元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
501 = 433 :
きたああああああああ!
503 = 446 :
コングラッチュレーション! コングラッチュレーション!
504 = 309 :
イヤッッホォォォオオォオウ!
506 = 320 :
508 = 446 :
>>506
gj
509 = 304 :
バンッ!
雪歩「っ! え、え……?」
雪歩「スポットライト……ま、眩しいですぅ……」
P「……雪歩っ!!」
雪歩「は、はいっ……」
P「……行ってくるんだ……ステージへ……!」
雪歩「……ステージ……え、えっと……?」
真美「ゆきぴょん、は、早くっ!」
あずさ「置いていっちゃうわよ~?」
P「歌とダンスで……、存分に、お前自身を表現してこい!」
P「そして、俺に見せてくれっ!」
P「アイドルアカデミー大賞受賞者としてふさわしい……、最高のステージを……!」
雪歩「……っ……!」
雪歩「……はいっ!!!」
510 = 330 :
>>506
いい仕事だ
511 = 304 :
―――
司会『……それでは』
司会『本年度IA大賞グランプリに輝いた、ロッソストラーダの皆さんに……歌って頂きましょう』
司会『曲は……『 i 』』
―――
ワー ワー
雪歩「……」
雪歩(……なんにも、考えられない)
雪歩(まだ、何が起こっているのか、よくわかんなくて……)
雪歩(でも……!)
スゥ……
……―― 新しい服 着替えて出掛けよう ――……
ワァァアア!!
512 = 326 :
おはようの支援
514 = 463 :
ウッドワー!!!!
カッコーイッァ!!!!
515 = 304 :
……―― 靴も鞄も 買いたて下したて ――……
雪歩(目の前には、たくさんのファンの人達がいる)
雪歩(たくさんの声援があって、光があって……)
雪歩(そして……!)
……―― 青い空には 太陽眩しいな ――……
雪歩(……仲間がいる……!)
雪歩(真美ちゃん、あずささん、それに……)
……―― 人目気にせず 歌でも口ずさもう ――……
雪歩(あなたがいるから……!)
雪歩(だからこの体は動いてくれる、この口は歌ってくれる)
雪歩(だから私は……アイドルになれる!)
517 = 304 :
……―― 言葉だけでは言えない 熱い気持ちを ――……
……―― 少しだけでも届けられたならば……幸せ ――……
パチパチパチ……!!!
雪歩『……はぁ、はぁ……』
雪歩『……っ……』
雪歩『……み、皆さん! 聞いてくださいっ!』
雪歩『私は……こんな舞台に立てる日が来るなんて……』
雪歩『本当は……夢にも思っていませんでした』
雪歩『……私なんかじゃ、きっと無理だ、って……』
雪歩『ずっとずっと、そう思いながら……ここまで、歩いてきたんです』
519 = 304 :
雪歩『前までの私は……何をやってもダメダメで……』
雪歩『すぐにくじけて、涙を流して、穴を掘って埋まりたくなって……』
雪歩『……いいえ、前までの私、というのは……本当は違います』
雪歩『それはきっと……、今だって、変わっていません』
雪歩『私は、今でもとっても泣き虫です』
雪歩『みんなを引っ張っていく立派なリーダーになんて、とてもなれなくて……』
雪歩『ひとりじゃなんにも出来ない、弱虫なままで……、それはずっと、変わっていません』
雪歩『……でも……!』
雪歩『でもそんな私を……、私は好きになれました!』
雪歩『ダメダメな私を、ありのままの私を……認めてくれた人がいたからっ!』
雪歩『私に足りないところを、目一杯に埋めてくれる、大切な仲間がいたからっ!』
520 = 304 :
雪歩『おそるおそる踏み出した、あの最初の一歩から……』
雪歩『今日この日まで、みんなで歩いてきたこの道を……』
雪歩『私は……何よりも誇りに思います!』
雪歩『そして、私は……いいえ、私達は! これからも……!』
雪歩『これまで応援してくれた皆さんと、私達をいつも見守ってくれる人達に向けて……』
雪歩『精一杯の、感謝の気持ちを込めて……少しでも、私のこの気持ちが届くように……!』
雪歩『最高の歌を……、歌い続けます!』
スゥ……
雪歩『……ありがとうございましたぁっ!!』
パチパチパチ……!!!
