元スレ女友「アンタの体質って何なの?」男「…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
201 :
戦闘描写がわけわからん
スタンガン置いといたって、ボタン押さないと発電しないだろ
あんたしか頼む人がいないとか言ってたけどドM体質の奴にでもたのめよ
202 = 71 :
つまんねえ奴だな
203 = 71 :
ウンコなげーよ
204 = 201 :
つまんないからもう書かなくていいよ
205 = 170 :
いまから書く
206 = 170 :
男「…説明はする。だが今は」
女友「んっ? あれ? こいつどうして…?」
男「どうした?」
女友「……」じぃー
友「な、なに?」
女友「…アンタもしかして、体質が無いの?」
友「え…」
男「なに、お前まさか…他人の体質が分かるのか?」
女友「あれ? 言ってなかったっけ? アタシの体質は他人の弱点っていうか」
女友「絶対的に強みだと確信している部分を、見破れるのよ」
男「…初耳だぞ」
友「なんなのさこの子!? 君は一体、ここでなにをしているんだ…っ?」
207 = 170 :
女友「ってか、うるさいわね。アンタは関係ないからどっか行きなさいよ」
友「っ…流石は南火校の生徒…! 別名鬼ヶ島校と言われてるだけあって、口が悪い…!」
友「だけどね、ここは譲れない! 男が何かあった場合はボクが許さないぞ!」
男(ああ、こいつ楽しんでるな)
女友「な、なによ! こいつなんなの!? 意味が分かんないだけどッ?」
男「…簡単に言えば昔の戦友、だと言っておこう」
女友「へっ? それって…その、東の吸血鬼と呼ばれてた頃の?」
男「ああ」
友「ふふん。って、あれ? どうして東の吸血鬼ってバレてるんだい?」
女「…どうかしたの?」
男「いや、なんでもない。待て待て、なぜ言い争っている」
209 = 170 :
女友「…喧嘩売られるのなら、買うわよ。この体質無し!」
友「ふふふ。安易に行動するのは頂けないなぁ…一辺倒にしか考えられない体質持ちのクセに」
男「…」カチャ
女「あ、眼鏡…」
友「…え? 待って! ごめんごめん! うそうそ! 冗談だから…!」
女友「ぎゃー! なに、またエッチなことするつもり!?」
男「なら大人しくしてろ。話をするから、こっちにこい」
~~
友「──なるほどね、そういうことがあったんだ」
男「…まさにお前の言うとおりだったな」
友「え? あはは、そうだね。あのときは適当に言っただけなんだけどもさ~」
男「……」
210 = 170 :
女友「…ねえ、こいつ本当にアンタの仲間だったわけ?」
男「外見はそうは見えないが、なかなかの…強者だぞ」
友「あはは。よく女の子に見られるけどね」
女「…貴方は昔から知り合いなの?」
友「うん、そうだよ。男が東風校に入ってきて、それからの付き合いだね」
友「そして四校戦争、元【王】である『黒風の西』と呼ばれた存在を退けた──」
友「──その【東の吸血鬼】とは長い付き合いさ」
男「…一々名前を上げるな」
友「いやースッキリするよね。言わないでおくと溜まっちゃうし」
女友「…んで、納得してくれたワケ? 今の状況ってやつを」
友「まぁそうだね。確かに納得は難しいけれど、男が…女の子と会話している」
友「それだけで十分に理解できるよ。なんだい、頑張ってるんじゃないか、男ってば」
211 = 170 :
女友「…ねえ、こいつ本当にアンタの仲間だったわけ?」
男「外見はそうは見えないが、なかなかの…強者だぞ」
友「あはは。よく女の子に見られるけどね」
女「…貴方は昔から知り合いなの?」
友「うん、そうだよ。男が東風校に入ってきて、それからの付き合いだね」
友「そして四校戦争、元【王】である『黒風の東』と呼ばれた存在を退けた──」
友「──その【東の吸血鬼】とは長い付き合いさ」
男「…一々名前を上げるな」
