私的良スレ書庫
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元スレコナン「探偵をやめて犯罪者になる」
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『ドンッ』
コナン(いてっ……何だ?)
コナン(あ……端まで来ちまってたか……ん? 梯子?)
コナン(こっち側にも、出入口があるのか……)
コナン(……よし……とにかく今は上に逃げよう)
【梯子を登り、《地下二階》からの脱出に成功したコナン】
【蓋を開けて辿り着いた場所には、どこか覚えがあった……】
コナン(いてっ……何だ?)
コナン(あ……端まで来ちまってたか……ん? 梯子?)
コナン(こっち側にも、出入口があるのか……)
コナン(……よし……とにかく今は上に逃げよう)
【梯子を登り、《地下二階》からの脱出に成功したコナン】
【蓋を開けて辿り着いた場所には、どこか覚えがあった……】
コナン(ん? 何かここ来たことあるような……)
【《時計型ライト》を付けたコナンは――】
【その部屋、その事実に驚愕した……】
コナン「なっ……《父さんの書斎》じゃねーか!!」
【間違いない。この本の数、机の配置、独特の匂い……】
【優作お気に入りの古時計は13時45分を指していた】
おい待てよ……てことは、ここは俺ん家の地下一階で……
つまり《工藤邸》と《阿笠邸》は《地下二階》で通じてて……
その《地下二階》には《黒の組織の秘密兵器》があって……
コナン「……これらをまとめると……要するに……」
『俺の父親――工藤優作も――組織の仲間ってことじゃ……』
【《時計型ライト》を付けたコナンは――】
【その部屋、その事実に驚愕した……】
コナン「なっ……《父さんの書斎》じゃねーか!!」
【間違いない。この本の数、机の配置、独特の匂い……】
【優作お気に入りの古時計は13時45分を指していた】
おい待てよ……てことは、ここは俺ん家の地下一階で……
つまり《工藤邸》と《阿笠邸》は《地下二階》で通じてて……
その《地下二階》には《黒の組織の秘密兵器》があって……
コナン「……これらをまとめると……要するに……」
『俺の父親――工藤優作も――組織の仲間ってことじゃ……』
この>>1青山剛昌じゃね?
???「その通りだよ新一……」
コナン「!?」ビクッ
???「いや、今はコナンというべきか……」
コナン「だ、誰だ!?」
【声のする方へ、ライトを向けたコナン――】
【するとそこに、架空の大悪党が浮かび上がった】
闇の男爵「私の唯一にして、最高のバカ息子よ」
コナン「ナ、ナイトバロンッ……!?」
コナン「!?」ビクッ
???「いや、今はコナンというべきか……」
コナン「だ、誰だ!?」
【声のする方へ、ライトを向けたコナン――】
【するとそこに、架空の大悪党が浮かび上がった】
闇の男爵「私の唯一にして、最高のバカ息子よ」
コナン「ナ、ナイトバロンッ……!?」
闇の男爵「クックック……ナイトバロンか……」
闇の男爵「もはや、悪の代名詞だな……」
コナン「……なんだと……?」
闇の男爵「我々の俗称なのだよ、《ナイトバロン》は」
コナン「……俗称? 黒の組織のか……?」
闇の男爵「ああ。ちなみに正式名称は《クローバー》――」
闇の男爵「綴りは《Clover》でなく、《鴉の酒場(CrowBar)》と書く」
闇の男爵「――洒落が効いてるだろ?」
コナン「バーロー。んなことはどうでもいいんだよ」
コナン「まさかてめぇ……組織のボスか……?」
闇の男爵「いかにも。機械の癖にやるじゃないか」
コナン「あぁ? どういう意味だ!?」
