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元スレ女友「アンタの体質って何なの?」男「…」

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女友「ったく本当に…まんまと捕まっちゃうなんて」
男「…」
女友「ねえアンタ、この街に住んでるなら〝体質〟ぐらい持ってるでしょ」
男「…」
女友「…なら、ここは一先ず脱出する為に協力しなさいよ」
男「むぐぐ」ゴソゴソ
女友「変に声を出すな。見張りの奴にバレたらどうすんのよ」
男「…」
女友「ったく本当に…まんまと捕まっちゃうなんて」
男「…」
女友「ねえアンタ、この街に住んでるなら〝体質〟ぐらい持ってるでしょ」
男「…」
女友「…なら、ここは一先ず脱出する為に協力しなさいよ」
男「むぐぐ」ゴソゴソ
女友「変に声を出すな。見張りの奴にバレたらどうすんのよ」
男「…」
女友「見る限りだと…見張りは三人ね、アタシ一人じゃちょっとキツイかも」
女友「だからアンタに手を貸して欲しいのよ。わかる?」
男「むぐ…」
女友「…とりあえず縄を解いてっと」パラリ
男「…」
女友「なによ。アンタも解いてほしそうな顔ね…ま、協力してくれるならやってあげてもいいケド?」
男「…」コクリ
女友「良い判断。じゃあ解いてあげる」パラリ
男「…?」
女友「なに? 足の拘束だけでも十分でしょ?」
男「…むぐ」
女友「猿轡と腕の拘束はそのままよ。でも、感謝しなさいよね」
女友「だからアンタに手を貸して欲しいのよ。わかる?」
男「むぐ…」
女友「…とりあえず縄を解いてっと」パラリ
男「…」
女友「なによ。アンタも解いてほしそうな顔ね…ま、協力してくれるならやってあげてもいいケド?」
男「…」コクリ
女友「良い判断。じゃあ解いてあげる」パラリ
男「…?」
女友「なに? 足の拘束だけでも十分でしょ?」
男「…むぐ」
女友「猿轡と腕の拘束はそのままよ。でも、感謝しなさいよね」
女友「さて、じゃあ──」
女友「──大丈夫? 平気? どこか怪我してない?」
「大丈夫、へいき」
女友「…よかった。じゃあ解いてあげるから待ってて」
女「うん」
男「……」
女友「これでよし。さて、これから脱出するわよ」
女「彼のは解いてあげないの?」
女友「良いの。相手は男よ? 一応ハンデは負わせておかないと」
男「……」
女友「それにどうしてここに一緒に捕まってるのか…それも気になるし、嫌な予感もするのよ」
女「わかった。貴方がそういうのなら」
女友「──大丈夫? 平気? どこか怪我してない?」
「大丈夫、へいき」
女友「…よかった。じゃあ解いてあげるから待ってて」
女「うん」
男「……」
女友「これでよし。さて、これから脱出するわよ」
女「彼のは解いてあげないの?」
女友「良いの。相手は男よ? 一応ハンデは負わせておかないと」
男「……」
女友「それにどうしてここに一緒に捕まってるのか…それも気になるし、嫌な予感もするのよ」
女「わかった。貴方がそういうのなら」
女友「それにしてもやけに警備が多いわね。あの学校──『西林校』は人手が足りてるのかしら」
女「……」
女友「今のところだとアタシたちが通ってる『南火校』と一々揉めてるし、」
女友「…けが人が多くて人手が足りないと思ってたけれど、そうでもないみたいね」
男「むぐ」
女友「なに? ああ、アタシたちは南火校の生徒よ。アンタの制服は、『東風校』みたいね」
女友「あの甘ちゃん共が通ってる共学校…
…なんでその生徒が西林校生徒に捕まってんのよ」
男「……」
女友「ま、どうでもイイケド。詳しくは聞かないでおくから、とにかく…」
女友「…ここから脱出するから、手助けしなさい」
男「…」コクリ
女「……」
女友「今のところだとアタシたちが通ってる『南火校』と一々揉めてるし、」
女友「…けが人が多くて人手が足りないと思ってたけれど、そうでもないみたいね」
男「むぐ」
女友「なに? ああ、アタシたちは南火校の生徒よ。アンタの制服は、『東風校』みたいね」
女友「あの甘ちゃん共が通ってる共学校…
…なんでその生徒が西林校生徒に捕まってんのよ」
男「……」
女友「ま、どうでもイイケド。詳しくは聞かないでおくから、とにかく…」
女友「…ここから脱出するから、手助けしなさい」
男「…」コクリ
~~~~
女友「さっきも言ったけど見張りは三人。性別は全員男、西林校は男子校だから当たり前だけど」
女「みんな身体が凄いおおきい」
女友「下手に相手したらこっちも酷い目に合う。だからアンタに活躍してもらうわ」
男「……」
女友「まずアンタがドアを抜けて先に進む。勢い良くね、
そしたら見張りがそっちに向かうはずだから」
女友「…後は簡単に後ろをとれる。任せなさい、問答無用で見張りの奴らをとっちめてあげるから」
男「……」
女友「だいじょーぶよ。安心して、こっちも〝体質〟持ちだから」
女「相手も体質持ちだったら?」
女友「…その時はもしかしたら、アンタの手助けが必要になるかも」
女「……。わかった、任せて」
女友「さっきも言ったけど見張りは三人。性別は全員男、西林校は男子校だから当たり前だけど」
女「みんな身体が凄いおおきい」
女友「下手に相手したらこっちも酷い目に合う。だからアンタに活躍してもらうわ」
男「……」
女友「まずアンタがドアを抜けて先に進む。勢い良くね、
そしたら見張りがそっちに向かうはずだから」
女友「…後は簡単に後ろをとれる。任せなさい、問答無用で見張りの奴らをとっちめてあげるから」
男「……」
女友「だいじょーぶよ。安心して、こっちも〝体質〟持ちだから」
女「相手も体質持ちだったら?」
女友「…その時はもしかしたら、アンタの手助けが必要になるかも」
女「……。わかった、任せて」
女友「じゃあ行くわよ。覚悟はいい? アンタの活躍にかかってるんだからね」
男「…」コクリ
女友「おっけ。それじゃあ──」
女友「──脱出、開始よ」
~~~~
「はぁ~あ。見張り役ってのも退屈だよなぁ」
「だなぁ。最近は南火校とのいざこざも多いしヨォ、変に大将が張り切って大変だぜ」
「にしても、あの南火校の生徒…可愛い子多いよな? さっすが女子校なだけある」
「おいおい。別名鬼ヶ島校って呼ばれてるところだぞ? めちゃくちゃ性格悪いに決まってるじゃん」
「こっちは男子校だ! 女の子と知り合いたい!」
「何いってんだお前は──誰だ!?」
男「むぐぅっ!?」ダダダ!
