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元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」
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部屋
純一「…………」
純一「──晩飯も食べた、風呂も入った、美也とゲームして遊んだ。
よし、これは僕が知ってるいつもの日常だ」
純一「確かに学校での事はみんな不思議なことだった。
みんながみんな、知っていることを知っていて」
純一「僕だけが知っていることを──知らない」
純一「それが如何に変だっていうことは……もう、理解した」
純一「それに囚われて……僕は色々と間違った所に行きつこうとしたかもしれない」
純一「…………」
純一「でも、それはもう大丈夫だ」ばん!
純一「──この手紙、そう、この手紙だけが僕の違和感の証明だ……」
純一「これだけが、僕の命綱。僕が正気だっていう理由だ」
純一「もう少し、ちゃんと読んでみよう」
純一「…………」
純一「──晩飯も食べた、風呂も入った、美也とゲームして遊んだ。
よし、これは僕が知ってるいつもの日常だ」
純一「確かに学校での事はみんな不思議なことだった。
みんながみんな、知っていることを知っていて」
純一「僕だけが知っていることを──知らない」
純一「それが如何に変だっていうことは……もう、理解した」
純一「それに囚われて……僕は色々と間違った所に行きつこうとしたかもしれない」
純一「…………」
純一「でも、それはもう大丈夫だ」ばん!
純一「──この手紙、そう、この手紙だけが僕の違和感の証明だ……」
純一「これだけが、僕の命綱。僕が正気だっていう理由だ」
純一「もう少し、ちゃんと読んでみよう」
純一「必要なことなことが残っている……どういうことなんだろう?」
純一「これは僕にとって必要なことなんだろうか……それとも、他の人?」
純一「……出来れば僕のことであってほしいな。今は必要なことだらけだ」
純一「なんでもあきらめてはダメ……うん、これは本当にそう思う。
でも、僕は……これから何に対して頑張ればいいのかわからない…」
純一「無知に囚われては駄目……これは僕が知らないことを知るべきってこと?」
純一「……とりあえず、色々と頑張ってみるか」
純一「頑なな勇気……なんだろう、頑張ることに対してエールをくれたのかな……」
純一「……そして最後、僕は何も失っていない──」
純一「……そうかな。僕はもう、全部を失った気がするけど……」
純一「…………」
純一「……駄目だッ!こうクヨクヨしてちゃまた美也に慰められてしまうっ!」
純一「これは僕にとって必要なことなんだろうか……それとも、他の人?」
純一「……出来れば僕のことであってほしいな。今は必要なことだらけだ」
純一「なんでもあきらめてはダメ……うん、これは本当にそう思う。
でも、僕は……これから何に対して頑張ればいいのかわからない…」
純一「無知に囚われては駄目……これは僕が知らないことを知るべきってこと?」
純一「……とりあえず、色々と頑張ってみるか」
純一「頑なな勇気……なんだろう、頑張ることに対してエールをくれたのかな……」
純一「……そして最後、僕は何も失っていない──」
純一「……そうかな。僕はもう、全部を失った気がするけど……」
純一「…………」
純一「……駄目だッ!こうクヨクヨしてちゃまた美也に慰められてしまうっ!」
こんこん!
「にぃに! ちょっとうるさいよー!」
純一「あ、ごめん美也……もう少し、声小さくするよ……!」
「そうしてー」ぱたぱた…
純一「……ふぅ、そしたら。まずは分かりやすい所から行こう」
純一「──この手紙が、僕の違和感を打開するヒントとなる……と僕は思っている」
純一「だから、この手紙に書かれていることを読みとって……」
純一「僕は、見つけるんだ」
純一「どうしてこうなったのかを、そして、僕がなぜ記憶が無いのかを」
純一「──金の仮面、ありがとう。どこだれだかわからないけど、僕は君を信じてみるよ…!!」
「にぃに!」どんどん
純一「ご、ごめんっ!」
「にぃに! ちょっとうるさいよー!」
純一「あ、ごめん美也……もう少し、声小さくするよ……!」
「そうしてー」ぱたぱた…
純一「……ふぅ、そしたら。まずは分かりやすい所から行こう」
純一「──この手紙が、僕の違和感を打開するヒントとなる……と僕は思っている」
純一「だから、この手紙に書かれていることを読みとって……」
純一「僕は、見つけるんだ」
純一「どうしてこうなったのかを、そして、僕がなぜ記憶が無いのかを」
純一「──金の仮面、ありがとう。どこだれだかわからないけど、僕は君を信じてみるよ…!!」
「にぃに!」どんどん
純一「ご、ごめんっ!」
数十分後
純一「……うーん、別に僕は日記を付けることはなかったしなぁ…これといって、
忘れていた期間のことなんか分かるものが無いよ…」
純一「……とりあえず、テレビでも見るか…」ぱちん
『今日は人気絶好調のアイドル──桜井リホちゃんにゲストできていただきましたァー!』ワァー!キャー!
