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    元スレ女友「アンタの体質って何なの?」男「…」

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    451 = 367 :

    「ひとつ言ってやろう。この世には運命がある!」

    「前に聞きましたけど」

    「うるせーな、黙って聞いてろ。あのな? 俺はお前の救ってやったんだぞ、ヒーローだぜ?」

    「……」

    「よし。じゃ、続けるぞ」

    「運命は神様やらが作ってるらしい。しかし、その神様もどーも性格が悪いんだよ」

    「…まるで神と会ったような口ぶりですね」

    「当たり前だ、まだまだ喧嘩してる最中だぜ?」

    「信用出来ません」

    「じゃあ信じろ。それだけでテメーの答えになるぜ、神様は居るししかも馬鹿だ」

    452 = 429 :

    おおっ

    453 = 367 :

    (なんて言い草だ)

    「勝手に人のことを殺そうとするし、自分の都合で大地震を起こしたりするんだ」

    「…なぁ馬鹿だろ?」

    「それ、二十年前の大地震のことですか?」

    「うん。あれって俺のせいだし」

    「……」

    「んだから本当だって。それに、救ったのも俺だよ。やべぇこの顔全然信用してねえな…」

    「それで?」

    「お、おおっ? だからそのー……運命って奴? それに躍らされるのはバカをみるってことだ」

    「結局は神様の……つか、様ってつけるの嫌だな。あの神の勝手な都合が運命ってわけだ」

    「なんで人はその都合に合わせなくちゃ行けねえんだ? 違うだろ、人は自分の道を進むもんだ」

    455 = 367 :

    「運命が決めたことがあろうと、それが納得出来ないんだったら──抵抗しろよ」

    「神が絶対だって、誰が決めた? 昔の訳のわからないヒゲモジャ共が勝手に決めたことだろ?」

    「……」

    「抵抗していいんだよ。喧嘩だって、なんだって、売ってもいいんだ──神にな」

    「勉強になります」ぺこり

    「ちっとも思ってない顔で言うな」

    「そんなことありません、師匠」

    「…うむ、その師匠って奴いいな。どんどん呼べ、気に入った」

    「──さっきからなに話しているのですか。あなた」

    「うおっ! ち、違うんだ。ちょっくらコイツに年配としてのだな…!」

    「そうなのですか。あなたが、あなたみたいな存在で」

    「…ちょっと口悪くない?」

    456 :

    >>1の過去作読んできたよ
    面白かったよ

    458 = 367 :

    「こ、こんにちわ…」

    「どうも、こんにちわ。あなたがあの噂の…?」

    「そうそう!この街で最強になった奴らしいぜ? すげえよな、俺がいるってのに!」

    「…何故対抗意識を燃やしているのですか、はしたない」

    「だって…」

    (綺麗な人だ…しかし、なんとも記憶に残らないような…儚さがある)

    「んーむ、はてさて。なんと、いきなりだが俺は旅に出る!」

    「はっ?」

    「すまんな急に。いやなに、ちょっと──不思議な出会いがあったもんでな」

    「不思議な出会い?」

    「ああ、そうだ。俺もにわかに信じられないんだが…ま、あの悪魔がいうからには本当なんだろうけども」

    459 = 367 :

    「…またあの悪魔と会ったのですか、どういうつもりなのですか、私のような天使が居るというのに」

    「自分で言う? ま、確かにお前は天使だけどさ…」

    (人前でどうどうとイチャイチャと…)

    「──とにかく、俺は今日からこの街を離れる」

    「……っ…」

    「安心しろ。ちゃんと戻ってきたやるよ、お、そうそう…じゃあ一つ宿題を残してやろう」

    「宿題?」

    「ああ、この街に俺と──コイツとの娘がいる。そいつと仲良くしてやってくれ」

    「…娘」

    「んだよチキンハートか? 度胸を見せろよ青少年」

    「……」

    「仲良くしてくれるだけでいい。お前とはきっと、いい関係になるだろって思う」

    460 :

    まだ続いてたのか 支援

    461 = 367 :

