元スレ岡部「まゆりに人質にされた……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
―幼い日の記憶―
まゆり「ねぇ、オカリン」
岡部「ナンだよ、まゆり」
まゆり「オカリンとずーっといっしょにるには、どうしたらいいのかなぁ」
岡部「はぁ?」
まゆり「まゆしぃは、いっしょーオカリンといっしょにいたいのです」
岡部「いっしょ、っていってもなぁ……」
まゆり「まゆしぃは、ほんきなのです!」
岡部「ん~……」ポリポリ
まゆり「……」ジーッ
岡部「じゃあさ――」
2 :
いいよいいよ
5 = 1 :
―2010年 8月7日 PM05:04 大檜山ビル2F:未来ガジェット研究室―
ダル「溶ける~っ」ガラッ
紅莉栖「こら橋田、虫が入って来るでしょ」
ルカ子「凶真さん、遅いですね」
ダル「そういえば、オカリン、今日はずっと見かけてないなぁ」
フェイリス「でも今日のお昼頃ニャン? 例のメール」
鈴羽「『ラボメンに大発表があるから』って、何なんだろうね」
紅莉栖「どうせ、いつもどおりロクでもないことに決まってるわ」
ダル「まゆ氏もいないし……。どしたんだろ」
6 :
指圧師はいるのか、喋ってないだけなのか
7 = 1 :
―8月7日 PM05:22 大檜山ビル2F:未来ガジェット研究室―
ルカ子「だから……ボク……、そういうのはちょっと……」
鈴羽「いいじゃ~ん! 女の子同士なんだしさ!」
ルカ子「だだ、だから、ボクは男の子で……」
ダル「だがそれがいい」キリッ
フェイリス「女の子よりカワイイ顔してるニャ~……。何なら、この予備のネコ耳を……」
紅莉栖「もう、あんまり漆原さんをいじめちゃ可哀想でしょ」
チャーチャー チャラララー チャララ~♪ チャララーラーラーラーラララー♪
紅莉栖(ん? この着メロ……)
ダル「あれ? これ、オカリンの携帯じゃん」
紅莉栖「ここに忘れてったの? バカね、あいつも」
8 = 2 :
まゆりを幸せにしろよ
ただでさえ扱いが悪いんだから
9 = 1 :
♪~
紅莉栖「ん。今度は私だ」カチャッ
紅莉栖(まゆりからだ……。件名、『人質』……?
しかも、これ、本文がない……)
紅莉栖(あ、でもファイルが添付されてる……)
紅莉栖「――なッ!?」
紅莉栖「ちょ、橋田ッ! こ、これ!」
ダル「どしたん、牧瀬氏? そんなに血相変えて……」
紅莉栖「いいから、こ、これッ! この写メ見てッ!!」
ダル「ん~? ――うわッ!?」
10 :
おかまゆおかまゆおかまゆ
11 = 3 :
できれば2011にして欲しかった
13 :
アニメしか見てないけど大ジョブ?
14 = 1 :
鈴羽「ん、どしたの?」
フェイリス「どうかしたのかニャン?」
ルカ子「牧瀬さん……?」
紅莉栖「お、お、岡部が……岡部が……」プルプル
ダル「ま、牧瀬氏、お、落ち着いてっ!」
紅莉栖「……こ、これ……」
スッ
鈴羽「お、岡部倫太郎ッ!?」
フェイリス「な、な……キョ、キョーマ……?」
ルカ子「……」フラッ
16 :
アヘ顔ダブルピースのオカリンなんてそんな…
17 :
>>16
簡単に想像できた俺は病んでる
18 = 1 :
鈴羽「ちょ、ちょっと、大丈夫!?」ガシッ
ルカ子「……す、すみません……、阿万音さん……」
フェイリス「こ、これ……間違いない。キョーマニャ……」
紅莉栖「ど、どういうことッ!? な、何で岡部がこんなに血だらけになってるのッ!?」
ルカ子「……」ガタガタ
鈴羽「……この出血量……。この程度だったら、まだ生きている可能性が高い……」
フェイリス「フェイリスもそう考えてたニャ……。今なら、まだ助かるニャ……!
