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元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」
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純一「う~ん、美也……ごめん。もう少し寝させてくれ…」
美也「もう、にぃに~! 今日はちゃんと起きなきゃダメだよ~!」
純一「え~……そこまで急がなくてもいいだろ……ふわぁ~…」
美也「なーにいってんの! 今日は終業式でしょ~。ほらほら、早く起きないとダメダメ」がばっ
純一「え、なに終業──うわぁっ!?」どさり
美也「にしししっ。みゃーもう朝ご飯食べちゃったから、にぃにも早く食べて支度してよねー」すたすた
純一「…………」ぼりぼり…
純一「……美也の奴、なんか変にご機嫌だなぁ……ふわぁ~…」
純一「……仕方ない、着替えるか」
純一「………………」
純一「え? 終業式?」
美也「もう、にぃに~! 今日はちゃんと起きなきゃダメだよ~!」
純一「え~……そこまで急がなくてもいいだろ……ふわぁ~…」
美也「なーにいってんの! 今日は終業式でしょ~。ほらほら、早く起きないとダメダメ」がばっ
純一「え、なに終業──うわぁっ!?」どさり
美也「にしししっ。みゃーもう朝ご飯食べちゃったから、にぃにも早く食べて支度してよねー」すたすた
純一「…………」ぼりぼり…
純一「……美也の奴、なんか変にご機嫌だなぁ……ふわぁ~…」
純一「……仕方ない、着替えるか」
純一「………………」
純一「え? 終業式?」
ばたばた…!
純一「み、美也!? ちょっと待て!!」
美也「ん~? みは、はみはひひゅう~」しゃかしゃか
純一「見ればわかるよ! だ、だけどその前に美也……さっきなんて言ったんだ!?」
美也「がらがら……ぺ。もう、なににぃに……乙女が歯磨き中に話しかけるなんてマナーがなってないよっ」
純一「それは謝るから! それよりも美也、今日が何だって!?」
美也「へ? だから今日は終業式だよって」
純一「しゅ、終業式……? あ、あはは……美也からかうんじゃないよ」
美也「……なにいってんのにぃに? どっかで頭打ったの?」
純一「だ、だって……今日は十二月の中旬のはずじゃ……」
美也「もう、にぃに朝からからかうのやめてよ! みゃーだって忙しいんだからね!」すたすた…
純一「え、み、美也……!!」
純一「…………」
純一「こ、これはどういうことなんだ……!?」
純一「み、美也!? ちょっと待て!!」
美也「ん~? みは、はみはひひゅう~」しゃかしゃか
純一「見ればわかるよ! だ、だけどその前に美也……さっきなんて言ったんだ!?」
美也「がらがら……ぺ。もう、なににぃに……乙女が歯磨き中に話しかけるなんてマナーがなってないよっ」
純一「それは謝るから! それよりも美也、今日が何だって!?」
美也「へ? だから今日は終業式だよって」
純一「しゅ、終業式……? あ、あはは……美也からかうんじゃないよ」
美也「……なにいってんのにぃに? どっかで頭打ったの?」
純一「だ、だって……今日は十二月の中旬のはずじゃ……」
美也「もう、にぃに朝からからかうのやめてよ! みゃーだって忙しいんだからね!」すたすた…
純一「え、み、美也……!!」
純一「…………」
純一「こ、これはどういうことなんだ……!?」
居間
純一 もしゃもしゃ…
純一「お。今日の運勢はなかなかだな……って違う!新聞で確認するのはここじゃないよ!!」
純一「今日の日付日付……あった!」
純一「…………………………」じぃー
純一「──とっくに新年度が始まってる……?」
純一「ま、まさか……これも美也が手の込んだ悪戯で…でも、昔の新聞ってわけでもなさそうだし…」
純一「っ………と、とりあえず登校してみよう。それで全てが分かるはずだ……っ」もしゃもしゃ
純一 ごくん
純一「よし、行くぞ!」
登校路
がやがや…
純一「──別に変わった所はないな……何時も通りの登校風景だ。
みんな普通だし、普段通りに通ってる……」