純一「!?」
『はぁ~い! みなさんこんばんわぁ~。今日も元気にいきたいとおもいまぁす☆』
純一「り、梨穂子……!?」
純一「こ、これってあの人気アイドルしかでれないゴールデンタイムの番組じゃないか……っ!」
純一「そ、そんなに人気があったのか……凄いな、梨穂子……なんかぶりっこぶってるけど…」
『それでそれで、リホちゃんはKBT108から突発的に人気を博し、既にソロでの活動を始めているということですが!』
『えへへ~……そうなんですよぉ。一人でも、みんなが応援してくれたら本当にうれしいで~す☆』
ウワァーキャーヒューヒューリホチャーンハカワイイナァー
『うふふ~。みんなありがとぉ~!大好きだよ~!』
ウワァアアアアアアアアアアア!!!!──ピッ
純一「な、なんかすごかったな……」
純一「……うーん、別に僕は日記を付けることはなかったしなぁ…これといって、
忘れていた期間のことなんか分かるものが無いよ…」
純一「……とりあえず、テレビでも見るか…」ぱちん
『今日は人気絶好調のアイドル──桜井リホちゃんにゲストできていただきましたァー!』ワァー!キャー!
純一「!?」
『はぁ~い! みなさんこんばんわぁ~。今日も元気にいきたいとおもいまぁす☆』
純一「り、梨穂子……!?」
純一「こ、これってあの人気アイドルしかでれないゴールデンタイムの番組じゃないか……っ!」
純一「そ、そんなに人気があったのか……凄いな、梨穂子……なんかぶりっこぶってるけど…」
『それでそれで、リホちゃんはKBT108から突発的に人気を博し、既にソロでの活動を始めているということですが!』
『えへへ~……そうなんですよぉ。一人でも、みんなが応援してくれたら本当にうれしいで~す☆』
ウワァーキャーヒューヒューリホチャーンハカワイイナァー
『うふふ~。みんなありがとぉ~!大好きだよ~!』
ウワァアアアアアアアアアアア!!!!──ピッ
純一「な、なんかすごかったな……」
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純一「……冷静になってみると、ちゃんと梨穂子も頑張ってあそこにいるんだよな…」
純一「……僕も梨穂子に見習って頑張らないと」ちら
純一「……ん? あれは──」ばっ
純一「………これは、油絵?」
純一「なんでこんなたいそれたものがここに───」
『──橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……』
純一「ああ、そうか……これが、薫の絵なのか…すっごく上手いな」
純一「……まるで、有名な画家が描いたようだ」
純一「……でも、僕はこれを知らないんだ」
純一「──僕は、僕はどんな気持ちでこれをうけとったんだろう……
悲しかったのかな。嬉しかったのかな……」
純一「……全然、覚えてないや……」
純一「……僕も梨穂子に見習って頑張らないと」ちら
純一「……ん? あれは──」ばっ
純一「………これは、油絵?」
純一「なんでこんなたいそれたものがここに───」
『──橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……』
純一「ああ、そうか……これが、薫の絵なのか…すっごく上手いな」
純一「……まるで、有名な画家が描いたようだ」
純一「……でも、僕はこれを知らないんだ」
純一「──僕は、僕はどんな気持ちでこれをうけとったんだろう……
悲しかったのかな。嬉しかったのかな……」
純一「……全然、覚えてないや……」
純一「…………」
純一「……覚えてない、それでいいのだろうか」
純一「それだけで、僕は単純に薫と別れることができるのか……?」
純一「…………」
純一「僕は……僕は、決してそんな奴じゃないはずだ」
純一「忘れている期間の僕の気持は……決してないがしろにしてはいけないはずだ。
そう、それは──」
純一「──僕が忘れてはいけない、必用なこと」
純一「っ……!」だだだだ!
