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元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」
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クリスマス、デートしましょう←まだ恋人確定してない男と裸の付き合い
考え方がぶっとんでますぜ、この女
だが、それがいい
考え方がぶっとんでますぜ、この女
だが、それがいい
純一「な、七咲……こ、これって…?」
七咲「──先輩、橘先輩。私は自分に正直ものです。知っていると思いますけどね」
純一「えっと、うん……そうだね、そういう感じだよね…」
七咲「ですから、何かを隠すとか、騙すとか……やっぱり苦手なんです。
人はやっぱり正直ものでないとだめですから」
純一「う、うん……で、でもこれって……あれだよね?」
七咲「はいっ。ですから──それは、私の、先輩らか助けられた証拠。証です。
それに私は……もう一人ではないって、別にもう認識されていない訳じゃないって……私自身の証でもあります」
純一「ど、どういう意味だ……七咲、僕にはさっぱりだ…」
七咲「ふふっ──必死に考えてみてください。そうすれば、そうするほど…」
七咲「私は、たぶん、幸せになって行くと思いますから!」たったった…
純一「あ、おい! 七咲……!!──行ってしまった……」
純一「………はっくしょん!さむい!今さらだけど、やっぱり寒い……」
七咲「──先輩、橘先輩。私は自分に正直ものです。知っていると思いますけどね」
純一「えっと、うん……そうだね、そういう感じだよね…」
七咲「ですから、何かを隠すとか、騙すとか……やっぱり苦手なんです。
人はやっぱり正直ものでないとだめですから」
純一「う、うん……で、でもこれって……あれだよね?」
七咲「はいっ。ですから──それは、私の、先輩らか助けられた証拠。証です。
それに私は……もう一人ではないって、別にもう認識されていない訳じゃないって……私自身の証でもあります」
純一「ど、どういう意味だ……七咲、僕にはさっぱりだ…」
七咲「ふふっ──必死に考えてみてください。そうすれば、そうするほど…」
七咲「私は、たぶん、幸せになって行くと思いますから!」たったった…
純一「あ、おい! 七咲……!!──行ってしまった……」
純一「………はっくしょん!さむい!今さらだけど、やっぱり寒い……」
純一「じゅるる……さっき、七咲に…キス、されたんだよな……うん」
純一「………しかも、唇に……僕のファーストキスが……七咲か…」
純一「………うん、悪くないな。全然!」
純一「……色々と考えなきゃいけない気がするけど。とりあえず、着替えに教室帰るか──て、あれ?」
純一「ドア付近にジャージが置いてある……これって、塚原先輩の名前だ……あ、手紙もついてる…」
『GJ 塚原より』
純一「……見てたのだろうか、あの人は。全部…」
純一「なんというかその…末恐ろしい人だ………でも、ジャージは借りよう」
純一「…………」じっ…
純一「………くんくん」
純一「あ、塩素の匂いがする……」
純一「………しかも、唇に……僕のファーストキスが……七咲か…」
純一「………うん、悪くないな。全然!」
純一「……色々と考えなきゃいけない気がするけど。とりあえず、着替えに教室帰るか──て、あれ?」
純一「ドア付近にジャージが置いてある……これって、塚原先輩の名前だ……あ、手紙もついてる…」
『GJ 塚原より』
純一「……見てたのだろうか、あの人は。全部…」
純一「なんというかその…末恐ろしい人だ………でも、ジャージは借りよう」
純一「…………」じっ…
純一「………くんくん」
純一「あ、塩素の匂いがする……」
>>307
屋上
屋上
>>309
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\ \ ヽ/ i i i | | | | | | i |
─\ \ | | | l ll |l./ ハ、,!! | | .| i |
