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    元スレ千早「気が付けば私は、病棟の一室で眠っていた」

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    801 = 522 :

    P(見に行くか……)

    P(俺たちは、伊織の言うその壁の後を見にいくことにした)

    P(……左端についたとき、俺は声を漏らした)

    P「そうか、こっち側にもシャッターが下りていたんだな」

    P(左端には、右端と同様に階段があり、そこにはシャッターが下りていた)

    P(俺はまじまじとその様子を見つめていた)

    伊織「……これよ」

    P(そのとき、伊織の小さな声がした)

    802 = 522 :

    P「……確かに壁に何かの跡があるな」

    P(それは階段の横の壁であった)

    P(壁面には、修繕後のような痕跡が残されていた)

    真美「……これ、たぶん開くんじゃない?」

    P「ん?」

    P(そんな様子を見ていた真美が声を上げた)

    真美「ほら、ここ。たぶん……こうすれば」

    P(真美はそう言うと、修繕後に手をかけ――そして板のようなものを外した)

    803 = 528 :

    突貫工事

    804 = 522 :

    P「……随分、雑な修繕だな」

    真美「そうだね」

    P(……俺は少し疑り深い目を向けた)

    P(明らかに……これは、わざと取れるように作っていたに違いない)

    P(それは――ゲームの展開と同じにするためなのか?)

    P(俺は顎に手を置いて、まじまじとその壁の抜け穴を見つめていた)

    伊織「……ねえ、この抜け穴」

    P「ああ」

    P(抜け穴を見つめていた伊織が困ったように俺の方を見つめてきた)

    P(そう――抜け穴は、明らかに俺が通れない大きさだったのだ)

    805 = 544 :

    根性で入るんだ

    806 = 522 :

    P「……そうきたか」

    P(俺は思わず声を漏らした)

    P(さっき真美が言っていた一言――、一階には二人しか行けない)

    P(これは恐らく……)

    真美「真美たちなら通れそうだね」

    P(真美が呟くようにそう言ったとき、俺は顔を顰めた)

    P(そうだ、この抜け穴は俺が通るには小さすぎる――だが、真美と伊織なら通ることが出来るはずなのだ)

    P「……だが」

    P(一階には何度も言うように誰かがいる――そして、そこにこいつらを行かせてもいいのか?)

    807 = 522 :

    P(どうすれば……)


    安価下3

    1行かせる
    2行かせない

    808 = 748 :

    ああ怖い…

    812 = 809 :

    ここからが正念場

    813 = 699 :

    これ廃村の人か

    814 = 774 :

    Pが肩の関節を外せる特殊スキル持ちなら行けたのに

    815 = 522 :

    P(だが……これを進めなければ、先には進めないのは事実だ)

    P(俺は……二人に向き合った)

    P「……二人とも」

    真美「……」

    伊織「……」ギュッ

    P(二人とも怯えきった表情を見せていた)

    P(無理もない、今から彼女たちは――二人だけで闇の中に踏み出そうとしているのだから)

    P(俺は本当に……二人を行かせてもいいのか?)

    816 = 522 :

    真美「真美、行くよ」

    P(そのとき、真美がぽつりとつぶやいた)

    P「……真美?」

    真美「……だって、そうしないと亜美も他の皆も助けられないんでしょ?」

    P(真美の一言は、俺たちに強く響いた)

    P(そうだ、こうしている間にも律子たちは――)

    伊織「……私も」

    P「……伊織?」

    P(伊織は体を震わせながら、俺の袖から手を離した)

    伊織「……やよいを助けないと」

    P(そこには……きっと、かけがえのない友情があった)

    817 = 522 :

    P(俺は……)

    P「二人とも……すまない」

    P(二人に頭を下げた)

    P(こんなにも恐ろしい場所に二人を行かせなければならない不甲斐ない自分を俺は責めたてた)

    P(だが、そんな俺に二人は優しく微笑んだ)

    真美「……真美たち、きっと戻ってくるから」

    伊織「……ちゃんと、待ってなさいよね」

    P(二人はそう言うと、顔を見合わせ――そして、抜け穴に潜り込んだ)

    818 = 522 :

    P(俺は……二人に何もないことを祈ることしかできなかった)

    P(……二人とも、どうか無事でいてくれ)

    P(俺は何度もそう祈った――)


    ――――
    ――

    819 = 522 :

    伊織(私は、真美と一緒に穴をくぐった)

    伊織(そこは、さっきの廊下よりも薄暗かった)

    伊織(まだ……手の震えは収まらないみたい)

    伊織(私は、ぎゅっと自分の手を握りしめた)

    真美「いおりん、階段があるね」

    伊織(隣にいた真美がそう呟いた)

    伊織「ええ……そうね」

    伊織(目下には階段があった)