「お、おいっ! 男が一人逃げていったぞ!?」
男「…」コクリ
女友「おっけ。それじゃあ──」
女友「──脱出、開始よ」
~~~~
「はぁ~あ。見張り役ってのも退屈だよなぁ」
「だなぁ。最近は南火校とのいざこざも多いしヨォ、変に大将が張り切って大変だぜ」
「にしても、あの南火校の生徒…可愛い子多いよな? さっすが女子校なだけある」
「おいおい。別名鬼ヶ島校って呼ばれてるところだぞ? めちゃくちゃ性格悪いに決まってるじゃん」
「こっちは男子校だ! 女の子と知り合いたい!」
「何いってんだお前は──誰だ!?」
男「むぐぅっ!?」ダダダ!
「お、おいっ! 男が一人逃げていったぞ!?」
男「むぐっ! むぐぅうううううう!!」ダダダ!
ドダァ!!
「あ。コケた!」
「馬鹿だアイツ! おいそこのお前! そいつを捕まえろ!」
「よ、よし! って、待て! 後ろ後ろ! お前ら後ろッ!?」
「えっ?」
女友「ふんッ!」
ビリリリリリリリッ!!!
「んぎゃっ!?」
「なん、」
女友「きゃああ?! ご、ごめんなさい! アタシ…こんなつもりじゃなくって」
「、ってオイ! 何やってるんだ! そのスタンガンは…!?」
ドダァ!!
「あ。コケた!」
「馬鹿だアイツ! おいそこのお前! そいつを捕まえろ!」
「よ、よし! って、待て! 後ろ後ろ! お前ら後ろッ!?」
「えっ?」
女友「ふんッ!」
ビリリリリリリリッ!!!
「んぎゃっ!?」
「なん、」
女友「きゃああ?! ご、ごめんなさい! アタシ…こんなつもりじゃなくって」
「、ってオイ! 何やってるんだ! そのスタンガンは…!?」
女友「ち、違うんですっ! アタシは別に怪我をさせたかったワケじゃなく…!」
「い、いいからそれをよこせ! オイ!」
女友「わ、わかりました…渡せばいいんですね…?」
「お、おう…わかればいいんだよ…」すっ
女友「じゃあスイッチを付けて渡しますから」
「え、ンギャアアアアアアアアア!!!」ビリビリビリビリ!!
女友「…ふぅ」
「お、お前ら! 大丈夫か!? 今から人を呼ぶ──」
女「……」
女「──ふわぁ~……」
「──から…待って…あ…? なんだ…眠気が…」パタリ
男「……っ?!」
「い、いいからそれをよこせ! オイ!」
女友「わ、わかりました…渡せばいいんですね…?」
「お、おう…わかればいいんだよ…」すっ
女友「じゃあスイッチを付けて渡しますから」
「え、ンギャアアアアアアアアア!!!」ビリビリビリビリ!!
女友「…ふぅ」
「お、お前ら! 大丈夫か!? 今から人を呼ぶ──」
女「……」
女「──ふわぁ~……」
「──から…待って…あ…? なんだ…眠気が…」パタリ
男「……っ?!」
女友「これでよしっと、案外簡単に片付いたわね」
女「うん」
男「……」もぞもぞ
女友「アンタも良くやったわ。まさかコケるとは思わなかったケド」
男「むぐ…」
女友「はてさて。見張りはとりあえず放置しておいて、後は脱出するだけね…それと」
女「わたしは大丈夫」
女友「…本当に? 頭が痛いとか、胸が苦しいとか無い?」
女「うん。平気」
女友「そっか。じゃあ行くわよ、騒ぎを聞きつけて来る奴も居るかもしれないし」
男「むぐぐ」
女友「アンタも早く起き上がって!」
女「うん」
男「……」もぞもぞ
女友「アンタも良くやったわ。まさかコケるとは思わなかったケド」
男「むぐ…」
女友「はてさて。見張りはとりあえず放置しておいて、後は脱出するだけね…それと」
女「わたしは大丈夫」
女友「…本当に? 頭が痛いとか、胸が苦しいとか無い?」
女「うん。平気」
女友「そっか。じゃあ行くわよ、騒ぎを聞きつけて来る奴も居るかもしれないし」
男「むぐぐ」
女友「アンタも早く起き上がって!」
~~~
女友「…変ね」
男「…?」
女友「最低でも数人と鉢合わせになると思ったけど、案外…」
女友「…まあいいわ。とにかくもう少しで出れるはずよ、早く急いで!」
女「……」
たったったった
女友「──あのドア! 確かあそこから入れられたハズ!」
男「…!」
女友「このまま行けば上手く出れるはずよ、早く───」
女友「──と、思ったけどやっぱダメ」すっ…
男「?」
ガッ!