/\ \ | | l |ル|゙ハ'||リレ"ゞ l,,_ルレl/ | |
\ / \| .| lレ| ` 二_ 、 ___ |/ l |
/\ \ .| /f | ´ ` '´ ` lリ/ |
\ \/ | l i `'! i /イ|. |
へ │ \/ | l l |. ヽ 、` , / | l i. |
\ \| .| l | | | ミr 、 ,イ | | | | |
/\ \ | ! ! !__.! イ `ヽミー'彡ノ`\| .| | | |
\ \亠''''´ ヽ ∧∧ 〉ミ―--=、,
\ \ ヽ、/´只`ヽ、/ 〃/`ト、
/ \ \ く /八ヽ / 〃/ / ヽ
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\ \ ヽ、/´只`ヽ、/ 〃/`ト、
/ \ \ く /八ヽ / 〃/ / ヽ
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| ヽ | l、,、 ´ / )| } |
ヘ `| へ| ヽ ,//´⌒ヽ | / |
教室
純一「……ただいまー」
梅原「よーぅ大将、変に帰りが遅かった──なんでジャージなんだ、お前さんは」
純一「…………いや、なんでもないよ」さっ
梅原「──ッ! 大将、いや橘 純一! いま、いまいま何を隠したァー!」
純一「え、いや…なんでもないから!何も隠してないから!」
梅原「いーや、隠してるな! 俺の目に間違いはない……そうだな、俺にはジャージの名前を隠したように見えたぜ……!」
純一「ッ……!」
梅原「……そのジャージ、やけに…ぴっちぴちだな大将ぉー……誰に借りた?」
純一「そ、それは……!!」
梅原「あ、桜井さんだ」
純一「梨穂子!? あ、えっとその……あれだ、サインちょうだい──」
梅原「そるぅあー!!」がさ!
純一「ぎゃー!嘘ついたな梅原ぁー!」
純一「……ただいまー」
梅原「よーぅ大将、変に帰りが遅かった──なんでジャージなんだ、お前さんは」
純一「…………いや、なんでもないよ」さっ
梅原「──ッ! 大将、いや橘 純一! いま、いまいま何を隠したァー!」
純一「え、いや…なんでもないから!何も隠してないから!」
梅原「いーや、隠してるな! 俺の目に間違いはない……そうだな、俺にはジャージの名前を隠したように見えたぜ……!」
純一「ッ……!」
梅原「……そのジャージ、やけに…ぴっちぴちだな大将ぉー……誰に借りた?」
純一「そ、それは……!!」
梅原「あ、桜井さんだ」
純一「梨穂子!? あ、えっとその……あれだ、サインちょうだい──」
梅原「そるぅあー!!」がさ!
純一「ぎゃー!嘘ついたな梅原ぁー!」
梅原「なん──だと……こ、こりゃー大将ぉ……凄い人のものを……」
純一「くっ」
梅原「──ぱくってきたな……おい…」
純一「ち、違うよ!? 梅原それは誤解だっ!」
梅原「……お前も散々たる変態だとは…うん、思ってたけどよ。人の物を盗む奴じゃないって思ってた。
それにしかも……塚原先輩とか……死にたいのか?」
純一「ま、まってくれ……!盗む以前に、なんで僕死ぬことになってるの!?」
梅原「すまん──……大将。俺も朝は力になることがあったら言えって言ったけどよ……こればっかりは…」
純一「だから違うって!!」
「──失礼するわね」
純一「これは僕がちゃんと借りたもの──あ、塚原先輩!」
塚原「こんにちわ。橘君」
純一「くっ」
梅原「──ぱくってきたな……おい…」
純一「ち、違うよ!? 梅原それは誤解だっ!」
梅原「……お前も散々たる変態だとは…うん、思ってたけどよ。人の物を盗む奴じゃないって思ってた。
それにしかも……塚原先輩とか……死にたいのか?」
純一「ま、まってくれ……!盗む以前に、なんで僕死ぬことになってるの!?」
梅原「すまん──……大将。俺も朝は力になることがあったら言えって言ったけどよ……こればっかりは…」
純一「だから違うって!!」
「──失礼するわね」
純一「これは僕がちゃんと借りたもの──あ、塚原先輩!」
塚原「こんにちわ。橘君」
ひびきちゃん…
ひびにゃああああああああああああああああああああああん!!!