    「…俺は」

    「だが、好きになるなよ!! いい子だが、お前にはやらん!!」

    「……」

    「…あなた」

    「お、おう。まぁ良い、それはいいんだ」


    「お前、もうちょっと頑張れよ。もっと前を向け、ちゃんと自分を信じろ」

    「──そして好きな女を作れ、それだけで、世界が変わるぞ」


    「好きな…?」

    「ああ、俺は変われた。そして、世界を救ったぜ?」

    「…そんな馬鹿な話を信じるとでも」

    「だーから信じろ。そう思いたいのなら、信じきって通り抜けろ」

    462 = 367 :

    「それでももし、こわいんなら。そうだな、やっぱ好きなやつを作ったほうが話が早い」

    「──守るべきものが近くにあるんなら、でっかい敵もこわくねーぞ」

    「……」

    「さて…行ってくるわ」

    「……」

    「大丈夫だって、心配してんの? 俺、世界救ったけど?」

    「…あっちはどうなってるか分かりません」

    「馬鹿な俺が居たほうか? ハッ、大丈夫だよ。一発殴って正気にしてやるから」

    「…祈ってます、貴方に」

    「ああ、行ってくる」

    「……」

    「じゃあな、元気にやってろ。すぐに帰ってくる」

    463 = 367 :

    「──おい人間! 貴様は歩くのも生きるのも遅いようじゃのぉ!!」

    「うるせぇ悪魔。とっとくたばれ、まだ生きてんのか」

    「カカカカ! なんともまぁ傲慢な奴よのぉ…しかしそんな貴様にワシは気に入っておる!」

    「ったく…それで? アイツは何処に居るんだ?」

    「なーに、先に〝ゲート〟を開いておる。どのような技術だろうなぁ…くっく、流石はワシと言うべきか」

    「…お前じゃないだろ」

    「まぁ確かにのぉ。あの身体、実に不思議じゃ──魂が人間で、器が悪魔じゃぞ?」

    「どうだっていい。とにかく助けて欲しいと呼ばれたんだ、じゃあ救いにいく。それだけだ」

    「くっく、いいぞいいぞ! 楽しみじゃ!」

    「──さあ、救いに行くか。世界を……じゃあな、お前」


    「………」

    ~~~

    ~~

    465 :

    さるよけ

    466 = 367 :

    「…あの人は何時だって…」

    「前を見続けていた…どんな困難も、絶対に救われるのだと…信じ、そして貫いた」


    「その言葉は…きっと、俺が信じれば───」

    「──俺にとっての答えになる」


    「…おい、起きてくれ女!」

    「……う…」

    「まだ意識はあるだろう!? それに俺の声が聞こえてるだろう…!?」

    「……うん…」

    「き、聞いてくれ…俺の言葉を…!」

    「お、俺はだなっ……ずっと、抱えている問題があって…!」

    「そんなものは、普通に乗り越えられる筈だった…!」

    468 = 367 :

    「……」

    「だけど無理だった…! 出来なかった、ずっとずっと抱えたまんまだった…!」

    「俺はっ…怖いんだ、また人を傷つけるのではないかと…怖がっている…!」

    「まったく、お前と一緒で…何も変わらない…!」

    「……」

    「…こんな俺でも、それでも、乗り越えたいと願う理由がある…っ」

    「…それは…?」

    「っ……!!」


    「──人を本気で好きになってみたいんだ…っ!!」


    「相手を好きで好きで堪らなくなってみたい…っ…そして、それを相手に返せるほどの!」

    「ちゃんとした奴になりたいんだよ…っ!」

    469 = 465 :

    熱い、熱いぞ

    470 :

    「俺はっ…何もわからない、きっと今でもわかってない!」

    「けどっ! それでも! 俺は──人を好きになってみたい…っ…!」

    「……」

    「はぁっ…はぁっ…俺は…ぐすっ…」

    「──変わりたいんだ…あの人が見た世界のような…その景色を見たい…!」

    「この目で同じような世界を…っ…俺の手で…!」

    「……」

    「…す、すまん…急に変なことを行って…急に言いたくなって、だな」

    「…うん」

    「どうしてだが、お前には…言っておきたかったんだ…ぐすっ…なんで、だろうな…っ」

    「…多分、それはね」

    471 :

    シンクロで好きとかはやめろよな

    472 = 470 :

    ぎゅうっ…

    「…え」

    「こういうことなんじゃないかなって、思う」

    「なん、で…」

    「…どう? 心臓、高なってる?」

    「……」

    ドクンドクン…

    「頬が熱い?」

    「…あ」

    「…それに、恥ずかしい?」

    「っ……」

    474 = 470 :

