元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
453 = 221 :
ほむ
459 = 447 :
まだかな
460 = 206 :
>>293の続き
――――
それからどのぐらいの間、私達はエレベーター内で立ちつくしていたのか
手元に時計がないため、時間の感覚がよく掴めない
ほむら「行きましょう」
まどか「そう、だね」
1階での出来事は、依然として私達の心の重しとなっている
しかし、いつまでもここでこうしているわけには、やはりいかない
私達は次の階層へと移動することにした
ほむら「順番でいくと次はまどかが行き先を決める番かしら」
まどか「それなんだけどね、今度は2人できちんと話し合って考えたいなって思うんだ」
ほむら「そうね。私もその考えに異存はないわ」
462 = 221 :
ほむっ
463 = 326 :
心配したぞバカ
465 = 289 :
きたきた
>>460
今のとこ名前出たSS全部読んでる
がんばって
467 = 245 :
さぁどんどん投下するんだ
468 = 355 :
キター
5分おきに監視してた甲斐があった…
469 = 206 :
行き先を決めるにあたって最も考慮すべきことは、やはり例の紙に書かれた言葉だろう
事実上、虹の根元という語句だけが、私達の頼りである
まどか「虹……、根元……」
ほむら「虹というと、やはり7という数字が絡んでくるのかしら?」
まどか「うん。わたしも思った。虹に関連する数字だと、まずそれが思いつくよね」
ほむら「始まりが7、そして終わりがB7なら、なんとなくおさまりはいいし……」
2人で顔を見合わせ、頷き合う
まどか「B7階に行こう!」
ほむら「ええ!」
470 = 225 :
やっときたか
471 = 206 :
エレベーターが下降を開始する
前回、前々回よりも移動前後の階層が近いためか、移動にかかる時間も短かった
ほむら「……」
次、両開きのドアが中心から左右に割れる時は、
いったいどのような世界が待ち受けているのだろうか
3度目とはいえ色褪せない緊張が、胸に走る
ほむら「うっ!? けほっ、けほけほ!」
しかしそんな緊張は、エレベーターのドアが開き始めると同時に霧散してしまった
40階に着いて初めに感じたのが甘い匂いだったのと対照的に、
B7階にきて最初に知覚したのは、吐き気を催すような悪臭だった
472 = 221 :
ほむぅ……
473 = 421 :
さやぁ?
474 = 447 :
きたか 頑張ってくれ
475 = 206 :
あまりの臭いに、私は思わず何度も咳き込んでしまった
それはまどかも同じようで、涙に揺れる視線をちらりと横にやると、
彼女は手の平で必死に口元を押さえていた
ほむら「まどか……、ここは、さすがに……」
耐えきれないから、引き返そう
そう、後ろ向きな提案をしようとするも、込み上げる嘔吐感に邪魔されて上手く言葉を紡げない
「開いた……?」
不意に聞き覚えのない声が、耳に飛び込んできた
滲む視界で、ぼんやりとエレベーターの外を見る
「この割れ目の中に人がいたなんて!」
エレベーターを降りてすぐの場所から、ボロ衣1枚纏ったショートカットの少女が、私達のことを眺めていた
見たところ彼女は、長い期間風呂に入っていないようであった
悪臭の原因は、恐らくこれだろう
477 = 421 :
さやかちゃんばかわいい
478 = 216 :
さかなの腐ったような匂いに違いない
479 = 206 :
「きて!」
私達は強引な勢いで手を取られて、エレベーターの外へと引きずり出された
彼女は両手で私達を引いたまま、どこかへと歩きはじめる
「こっち! ちょうどワッカの時間だから!」
わっか、とはつまり、丸いリングを表す言葉だろうか
朦朧とする意識の片隅で、そんなことを考えた
ほむら「ううぅ」
よろよろとふらつきながら、ショートカットの少女のリードに従い、B7階を歩く
地形を確認する余裕はないが、40階のように大部屋式になっていることだけは、かろうじて確認できた
体調不良の私達を気づかってか、少女の歩調はえらくゆっくりしていた
ほむら「……」
途中、何人かの人間に追い抜かれた
そうしてすれ違う人々は、皆一様に私達と同じ方向へと進んでいた
480 = 339 :
さやか…
481 :
見てるよ
482 = 476 :
くっせー!さやかくっせー!
クンカクンカ
やっぱりくっせー!
483 :
くさやかー!くさやかー!
485 = 206 :
ほむら「質問を、しても、いい……、かしら?」
ワッカとは一体何なのか
先ほどから浮かんでいた疑問を私が尋ねるのに先制して、少女が口を開いた
「さやか」
ほむら「えっ?」
「あたしはさやか」
どうも、名前を聞こうとしたのだと勘違いされたらしい
せっかくなのでこちらも名乗り返す
ほむら「そう、なの。私は暁美ほ、むら」
まどか「わたし、まど、か」
さやか「アケミホ・ムラとマド・カ?」
何か勘違いされているようだが、悪臭に咽びがちな今の状態では、
咳に邪魔されずにまともに訂正できる自信もない
名前についてはひとまずこれでよしとしておくことにした
487 = 245 :
くさやかとは
488 = 221 :
ほむ
489 = 206 :
ほむら「それなら、さやか」
さやか「うん!」
ほむら「さっき言っていたワッカって、何?」
さやか「へ? ワッカはワッカだけど?」
彼女から返ってきた答えは、残念ながら理解の助けにはならないものだった
さやか「あ。そろそろつくよ!」
さやかはそう嬉しそうな声を上げると、歩幅を気持ち大きくした
自分達はいったいどこへ向かっているのだろうか
今更ながらに気になった私は、伏し目がちにしていた顔を上げてみる
ほむら「あれは……」
私達の行く先には、巨大な一つの石像があった
490 = 372 :
ほむ
491 = 476 :
さやかちゃんが魚の腐った臭いを発してる画像下さい
493 = 339 :
しえん
494 = 206 :
まどか「マーライオン、だった、かな?」
まどかの呟きに、私も石像のモチーフが何かを理解する
下半身が魚、上半身がライオンという、伝説上の生物
まどかの言う通り、あの巨大な石像は、どうもそのマーライオンを模しているようである
まどか「わたしマーライオンなんて見るのはじめてだから、なんか得した気分!」
さやか「だーかーらー、ワッカだったら!」
マーライオン、もといワッカの周りには、大きな人だかりができていた
よく見ると人の群れはワッカの正面に集中している
まどか「何が始まるんだろうね?」
徐々にこの臭いにも慣れつつあるのだろう
先ほどと異なり、特に言葉を途切れさせることなく、まどかが私にそう囁いた
496 = 481 :
>>495
おまえかよ
497 = 206 :
ほむら「そうね。何か宗教的な儀式でもするのかしら」
まどか「あはは……。それあり得そう、かも」
まどかは私の予想に笑って答えた
と、その時だった
マーライオンの口から、大量の濁った白色の液体が、勢いよく噴き出された
ほむら「なっ!?」
まるで雨のように、像の前方一帯へと謎の白い液体が降り注ぐ
私は反射的に目を閉じてしまった
499 = 225 :
精液?
500 = 476 :
謎の白い液体まみれのくっさいさやか(馬鹿)の画像はやく!
みんなの評価 : ★★★×7
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