ひびにゃああああああああああああああああああああああん!!!
純一「え、あ、はい……こんにちわ…どうして二年の教室に?」
塚原「ええ、それなんだけど───」
梅原「すみませんでしたァー!!」ばっ
塚原「えっ?」
純一「な、なんだよ梅原……急にジャンプ土下座なんかして!」
梅原「コイツは悪くないんです!ちょ、ちょっとした出来ごころとか、そんなんで!!
決して悪気があったんじゃないって事は本当です!!」
塚原「えっとあのー……梅原君?」
梅原「はいっ! なんでしょう!? ほ、ほらお前も謝れって…ほら早く!!」ぐいぐいっ
純一「ちょ、やめろって…!だからお前、勘違いしてるんだって!」
塚原「なんだかよくわからないけど……本当にいつも楽しそうね、キミ達は」
塚原「ええ、それなんだけど───」
梅原「すみませんでしたァー!!」ばっ
塚原「えっ?」
純一「な、なんだよ梅原……急にジャンプ土下座なんかして!」
梅原「コイツは悪くないんです!ちょ、ちょっとした出来ごころとか、そんなんで!!
決して悪気があったんじゃないって事は本当です!!」
塚原「えっとあのー……梅原君?」
梅原「はいっ! なんでしょう!? ほ、ほらお前も謝れって…ほら早く!!」ぐいぐいっ
純一「ちょ、やめろって…!だからお前、勘違いしてるんだって!」
塚原「なんだかよくわからないけど……本当にいつも楽しそうね、キミ達は」
数分後
廊下
梅原「ったくー……早く言えっての大将ぉ。俺はすっかりだまされちまったぜ!」
純一「騙したつもりもないし、勝手に騒いでたのはお前だろ……」
塚原「ふふっ…良い友達を持ってるわね。橘君」
純一「か、勘弁してください」
塚原「あら、いいじゃない。わたしのどっかの友人よりは──ものすごく頼りになるわよ」
純一「──ああ、そうですね…」
梅原「そんでもって塚原先輩、今日はどのようなご用件で?」
塚原「えっと、そうね……確かに橘君に貸していたジャージの件も言いたかったんだけど…」ちら
梅原「……。なるほど、んじゃ大将。俺はちょっとジュース買ってくるわー」
純一「え? う、うん……わかった。早く戻ってこいよー」
梅原「あいよー」
塚原「……なに、橘君は私と二人っきりになるのは苦手?」
純一「えっ!? い、いやそういうわけじゃないですけど……」
廊下
梅原「ったくー……早く言えっての大将ぉ。俺はすっかりだまされちまったぜ!」
純一「騙したつもりもないし、勝手に騒いでたのはお前だろ……」
塚原「ふふっ…良い友達を持ってるわね。橘君」
純一「か、勘弁してください」
塚原「あら、いいじゃない。わたしのどっかの友人よりは──ものすごく頼りになるわよ」
純一「──ああ、そうですね…」
梅原「そんでもって塚原先輩、今日はどのようなご用件で?」
塚原「えっと、そうね……確かに橘君に貸していたジャージの件も言いたかったんだけど…」ちら
梅原「……。なるほど、んじゃ大将。俺はちょっとジュース買ってくるわー」
純一「え? う、うん……わかった。早く戻ってこいよー」
梅原「あいよー」
塚原「……なに、橘君は私と二人っきりになるのは苦手?」
純一「えっ!? い、いやそういうわけじゃないですけど……」
純一(さっきの七咲とのことを見られているって思うと……すっごく気まずいんだよなぁ…)
塚原「それじゃ、さっそくだけど本題に行くわね」
純一「あ、はい! なんですか話って」
塚原「とりあえず君に──ありがとう、と言わせてほしいの」
純一「え、ええ!? なんで塚原先輩が僕に感謝を…!?」
塚原「七咲のこと。悩みを解決してくれたでしょう」
純一「え、あ、ああ……はい。あれでいいのか僕もわかりませんけど…」
塚原「うん、あれでいい。あれで七咲も──なんの迷いもなく、部活に熱が入ると思うわ」
純一「そう、ですか…?」
塚原「とにかく、これだけは言いたかったの。橘君には本当に感謝してる。
これで気負いなく卒業できるんだもの」
純一「は、はい……そこまで言っていただけると…こっちもちょっと照れますけど…」
塚原「ふふっ。いいのよ、ちゃんと胸を張って自慢しても良いものよ?