    「…それは私には分かるよ」

    「な、なんだこれは…! 俺は、一体…!」

    「ふふ、本当にわからないんだね」

    「お、教えてくれっ…俺はどうなってしまったんだ…?」

    「…それは言わない」

    「な、なぜだっ」

    「だって、あなたから言って欲しいから」

    「…お、俺から?」

    「いつでもいいよ…あなたが本当に気づけた時、ちゃんと私は聞いてあげる」

    「だから──だから、ね」

    「この大切な時間を…もっともっと、続けなくちゃいけないね」


    キィイイイイイイイイイイイイン!


    「──私はそう〝望んで〟いる」

    475 :

    ずっと見てるけどよくがんばるなー

    477 = 470 :

    ~~~

    黒猫「…………ふふっ」

    パラパラ…

    黒猫「──倉庫はほーかい♪すべーてぺしゃんこ♪」

    黒猫「みーんなっ! ふこぉ!」

    黒猫「あはははははははは! あースッキリ、したのだわ」

    黒猫「にしても…あらあら、私怪我一つなし? 幸せすぎない?」

    黒猫「くっく…あははっ…なんてこと、とうとう私も幸せに───」


    「──そうだよ、幸せだよ」


    黒猫「…ッ!!?」くる


    「誰も傷つかない。誰も悲しまない──そして幸せな空間」


    「私がそう〝望んだ〟から。だから誰も、傷つかない」

    478 = 470 :

    黒猫「どう、して……ッ!? 貴女は確かに崩壊に巻き込まれてッ…!?」

    「誰も巻き込まれてないよ。そうしないよう──使ったから」

    黒猫「使った…ッ?」


    女友「イタタ…あれ? 生きてる?」

    「……これは」

    「なんすかいきなり…これ、うわわ!? 倉庫がめちゃくちゃ!?」

    「体痛、くない? あれ? さっき頭ぶつけたのに…」

    「ええええー!? なんだこれ?!」


    黒猫「…ま、まさか…これは…」

    「……」

    黒猫「し、し……〝シンクロ〟させたとでもいう、の?」

    480 = 395 :

    朝まで残ってるといいな

    481 = 470 :

    「……どうなんだろうね」

    黒猫「ば、馬鹿なこと…っ! 私の不幸が起因となって、崩壊した瓦礫が…!」

    黒猫「誰一人として、人を傷つけないなんて!! そんなの!!」

    「……」

    黒猫「あ、貴女はっ…〝運命〟とでもッ…シンクロしたとでも言うの…!!?」

    「わからないよ。私はただ、みんなが…傷つかないと願っただけ」

    黒猫「なによそれっ…! もはやそれは〝体質〟じゃない! 神の…神のチカラじゃない!」

    黒猫「自分の都合のように世界を変えられるっ! もはやもう、人間じゃ……」

    「──失礼なことを言うな、猫」

    黒猫「っ…!!」

    「コイツはれっきとした人間だ、勝手に規格外な存在にするじゃあない」

    黒猫「っ…なによ…これ……嘘でしょ…私……不幸なの……?」

    482 = 470 :

    黒猫「っ…不幸ならみんな不幸になれっ! 一緒に不幸になれ!!」

    「無駄だよ。貴女の…不幸はもう訪れない、少なくともこの場所じゃ」

    黒猫「なにも……おこらない………」がくん

    「…もう誰も、傷つけない」

    「だから、もう貴女には誰も傷つけさせない」

    黒猫「私は……そんな……」

    「……」

    「…女」

    「うん。わかってる、だけど」

    「……」

    「きっと貴女もちゃんと、一人でも強くなれるよ」

    黒猫「……」

    484 = 470 :

    「みんな誰しも悩みを抱えてる。けど、前に進もうって頑張ってる」

    「…ちゃんと前を向いて、また会おうね」くる…

    黒猫「……………」

    「…じゃあな、また逢えたら。会おう」



    「…もうすぐ来る。黒猫組はだいたい逃げたけど、彼女は…」

    「良い、あのままにしておけ。どうにかなるだろう」

    女友「…いいの?」

    「そんな感じがする。きっと、悪いことは起きない…そうだろう?」

    「うん」

    女友「…そう、じゃあ逃げるわよ! あたしの後に付いてきて!」だだっ

    「……」チラ

    「む?」

    「…いこっ?」ぎゅっ

    485 = 470 :