クーニャン、これ、誰からのメールなのニャ!」
紅莉栖「……ま、まゆりのアドレスから……」
鈴羽「椎名まゆり!?」
フェイリス「ま、まゆしぃからニャ!?」
~♪
紅莉栖「ッ!?」
19 = 1 :
フェイリス「ん? ま、またメールニャ!」
紅莉栖「ちょ、ちょっと携帯いいッ!?」
フェイリス「う、うん、はいニャ」
紅莉栖(ま、まさか……)
カチャッ
紅莉栖「ま、また、まゆりからだ……っ!」
紅莉栖「件名……『トゥットゥル~♪ まゆしぃ☆です』」
まゆり『オカリンはまゆしぃの一日人質となったのです。
人質には人権がないので、明日の午前9時までに見つけ出してくれないと、
オカリンは死んでしまいます。
だから、ラボメンのみんなにはオカリンを探し出してほしいのです☆
がんばってね?
それじゃあ、みんな、トゥットゥル~♪』
20 = 1 :
―同日同刻 某所―
まゆり「これでよしっ。後は電源を切ってっ、と」
岡部「……ムググ」
まゆり「どうかなぁ、オカリン。みんなここに来れると思う?」
岡部(……来ないと……困る、な……)
まゆり「できれば……まゆしぃは来てほしくないのです」
岡部(……まゆり……)
まゆり「もう準備はできてるしなぁ……」
岡部(……もうラボメンに賭けるしかないのか……。
頼んだぞ……、クリスティーナ、ダル、みんな……)ガクッ
まゆり「ねぇ、オカリン?」ニコッ
22 = 1 :
―同日同刻 大檜山ビル2F:未来ガジェット研究所―
紅莉栖「ともかくッ! まゆりは本気よ!
何とか明日までに岡部の居場所をつきとめないと!」
ルカ子「……で、でも……ど、どうやって……」
鈴羽「こういうときは、冷静さを失ったら負けだよ、二人とも」
フェイリス「そうニャン……。タイムリミットまで後、半日以上あるニャ。
それに幸い、まゆりの行動範囲はある程度絞られるニャン」
紅莉栖「そ、そうね……」
紅莉栖「……私としたことが取り乱したわ。ごめんなさい」
鈴羽「あたしは早速、MB使って、この秋葉で聞き込みするよッ!」
フェイリス「フェイリスは電気街のお店のネットワークを
活用してみるニャン!」ピポパポピ…トゥルルルルル
フェイリス「……あ、パパ? ……実はお願いが……」
ダル「僕とルカ氏は、中継役をしつつ、オカリンの実家に行ってみるお。
いいかい、ルカ氏?」
ルカ子「はい……ボクにお手伝いできるなら、やらせて下さい……!」
23 :
>>21
フェイリスはまゆりを呼ぶときはまゆしぃ
24 = 1 :
紅莉栖「橋田、私は池袋のまゆりの家に行ってみる。
……少なくとも、何か手がかりがある筈だわ」
ルカ子「凶真さん……大丈夫でしょうか……ウッ、グスッ」
ダル「さっきのメールを信じるしかないかな……。
取りあえず、身体の危険はないと思われ」
紅莉栖「漆原さん、不安なのは私も同じ。でも、今は足をすくめている場合じゃないわ」
ルカ子「……は……はい……!」
ダル「それじゃあ皆の衆、散開! 何か新しい発見があり次第、僕に連絡して。
さっきも言ったように、みんなに中継するお!」
鈴羽「オッケーッ! 進展あったらヨロシクッ!」ダッ
フェイリス「……うん……そう、この前の白衣を着てた人……」クイックイッ
ダル(フェイリスたん?)
フェイリス(筆談)『確かに、ここにいても埒があかないニャ。
フェイリスは中野の方にも行ってみるニャン』
紅莉栖(待ってて岡部……、絶対に見つけ出してみせるわ……。何としても……ッ!)