男「……ッ!?」ドッサァアア!
女友「…変ね」
男「…?」
女友「最低でも数人と鉢合わせになると思ったけど、案外…」
女友「…まあいいわ。とにかくもう少しで出れるはずよ、早く急いで!」
女「……」
たったったった
女友「──あのドア! 確かあそこから入れられたハズ!」
男「…!」
女友「このまま行けば上手く出れるはずよ、早く───」
女友「──と、思ったけどやっぱダメ」すっ…
男「?」
ガッ!
男「……ッ!?」ドッサァアア!
男「…ッ? …ッ?」
女友「あっらー派手に転ぶものね。ちょっと足をかけたつもりだったんだケド」
男「…っ!?」
女友「ま、とにかく、なるほどね。西林校生徒が少なかった理由はコレか…」
「おい! ここかよ男どもの巣窟ってのは!」
「らしいよー? ウチラのボス…黒猫さんが言うにはそうらしいねぇー」
男「……?」
女友「このドアの外から聞こえる声……南火校生徒の…」
女友「…そっちに人を送ったってワケか。それじゃあ人も少ないわよねっと」ぐいっ
女「あ…」
女友「逃げるわよ! 南火校の『黒猫組』は最悪中の最悪なんだからッ!」だだっ
男「むぐぅっ!?」
女友「あっらー派手に転ぶものね。ちょっと足をかけたつもりだったんだケド」
男「…っ!?」
女友「ま、とにかく、なるほどね。西林校生徒が少なかった理由はコレか…」
「おい! ここかよ男どもの巣窟ってのは!」
「らしいよー? ウチラのボス…黒猫さんが言うにはそうらしいねぇー」
男「……?」
女友「このドアの外から聞こえる声……南火校生徒の…」
女友「…そっちに人を送ったってワケか。それじゃあ人も少ないわよねっと」ぐいっ
女「あ…」
女友「逃げるわよ! 南火校の『黒猫組』は最悪中の最悪なんだからッ!」だだっ
男「むぐぅっ!?」
女友「アンタは囮役よ! 黙ってあいつらに捕まってなさい!」
女「ま、待って…」ぎゅっ
女友「良いから! アンタこそあの黒猫組に見つかっちゃアウトなのよっ!?」
女「っ…」
女友「お願いっ…アタシの言うことを聞いて…! ……アンタの体質は絶対にあいつらにバレちゃだめなのよ…?!」
女「……」
女友「…ね? 気持ちもわかるけど、ここは置いていくしか無いの…っ!」ぐいっ
女「……!」
たったったったった
男「……むぐ」
どっかん!!
女「ま、待って…」ぎゅっ
女友「良いから! アンタこそあの黒猫組に見つかっちゃアウトなのよっ!?」
女「っ…」
女友「お願いっ…アタシの言うことを聞いて…! ……アンタの体質は絶対にあいつらにバレちゃだめなのよ…?!」
女「……」
女友「…ね? 気持ちもわかるけど、ここは置いていくしか無いの…っ!」ぐいっ
女「……!」
たったったったった
男「……むぐ」
どっかん!!
「やーと開いたぜぇ…ん? 誰だこいつ?」
「…東風校の制服だねぇ? なんで西林校のアジトに居るのかなぁ?」
男「………」
「見たところ縛られてんぞ。捕まったんじゃね?」
「みたいだねぇ。それに、私らにも見つかっちゃったわけだねぇ…ふふふふ」
男「……」
「おーい! オマエラぁ! こっちこい! 珍しい奴がいんぞ!」
「なになにー? お、東風じゃん。めずらーし」
「ったく体でかいだけで弱っちいなぁこいつら」
「ねぇねぇどうするぅ? この子?」
「あー…どうすっか。黒猫さんにはなんら司令もらってないしな」
「…じゃーあ、好きにしちゃおっかぁ?」
「…東風校の制服だねぇ? なんで西林校のアジトに居るのかなぁ?」
男「………」
「見たところ縛られてんぞ。捕まったんじゃね?」
「みたいだねぇ。それに、私らにも見つかっちゃったわけだねぇ…ふふふふ」
男「……」
「おーい! オマエラぁ! こっちこい! 珍しい奴がいんぞ!」
「なになにー? お、東風じゃん。めずらーし」
「ったく体でかいだけで弱っちいなぁこいつら」
「ねぇねぇどうするぅ? この子?」
「あー…どうすっか。黒猫さんにはなんら司令もらってないしな」
「…じゃーあ、好きにしちゃおっかぁ?」
男「…むぐ」
「ぎゃははは! おまえってほんとゲスいよなぁ!」
「どうすっべ? 裸にひん剥いて、東地区のどっかにつるしとく?」
「おもしろそー! じゃあじゃあ! 写メ取ってみんなにおくろーよー」
「いいなぁそれ! ぎゃは! おい、おまえ……どうするぅ? くはは、これからちょっと…」
「…おれらの相手してもらおうかって話なんだけどもよぉ?」
男「……」
「まったく運が悪いなぁ…オレら南火校…しかも黒猫組に見つかったからには」
「それなりのご褒美ってのをあげねえとなっ?」
「きゃははは! じゃあ、まずは声をきかせてよぉ? んふふ!」
「おい! オマエオマエ! 確か───『爪が伸びやすい体質』だったよな?」
「そうだよぉん! だからぁ~」
ズズズズ…
「ぎゃははは! おまえってほんとゲスいよなぁ!」
「どうすっべ? 裸にひん剥いて、東地区のどっかにつるしとく?」
「おもしろそー! じゃあじゃあ! 写メ取ってみんなにおくろーよー」
「いいなぁそれ! ぎゃは! おい、おまえ……どうするぅ? くはは、これからちょっと…」
「…おれらの相手してもらおうかって話なんだけどもよぉ?」
男「……」
「まったく運が悪いなぁ…オレら南火校…しかも黒猫組に見つかったからには」
「それなりのご褒美ってのをあげねえとなっ?」
「きゃははは! じゃあ、まずは声をきかせてよぉ? んふふ!」
「おい! オマエオマエ! 確か───『爪が伸びやすい体質』だったよな?」
「そうだよぉん! だからぁ~」
ズズズズ…
ジャキン!