闇の男爵「クックック。機械のように、常時何かに従い――」
闇の男爵「自分では何も考えないカスのような人間って意味だよ」
コナン「な、なんだとてめぇ!!」
闇の男爵「もはや、悪の代名詞だな……」
コナン「……なんだと……?」
闇の男爵「我々の俗称なのだよ、《ナイトバロン》は」
コナン「……俗称? 黒の組織のか……?」
闇の男爵「ああ。ちなみに正式名称は《クローバー》――」
闇の男爵「綴りは《Clover》でなく、《鴉の酒場(CrowBar)》と書く」
闇の男爵「――洒落が効いてるだろ?」
コナン「バーロー。んなことはどうでもいいんだよ」
コナン「まさかてめぇ……組織のボスか……?」
闇の男爵「いかにも。機械の癖にやるじゃないか」
コナン「あぁ? どういう意味だ!?」
闇の男爵「クックック。機械のように、常時何かに従い――」
闇の男爵「自分では何も考えないカスのような人間って意味だよ」
コナン「な、なんだとてめぇ!!」
コナン「俺が何も考えない人間なワケないだろ!!」
コナン「俺は探偵をやめて、犯罪者になると決めたんだ!」
コナン「だから俺は、お前を殺して――」
コナン「《黒の組織》のボスになってやるぜッ!」
闇の男爵「……息子が父親を倒すと……?」
コナン「ああそうさ! 立派な王道じゃねーか!」
コナン「俺が機械なんかじゃねーことを証明してやるよ!」
闇の男爵「ほう。それで私を倒した後、どうするつもりだ?」
コナン「はっ? んなもん決まってるじゃねーか!」
コナン「この下にある《組織の秘密兵器》を使って――」
コナン「この世の人間を皆殺しにしてやるのさッ!!」
コナン「俺は探偵をやめて、犯罪者になると決めたんだ!」
コナン「だから俺は、お前を殺して――」
コナン「《黒の組織》のボスになってやるぜッ!」
闇の男爵「……息子が父親を倒すと……?」
コナン「ああそうさ! 立派な王道じゃねーか!」
コナン「俺が機械なんかじゃねーことを証明してやるよ!」
闇の男爵「ほう。それで私を倒した後、どうするつもりだ?」
コナン「はっ? んなもん決まってるじゃねーか!」
コナン「この下にある《組織の秘密兵器》を使って――」
コナン「この世の人間を皆殺しにしてやるのさッ!!」
キャラ崩壊ぶりはともかく設定は素晴らしい
あの方が誰か推理するスレとか熟読してそうだな
あの方が誰か推理するスレとか熟読してそうだな
闇の男爵「……ふっ……ハッハッハッハッ……!」
闇の男爵「《組織の秘密兵器》? だからお前は三流なのだよ」
コナン「なっ、なんだと!?」
闇の男爵「まぁいい。時間も無くなってきたことだ」
闇の男爵「そろそろ本題に入ることとしよう」
コナン「……本題?」
闇の男爵「ああ。私がこの場所に来た理由……それは――」
『お前に、自首をするよう説得するためなのだ』
コナン「……は? この俺が自首だと……?」
闇の男爵「……そうだ……」
コナン「ハハッ、バーロー! 寝言は寝て言いやがれ!」
コナン「常識的に考えて、自首をするのはてめぇの方だろ」
コナン「悪の組織を束ねる分際で、どの口が言うんだよ!」
闇の男爵「《組織の秘密兵器》? だからお前は三流なのだよ」
コナン「なっ、なんだと!?」
闇の男爵「まぁいい。時間も無くなってきたことだ」
闇の男爵「そろそろ本題に入ることとしよう」
コナン「……本題?」
闇の男爵「ああ。私がこの場所に来た理由……それは――」
『お前に、自首をするよう説得するためなのだ』
コナン「……は? この俺が自首だと……?」
闇の男爵「……そうだ……」
コナン「ハハッ、バーロー! 寝言は寝て言いやがれ!」
コナン「常識的に考えて、自首をするのはてめぇの方だろ」
コナン「悪の組織を束ねる分際で、どの口が言うんだよ!」