純一「……。でも、美也が言ったことが気になるな……特に不自然な所は無かったし、
だけど、なんだろう……」
純一 もしゃもしゃ…
純一「お。今日の運勢はなかなかだな……って違う!新聞で確認するのはここじゃないよ!!」
純一「今日の日付日付……あった!」
純一「…………………………」じぃー
純一「──とっくに新年度が始まってる……?」
純一「ま、まさか……これも美也が手の込んだ悪戯で…でも、昔の新聞ってわけでもなさそうだし…」
純一「っ………と、とりあえず登校してみよう。それで全てが分かるはずだ……っ」もしゃもしゃ
純一 ごくん
純一「よし、行くぞ!」
登校路
がやがや…
純一「──別に変わった所はないな……何時も通りの登校風景だ。
みんな普通だし、普段通りに通ってる……」
純一「……。でも、美也が言ったことが気になるな……特に不自然な所は無かったし、
だけど、なんだろう……」
純一「なんだか、僕だけ違う所にいる感覚がする……なんだろうコレ」
純一「まるで、僕だけ外れているような───」
「よぉー!大将ぅ!」
純一「あ、梅原……」
梅原「ようっ。今日も朝から寒いね~……こうも寒いとブリが甘みが乗って美味しい季節だぜ……って」
梅原「──大将? なんだよ、今日は朝からやけに湿気た顔してんなぁ」
純一「ま、まぁね……ちょっと色々あってさ」
梅原「ふーん、そうか。色々か」
純一「……なぁ梅原。一つ聞いても良いか?」
梅原「んだよー。俺とたいしょーの仲で、そんな気遣いいらねぇっての」
純一「……本当にか? 馬鹿にしないか?」
梅原「しねぇーよ、どんと来い!」
純一「……。今日ってなんの日だか僕に教えてくれないか」
梅原「…………」
純一「…………」
純一「まるで、僕だけ外れているような───」
「よぉー!大将ぅ!」
純一「あ、梅原……」
梅原「ようっ。今日も朝から寒いね~……こうも寒いとブリが甘みが乗って美味しい季節だぜ……って」
梅原「──大将? なんだよ、今日は朝からやけに湿気た顔してんなぁ」
純一「ま、まぁね……ちょっと色々あってさ」
梅原「ふーん、そうか。色々か」
純一「……なぁ梅原。一つ聞いても良いか?」
梅原「んだよー。俺とたいしょーの仲で、そんな気遣いいらねぇっての」
純一「……本当にか? 馬鹿にしないか?」
梅原「しねぇーよ、どんと来い!」
純一「……。今日ってなんの日だか僕に教えてくれないか」
梅原「…………」
純一「…………」
梅原「──大将、頭大丈夫か?」
純一「…………」すたすた…
梅原「ちょ、たいしょー! 歩くの早いって!」
純一「…………」すた…
梅原「はぁ…はぁ…いや、すまん。まさかお前からそんなことを聞かれるとは思ってなくてよ…」
純一「だから先に言っただろ。馬鹿にしないで聞いてくれるかって」
梅原「はぁ……まぁ、そうだが。俺はもっと別のことだと思ったからよ……」
純一「別のこと?」
梅原「……いや、お前さんがなんとも思っちゃーいないんだったら、それでいいんだ。
俺がとやかく言う必要はねぇ……でもよ」
梅原「急になんだってんだ。今日が何の日かだなんて聞いてくるって」
純一「……まぁ、僕だって変な質問だって思ってるよ。
でも、ちょっと朝から気になることがあるんだ」
梅原「気になること? なんだよそれって──」
「おはよう、梅原くん!」
梅原&純一「へ?」
「今日も朝から寒いね~……──ってあ……」
純一「も、森島先輩……っ!」
森島「っ………」びくっ
純一「……?あ、あの先輩……?」
森島「……橘くん…居たんだ」
純一「え、あ、はい……いましたけど……?」
森島「う、うん……橘君もおはよう!」
純一「おはようございます……」
純一(な、なんだろう……この森島先輩の感じ。
まるで僕と会ったらまずいみたいな……)
梅原「──森島先輩、おはようっす。今日はおひとりで登校っすか?」
森島「…………え?あ、そうなの。今日は響ちゃんが部活で早めに登校しててね…」
梅原「そうなんっすか~……そしたら今日は途中で合流な感じっすか?」
純一(合流…? 森島先輩って塚原先輩以外と登校してるのみたことあったっけ…)
森島「──うん、そうなの。これから会うつもりなの」
梅原「そうなんすかぁ~……かぁー! 良いっすねー!