友「いやースッキリするよね。言わないでおくと溜まっちゃうし」
女友「…んで、納得してくれたワケ? 今の状況ってやつを」
友「まぁそうだね。確かに納得は難しいけれど、男が…女の子と会話している」
友「それだけで十分に理解できるよ。なんだい、頑張ってるんじゃないか、男ってば」
212 = 170 :
男「わかったようなことを言うな。お前には関係など無い」
友「わかっているよ。ボクには関係のないこと、うん、十分にわかってる」
友「けれど…そうだね、なにか困ってるのかな」
女「……」
男「少しだけな」
友「見たところによれば、聞いた所によれば、体質条件の詮索かな」
女「そう」コクリ
友「…どうやら苦労しているみたいだね」
女友「…まぁそうだけど、なに?」
友「いや、少しだけなら手助けにならないかなぁって思ってさ」
女友「いきなりなによ。アンタになにが出来るってのよ」
友「勿論、ボクには出来ないよ? だけど、そうだね。わかりやすく言えばだけど」
友「──探す手段を助言することは出来るかも」
213 = 170 :
数十分後
女友「──じゃあ今日はもう帰るわね。門限もあるし」
男「ああ、気をつけろよ。あの黒猫とやらが…そろそろ感づいてる」
女友「…うん、知ってる。だから時間がない、けれど」
女「……」
女友「きっとうまくいくはず。だから頼んだから」
男「ああ、俺の条件も忘れるなよ」
女「…探してる女の子が南火に居るのは間違いないの?」
男「多分だが、これだけ探しても見つからなければ──そこかしかない」
男「お前たちと同じように、そっちの学校は調べにくいからな」
女「わかった。まかせて、きっと見つけてみせる」
214 = 170 :
友「……」
男「じゃあなんだ、また明日に」
女「うん。また明日」
女友「待ち合わせ場所は、なんだったかしら?」
友「〝縞パンの像〟だよ」
女友「…〝生命の女神像〟でしょ」
友「あはは」
男「では、気をつけてな」
女「うん」
すたすた…
男「……」
友「…大変だね、それが君の選択なのかい?」
215 = 170 :
男「…そうなるのが運命だったらしい」
友「なるほど運命だね。あはは、君らしい──言い訳だよ」
男「……」
友「責めるつもりなんて無いさ。君がそうやって変わるために努力するのは素晴らしいことだよ」
友「変わることも十分に素敵なことさ。けどね、忘れることは出来ないんだ」
男「…忘れろといったはずだ」
友「無理な話だよ。東の吸血鬼」
男「……」
友「君がまたこの名を語ると言うのであれば、もう一度覚悟をするべきだよ」
友「『黒風の東』…その【王】を、」
男「やめろ」
友「…忘れてはいけないよ。君はそれが一番だというのだろうけれど」
216 = 170 :
友「四年前にあったことは変わらない。君がどれだけ努力を重ね、今の君になったとしても」
友「過去は変わらないんだ、君は常に追われ続ける。そのチカラにね」
男「……」
友「さて、難しい話はこれでおしまい。明日から頑張るんだろう? なら、元気を出していかなくちゃね」
男「…ああ、本当にあの方法は上手くいくのか」
友「知らないさ。けど、そうじゃあないのかなって思ってる」
男「……」
友「頑張ってね、明日の──デートをさ!」
~~~
東地区 生命の女神像前
男「……」
女「おまたせ」
男「…む、早かったな」
女「ううん、貴方のほうが早かった」
217 :
男「時間にはまず、三十分前行動と心がけているからな」くいっ
女「…生真面目さんなんだね」
男「それが俺だ」
女「……」すっ
男「む。どうした?」
女「これが…生命の女神像…初めて見た」
男「そうか、そうだろうな。東地区ではかなり有名なのだが──」
男「──下着のクロリティーが凄いと」
女「だから友さんも、縞パンの像と言ってたんだ」
男「訳のわからん気合の入れようだ、なぜ石像にパンツの柄を入れ込む必要がある」
女「…南地区にも石像はあるけれど、あっちも凄いよ」