【岡部倫太郎死亡まで、残り15時間18分】
25 = 3 :
てか警察に通報しろよw
26 = 1 :
―8月7日 PM05:31 大檜山ビル(※2F:未来ガジェット研究室)前―
♪~
ダル「あ、もうメール来た」
鈴羽『岡部らしき男の目撃者あり。詳細は追って報告』
ダル「阿万音氏、仕事早ッ!……秋葉のジェバンニとは君のことだ」
♪~
ダル「また来た」
フェイリス『キョーマの特徴を秋葉中のお店に教えたニャン。続けて中野に向かうニャ』
ダル「さすがフェイリスたんっ! ってか、みんな行動力ありすぎだろ常考……」
ダル「……しかし、さっきは『散開!』とカッコよさ気に決めたケド、
オカリン家は自営業だから、軟禁されてるとは考えにくいんだよなぁ。
……ねぇ、ルカ氏、どう思う?」
ダル「……って、アレ? ルカ氏?」
ダル「る、ルカ氏? お~い……。どこ行っちゃったんだろ……」
27 :
これ前にも見たような
28 = 1 :
―同日同刻 大檜山ビル横の路地―
ルカ子「き、桐生さ~ん……!」タッタッタッタッ…
萌郁「……」
ルカ子「き、桐生さん、ハァ、ハァ、た、大変なんです……」
萌郁「……」カタカタカタカタカタカカタカタッ……ピッ
♪~
ルカ子「いつも通り、ハァ、ハァ、ケ、ケータイで……話すんですね……?」カチャッ
萌郁『どうしたの、漆原さん? そんなに急いで(´・ω・`)
私、用事が終わったから、これからラボに行こうと
思ってたんだけど( ´∀`)σ)∀`)』
ルカ子「実は……、きょ、凶真……岡部さんが……、さらわれたんです……!」
萌郁「! どういう……こと……?」
29 :
うーん、つまんないな
30 :
>>25
通報したらまゆ氏が捕まってしまうだろ
31 :
赤絵の具と予想
32 = 1 :
ルカ子「まゆりちゃんが……、岡部さんをさらって……
明日の朝9時までに見つけないと殺す、って……」
萌郁「……本当……?」
ルカ子「だから、今、ラボメン総出で探している所なんです……」
萌郁「……」カタカタカタカタカカタカタッ、ターンッ!
萌郁『信じられない話だけど、そういうことだったら、私も力を貸すよ!\(`・ω・´)』
ルカ子「あ、ありがとうございます……!」
萌郁「……」カタカタカタカカタカタッ
萌郁『早速なんだけど、私、心当たりがあるの( ̄ー ̄)vニヤリッ』
ルカ子「えっ?」
萌郁「……」カタカカタカタッ
萌郁『ついてきてε=ε=ε=ヘ(* - -)ノ 』
ルカ子「は、はいっ!」
34 = 1 :
―同日同刻 JR中央線 車両内―
フェイリス(女の子。青いワンピースと青い帽子をかぶった、身長150cmくらいの女子高生。
「トゥットゥル~♪」が口癖。ショートヘアでほわほわした感じ)
フェイリス(男。身長180cmくらいのヒョロッとした体型で、20歳前後の大学生。
髪がボサボサで、急に「フゥーハハハ」と高笑いをあげる)
フェイリス(これで、秋葉原100万の目はキョーマとまゆしぃに向いたニャ……。
――あとは、この網に魚がかかるのを待つだけ)
フェイリス(でも……、これはあくまで『まゆしぃとキョーマが今日アキバにいた』という
前提あっての措置ニャ……)
フェイリス「……」
フェイリス(え~い、フェイリス! らしくないニャ! 得意の推理で考えるニャ!
二人がどこにいるのかを!)
フェイリス「う~ん……」
女子高生A「……この顔文字でいいかな? 怒ってそうな感じしないよね?」
女子高生B「これにするとツンデレっぽくならない?」
女子高生A「あははは、そうだね……じゃあ……」
フェイリス(……ッ!)キュピーンッ!
フェイリス「これはダルニャンにメールニャ!」カチャッ!
35 = 13 :
なんだ
36 = 1 :
フェイリス『ねぇ、ダルニャン、おかしいと思わないかニャ?』
ダル『おかしい? 何が?』
フェイリス『まゆしぃがあんなことするのは変ニャ』
ダル『でもそれ、僕に言われてもなあ』
フェイリス『何か裏があるニャ』
ダル『まゆ氏は、オカリンと幼なじみだし、
何か僕たちには分からない事情があるんじゃない?
