元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
101 = 22 :
>>99
異変に気づいたのは2行目だった
102 = 64 :
この描写は素晴らしい
103 = 1 :
ほむら「どっ、どうしましょう……?」
まどか「わたし達も……、試してみる? 歩きまわってお腹も空いたし」
ほむら「そうね。えーっと、私の番号は……」
少し悩み、自分のいた部屋の番号がそれではないかと思い当たる
ものは試しだ、とりあえずチャレンジしてみよう
ほむら「07214545、暁美ほむら、カロリーメイトほむほむ味」
まどか「……部屋番号で良かったみたいだね!」
私の足元には、いつの間にかカロリーメイトの箱が転がっていた
104 :
これってまどかキャラである必要あんのか
105 :
こんな世界なら、ノンカロリーケーキがあっても何の不思議もない。
106 = 4 :
ほむほむ
107 = 56 :
なんか何がどうなるのかわからなさすぎて怖い
108 :
ほむほむ味…
109 :
こういう映画あったよな
自分達はクローン人間だったみたいな。そんなイメージほむほむ
110 = 1 :
カロリーメイトをほむほむと齧りながら、40階の大部屋を歩いて回る
ほむら「屋上に通じる場所は無いものかしらね?」
まどか「うーん。探すのは骨そうだね」
この部屋にいる人間は、皆、好き勝手なことをしていた
巴マミのように食べ物を食べているものもいれば、
読書をしている者も、音楽を聞いている者もいる
まどか「なんか……、皆、つまらなさそう」
ほむら「そうね……」
何不自由ない暮らしをしている筈の彼らは、しかし、皆死んだような目をしていた
その時ふと、まどかの足が止まる
まどか「何、あれ……?」
まどかの指差す先には、赤黒い大きな染みができていた
離れた位置からでも妙な鉄臭さが鼻につく
映像でしか見たことは無いが、あれは恐らく―――
ほむら「血だまり、かしら」
112 :
血~だまりです~
113 = 4 :
ほむほむ
114 = 108 :
>>111
見たわ
クローン元の人間が殺されるところでなんとも言えない気分になった
115 = 1 :
私達の目の前で、血だまりはみるみる間に小さくなっていく
食べ物等を発生させる時と逆の要領で、床が、血を掃除しているのだろう
すぐに血だまりは消滅した
そこにそのようなものがあったという形跡は、もはやない
まどか「もしかして……」
まどかの言わんとすることは分かる
ひょっとすると、今まで自分が歩いてきた場所でも、
これと同じような現象が起こっていたのではあるまいか
ほむら「……ううん。もしかしたら、今私達が立っている、この場所でも」
嫌な汗が背中をじとりと濡らす
116 = 92 :
過去に戻ってエネルギー問題解決した何かを潰すんだろ
117 = 81 :
>>114
…まだ見てねえよ!
名前は結構聞いたけど、評価はどうだったんだろ?まあスレチだからマジになってもしょうがないけど
118 = 109 :
>>111
そうそう、それだ
119 :
しえん
120 = 1 :
自分の足元が、かつて血だまりの広がっていた場所かもしれない
そう考えると薄気味悪くてならない
まどか「ほむらちゃん……、なんか、変だよここ……」
まどかは泣きそうな声をあげる
ほむら「もう……、帰りましょうか……」
まどか「うん……」
既に屋上を探そうという気力は、私達には残されていなかった
お互いに手を繋ぎながら、顔を見合わせ、頷き合う
ほむら「……あら?」
まどか「どうしたの、ほむらちゃん?」
ほむら「私達、どっちから来たっけ……」
ここはだだっぴろい大部屋
何の手がかりもない
おおよその角度は分かるが、少しでも角度がずれれば、
全く違う場所に行きあたってしまいそうな気がする
121 :
ディストピアはぁはぁ
122 = 1 :
まどか「えっと……、あそこの人のすぐ傍を、確か通り過ぎたような?」
なんとか寝転んでいる人を目印に、元来た角度を割り出そうと試みる
しかし、全ての人間が死んだような顔をしているため、
どれがどの人間だったか、だんだんと分からなくなってくる
ほむら「とりあえず……、歩いてみましょうか」
ほむら「多少方向が間違っても壁に突き当たりさえすれば」
ほむら「後は壁沿いに移動するだけで良い筈だもの」
まどかを、そして自分自身を勇気づけようと、努めて前向きに考える
まどか「そう、だよね……」
自分より小柄な少女の、不安を隠しきれない強がった笑顔が、痛かった
123 = 4 :
まどまど
124 = 108 :
>>117
ネタバレサーセンwwww
正にハリウッド映画という感じだった
125 = 1 :
歩く。歩く。絨毯の上を歩く
「……」
つまらなそうな顔をした少女を
「……」
床に身体を投げ出した老人を
「……」
もはや意思があるのかも分からない青年を横目に、歩く
「12980……、○○○○……、死……」
それは、小さな呟きだった
しかし聞こえなかったことにするには、あまりに衝撃的な内容だった
126 = 4 :
ほむぅ……
127 = 42 :
ほむっ
128 = 1 :
ほむら「!?」
声は、たった今目の前を通り過ぎた青年のもののようだった
私とまどかは、慌ててそちらの方へと振り返る
「……」
青年の首が、爆ぜた
129 = 4 :
ほむぅ……
130 = 56 :
お腹痛くなってきた
131 = 42 :
ほむっ!
