元スレコナン「探偵をやめて犯罪者になる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
351 = 74 :
『ドンッ』
コナン(いてっ……何だ?)
コナン(あ……端まで来ちまってたか……ん? 梯子?)
コナン(こっち側にも、出入口があるのか……)
コナン(……よし……とにかく今は上に逃げよう)
【梯子を登り、《地下二階》からの脱出に成功したコナン】
【蓋を開けて辿り着いた場所には、どこか覚えがあった……】
352 = 74 :
コナン(ん? 何かここ来たことあるような……)
【《時計型ライト》を付けたコナンは――】
【その部屋、その事実に驚愕した……】
コナン「なっ……《父さんの書斎》じゃねーか!!」
【間違いない。この本の数、机の配置、独特の匂い……】
【優作お気に入りの古時計は13時45分を指していた】
おい待てよ……てことは、ここは俺ん家の地下一階で……
つまり《工藤邸》と《阿笠邸》は《地下二階》で通じてて……
その《地下二階》には《黒の組織の秘密兵器》があって……
コナン「……これらをまとめると……要するに……」
『俺の父親――工藤優作も――組織の仲間ってことじゃ……』
353 = 224 :
新一の家キター?
354 = 324 :
ペース上がった上に衝撃事実
355 :
すげーwktk
356 = 90 :
ドリルさんに博士の装置壊されてそう…
358 :
とっくに終了して落ちてると思ったらまだ続いてて嬉しい
359 :
原作の最終回もうこれでいいだろ
360 = 74 :
???「その通りだよ新一……」
コナン「!?」ビクッ
???「いや、今はコナンというべきか……」
コナン「だ、誰だ!?」
【声のする方へ、ライトを向けたコナン――】
【するとそこに、架空の大悪党が浮かび上がった】
闇の男爵「私の唯一にして、最高のバカ息子よ」
コナン「ナ、ナイトバロンッ……!?」
361 = 319 :
ナイトバーロン
362 = 282 :
なんだと
363 :
>>359
面白いけどみんな狂いすぎw
内容もぶっ飛び過ぎ
364 = 90 :
アノ方か!?
365 :
追いついてしまった紫煙
366 = 74 :
闇の男爵「クックック……ナイトバロンか……」
闇の男爵「もはや、悪の代名詞だな……」
コナン「……なんだと……?」
闇の男爵「我々の俗称なのだよ、《ナイトバロン》は」
コナン「……俗称? 黒の組織のか……?」
闇の男爵「ああ。ちなみに正式名称は《クローバー》――」
闇の男爵「綴りは《Clover》でなく、《鴉の酒場(CrowBar)》と書く」
闇の男爵「――洒落が効いてるだろ?」
コナン「バーロー。んなことはどうでもいいんだよ」
コナン「まさかてめぇ……組織のボスか……?」
闇の男爵「いかにも。機械の癖にやるじゃないか」
コナン「あぁ? どういう意味だ!?」
闇の男爵「クックック。機械のように、常時何かに従い――」
闇の男爵「自分では何も考えないカスのような人間って意味だよ」
コナン「な、なんだとてめぇ!!」
367 :
これは面白い
368 = 74 :
コナン「俺が何も考えない人間なワケないだろ!!」
コナン「俺は探偵をやめて、犯罪者になると決めたんだ!」
コナン「だから俺は、お前を殺して――」
コナン「《黒の組織》のボスになってやるぜッ!」
闇の男爵「……息子が父親を倒すと……?」
コナン「ああそうさ! 立派な王道じゃねーか!」
コナン「俺が機械なんかじゃねーことを証明してやるよ!」
闇の男爵「ほう。それで私を倒した後、どうするつもりだ?」
コナン「はっ? んなもん決まってるじゃねーか!」
コナン「この下にある《組織の秘密兵器》を使って――」
コナン「この世の人間を皆殺しにしてやるのさッ!!」
369 = 359 :
キャラ崩壊ぶりはともかく設定は素晴らしい
あの方が誰か推理するスレとか熟読してそうだな
370 = 74 :
闇の男爵「……ふっ……ハッハッハッハッ……!」
闇の男爵「《組織の秘密兵器》? だからお前は三流なのだよ」
コナン「なっ、なんだと!?」
闇の男爵「まぁいい。時間も無くなってきたことだ」
闇の男爵「そろそろ本題に入ることとしよう」
コナン「……本題?」
闇の男爵「ああ。私がこの場所に来た理由……それは――」
『お前に、自首をするよう説得するためなのだ』
コナン「……は? この俺が自首だと……?」
闇の男爵「……そうだ……」
コナン「ハハッ、バーロー! 寝言は寝て言いやがれ!」