    「…お、おう」

    「……」

    たったったった…


    ~~~~

    ~~



    数日後 東地区 公園

    「……」

    「いやはや、待たせたかな」

    「遅刻はしてない。だが三十分は待った」

    「生真面目すぎるよ。相変わらずだねぇ」

    「…それで? わざわざ公園にまで呼んで、何の用事だ?」

    「事後報告さ。気になっているだろう?」

    487 = 470 :

    「…あれからか」

    「ひとつひとつあげていこうか、まずは南火校の【王】が決まったよ」

    「そうか」

    「まあボクの予想通り──あの〝赤髪〟のようだね、彼女は凄いもの」

    「……」

    「そして数日前の──謎の倉庫崩壊事件、そして西林校による黒猫組討伐隊は」

    「主犯者の黒猫さんを取引に、南火校のボス…つまりは〝赤髪〟だね」

    「休戦を約束したようだよ」

    「…ふむ」

    「西林校の王は元より、争いしたくないと望んでたみたいで」

    「……」

    「いいチャンスだったんじゃないかなって、思ってるじゃないのかな?」

    488 = 470 :

    「…そうか」

    「…反応が鈍いね。やっぱり彼のこと、苦手なのかい?」

    「む」

    「西の王のことだよ。【静寂の西】──〝自称英雄〟」

    「…留年続けまくってる馬鹿が嫌いなだけだ」

    「そう彼に言ってあげなよ。多分、喜ぶんじゃあないかな」

    「……」

    「彼は君のことを──必要以上に好意を寄せてるからね、あはは」

    「…話を続けろ」

    「了解。ってまぁ、これだけなんだけどね。報告ってのは」

    「……」

    「…なんだいその表情は。ボクからは何もいうことはないよ?」

    489 = 465 :

    さるよけ!

    490 = 470 :

    「…あいつらはどうした」

    「どうしたもなにも、黄泉市総合病院で入院中だろう?」

    「……」

    「…どうしてお見舞いに行ってあげないんだい」

    「む…」

    「君らしくもない。いや、君にしては珍しいかな?」

    「勘ぐるな。良いだろう、俺の勝手だ」

    「ふふ、そうしておこうかな」

    「……」

    「さて、今日はここまで。ボクはちょっと妹の様子見てこなくちゃいけないし…」

    「…俺はもう家に帰るぞ」

    「そっか。じゃ明日また、学校で」

    491 = 470 :

    ~~~

    黒猫「……」パチッ…

    黒猫「ここは…」

    黒猫(嫌な匂いね…どこかのアジト、かしら)

    黒猫「なんともぁ…ふあ~」

    黒猫「…眠いわぁ」


    「あかんあかんて! 寝てもーたら会話もできひんやん!」


    黒猫「……」ぴくっ


    「なぁそうやろ? ウチ、黒猫ちゃんと会話したいねんな~」


    黒猫「不愉快な方言…その口、閉じてくださる?」

    492 = 470 :

    「どっひゃー! ひっどいこと言うわ~…ウチ、黒猫ちゃんを助けてあげてんねんで?」

    「そこのあたりのところ感謝ーしてもらわへんと…ウチも悲しいわぁ」

    黒猫「……赤髪」

    赤髪「よぉーす! 元気ぃ? 目覚めはどないかんじ?」

    黒猫「さっきまでは最高だったわぁ…けど、今は超絶不幸よぉ」

    赤髪「いっひひ。相変わらず口が悪いなぁ~すっきやで、そういうの」

    黒猫「…それで」

    赤髪「あん?」

    黒猫「南火の王は…貴女になったのかしら?」

    赤髪「あ、いやいや。それ、ちゃうよ?」

    黒猫「は?」

    赤髪「けーしきてきにぃ、そうなっとるだけ。ウチが強いから周りが言いふらしとるだけ、ホンマホンマ」

    黒猫「…ふざけないでちょうだい、そんな適当なことで決まるものが【王】などと…!!」

    494 = 470 :