「その猿轡を切ってぇ~」ズバァ!
男「っ……」パラリ
「…貴方の声をきかせて欲しいなぁ?」
「おうおう! 何言うつもりだ? 助けを乞うつもりか? いいぜー! まぁ無視するけどな!」
「ひっでー! ぎゃはははは!」
「きゃはははっはは!!」
男「……はぁ」
男「なんともまぁ──本当に、本当に」
男「──運が悪いというのはこういう事なんだろうな」
「なんだぁ? くひひ、そう悲観すなって! もしかしたらやみつきになっかもよ?」
「楽しい思いさせたげるヨォ~?」
男「……」
男「…いや違う。俺のことを言ってるんじゃあ無いんんだよ」
「その猿轡を切ってぇ~」ズバァ!
男「っ……」パラリ
「…貴方の声をきかせて欲しいなぁ?」
「おうおう! 何言うつもりだ? 助けを乞うつもりか? いいぜー! まぁ無視するけどな!」
「ひっでー! ぎゃはははは!」
「きゃはははっはは!!」
男「……はぁ」
男「なんともまぁ──本当に、本当に」
男「──運が悪いというのはこういう事なんだろうな」
「なんだぁ? くひひ、そう悲観すなって! もしかしたらやみつきになっかもよ?」
「楽しい思いさせたげるヨォ~?」
男「……」
男「…いや違う。俺のことを言ってるんじゃあ無いんんだよ」
男「これもまた……〝師匠〟的に言わせれば…
男「運命と思えば──いいんだろうか、わからないが」
男「──女性を泣かせてしまうことになってしまうのだな…」
「…ねぇつまんなーい! もっと泣いてよぉ? 叫んでよぉ?」
「頭が狂ってんじゃねーの? ぎゃははは!」
男「……」
「ねぇ? アンタの言葉を最後に聞いてあげる、後はずっと叫ぶか泣いてるばっかだろうし──」
「──だから、ねぇ? 何か言い残すことはあるかなぁ?」
男「…そうだな」
男「とりあえず形式として聞いておく。なぁお前ら───」
「──下着の色は、何色だ?」
男「運命と思えば──いいんだろうか、わからないが」
男「──女性を泣かせてしまうことになってしまうのだな…」
「…ねぇつまんなーい! もっと泣いてよぉ? 叫んでよぉ?」
「頭が狂ってんじゃねーの? ぎゃははは!」
男「……」
「ねぇ? アンタの言葉を最後に聞いてあげる、後はずっと叫ぶか泣いてるばっかだろうし──」
「──だから、ねぇ? 何か言い残すことはあるかなぁ?」
男「…そうだな」
男「とりあえず形式として聞いておく。なぁお前ら───」
「──下着の色は、何色だ?」
~~~~
教師「神に認められた土地──『黄泉市』」
教師「今から二十年前、この辺り一帯を襲った〝大地震〟がありました」
教師「過去推定最高の震度と言われる地震は、街を壊し、人を襲い、そして命を脅かしました」
教師「生存者はゼロだと推測され、救助隊も政府も絶望に覆われていました」
教師「──しかし、そうではなかったのです」
教師「死亡者は一人も居ない。重傷者も居ない。けが人も皆無」
教師「なんと! この災害による被害は──人の命を取らなかったのです!」
教師「奇跡とは、まさにこのようなことを言うのでしょう。先生も、まさに神を信じました」
教師「後の人々はこの土地を──神が認めた場所として呼び始めるようになりました」
教師「神に認められた土地──『黄泉市』」
教師「今から二十年前、この辺り一帯を襲った〝大地震〟がありました」
教師「過去推定最高の震度と言われる地震は、街を壊し、人を襲い、そして命を脅かしました」
教師「生存者はゼロだと推測され、救助隊も政府も絶望に覆われていました」
教師「──しかし、そうではなかったのです」
教師「死亡者は一人も居ない。重傷者も居ない。けが人も皆無」
教師「なんと! この災害による被害は──人の命を取らなかったのです!」
教師「奇跡とは、まさにこのようなことを言うのでしょう。先生も、まさに神を信じました」
教師「後の人々はこの土地を──神が認めた場所として呼び始めるようになりました」
教師「元とあった3つの市を合併し──大きな街を作り上げ」
教師「ここを『黄泉市』と名付けたのです」
教師「しかしながら、奇跡はまだ起こりました」
教師「この大地震の後に、この3つの市に住んでいた人々に──」
教師「──特殊な〝チカラ〟が目覚め始めたのです」
教師「人々は恐れたものの、それは神が授けた力だと言う人もいれば…」
教師「…地震による危険に晒され、人の脳が進化したのだという人も居ます」
教師「政府は全力で研究を重ね──そして昨今、それは〝体質〟と呼ばれるようになりました」
教師「人が起こす奇跡のチカラ──体質は、みなさん生徒にも存在します」
教師「それは人によって多大なものもあれば、小さなものでもある」
教師「しかし、安易にその体質を使ってはいけません」
教師「ここを『黄泉市』と名付けたのです」
教師「しかしながら、奇跡はまだ起こりました」
教師「この大地震の後に、この3つの市に住んでいた人々に──」