闇の男爵「ふん……これだから恣意的解釈は……」
コナン「恣意的解釈……? どういう意味だ?」
闇の男爵「悪は常に悪とは限らない、ということさ」
闇の男爵「一度悪とは何か、考えてみたらどうだ?」
コナン「……あ? てめぇ、誰に向かって――」
闇の男爵「お前は阿笠博士を殺した――そうだろ?」
コナン「ッ!?」
闇の男爵「他人の罪よりまず、自分の罪を考察しろ!」
闇の男爵「そして自分で自分を裁判に掛ける――」
闇の男爵「もしその判決が有罪なら――」
闇の男爵「その罪を余生で、精一杯に償え!」
闇の男爵「それがお前にとっての最善策だ!!」
コナン「……はぁ? 俺は博士を殺して後悔なんかしてねぇよ」
コナン「むしろ最高な気分――達成感で溢れてるぜ!」
コナン「誰が好き好んで自首なんてするかよ!」
コナン「恣意的解釈……? どういう意味だ?」
闇の男爵「悪は常に悪とは限らない、ということさ」
闇の男爵「一度悪とは何か、考えてみたらどうだ?」
コナン「……あ? てめぇ、誰に向かって――」
闇の男爵「お前は阿笠博士を殺した――そうだろ?」
コナン「ッ!?」
闇の男爵「他人の罪よりまず、自分の罪を考察しろ!」
闇の男爵「そして自分で自分を裁判に掛ける――」
闇の男爵「もしその判決が有罪なら――」
闇の男爵「その罪を余生で、精一杯に償え!」
闇の男爵「それがお前にとっての最善策だ!!」
コナン「……はぁ? 俺は博士を殺して後悔なんかしてねぇよ」
コナン「むしろ最高な気分――達成感で溢れてるぜ!」
コナン「誰が好き好んで自首なんてするかよ!」
闇の男爵「ふっ……そうか……それは残念だ……」
闇の男爵「阿笠博士を殺したことは――」
闇の男爵「お前の法律では、《無罪》なんだな……」
コナン「たりめぇだ。バーロー」
コナン「俺は生半可な気持ちで犯罪者になってねぇんだよ」
闇の男爵「……なら聞こう。お前にとって《悪》とは何だ?」
コナン「俺にとっての《悪》? はっ、んなもん――」
『この俺を退屈させる、この世の全てに決まってるじゃねーか』
コナン「だから俺のやってる事は、言わば《正義》だ」
『《悪》を倒すのは《正義》と、相場が決まってるだろ?』
闇の男爵「阿笠博士を殺したことは――」
闇の男爵「お前の法律では、《無罪》なんだな……」
コナン「たりめぇだ。バーロー」
コナン「俺は生半可な気持ちで犯罪者になってねぇんだよ」
闇の男爵「……なら聞こう。お前にとって《悪》とは何だ?」
コナン「俺にとっての《悪》? はっ、んなもん――」
『この俺を退屈させる、この世の全てに決まってるじゃねーか』
コナン「だから俺のやってる事は、言わば《正義》だ」
『《悪》を倒すのは《正義》と、相場が決まってるだろ?』
闇の男爵「愚かな……そんなもの、《正義》とは言わない」
闇の男爵「《正義》とは、真に《貫けること》――」
闇の男爵「お前のそれに、一貫性なんてものがあるのか?」
闇の男爵「殺人に対して、死ぬまで後悔しないと言い切れるのか?」
闇の男爵「ただの《暇つぶし》に、それだけの責任が取れるのか?」
コナン「あっ? うっせーな! 暇つぶしのどこが悪いんだよ!」
コナン「俺は何があっても、絶対に罪悪感なんて覚えねぇ!」
コナン「だから俺の犯罪は《正義》だ! 異論は認めねぇぞ!」
闇の男爵「ふん……まるで説得力がない」
コナン「黙れ! つーかてめぇの《悪》こそ何なんだよ?」
コナン「まさかそんな格好して――」
コナン「道徳の授業で習うような《悪》じゃあるめぇよな?」
闇の男爵「ふっ……私にとっての《悪》か……?」
闇の男爵「……そんなもの、ずっと昔から変わってない――」
闇の男爵「私にとっての《悪》――それは私自身だよ」
