元スレコナン「探偵をやめて犯罪者になる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
151 :
ほお
152 :
文章しっかりしてるけど、無茶苦茶な展開がカオスを起こして面白い
153 = 74 :
コナン(博士のプレゼンの様子(>>126)から尿意を察し――)
コナン(奴を殺すため、トイレの個室に潜んでたいたが――)
コナン(まさかジン……てめぇまでついてくるとはな!!)
2人とも……この《蹴力増強靴(MAX)》でぶっ殺してやるぜ!
コナン「鉛玉――いっけぇえええええええッッッッ!!!!」
『ズゴォオオオオオオオオンッッッッッ!!!!!』
博士「ぐはぁあああああッッ!!!!!」ピシャアアアッッ
コナン(なっ……外れたッ!? 先にジンを殺すつもりが……!)
ジン「このガキッ……!! アガサによくも――」カチャ
コナン(やべぇ……! 先に撃たれr――)
『バチバチバチッッッッッッ!!!!』『ふっ……』
コナン(な、何だ……急に照明が……!?)
ジン(くっ……《停電》だと……!?)
『……きゃあああああああああああ……!!』
ジン「……!?」 コナン(……悲鳴ッ……!?)
154 :
見てるぞ
155 = 74 :
◆12時30分://米花ビル/某階/準備室◆
中森(くっ……真っ暗で何も見えない……)
中森(おのれ……キッドの奴めっっ!!!)
中森「おい照明班!! 早く予備電源に切り替えろ!!」
『は、はい……あと数秒で切替わります……!!』
中森(落ち着け……この階には窓がないんだ……!)
中森(それ故に昼間でも停電策が使えるが――)
中森(同時に逃走経路も限られてくるはず……!!)
中森(それに奴が誰になりすましていたか――)
中森(それはもう分かっているんだ!!)
中森(何せ奴は私の目の前で――)
中森(堂々と《BJ》に触れていたのだから……!!)
『だ……ダメです!! 電気がつきません!!』
中森「な、なにぃいいいいい!!?」
156 = 74 :
『おそらく……照明の方が死んでいるのかと……!!』
『キッドの奴は――発電所やブレーカー、照明機器でなく――』
『変電所、送電線の方に細工をしていたと考えられます!!』
『変電処理をスルーした高圧電流をそのまま流すことで――』
『館内全ての電気機器を破壊したのでしょう!』
中森(くっ……なんて大掛かりなことを……!!)
中森「……こうなったら全員懐中電灯を持って階段を張れ!!」
中森「この階には窓がない! それ故に逃走経路は階段だけ――」
中森「階段さえ張ってれば、奴を逃がすことはないんだ!!」
和葉(うわ……何か知らんけど、変なことに巻き込まれてしもた……)
和葉「平次、蘭ちゃん、園子ちゃん……どこにおるー?」タタタ
服部「……ちょっ……今はあかんて……キッドの奴が……!」ボソッ
園子「ふふっ……こんな時だから興奮するんでしょ……」ボソッ
和葉(えっ……この声……平次と……園子ちゃん……?)