218 = 217 :
男「時間にはまず、三十分前行動と心がけているからな」くいっ
女「…生真面目さんなんだね」
男「それが俺だ」
女「……」すっ
男「む。どうした?」
女「これが…生命の女神像…初めて見た」
男「そうか、そうだろうな。東地区ではかなり有名なのだが──」
男「──下着のクオリティが凄いとな」
女「だから友さんも、縞パンの像と言ってたんだ」
男「訳のわからん気合の入れようだ、なぜ石像にパンツの柄を入れ込む必要がある」
女「…南地区にも石像はあるけれど、あっちも凄いよ」
女「〝歴戦の悪魔〟と言われてる像があるのだけれど、その像のね…胸が…凄いの…」
219 = 217 :
男「…胸?」
女「そう。ボンキュッボン、っていうのかな」
女「すっごくだいなまいとぼでぃ…みたいな」
男「なんなのだ。この街にはろくな石像がないな…」
女「くすくす、そうだね。それに西地区と北地区にもあるみたいだけれど…」
女「…いつかは見てみたいなって、思う」
男「そうか、そうなるためにも今日は頑張るぞ」
女「うんっ」
~~~
女友「……」こそっ
友「……ふふっ」
女友「な、なによっ…黙ってなさいっ」
友「いやいや、無理な相談さ。こんなにも楽しいなんて、久しぶりのことだよ」
220 = 217 :
めしくぅ
221 :
面白い
頑張れ
223 = 217 :
ありがと
今から書く
224 = 217 :
女友「…なんとなくわかってたけど、アンタ大概な性格してるわよね」
友「ありがとう、褒め言葉さ。特にこの街じゃキャラが濃くないと生きていけないんだよ」
女友「…あっそ」
友「それにしても、なんにしても…くすくす。なんだろう、すごいね」
友「あの男が女の子と一緒にデートだなんて。昔の男であっても、今の男であっても」
友「まったくもって想像できなかった光景だよ」
女友「んなわけないでしょうに。アイツの昔は、とんだ女ったらしだったみたいじゃない」
友「ん? なんだそこまで聞いてのかい? あはは、男も随分と口が軽いなぁ」
友「だけど違うよ。女ったらしじゃなくって、男は王様だったんだ」
女友「王様? 確かに王だったけど…」
友「その意味ではなくてね、傲慢で気高くて、そしておおきい」
友「自分の存在が絶対として信じきった、凄い馬鹿げた人間だったんだよ」
225 = 217 :
友「そうであるのが常識で、そうであったのが普通だった」
友「…なによりも強者として君臨してたんだ」
女友「……」
友「そんな彼が、女の子とデート? 喜ばせるために努力? くっく、あはは、笑っちゃうよ本当に」
女友「…どれほどのもんだったのよ、昔のアイツは…」
友「だから王様さ。誰よりも偉くて強い、王様」
友「だけど、変わったんだ…」
女友「……。まぁ心底昔に会わなくてよかったと思うわ…」
友「そうだね。あ、そろそろ動き出しそうだよ!」そそくさ
女友「あ、待ちなさいよ!」そそっ…
~~~
男「…随分と荷物を持ってるのだな」
女「え? あ、うん。今日はお弁当を持ってきたの」
226 = 217 :
男「弁当だと…なぜだ」
女「そのほうがデートっぽい、って。女友ちゃんが言ってたの」
男「……」
女「…デートっぽい?」
男「む、そうかもしれないな。うむ」
女「そっか、良かった」にこ
男「………」
女「でも、今日は本当にありがとう…私のために時間を作ってくれて」
男「良い、約束だからな。お前も忘れるなよ」
女「うん。まだ情報は集まらないけれど…きっと見つけてみせるから」
男「…にしても、これで上手くいくのだろうか」
女「……」
227 = 217 :
男「…日常生活に含まれる行動に、答えはあるなどという…」
女「でも、確かに本当かもしれない。もしかしたら、自分じゃ意識してない部分で条件があるのかも」
男「それを俺が見つければいいのだな」
女「うん。普段の私を確認して、そうかもって思えたら教えて」