んじゃ! 俺らはお邪魔にならない様……この辺でおいとまさせていただきます!」
梅原「行くぞ橘っ!」だっ
純一「え、う、うん……あ、それでは先輩。また会えたら……っ!」
森島「………うん、会えたら」
たったったった……
梅原「……」たったった
純一「──お、おい梅原……!!脚早いって……!!」たったった
梅原「──よし、この辺までくればもう、見えないだろ」
純一「はぁっ…はぁっ……なんだよ、梅原……急に走り出して……!」
梅原「……大将の為だろ。それに俺だって見たくなしな」
純一「ぼ、僕の為……? なんだよ、森島先輩から離れることが僕の為っていうのかっ……?」
梅原「何言ってんだよ、橘。それとももう、ふっきれたとでも言うのかよ。
……そしたら大将、俺はお前を心から称賛するけどな」
純一「……?」
梅原「そうなんすかぁ~……かぁー! 良いっすねー!
んじゃ! 俺らはお邪魔にならない様……この辺でおいとまさせていただきます!」
梅原「行くぞ橘っ!」だっ
純一「え、う、うん……あ、それでは先輩。また会えたら……っ!」
森島「………うん、会えたら」
たったったった……
梅原「……」たったった
純一「──お、おい梅原……!!脚早いって……!!」たったった
梅原「──よし、この辺までくればもう、見えないだろ」
純一「はぁっ…はぁっ……なんだよ、梅原……急に走り出して……!」
梅原「……大将の為だろ。それに俺だって見たくなしな」
純一「ぼ、僕の為……? なんだよ、森島先輩から離れることが僕の為っていうのかっ……?」
梅原「何言ってんだよ、橘。それとももう、ふっきれたとでも言うのかよ。
……そしたら大将、俺はお前を心から称賛するけどな」
純一「……?」
梅原「──でも、俺はお前がそういう奴じゃないって知ってるつもりだ。
だから変に強がったりすんなよ、本当に」
純一「……梅原、ごめん。僕はお前が言ってることが全然理解できてないよ」
梅原「……それ、本気で言ってんのか?橘?」
純一「うん、本気で言ってる」
梅原「……。そうか、どんなつもりでそんなこと言ってるんだがわからねぇけどよ、
少しここで待ってみろ。それなら否応にもわかるはずだ」
純一「ここで? 校門の前じゃなくて?」
梅原「ここでだ。俺も一緒にいてやるから」
純一「……わかった。待ってみるよ」
梅原「…………」
数分後
梅原「──ほら、来たぞ大将」
純一「え、ああ、森島先輩のことか───……え?」
だから変に強がったりすんなよ、本当に」
純一「……梅原、ごめん。僕はお前が言ってることが全然理解できてないよ」
梅原「……それ、本気で言ってんのか?橘?」
純一「うん、本気で言ってる」
梅原「……。そうか、どんなつもりでそんなこと言ってるんだがわからねぇけどよ、
少しここで待ってみろ。それなら否応にもわかるはずだ」
純一「ここで? 校門の前じゃなくて?」
梅原「ここでだ。俺も一緒にいてやるから」
純一「……わかった。待ってみるよ」
梅原「…………」
数分後
梅原「──ほら、来たぞ大将」
純一「え、ああ、森島先輩のことか───……え?」
「──あはは。森島先輩は───」すたすた
「──ふふ、だって今日は──」すたすた
純一「なっ……」
「──今日は何処か一緒に──」すたすた
「──ええ、そしたら牛丼──」すたすた
純一「…んだアレ……まるであれじゃ……」
「──いいですよ、そしたら放課後に……あ──」
「──決まりねっ! じゃあ放課後に……っ──」
純一「…………」
「……おはようございます、橘先輩」