157 :
朝まで残っててくれ
おやすみ
158 = 74 :
和葉(……まさか……平次が東京に作った女って……)
服部「……あ……そこ……ぁかん……///」
園子「ほら……服部君だって……気持ちよさそうじゃない……?」ギュ
服部「あ、アホ……近くに和葉がおるかもしれんのやぞ……///」
園子「ふふっ……それはそれで面白いと思うけど……」スリスリ
和葉「……平……次? ……園子……ちゃん?」
服部「か、和葉!? そこにおるんか!? ぁうっ……///」
園子「あちゃー……本当に近くにいたなんてね……」ニヤリ
和葉「ちょっと!! どういうことなん2人ともっ……!!!」
服部「お、落ち着け和葉……!!」
服部「これはやな……その……深い深いワケがあって……」
園子「そうよ――和葉ちゃんがボヤボヤしてるから――」
園子「私が先に、彼の童貞――貰ってあげたの……」
和葉「……ッ!!!?」
159 = 74 :
園子「だってズルイと思わない?」
園子「私や蘭は想い人に会いたくても会えないのに――」
園子「和葉ちゃんだけは、毎日好きなときに会えるのよ?」
園子「なのに2人とも、腐れ縁だの何だのって強がっちゃって……」
園子「見てる側としては、腹が立ってしょうがなかったわ!」
和葉「……ッ!!」
園子「だから私は服部君を寝取った……それだけのことよ……」
和葉「……そんな……ひどすぎやで……園子ちゃん……」グスン
服部「か、和葉! すまん! 魔が差しただけなんや……!!」
服部「こんな時になんやけど、俺はやっぱりお前の方が――」
和葉「もういい!! 2人で幸せになればええやろ!?」グスン
和葉「2人とも……もう私に関わらんといて!!!」タタタ
服部「和葉!!! 待てやコラッ!! 俺の話を聞け!!」
園子「ふふっ……暗闇で走ったら、危ないのにね……」
160 = 74 :
中森「……何? キッドが階段に現れない?」
『え、ええ……先程から見張ってるのですが、全く……』
中森(くっ……奴は一体どこから――)ガッ
中森「おわっ……!!」バタッ
『ど、どうしました!?』
中森「ああ、心配ない。何かに躓いただけだ……」
中森「……ったく。何なんだこの白いのは……」
【文句を垂れながら、懐中電灯を真下に向けた中森――】
中森「なっ……ナニィいいいいいいいい!!!?」
キッド「……ぅ……がぁ……」ポタポタポタ
【そこには、血まみれで倒れている怪盗キッドがいた】
~前編・完~
163 :
やべえおもしれえ
164 :
1は才能があるよ。すごい。
165 :
最後はおっちゃんが見事に解決するんだろ?
166 :
後編はいつだろうか
167 :
たのしみ
168 :
後編は起きたら書いてくれるって信じてる
169 :
ほ
170 :
未解決事件にどうケリをつける
174 :
しゅ
175 :
壮大になってきた
177 :
最初のかんじはどこに行ったんだ
180 :
後編はよ
181 = 74 :
◆12時40分://米花ビル/某階/トイレ◆
【暗闇の中、ウォッカに電話を掛けるジン】
ジン「……ああ。例のコソ泥に巻き込まれたみてぇだ」
ジン「さっき、フロアを回ってみたが――」
ジン「全ての階段に、犬が張り付いてやがる……」
ジン「あの様子じゃ、身体検査は免れねぇだろう」
『じゃ、じゃあ、兄貴はどうやってそこから出るつもりで……?』
ジン「ふっ……心配するな。堂々と出てやるまでだ……」
ジン「まぁ……チャカはここに置いていくハメになるがな……」
『そ、そうですかい……』
ジン「……それより、例のSNSの件はどうなった?」
『あぁ……実はそれが、残念な結果になってしまいまして……』
ジン「……残念な結果だと?」
183 = 74 :
『ええ。企業から、情報を買うまでは良かったんですが……』
『結局、例のアカウントは《成りすまし》だったんです……』
ジン「……そうか……そいつは残念だ……」
『……兄貴……これからどうしやしょうか……?』
ジン「ちなみに、その成りすまし犯はどこのどいつだ?」
『……米花市○○に住む、円谷って奴だそうですが……』
ジン「近いな……じゃあ今からそこに行くぞ」
『えっ? でもソイツは、ただの一般人ですぜ?』
ジン「だが、工藤新一に成りすましたってことは――」
ジン「奴のことで何か知ってる可能性があるってことだろ?」
ジン「手掛かりのない今、そこまで無駄足にはならねーよ」
『……分かりやした。じゃあ今から米花ビルに向かいます……』
ジン「ああ……1時間以内に来い……」ピッ
185 = 74 :
◆13時00分://帝丹小学校/教室◆
『キーンコーンカーンコーン』
歩美(……昼休みの時間だ……)ゴクリ
歩美(コナン君……さっきからずっといないけど――)
歩美(もしかして……男子トイレで待ってるのかな……)
小林「……」オロオロオロオロ
歩美「あ、先生……どうしたの?」
小林「よ、吉田さん。江戸川君と円谷君と灰原さん見なかった?」
小林「保健室にもトイレにも……どこにもいないから困ってて……」
歩美「光彦君と哀ちゃんなら、体育の時ちょっと見かけたよ?」
歩美「体育倉庫の近くで、何か話してたみたいだけど……」
小林(……体育倉庫……?)