    赤髪「しゃーないやん、だってウチより強いのおらへんし」

    黒猫「…っ…」

    赤髪「みーんなすぐにウチに頭を垂れるさかい、ホンマびっくりやわ~うんうん」

    黒猫「……」

    赤髪「せやからなぁ? ウチは期待しとったんよ?」

    黒猫「…なにを」

    赤髪「せやから黒猫ちゃんのことよぉ。何時まであっても反抗的でぇ、傲慢でぇ」


    赤髪「たまらんほど──でっかい悪意をウチにぶちまけまくっとったやん?」

    赤髪「…これほどまでウチのことを想ってくれてる…それって、つまり〝愛〟やろっ!?」


    黒猫「……違うわ」

    赤髪「そんなわけあらへん!! 絶対そうや!! ウチのこと愛してくれてるんやろ!?」

    495 = 465 :

    赤髪可愛いなおい

    496 = 470 :

    黒猫「…………」

    赤髪「あっはぁ~~ん…なんていい子なんやろ、好きになっちゃいそうやわ~~言うなれば、」

    赤髪「友人以上恋人未満! ってとこか?」

    黒猫「…あなたのその、物事の考え方嫌い」

    赤髪「ウチは好きよ。だから黒猫ちゃんにも好きなって貰いたいなぁ」

    黒猫「…嫌よ」

    赤髪「あーんいけずぅーぅ」

    赤髪「ま。それはいいけどなっと」ブン!!

    黒猫「ごはぁっ!?」ドスン!

    赤髪「…おっと。コレぐらいでヘバッちゃあかんで~もうちっと耐えなぁ」

    黒猫「なに、をっ…!」

    赤髪「せやから、愛しとるって言うたやろ?」

    赤髪「だから殴る。友人以上恋人未満ぐらい、殴る」

    498 = 470 :

    黒猫「くっ……!!」ばばっ

    赤髪「勘違せんといてな? 怒ってへんよ? ウチ、ちょっと不器用なだけなんよ…」

    赤髪「黒猫ちゃんのこと好きやし、愛しとる。けれど、そのお返しの仕方が───」


    赤髪「──この熱い拳でしか、返せへんのよ」ブン!!


    黒猫「きゃあ!?」ズサァアア…

    赤髪「いいわぁ…やっっっっっぱいいわぁ…愛し合っとる二人の、ぶつかり合いっ…!」

    赤髪「ぞくぞくするわぁ…! なんやの、たまらん! 身体のしんが熱って、熱くなって…!!」

    赤髪「ウチの体質っ……『愛し体質』が…ぶちぎれそうやぁ…!!」

    赤髪「黒猫ちゃんっ…ウチ、どうしたらいいといいっ…!?」

    黒猫「ハッ…死ねば?」

    赤髪「さいっこー!」ダン!

    黒猫「……あははははは!! 不幸にしてあげる!!!」ダダ!

    499 = 470 :

    数時間後

    赤髪「…ふぅ、ま、こんなもんやろな」

    黒猫「ぁ…ぅ…」

    赤髪「黒猫ちゃん。やっぱこの南火で一番の骨のある奴やったわ、うんうん。満足満足」

    赤髪「けどな~やっぱ、もうちょっとウチの愛を受け止められるようにならんとな~」

    赤髪「──あの【東の吸血鬼】みたいになぁ……ふふ、あれウチの未来の旦那さんやで?」

    黒猫「……」

    赤髪「黒猫ちゃんも会ったんやろ? かっこええやろ~ウチなんて四年前から一目惚れ中やで?」

    赤髪「ほな。これからも、よろしゅう」ふりふり

    黒猫「っ……この…バーサーカー系が……」


    キィ……パタン!

    500 = 470 :

    黒猫「……っ…ふふ、あはは…なんて…!」

    黒猫「なんて……私はふこうなのかしら…」

    黒猫「なんて…なんで……どうして…─────」

    ~~~

    黄泉市総合病院 十五階

    「っ……ゴクリ」

    「えっと、その、見舞いに来た…んだ」

    「…ち、違うな。こうじゃあないな」

    「よー! 元気そうだな、俺も元気だ!」

    (こんなキャラだったか俺?)

    「ぬぉおっ…どうすればいい? 俺は…俺は…!」

    女友「…アンタなにやってんの?」


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