元スレコナン「探偵をやめて犯罪者になる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
最近、身の回りで全く殺人事件が起こらない。
ゆえに俺は退屈し、そして真実を悟ったのだ。
『探偵の敵は犯人などではなく――退屈である』と。
――だから俺は、非日常を求めて阿笠博士を訪れた。
『犯罪者がいないなら、犯罪者になればいいじゃろ?』
――ああ。その通りだぜ、博士。
2 :
逆転裁判みたいなやっちゃな
3 :
博士黒幕説wwww
4 :
Q.探偵に必要なものは?
A.事件
って黒いラブレターであったな
5 = 1 :
◆8時20分://帝丹小学校/教室◆
【清々しい朝、元・探偵は登校を完了する】
【彼の心に迷いはなく、ただスリルを求めた】
歩美「あっ、おはよーコナン君♪」
コナン「おはよう、歩美ちゃん」スッ
歩美「ッ!?///」ピクッ!
【挨拶際に、歩美の胸を軽くタッチ】
【その表情から――処女を確認した】
歩美「も、もう……コナン君のえっちー……」アハハ
【日常を壊さぬよう、愛想笑いする少女】
【だが犯罪者は、構うことなく続ける――】
コナン「今日の昼休み、男子トイレで待ってるから……」
6 :
7 = 1 :
【戸惑う歩美を背に、席につくコナン】
【隣には灰原哀――改めて美少女だった】
灰原「……おはよう、江戸川君」
コナン「おう。相変わらず眠そうだな」
歩美と違って、灰原は俺に惚れていない。
ゆえにセクハラは遠慮しとくべきだろう。
灰原「最近事件がなくて平和ね」
コナン「え? あ、ああ……」
灰原「ふふっ……少し物足りないんじゃない?」
コナン「バーロー。んなわけねーだろ」
コナン「今までが……異常すぎたんだ……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
歩美「……」 光彦「……」
10 = 1 :
◆吉田歩美◆
何だかコナン君……今日は様子が変だな。
まさか、いきなり胸を触ってくるなんて……。
別に嫌じゃないけど……唐突すぎるよ。
それに、昼休みに男子トイレって何だろう。
2人きりになれて嬉しいのに……何だか怖いな……。
◆円谷光彦◆
灰原さんとコナン君、今日も仲がよろしいですね。
いくら席が隣だからといっても、話しすぎですよ……。
まさか2人は、既に付き合ってるんでしょうか?
……こうなったら、会話を盗聴する他ないですね。
昨日完成した、この《探偵バッチ・改》を使って――。
11 :
さすがvipの光彦
最初から飛ばしてるな
12 :
光彦イコール新一
13 = 1 :
……
………
…………
◇昨晩://円谷家/光彦の部屋◇
【そこにはキーボードを打ち込む光彦がいた】
【恐ろしいほど、洗練されたストロークである】
『カタカタカタ……ッタン!』
光彦「ふぅ……これでコーディング完了……」
光彦「あとはハードに書き込むだけで――」
光彦「めでたく、《探偵バッチ・改》の完成です!!」
●用語解説《探偵バッチ・改》●
対象バッチのマイクをステルスに起動させ、
そこで拾った音声を、受信することが可能。
そう――まさに、《盗聴器》である。
14 = 1 :
光彦「さて、作業も終わったことですし――」
光彦「昨日始めたSNSで暇つぶしでもしますか」
『カチカチッ――』
-----------[Internet Explorer]-----------
-------------[Yagoo! Japan]-------------
光彦「ん? 今日のYagooニュース……」
『うなぎ絶滅……各地で悲嘆の声』
『行方不明の工藤新一、実は生きてた!?』
『いよいよ明日、米花ビルでタイムマシン発表会』
『怪盗キッド犯行予告、次なる狙いは“時間”?』
光彦「何だか凄い記事ばかりですねぇ……」
>『行方不明の工藤新一、実は生きてた!?』
