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元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」

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1 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:21:22.05 ID:AxqRlCfN0 (+125,+30,-236)
「う~ん、美也……ごめん。もう少し寝させてくれ…」

美也「もう、にぃに~! 今日はちゃんと起きなきゃダメだよ~!」

「え~……そこまで急がなくてもいいだろ……ふわぁ~…」

美也「なーにいってんの! 今日は終業式でしょ~。ほらほら、早く起きないとダメダメ」がばっ

「え、なに終業──うわぁっ!?」どさり

美也「にしししっ。みゃーもう朝ご飯食べちゃったから、にぃにも早く食べて支度してよねー」すたすた

「…………」ぼりぼり…

「……美也の奴、なんか変にご機嫌だなぁ……ふわぁ~…」

「……仕方ない、着替えるか」

「………………」

「え? 終業式?」
2 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:21:47.92 ID:UDKKSCgg0 (-7,+7,+0)
終了
3 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:22:15.99 ID:A5DhVHVh0 (+13,+25,-2)
えっ?
4 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:25:07.98 ID:1Z8oIHBq0 (+22,+29,+0)
みゃーかわぺろり
5 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:28:47.82 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)
ばたばた…!

「み、美也!? ちょっと待て!!」

美也「ん~? みは、はみはひひゅう~」しゃかしゃか

「見ればわかるよ! だ、だけどその前に美也……さっきなんて言ったんだ!?」

美也「がらがら……ぺ。もう、なににぃに……乙女が歯磨き中に話しかけるなんてマナーがなってないよっ」

「それは謝るから! それよりも美也、今日が何だって!?」

美也「へ? だから今日は終業式だよって」

「しゅ、終業式……? あ、あはは……美也からかうんじゃないよ」

美也「……なにいってんのにぃに? どっかで頭打ったの?」

「だ、だって……今日は十二月の中旬のはずじゃ……」

美也「もう、にぃに朝からからかうのやめてよ! みゃーだって忙しいんだからね!」すたすた…

「え、み、美也……!!」

「…………」

「こ、これはどういうことなんだ……!?」
6 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:36:39.82 ID:AxqRlCfN0 (+106,+30,-226)
居間

純一 もしゃもしゃ…

「お。今日の運勢はなかなかだな……って違う!新聞で確認するのはここじゃないよ!!」

「今日の日付日付……あった!」

「…………………………」じぃー

「──とっくに新年度が始まってる……?」

「ま、まさか……これも美也が手の込んだ悪戯で…でも、昔の新聞ってわけでもなさそうだし…」

「っ………と、とりあえず登校してみよう。それで全てが分かるはずだ……っ」もしゃもしゃ

純一 ごくん

「よし、行くぞ!」

登校路

がやがや…

「──別に変わった所はないな……何時も通りの登校風景だ。
   みんな普通だし、普段通りに通ってる……」

「……。でも、美也が言ったことが気になるな……特に不自然な所は無かったし、
   だけど、なんだろう……」
7 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:43:16.86 ID:YMt8FfDv0 (+10,+25,-1)
みゃあああああああ
8 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:43:51.02 ID:AxqRlCfN0 (+93,+30,-299)
「なんだか、僕だけ違う所にいる感覚がする……なんだろうコレ」

「まるで、僕だけ外れているような───」

「よぉー!大将ぅ!」

「あ、梅原……」

梅原「ようっ。今日も朝から寒いね~……こうも寒いとブリが甘みが乗って美味しい季節だぜ……って」

梅原「──大将? なんだよ、今日は朝からやけに湿気た顔してんなぁ」

「ま、まぁね……ちょっと色々あってさ」

梅原「ふーん、そうか。色々か」

「……なぁ梅原。一つ聞いても良いか?」

梅原「んだよー。俺とたいしょーの仲で、そんな気遣いいらねぇっての」

「……本当にか? 馬鹿にしないか?」

梅原「しねぇーよ、どんと来い!」

「……。今日ってなんの日だか僕に教えてくれないか」

梅原「…………」

「…………」
9 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:49:57.43 ID:s1faRqPq0 (+5,+15,-13)
しえん
10 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:50:35.76 ID:AxqRlCfN0 (+93,+30,+0)