教師「──特殊な〝チカラ〟が目覚め始めたのです」
教師「人々は恐れたものの、それは神が授けた力だと言う人もいれば…」
教師「…地震による危険に晒され、人の脳が進化したのだという人も居ます」
教師「政府は全力で研究を重ね──そして昨今、それは〝体質〟と呼ばれるようになりました」
教師「人が起こす奇跡のチカラ──体質は、みなさん生徒にも存在します」
教師「それは人によって多大なものもあれば、小さなものでもある」
教師「しかし、安易にその体質を使ってはいけません」
教師「この黄泉市に東西南北として設立された──」
教師「東風校、西林校、南火校、北山校」
教師「『黄泉市総合病院』を中心に立てられた学校ですが、」
教師「なんとも遺憾な話ですけれども、争いが絶えません」
教師「今から四年前にも、この四校によって行われかけた──」
教師「──〝四校戦争〟と呼ばれるもの」
教師「人を教える身として、教師という肩書きとして、先生はとても悲しい争いだと想います」
教師「ほんとうにっ…うぐっ…ほんとうにっ…先生はぁ…!」
「あーあ、また始まったよ先生の『泣き虫体質』が…」
「先生ー! もうその話何度も聞いて飽きましたー!」
教師「うぐぐ! なんて言い草ですか! 先生は皆さんの心配をしているのですよぉ!?」
教師「東風校、西林校、南火校、北山校」
教師「『黄泉市総合病院』を中心に立てられた学校ですが、」
教師「なんとも遺憾な話ですけれども、争いが絶えません」
教師「今から四年前にも、この四校によって行われかけた──」
教師「──〝四校戦争〟と呼ばれるもの」
教師「人を教える身として、教師という肩書きとして、先生はとても悲しい争いだと想います」
教師「ほんとうにっ…うぐっ…ほんとうにっ…先生はぁ…!」
「あーあ、また始まったよ先生の『泣き虫体質』が…」
「先生ー! もうその話何度も聞いて飽きましたー!」
教師「うぐぐ! なんて言い草ですか! 先生は皆さんの心配をしているのですよぉ!?」
「だって何かあるたびにその話するしさー」
「その四校戦争だって、未遂に終わったんでしょ? じゃあいいじゃん」
教師「そういう簡単に済む話ではありませんよぉ!? 先生はひどく悲しんでます!」
教師「あなた方のチカラは争いを生むためのものではありません!
人々の暮らしを良くするための、素晴らしいチカラなのですぅ!」
教師「だからぁ…だからですねぇ!」
「せ、せんせぇー! 山田クンの顔が真っ赤です!!」
教師「えっ?」
「『保温体質』みたいですからヤバイんじゃないっすか!?」
教師「な、なんと! 誰かこの中に『雨女体質』か『雨男体質』の生徒は居ますか!?」
「はーい! 私がそうですけどー?」
教師「よ、よかった! なら山田くんを雨で冷やしてあげてください!」
「その四校戦争だって、未遂に終わったんでしょ? じゃあいいじゃん」
教師「そういう簡単に済む話ではありませんよぉ!? 先生はひどく悲しんでます!」
教師「あなた方のチカラは争いを生むためのものではありません!
人々の暮らしを良くするための、素晴らしいチカラなのですぅ!」
教師「だからぁ…だからですねぇ!」
「せ、せんせぇー! 山田クンの顔が真っ赤です!!」
教師「えっ?」
「『保温体質』みたいですからヤバイんじゃないっすか!?」
教師「な、なんと! 誰かこの中に『雨女体質』か『雨男体質』の生徒は居ますか!?」
「はーい! 私がそうですけどー?」
教師「よ、よかった! なら山田くんを雨で冷やしてあげてください!」
「そうしたいのはやまやまなんですけどー私って勝負事で三回連続で勝たないと、雨が降らせなくって~」
教師「じゃ、じゃあ隣の生徒とジャンケンをするんです! はやく!」
「はーい! じゃんけーん、ぽん!」
「せんせぇー! 山田くんの頭が燃えてます! すっげー燃えてます!」
教師「ぎゃー! し、仕方ありません! 先生の『泣き虫体質』の恩恵──大量の涙で冷やしてあげましょう!」
「じゃんけんぽん! 駄目だまた負けたー!」
「山田ぁー! ぎゃー! 火がカーテンにっ…ぁああああああああ!!!!」
男「……はぁ」
放課後
男「……」
「やぁ。今日はもう帰るのかい?」
教師「じゃ、じゃあ隣の生徒とジャンケンをするんです! はやく!」
「はーい! じゃんけーん、ぽん!」
「せんせぇー! 山田くんの頭が燃えてます! すっげー燃えてます!」
教師「ぎゃー! し、仕方ありません! 先生の『泣き虫体質』の恩恵──大量の涙で冷やしてあげましょう!」
「じゃんけんぽん! 駄目だまた負けたー!」
「山田ぁー! ぎゃー! 火がカーテンにっ…ぁああああああああ!!!!」
男「……はぁ」
放課後
男「……」
「やぁ。今日はもう帰るのかい?」
男「ああ。今日は用事があるからな」
友「そうなんだ、見たところによると…そうだね眼鏡の修理をすると見た!」
男「見れば分かる話をするな」