光彦「……特にこれなんて……フフフッ……」ニヤリ
…………
………
……
15 = 1 :
◆8時30分://帝丹小学校/教室◆
『キーンコーンカーンコーン♪』『ガラガラ……!』
小林「みなさん、おはようございまーす」
\おはよーございまーす!/ 歩美「……」
小林「今日は金曜日だから、頑張って勉強しようね!」
\はぁ~~い!/ 歩美「……」
小林「あら、吉田さん。具合でも悪いの?」
歩美「えっ……あっ……んーん、大丈夫だよ先生♪」
小林「そう? ならいいけど……あれ? 小嶋君は?」
光彦「そういえば元太君、まだ来てないようですが……」
小林「……おかしいわねぇ……遅刻かしら……?」
【この時の小林はまだ、知る由もなかった】
【小嶋元太の不在――その空席の示す意味を……】
16 = 1 :
◆そして何事も無く、1時間目の授業が始まった――◆
『カッカッカッカ……』
小林「――であるから、5+6は――」
灰原「……」 コナン(……)チラッ
灰原「……ちょっと……何見てんのよ?」
コナン「あ、いや……お前ってやっぱり美人だなぁって」
灰原(……ッ!?)ドキッ
灰原「……ね、熱でもあるんじゃないの?」プイ
光彦(おっと……盗聴器から私語を確認――)
光彦(一体、どんな会話をしてるんでしょうかね)ニヤリ
【変態ストーカーは、《探偵バッチ・改》に耳を傾ける】
コナン「ったく……ちょっとは素直になれよな」
灰原「おだてたって、解毒剤の試作品は渡さないから」
コナン「バーロー。んなもん欲しかねーよ」
光彦(……解毒剤? なんのことでしょうか?)
17 = 1 :
灰原「あら、早く彼女に会いたいんじゃないの?」
コナン「彼女……? ああ、蘭のことか……」
コナン「……別に会いたくなんてねーよ……」
だってアイツ、ブスの癖に重いし……それに――
コナン「俺は蘭より、お前の方が好きだから……」
灰原(……ぇ……?)ドキッ
コナン「なんつーか……最近よく思うんだ……」
コナン「こうやってお前の隣にいれるなら――」
コナン「一生コナンのままでも、悪くねーなって……」
灰原(……ッ!)ドキドキッ
灰原「な、何馬鹿なこと言ってんのよ……」プイッ
光彦(……ッ……!?)ピクッ
光彦(……こ、この展開は……!!)
18 = 1 :
◆円谷光彦◆
ふふっ――聞きましたか、皆さん?
コナン君、僕が盗聴してるとも知らずに――
光彦(灰原さんに告白して、見事振られましたよ……!!)ニコッ
つまり……『2人が付き合っていた』という事実はなく、
『灰原さんはコナン君に惚れていない』ということです!
光彦(しかし、それはそれで良かったんですが……)
光彦(いくつか気になる発言があったのも事実です……)
特にコナン君が言った、『一生コナンのままでも』。
あれって一体……どういう意味なんでしょうか?
まるで『コナンが仮の姿』だと言わんばかりですが……。
19 = 1 :
◆灰原哀◆
まったく……突然何を言い出すかと思えば……
灰原(でも工藤君……本気なの……?)
彼女より、私の方が好きだなんて……。
灰原「……」カキカキ
いや……騙されちゃダメ……!
きっと何か狙いがあるのよ。
じゃないと、私みたいな暗い女に、
彼が好きだなんて、言うはずないわ……。
ふふっ……ばかね……。
私ったら、何勘違いしてるのかしら……。
20 = 11 :
光彦頭いいけど馬鹿だな
21 :
笑わずにいられないwwwwww
22 = 1 :
◆江戸川コナン◆
コナン(『何馬鹿なこと言ってんの』……か……)
……ハハッ……これで確信したぜ……。
やっぱり灰原は……俺に惚れてないんだな……。
灰原「……」カキカキ
けっ――冷静に授業なんて受けやがって……。
どうせお前はジンのことが好きなんだろ……!?
俺はお前のことが好きなのに、何でなんだよ!?
コナン(ふん。まぁいい。俺は犯罪に目覚めたんだ!)