梅原「──大将、頭大丈夫か?」

「…………」すたすた…

梅原「ちょ、たいしょー! 歩くの早いって!」

「…………」すた…

梅原「はぁ…はぁ…いや、すまん。まさかお前からそんなことを聞かれるとは思ってなくてよ…」

「だから先に言っただろ。馬鹿にしないで聞いてくれるかって」

梅原「はぁ……まぁ、そうだが。俺はもっと別のことだと思ったからよ……」

「別のこと?」

梅原「……いや、お前さんがなんとも思っちゃーいないんだったら、それでいいんだ。
   俺がとやかく言う必要はねぇ……でもよ」

梅原「急になんだってんだ。今日が何の日かだなんて聞いてくるって」

「……まぁ、僕だって変な質問だって思ってるよ。
   でも、ちょっと朝から気になることがあるんだ」

梅原「気になること? なんだよそれって──」

「おはよう、梅原くん!」

梅原&「へ?」
11 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:54:57.93 ID:O7+H0AonO (-21,-9,+0)
はよ
12 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:58:01.32 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)

「今日も朝から寒いね~……──ってあ……」

「も、森島先輩……っ!」

森島「っ………」びくっ

「……?あ、あの先輩……?」

森島「……橘くん…居たんだ」

「え、あ、はい……いましたけど……?」

森島「う、うん……橘君もおはよう!」

「おはようございます……」

(な、なんだろう……この森島先輩の感じ。
   まるで僕と会ったらまずいみたいな……)

梅原「──森島先輩、おはようっす。今日はおひとりで登校っすか?」

森島「…………え?あ、そうなの。今日は響ちゃんが部活で早めに登校しててね…」

梅原「そうなんっすか~……そしたら今日は途中で合流な感じっすか?」

(合流…? 森島先輩って塚原先輩以外と登校してるのみたことあったっけ…)
13 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:58:22.65 ID:VdJZg4/m0 (+25,+30,-18)
そろそろアニメだしアマガミssふえてくるな
よしよし
14 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 18:58:43.25 ID:3ANttQtq0 (+16,+26,+0)
なるほど
16 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:08:20.30 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)
森島「──うん、そうなの。これから会うつもりなの」

梅原「そうなんすかぁ~……かぁー! 良いっすねー!
   んじゃ! 俺らはお邪魔にならない様……この辺でおいとまさせていただきます!」

梅原「行くぞ橘っ!」だっ

「え、う、うん……あ、それでは先輩。また会えたら……っ!」

森島「………うん、会えたら」

たったったった……

梅原「……」たったった

「──お、おい梅原……!!脚早いって……!!」たったった

梅原「──よし、この辺までくればもう、見えないだろ」

「はぁっ…はぁっ……なんだよ、梅原……急に走り出して……!」

梅原「……大将の為だろ。それに俺だって見たくなしな」

「ぼ、僕の為……? なんだよ、森島先輩から離れることが僕の為っていうのかっ……?」

梅原「何言ってんだよ、橘。それとももう、ふっきれたとでも言うのかよ。
   ……そしたら大将、俺はお前を心から称賛するけどな」

「……?」
17 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:08:57.79 ID:A5DhVHVh0 (+14,+26,+0)
なるほど
18 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:12:25.56 ID:1Z8oIHBq0 (+27,+29,-1)
ニュータイプいもスレが落ちてしまっていたので
19 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:15:35.75 ID:s1faRqPq0 (+24,+29,-3)
まさか鬱ルート?
20 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:16:27.61 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-260)
梅原「──でも、俺はお前がそういう奴じゃないって知ってるつもりだ。
   だから変に強がったりすんなよ、本当に」