──だってあなたは、未来の世界チャンピオンを覚醒させたかもしれないんだから」
純一「えぇ? それは流石に言い過ぎじゃ…」
塚原「それじゃ、さっそくだけど本題に行くわね」
純一「あ、はい! なんですか話って」
塚原「とりあえず君に──ありがとう、と言わせてほしいの」
純一「え、ええ!? なんで塚原先輩が僕に感謝を…!?」
塚原「七咲のこと。悩みを解決してくれたでしょう」
純一「え、あ、ああ……はい。あれでいいのか僕もわかりませんけど…」
塚原「うん、あれでいい。あれで七咲も──なんの迷いもなく、部活に熱が入ると思うわ」
純一「そう、ですか…?」
塚原「とにかく、これだけは言いたかったの。橘君には本当に感謝してる。
これで気負いなく卒業できるんだもの」
純一「は、はい……そこまで言っていただけると…こっちもちょっと照れますけど…」
塚原「ふふっ。いいのよ、ちゃんと胸を張って自慢しても良いものよ?
──だってあなたは、未来の世界チャンピオンを覚醒させたかもしれないんだから」
純一「えぇ? それは流石に言い過ぎじゃ…」
塚原「そうかしら?──そしたら貴方の目で、これからの七咲の活躍を見届けてあげて。
そうすればそうするほど……あの子は本当に強くなっていくはずだから」
純一「は、はぁ…わかりました」
純一(えらく、七咲のこと信頼してるんだな……塚原先輩。
でも確かに、僕が見ても七咲は早かったし。それだけの理由があるんだろうな)
純一「……あ、そういえばですけど。このジャージは明日にでも返せばいいんですか?」
塚原「ええ、何時でもいいわよ。それにもう使わないジャージだし……貴方が貰っても構わないわ」
純一「ええぇええ!? ぼ、ぼぼくが塚原先輩のジャージを!?」
純一(こ、これって凄くレアじゃないか……!?あの、塚原先輩を三年間包み込んでいたジャージ…)
塚原「え、そうね。貴方の妹さんに…でもあげたら?サイズが合わないかもだけど」
純一「はい!今度聞いてみます!」
塚原「………?」
そうすればそうするほど……あの子は本当に強くなっていくはずだから」
純一「は、はぁ…わかりました」
純一(えらく、七咲のこと信頼してるんだな……塚原先輩。
でも確かに、僕が見ても七咲は早かったし。それだけの理由があるんだろうな)
純一「……あ、そういえばですけど。このジャージは明日にでも返せばいいんですか?」
塚原「ええ、何時でもいいわよ。それにもう使わないジャージだし……貴方が貰っても構わないわ」
純一「ええぇええ!? ぼ、ぼぼくが塚原先輩のジャージを!?」
純一(こ、これって凄くレアじゃないか……!?あの、塚原先輩を三年間包み込んでいたジャージ…)
塚原「え、そうね。貴方の妹さんに…でもあげたら?サイズが合わないかもだけど」
純一「はい!今度聞いてみます!」
塚原「………?」
純一「ルンルン……えっと、それじゃ塚原先輩はその件で?」
塚原「そうね、七咲のお礼を直接言いたかった──と、もう一つ」
純一「え、もうひとつあるんですか?」
塚原「……。そうね、これは私からの頼みごとでもあるの」
純一「頼みごと……?塚原先輩が僕に、ですか?」
塚原「ええ、頼みごと含め──七咲の件でのお返しも、貴方に返したいと思ってるの」
純一「お返しってそんなの僕は……」
塚原「そう言うと思って、私の頼み事と混ぜたの。良い考えででしょう?」
純一「え、ま、まぁ……」
純一(あれ、これって上手く丸めこまれただけじゃ……?ま、いっか)
塚原「どうかしら、頼みごと。引き受けてくれる?」
純一「は、はい…!喜んで!」
塚原「そうね、七咲のお礼を直接言いたかった──と、もう一つ」
純一「え、もうひとつあるんですか?」
塚原「……。そうね、これは私からの頼みごとでもあるの」
純一「頼みごと……?塚原先輩が僕に、ですか?」
塚原「ええ、頼みごと含め──七咲の件でのお返しも、貴方に返したいと思ってるの」