コナン「常識的に考えて、自首をするのはてめぇの方だろ」
コナン「悪の組織を束ねる分際で、どの口が言うんだよ!」
371 = 224 :
蘭「新一…私…風邪ひいちゃうよ…」
372 :
闇の男爵=タイムマシンで戻ってきたコナンだな
374 = 74 :
闇の男爵「ふん……これだから恣意的解釈は……」
コナン「恣意的解釈……? どういう意味だ?」
闇の男爵「悪は常に悪とは限らない、ということさ」
闇の男爵「一度悪とは何か、考えてみたらどうだ?」
コナン「……あ? てめぇ、誰に向かって――」
闇の男爵「お前は阿笠博士を殺した――そうだろ?」
コナン「ッ!?」
闇の男爵「他人の罪よりまず、自分の罪を考察しろ!」
闇の男爵「そして自分で自分を裁判に掛ける――」
闇の男爵「もしその判決が有罪なら――」
闇の男爵「その罪を余生で、精一杯に償え!」
闇の男爵「それがお前にとっての最善策だ!!」
コナン「……はぁ? 俺は博士を殺して後悔なんかしてねぇよ」
コナン「むしろ最高な気分――達成感で溢れてるぜ!」
コナン「誰が好き好んで自首なんてするかよ!」
375 :
歴史的SSに出会えた俺はなんて幸せなんだ。
以下ROMる。
377 :
ああ、これはいいものだ
378 = 74 :
闇の男爵「ふっ……そうか……それは残念だ……」
闇の男爵「阿笠博士を殺したことは――」
闇の男爵「お前の法律では、《無罪》なんだな……」
コナン「たりめぇだ。バーロー」
コナン「俺は生半可な気持ちで犯罪者になってねぇんだよ」
闇の男爵「……なら聞こう。お前にとって《悪》とは何だ?」
コナン「俺にとっての《悪》? はっ、んなもん――」
『この俺を退屈させる、この世の全てに決まってるじゃねーか』
コナン「だから俺のやってる事は、言わば《正義》だ」
『《悪》を倒すのは《正義》と、相場が決まってるだろ?』
379 = 74 :
闇の男爵「愚かな……そんなもの、《正義》とは言わない」
闇の男爵「《正義》とは、真に《貫けること》――」
闇の男爵「お前のそれに、一貫性なんてものがあるのか?」
闇の男爵「殺人に対して、死ぬまで後悔しないと言い切れるのか?」
闇の男爵「ただの《暇つぶし》に、それだけの責任が取れるのか?」
コナン「あっ? うっせーな! 暇つぶしのどこが悪いんだよ!」
コナン「俺は何があっても、絶対に罪悪感なんて覚えねぇ!」
コナン「だから俺の犯罪は《正義》だ! 異論は認めねぇぞ!」
闇の男爵「ふん……まるで説得力がない」
コナン「黙れ! つーかてめぇの《悪》こそ何なんだよ?」
コナン「まさかそんな格好して――」
コナン「道徳の授業で習うような《悪》じゃあるめぇよな?」
闇の男爵「ふっ……私にとっての《悪》か……?」
闇の男爵「……そんなもの、ずっと昔から変わってない――」
闇の男爵「私にとっての《悪》――それは私自身だよ」
380 = 154 :
しえん
381 :
マジキチの中に真面目があり、そしてやっぱりマジキチだった
382 = 74 :
コナン「……あ? てめぇ自身が《悪》だと……?」
闇の男爵「ああ。時は20年前に遡る……」
父親に影響されて探偵ごっこを始めた高校生の私は、
ある時、人体実験を行う組織の存在を知ったのだ。
まぁその組織こそが、今の《クローバー》なワケだが、
私は当時、阿笠博士と協力して、奴らを追っていてね。
次第に奴らを潰すことに、生きる意味を見出していったのさ。
コナン「……は? テメェはそこのボスなんじゃねーのかよ?」
闇の男爵「まぁ話は最後まで聞け。私は奴らを倒そうとしたが――」
闇の男爵「そんなことが一介の高校生や中年に出来るワケないだろ?」
だから私はこう考えたのだよ。
『奴らを倒すには、奴らの上に立つしかない』
『対立組織が存在しない以上、奴らの仲間になり――』
『奴らのトップに立つことが、何よりベターである』とね。
コナン「へぇ……内部から奴らを潰そうとしたってワケか?」
闇の男爵「ああ、その通りだよ」
383 :
しえんた
384 :
俺新参なんだ
始めて開いたSSがこんなに素晴らしいとは
神様ありごとう
386 :
>>384
半年ROMれクズ
387 = 74 :
闇の男爵「そうと決まれば話は早かった――」
私は『組織から博士に勧誘のオファーがあった』ことを利用し、
博士が『私を組織に入れること』を組織加入の条件にすることで、
私と博士は闇の組織《クローバー》に潜入することができたんだ。
闇の男爵「ちなみに私は、この《ナイトバロン》の仮装でな……」
ハハハ。お陰で組織の連中にはずっと白い目で見られてたよ。