そもそも、『好かれてないからセクハラをしない』なんて、
考えてみれば、犯罪者にあるまじき保守的思考だぜ。
俺はスリルを得たいから犯罪者になったんだろ?
だったら危険を恐れるなんて、本末転倒じゃねーか!!
コナン(よって俺は今から、灰原の胸を揉みしだく!)
小1の割りに膨らんだ、その生意気なおっぱいをな!
23 = 1 :
◆9時40分://帝丹小学校/教室◆
教室は相変わらず、雑音で溢れている。
まぁ当然だな。金曜日の小学1年生に、
集中力なんて、残ってるはずがない。
コナン(そして俺たちの席は一番後ろ――)
ふっ……絶好の痴漢環境だぜ。
灰原「……」カキカキ
コナン「」ゴクリ
コナン(クックック……そのまま動くなよ……)
【犯罪者は、灰原の胸に手を伸ばす……】
24 = 1 :
灰原「な、なによ?」ピクッ
コナン「ッ!?」
チッ……気づかれちまったか。
だがここで怯むようでは犯罪者が廃る!
コナン「おい灰原……声出すんじゃねーぞ……」
灰原「……?」
コナン「今からオメーの乳、揉むんだからよ……!」
灰原「……えっ?」
『もみもみっ……!』
灰原「ッッッッ!!?//////」
灰原「ちょッ……!! 工藤君……えっ……!!?///」モミモミ
光彦(なっ!! 何してるんですかコナン君ッ!!?)
25 = 1 :
【痴漢に気づいたのは光彦だけだった】
【小林は最前列の生徒に足し算を説いており、】
【その他の生徒は前後左右で雑談していた】
光彦(これはマズイ……マズイですよ!!)
コナン「ふっ……小1の癖にブラしてんだな……」モミモミ
灰原「ちょっとやめっ……んっっっっっ……!!!///」
【片手で灰原の口を塞ぐコナン】
【明らかに犯罪者の目をしていた】
コナン「おい……誰が叫んでいいっつったよ? あ?」
灰原「~~~~~~~~~~~ッ!!///」バタバタ
光彦(い、今すぐやめさせないと……!)
【叫ぼうとする光彦――その瞬間】
『キーンコーンカーンコーン♪』
光彦(はっ……! 終業のチャイム……!!)
26 = 1 :
男子A「やったー休み時間だー!!」ドダダダダ
男子B「みんな! 運動場でドッジやろうぜ!!」ドダダダダ
男子C「えぇー、次の時間、体育館に移動じゃん」
男子B「あ、そーだった! すっかり忘れてたー!!」
男子E「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」ブラーン
女子達「きゃあああああああああああああああああ!」
男子F「ちょっ、お前! ちんこ丸出しで机に立つなよ!」
小林「こらE君! 机から降りて、ズボンを履きなさい!」
光彦(くっ……騒々しいな! ってあれ……?)
光彦(ふ、二人が居ない!? 一体どこに……!?)キョロキョロ
歩美「光彦君……なにキョロキョロしてるのー?」
光彦「歩美ちゃん! コナン君と灰原さん知りませんか!?」
歩美「えっ……そこにいるんじゃ……あれ? いない……」
光彦(クソッ……! ちょっと目を離した隙に……)
27 :
小林先生がこのアニメで一番かわいい
28 = 1 :
◆9時45分://帝丹小学校/廊下◆
『タタタタタッ……!!』
灰原「痛っ……引っ張らないでよ!!」
コナン「うっせーな! 黙って俺について来い!」グイッ
コナン「今からお前を《レイプ》すんだからよ!!」
灰原「……ぇ……?」ゾクッ
灰原(ま、まさか……工藤君が私に告白してきたのって――)
灰原(――私にそういうこと……したかったから……?)
コナン「おいおい、どうした!? レイプが怖いか!? ん?」
灰原「くっ……あなたが……そんな人だったなんて……!」グスン
コナン「ハハッ、泣きだすとかw 糞ビッチが被害者面かよ!?」
コナン「お前が俺を振ったのが悪いんだろが!! あぁッ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
光彦(そうだ……こんな時こそ《探偵バッチ・改》で……)
光彦(……ん? これは……廊下を走る音……!!)タタタ
29 = 1 :
『ガラガラッ……!』
光彦(あっ……いましたっ……階段のところっ……!!)