純一「なん、で君が……」
樹里「なんでもないでしょう。僕はこの人の隣にいる資格がある」
森島「………」
純一「森島先輩……?」
「──ふふ、だって今日は──」すたすた
純一「なっ……」
「──今日は何処か一緒に──」すたすた
「──ええ、そしたら牛丼──」すたすた
純一「…んだアレ……まるであれじゃ……」
「──いいですよ、そしたら放課後に……あ──」
「──決まりねっ! じゃあ放課後に……っ──」
純一「…………」
「……おはようございます、橘先輩」
純一「なん、で君が……」
樹里「なんでもないでしょう。僕はこの人の隣にいる資格がある」
森島「………」
純一「森島先輩……?」
森島「──ごめんね橘君、今日は急いでるから……」
純一「えっ……先輩?」
森島「っ……行きましょ、路美雄君!」
樹里「ええ、行きましょう──では、これで」すたすた
純一「ちょ、ちょっと待ってせんぱ──」がっ
梅原「大将」
純一「は、離せよ梅原ッ! 僕は先輩と──」
梅原「大将っ! しっかりしてくれ!」
純一「っ……僕はしっかりしてる!! でも、これは……!!」
梅原「いいや、俺には大将がしっかりしているようには見えないぜ。
だから、ここでお前さんの肩から手を離すことはしない」
純一「梅原……っ!」
梅原「行くな橘。言ってどうする、なにを言うつもりだ?なにを聞くつもりだ?」
純一「それはっ……!」
純一「えっ……先輩?」
森島「っ……行きましょ、路美雄君!」
樹里「ええ、行きましょう──では、これで」すたすた
純一「ちょ、ちょっと待ってせんぱ──」がっ
梅原「大将」
純一「は、離せよ梅原ッ! 僕は先輩と──」
梅原「大将っ! しっかりしてくれ!」
純一「っ……僕はしっかりしてる!! でも、これは……!!」
梅原「いいや、俺には大将がしっかりしているようには見えないぜ。
だから、ここでお前さんの肩から手を離すことはしない」
純一「梅原……っ!」
梅原「行くな橘。言ってどうする、なにを言うつもりだ?なにを聞くつもりだ?」
純一「それはっ……!」
つれーわー マジつれーわー 森島先輩が他の男と付き合ってるんだもんなー
orz
orz
梅原「なりそめを聞くのか? どうやって付き合ったのか聞くのか?
あの二人の前に言って、お前はなにをするつもりなんだよ」
純一「……………」
梅原「──もう諦めろよ、橘。もうお前さんが森島先輩の前に行くのは、見てるこっちも辛い。
ダチとして、同じ男として──やめてくれ、そういうのは」
純一「……梅原──」
梅原「……なんだ、大将」
純一「…………」
梅原「…………」
純一「──一回、僕を思いっきり殴ってくれないか……」
梅原「…………」
梅原「……はぁ、わかったよ。それで大将が気が済むなら……いくらでも殴ってやる」
純一「一回でいいからな……でも、手加減なしだ」
梅原「おう、気合入れろよ」
あの二人の前に言って、お前はなにをするつもりなんだよ」
純一「……………」
梅原「──もう諦めろよ、橘。もうお前さんが森島先輩の前に行くのは、見てるこっちも辛い。
ダチとして、同じ男として──やめてくれ、そういうのは」
純一「……梅原──」
梅原「……なんだ、大将」
純一「…………」
梅原「…………」
純一「──一回、僕を思いっきり殴ってくれないか……」
梅原「…………」
梅原「……はぁ、わかったよ。それで大将が気が済むなら……いくらでも殴ってやる」
純一「一回でいいからな……でも、手加減なしだ」
梅原「おう、気合入れろよ」
がつん!