闇の男爵「《正義》とは、真に《貫けること》――」
闇の男爵「お前のそれに、一貫性なんてものがあるのか?」
闇の男爵「殺人に対して、死ぬまで後悔しないと言い切れるのか?」
闇の男爵「ただの《暇つぶし》に、それだけの責任が取れるのか?」
コナン「あっ? うっせーな! 暇つぶしのどこが悪いんだよ!」
コナン「俺は何があっても、絶対に罪悪感なんて覚えねぇ!」
コナン「だから俺の犯罪は《正義》だ! 異論は認めねぇぞ!」
闇の男爵「ふん……まるで説得力がない」
コナン「黙れ! つーかてめぇの《悪》こそ何なんだよ?」
コナン「まさかそんな格好して――」
コナン「道徳の授業で習うような《悪》じゃあるめぇよな?」
闇の男爵「ふっ……私にとっての《悪》か……?」
闇の男爵「……そんなもの、ずっと昔から変わってない――」
闇の男爵「私にとっての《悪》――それは私自身だよ」
コナン「……あ? てめぇ自身が《悪》だと……?」
闇の男爵「ああ。時は20年前に遡る……」
父親に影響されて探偵ごっこを始めた高校生の私は、
ある時、人体実験を行う組織の存在を知ったのだ。
まぁその組織こそが、今の《クローバー》なワケだが、
私は当時、阿笠博士と協力して、奴らを追っていてね。
次第に奴らを潰すことに、生きる意味を見出していったのさ。
コナン「……は? テメェはそこのボスなんじゃねーのかよ?」
闇の男爵「まぁ話は最後まで聞け。私は奴らを倒そうとしたが――」
闇の男爵「そんなことが一介の高校生や中年に出来るワケないだろ?」
だから私はこう考えたのだよ。
『奴らを倒すには、奴らの上に立つしかない』
『対立組織が存在しない以上、奴らの仲間になり――』
『奴らのトップに立つことが、何よりベターである』とね。
コナン「へぇ……内部から奴らを潰そうとしたってワケか?」
闇の男爵「ああ、その通りだよ」
闇の男爵「ああ。時は20年前に遡る……」
父親に影響されて探偵ごっこを始めた高校生の私は、
ある時、人体実験を行う組織の存在を知ったのだ。
まぁその組織こそが、今の《クローバー》なワケだが、
私は当時、阿笠博士と協力して、奴らを追っていてね。
次第に奴らを潰すことに、生きる意味を見出していったのさ。
コナン「……は? テメェはそこのボスなんじゃねーのかよ?」
闇の男爵「まぁ話は最後まで聞け。私は奴らを倒そうとしたが――」
闇の男爵「そんなことが一介の高校生や中年に出来るワケないだろ?」
だから私はこう考えたのだよ。
『奴らを倒すには、奴らの上に立つしかない』
『対立組織が存在しない以上、奴らの仲間になり――』
『奴らのトップに立つことが、何よりベターである』とね。
コナン「へぇ……内部から奴らを潰そうとしたってワケか?」
闇の男爵「ああ、その通りだよ」
俺新参なんだ
始めて開いたSSがこんなに素晴らしいとは
神様ありごとう
始めて開いたSSがこんなに素晴らしいとは
神様ありごとう
>>384
半年ROMれクズ
半年ROMれクズ
闇の男爵「そうと決まれば話は早かった――」
私は『組織から博士に勧誘のオファーがあった』ことを利用し、
博士が『私を組織に入れること』を組織加入の条件にすることで、
私と博士は闇の組織《クローバー》に潜入することができたんだ。
闇の男爵「ちなみに私は、この《ナイトバロン》の仮装でな……」
ハハハ。お陰で組織の連中にはずっと白い目で見られてたよ。
だが奴らを完璧に欺くには、犯罪者になるしかなかったのだ。
だから私は、誰よりも非情になるため、この仮装を選んだワケさ。
闇の男爵「まぁその甲斐もあり、最初はただの雑用だったが」
闇の男爵「私の有能さは、ゆっくりと組織に広まり始め――」
