元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
801 = 603 :
お薬?
802 = 665 :
本だろうな
803 = 606 :
まどか「確か、薬と、えっとあと何かもう1つ……」
ほむら「本よ」
まどか「そうそう、本もあったね!」
あの時は、どうして本がこれだけ高価なのかと、首を傾げた覚えがある
しかし、今なら分かる気がする
ほむら「あれは知識というものの重要さを、示していたんだと思うの」
まどか「知識の、重要性……、ということは」
ほむら「ええ。多分まどかと私は、今、同じ答えにいきついた」
804 = 606 :
ほむら「知的生命体にとっての自由とは、きっと何よりも、考える自由」
ほむら「考えることにもっとも適している場所」
ほむら「すなわち、もっとも多くの知識を得られ、もっとも考える自由のある場所は―――」
ほむら「7階」
ほむら「これが私の導き出した答えよ」
805 :
1階じゃないの?
806 = 603 :
1階は自由と言うより自己責任な気がする
807 = 712 :
知識が最も重要→知識を得られる階が真の自由→7階
808 = 606 :
まどか「答えは決まったね」
ほむら「ええ。さっそくQBに……」
QB「その必要はないよ」
予想外に近い場所から、インキュベーターの声がした
まどか「わっ!? いつのまにそんなに近くに!?」
QB「それだけ話し合いに熱中していたということだろうね」
ほむら「それよりもインキュベーター! その必要はないって、一体どういうことなの!?」
QB「その前に、1つだけ言わせてくれ」
ほむら「何よ」
QB「正解は、7階ではない」
その瞬間
胸を鷲掴みにされたような感覚に陥った
809 = 603 :
ほ……む……?
810 = 799 :
何を学ぶか選ぶ自由のある6階が正解という事なのかも支援
811 = 606 :
ほむら「ごめんね、まどか……。ごめんねぇ……」
まどか「ほむらちゃん……」
涙が次から次へと零れだす
私の判断ミスのせいで、問題に不正解になってしまった
この誤答のせいで、地球人はこれからも実験動物として―――、
QB「ちょっと待ってくれ。何か勘違いをしていないかい?」
ほむら「なにっ……、よ……、ぐすっ」
QB「確かに僕は、正解は7階ではないと言った」
QB「かといって、それが間違いとも言っていないだろう?」
ほむら「ぐすっ、ぐすっ……、どういう、こと、よ……」
QB「結論を言うと、君達はテストにパスしたのさ」
812 = 788 :
答えは沈黙
813 = 712 :
お前正解は必ずあるとかいってたじゃねえか
814 = 788 :
みんな寝てしまったん?
816 = 606 :
QB「そもそもこの問題に定まった答えはないのさ」
QB「40階だって、7階だって、6階だって、1階だって」
QB「考え方次第ではどれも正解になるし、逆もまたしかりだ」
ほむら「……」
QB「知識や思考の自由こそ、知的生命体にとって最上の自由」
QB「その一点に気付けているかどうかだけが、評価基準だったんだよ」
QB「答えが1つきりだなんて、僕は一言も言っていないだろう?」
QB「だから、そういう観点から7階を候補にあげられた時点で、君達は合格したのさ」
817 :
自分の意思で答えを決めること、が正解か?
818 = 606 :
ややこしい言い方をしたインキュベーターに、文句の1つでも言おうとした
しかし私の口から出てきたのは、そんな意に反して、小さな子供のような嗚咽だった
ほむら「うっ、ぐすっ、うあぁぁぁ……」
QB「おや。テストに合格したというのに、どうして涙を流すんだい?」
安心して、緊張の糸が解れて、
溜めこんでいたものが溢れ出してきてしまったのかもしれない
今度の涙の正体は、自分でもよく分からない
ほむら「ううっ、よかったよ、まどかぁ……、よかった……」
まどか「よしよし……」
とにかくたくさん泣いた2日間だったが、
こんな嬉し涙は、初めてのような気がした
819 :
よかったまだ残ってた
820 = 781 :
すべての階層をみてないのに、答えをだすのはなんかアホっぽいな……
821 = 799 :
もしかしてあんこちゃん助かる?