友「あはは。ごめんごめん、それで? どうして眼鏡を壊したんだい?」
男「……」
友「実に男らしくないじゃないか。生真面目で、勤勉が取り柄の男が」
友「ここまでこうやって、痛い目を見てるなんてさっ?」
男「…変な言い方をするんじゃあない」
友「そうだね、あはは。ごめんね」
男「……」
友「でも、そっか。用事があるなら仕方ないよね、こっちも誘おうかなって思ってたんだけど」
友「そうなんだ、見たところによると…そうだね眼鏡の修理をすると見た!」
男「見れば分かる話をするな」
友「あはは。ごめんごめん、それで? どうして眼鏡を壊したんだい?」
男「……」
友「実に男らしくないじゃないか。生真面目で、勤勉が取り柄の男が」
友「ここまでこうやって、痛い目を見てるなんてさっ?」
男「…変な言い方をするんじゃあない」
友「そうだね、あはは。ごめんね」
男「……」
友「でも、そっか。用事があるなら仕方ないよね、こっちも誘おうかなって思ってたんだけど」
男「誘う?」
友「そうだよ、クラスの皆が合コン? みたいなの開くんだってさ」
男「…お前が行くのか?」
友「誘われたからにはね。それで、君はどうする? 眼鏡の修理を終えたら来るかい?」
男「……」
友「うそうそ。冗談だってば、君が──」
友「──女の子を謙遜してるのは十分理解しているよ」
男「わかってるなら、冗談でも言うな」
友「うん、そうだね。ボクが悪かったよ」
男「じゃあ俺は行くぞ」がた…
友「うん! …あ、そうそう。そういえば最近、南火校が色々と活発みたいだから気をつけてね」
友「そうだよ、クラスの皆が合コン? みたいなの開くんだってさ」
男「…お前が行くのか?」
友「誘われたからにはね。それで、君はどうする? 眼鏡の修理を終えたら来るかい?」
男「……」
友「うそうそ。冗談だってば、君が──」
友「──女の子を謙遜してるのは十分理解しているよ」
男「わかってるなら、冗談でも言うな」
友「うん、そうだね。ボクが悪かったよ」
男「じゃあ俺は行くぞ」がた…
友「うん! …あ、そうそう。そういえば最近、南火校が色々と活発みたいだから気をつけてね」
男「………」
友「四年前の戦争未遂から、南火校のトップ争いが絶えないみたいだよ。
でも、ここ最近は沈静化してるって話もあるし」
友「どうやらボスが決まりかけてるみたいだね、ボクの予想によるとあの赤髪の彼女が───」
男「その話はするな」
友「──あ、うん。ごめん、余計な話だったね…」
男「…じゃあな」
友「うん、また明日!」
男「……」スタスタ
友「……」
友「…君は本当に四年前から変わったね」
~~~
男「……」
男(メガネ屋は確か、そうか。南地区方面だったか)すたすた
友「四年前の戦争未遂から、南火校のトップ争いが絶えないみたいだよ。
でも、ここ最近は沈静化してるって話もあるし」
友「どうやらボスが決まりかけてるみたいだね、ボクの予想によるとあの赤髪の彼女が───」
男「その話はするな」
友「──あ、うん。ごめん、余計な話だったね…」
男「…じゃあな」
友「うん、また明日!」
男「……」スタスタ
友「……」
友「…君は本当に四年前から変わったね」
~~~
男「……」
男(メガネ屋は確か、そうか。南地区方面だったか)すたすた
男(…東地区にもメガネ屋があれば便利なのだが、そうも上手くは行かないな)
男「……」
男「コンタクトにするべきか、だが眼鏡は掛けるだけで便利なのだが──」
男「──むっ?」
男(この路地裏──なんだ変に視界に止まる)
男「…まさかな」すたすた
路地裏
男(くさい)
男(なんともまぁ清掃がなってない場所だ。東地区とは全く違う…)
ガサゴソ
男「…?」
男(なんだあれは。ゴミ袋が蠢いている? 犬か? それとも猫か…)
がさぁ!
男「むっ!?」
男「……」
男「コンタクトにするべきか、だが眼鏡は掛けるだけで便利なのだが──」
男「──むっ?」
男(この路地裏──なんだ変に視界に止まる)
男「…まさかな」すたすた
路地裏
男(くさい)
男(なんともまぁ清掃がなってない場所だ。東地区とは全く違う…)
ガサゴソ
男「…?」
男(なんだあれは。ゴミ袋が蠢いている? 犬か? それとも猫か…)
がさぁ!
男「むっ!?」
>>1-21まではなんだったのか・・・
男「誰だ! 出てこい!」
男(人影が見えた。人だ、なぜこんな所に)
男「三秒数えるぞ。そのうちに出てこい…出て来なければ警察を呼ぶぞ!」
がさ…
男「……」
「もっくもっく…むしゃむしゃ」
男「…?」
「ごくん──おいしい」
男「なんだ…?」
ゴロリ!
男「むぉっ!?」
女「……」
男(人影が見えた。人だ、なぜこんな所に)
男「三秒数えるぞ。そのうちに出てこい…出て来なければ警察を呼ぶぞ!」
がさ…
男「……」
「もっくもっく…むしゃむしゃ」
男「…?」
「ごくん──おいしい」
男「なんだ…?」
ゴロリ!