光彦「コナン君!! 灰原さんを放してください!!」タタタタッ
灰原「つ、円谷君……!?」グスン
コナン「なっ!? 光彦ッ――!?」
馬鹿な! 教室を出る瞬間、奴に見られてたのか!?
クソッ! どさくさに紛れて出てきたはずなのに……!!
光彦(よしっ……コナン君は、灰原さんで手一杯……)
光彦(今なら僕でも……コナン君を倒せます!!!)タタタタッ
コナン(やべぇ……! こっちに来る……!!)
光彦「はああああ!!! ヤイバーキィィィック!!!!」
『ドスッッッッ!!!!!!!!』
コナン「ぐはっ……!!!!」バタッ
30 = 3 :
あゆみはどーしたんだ
31 = 1 :
コナン「……光彦……て……めぇ……!」
光彦「……はぁ……はぁ……」
光彦「大丈夫でしたか……灰原さん……」ハァハァ
灰原「ええ……ありがとう……円谷君……」グスン
光彦「……ぁ……///」
【光彦の胸に、顔を埋める灰原】
【それを見て、歯を噛んだのはコナン――】
コナン(クソッ!! このソバ飯野郎っ……!!!)
コナン(あんまり俺を……甘く見るなよ……!!!)
【――犯罪者は、ふらふらと立ち上がった】
32 = 1 :
コナン「ふっ……これは貸しにしとくぜ……光彦……」ニヤリ
光彦「……えっ……貸し……?」
コナン「ハハッ……お前は俺を生贄にしたんだ――」
コナン「灰原を不幸にしたら……承知しねぇからな……」ニヤリ
光彦「……はっ……(そ、そういうことですか……!)」
そのセリフだと僕が――『コナン君に灰原さんを痴漢させ、
さらに彼女を助けることで自分の評価を上げようとした、
とんでもない下衆人間』――ってことになってしまいます……!!
光彦(ッッ……! 何と卑劣な手口でしょうか……!)
灰原「……ねぇ円谷君……まさかあなた……」
光彦「騙されちゃいけません! 犯罪者の戯言ですから!」
コナン「灰原……演技とはいえ、悪かった……」ボソッ
光彦(くっ……! このジョークメガネ……!)
コナン「……2人とも幸せにな……」タタタタタ
光彦「あ……! 待……!!」 灰原「……」
【盗聴犯は傷ついた姫を抱えていたため、】
【去る痴漢者を追うことができなかった――】
33 = 11 :
そういえばどっちも犯罪者だった
34 = 1 :
◆2時間目(体育)://帝丹小学校/体育館◆
光彦「あの……コナン君のことですが……」
灰原「大丈夫よ……私はあなたの方を信じてるから」
光彦「あ……ありがとうございます……///」
灰原「でも円谷君……聞きたいことがあるんだけど」
光彦「聞きたいこと……? 何ですか灰原さん」
灰原「あなた、さっき私を追ってきてくれたとき――」
灰原「手に探偵バッジを持ってたわよね?」
光彦「」ピクッ
光彦「え、ええ……でも、それがどうかしたんですか?」
灰原「実はあなたの胸に顔を埋めてた時――」
灰原「“そのバッジからも”、江戸川君の声が聴こえてきたのよ」
光彦「……ッ!?」ドキッ
灰原「ねぇ答えて……どうして円谷君――」
灰原「――江戸川君と、通信なんかしてたのかしら?」
35 = 1 :
光彦「そ、それはきっと……コナン君の罠ですよ」
光彦「彼のバッジと僕のバッジを通信状態にして――」
光彦「僕を痴漢劇の共犯者に仕立てるつもりだったんでしょう」
灰原「バッジを遠隔操作で起動させるなんて出来ないはずだけど?」
光彦「いや、可能ですよ。博士の設計には穴がありまして――」
灰原「……穴?」 光彦「あ、いや……なんでもありません……」
光彦「多分、僕が無意識に電源を入れてしまったんでしょうね……」
灰原「あらそう……まぁどちらにせよ、問題はそこじゃないわ」