純一「………っ!」ぴっぴっぴ……
とゅるるる……
純一「出てくれ……まだ、外国なんて行ってないだろ……!」
純一「お前なら、最後の最後で……いっちょかましてくれるはずだ!」
純一「だから──お前はまだ、どこにもいってないだろう薫……ッ!!」
純一「……覚えてない、それでいいのだろうか」
純一「それだけで、僕は単純に薫と別れることができるのか……?」
純一「…………」
純一「僕は……僕は、決してそんな奴じゃないはずだ」
純一「忘れている期間の僕の気持は……決してないがしろにしてはいけないはずだ。
そう、それは──」
純一「──僕が忘れてはいけない、必用なこと」
純一「っ……!」だだだだ!
純一「………っ!」ぴっぴっぴ……
とゅるるる……
純一「出てくれ……まだ、外国なんて行ってないだろ……!」
純一「お前なら、最後の最後で……いっちょかましてくれるはずだ!」
純一「だから──お前はまだ、どこにもいってないだろう薫……ッ!!」
>>115
お兄さんと呼ばせてくださいぺろ
お兄さんと呼ばせてくださいぺろ
>>115
田中さんいるのかよマジ裏山
田中さんいるのかよマジ裏山
>>115
みゃーくれよマジで
みゃーくれよマジで
かちゃ
純一「薫!?薫か!? 薫なのか──ってか、薫のおばさん……?」
純一「え、あ、はい……夜分遅くにすみません……ええ、いや!違います!
薫になにかあったワケじゃなくてでですね!!───……」
ファミレス前
純一「……うん、どうにかここにこれたよ…。
薫のおばさんには迷惑をかけてしまった……」
純一「……ここにきてるのか、薫。まだバイトって訳じゃなさそうだけど」
純一「もうちょっと、ここで待ってみるか……」
数分後
「では、いままでありがとうございましたぁ~」がちゃん
純一 すぴー すぴー
「はぁー……やっぱり別れのあいさつっては疲れるわぁ~ってうおっ!?」
純一 すぴ~ むにゃ…
薫「あ、あんた……ここでなにやってんのよっ?」
純一「薫!?薫か!? 薫なのか──ってか、薫のおばさん……?」
純一「え、あ、はい……夜分遅くにすみません……ええ、いや!違います!
薫になにかあったワケじゃなくてでですね!!───……」
ファミレス前
純一「……うん、どうにかここにこれたよ…。
薫のおばさんには迷惑をかけてしまった……」
純一「……ここにきてるのか、薫。まだバイトって訳じゃなさそうだけど」
純一「もうちょっと、ここで待ってみるか……」
数分後
「では、いままでありがとうございましたぁ~」がちゃん
純一 すぴー すぴー
「はぁー……やっぱり別れのあいさつっては疲れるわぁ~ってうおっ!?」
純一 すぴ~ むにゃ…
薫「あ、あんた……ここでなにやってんのよっ?」
数分後
純一「──う、う~ん……むにゃ……さむッ!?え、なんで僕、外にいんの!?」
薫「それはコッチのセリフよ──ばか純一」
純一「え、あ、薫……?」
薫「はぁーい。薫さんですよー……ほら、コーヒー。あったかいわよ」ひょい
純一「お、おう……ありがとな」
薫「結構よー……お代はきっちり後でいただきますからっ」とす
純一「それはまた、きっちりしてることで……」かしゅ
薫「ふふ、それはもう健気小町として有名ですから~」
純一「……程遠い名称だぞ、これとは」
薫「そう? いいじゃない、べつにどうだって」
純一「お前は相変らずだな……」
薫「なによー。あんただって、今日の今日まで会いに来なかったくせにー」
純一「──う、う~ん……むにゃ……さむッ!?え、なんで僕、外にいんの!?」
薫「それはコッチのセリフよ──ばか純一」
純一「え、あ、薫……?」
薫「はぁーい。薫さんですよー……ほら、コーヒー。あったかいわよ」ひょい
純一「お、おう……ありがとな」
薫「結構よー……お代はきっちり後でいただきますからっ」とす
純一「それはまた、きっちりしてることで……」かしゅ
薫「ふふ、それはもう健気小町として有名ですから~」
純一「……程遠い名称だぞ、これとは」
薫「そう? いいじゃない、べつにどうだって」
純一「お前は相変らずだな……」
薫「なによー。あんただって、今日の今日まで会いに来なかったくせにー」
>>117-119みゃーも田中さんもヒロイン扱いだから…
純一「そ、そうなのか……?」
薫「そうなのかって……そりゃまぁ、確かにお別れパーティやったけどさ。
