元スレP「ヤンデレをプロデュースするのは大変です」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
653 = 412 :
看護師「萩原さーん。そろそろ夕食のお時間ですよ」
雪歩「はーい。どうぞ入ってください」
もう六時か。夕食の配膳が来たみたいだ。
個室は優雅でいいね。
看護師はでかいカートを押して部屋に入ってくる。
もちろん病院食だから味には期待できないが、
贅沢は言ってられないだろう。
雪歩「私、少食だから全部は食べられないんですよ。
どうせだから食べさせっこしませんか?」
もちろんおーけーだ。これでも恋人同士だしな。
てか俺はいつまでここにいればいいんだろうね。
看護師も俺がいるのに完全スルーだし。まじで買収してんのかな。
655 = 412 :
雪歩「プロデューサー、あーんしてください」
俺からなのかよ。一応雪歩の食事なのに。まあいいや。
P「あーん」
雪歩「病院食ですけど、お味はどうですか?」
P「まあ悪くないほうかな。
雪歩が食べさせてくれたからおいしく感じたのかも」
雪歩「プロデューサーったら///」
おー、また照れてるよ。恥ずかしくて俺から目をそらしてる。
以前の雪歩みたいな仕草だな。ダークサイドに堕ちたとはいえ、
雪歩にもまだ女らしいところは残されてるんだな。
昔を思い出してうれしい気持ちになるぞ。
656 = 377 :
さるよけ
657 = 412 :
食べさせっこという名のお遊戯をとっとと終えた俺たち。
食事は看護師が回収していった。さっきとは別の人だったんだが、
またしても俺のことはスルー。信じられないよね?
あきらかに不審な男が女の子の病室にいるのに。
俺のことは無害なシマウマか何かと思ってんのか?
雪歩「常に私が銃をチラつかせてたからですよ」
空耳だろうか。あまりにも現実離れしてるセリフが聞こえてきた。
雪歩が逮捕される日も遠くないかもしれないな。
P「さて、食事も終わったことだし、そろそろ帰っていいかな?」
雪歩「は?」
キレてらっしゃる。やっぱり帰っちゃダメなのか。
なんで帰らせてくれないの?
658 = 408 :
さるよせ
659 = 412 :
あと俺のポリシーなんだが、できるだけ人の表情を
説明するときは動物などの比喩を使いたいと思ってる。
だってごちゃごちゃした文より写真とかの方が伝わるだろ?
さっきの雪歩の「は?」と言った時の顔は、『ラブカ』のそれに近い。
(やはり深海魚なのが恐縮の極みだ)
絵が描ける人が本当にうらやましいとか思ってたりする。
完全に余談だったな。失礼。
雪歩「さっきから失礼なこと考えてません?」
P「すみません。で、なんで俺は帰っちゃダメなんですか?」
雪歩「恋人はいつでも一緒にいるべきですぅ」
あ、今の部分だけ話しかたが昔に戻った。
P「し、しかし俺もそろそろ帰らないと明日の準備とかがですね」
660 = 408 :
wktk
俺と以外に支援はいないのか
662 = 412 :
雪歩「準備って何の準備ですか? 浮気の準備ですか?
もうPを首になったようなもんなんですから、
家に帰ってもやることないでしょう?」
P「確かにその通りですが、さすがに夜遅くまでいるというのも…」
雪歩「ダメですよ。プロデューサーは私の監視下に置かないと
すぐ別の女が寄ってくるんですから。しばらくはここで
一緒に暮らしましょう? 生活費なら私が負担します」
耳を……疑いました。
俺は軽い気持ちで見舞いに来たのだが、信じられないことに
監禁まがいのことをされつつあるぞ。
時刻はもうすぐ七時になろうとしてる。
俺は人生で何度監禁されればいいんだ。
相手は病人なんだから逃げればいいって?