823 = 746 :
自由気ままに階層を行き来できるのが本当の自由ジャマイカ
825 :
ふむ
827 = 606 :
――――
2重実験施設が解体されてから、半年後
人類が新たに自分達の手で築き直しはじめた文明は、
まだまだ発展途上と言わざるを得なかった
QB「いやいや。これは発展途上未満だよ」
ほむら「うるさいわね」
どうもインキュベーターは、
地球人の尊厳を侵害しない範囲で、感情を効率的に利用する方法を模索しているようだ
それから、時々気まぐれで、技術的ないし文化的なアドバイスをしていたりもする
828 = 681 :
出勤の時間…昼頃まで続いてたら嬉しいな
829 = 606 :
実験施設の中で遭遇した人の内何人かとは、今でも交流が続いていた
その中には、生きて再会できないだろうと思っていた人物も紛れている
まどか「ほむらちゃーん!」
ふと、遠くの方から自分のことを呼ぶ声がした
見るとまどかが、こちらの方へと走り寄ってきていた
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「おはようほむらちゃん」
合流したまどかと、隣り合わせになって未舗装の道を歩く
830 :
おはようございます
833 = 606 :
まどか「なんだか不思議だね」
ほむら「不思議って、何が?」
まどか「ほむらちゃんとした冒険のこと」
まどか「なんだか、まるで夢を見ていたみたい感覚だなあ」
ほむら「そうね。こうなってみると、浮世離れした出来事よね」
とりとめもない話をしながら道を歩く内に、小さな花壇を見つけた
花壇のそばにジョウロが1つ置きっぱなしにされている
ほむら「まどか。あれで虹でもつくってみない?」
そう言って、私はジョウロを指差す
子供っぽい提案かなとも思ったが、まどかは嬉しそうに頷いてくれた
まどか「うん! つくろう、つくろう!」
835 = 610 :
今まで全支給で暮らしてた連中がいきなり自力で生きていけって言われてなんとかなるんかな
最低限はインキュベーターパワーの支援があるんかもしれんけど
836 = 606 :
ほむら「スケールは小さいけれど、綺麗ね」
ジョウロの先から流れる水が、小さな小さな虹をつくる
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「ええ」
まどか「自由って、いいね」
ほむら「そうね」
虹の根元には、土から顔を出したばかりの若葉が、目にも鮮やかな緑を輝かせていた
人類はまだ、自分の足で歩き始めて間もない
ほむら「さ、そろそろ行きましょう」
まどか「うん!」
おわり
837 :
>>820
尺ねーだろ
838 = 763 :
素晴らしい
839 = 649 :
B7の虚勢が効いたのも、知識の問題だったんだ
840 = 837 :
っと、終わってた
乙!
841 = 649 :
まど神SS乙乙
842 = 819 :
乙!
面白かったよ
845 = 686 :
最初はまどかSSだから読んでたけど、途中からまどか関係なしに引き込まれたわ…乙!!
846 :
乙!すごく楽しかった!
847 :
乙でした
848 :
ヴァンパイア十字界×禁書
スレイヤーズ×禁書
スレイヤーズ×ヴァンパイア十字界
ヴァンパイア十字界×まどか
ヴァンパイア十字界×Fate
Bleach×禁書
ダイの大冒険×禁書
ダイの大冒険×Fate
まどか×Bleach
ダイの大冒険×まどか
blackcat×禁書
ToLOVEる×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
blackcat×まどか
CODE:BREAKER×まどか
吸血殲鬼ヴェドゴニア×まどか
PHANTOM OF INFERNO×まどか
天使ノ二挺拳銃×まどか
鬼哭街×まどか
Claymore×まどか
スレイヤーズ×まどか
SSが読みたい。
850 = 837 :
出会った人のその後もあると嬉しいな
>生きて再会できないだろうと思っていた人物も紛れている
これも気になるし
みんなの評価 : ★★★×7
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