    伊織(やはりあの抜け穴からこの一階に続いていたようだった)

    820 :

    死なないでくれよ・・・

    821 = 522 :

    真美「……降りる?」

    伊織(真美は少し唇を震わせて、そう尋ねてきた)

    伊織(私は、小さく首を縦に振った)

    伊織(ゆっくりと、階段を降りると……そこには待合室と受付があった)

    真美「……あれ、出口かな?」

    伊織「……?」

    伊織(真美の指さした方向に目を向けると、そこには両開きの扉があった)

    伊織(少し気になるわね……)

    822 = 522 :

    伊織(どうしようかしら)


    安価下3

    1見に行く
    2見に行かない

    826 :

    VIPでまともなSSなんて久々に見たな
    安価した

    827 = 522 :

    伊織「見に行きましょ……」

    伊織(真美は頷くと、私の後ろをついてきた)

    伊織(私たちが歩くたびに、パキリパキリと床が響いた)

    伊織(これは……床が老朽化しているのかしら?)

    真美「……鍵がかかってるね」

    伊織「ええ……」

    伊織(扉には厳重に施錠がされていた)

    828 = 522 :

    伊織(ここを開けるにも、鍵が必要なのね)

    伊織(私は肩を落とした――そのときだった)


    「ウオアアアアアアアアアアアアアアア――ッ!」


    伊織「……」ビクッ

    真美「……ひっ!」

    伊織(また、あの声が響いたのだ)

    伊織(さっき聞いたよりも、ずっと近い)

    伊織(やっぱり……声の主は、一階にいるようね)

    真美「い、いおりん……」

    伊織(……真美は私の服を握った)

    伊織(私も、小さく体を震わせた)

    伊織(アイツがいないだけで――こんなにも恐怖が増してくるなんて)

    伊織(私は目に浮かんだ涙を袖で拭いた)

    829 :

    悟飯かと思った

    830 = 522 :

    伊織「……鍵はどこにあるのかしら」

    伊織(極力、階段から離れないようにしながら、私は待合室と受付を探すことにしてみた)

    伊織(どこを調べたら……)


    安価下3

    1受付近く
    2待合室のソファ
    3階段付近

    831 = 525 :

    下手に走ると床抜けそう
    音でばれそうだし慎重に動きたいな

    835 = 522 :

    伊織(受付を探してみましょうか)

    伊織(私たちは受付の方へ向かう。そこには机が置かれていた)

    伊織(……何かあるかしら?)

    伊織(――それにしても気になることがあるわ)

    伊織(私は机を漁る前に少し違和感を感じた)

    伊織(この違和感は何かしら?)


    安価下3
    1考える
    2机を調べる

    839 = 774 :

    怖い

    840 :

    ちょっと早いかもだけど次スレの事を考えたほうが良いかも

    841 = 820 :

    机開けた瞬間頭パーンッってならないよな……?

    842 = 522 :

    伊織(今は、机を調べることに専念しましょうか)

    伊織(私と真美は、なるべく音をたてないようにして机を漁った)

    真美「……いおりん、これ」

    伊織(そこには……紙切れが何枚か置かれていた)

    伊織(何枚かは掠れて見えないけど……これは何かしら)

    伊織(私は土埃の被った紙切れを払い除けると、それが何なのかはっきりとわかった)

    伊織「……誰かのことが書かれているわ」

    伊織(私がじっと紙に目を落とすと――そこには『アリス』という女の子の名前が書かれていた)

    伊織(アリス? 何か引っかかるわね)

    843 = 522 :

    真美「……これ、ゲームのタイトルに出てたよね?」

    伊織(隣から真美がそう呟いて、私はすぐに思い出した)

    伊織(そうだ、そう言えば亜美がやっていた方のHOSPITALのタイトルは――ALICEだったはず)

    伊織(そのとき、真美は何かを思い出したかのように、はっと顔を上げた)

    真美「ねえ、いおりん……ちょっと思い出したことがあるんだけど……」

    伊織「……どうかしたの?」

    845 = 522 :

    伊織(私が真美から話を聞こうとした時だった)


    「ウガアアアアアアアアアアアアアア!」


    伊織「……」ビクッ

    伊織(さっきよりも、近く声が響いていたのだ)

    真美「……ごめん、やっぱりなんでもないや」

    伊織(真美はそう言うと机の捜索を続けはじめた)

    伊織(真美のことも気になるけど……声もだんだんこっちに来ているような気もするし……あまり悠長にしている暇はなさそうね……)

    伊織(私は心臓を抑えながら、ぐっと目を閉じる)

    846 = 522 :

    伊織(どうしようかしら……)


    安価下3

    1部屋の捜索を続ける
    2真美から話を聞く

    849 = 525 :

    脱出したいけど1


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