純一「お返しってそんなの僕は……」
塚原「そう言うと思って、私の頼み事と混ぜたの。良い考えででしょう?」
純一「え、ま、まぁ……」
純一(あれ、これって上手く丸めこまれただけじゃ……?ま、いっか)
塚原「どうかしら、頼みごと。引き受けてくれる?」
純一「は、はい…!喜んで!」
運動場
塚原「ここよ、橘君」
純一「は、はぁ……ここはグラウンドですね」
塚原「見ての通り、色々とごちゃごちゃ置いてあるでしょ?」
純一「……そうですね、卒業式の準備とかで倉庫から色々出してるみたいですし…はっ!?」
純一「ま、まさか……塚原先輩、僕にこの倉庫の道具の片づけをしろってことですか……!?」
塚原「──当たりであって、外れね。惜しい所を突いてきたわ」
純一「へ、違うんですか……?」
塚原「七咲じゃないけど──橘君、今から言う言葉は私の独り言いうから。だからそれに意味は無いし、
キミになにかを求めてるってわけじゃないの」
純一「急になんですか……?」
塚原「──この辺で、はるかが罰則を受けてるの」
純一「っ……!?森島先輩、が……?」
塚原「だからこれは独り言。そして、今は、はるかは遅刻したことによって一人で片づけ中。
周りには誰もいないし、校舎からは──特に一年の教室からは、この場所は死角になってる」
塚原「私はこれから部活の活動で忙しい。だけど困ってるはるかは助けたい、でも時間が無い。
──あーしまったーこんな独り言を……とっても頼りがいのある下級生にきかれてしまったわー」
塚原「ここよ、橘君」
純一「は、はぁ……ここはグラウンドですね」
塚原「見ての通り、色々とごちゃごちゃ置いてあるでしょ?」
純一「……そうですね、卒業式の準備とかで倉庫から色々出してるみたいですし…はっ!?」
純一「ま、まさか……塚原先輩、僕にこの倉庫の道具の片づけをしろってことですか……!?」
塚原「──当たりであって、外れね。惜しい所を突いてきたわ」
純一「へ、違うんですか……?」
塚原「七咲じゃないけど──橘君、今から言う言葉は私の独り言いうから。だからそれに意味は無いし、
キミになにかを求めてるってわけじゃないの」
純一「急になんですか……?」
塚原「──この辺で、はるかが罰則を受けてるの」
純一「っ……!?森島先輩、が……?」
塚原「だからこれは独り言。そして、今は、はるかは遅刻したことによって一人で片づけ中。
周りには誰もいないし、校舎からは──特に一年の教室からは、この場所は死角になってる」
塚原「私はこれから部活の活動で忙しい。だけど困ってるはるかは助けたい、でも時間が無い。
──あーしまったーこんな独り言を……とっても頼りがいのある下級生にきかれてしまったわー」
>>329
年度の終わりなら修了式だな
年度の終わりなら修了式だな
運動場
塚原「ここよ、橘君」
純一「は、はぁ……ここはグラウンドですね」
塚原「見ての通り、色々とごちゃごちゃ置いてあるでしょ?」
純一「……そうですね、卒業式の準備とかで倉庫から色々出してるみたいですし…はっ!?」
純一「ま、まさか……塚原先輩、僕にこの倉庫の道具の片づけをしろってことですか……!?」
塚原「──当たりであって、外れね。惜しい所を突いてきたわ」
純一「へ、違うんですか……?」
塚原「七咲じゃないけど──橘君、今から私の独り言いうから。だからそれに意味は無いし、
キミになにかを求めてるってわけじゃないの」
純一「急になんですか……?」
塚原「──この辺で、はるかが罰則を受けてるの」
純一「っ……!?森島先輩、が……?」
塚原「だからこれは独り言。そして、今は、はるかは遅刻したことによって一人で片づけ中。
周りには誰もいないし、校舎からは──特に一年の教室からは、この場所は死角になってる」
塚原「私はこれから部活の活動で忙しい。だけど困ってるはるかは助けたい、でも時間が無い。