純一「っつ……!!」
梅原「……いやなに、初めて人を殴ったけどよ。いてーのな、こっちも」
純一「たぶん、殴られた方が一番痛いと思う……」
梅原「ちげーねぇや。それで大将、気が済んだか?」
純一「……ああ、これが夢じゃないって事がやっとわかった」
梅原「そうか……気をしっかり持ってくれ大将。
俺はもうあの時の大将は観たくないからな」
純一「ああ、わかった梅原……」
梅原「……本当に大丈夫か?顔色が悪いぞ、保健室行くか?」
純一「いや、大丈夫だよ……はやく登校しよう」すたすた……
梅原「大将……」
純一「っつ……!!」
梅原「……いやなに、初めて人を殴ったけどよ。いてーのな、こっちも」
純一「たぶん、殴られた方が一番痛いと思う……」
梅原「ちげーねぇや。それで大将、気が済んだか?」
純一「……ああ、これが夢じゃないって事がやっとわかった」
梅原「そうか……気をしっかり持ってくれ大将。
俺はもうあの時の大将は観たくないからな」
純一「ああ、わかった梅原……」
梅原「……本当に大丈夫か?顔色が悪いぞ、保健室行くか?」
純一「いや、大丈夫だよ……はやく登校しよう」すたすた……
梅原「大将……」
教室
純一「…………」
純一(先輩に──彼氏……)
純一(あんなに楽しそうに笑って、僕とは違う人と会話して……)
純一(僕だって──あんなに笑った先輩の顔、見たことなかったな……)
純一「ずず……っ!?」
純一(や、やばい……教室で泣きそうだ……!!
クラスのみんながいるのに、泣いたら変に思われる……っ)がたっ
純一(トイレに行くか……周りにばれないうちに、特に梅原とか──)
純一(──薫とかに、見つかったら……!!)
純一「……ってあれ…? 薫……?」
純一「そういえば、まだ薫の姿を見てない──」
がらり
高橋「ほらー。朝のhrはじまるわよー」
純一「…………」
純一(先輩に──彼氏……)
純一(あんなに楽しそうに笑って、僕とは違う人と会話して……)
純一(僕だって──あんなに笑った先輩の顔、見たことなかったな……)
純一「ずず……っ!?」
純一(や、やばい……教室で泣きそうだ……!!
クラスのみんながいるのに、泣いたら変に思われる……っ)がたっ
純一(トイレに行くか……周りにばれないうちに、特に梅原とか──)
純一(──薫とかに、見つかったら……!!)
純一「……ってあれ…? 薫……?」
純一「そういえば、まだ薫の姿を見てない──」
がらり
高橋「ほらー。朝のhrはじまるわよー」
純一「あ、もうそんな時間か……」
高橋「こら、橘君。なにぼーっとつったってるの!
もうチャイムが鳴ってますよ」
純一「あ、はい……あの先生!かお……棚町さんがまだきてませんけど…!」
高橋「……。そうね、それは後で私から説明するわ──今は、とにかく座りなさい」
純一「は、はい……」がたん
純一(説明……?いったいなんのだろう……?)
高橋「それではhrを始めたいところですけど──今日は皆さんに報告があります」
高橋「──本日をもって、棚町 薫さんは転校することになりました」
純一「え……?」
高橋「突然の話──ということでは、ないようだけど。皆さん知ってると思いますが、
棚町さんは油絵の出品会で特賞を取ったことで、とある外国の学校に行くことが決まってました」
高橋「まさか突然、今日転校となるとは私も予想だにしなかったから……このような急な報告となってしまったわ」
>>35
おっとそこから先はまだ言わないでおけ
おっとそこから先はまだ言わないでおけ
純一「っ……!!!」がたん!
高橋「きゃ……た、橘君っ? 急に立ち上がってどうしたの?」
純一「た、高橋先生……っ!? そ、それは本当のことなんですか……っ!?」
高橋「え、ええ……そうよ──でも、君は前もって棚町さんから言われてたはずじゃなかったの?」
純一「え……」
高橋「そもそも私も貴方から聞いて──橘くん? 顔色が悪いわよ──」
純一(なん、だっていうんだこれは……薫が転校…? 外国へ行く…? 絵が受賞した…?)