ああ、幼なじみ……何て快い響きなんだ……』
フェイリス『ダルニャン、今は緊急事態ニャ。ボケと勘違いは後にするニャン』
ダル『すみません』
フェイリス『フェイリスはこれからアキバに戻るニャ』
ダル『へ? なんで? 中野は?』
37 :
この1気持ち悪い
SS速報でやればいいのに
38 = 1 :
フェイリス『フェイリスはピピーンと来たニャ』
フェェイリス『そもそも、どうして、まゆしぃは、キョーマを探させようとするのニャ?』
フェイリス『もし、これがふつうの殺人犯だったら、いついつまでに探し出さなければ殺す、
なんて回りくどい条件をつけたりしないニャ。さっさと殺すニャ。
しかも、タイムリミットは午前9時。中途半端すぎる時間ニャ……』
ダル『さ、さすがフェイリスたん! もはや「バーロー」と言っても違和感なしだお!』
フェイリス『つまり、理由は分からニャいけど、まゆしぃは、自分たちを
見つけてほしいんじゃないかニャ。つまり、ツンデレみたいなものニャ』
ダル『へ?』
フェイリス『そうじゃなきゃ、わざわざあんなメールを送ってくる道理がないニャ。
今日、ラボメンをラボに全員集めたのも、
ラボメン総出で探し出させるためだとしたら……』
39 = 1 :
ダル『でも、そんな隠れんぼみたいなことしたって意味がないんじゃ?』
フェイリス『そう、これは多分、そういう「ゲーム」なのニャ』
ダル『ADV?』
フェイリス『「SAW」とか「CUBE」みたいなもんニャ』
ダル『映画はあんま観ないからなぁ』
フェイリス『要するに、命がけのデスゲームってことニャ。
だから、あえて最初に、ゲーム開始の合図と、ルールを宣言したのニャン。
そして、ラボメン全員とその「ゲーム」で勝負をしようとしているニャ』
フェイリス『そして、そんな全力で戦いに来てる人間なら、
遠くに隠れるなんて、姑息な真似は絶対にしないニャ』
ダル『さ、さすが雷ネットで鍛え抜かれた勝負師の勘だお!
すごい、すごいよフェイリスたん!』
フェイリス『相手の心理を読むのは基本中の基本ニャ』
フェイリス『そして、フェイリスの勘は、まゆしぃがキョーマを殺そうとする理由が、
その辺りにあるとささやいているのニャン』
ダル『何だか今日のフェイリスたんは、萌えというより燃え属性だお……』
フェイリス『……いずれにせよ、今夜中に見つけないとマズいことになるニャ……』
フェイリス(キョーマ……)
41 = 1 :
―8月7日 PM05:42 大檜山ビル(※2F:未来ガジェット研究室)3F―
ルカ子「……3階に来たけど……部屋、だれも、いませんね……真っ暗だし……」
萌郁「……」カタカタカタカタカタカカタカタッ
萌郁『灯台もと暗しっていうから、てっきりここかと思っちゃった(^^;)ごめんね(_ _;)』
ルカ子「いいんです。ボクも、ごもっともだと思いましたし」
萌郁「……」タカタカカタカタッ
萌郁『優しいんだね(*^-^*)』
ルカ子「いえ……そんな……」カァッ
萌郁「……」カタカタカタカタカタカカタカタッ
萌郁『4階から上はあがれないようになってるから、ここじゃなければ違うねぇ(´д`)』
ルカ子「あの、じゃあ、ちょっとラボに寄ってくれませんか?
……妖刀五月雨を置いてきてしまって」
萌郁「……」コクリ
42 = 1 :
―8月7日 PM05:44 大檜山ビル2F:未来ガジェット研究室―
ガチャッ
ルカ子「あ……、橋田さん」
ダル「ルカ氏! さっきは急にいなくなったからびっくりしたよ。どこ行ってたん?