それでもファミレスとか、色々と会いに来ないって友達としてダメだと思わないの?」
純一「そう、だよな……確かにそうだ」
薫「ったくー。そんな風に思ってれば、変なタイミングで現れるし……しかも爆睡して」
純一「それはちょっと理由があってだな……!!」
薫「はいはい。アンタのくだらない言いわけなんて聞きたくないわよ……
それよりも、どうしたの急に」
純一「えっと、それは……」
薫「こうやってわざわざファミレスまで……探しに来たみたいだし。なにかあたしに用があったんじゃないの?」
純一「……………」
薫「……なによ、言えないこと?」
純一「──いや、そういうことじゃない、んだが……うん…」
薫「もうっ、はっきしないわね。しゃきっとしなさい!しゃきっと!」
純一「え、お、おはぁっ! ちょ、薫……っ! 首に手を入れんなよ……冷たい!!」
薫「そうなのかって……そりゃまぁ、確かにお別れパーティやったけどさ。
それでもファミレスとか、色々と会いに来ないって友達としてダメだと思わないの?」
純一「そう、だよな……確かにそうだ」
薫「ったくー。そんな風に思ってれば、変なタイミングで現れるし……しかも爆睡して」
純一「それはちょっと理由があってだな……!!」
薫「はいはい。アンタのくだらない言いわけなんて聞きたくないわよ……
それよりも、どうしたの急に」
純一「えっと、それは……」
薫「こうやってわざわざファミレスまで……探しに来たみたいだし。なにかあたしに用があったんじゃないの?」
純一「……………」
薫「……なによ、言えないこと?」
純一「──いや、そういうことじゃない、んだが……うん…」
薫「もうっ、はっきしないわね。しゃきっとしなさい!しゃきっと!」
純一「え、お、おはぁっ! ちょ、薫……っ! 首に手を入れんなよ……冷たい!!」
薫「ふふー! なに可愛らしく抵抗しちゃってんのよ~ ほれほれ~」こしょこしょ
純一「や、やめろって……そこは本当にだめだって──あはははははは!!!」
薫「相変らず背中弱いのねアンタ。それー」こしょこしょ
純一「ひゃひゃひゃ!わ、わかったから……言うから薫、や、やめて…あははは!!」
薫「ほんとにぃ~? 嘘だったらしょうちしないわよ~?」こしょこしょ
純一「う、うそついてんどうす、あははは!!!」
薫「んじゃ、おーしまい!」
純一「ははは……はぁ、なんだかどっと疲れが……」
薫「この薫さんと肩を並べるんだから、それぐらいどうってことないでしょ?」
純一「うん、まぁな……」
薫「──それで、どうしたのよ純一」
純一「………」
薫「話してくれるんでしょ。ほら、早く」
純一「や、やめろって……そこは本当にだめだって──あはははははは!!!」
薫「相変らず背中弱いのねアンタ。それー」こしょこしょ
純一「ひゃひゃひゃ!わ、わかったから……言うから薫、や、やめて…あははは!!」
薫「ほんとにぃ~? 嘘だったらしょうちしないわよ~?」こしょこしょ
純一「う、うそついてんどうす、あははは!!!」
薫「んじゃ、おーしまい!」
純一「ははは……はぁ、なんだかどっと疲れが……」
薫「この薫さんと肩を並べるんだから、それぐらいどうってことないでしょ?」
純一「うん、まぁな……」
薫「──それで、どうしたのよ純一」
純一「………」
薫「話してくれるんでしょ。ほら、早く」
純一「それは、だな……」
薫「うんうん」
純一「……お前の、転校のことなんだが……」
薫「転校?──それはまた今さらながらの話ね。それでそれで?」
純一「……えっと、あの……」
薫「うん?」
純一「それだけ、かな……?」
薫「…………」
純一「…………」
薫「………」
純一「………薫?」
薫「はぁああ!? え、それだけなの!?」
純一「え、うん……それだけだけど…?」
薫「うんうん」
純一「……お前の、転校のことなんだが……」
薫「転校?──それはまた今さらながらの話ね。それでそれで?」
純一「……えっと、あの……」
薫「うん?」
純一「それだけ、かな……?」
薫「…………」
純一「…………」
薫「………」
純一「………薫?」
薫「はぁああ!? え、それだけなの!?」
純一「え、うん……それだけだけど…?」
薫「なによーまったく……変にもったいぶるから、もっと凄いことだと思ったじゃない!」
純一「なっ……なんだよ、お前が転校するんだぞ!? これのどこか凄いことじゃないんだよ!」