小林「分かった。じゃあ先生、体育館に行ってみるから」
小林「またその3人を見かけたら、すぐ先生に教えてね」タタタ
歩美「う、うん……(私も男子トイレ……行ってみようかな……)」
186 :
光彦死ぬなあ
188 = 74 :
◆同刻://帝丹小学校/男子トイレ◆
歩美「コナン君……いる……?」
【廊下から男子トイレに顔を覗かせる歩美】
【返事がなかったので踏み込むことを決意した】
歩美(うぅ……誰かに見つかったらどうしよう……///)
【小便器の前を顔を赤らめながら通り過ぎ、】
【そして3つある個室の前まで足を運んだ】
[空き][空き][故障中]
歩美(この漢字……《こしょうちゅう》でいいのかな?)
歩美(何でもいいけど……この筆跡、明らかにコナン君のだよね……)
【そう――歩美はコナンの《漢字ノート》を見たことがあり、】
【その小1とは思えない達筆さ故、彼の筆跡には覚えがあった】
歩美(……よし……入ってみよ……)
『キィィィ……』
歩美(……あれ……?)
【中には誰もいない。そして何の変哲もない便器】
【疑問に思った歩美は、コナンの意図を考えることにした】
189 = 74 :
歩美(そっか……故障中の紙を張ってたら――)
歩美(誰かが興味本位で個室を開けるかもしれないもんね……)
歩美(だとすると……コナン君は何かをここに……)
『ビリビリッ……』 『……パサッ』
【少女が《故障中》の張り紙を剥がすと、】
【その裏から、何やら2つ折りの紙が落ちてきた】
歩美(やっぱり……だけど何だろ……)
歩美(この紙……何かのメッセージかな……?)
【恐る恐る、紙を開く歩美――】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
歩美ちゃんへ
君なら見つけてくれると信じてたよ。
早速だけど、今すぐ博士の家に来てくれないかな?
ちょっと助けて欲しいことがあるんだ。 コナンより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
190 = 74 :
◆同刻://阿笠邸/中庭◆
【歩美がコナンのメッセージを見つけた頃、】
【当の本人は、既に阿笠邸の中庭にいた】
コナン「えーっと、確か合鍵はこの植木鉢の裏に……」
コナン「おっ……あったあった……」ニヤリ
【博士を《鉛玉&蹴力増強靴》で殺したコナンは、】
【停電の中、例の階から小さな脱出口を見つけ脱出】
【そして、帝丹小学校のトイレに書き置きを残した後――】
【何らかの目的をもって、阿笠邸にやってきたワケだ】
コナン(クックック……それにしてもツイてたぜ――)
コナン(あのフロアに、ダストシュートがあったなんてな……)
【そう――標準体型の子供が何とか通れるくらいの大きさだが、】
【米花ビルの各フロアにはダストシュートが設置されていたのだ】
コナン(フッ……元太みたいに太ってなくて良かったぜ……)
192 = 74 :
◆同刻://阿笠邸/リビング◆
【――鍵を開け、阿笠邸に靴を脱いだコナン】
コナン(……にしてもあの阿笠博士が――)
コナン(例の組織の仲間だったとはな……)
【ジンが博士を《アガサ》と呼んでいたのは、】
【《アーント・アガサ》っていう酒が由来で――】
【つまりそれが博士のコードネームだったんだろう】
コナン(くっ……未だに信じらんねぇぜ……)
コナン(昨日まで、あんなに優しかったのに……)
……
………
…………
193 = 74 :
◇昨晩://阿笠邸/リビング◇
コナン「なぁ博士ー、最近事件がなくて暇なんだ」
コナン「何かこう、おもしれーことねーのかよ?」
博士「暇なら哀君と雑談でもしてたらどうじゃ?」カタカタ
コナン(は、灰原と……夜に雑談……?)ドキドキ
博士「あ、でも哀君は地下で研究中だから忙しいか……」
コナン(……んだよ……期待させやがって……)
博士「むぅ……ワシも明日の資料を作るので忙しいしなぁ……」
コナン「博士……俺が欲しいのはそんな暇つぶしじゃなくて――」
コナン「こう、血がぐわぁって騒ぐような、刺激とかスリルなんだよ」
コナン「それこそ犯罪者を追い詰める時に匹敵するぐらいのな……」