「……梅原、ごめん。僕はお前が言ってることが全然理解できてないよ」

梅原「……それ、本気で言ってんのか?橘?」

「うん、本気で言ってる」

梅原「……。そうか、どんなつもりでそんなこと言ってるんだがわからねぇけどよ、
   少しここで待ってみろ。それなら否応にもわかるはずだ」

「ここで? 校門の前じゃなくて?」

梅原「ここでだ。俺も一緒にいてやるから」

「……わかった。待ってみるよ」

梅原「…………」

数分後

梅原「──ほら、来たぞ大将」

「え、ああ、森島先輩のことか───……え?」
21 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:17:05.36 ID:3ANttQtq0 (+9,+19,-1)
・・・ゴクリ
22 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:22:45.65 ID:s1faRqPq0 (+16,+26,+0)
こわいこわいこわい
23 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:23:30.49 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-279)
「──あはは。森島先輩は───」すたすた

「──ふふ、だって今日は──」すたすた

「なっ……」

「──今日は何処か一緒に──」すたすた

「──ええ、そしたら牛丼──」すたすた

「…んだアレ……まるであれじゃ……」

「──いいですよ、そしたら放課後に……あ──」

「──決まりねっ! じゃあ放課後に……っ──」

「…………」

「……おはようございます、橘先輩」

「なん、で君が……」

樹里「なんでもないでしょう。僕はこの人の隣にいる資格がある」

森島「………」

「森島先輩……?」
24 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:24:27.53 ID:3ANttQtq0 (+19,+29,-13)
ロミオェ・・・
25 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:28:22.74 ID:mBSfbt3R0 (-25,+29,-1)
もう既にキツくなってきた
26 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:29:46.62 ID:i0yWjI+q0 (+10,+22,-3)
これは…
27 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:31:11.83 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)
森島「──ごめんね橘君、今日は急いでるから……」

「えっ……先輩?」

森島「っ……行きましょ、路美雄君!」

樹里「ええ、行きましょう──では、これで」すたすた

「ちょ、ちょっと待ってせんぱ──」がっ

梅原「大将」

「は、離せよ梅原ッ! 僕は先輩と──」

梅原「大将っ! しっかりしてくれ!」

「っ……僕はしっかりしてる!! でも、これは……!!」

梅原「いいや、俺には大将がしっかりしているようには見えないぜ。
   だから、ここでお前さんの肩から手を離すことはしない」

「梅原……っ!」

梅原「行くな橘。言ってどうする、なにを言うつもりだ?なにを聞くつもりだ?」

「それはっ……!」
28 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:33:40.21 ID:s1faRqPq0 (+30,+30,-19)
つれーわー マジつれーわー 森島先輩が他の男と付き合ってるんだもんなー


orz
29 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:36:54.24 ID:jYRpJwW70 (+24,+29,-8)
つまり誰ともフラグ建てないままクリスマスが過ぎてたって事か
30 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:37:09.87 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-266)
梅原「なりそめを聞くのか? どうやって付き合ったのか聞くのか?
   あの二人の前に言って、お前はなにをするつもりなんだよ」

「……………」

梅原「──もう諦めろよ、橘。もうお前さんが森島先輩の前に行くのは、見てるこっちも辛い。
   ダチとして、同じ男として──やめてくれ、そういうのは」

「……梅原──」

梅原「……なんだ、大将」

「…………」

梅原「…………」

「──一回、僕を思いっきり殴ってくれないか……」

梅原「…………」

梅原「……はぁ、わかったよ。それで大将が気が済むなら……いくらでも殴ってやる」

「一回でいいからな……でも、手加減なしだ」

梅原「おう、気合入れろよ」
31 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:46:23.20 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-239)
がつん!