純一「あっ……田中さんっ!!」
田中「へっ!? あ、なにっ? 橘くん……?」
純一「田中さんは薫が転校するの知ってたの!?」
田中「えっ……何を、言ってるの橘くん……?」
田中「そもそも──薫が転校するって事は、橘君が言ってくれたことじゃない」
純一「な、んで……そん、な……僕は……」
田中「そ、それに……つい一昨日ぐらいに、梅原君とか伊藤さんとかで一緒に祝った……と思うんだけど」
高橋「きゃ……た、橘君っ? 急に立ち上がってどうしたの?」
純一「た、高橋先生……っ!? そ、それは本当のことなんですか……っ!?」
高橋「え、ええ……そうよ──でも、君は前もって棚町さんから言われてたはずじゃなかったの?」
純一「え……」
高橋「そもそも私も貴方から聞いて──橘くん? 顔色が悪いわよ──」
純一(なん、だっていうんだこれは……薫が転校…? 外国へ行く…? 絵が受賞した…?)
純一「あっ……田中さんっ!!」
田中「へっ!? あ、なにっ? 橘くん……?」
純一「田中さんは薫が転校するの知ってたの!?」
田中「えっ……何を、言ってるの橘くん……?」
田中「そもそも──薫が転校するって事は、橘君が言ってくれたことじゃない」
純一「な、んで……そん、な……僕は……」
田中「そ、それに……つい一昨日ぐらいに、梅原君とか伊藤さんとかで一緒に祝った……と思うんだけど」
純一「……………………」
田中「え、私間違ってるかな……? あ、あと……橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……」
梅原「──ああ、あってるよ田中さん。俺もそこにいたしな」
純一「う、梅原……」
梅原「大将……いや、橘。今日はどうしたんだ、とりあえず落ち着けって」
純一「で、でもこれって……っ!!僕は何も知らなくて……!!」
梅原「……今朝からどうも様子がおかしいと思ってたんだが、ここまでとは……橘。
とりあえず保健室に行くぞ。少しそこで寝て休め」がた…
純一「う、梅原……!!僕はおかしくなってないっ!ちゃんと正気だよ!?」
梅原「何処がだよ。俺にはお前がおかしくなったとしか見えないぞ、ほら行くぞ……」
純一「や、やめろ……っ!!僕は……っ!!」
梅原「な、抵抗するなって……!!なにやってんだよ本当に……!」
「──今は、hr中よ。二人とも」
絢辻「騒ぐのやめてちょうだい。梅原君も、橘君も」
田中「え、私間違ってるかな……? あ、あと……橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……」
梅原「──ああ、あってるよ田中さん。俺もそこにいたしな」
純一「う、梅原……」
梅原「大将……いや、橘。今日はどうしたんだ、とりあえず落ち着けって」
純一「で、でもこれって……っ!!僕は何も知らなくて……!!」
梅原「……今朝からどうも様子がおかしいと思ってたんだが、ここまでとは……橘。
とりあえず保健室に行くぞ。少しそこで寝て休め」がた…
純一「う、梅原……!!僕はおかしくなってないっ!ちゃんと正気だよ!?」
梅原「何処がだよ。俺にはお前がおかしくなったとしか見えないぞ、ほら行くぞ……」
純一「や、やめろ……っ!!僕は……っ!!」
梅原「な、抵抗するなって……!!なにやってんだよ本当に……!」
「──今は、hr中よ。二人とも」
絢辻「騒ぐのやめてちょうだい。梅原君も、橘君も」
純一「っ……あ、絢辻さん…!」
絢辻「先生、私が橘君を保健室に連れて行きます。後は引き続き、hrを続けてください」
高橋「え? ええ、わかったわ……後はよろしくお願いします、絢辻さん。
……あと橘君も、ちょっと落ち着いてから終業式にでなさい」
純一「…………はい…」
絢辻「──ほら、行くわよ橘君。ちゃんと前を向きなさい」
純一「………」すたすた…
がらり ぴしゃ
絢辻「…………」
純一「…………」
絢辻「なに、めそめそと泣いているの橘君」
純一「え……?」
絢辻「──良いわね、そんな風に感情を外に出せて。羨ましい限り」
純一「あ、絢辻さん……?」
絢辻「先生、私が橘君を保健室に連れて行きます。後は引き続き、hrを続けてください」