──あーしまったーこんな独り言を……とっても頼りがいのある下級生にきかれてしまったわー」
塚原「ここよ、橘君」
純一「は、はぁ……ここはグラウンドですね」
塚原「見ての通り、色々とごちゃごちゃ置いてあるでしょ?」
純一「……そうですね、卒業式の準備とかで倉庫から色々出してるみたいですし…はっ!?」
純一「ま、まさか……塚原先輩、僕にこの倉庫の道具の片づけをしろってことですか……!?」
塚原「──当たりであって、外れね。惜しい所を突いてきたわ」
純一「へ、違うんですか……?」
塚原「七咲じゃないけど──橘君、今から私の独り言いうから。だからそれに意味は無いし、
キミになにかを求めてるってわけじゃないの」
純一「急になんですか……?」
塚原「──この辺で、はるかが罰則を受けてるの」
純一「っ……!?森島先輩、が……?」
塚原「だからこれは独り言。そして、今は、はるかは遅刻したことによって一人で片づけ中。
周りには誰もいないし、校舎からは──特に一年の教室からは、この場所は死角になってる」
塚原「私はこれから部活の活動で忙しい。だけど困ってるはるかは助けたい、でも時間が無い。
──あーしまったーこんな独り言を……とっても頼りがいのある下級生にきかれてしまったわー」
塚原「はい、おしまい」
純一「……塚原、先輩…それはどういう…」
塚原「うん? どうかしたかしら橘君?」
純一「…………」
塚原「だから言ったじゃない──これは、ただの独り言。何の意味は無し」
純一「そんなこと、言われて……僕が気にしないわけないじゃないですか…」
塚原「──ふふ、そうなの? 私にはわからないけど……」
塚原「困ってるはるかを、君は放っておけるの?」
純一「………………」
塚原「──どうして、と思ってるみたいね。なんで自分がって。
あの一年の子じゃなくて、なんで自分を呼んだんだろうって」
塚原「──これも独り言。だから貴方は気にしなくていいから、
黙って聞いててくれても良いわ」
塚原「──あの子は、本当に不器用なの。なにも一人じゃできないくせに、
何だって一人で済ませようとする癖がある。困ったものね」
純一「……塚原、先輩…それはどういう…」
塚原「うん? どうかしたかしら橘君?」
純一「…………」
塚原「だから言ったじゃない──これは、ただの独り言。何の意味は無し」
純一「そんなこと、言われて……僕が気にしないわけないじゃないですか…」
塚原「──ふふ、そうなの? 私にはわからないけど……」
塚原「困ってるはるかを、君は放っておけるの?」
純一「………………」
塚原「──どうして、と思ってるみたいね。なんで自分がって。
あの一年の子じゃなくて、なんで自分を呼んだんだろうって」
塚原「──これも独り言。だから貴方は気にしなくていいから、
黙って聞いててくれても良いわ」
塚原「──あの子は、本当に不器用なの。なにも一人じゃできないくせに、
何だって一人で済ませようとする癖がある。困ったものね」
塚原「だけど、そんな癖があるくせに……いざ人に頼るとなると、そのセンスはピカイチ。
どんな相手だって、仲良くなって。親しくなって、友達になる」
塚原「不器用のクセに……わがままで。なにも一人じゃできないのに……人に好かれる。
そんな所を知っててもなお……私はあの子と親友であり続ける」
塚原「なんでそうなのか──私にもよくわかってないけど。でも、それでも私はあの子が好きなのよ」
塚原「だからこそ、私はあの子の───悲しい顔を、泣きそうな顔を、見たくない」
純一「…………」
塚原「橘君、無理にとまでは言わないわ。でも、これは私の願い事でもあるの。
卒業するまでに、私はどうにかあの子に笑顔を取り戻したい」
純一「……でも、僕は森島先輩が笑ってる所を見ましたよ…」
塚原「本当に?それは、確かにはるかの笑顔だった?」
純一「え……?」
塚原「貴方はそのはるかの笑顔が──何時も通りの表情だと思ったの?