だが奴らを完璧に欺くには、犯罪者になるしかなかったのだ。
だから私は、誰よりも非情になるため、この仮装を選んだワケさ。
闇の男爵「まぁその甲斐もあり、最初はただの雑用だったが」
闇の男爵「私の有能さは、ゆっくりと組織に広まり始め――」
闇の男爵「私が《闇の男爵》を執筆して賞を受賞した頃には――」
闇の男爵「コードネーム《ラム》が《闇の男爵》に取って代わった」
……そしてそこから5年――すなわち今年のことだよ。
闇の男爵「私がようやく《クローバー》4代目首領になれたのは」
388 = 177 :
おもすろい
390 = 89 :
クバーローにみえた
391 = 74 :
闇の男爵「また私がボスになることで――」
闇の男爵「組織には《ナイトバロン》という異名がつき――」
闇の男爵「もはや《クローバー》は、表記上まで悪の象徴となった」
コナン「……へぇ……中々すげぇことやってるじゃねぇか……」
闇の男爵「ふふっ。まぁここに至るまで、何度も苦労したがな……」
闇の男爵「オホン……話を続けよう」
ところで組織には、毎年《晩餐会》という定例の会があってな、
それは述べ500人の組員が集う、たった一つのチャンスであり、
その開催日時及び場所は、ボスが決める体となっているんだ。
闇の男爵「そして私は今年、この開催場所を――」
《阿笠邸》と《工藤邸》にしようと思っている。
私が《工藤優作》であることを、皆に公表してな……
コナン「何っ? 何でわざわざ、そんなことをするんだ?」
コナン「せっかく今まで、悪の象徴として成り上がってきたのによ」
闇の男爵「ハッハッハ……新一よ、忘れてはいないか?」
闇の男爵「私は組織を倒すために、組織に入ったのだぞ?」
闇の男爵「私は《晩餐会》で、全てを終わらせるつもりだ」
392 = 377 :
>>390
バーロー
393 = 220 :
そろそろキッドが出てくる予感
394 = 74 :
闇の男爵「そして、そのための《兵器》こそが――」
闇の男爵「お前の言う《組織の秘密兵器》――」
そう――《充電式超巨大電力放出装置》なのだよ!
18年前に《工藤邸》と《阿笠邸》を同時に建てた際――
私達はそこに《地下二階》を設け、ソイツを作っていたのだ!
闇の男爵「装置の完成には13年も要したが――」
闇の男爵「5年間も電気を蓄える時間があったから問題ない」
この《充電式超巨大電力放出装置》の凄いところは、
電気を蓄え続ければ、限度なしに放出ボルテージが上がることで、
試算すると、『6600ボルトの電圧で5年間充電』した場合、
700億ボルトの出力で対象を攻撃することが可能なのだ。
闇の男爵「おおよそこれは雷の70倍の電圧にまで昇る」
コナン「な、なんだって……!!」
闇の男爵「そして私達はこれを《晩餐会》にて放電することで――」
闇の男爵「私を含めた、悪の象徴《ナイトバロン》を――」
闇の男爵「この世から永遠に葬り去るつもりなのだ!!」
コナン(くっ……狂ってやがる……)
闇の男爵「分かったか? これが私と博士の《正義》だ!」
395 :
ロリコン博士の癖にかっけーじゃねえか
396 :
レベル高けぇ
397 = 74 :
コナン「へっ……とんだ酔狂だぜこりゃ……」
闇の男爵「私はこの20年間、確かに罪を山ほど犯した」
闇の男爵「だがそれは、根本に組織を倒すという――」
闇の男爵「一貫した強い意思があったからだ!」
闇の男爵「いくら公の法が、私を《大悪党》だと言い張ろうが」
闇の男爵「私は私の法で、自らを《無罪》と判決したんだ!」
闇の男爵「つまり、私は《大正義》。異論は認めない!」
闇の男爵「お前の薄っぺらい《正義》とは格が違うだろう!?」
コナン「……何? てめぇも自分で自分を裁いてるじゃねぇか!」
コナン「この俺と、何がどう違うってんだよ!?」
闇の男爵「お前の場合、ろくに《考えてない》だろ!」
闇の男爵「いいか新一。私が言いたいのはな――」
《真の悪》とは、《考えない》こと――
そして《考えた上での犯罪》つまり《一生貫ける犯罪》は――
公上罰を受けることになるが、決して《犯罪ではない》ことだ!
闇の男爵「むしろ《正義》。全世界に誇っても良いくらいさ!」
398 = 375 :
みんな正しいんじゃよ。 道理に関する限り、正しい事は一つと限らないんじゃ。
by黒野鉄斎
400 = 377 :
そもそも個人の価値観で正義と悪なんて変わるしな。
みんなの評価 : ★★★
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