博士「……ふむ……なるほど……だったらいい考えがある……」
博士「犯罪者がいないなら、犯罪者になればいいじゃろ?」
コナン「……えっ……?」
194 = 74 :
博士「ワシが最近作ったゲームにな――」
『探偵が犯罪者になって、世を恐怖に陥れる』
博士「――というのがあっての」
博士「それを今からプレイしてみたらどうじゃ?」
コナン「……ゲ、ゲーム……?」
博士「うむ。でも君には、刺激になると思うぞ?」ニヤニヤ
コナン(……探偵が犯罪者になる……)
コナン「……ふっ……面白そうじゃねーか……」ボソッ
博士「じゃろ? 偶にはこういうゲームも――」
コナン「博士。悪いけど、今日は帰るわ」
博士「えっ……していかんのか?」
コナン「ああ。もう遅いし、蘭を心配させちゃ悪いしよ」
博士「……??(な、なんじゃいきなり……)」
…………
………
……
196 = 74 :
◆現在://阿笠邸/リビング◆
コナン(クックック……《犯罪とはゲーム》なんだ……)
コナン(ゲームオーバーにさえ、ならなければな……)
『カチ……カチ……』
コナン「……あれ? 電気がつかねぇ……」
コナン「まさか……博士ん家まで停電してんのかよ?」
くそっ……これじゃ博士のPCを探れねーじゃねぇか……
せっかく組織の尻尾を掴んで、皆殺しにしようと思ったのに……
コナン「あれ……そういえば、米花ビルが停電したとき――」
コナン「結局最後まで、電気が復旧しなかったよな……」
コナン「確かあそこは、自家発電出来ることが売りなのに……」
―――― コナン ――――ピシュンッ!
ま、まさかキッドの奴、一時的に停電させたワケじゃなく、
ビル内全ての照明機器を破壊した上で犯行に臨んだんじゃ……
197 = 90 :
前中後編とかだったりして
198 = 74 :
コナン(もしそうなら、電気が復旧しなかったことにも頷ける)
でも、照明を全て破壊するなんて荒技ができるのだろうか?
まさか1つ1つを爆弾で……なんてことはありえないし……
コナン(いや、待て……そもそも“見た目”は壊れてなかったんだ……)
つまり、照明の故障は――内部素子の損傷によるもの。
おそらく、内部に膨大な電流が流れたことが原因だろう。
コナン(てことは……キッドが利用したのは《高圧電流》……)
つまり奴は、比較的大規模な変電所に細工を施し――
高層ビルや工場向けの電気を変圧せずに送電することで、
米花ビルで使用中だった全ての電気機器をダウンさせたんだ。
199 = 74 :
コナン(ハハ……もしこれが事実なら、電力会社は大変だぜ……)
学校や民家等の小規模な電気事情に対しては問題ないが、
米花ビルのような高層ビルや、中規模な工場等に対しては――
変電所の復旧作業のせいで、電気の一時供給停止は免れないからな。
コナン(……ってあれ? だとしたらおかしくないか?)
コナン(もしそうなら、何でこの家まで停電してんだよ?)
コナン(……この家だって、普通の民家なんだぞ……?)
まぁ確かにココは、博士や灰原の研究施設も兼ねてるけど、
2人がやってることに《膨大な電力が必要》だとは到底思えないし……
コナン(でも事実として、《停電してる》ってことは――)
この家が、《工場並の要電力施設》に分類されてるってことだよな……
コナン(……まさか博士の奴……この家の地下かどこかに――)
コナン(《莫大な電力が必要な何か》を作ってやがるのか……?)
200 = 74 :
コナン「ククッ……ふはは……アッハハハハハハハッ!!」
コナン「博士の奴、随分と面白れーもんを残してくれたじゃねーか!」
コナン「間違いねぇ! 組織の手掛かりもそこにあるはずだ!!」
コナン「この家の地下に隠された何か――」
コナン「クックック……考えるだけでゾクゾクが止まらねーぜ……」
コナン「奴らの尻尾を掴んで、全員ぶっ殺してやるッッ!!!」ククク
【――1度罪を犯した人間は、もう元には戻れない】
【それが最大の禁忌である『殺人』ならば、尚更に……】
みんなの評価 : ★★★
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