私は、そうは思わない。だって、ここ最近、ずっとそうだもの」
純一「それは……僕には、わからないですよ──」
どんな相手だって、仲良くなって。親しくなって、友達になる」
塚原「不器用のクセに……わがままで。なにも一人じゃできないのに……人に好かれる。
そんな所を知っててもなお……私はあの子と親友であり続ける」
塚原「なんでそうなのか──私にもよくわかってないけど。でも、それでも私はあの子が好きなのよ」
塚原「だからこそ、私はあの子の───悲しい顔を、泣きそうな顔を、見たくない」
純一「…………」
塚原「橘君、無理にとまでは言わないわ。でも、これは私の願い事でもあるの。
卒業するまでに、私はどうにかあの子に笑顔を取り戻したい」
純一「……でも、僕は森島先輩が笑ってる所を見ましたよ…」
塚原「本当に?それは、確かにはるかの笑顔だった?」
純一「え……?」
塚原「貴方はそのはるかの笑顔が──何時も通りの表情だと思ったの?
私は、そうは思わない。だって、ここ最近、ずっとそうだもの」
純一「それは……僕には、わからないですよ──」
新年度がとっくに始まってて終業式ってことは夏休み直前だよな
なのに朝から寒いって意味分からないんだけど
何がどうなってるんだってばよ!!!
なのに朝から寒いって意味分からないんだけど
何がどうなってるんだってばよ!!!
塚原「え……?」
純一「──だって、僕は……最近なんてことは全部、もう…」
純一(僕には……わからない。だって記憶が無いんだから…
幾らその時に、森島先輩が……笑っていたとしても)
純一(今の僕には……僕という自分は、なにもしらないんだから──)
(僕だって──あんなに笑った先輩の顔、見たことなかったな……)
純一「っ……!?」
純一「あんなに、笑った先輩の顔……?」
純一(待て、確かに僕は……先輩の笑顔の不具合を知らない。記憶が無い。
でも、それでも……あの眩しかったころの先輩の──笑顔を)
純一「綺麗な、輝かしい笑顔を──ちゃんと覚えてるんだ」
塚原「た、橘くん…?大丈夫?」
純一「──塚原先輩、僕は……」
純一「──だって、僕は……最近なんてことは全部、もう…」
純一(僕には……わからない。だって記憶が無いんだから…
幾らその時に、森島先輩が……笑っていたとしても)
純一(今の僕には……僕という自分は、なにもしらないんだから──)
(僕だって──あんなに笑った先輩の顔、見たことなかったな……)
純一「っ……!?」
純一「あんなに、笑った先輩の顔……?」
純一(待て、確かに僕は……先輩の笑顔の不具合を知らない。記憶が無い。
でも、それでも……あの眩しかったころの先輩の──笑顔を)
純一「綺麗な、輝かしい笑顔を──ちゃんと覚えてるんだ」
塚原「た、橘くん…?大丈夫?」
純一「──塚原先輩、僕は……」
倉庫内
森島「うんしょ、うんしょ……ふぅ~、意外ときっついものね~」がたん
森島「………」
森島「──う~ん、ぱっ!!」ちらり
森島「うーん、だめね……こうやって目を閉じて、ぱって開けたら妖精さんがぱぱっと
片づけてくれやしないかって思ったけど」
森島「そんなに甘くないか~…はぁーあ、響ちゃん遅いなー。ちゃんと手伝いに来てくれるって
いってくれたのにぃ~」
森島「……ふぅ」
森島「………なんだろうなぁ。こうやって一人で倉庫とか、いると──」
森島「………………」
森島「……ううん、ダメダメ! しゃきっとしなきゃ!」ぱんぱん!