どこからかそんな声が聞こえてきたが、できないんだよ。
664 = 412 :
なぜなら可憐なる雪歩嬢は、
カチャリ
猟銃を俺に構えていたからだった。
照準は俺の右足のあたり。足だけじゃなくていろんな場所が
吹き飛ばされそうな感じだね。銃はベッドの下に隠してたらしい。
つーか本物の銃とか生まれて初めて見ました。
けっこういい光沢してるね。重そうだし。
雪歩「まだ帰りたいですか?」
P「とんでもない。ここは素晴らしい病院ですよ。
いつまでだってここにいたい気分です」
雪歩「分かってくれてよかったですぅ」ニコ
どんな男でもとりこにしそうな笑みだった。
かつて俺が雪歩に惚れた一番の理由がこれだった。
銃を構えてるせいで台無しだがな。
665 :
まだあったのか頑張れ
666 = 412 :
夜七時半、とくにすることもないのだが、
俺はひたすら雪歩との雑談に付き合わされていた。
雪歩の奴はとにかくよくしゃべる。こいつは仲のいい人と
一対一の時ほどよくしゃべるようで、入院生活の話やら
昔のアイドル時代のときなど色々と話していた。
雪歩「院長は話の分かる人で助かりました。私の父とも
意気投合してましたよ。ソビエト時代は
閣僚会議の一員だったそうです」
P「……へえ。そうなんだ」(閣僚会議? 意味が分からん)
院長殿の話は俺にはついていけない次元だったが、
どうやら外国では偉い地位についてた人らしい。
P「院長とも話とかするの?」
雪歩「はい。私のリンチ事件のことを知ったら激怒してくれました。
765プロのアイドルがKGBで鍛えられてることを知ったら、
そいつらを打倒するための色々な殺害方法を提案してくれました」
667 = 408 :
院長ww
668 = 412 :
P「……っ」
雪歩「プロデューサー。ちゃんと聞いてますか?」
P「もちろん聞いてるよ!! 悪人どもはぶちのめすのが
一番だと俺は思うよ」
雪歩「やっぱりプロデューサーもそう思いますよね。
KGBといえばロシアのプーチン氏もそこの出身ですね。
昔は欧州方面のスパイだったとか」
P「そ、そんな奴が一国の代表を務める国なのか。とんでもない話だな」
ちなみに、話は最後まできちんと聞いてしっかりと答えないといけない。
もし途中で居眠りでもしようものなら、オデコにライフルを突き付けられる。
つーか雪歩の話す内容が女子高生らしくない。
P「うちのアイドルの中だと、雪歩はどいつを一番に殺したい?」
雪歩「ちょっと悩みますけど、あのくされリボンでしょうか。
あのクズが一番私を殴ってきましたから」
670 = 589 :
さるよけ
671 :
P「春香のことか。そういやすっかり姿を見なくなったな。
真美に所在を訊いたら実家に帰ったとか言ってたぞ」
雪歩「もともとアイドルの素質ゼロでしたからね。
どのみち実家に帰ることになったでしょう」
P「おまえも言うじゃないか。それにしても雪歩を一番多く殴るなんて
春香も悪党だな。以外に嫉妬深かったんだな。
あと貴音が逮捕されたの知ってる?」
雪歩「ええ? あの女が逮捕されたんですか?」
P「おうよ。あの大バカは俺を監禁してきやがったからな。
伊織が救出してくれたんだが、ついでに通報もしたらしい」
雪歩「765で逮捕者が出るって初めてじゃないですか?」
P「間違いなく初だね。表ざたにはなってないけどな。
貴音はどこに出しても恥ずかしくないほどの
バカだったということだな」
672 = 671 :
こんな感じで雑談してどんどん時が過ぎていくのだった。
うちのアイドルたちは個性的だからな。誰の噂話をしても
話題が尽きることがない。
P「伊織の奴も世界レベルのバカだった。
実はあいつにも監禁されたんだよね」
雪歩「最低ですね。あのデコ女はプロデューサーに惚れてるのが
バレバレなのにツンデれぶってるから余計腹が立つんですよ」
P「ぶっちゃけツンデれってもう需要ないよな」
雪歩「前世期の遺産ですね」
P「つーかうちの事務所にまともな奴っているのかな?」
雪歩「社長とか音無しさんとかですかね?」
P「社長はキチガイになってゲイバーで掘られてるらしいぞ」
673 :
前作でもこれでも社長はホモなのか
674 :
くされリボンちゃん、お誕生日おめでとう!
675 = 671 :
雪歩「うわあ……最低ですね。あの事務所つぶしてよかったです」
P「そういや、もうなくなっちまったんだなあの事務所。
雪歩はもう一度ライブとか出てみたくないのか?」
雪歩「あんな事件があったばかりなのでしばらくはいいです。
今までの仕事を振り返ってもまあまあ楽しかったですし、
今はそれよりアイドルたちに復讐したいです☆」
P「おまえもさらっと恐ろしいこと言うようになったなぁ」
雪歩「リンチされれば誰だって変わりますよ」
P「まあそうだろうな。なんで765のアイドルは嫉妬深い
奴ばかりなんだろうな」
雪歩「そういえば千早さんとあずささんには暴行されてません」
P「ん? ああ、確かにあの二人はあの時非番だったしな。
まああの二人はマトモだと思うぞ。他に比べれば…だが」
676 :
暴行…
677 = 671 :
時間は確実に時を刻んでいった。もう八時半くらいになってる。
話に夢中になってると時間なんてあっという間にすぎるんだな。
つーか人とこんなに雑談したのは初めてかも。
雪歩「しばらく千早さんに会ってないですね。
蒼い鳥とかいい歌でしたね」
P「あいつの歌唱力はアイドルのレベルを超えてるだけに
惜しい存在だったな。Sランクを目指せる器だったのに」
雪歩「全てはキチガイ集団が悪いんですよ。なんでプロデューサーと
付き合っただけで集団リンチされなきゃならないんですか」
P「女の嫉妬は恐ろしいというが、あれはちょっと異常だよな。
まるで誰かの意志によって性格が改変されたみたいだった」
雪歩「そういえばプロデューサーってアイドルのCDとか買うんですか?」
P「もちろん買うよ。雪歩のを五十枚くらいと、実は千早のも持ってる」
678 :
千早はどうなったんだろう
679 :
千早がやっと話にでてきたか
680 :
レディセットゴー
681 = 671 :
雪歩「私のCDをそんなに買ってくれたんですか///」
P「まあな。雪歩の声が大好きなんだ///」
雪歩「///」
なんだかすげえ甘ったるい雰囲気になっちまったな。
今更だけど俺って監禁されてるんだよね。
夜の間もここにいなくちゃならないのかな?
