元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
51 = 28 :
イマーニェ、イマーニェ
52 = 1 :
やがて―――、
まどか「わあーっ!」
とうとう、廊下の端がおぼろげに見えてきた
まどか「行こう、ほむらちゃん!」
私の手を引き、まどかが駆けだす
引っ張られるようにして走る内に、胸がドキドキしてきた
ほむら「はあっ、はあ……、は、早いわ、まどか……!」
まどか「だって、だって……!」
そして私達は、行き止まりにぶつかった
そこには今までとは違う、変わった形の扉がそびえていた
53 = 4 :
ほむほむ
54 = 1 :
取っ手の無い、両開きの扉
全体的に金属質だ
扉の右には、上下の矢印を模したボタン付きのパネルが存在する
ほむら「何かしら、この扉?」
まどか「うーん……」
2人して首をひねる
ほむら「……あら?」
よく見ると、ボタンのついたパネルの下部に、小さな穴が空いている
55 :
ほむ
57 :
ほむらなら爪楊枝生えてるから穴に突っ込むよな
58 = 22 :
どうした
59 = 1 :
ほむら「まどか、鍵を貸してみてくれるかしら?」
まどか「え? あ、うん!」
受け取った鍵の内の1つを、穴に差し込んでみる
大きさが合わない
ほむら「もう1本はどうかしら」
……がちゃり
鍵の先が綺麗に鍵穴へとはまる
ほむら「回せば……、いいのよね?」
鍵を半周ひねると、矢印のスイッチにオレンジ色の光がともった
まどか「これ、エレベーターかな?」
ほむら「たぶん。この鍵だったのね」
60 = 4 :
ほむほむ
61 :
ほむ
62 = 1 :
ほむら「とりあえず、押してみる?」
まどか「せっかくだし、2人で同時に押そうよ」
ほむら「それもいいわね。えーと、上矢印か下矢印かは」
まどか「んー、じゃあ、なんとなく下で!」
下矢印のボタンに2人で指をのせ、せーので押す
ボタンを押すこと数秒後、エレベーターのドアが、独りでに真ん中から開いた
まどか「乗ろうよ!」
ほむら「ええ」
さきほど差し込んだ鍵を鍵穴から引き抜くと、まどかに続いて扉をくぐる
エレベーターの中は人が10人程は乗れそうな広さだった
63 = 1 :
エレベーターの内部には、黒い蛍光パネルがとりつけられていた
パネルに表示された数字は7
まどか「7階ってことなのかな」
ほむら「恐らくそうじゃないかしら」
蛍光パネルの下には、小さな丸いボタンが、ずらっと何列にも渡って並べられている
それぞれのボタンには数字が書かれており、B20~40までが確認できた
ほむら「ほむほむ」
7だけ飛ばされているところを見るに、やはりここは7階で、
それからこのエレベーターでは40階から地下20階まで移動できるのだろう
65 = 1 :
ほむら「何階に行ってみる?」
まどか「うーん……。迷っちゃうね」
一体どの階層へ行けばいいのやら
まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「ほむ?」
まどか「一番上の階に行ってみない?」
ほむら「構わないけれど……、一応、理由を聞いてもいいかしら」
まどか「うん。えっとね、一番上なら、屋上に繋がってるかもしれないよね?」
まどか「もしそうなら、周りが見渡せて色々なことが分かるかなって!」
ほむら「なるほど……」
66 = 4 :
ほむほむ
67 :
ヴァイスの空を思い出した
68 :
ほむむ
71 = 24 :
ほむまど
72 = 22 :
これって元ネタかなにかある?
73 = 4 :
ほむ
74 = 22 :
ほむ
75 = 22 :
どうした
77 = 68 :
ほむむ?
78 = 22 :
まどほむ
79 = 22 :
おい
80 :
ほむまど
81 :
これ…フラクラルか?
82 = 81 :
もとネタが
別に非難した訳じゃないからな!
83 = 4 :
ほむ
84 = 1 :
ごめん、ちょい飯食ってた
最初の小部屋部分は星新一の短編が元ネタ
85 = 22 :
よくぞ戻った
86 = 1 :
40のボタンを押す
まどか「きゃっ!?」
動き出す一瞬、エレベーター内部が揺れた
よろけたまどかを慌てて抱きとめる
ほむら「大丈夫?」
まどか「う、うん……、ありがとう……」
どこかいつもとトーンの違うまどかの声
何が原因かと状況を冷静に眺め、そこではたと気がつく
ほむら「あっ、ごご、ごめんなさい!! わざとじゃないの!!」
身体を抱きとめた時、私は咄嗟に片手でまどかの胸を掴んでいたのだ
慌てて身体を離すも、彼女の胸を鷲掴みにした事実が消えるまでもなく
まどか「いっ、いいの……、気にしないでね!」
ほむら「わわ、分かったわ!」
どこかギクシャクとした空気の中、40階までの時間を過ごすこととなった
87 = 1 :
軽い振動とともに、エレベーターが停止する
ほむら「いよいよ40階ね」
まどか「うん!」
先のどたばたで忘れていた緊張が、ここにきて溢れだす
と、右手に柔らかい温もりを感じた
まどか「大丈夫だよ」
ほむら「ええ、そうね」
そして私達は手を繋いだまま、エレベーターの扉が開くのを見守った
91 = 1 :
エレベーターのドアが開き切った
まずはじめに感じたのは、甘ったるい匂い
ほむら「何の匂いかしら……?」
まどか「お菓子……、かなあ?」
エレベーターを降りる
7階とは違い、エレベーターに面している通路はとても短い
通路はまっすぐ1枚の扉へと繋がっていた
まどか「開けるよ」
通路を進み、扉を開ける
「あら……? ここの扉が開くだなんて……、珍しいわね……」
すぐ傍の床から、そんな気だるげな声がした
92 :
パワポケでは無かった
93 = 4 :
ほむほむ
95 = 1 :
声の主は金髪の女性だった
彼女は力なく床に寝そべりながら、視線だけこちらに向けている
まどか「えーっと、貴女はこの階に住んでいる方ですか?」
「ええそうよ……」
彼女は既に私達に関心を失くしたのか、
すぐに視線をどこへともつかない場所へと変えた
ほむら「何なのかしらここは……?」
だだっぴろい空間だった
床にはふわふわとした絨毯が引かれており、ところどころに人が寝転がっている
「5998番、巴マミ、ショートケーキ……」
と、先程の女性が一人何かを呟いく
直後、彼女の目の前の床を透過して、ケーキの乗った皿が現れた
女性―――恐らく巴マミというのだろう―――、は、
ケーキに手を伸ばしてめんどくさそうにかぶりついた
96 = 4 :
まみまみ
97 = 1 :
絨毯が引かれており→絨毯が敷かれており
98 = 89 :
寝ながらケーキとか
この世界のマミさんとんでもなくデブってそうだな
99 :
デブさんがデブってたのなんて2話の1シーンだけだろ
いい加減デブさんのことをデブデブ言うのはやめろ
100 = 1 :
ほむら「……」
まどか「……」
私達は呆然と彼女の様子を眺めていた
視線に気がついたのか、彼女は億劫そうにしながらも、再度こちらに話しかけてきた
マミ「……もしかして食べたいの?」
まどか「あ、わたし達は……」
マミ「番号……、名前……、欲しいもの……。それで何でも出てくるから……」
みんなの評価 : ★★★×7
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