女「今は薬を飲んで落ち着いているけれど、いつ発症するかわからない」
女「…絶対に見つけてみせる、私の体質の条件を」
男「…ああ、そうだな」
女「…だから、とりあえずね」
ぎゅっ
男「むっ!?」
女「手、つなご?」
228 = 217 :
男「な、何故だ…!?」
女「これがデートっぽいと思うから」
男「そ、それもあの女友の入れ知恵かっ!」
女「…ううん、違うよ」
女「私が手を繋ぎたかっただけ、だめ?」
男「っ……だ、だめではない、な」
女「…そっか、ありがとう」ぎゅっ
男「………………」
~~~~~
女友「なにあれっ!? えーっ!? ちょ、女ぁ!? 大胆すぎよ!!」
友「っ…! っ……!!」びくんびくん
女友「あ、アンタも腹抱えて笑うなっ!!」
友「うっ…くっ…! だ、だめだよっ…! おなか、痛い…!」
229 = 217 :
友「あっははははは!!だめだめ! なにあの表情ぉ! 男っ…マジで…ッ! ひぃー!!」
女友「アンタほんっと酷いやつよね…ったく、なんなのよ」
女友(だけど…あの子の表情、久しぶりに見た。いつもなら無表情なのに、楽しそう…)
女友「…頑張ってよ、応援してるから…」
友「あはははははは! 死んじゃう!!」
~~~~~
男「…………………」
女「どうしたの?」
男「…なれない空気だ」
女「そう? おしゃれなお店だと思うけれど」
男(周りがカップルだらけだぞ…店の装飾もキラキラ、目に悪い)
女「すみません」
女「…この〝ラブラブエキサイトパフェ〟をひとつ、お願いします」
230 = 217 :
男「………!?」
女「どうかしたの?」
男「ど、どうかした…ではないっ。今なにを注文した…?」
女「ラブラブエキサイトパフェ」
男「なんだその頭の悪そうな名前はっ…!」
女「でも美味しそう」
男「知らん! お前はこれを食べるつもりなのか…!?」
女「デートだから」
男「で、デートであっても…! ここまでは…っ」
女「…じゃあやめるね」しょぼん
男「お、おおっ? む、いや…別に食べたくないと言ってるわけじゃあ…」
女「本当に?」
男(…見かけによらず食欲が強いな、この女)
231 = 217 :
男(いや、路地裏で出会った時もフランスパンに泣いてたな…)
男「…なあ女」
女「じゅる」
男「おい。ヨダレを拭け」
女「あ、ごめんなさい」フキフキ
男「……。その、なんだ…あんまりにも、だな」
女「?」
男「互いのことを知らないものだと、ふと気づいてだな」
女「私たちのこと?」
男「ああ、確かに出会って間もないが。それでもだ」
女「…知っても楽しくないよ、きっと」
男「ふん、だれだってそうだ。なにも楽しい話ばかりではないだろう」
232 = 217 :
女「……」
男「人はみなそれぞれ、過去を持っている。それにどう対処するのかも、人それぞれだ」
男「しかし、その努力こそが──人間の真価を発揮する」
男「俺はお前のその、真価を知りたい」
女「…もしかして口説かれてる?」
男「違う」
女「じゃあ好きになりかけてるとか」
男「もっと違う」
女「…デートっぽくない」
男「一体お前はデートになにを求めてるんだ。違う、そういった話じゃあない」
女「……」
男「…っはぁ~、わからん。最初から思っていたが、お前はわからん」
233 = 217 :
女「…私はわたしだよ」
男「む?」
女「なにも変わらない。ここにいるが、私」
女「心に鍵を掛けていた私も、私。今こうやってデートしているのも、私」
女「全てが本当で、全てが嘘」
女「……私はきっと、結局何処にも居ない」
男「哲学的な話だな」
女「そうじゃないよ、もっと簡単な話だよ」
女「だから知っても楽しくなんかないんだよ…」
男「…難しい女だ。それじゃあモテないぞ」
女「…いいの、私は」
女「それが私って知ってるから」
234 = 217 :
男「……」
女「……」
「お待たせしました~ラブラブエキサイトパフェでーす」ゴトン!