時計を見るともう九時になろうとしてるぞ。
つまり消灯時間が迫ってるわけで。
そんなことを考えてたら看護師が来ちまった。
看護師「まもなく消灯時間ですので明かりは消してくださいね」
こんな時間まで部外者の俺がなんで病室にいるんだって話だ。
帰りたいなんていったら殺されるしなー。
さて、どうするかな。雪歩が寝るまで待ってみるか?
682 = 676 :
雪歩と一つのベッドで眠りにつかざるをえない
683 :
千早のCD持ってたらやばいか
684 = 671 :
雪歩「はぁ。真っ暗だとすることがないですね」
P「まったくだね。俺ならこういう時は音楽でも聴きたいね」
雪歩「そこにケンウッド製のラジカセタイプのコンポが
ありますよ。お父さんが置いていってくれたんです」
P「いいね。ちょうど手盛りのCDは千早のしかないんだ。
眠り姫とかアルカディアでも聴いて盛り上がるか?」
雪歩「はい。病院の腐った雰囲気をぶち壊すにはちょうど
よさそうですね。低温は抑え目にして聴きましょう」
俺はリモコンを手に取ってBASS機能を調整した。
音量もかなりしぼり、廊下や隣の部屋には
聞こえないようにした。
トーンコントロールが自由自在だと助かる。
685 = 671 :
雪歩「眠り姫って名曲ですよね」
P「最高だよな。曲のダイナミクスもいいし、
ボーカルのハイトーンもきれいだ。
クラ好きの俺でもこれはいいと思う」
雪歩「そういえばプロデューサーはクラシック好きという
設定でしたね」
P「設定ってなんだよ。本当に好きなんだってば。
むしろ俺は器楽曲のが声楽曲より好きなの」
雪歩「もしかして音大出身ですか?」
P「んーや全然。今まではポップスばっか聞いてたんだけどな、
気が付いたらクラシックやJAZZにはまっちまった」
雪歩「じゃあ私の曲は好きですか?」
P「好きで、よかった、やLOSTとかが最高だね。
ピアノの伴奏とかクラシックギターの音色がいいね」
686 :
雪歩かわいいよ雪歩
687 = 671 :
俺は賞もない話をしながら雪歩が寝てくれるのを待ってた。
ちなみに俺はベッドの上で寝てない。
備え付けのソファーで横になっていた。
恋人ならなんでベッドに寝ないんだよって
話だが、なんとなくそんな気分じゃないんだよ。
雪歩の奴は全然寝やしねえ。たぶん一杯昼寝したんだろうな。
俺は毎日病院に通うのは構わないんだが、監禁されるのは
嫌だぞ。いまでこそ手足の自由は確保されてるが、
いつ手錠とかで拘束されることか。
伊織やたかねに拘束された屈辱は死んでも忘れねえぞ。
つーか頼むから雪歩さん寝てくださいよ。
雪歩「さっきからそわそわしてどうしたんですか?」
688 = 673 :
さるよけ
689 = 671 :
雪歩も訓練されてるだけあって俺の異変に気づき始めてるな。
そう。俺は今この瞬間も脱出の機会をうかがってるんだよ。
雪歩のことは嫌いじゃないさ。そのヤンデレっぷりが嫌いなだけ。
いうなればアレルギーさ。俺はヤンデレアレルギーなの。
雪歩「もしかして逃げようとか考えてません?
しきりに窓や扉を見てますね」
消灯しててもよく分かりますね雪歩さん。
猫か何かですかあなたは。
雪歩「初めに行っておきますけど、私が寝るのを待っても無駄ですよ?
廊下や通路には買収した看護師が銃を持って警備してますから」
え?
雪歩「最悪の場合は撃ち殺されますよ」
ここ、病院じゃねえの? この建物って双海病院のはずだよね?
人の命を奪うのに病院を名乗っていいのかよ?
691 = 671 :
もう寝させてくだせえ げんかいだ じゃあね
残ってたら明日も書くかんね→☆
692 :
お疲れさん
ほしゅ
693 = 673 :
よろしい、ならば保守だ
694 :
乙
楽しみにしてる
697 = 680 :
はい
698 = 673 :
さて、オナニー中のチャンピオンはどうでる?
700 :
どこのスレだよwwww
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