あれ、桐生氏もいる。今日は用事があったんじゃなかったの?」
ルカ子「ボクは、桐生さんを見つけて……、思わず走って迎えにいっちゃったんです。
桐生さんの方は、用事が早く終わったそうで」
萌郁「……」カタカタカタカタカカタカタッ
萌郁『椎名さん何でこんなことしちゃったの(; _ ;)』
ダル「今のとこ手がかりなしだお」
ルカ子「橋田さんは……、外に行かなかったんですか……?」
ダル「うん。ちょっと気になったことがあって」
ルカ子「気になったこと……?」
ダル「う、うん。実は今、警察のデータベースにハッキングしてるんだけど」
43 = 1 :
ルカ子「け、警察……ですか……!?」
萌郁「……」カタカタカカタカタッ
萌郁『橋田君、すごいっ><』
ダル「僕は、SERNの防壁を突破した漢だぜ?」キリッ
ルカ子「でも、警察は、よくないんじゃ……」
ダル「そりゃそうなんだけど、嫌な予感がしてさ」
萌郁「……岡部君のことね……」
ダル(キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!)
ダル「……傷害事件とか、妙な事件とか、この辺りで起きてないかなって思ったんだ。
オカリンと関係あるかもしれないだろ?」
ルカ子「……傷害……事件……」
ダル「大丈夫大丈夫。今の所、それらしい事件は起きてないみたいだから」
44 :
四階かタイムマシンのとこだな•••
45 :
しえん
46 = 1 :
ルカ子「他の人は、今どうしてるんですか?」
ダル「フェイリスたんは、中野に向かってたんだけど、色々あって秋葉に帰ってくることに。
阿万音氏は、街の人に聞きこみしつつ、オカリンが行きそうな所を洗ってくれてる。
牧瀬氏は、池袋に向かってる所」
ルカ子「凶真さんのこと、何か分かりましたか……?」
ダル「今のところ……、手がかりらしい手がかりはゼロ」
ルカ子「……そう、ですか……」
萌郁「……」カタカタッ
萌郁『\(^o^)/』
ダル「終わってないっつーの!」
ルカ子「じゃあ、ボク、また探して来ますっ!」
萌郁「……」カタカタカカタカタッ
萌郁『私も行くわ、漆原君』
ダル「ねぇ、ルカ氏、桐生氏、一応、オカリン家に行ってみてくれないかな。場所は――」
48 = 1 :
―8月7日 PM06:05 池袋 椎名まゆり自宅―
紅莉栖「ごめんくださーい……」
紅莉栖(灯りが点いていない……。ドアは……)
ガチャッ
紅莉栖(か、鍵もかかってない!?)
紅莉栖(部屋は真っ暗ね……。取りあえず、電気を……)
パッ
紅莉栖(ん? 机の上に紙切れが……)
紅莉栖(まゆりの字だ……ッ!!)
まゆり『クリスちゃん、残念だったね~。オカリンはここにはいないのです。
でも、せっかくだからヒントをあげちゃいます。
オカリンは、オカリンの家にもいないよ~☆』
49 = 2 :
勝手に入っていいの?
50 = 1 :
紅莉栖「な、何で、私がここに来ることを……」
紅莉栖(いや、待てよ……。
そもそも、まゆりの家を知っているのは、岡部を除けば、
橋田と私だけだ……。橋田は秋葉に詳しい。岡部を探しに来るとしたら、
消去法で自動的に私になる可能性が高い……)
紅莉栖「あの子……、こんなに頭のキレる子だったんだ……」
紅莉栖(これからどうしよう? 私がここに来ることを予測していたとしたら、
致命的な証拠は残すような真似はしていない筈……)
紅莉栖(でも、念のため調べてみる価値はある。あれだけの出血量だったんだから、
この家に岡部がいた、あるいはいるのなら、何か痕跡があってもおかしくない。)
紅莉栖(時間は無駄にできないけど……慎重に調べてみよう……)
紅莉栖(おっと、その前に。……万が一のときのために、
橋田に現状を報告しておかなきゃね)カチャッ
紅莉栖(でも……仮にここにも、岡部の家にも何もないとしたら、まゆりは一体……)
【岡部倫太郎死亡まで、残り14時間49分】
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