闇の男爵「私が《闇の男爵》を執筆して賞を受賞した頃には――」
闇の男爵「コードネーム《ラム》が《闇の男爵》に取って代わった」
……そしてそこから5年――すなわち今年のことだよ。
闇の男爵「私がようやく《クローバー》4代目首領になれたのは」
私は『組織から博士に勧誘のオファーがあった』ことを利用し、
博士が『私を組織に入れること』を組織加入の条件にすることで、
私と博士は闇の組織《クローバー》に潜入することができたんだ。
闇の男爵「ちなみに私は、この《ナイトバロン》の仮装でな……」
ハハハ。お陰で組織の連中にはずっと白い目で見られてたよ。
だが奴らを完璧に欺くには、犯罪者になるしかなかったのだ。
だから私は、誰よりも非情になるため、この仮装を選んだワケさ。
闇の男爵「まぁその甲斐もあり、最初はただの雑用だったが」
闇の男爵「私の有能さは、ゆっくりと組織に広まり始め――」
闇の男爵「私が《闇の男爵》を執筆して賞を受賞した頃には――」
闇の男爵「コードネーム《ラム》が《闇の男爵》に取って代わった」
……そしてそこから5年――すなわち今年のことだよ。
闇の男爵「私がようやく《クローバー》4代目首領になれたのは」
闇の男爵「また私がボスになることで――」
闇の男爵「組織には《ナイトバロン》という異名がつき――」
闇の男爵「もはや《クローバー》は、表記上まで悪の象徴となった」
コナン「……へぇ……中々すげぇことやってるじゃねぇか……」
闇の男爵「ふふっ。まぁここに至るまで、何度も苦労したがな……」
闇の男爵「オホン……話を続けよう」
ところで組織には、毎年《晩餐会》という定例の会があってな、
それは述べ500人の組員が集う、たった一つのチャンスであり、
その開催日時及び場所は、ボスが決める体となっているんだ。
闇の男爵「そして私は今年、この開催場所を――」
《阿笠邸》と《工藤邸》にしようと思っている。
私が《工藤優作》であることを、皆に公表してな……
コナン「何っ? 何でわざわざ、そんなことをするんだ?」
コナン「せっかく今まで、悪の象徴として成り上がってきたのによ」
闇の男爵「ハッハッハ……新一よ、忘れてはいないか?」
闇の男爵「私は組織を倒すために、組織に入ったのだぞ?」
闇の男爵「私は《晩餐会》で、全てを終わらせるつもりだ」
闇の男爵「組織には《ナイトバロン》という異名がつき――」
闇の男爵「もはや《クローバー》は、表記上まで悪の象徴となった」
コナン「……へぇ……中々すげぇことやってるじゃねぇか……」
闇の男爵「ふふっ。まぁここに至るまで、何度も苦労したがな……」
闇の男爵「オホン……話を続けよう」
ところで組織には、毎年《晩餐会》という定例の会があってな、
それは述べ500人の組員が集う、たった一つのチャンスであり、
その開催日時及び場所は、ボスが決める体となっているんだ。
闇の男爵「そして私は今年、この開催場所を――」
《阿笠邸》と《工藤邸》にしようと思っている。
私が《工藤優作》であることを、皆に公表してな……
コナン「何っ? 何でわざわざ、そんなことをするんだ?」
コナン「せっかく今まで、悪の象徴として成り上がってきたのによ」
闇の男爵「ハッハッハ……新一よ、忘れてはいないか?」
闇の男爵「私は組織を倒すために、組織に入ったのだぞ?」
闇の男爵「私は《晩餐会》で、全てを終わらせるつもりだ」
>>390
バーロー
バーロー
闇の男爵「そして、そのための《兵器》こそが――」
闇の男爵「お前の言う《組織の秘密兵器》――」
そう――《充電式超巨大電力放出装置》なのだよ!
18年前に《工藤邸》と《阿笠邸》を同時に建てた際――
私達はそこに《地下二階》を設け、ソイツを作っていたのだ!