薫「……ねぇ、純一。あたしからも聞きたいんだけどさ」
純一「な、なんだよ……」
薫「なんで、あたしが……あんただけにしか、転校するってこと言ってなかったと思う?」
純一「そ、それは……その、悪友だからか?」
薫「ちっがーうわよ。ほんっとあんたってばかよね」
純一「ば、ばかっていうなよ!」
薫「ばかよ、ばか。本物のばか」
純一「……そこまで言わなくてもいだろ別に……」
薫「すねないすねない……本当のことなんだから、今は黙って聞きなさいって」
純一「……わかった」
純一「なっ……なんだよ、お前が転校するんだぞ!? これのどこか凄いことじゃないんだよ!」
薫「……ねぇ、純一。あたしからも聞きたいんだけどさ」
純一「な、なんだよ……」
薫「なんで、あたしが……あんただけにしか、転校するってこと言ってなかったと思う?」
純一「そ、それは……その、悪友だからか?」
薫「ちっがーうわよ。ほんっとあんたってばかよね」
純一「ば、ばかっていうなよ!」
薫「ばかよ、ばか。本物のばか」
純一「……そこまで言わなくてもいだろ別に……」
薫「すねないすねない……本当のことなんだから、今は黙って聞きなさいって」
純一「……わかった」
薫「あたしがね、純一にしか転校する事をいってなかったのには理由があったの。
……まぁ、今はアンタが色々と言いふらかしてみんな知ってるけど」
純一「ま、まあそうだな……ごめんな薫」
純一(それら一切、僕は知らないけど……)
薫「いいのよ、別に。あたしもあたしで馬鹿だったし、アンタが気をまわしてくれた
おかげで……色々とスッキリ出来たしさ。そこは感謝してる」
純一「お、おう……」
薫「──でも、それと一緒にちょっと恨んでる」
純一「え……?」
薫「──ねぇ、なんであたしが絵を描き始めたのか知ってる?」
純一「えっと、知らないな……うん」
薫「でしょうね。ちゃんと言ってなかったし、言うつもりもなかったけど」
純一「おい」
薫「いいじゃないの。これから言うんだからさ」
……まぁ、今はアンタが色々と言いふらかしてみんな知ってるけど」
純一「ま、まあそうだな……ごめんな薫」
純一(それら一切、僕は知らないけど……)
薫「いいのよ、別に。あたしもあたしで馬鹿だったし、アンタが気をまわしてくれた
おかげで……色々とスッキリ出来たしさ。そこは感謝してる」
純一「お、おう……」
薫「──でも、それと一緒にちょっと恨んでる」
純一「え……?」
薫「──ねぇ、なんであたしが絵を描き始めたのか知ってる?」
純一「えっと、知らないな……うん」
薫「でしょうね。ちゃんと言ってなかったし、言うつもりもなかったけど」
純一「おい」
薫「いいじゃないの。これから言うんだからさ」
すっ……
薫「んん~!……あのね、今日はちょっと薫さん……色々と溜めこんでたの、
すっごく頑張ってアンタに告白するわー!」
薫「──ちゃんと聞いててね、純一」
純一「……わかった。ちゃんと聞いておく」
薫「てーんきゅ。あのね……純一、あたしはアンタが好きでした!」
純一「おう……ってえええ!?」
薫「ふふん、驚いてる驚いてるっ」
純一「え、でもおま……本気でか?」
薫「だから、言ってるじゃない。棚町 薫は──橘 純一が好きで好きで、
本当に好きでたまりません──でした。ってね」
薫「んん~!……あのね、今日はちょっと薫さん……色々と溜めこんでたの、
すっごく頑張ってアンタに告白するわー!」
薫「──ちゃんと聞いててね、純一」
純一「……わかった。ちゃんと聞いておく」
薫「てーんきゅ。あのね……純一、あたしはアンタが好きでした!」
純一「おう……ってえええ!?」
薫「ふふん、驚いてる驚いてるっ」
純一「え、でもおま……本気でか?」
薫「だから、言ってるじゃない。棚町 薫は──橘 純一が好きで好きで、
本当に好きでたまりません──でした。ってね」
>>143
それプジョル
それプジョル
純一「……おう。そうか」
薫「それでねー……確かにあたしは、アンタに振り向いて欲しかった。
色々と頑張ったけど、やっぱり友達っていう関係は壊せなかった」
純一「…………」
薫「色々と頑張ったのよ? いきなり抱きついたりとか、耳噛んでやったりとか…
アンタは全然、なにも感付いてくれなかったみたいだけどね~」
純一「そう、か……」
薫「そんでもって、絵なんか始めちゃってさぁ~……これもまた動機が不純!