132 = 81 :
なんかそれっぽくなってきた
133 = 1 :
それから後しばらくのことは、はっきりとは覚えていない
ただ、とにかく私達は走った
ほむら「はあっ……、はあ……、はあ……」
退屈が人を殺すこの空間から、一刻も早く立ち去りたかった
部屋全体に満ちた緩慢な絶望が、気持ち悪い
まどか「ぐすっ、うぅぅ……」
必死にエレベーターへと続く小通路への扉を探し当てた私達は、すぐに大部屋を後にした
最初にこの部屋で出会った人間である巴マミは、もう元いた場所にはいなかった
134 = 70 :
魔法少女って設定はないんだな
マミさんは廃人だし
あんこだけ元気ならそれでいいけど
135 = 1 :
まどか「ぐずっ、う、あぁぁああああん!!」
ほむら「ひっく、ひっく……」
私達は床にへたり込むと、身体を抱き合い、そのまま声を上げて涙を流した
まどか「もうっ……、帰、ろう……。7階に、帰ろう……」
ほむら「……ええ。帰りましょう……」
窮屈だと思っていた生活が、今はただ恋しかった
まどか「もう、ほむらちゃんがいればいいよ……」
まどか「こんなのが自由だっていうのなら、わたしいらない……」
自由。まどかは今の部屋で見てきた光景を、自由と言った
確かに、あの部屋では色々なことが自由な様子だった
しかし……
ほむら「結果の自由はあっても……、手段の自由が、欠けている……」
まどか「……えっ?」
ほむら「いいえ。ごめんなさい、なんでもないわ」
今更どうでもいいことだ
私は無駄な考えを頭から振り払い、エレベーターの扉の前に立った
137 = 4 :
ほむむむむ
138 = 1 :
――――
「地球人を知的生命体として認めるか、それとも家畜とみなすか」
「僕は長年悩み続けていた」
「しかし今の彼女達の様子を見ていると、そんな迷い、どこかに吹き飛んでしまいそうだよ」
どこかでえみりん声の地球外生命体が、
そう独りごちたことを、まどかとほむらは知らない
「まあ、もう少し様子を見てみるか」
139 = 4 :
ほむほむ
140 = 109 :
ほもほも
141 = 56 :
きゅべきゅべ
142 = 4 :
ほむ
143 = 1 :
――――
まどかの震える手が、エレベーター横のボタンパネルに鍵を挿す
点灯した下矢印型のスイッチを押すと、エレベータのドアはすぐに開いた
まどか「7階、7階、7階……」
ボタンの列の前で、目当ての数字を探すまどか
ほむら「……あら?」
ふと、違和感に気がつく
先程7階でエレベーターに乗り込ん時
エレベーター内部に7階いきのボタンが無いのは、
ここが7階でそんなもの必要ないからだと思った
まどか「無い! 無い!」
しかし、冷静に考えてみると―――、
ほむら「エレベーターは、全ての階で共通のものを使う……」
まどか「あっ……」
そう。私達はあの時気がつくべきだったのだ
このエレベーターで7階から別の階へと移動したが最後、もう元の階へは戻れないことに
144 = 1 :
先程7階でエレベーターに乗り込ん時→先程7階でエレベーターに乗り込んだ時
145 = 4 :
ほ……む……?
146 = 70 :
>>1はとりあえず落ち着いて書け
147 = 56 :
お乳突け
148 = 90 :
ほむほむ
149 = 4 :
ほむ
150 = 1 :
まどか「どう、しよう……」
ほむら「まどか……」
まどか「どうしようほむらちゃぁん……!」
ほむら「……虹の、根元」
まどか「えっ……?」
勢い口をついたのは、不思議な紙に書かれていたあの言葉
ほむら「虹の根元には、自由がある」
まどか「そんな言葉、もう今更……」
ほむら「一緒に自由を見つけようよ!」
まどか「……」
ほむら「そして、2人で仲良く暮らしましょう。……ねっ?」
まどか「……うん。そう……、だね」
まどか「こんな偽物の自由じゃなくて、もっと素敵な自由を……、見つけなくちゃね」
まだ完全に元気を取り戻したというわけではないようだったが、
それでもまどかは、少しは落ち着きを取り戻してくれたようだった
初めて会った時、優しく慰めてもらえた恩を、少しは返せていたらいいなと、心の片隅で思った
みんなの評価 : ★★★×7
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