灰原「問題なのは、あなたがバッジを《手に持ってたこと》……」
光彦「それは僕の癖といいますか、ただの《条件反射》ですよ――」
光彦「緊迫した局面になると、思わず手に取ってしまうんです」
光彦「だから電源を入れたのも……恐らくその時かと……」
灰原「ふふっ……随分と都合主義な理由ね……」
光彦「灰原さんこそ……僕を信じるんじゃなかったんですか?」
37 = 1 :
灰原「ええ……信じてるわよ……」
『円谷君が、バッジで江戸川君に指示を与えて』
『私の“ヒーロー”になる茶番劇を脚本していた』
灰原「なんて……これっぽっちも思ってないから」
光彦「くっ……!」
光彦「いい加減にしてください灰原さん!!」
光彦「まずコナン君が僕の言うことを聞くと思いますか!?」
光彦「しかも灰原さんの胸を揉むなんてよっぽど――」
灰原「あら、そんなことまで知ってるのね」
光彦「そ、それは……偶然見かけただけですよ……!」
光彦「だから2人を追って、廊下に出たんじゃないですか!」
灰原「別に悪いだなんて言ってないわ」
38 = 1 :
灰原「でも円谷君の言うことを江戸川君が聞く――」
灰原「その可能性は、無いとは言い切れないけど?」
光彦「……え……?」
灰原「例えば……あなたが彼の弱みを握ってるとか……」
光彦「……弱み? そんなのあるんですか……?」
灰原「ふふっ……とぼけるのが上手いわね……」
光彦「べ、別にとぼけてなんかいませんよ……!!」
灰原「あら、知らないの? ……彼の正体……」
光彦「……え……?」
『一生コナンのままでも……』
灰原「ふふっ……その顔は、知ってるわね……?」
光彦「し、知りません!! 本当に信じて――」ハッ
『ちょッ……!! “工藤”君……えっ……!?』
『行方不明の“工藤新一”、実は生きてた!?』
光彦(……ま……まさか……)
39 = 1 :
いやいや……盗聴器越しの音声です……
聞き間違いの可能性だってありますし……
それに……人間が小さくなるなんて……
――《解毒剤》――!?
ははっ……まさかそんな……
そんな非科学的なこと、僕は……
『キュラキュラキュラッ……』
灰原「……体育倉庫、開いてるわね……」
光彦「……えっ……?」
灰原「ねぇ、円谷君――」
光彦「……な、なんでしょう……?」ゴクリ
灰原「もしあなたが全てを白状してくれるなら――」
灰原「この中で《良い事》、してあげてもいいけど?」フフッ
光彦「……ッ!?」
40 :
さすが灰原
今週の大人灰原可愛かったな
41 :
やめて灰原の純潔が
42 = 1 :
◆10時30分://帝丹高校/2-B組◆
『キーンコーンカーンコーン♪』
園子「ふぁああ! やぁーっど終わっだー!」
蘭「ふふっ……もう、園子ったらダラしないわね」
園子「そーいえば蘭、新一君のSNS見たぁー?」
蘭「えっ……新一の……えすえぬえす……?」
園子「えっ……ちょっと蘭。アンタまだ知らないの?」
園子「昨日Yagooのトップニュースにもなったんだよ?」
『行方不明の工藤新一、実は生きてた!?』
園子「――ってね」 蘭「……ぇ!?」
蘭「ちょっと園子! その話、詳しく聞かせて!」
43 :
おもしれえww
④
44 = 1 :
蘭「――じゃあ新一が、そのSNSってやつを始めたんだ……」
園子(まさかキョウビSNSを知らないJKがいるとは……)
園子「まぁ……いい機会だし、蘭も始めてみたら?」
蘭「うん……新一がやってるなら……始めてもいいけど――」
蘭「でもその新一って……本当に本人なのかな……?」
園子「えっ? ああ、誰かが新一君の名を騙ってるってこと?」
蘭「うん。だって新一……一応有名人だし……モテるし……」