522 = 452 :
私怨
523 = 304 :
―――
P(曲の披露が終わっても……)
P(会場につめかけたファンからの拍手は、いつまでも鳴り止むことはなかった)
P(息つく間も無く、賛辞と祝福を浴びせられながら……)
P(俺達は……、誰からともなく、足を向けていた)
P(四人だけで話せる、この場所へと……)
524 = 304 :
【国立オペラ劇場 屋上テラス】
雪歩「……まだちょっと、信じられないですぅ……」
真美「真美もだよ~……夢とかドッキリのほうが、まだわかるって感じ……」
あずさ「そうね~……早く目が覚めないかしら~……」
P「ははは……気持ちはわからなくもないけどな。……さて、みんな!」
P「改めて……IA大賞受賞、おめでとう!」
雪歩「っ!」ジワ
P「思えば、これまでみんなとは、色んなことがあったな……」
P「初めてみんなに出会って、初めてレッスンをした、あの日から……」
P「今日まで俺達は、喧嘩もしたし、時には涙を――
真美「兄ちゃんっ! 今はそんな思い出話してる場合じゃないっしょ!」
P「そ、そうか? いや、一応こういうのは必要かなって……」
525 = 304 :
雪歩「そうですよ、プロデューサー……いま、そんなことを思い出したら……」
雪歩「わだし……ほ、ほんどうに……涙がぁ……!」
真美「それに兄ちゃん、真美達は、ケンカなんてしてないよ?」
真美「ケンカに見えたのは、ただ遊んでただけっしょ~!」
あずさ「そうね~……私達は、これまでずーっと仲良しでしたから」
あずさ「もちろん、それはこれからも、ですけれど……ふふっ♪」
P「みんな……」ジワ
P「……っ……」
ゴシゴシ
P「……本当に今まで、良くやってくれた」
P「俺は、そんなお前達のことを……」
1 誇りに思うよ
2 愛しているよ
3 忘れないよ
>>527
529 = 304 :
P「誇りに思うよ……!」
雪歩「! う、うぅ……!」
P「お前達は、俺の大切な宝だ……家族と言ったって、いいかもしれない」
真美「……兄ちゃん……」
P「本当に……ありがとう……!」
あずさ「……プロデューザーざん……」ウルウル
P「な、なんだよみんな! 今日は何より嬉しい日のはずだろ?」
P「そんな、涙目になんてなるなって……」
雪歩「プロデューサーこぞぉ……!」
P「え? ……あはは、おかしいな」
ポロ……
P「なんで、俺まで……はは、なんか、かっこ悪いな……」
530 = 309 :
なんかこっちまで涙目になってきた
531 = 304 :
P「……と、とにかく! 俺のことはいいんだ。それよりもな……」
P「みんなには本当に、感謝してもしきれない。何よりそれが言いたくて……」
雪歩「感謝、ですかぁ……?」
P「……ああ。さっきの、あのステージは、確かに……」
P「俺達が、力を合わせて駆け抜けてきたこの一年の結晶だった」
真美「んっふっふ~! 真美も頑張っちゃったもんね!」
P「ああ、そのとおりだよ、真美!」ワシャワシャ
真美「あう」
P「……最後に、あんなに素晴らしい舞台を見せてもらって……本当にありがとう」
P「だからもう……俺には、心残りは何もない」
あずさ「……っ……」
P「……俺のプロデュースは、今日で終わりだけど……」
P「この一年で手に入れた、三人の絆を……、これからも大切に、活動を続けて欲しい」
532 = 304 :
雪歩「……任せてくださいっ! プロデューサーはなんにも心配すること、ありませんからね?」
真美「真美達、兄ちゃんが帰ってくるまでに、もっともっとすっごいアイドルになってるかんね!」
あずさ「……お別れは、さみしいけれど……でも、私達なら、きっと大丈夫です」
P「……みんな……!」
雪歩「……それじゃあふたりとも……、そろそろいくよ?」
真美「うんっ!」
あずさ「……ええ!」
P「……? いくって、なんのこ――
雪歩「せーのっ!」
雪歩「プロデューサー!」 真美「兄ちゃんっ!」 あずさ「プロデューサーさん!」
「「「一年間……ありがとうございましたっ!!」」」
P「……っ!!」
533 = 304 :
P「な、なんだよ……そんな、改まっちゃって……」
P「……お、お前達らしく……ないじゃないか……!」
雪歩「えへへ……で、でも……これだけは、絶対言おうって……」
真美「そーだよ……だって兄ちゃんには、たっくさん、たっくさん……!」
あずさ「数え切れないほどの、思い出を……いただきましたから……」
P「……っ……」
ポロ……
P「……ははは、まったく……そういうことばっかり言うんじゃないよ……」
P「いま……そんなこと言われたら、さすがの俺だって……!」
ポロポロ……
P「う、うう゛……」
P(雪歩、真美、あずささん……)
P(三人との、これまでの思い出が……溢れるように、心の中で蘇って……)
P(も、もう……限界だ……!)