男「むぉっ!?」
女「……」
男「っ…!? お、お前…」
女「……」
男「………、……。確か昨日のやつじゃあないか」
女「誰?」
男「…いや憶えてないか? あの倉庫に捕まっていた時に…」
女「……?」
男(まったく記憶残ってないようだ)
女「そんなことよりも、そういったことよりも」
男「なんだ?」
女「ふらんすぱん持ってる?」
男「は?」
女「お腹が空いてるの。けれど、食べきってしまった」
女「……」
男「………、……。確か昨日のやつじゃあないか」
女「誰?」
男「…いや憶えてないか? あの倉庫に捕まっていた時に…」
女「……?」
男(まったく記憶残ってないようだ)
女「そんなことよりも、そういったことよりも」
男「なんだ?」
女「ふらんすぱん持ってる?」
男「は?」
女「お腹が空いてるの。けれど、食べきってしまった」
女「美味しそうな匂いに釣られて、ここまで来てしまったけれど」
女「あの量じゃ足りないから」
男「…確かこの周辺にパン屋はあったハズだが」
男「っ…!? ま、まさかお前…! ゴミ箱に捨ててあったパンを…!?」
女「?」もぐもぐ
男「やめろやめろ! 何を食べている! そんな清潔感皆無なものを!」
女「…たべたいの?」
男「いらん! 捨てろ、良いから捨てるんだ!」べしっ
女「あ…」
ポトリ
男「な、なんてやつだ…捨てられたパンを食べるなどと…!」
女「……」
女「あの量じゃ足りないから」
男「…確かこの周辺にパン屋はあったハズだが」
男「っ…!? ま、まさかお前…! ゴミ箱に捨ててあったパンを…!?」
女「?」もぐもぐ
男「やめろやめろ! 何を食べている! そんな清潔感皆無なものを!」
女「…たべたいの?」
男「いらん! 捨てろ、良いから捨てるんだ!」べしっ
女「あ…」
ポトリ
男「な、なんてやつだ…捨てられたパンを食べるなどと…!」
女「……」
男「…南火校の奴らは、こんな奴らしか居ないのか」
女「……」
男「常識外れすぎるだろう。昨日の、あの女にしろ。俺を襲ったあの連中にしろ…」
女「………」
男「さっきから黙ってどうした。とにかく、いいか捨てられたものを食すなどという──」
女「ひっぐ」
男「──……っ?」
女「ぐすっ」
男「お、おい。何を泣いている…っ?」
女「ふらんすぱんが…」
男「……いや、悲しむなよ。どうせならこの俺が買って、」
女「うううっ」
キィイイイイイイイイン!!!
女「……」
男「常識外れすぎるだろう。昨日の、あの女にしろ。俺を襲ったあの連中にしろ…」
女「………」
男「さっきから黙ってどうした。とにかく、いいか捨てられたものを食すなどという──」
女「ひっぐ」
男「──……っ?」
女「ぐすっ」
男「お、おい。何を泣いている…っ?」
女「ふらんすぱんが…」
男「……いや、悲しむなよ。どうせならこの俺が買って、」
女「うううっ」
キィイイイイイイイイン!!!
男(なん、だっ?)
女「ふらんすぱん…ううっ…」
キィイイイイイイイイン!!
男「うっ…あっ…ひっぐ…?!」ボロボロ…
男「どうした、えっ? 急に涙が、なにっ!?」
男(俺の目から涙が出てくる!? それに胸が苦しく、喉が引きつって…!?)
男「ま、まさか…これは…っ」
「──みつけたぁああああああああああ!!!!!」
男「っ!?」
ダダダダダ!!
女友「なにやってる死ねッ!」バッ!!
女「ふらんすぱん…ううっ…」
キィイイイイイイイイン!!
男「うっ…あっ…ひっぐ…?!」ボロボロ…
男「どうした、えっ? 急に涙が、なにっ!?」
男(俺の目から涙が出てくる!? それに胸が苦しく、喉が引きつって…!?)
男「ま、まさか…これは…っ」
「──みつけたぁああああああああああ!!!!!」
男「っ!?」
ダダダダダ!!
女友「なにやってる死ねッ!」バッ!!
男「うぅおおッ!?」
ズサァアア……
女友「ちっ! 避けやがったわね…ッ…黙って当たっておきなさいよッ!!」
男「ふ、ふざけるなっ! いきなり飛び蹴りをしてくる奴が在るか!?」
女友「アンタは女を泣かせた! だから蹴る! 常識でしょ!?」
男「違う!非常識だ!」
女「ひっぐ…」
女友「あ、ああっ…だ、大丈夫っ? 泣かないでお願い…ねっ? 大丈夫だから、ほら平気よ?」
女「うん…」
女友「っ…アンタ! この子に何をしたのよっ!?」
男「なにをしたって…」
女友「許せないっ…アンタは一番しちゃいけないことをしたのよッ…!」ギリリッ
ズサァアア……
女友「ちっ! 避けやがったわね…ッ…黙って当たっておきなさいよッ!!」
男「ふ、ふざけるなっ! いきなり飛び蹴りをしてくる奴が在るか!?」
女友「アンタは女を泣かせた! だから蹴る! 常識でしょ!?」
男「違う!非常識だ!」
女「ひっぐ…」
女友「あ、ああっ…だ、大丈夫っ? 泣かないでお願い…ねっ? 大丈夫だから、ほら平気よ?」
女「うん…」
女友「っ…アンタ! この子に何をしたのよっ!?」
男「なにをしたって…」
女友「許せないっ…アンタは一番しちゃいけないことをしたのよッ…!」ギリリッ
男「な、泣かせたのは悪いと思っている…! だ、だが不可抗力だ! 泣かせたかったわけじゃあない!」
女友「犯罪者は皆そういうのよッ! 見てなさいッ…女だからって甘く見てちゃ──」
女友「──怪我するわよッ!」ダダ
男(く、来る! なんでこうなるんだ…!)バッ!
バヂバヂバヂバヂ!!
男「っ……す、スタンガン……!!」
女友「ぉおお!!」ガッ!
男「ッ!?」
男(壁蹴って方向転換、だと!)
バヂィ!
男「むぉっ…!?」
女友「……ふぅ、なによ案外動くわねアンタ…けど! もうアンタの〝弱点〟は見えた!」
女友「犯罪者は皆そういうのよッ! 見てなさいッ…女だからって甘く見てちゃ──」
女友「──怪我するわよッ!」ダダ
男(く、来る! なんでこうなるんだ…!)バッ!
バヂバヂバヂバヂ!!
男「っ……す、スタンガン……!!」
女友「ぉおお!!」ガッ!