男「……」
女「……」
「ごゆっくりどうぞ!」
男「…でかいな」
女「…うん」
男「それにストローが、こう、ぐにゃんぐにゃんで絡まってる」
女「そうだね」
男「…食うか」
女「うん」
235 = 217 :
~~~
友「あれ? なんだか空気がおかしいね」ズゾゾゾ
女友「…そうね空気がちょっと悪い、それにアンタとこの店に入ったことも最悪だわ」
友「あははー気にしないでいいよ?」
女友「ちょっとは気にしないさいよ。ったく…」
友「ねえ、ひとつ聞いてもいいかな」
女友「なーによ」
友「君の体質って『クズ体質』らしいね。男から聞いたんだけれども」
女友「…口が軽いわねアイツもッ…」
友「あはは。話を進めるけれど、それって何のチカラがあるのかな?」
女友「…聞いてどうすんのよ」
友「うん? 決まってるじゃないか、対策を立てるんだよ」
236 = 217 :
女友「対策?」
友「そうだよ。それがボクの特技っていうのかな、とりあえず──」
友「──相手の力量を図ること、それがボクのちからなんだ」
女友「…アンタ体質無しじゃない、この街じゃ珍しいけど」
友「そうだね。ボクは〝転校生〟だから仕方ないことなんだけれども」
女友「ってか、対策ってなによ。アンタ、アタシになにするつもり?」
友「クセみたいなもんだよ。危害を加えるつもりはないから、安心していいよ?」
女友(全然安心できない…)
女友「…ま、アイツの友達だから信じてあげなくもないけど」
女友「あたしの体質は──『クズ体質』」
238 = 217 :
女友「例えば──人の弱点を最適化して攻撃できる」
女友「例えば──他人を陥れることを無意識に行動できる」
女友「例えば──心の傷を見破ることが出来るの」
女友「特に人が持つ〝体質〟──それが何処までのものなのか、それを若干把握できる」
女友「相手の心の内側を感じ取り、自分の立場が常に上に立てるように動き回れる」
女友「…それがあたし、『クズ体質』のチカラよ」
友「なるほどね。だから男を選んだんだ」
女友「…え」
友「東風校生徒は気が緩んだ人たちが多いんだ。
君みたいな体質持ちは、手足のように使える存在がいっぱい居たはずだ」
友「…けれどその中で、男を選んだ」
友「それはつまり、自分にとって最善な存在を見破ったわけだ。その体質で」
239 = 217 :
女友「……」
友「素晴らしいね、素敵な体質だよ。惚れ惚れしちゃうね」
女友「…なにか言いたそうね」
友「そんなことはないさ。君が行う一つ一つの仕草が、相手を油断させるものだったとしても」
女友「っ……!」
友「ボクはなにもしないよ。するこはないよ、だから──」
友「──安心してね?」にこっ
女友「…条件はなに」
友「うん?」
女友「アンタがそういうやつだってことは…なんとなく、わかってた」
女友「それにこれだけですまないってことも、なんとなくわかる」
友「流石はクズ体質。話が早くて助かるよ」
240 :
女友の体質強いな
241 = 217 :
女友「……」
友「ボクの願いはただひとつさ。男に不幸になってほしくない」
女友「…アイツが?」
友「そうだよ。彼は過去の自分を──乗り越えようとしている」
友「君たちに出会ったこともまさにそれだ。運命として、立ち向かおうとしている」
友「心の傷を見ることが出来る君なら──」