高橋「え? ええ、わかったわ……後はよろしくお願いします、絢辻さん。
……あと橘君も、ちょっと落ち着いてから終業式にでなさい」
純一「…………はい…」
絢辻「──ほら、行くわよ橘君。ちゃんと前を向きなさい」
純一「………」すたすた…
がらり ぴしゃ
絢辻「…………」
純一「…………」
絢辻「なに、めそめそと泣いているの橘君」
純一「え……?」
絢辻「──良いわね、そんな風に感情を外に出せて。羨ましい限り」
純一「あ、絢辻さん……?」
絢辻「──私は、あの時は何も吐き出せれなかったのに……」
純一「さっきから、なにをいって……」
絢辻「─────。さて橘君、さっそく保健室に行きましょう。
だめよー、ちゃんと寝なきゃ! そうしないと直ぐに気疲れしちゃうんだから!」
純一「え、あ、うん……」
絢辻「大丈夫、そこまでたいしたことじゃないわ。私だって、全然寝なくて変なテンションに
なっちゃって……深夜の寒い中、野生の鹿と小一時間戯れたこともあるわ」
純一「あ、あはは……それは流石に冗談だよね……?」
絢辻「冗談よ。……んじゃ元気出たみたいだし、保健室行くわよ。それでとりあえず、
後で高橋先生と、梅原君……それと田中さんに謝っときなさい」
純一「……うん、わかった……ありがとう、絢辻さん」
絢辻「ううん、別にいいのよ。これが私だもの」
純一「え、うん……そうだね。それが絢辻さんだよ」
絢辻「……。それじゃ行きましょう」
純一「さっきから、なにをいって……」
絢辻「─────。さて橘君、さっそく保健室に行きましょう。
だめよー、ちゃんと寝なきゃ! そうしないと直ぐに気疲れしちゃうんだから!」
純一「え、あ、うん……」
絢辻「大丈夫、そこまでたいしたことじゃないわ。私だって、全然寝なくて変なテンションに
なっちゃって……深夜の寒い中、野生の鹿と小一時間戯れたこともあるわ」
純一「あ、あはは……それは流石に冗談だよね……?」
絢辻「冗談よ。……んじゃ元気出たみたいだし、保健室行くわよ。それでとりあえず、
後で高橋先生と、梅原君……それと田中さんに謝っときなさい」
純一「……うん、わかった……ありがとう、絢辻さん」
絢辻「ううん、別にいいのよ。これが私だもの」
純一「え、うん……そうだね。それが絢辻さんだよ」
絢辻「……。それじゃ行きましょう」
保健室前
絢辻「それじゃあ、私は先に戻っておくわね。ちゃんと寝る様に!」
純一「……うん、わかったよ」
絢辻「一時間ぐらいしたら梅原君に、貴方を起こしに来るよう伝えておくわ」
純一「うん、ありがとう……色々としてくれて」
絢辻「いいのよ。だってクラスの委員長だもの」
純一「あはは……それも最後だけどね」
絢辻「そうね、それじゃ」すたすた…
純一「また、後で」
純一「………。なんだろう、絢辻さん……僕が思ってた印象と大分変わったような…」
純一「昔はもっとこう、ちゃんと人を見てたような気がする……」
純一「……」
純一「……本当に、なんだっていうんだ……僕、本当にどうにかなってしまいそうだ…」
絢辻「それじゃあ、私は先に戻っておくわね。ちゃんと寝る様に!」
純一「……うん、わかったよ」
絢辻「一時間ぐらいしたら梅原君に、貴方を起こしに来るよう伝えておくわ」
純一「うん、ありがとう……色々としてくれて」
絢辻「いいのよ。だってクラスの委員長だもの」
純一「あはは……それも最後だけどね」
絢辻「そうね、それじゃ」すたすた…
純一「また、後で」
純一「………。なんだろう、絢辻さん……僕が思ってた印象と大分変わったような…」
純一「昔はもっとこう、ちゃんと人を見てたような気がする……」
純一「……」
純一「……本当に、なんだっていうんだ……僕、本当にどうにかなってしまいそうだ…」
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- 美也「ねぇ、にぃに~…はいるよー」 (383) - [54%] - 2011/10/4 14:45 ★
- マミ「ひとりぼっちじゃないもん!」 (816) - [54%] - 2011/11/11 11:01 ★★★×4
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