森島「まだまだ先は長そうだし! 頑張って行かなくちゃ──」がさがさ
ぐらぐら……
森島「ふぇ…? あ、なんか倒れそ───」
がらり!!
「せんぱいっ!!」
森島「え、誰──……きゃっ!?」
がらがらがっしゃーん
「──いつつ……」
森島「けほ、けほっ……なにもーう──急に抱きついてきて、あぶないじゃないっ」
「い、いや…先輩。もうちょっと周りを見てくださいよ…」
森島「え?……わぁーお。これは掃除が大変そうね」
「……本当に、先輩らしいですね。なんていうかその、能天気というか」
森島「むむむ。そんな失礼なことを言うキミは誰か……な…」
「……。どうも、昨日ぶりですね先輩」
森島「──橘くん……?」
純一「はい、こんにちわ森島先輩。怪我は無いですか?」
森島「え、ええ……怪我はないわ!」がばっ
純一「あ、待ってください!……先輩の髪の毛が、ネットに引っ掛かって……」
「せんぱいっ!!」
森島「え、誰──……きゃっ!?」
がらがらがっしゃーん
「──いつつ……」
森島「けほ、けほっ……なにもーう──急に抱きついてきて、あぶないじゃないっ」
「い、いや…先輩。もうちょっと周りを見てくださいよ…」
森島「え?……わぁーお。これは掃除が大変そうね」
「……本当に、先輩らしいですね。なんていうかその、能天気というか」
森島「むむむ。そんな失礼なことを言うキミは誰か……な…」
「……。どうも、昨日ぶりですね先輩」
森島「──橘くん……?」
純一「はい、こんにちわ森島先輩。怪我は無いですか?」
森島「え、ええ……怪我はないわ!」がばっ
純一「あ、待ってください!……先輩の髪の毛が、ネットに引っ掛かって……」
森島「え、う、うん……」
純一「いま、僕がほどきますから……ちょっと待っててくださいね」
森島「あ、ありがとう……」
純一「えっと…こうやって、そうやって……」
森島「……………」
純一「──よし、取れた。これで良いですよ、先輩」
森島「──え?あ、う、うん……ありがと。橘くん……」
純一「いえいえ……これぐらい、なんてことないですよ」
森島「…………」
純一「…………あの、先輩」
森島「ひゃい!? なに、橘くん!?」
純一「えっと、その僕的には良いんですけど……そろそろ僕のお腹の上から退いてもらえると…はい」
森島「え、あ、ごめんなさい……!!わ、わたしったら……重かった?」
純一「い、いいえ!まったくもって全然!」
純一「いま、僕がほどきますから……ちょっと待っててくださいね」
森島「あ、ありがとう……」
純一「えっと…こうやって、そうやって……」
森島「……………」
純一「──よし、取れた。これで良いですよ、先輩」
森島「──え?あ、う、うん……ありがと。橘くん……」
純一「いえいえ……これぐらい、なんてことないですよ」
森島「…………」
純一「…………あの、先輩」
森島「ひゃい!? なに、橘くん!?」
純一「えっと、その僕的には良いんですけど……そろそろ僕のお腹の上から退いてもらえると…はい」
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純一「い、いいえ!まったくもって全然!」
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