闇の男爵「装置の完成には13年も要したが――」
闇の男爵「5年間も電気を蓄える時間があったから問題ない」
この《充電式超巨大電力放出装置》の凄いところは、
電気を蓄え続ければ、限度なしに放出ボルテージが上がることで、
試算すると、『6600ボルトの電圧で5年間充電』した場合、
700億ボルトの出力で対象を攻撃することが可能なのだ。
闇の男爵「おおよそこれは雷の70倍の電圧にまで昇る」
コナン「な、なんだって……!!」
闇の男爵「そして私達はこれを《晩餐会》にて放電することで――」
闇の男爵「私を含めた、悪の象徴《ナイトバロン》を――」
闇の男爵「この世から永遠に葬り去るつもりなのだ!!」
コナン(くっ……狂ってやがる……)
闇の男爵「分かったか? これが私と博士の《正義》だ!」
闇の男爵「お前の言う《組織の秘密兵器》――」
そう――《充電式超巨大電力放出装置》なのだよ!
18年前に《工藤邸》と《阿笠邸》を同時に建てた際――
私達はそこに《地下二階》を設け、ソイツを作っていたのだ!
闇の男爵「装置の完成には13年も要したが――」
闇の男爵「5年間も電気を蓄える時間があったから問題ない」
この《充電式超巨大電力放出装置》の凄いところは、
電気を蓄え続ければ、限度なしに放出ボルテージが上がることで、
試算すると、『6600ボルトの電圧で5年間充電』した場合、
700億ボルトの出力で対象を攻撃することが可能なのだ。
闇の男爵「おおよそこれは雷の70倍の電圧にまで昇る」
コナン「な、なんだって……!!」
闇の男爵「そして私達はこれを《晩餐会》にて放電することで――」
闇の男爵「私を含めた、悪の象徴《ナイトバロン》を――」
闇の男爵「この世から永遠に葬り去るつもりなのだ!!」
コナン(くっ……狂ってやがる……)
闇の男爵「分かったか? これが私と博士の《正義》だ!」
コナン「へっ……とんだ酔狂だぜこりゃ……」
闇の男爵「私はこの20年間、確かに罪を山ほど犯した」
闇の男爵「だがそれは、根本に組織を倒すという――」
闇の男爵「一貫した強い意思があったからだ!」
闇の男爵「いくら公の法が、私を《大悪党》だと言い張ろうが」
闇の男爵「私は私の法で、自らを《無罪》と判決したんだ!」
闇の男爵「つまり、私は《大正義》。異論は認めない!」
闇の男爵「お前の薄っぺらい《正義》とは格が違うだろう!?」
コナン「……何? てめぇも自分で自分を裁いてるじゃねぇか!」
コナン「この俺と、何がどう違うってんだよ!?」
闇の男爵「お前の場合、ろくに《考えてない》だろ!」
闇の男爵「いいか新一。私が言いたいのはな――」
《真の悪》とは、《考えない》こと――
そして《考えた上での犯罪》つまり《一生貫ける犯罪》は――
公上罰を受けることになるが、決して《犯罪ではない》ことだ!
闇の男爵「むしろ《正義》。全世界に誇っても良いくらいさ!」
闇の男爵「私はこの20年間、確かに罪を山ほど犯した」
闇の男爵「だがそれは、根本に組織を倒すという――」
闇の男爵「一貫した強い意思があったからだ!」
闇の男爵「いくら公の法が、私を《大悪党》だと言い張ろうが」
闇の男爵「私は私の法で、自らを《無罪》と判決したんだ!」
闇の男爵「つまり、私は《大正義》。異論は認めない!」
闇の男爵「お前の薄っぺらい《正義》とは格が違うだろう!?」
コナン「……何? てめぇも自分で自分を裁いてるじゃねぇか!」
コナン「この俺と、何がどう違うってんだよ!?」
闇の男爵「お前の場合、ろくに《考えてない》だろ!」
闇の男爵「いいか新一。私が言いたいのはな――」
《真の悪》とは、《考えない》こと――
そして《考えた上での犯罪》つまり《一生貫ける犯罪》は――
公上罰を受けることになるが、決して《犯罪ではない》ことだ!
闇の男爵「むしろ《正義》。全世界に誇っても良いくらいさ!」
みんな正しいんじゃよ。 道理に関する限り、正しい事は一つと限らないんじゃ。
by黒野鉄斎
by黒野鉄斎
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