるかもしれないし、少しの間ここで待っておかない?」
響「ここで? ……うーん、ちょっと怖いけど……千早が言うなら……」
真「確かに、千早も後から来たんだし少しだけここにいようか」
千早「ええ」
22 = 1 :
千早(その間、もう少しこの状況を整理する必要があるみたいね)
千早(まず、今私たちは病院の中にいる。これは間違いない)
千早(そして、その病院の病室で二人一組になって鎖で繋がれていた)
千早(その鎖は片方しか外すことが出来ず、なおかつ病室から出れたのも一人だけ)
千早(それで、全員の共通点は765プロのアイドルということ)
千早(こんなところかしら)
千早(今欲しい情報としては、なんで私たちがここにいるかということ。これは他の全員が覚えていなかった。そして、ここからどうやったら出られるのか。もしくはここはどこなのか? あとは――私たちは無事でいることが出来るのか。これくらいかしら)
23 = 1 :
「……ここは……」
千早「……誰か来たみたいね」
響「あれは……」
あずさ「……みんな! こんなところにいたのね!」
千早「あずささん……!」
響「あずさー!」
真「あずささんもここに……」
あずさ「そうなの……。私、美希ちゃんを置いてきちゃったみたいなんだけど……」
千早「美希を?」
千早(あずささんは美希を置いてきた。つまり、現時点で二人一組ということは確定、ということね)
あずさ「それにしても、ここは……」
響「自分たちもよくわかってないんだ」
真「なんだか嫌な感じがするよね」
千早(三人とも体を震わしている。確かに、ここの廊下は底冷えするように冷気がこみ上げている。……薄暗いと思っていたけれど、灯りもあるし……。電気は通っているみたいね)
24 = 1 :
千早「まだ、他に来るかしら……」
真「あずささんも来たんだし、もう少し待っていた方がいいんじゃないかな」
響「うーん、でもやっぱりそろそろ動いた方がいいんじゃない?」
千早(あずささんの例もあるし、ここで待っていた方がいい気もするけれど……。でも、響の言う通りそろそろここを抜け出す手がかりを見つけにいかないと、時間が経てば経つほど春香たちは鎖で繋がれている以上、食べ物を口にすることも出来ない)
千早「そうね……」
安価下3
1動いてみる
2待つ
28 = 1 :
千早「もう少しだけ待ってみない?」
響「……待つの?」
真「まあ、うろうろするよりいいんじゃないかな」
あずさ「そうね……。他の子がいたとすると、心配だわ」
千早「ええ」
千早(私たちは、四人で固まってその場に待機することにした)
29 = 1 :
(30分後)
響「誰も来ないぞ……」
真「ねえ、もういいんじゃない?」
千早「そうね……」
あずさ「移動するの?」
千早「このまま何もしなくても、時間だけは過ぎていってしまいそうなので」
あずさ「そうねえ……。その前に、みんなどの部屋から来たか教えてくれないかしら?」
千早「どうかされたんですか?」
あずさ「うーん、部屋数に比べてなんだかわたしたちって少ないなあって思ってね」
千早「確かに……」
千早(あずささんの言う通り、私たちは二人一組で収容されていた。それなのにもかかわらず、部屋数はそれ以上だ。一応、部屋の番号は確認しているし……あずささんの意見に従おう)
30 = 1 :
千早「私は301号室です」
響「自分は309号室だぞ」
真「ボクは307号室だったかな」
あずさ「私は、303号室ね」
千早「やっぱり、間が空いていますね」
あずさ「ええ。その間の部屋には何かあるのかしら?」
響「うーん。部屋のことも気になるけど、自分も個人的に気になることがあって」
真「なにかあったの?」
響「うん。実はさっき309号室の方からこっちへ来るとき、階段があるような場所を見たんだ」
千早「階段?」
真「なんで先にそれを言わないんだよ!」
響「だって、その階段シャッターで封鎖されてて下にはいけなかったんだよ!」
あずさ「まあ……」
31 = 1 :
千早「階段……シャッター……それは、鍵とかがついていたのかしら?」
響「うーん。チラッとしか見ていないから、分かんないぞ」
千早「なるほど……」
千早(今、あずささんと我那覇さんの方から気になることが二つ出てきた)
千早(一つは、各部屋の間にある空白の部屋。そこに何があるのか、もしかすると部屋は開いているかもしれない)
千早(あともう一つは、我那覇さんの階段の件。下の階へ続く道があると言うことは、ここは階層のある病院ということになるのかしら)
響「ど、どうする?」
千早「そうね……」
安価下3
1階段を見に行く
2部屋を調べる
35 :
楽しい
36 = 1 :
千早(階段の方も気になるけれど……、恐らくシャッターが下りてると言うことは、下へはいけない可能性が高いわね)
千早「部屋の方を調べましょう」
響「分かったぞ!」
真「階段の方は、後で見に行くってことでいいのかな?」
千早「そうね、やっぱり部屋の方が気になる点が多いわ」
あずさ「でも、どの部屋から見ていくの?」
千早「そうですね……」
響「とりあえず、その辺の部屋を全部開いてるか確認すればいいんじゃない?」
真「そんな感じで適当に調べてたら何か出てきたらどうすんだよ!」
響「え!? そんなことあるの!?」
あずさ「でも、真ちゃんの言うとおりね。今、むやみやたらに行動しても危ないわ」
千早(そう、そこがネックになってくる。今行動をするとしても部屋を調べることは安全なのかしら?)