友「──きっと男の意思も知れているだろう?」
女友「……」
友「ま。そこに漬け込んで頼んだんだろうけどね、君はさ」
女友「…なんとでも、言いなさい」
友「怒ってないよ、むしろ感謝してるぐらいだよ」
友「だけどね、それでもね、女友さん」
友「──もし男を不幸にさせたら、殺すから」
242 = 217 :
トイレ
243 = 148 :
長い
244 = 217 :
ありがと
すまんかった
246 = 217 :
女友「…………」
友「なんてね、嘘だよ冗談さ。あはは」
女友「…どうして、アンタはそこまで」
友「うん? それはね、そこまでのことをしてもらったんだ。彼には──彼女を止めてもらった」
女友「彼女…?」
友「うん、ボクの妹だよ。北山校の──〝不動の北〟の【王】のことさ」
東南方面地区 とある路地裏
「はぁ~あ、どうすんべ」
「どうしようもなっしょー黒猫さんがいうには、まだ動くなって話っすし」
「大変だよなぁ…最近は西林校の奴らも本格的に動き始めたし…」
「南火も派閥もすっかり取り込まれて…」
「うちら黒猫組もかたみが狭いぜ…」
「そうっすね~」
「…もうさ、いっちょ抜けね?」
「えっ? なにってるんすか!?」
247 = 217 :
「だってよぉ。体質のレベルを上げるために西林と喧嘩」
「…それに南火の体質もちを探しまわってるけどよぉ」
「まあ…ろくに成果が無いっすからね」
「ウチらの場所が亡くならないうちに…あの〝赤髪〟の派閥によぉ…」
「ちょ、先輩っ」
「あ? どうした?」
「──随分とまぁ楽しそうな話をしてるのねぇ、ふふふ」
「っ…!!」
「どうもっす! こんちわっす!」
黒猫「うん、うん、ご機嫌麗しゅう。今日も元気そうでなりよりだわぁ」
「く、黒猫さん…!」
黒猫「一つ聞きたいのだけれどぉ、こんな所でなにをしているのかしら? うん?」
248 = 217 :
「う、ウチラはただ…そのっ、あの東風生徒の噂で来てまして!」
「は、ハイっす! そのとおりっす!」
黒猫「あら、あら、そうだったのねぇ。お疲れ様、疲れたでしょう、大変だったでしょう?」
「え、ええ…」
「うっ……」
黒猫「いいのだわぁ。きっとそんな頑張ってる人たちには、幸運が訪れるはずねぇ」
「こ、幸運…が…」
「………」
黒猫「そうよー、うふふ」
「そ、それでその…黒猫さんはどうしてこの方面に…?」
黒猫「あらいい質問ね。実は私もついに、ついにだけれども」
黒猫「──幸運が舞い降りたみたいなのよ」
249 :
ほ
250 = 217 :
「えっ…!? こ、幸運が…!?」
「そんなわけないっすよ! だって黒猫さんはっ…!」
黒猫「…黒猫さん、は?」
「お、おい! 何いってんだお前!」
「あえぁあっ! す、すんませんっす!」
黒猫「……」
黒猫「いいのよぉ、大丈夫。わかってるからきにしてないのだわ」
黒猫「まぁ幸運っていうのは、こういうことなのだけれどもね」すっ
「…映画のチケット?」
黒猫「そうなのっ! 前から見たかった映画のチケット…さっきくじ引きで当たったのよね!」
「そ、そうなんすか…」
黒猫「しかも四人用よ? いち、にい、さん…ちょうど三人いるみたいだから、どうかしら?」
みんなの評価 : ☆
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