「っつ……!!」

梅原「……いやなに、初めて人を殴ったけどよ。いてーのな、こっちも」

「たぶん、殴られた方が一番痛いと思う……」

梅原「ちげーねぇや。それで大将、気が済んだか?」

「……ああ、これが夢じゃないって事がやっとわかった」

梅原「そうか……気をしっかり持ってくれ大将。
   俺はもうあの時の大将は観たくないからな」

「ああ、わかった梅原……」

梅原「……本当に大丈夫か?顔色が悪いぞ、保健室行くか?」

「いや、大丈夫だよ……はやく登校しよう」すたすた……

梅原「大将……」
32 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:51:04.93 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-185)
教室

「…………」

(先輩に──彼氏……)

(あんなに楽しそうに笑って、僕とは違う人と会話して……)

(僕だって──あんなに笑った先輩の顔、見たことなかったな……)

「ずず……っ!?」

(や、やばい……教室で泣きそうだ……!!
   クラスのみんながいるのに、泣いたら変に思われる……っ)がたっ

(トイレに行くか……周りにばれないうちに、特に梅原とか──)

(──薫とかに、見つかったら……!!)

「……ってあれ…? 薫……?」

「そういえば、まだ薫の姿を見てない──」

がらり

高橋「ほらー。朝のhrはじまるわよー」
34 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 19:59:56.48 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-247)

「あ、もうそんな時間か……」

高橋「こら、橘君。なにぼーっとつったってるの!
   もうチャイムが鳴ってますよ」

「あ、はい……あの先生!かお……棚町さんがまだきてませんけど…!」

高橋「……。そうね、それは後で私から説明するわ──今は、とにかく座りなさい」

「は、はい……」がたん

(説明……?いったいなんのだろう……?)

高橋「それではhrを始めたいところですけど──今日は皆さんに報告があります」

高橋「──本日をもって、棚町 薫さんは転校することになりました」

「え……?」

高橋「突然の話──ということでは、ないようだけど。皆さん知ってると思いますが、
   棚町さんは油絵の出品会で特賞を取ったことで、とある外国の学校に行くことが決まってました」

高橋「まさか突然、今日転校となるとは私も予想だにしなかったから……このような急な報告となってしまったわ」
35 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:02:22.71 ID:uEMfdBspO (+25,+29,-5)
もしかして全員疎遠か?
36 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:03:02.85 ID:s1faRqPq0 (+33,+29,-3)
>>35
おっとそこから先はまだ言わないでおけ
37 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:03:24.24 ID:43TyYZnW0 (+19,+29,-15)
大丈夫だまだ美也がいる
38 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:03:52.26 ID:QUKa+fht0 (+17,+27,-1)
全力ソエンルートワロタ
39 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:05:26.09 ID:3ANttQtq0 (+24,+29,-16)
田中さんだけは・・・タンポポだけは!
40 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:06:04.62 ID:2oWwt+C+0 (+19,+29,-14)
美也ルートwktk
41 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:07:04.71 ID:2XO8defA0 (+19,+29,-5)
みゃーの機嫌の良さ……つまり
42 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:08:15.52 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)
「っ……!!!」がたん!

高橋「きゃ……た、橘君っ? 急に立ち上がってどうしたの?」

「た、高橋先生……っ!? そ、それは本当のことなんですか……っ!?」

高橋「え、ええ……そうよ──でも、君は前もって棚町さんから言われてたはずじゃなかったの?」

「え……」

高橋「そもそも私も貴方から聞いて──橘くん? 顔色が悪いわよ──」

(なん、だっていうんだこれは……薫が転校…? 外国へ行く…? 絵が受賞した…?)