38 = 35 :
部屋調べたら鎖と白骨死体があるよねこれ
39 = 1 :
響「まあ、大丈夫だぞー。ほら、こんな感じで――」ガチャ
響「……え?」
千早「が、我那覇さん……」
千早(我那覇さんは、一番近くにあった部屋の扉を開けてしまった――ここは、308号室か)
響「あ、開いちゃったけど……ど、どうしよう」
千早「……入りましょう」
真「入るの?」
千早「ええ。私が先に入るわ」
千早(確かに危険ではあるけれど、このまま立っていても埒が明かない。たとえ他の部屋を調べてみて開いたとしても同じことをすることになるでしょうし)
40 = 1 :
千早「さて……」キイー
響「ち、千早? 大丈夫?」
千早(後ろから、我那覇さんが怯えて声をかけてきた。……たぶん、大丈夫かしら)
千早(部屋は至って普通の部屋だった。私たちがいた部屋と同じく、ベッドが置かれており、そこには鎖が置かれていた)
千早「誰もいない……か」
千早(しかし、そこには誰もいなかった。そう、もぬけの殻だ)
真「千早? ……これは」
千早「ええ、何もないみたいね」
千早(何もない……。そう、ここには何もなかった。ただ寂れたベッドが置いてあるだけ……本当にそれだけ?)
41 = 1 :
千早「ちょっと待って」
響「ど、どうしたの?」
千早「あれ……」
千早(そこには一通のメモが置いてあった)
千早(私は、その瞬間一つのことを思い出す)
千早「皆、そう言えば――ベッドの近くに変な紙切れおいていなかった?」
千早(私はあのとき、あんな風な紙切れを春香と見たのだ。そうあれには『アリスは一人でこの部屋を逃げ出した』『鎖が取れたのはアリスだけ』と書かれていた)
42 = 35 :
ホラー系好きすぎる
43 = 1 :
千早「……そんなことが書かれた紙を見なかった?」
千早(恐らく、みんなも同じような紙が置いていたはず――私はそう考えていた。しかし……)
響「そんなの見てないぞ?」
真「ボクも知らないなあ……」
あずさ「私も……ごめんなさい」
千早「そう……ですか」
千早(しかし、その紙を見たのは私だけだった。なぜ、私の部屋だけあの紙が? その疑問を考えていたとき――我那覇さんが奥の紙を指さした)
44 = 1 :
響「あれ、見なくていいの?」
真「気になるよね」
千早「……そうね」
あずさ「ちょっと待って」
千早「あずささん?」
あずさ「今度は……私が」
千早(さっきは私が飛び込んだからか、今度はあずささんが紙を見ると言った。そうだ、この状況に頭がマヒしていたが、何があるか分からない。そんな状況で危険なものに手を出すのは迂闊だった)
45 = 1 :
千早「お願いします」
あずさ「ええ」コクリ
千早(あずささんが紙切れを手にし、その中身を覗いた時、少しだけ顔を強張らせた)
あずさ「……みんな、これって」
響「どうかしたのか?」
真「……ボクたちにも見せてください」
千早「……」
千早(私たちが紙切れを覗いた先には――不可解なことが書かれていたのだ)
46 = 1 :
【貴方はどれを選びますか?】
①大切な人を助ける
②連絡手段を手に入れる
③全てを忘れる
④メアリーと遊ぶ
48 = 1 :
響「これ、どういうこと?」
真「さ、さあ……」
あずさ「なんだか、気味が悪いわね……」
49 = 35 :
全部かなぁ
50 = 1 :
千早(この紙切れはどういう意味が含まれているのかしら?)
千早(少なくとも、ここにきて重要な意味を持っていることは間違いない)
千早(1に関して言えば……、恐らくここでは私たちが置いてきた仲間たち――私ならば春香、ということになるのかしら)
千早(それを助ける……それは確かに一番大切なことだけれど)
千早(2は外部との連絡……ということかしら)
千早(少なくとも、今助けを呼ぶとすればこれを選択する必要があるわね)
千早(3は……今の時点では意味は分からない)
千早(すべてを忘れる? 何か覚えていることがあるということかしら)
千早(4つ目は……正直言って、一番不気味ね)
千早(他の三つは明確に何かをすることが書いてあるけれど、これだけはそれがない)
千早(メアリーは誰のことを指すのかしら? ……それに、アリスというのも気になるし)
みんなの評価 : ☆
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