534 = 304 :
雪歩「ぷろでゅーさぁ~……」ポロポロ
真美「に、兄ぢゃん……!」
あずさ「……えぐっ……プロデューサーざん……!」
P「……っ!」
「「「「……うわぁあ゛ああぁああん!!!」」」」
536 = 304 :
―――
P(その後、俺達はしばらくの間……)
P(手をとりあい……、肩を抱き合って。大いに泣き……、そして笑った)
P(押し寄せてくる色々な感情を整理するのに、それ以外の方法を見つけることできなかったからだ)
P(でも、そんな風に共に泣き、笑い合える仲間がいることを……)
P(その場にいる誰もが、幸せに感じていた)
P(……本当に……ありがとう、みんな……!)
538 = 304 :
【街道】
雪歩「……こうして、プロデューサーと一緒に歩けるの……とっても楽しいです」
P「俺もだよ……でも、いいのか? みんなと一緒に帰らなくて……」
雪歩「いいんです。みんなも……許してくれましたから」
P「許す……?」
雪歩「……あの、プロデューサー?」
P「ん、どうした?」
雪歩「お願いが……あるんですけど……」
P「……なんでも言ってみてくれ。俺に出来ることなら、なんでもするよ」
雪歩「えへへ……ありがとうございます」
雪歩「あの……その、お願いっていうのは……」
P「……」
雪歩「ご褒美が……欲しいんです」
539 = 304 :
雪歩「これまで、私は……たくさん頑張ってこれた、って思うから」
雪歩「こうして、アイドルアカデミー大賞も受賞できて、それで……」
雪歩「あの、そのぉ、だから……」モジモジ
P「……」
雪歩「うう……言ってる意味、わかってもらえましたか?」
P「う、うん……。……それじゃあ、雪歩」
1 こっちにおいで
2 頭を撫でてあげよう
3 自分の口で言ってごらん
>>542
544 = 304 :
P「……こっちにおいで」
雪歩「! は、はい……」
P「……」
ぎゅっ
雪歩「……えへへ……」
雪歩「もっと、強く……」
P「……これくらい?」
ぎゅーっ
雪歩「……っ……も、もっと、もっと……!」
P「これ以上強くしたら、雪歩の体が……」
雪歩「……いいんです……」
雪歩「わ、私の体に……プロデューサーのこと、少しでも、覚えさせておきたいからぁ……」
雪歩「だから……、もっと……強く……抱きしめてください……!」
P「……」
545 = 304 :
―――
雪歩「……えへへ。ありがとうございます、プロデューサー……」
P「大丈夫か? 痛くないか?」
雪歩「ちょっと痛いですけど……でも、プロデューサーが残してくれた痛みだから、平気です」
P「……」
P(……いやいや、ここで野暮なことを考えるのはよそう)
雪歩「……最後に……実は、私からも……、プロデューサーに、プレゼントがあるんです」
P「……プレゼント?」
雪歩「はい。それは……歌ですぅ。……聴いてくれますか?」
P「……ああ、もちろん。聴かせてくれ」
雪歩「……良かった……」
雪歩「私、この歌が完成したら、一番にプロデューサーに聴いて欲しかったから……」
P「……」
P(以前、千早からもらった、あのテープの歌か……ついに、完成したんだな)
546 = 327 :
痛くないか?で別の事を想像してしまった
547 = 304 :
雪歩「……この歌は……、プロデューサーと私の思い出を、綴ったものなんです」
雪歩「私は、プロデューサーのおかげで……きっと、たくさん変われました」
雪歩「だから今度こそ、一人でも強く歩いていけるように……」
雪歩「……それでも、最初の一歩を決して忘れないように」
雪歩「そんな願いを込めて……」
P「……」
雪歩「タイトルは……」
雪歩「……『First Step』」
548 = 304 :
……――♪ ――♪ ――♪
『そう、何を隠そう俺は……君のプロデューサーだよ』
『……そんなわけないだろう。こんな格好をして喜ぶ変態大人が、この世にいるわけない』
―――――――――――――――――――――――
初めて会った日、覚えてますか?
あなたの優しいまなざし
―――――――――――――――――――――――
『それじゃあ、これから俺は君のことを、雪歩って、呼ばせてもらうよ!』
『これから一緒に、トップアイドル目指してがんばろうな』
―――――――――――――――――――――――
わたしより大きくて広い背中が 少し眩しかった
―――――――――――――――――――――――
549 :
もうおわりなのか
550 = 304 :
――♪ ――♪ ――♪
『まいったな……どうしたら、機嫌を直してくれるんだ?』
『ずるくても結構さ。雪歩の機嫌が直るんなら、安いものだ』
―――――――――――――――――――――――
喧嘩も時々はあったよね
泣いてばかりで ごめんなさい
―――――――――――――――――――――――
『……もう、これですれ違いは終わりだ……!』
『俺自身、雪歩達といっしょにいたいんだよ……』
―――――――――――――――――――――――
ささいなすれ違いも大切 ふたり強くなれた
―――――――――――――――――――――――
みんなの評価 : ☆
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