「あっ……田中さんっ!!」

田中「へっ!? あ、なにっ? 橘くん……?」

「田中さんは薫が転校するの知ってたの!?」

田中「えっ……何を、言ってるの橘くん……?」

田中「そもそも──薫が転校するって事は、橘君が言ってくれたことじゃない」

「な、んで……そん、な……僕は……」

田中「そ、それに……つい一昨日ぐらいに、梅原君とか伊藤さんとかで一緒に祝った……と思うんだけど」
44 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:16:20.58 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,+0)
「……………………」

田中「え、私間違ってるかな……? あ、あと……橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……」

梅原「──ああ、あってるよ田中さん。俺もそこにいたしな」

「う、梅原……」

梅原「大将……いや、橘。今日はどうしたんだ、とりあえず落ち着けって」

「で、でもこれって……っ!!僕は何も知らなくて……!!」

梅原「……今朝からどうも様子がおかしいと思ってたんだが、ここまでとは……橘。
   とりあえず保健室に行くぞ。少しそこで寝て休め」がた…

「う、梅原……!!僕はおかしくなってないっ!ちゃんと正気だよ!?」

梅原「何処がだよ。俺にはお前がおかしくなったとしか見えないぞ、ほら行くぞ……」

「や、やめろ……っ!!僕は……っ!!」

梅原「な、抵抗するなって……!!なにやってんだよ本当に……!」

「──今は、hr中よ。二人とも」

絢辻「騒ぐのやめてちょうだい。梅原君も、橘君も」
45 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:20:17.44 ID:3ANttQtq0 (+18,+28,-1)
絢辻さん・・・
46 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:23:38.58 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-201)
「っ……あ、絢辻さん…!」

絢辻「先生、私が橘君を保健室に連れて行きます。後は引き続き、hrを続けてください」

高橋「え? ええ、わかったわ……後はよろしくお願いします、絢辻さん。
   ……あと橘君も、ちょっと落ち着いてから終業式にでなさい」

「…………はい…」

絢辻「──ほら、行くわよ橘君。ちゃんと前を向きなさい」

「………」すたすた…

がらり ぴしゃ

絢辻「…………」

「…………」

絢辻「なに、めそめそと泣いているの橘君」

「え……?」

絢辻「──良いわね、そんな風に感情を外に出せて。羨ましい限り」

「あ、絢辻さん……?」
47 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:30:04.32 ID:a6UbQLQA0 (-27,-15,-1)
48 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:30:37.14 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-226)
絢辻「──私は、あの時は何も吐き出せれなかったのに……」

「さっきから、なにをいって……」

絢辻「─────。さて橘君、さっそく保健室に行きましょう。
   だめよー、ちゃんと寝なきゃ! そうしないと直ぐに気疲れしちゃうんだから!」

「え、あ、うん……」

絢辻「大丈夫、そこまでたいしたことじゃないわ。私だって、全然寝なくて変なテンションに
   なっちゃって……深夜の寒い中、野生の鹿と小一時間戯れたこともあるわ」

「あ、あはは……それは流石に冗談だよね……?」

絢辻「冗談よ。……んじゃ元気出たみたいだし、保健室行くわよ。それでとりあえず、
   後で高橋先生と、梅原君……それと田中さんに謝っときなさい」

「……うん、わかった……ありがとう、絢辻さん」

絢辻「ううん、別にいいのよ。これが私だもの」

「え、うん……そうだね。それが絢辻さんだよ」

絢辻「……。それじゃ行きましょう」
50 : 以下、名無しにか - 2011/11/11(金) 20:38:39.27 ID:AxqRlCfN0 (+95,+30,-189)
保健室前

絢辻「それじゃあ、私は先に戻っておくわね。ちゃんと寝る様に!」

「……うん、わかったよ」

絢辻「一時間ぐらいしたら梅原君に、貴方を起こしに来るよう伝えておくわ」

「うん、ありがとう……色々としてくれて」

絢辻「いいのよ。だってクラスの委員長だもの」

「あはは……それも最後だけどね」

絢辻「そうね、それじゃ」すたすた…

「また、後で」

「………。なんだろう、絢辻さん……僕が思ってた印象と大分変わったような…」

「昔はもっとこう、ちゃんと人を見てたような気がする……」

「……」

「……本当に、なんだっていうんだ……僕、本当にどうにかなってしまいそうだ…」
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