園子「証拠ならあるわよ」 蘭「えっ?」
園子「ほら、このプロフィール写真なんだけど……」
蘭「あっ……阿笠博士とのツーショット……」
園子「そう……こんなプライベートな写真――」
園子「ネット上で簡単に拾えるもんじゃないでしょ?」
蘭「そっか……確かに成りすましの可能性は低くなるね……」
園子「でしょ? それに写真はこれだけじゃないの」
45 = 21 :
みてるよー
46 = 1 :
園子「上のタブから、《アルバム》のページを開くとね……」
園子「……ほら、新一君の幼い頃の写真がこんなにっ!」
蘭「あっ、可愛いー♪」 園子「……ほほぉ?」ニヤリ
蘭「あっ、いや、その……か、勘違いしないでよねっ///」
蘭「今の新一と比べたら、可愛いってだけで……///」プイッ
園子「うんうん。やっぱり新一君のことは昔から……」ニヤリ
蘭「もう……! 園子ったら……!!///」
園子「えへへ……これで分かった?」
園子「このアカウントが新一君本人だって」
蘭「まぁ……この写真を持ってそうな、ご両親や博士が――」
蘭「――新一に成りすますワケないもんね……」
47 = 1 :
園子「それにしても、一つだけ腑に落ちないことがあるのよねー」
蘭「えっ? 腑に落ちないこと?」
園子「ほら、プロフィール欄の最後の文なんだけど――」
『★彼女募集中★女の子限定で直アド交換してまーす♪ 新一』
園子「何だかこの文章、新一君らしくな――」
『バキッボキッ!! グシャッ!!』
園子(えっ……私の携帯……真っ二つ……え……?)
蘭「ふふっ……やっぱりこのアカウント、新一じゃないよ」フフフ
蘭「だって新一が、こんな文章書くわけないじゃない?」フフフ
蘭「あっ、そうだ。早くメールで本人に確かめないと……」フフフ
蘭「もしSNSをやってるなんて言ったらどうなるか……」フフフ
園子(……蘭? ど、どうしちゃったの……?)ゾクッ
48 = 1 :
◆11時00分://ジャズクラブ『Antarctic』◆
『カランカラン……♪』
ウォッカ「兄貴……またここにいたんですかい」
ジン「……」ヒック
1、2、3、4、5……
ウォッカ(なっ……シェリーの瓶が5本……)
ウォッカ(兄貴……まだあの女のことを……)グッ
ジン「……おいウォッカ……今何時だ……?」ヒック
ウォッカ「そろそろ朝の11時を迎える頃ですが……」
ジン「ふっ……もうそんな時間か……」ヒック
……まぁ仕方ねぇ……ここには窓もねーし――
――時計は深夜2時で針を休めているからな……
ジン「……流石は極夜の地……時を忘れるぜ……」ヒック
ウォッカ(今日は酔ってますね……兄貴……)
49 = 4 :
コナン「ク、クソッタレ・・・・・・・パラパラなんぞ・・・踊らせやがって・・・ッ!!!!」
50 = 1 :
◆ジンは洗面所で顔を洗った――◆
ジン「……それで何の用だ?」ガタッ
ウォッカ「ええ。詳細はこのPCにまとめましたが」
ウォッカ「実は昨日、Yagooニュースに――」
『行方不明の工藤新一、実は生きてた!?』
ウォッカ「――といった記事がアップされまして」
ウォッカ「その件で昨日、ボスから連絡が入り――」
ウォッカ「至急真相を探れとのご命令があったんです」
『カタカタッ……(工藤新一 Wakipedia)』
ジン「……高校生探偵……? くだらねぇな……」
ジン「……このガキにそれだけの価値があるのか?」
ウォッカ「まぁ一応、《例の薬》でしとめたガキですからね」
ジン「何? 投与した人間は全員死んだんじゃないのか?」
みんなの評価 : ★★★
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