男「ッ!?」
男(壁蹴って方向転換、だと!)
バヂィ!
男「むぉっ…!?」
女友「……ふぅ、なによ案外動くわねアンタ…けど! もうアンタの〝弱点〟は見えた!」
男「じゃ、弱点だと…っ?」
女友「ええ、そうよ。アンタの弱点がバッチリ見えた、アンタ…その眼鏡の度があってないわね」
男「…なに?」
女友「だから、そこにつけこませてもらうわ」ゆらり
男(確かに度はあってない、だが、何故バレた──まさか〝体質〟? 一体何の)
女友「ふんッ」バヂィ!
男「ぐっ!?」
女友「…人の視界って不思議よね。確かに見えてるはずなのに、それでも死角ってのが存在してる」
男「はぁっ…はぁっ…くっ…!」
女友「見えないところ。確認できないところ。限界の先にあるのは──意識の隙間」
バヂィ!
男「がぁああッ!?」
女友「ええ、そうよ。アンタの弱点がバッチリ見えた、アンタ…その眼鏡の度があってないわね」
男「…なに?」
女友「だから、そこにつけこませてもらうわ」ゆらり
男(確かに度はあってない、だが、何故バレた──まさか〝体質〟? 一体何の)
女友「ふんッ」バヂィ!
男「ぐっ!?」
女友「…人の視界って不思議よね。確かに見えてるはずなのに、それでも死角ってのが存在してる」
男「はぁっ…はぁっ…くっ…!」
女友「見えないところ。確認できないところ。限界の先にあるのは──意識の隙間」
バヂィ!
男「がぁああッ!?」
男「っ…っ…!?」ドタリ
男(電撃がっ? 何故っ? アイツは動いていない、なのに俺は──)
バヂ! バヂヂヂ!
男(──あ、あれは…地面に置かれた…スタンガン…?)
女友「よくわかってないでしょうから言っておくけど、予めそこに置いておいたの」
女友「アンタが踏むように、ってね。最大出力だから靴底も簡単に貫通するわよ」
男「っ…おま…!」
女友「壁蹴った時に放り投げておいたワケ。その眼鏡の度があってれば、見えてたかもだけど…」
女友「…ともかくチェックメイトよ。この犯罪者ッ」ビリ!!
男「んがぁっ!?」
女友「よくもッ…よくもあの子を泣かしたわね…! あの子は絶対に泣かしちゃいけないのよ…!」
男(電撃がっ? 何故っ? アイツは動いていない、なのに俺は──)
バヂ! バヂヂヂ!
男(──あ、あれは…地面に置かれた…スタンガン…?)
女友「よくわかってないでしょうから言っておくけど、予めそこに置いておいたの」
女友「アンタが踏むように、ってね。最大出力だから靴底も簡単に貫通するわよ」
男「っ…おま…!」
女友「壁蹴った時に放り投げておいたワケ。その眼鏡の度があってれば、見えてたかもだけど…」
女友「…ともかくチェックメイトよ。この犯罪者ッ」ビリ!!
男「んがぁっ!?」
女友「よくもッ…よくもあの子を泣かしたわね…! あの子は絶対に泣かしちゃいけないのよ…!」
女友「あの子は特別なの…! だから大切にしなくちゃいけない! 誰にも体質を知られちゃいけないッ!」
男「ッ……」
女友「はぁっ…はぁっ…だから、だからあたしは…!」
男「…おま、え…」
女友「っ…なによっ!?」
男「なんだ、以外だな…もっと…大人っぽいと思ってたぞ…」
女友「っ…?」
男「下着くまさん柄なんだな…」
女友「…へ? え、あっ! なななっ!?」
男「気にするな、人それぞれ趣味は在る…ま、俺の趣味ではないがな」
女友「こ、こここここいつッ!!! 死ねっ!!」バッ!
男「……はぁ」
男「『くまさん柄は、抱きつく場面』」
男「ッ……」
女友「はぁっ…はぁっ…だから、だからあたしは…!」
男「…おま、え…」
女友「っ…なによっ!?」
男「なんだ、以外だな…もっと…大人っぽいと思ってたぞ…」
女友「っ…?」
男「下着くまさん柄なんだな…」
女友「…へ? え、あっ! なななっ!?」
男「気にするな、人それぞれ趣味は在る…ま、俺の趣味ではないがな」
女友「こ、こここここいつッ!!! 死ねっ!!」バッ!
男「……はぁ」
男「『くまさん柄は、抱きつく場面』」
ぐるん!
女友「えっ?」ふわぁ…
男「──理由はわからん。だが、お前が怒っているのはわかった」
女友「んっ」ぎゅっ
男「──だからこそ話をするべきだ。そうだろう、人は会話ができる生き物なのだから」
女友「………」
男「知識在るべき生物は、きちんとした対話がベストだぞ」
女友「…あれ? えっ?」
女友(あたし抱きかかえられてる? 確かこいつをぶっ倒して、)
女友(地面に這いつくばったやつを、背中から電気スタンガンで痛みつけたのに)
女友(一瞬でこいつは立ち上がって、あたしを抱きかかえてて…何時の間に…!?)
女友「えっ?」ふわぁ…
男「──理由はわからん。だが、お前が怒っているのはわかった」
女友「んっ」ぎゅっ
男「──だからこそ話をするべきだ。そうだろう、人は会話ができる生き物なのだから」
女友「………」
男「知識在るべき生物は、きちんとした対話がベストだぞ」
女友「…あれ? えっ?」
女友(あたし抱きかかえられてる? 確かこいつをぶっ倒して、)
女友(地面に這いつくばったやつを、背中から電気スタンガンで痛みつけたのに)
女友(一瞬でこいつは立ち上がって、あたしを抱きかかえてて…何時の間に…!?)
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