ただただ、凄いあたしをアンタに見せつけてやるだけって話なのよ」
純一「……確かに、薫は凄いと思う。それは認めるさ」
薫「ふふん、てーんきゅ。
──でもね、それじゃダメだった。むしろ悪化してた」
薫「アンタとは距離が離れて行く一方だし、こっちはこっちでなんか受賞しちゃうしさ」
純一「…………」
薫「──だからそのうちに、あたしの心も色々と覚えちゃったのよ。
堪える方法とか、忘れる方法みたいな感じでさ」
薫「それでねー……確かにあたしは、アンタに振り向いて欲しかった。
色々と頑張ったけど、やっぱり友達っていう関係は壊せなかった」
純一「…………」
薫「色々と頑張ったのよ? いきなり抱きついたりとか、耳噛んでやったりとか…
アンタは全然、なにも感付いてくれなかったみたいだけどね~」
純一「そう、か……」
薫「そんでもって、絵なんか始めちゃってさぁ~……これもまた動機が不純!
ただただ、凄いあたしをアンタに見せつけてやるだけって話なのよ」
純一「……確かに、薫は凄いと思う。それは認めるさ」
薫「ふふん、てーんきゅ。
──でもね、それじゃダメだった。むしろ悪化してた」
薫「アンタとは距離が離れて行く一方だし、こっちはこっちでなんか受賞しちゃうしさ」
純一「…………」
薫「──だからそのうちに、あたしの心も色々と覚えちゃったのよ。
堪える方法とか、忘れる方法みたいな感じでさ」
薫「そうやって頑張ってるうちに──あたしはあたしで無くなった。
いや、別に悪い意味ではなくてよ?良い意味で、あたしじゃなくなったの」
純一「どういう意味だよ?」
薫「難しいこといっても、アンタじゃわかんないでしょ。軽く受け取んなさい。
実際、あたしだってよくわかってないし」
純一「なんだよそれ」
薫「あたしも純一と一緒で、ばかってことよ。ばか中の馬鹿。
そんな馬鹿でどうしようもないあたしは──最後に、アンタに呪いをかけて行こうって思ったの」
純一「呪い…? なんだよ、それ」
薫「それは──あたしって呪い。橘 純一を陥れるために、棚町 薫がかけるつもりだった呪い──」
薫「──例えばそう、急に転校した奴が……その旨を一人だけに伝えていたとしたら……どう思う?」
純一「……それは、一人だけの奴が……色々と悩み続けるだろうな。
なんで自分だけって──あ……」
薫「気付いたかしら? ふふ、そう。あたしはそのつもりで、アンタだけに伝えたの」
薫「──ここからいなくなっても、あたしをという存在を忘れないように。とびっきりの呪いを」
薫「アンタに、ね?」
いや、別に悪い意味ではなくてよ?良い意味で、あたしじゃなくなったの」
純一「どういう意味だよ?」
薫「難しいこといっても、アンタじゃわかんないでしょ。軽く受け取んなさい。
実際、あたしだってよくわかってないし」
純一「なんだよそれ」
薫「あたしも純一と一緒で、ばかってことよ。ばか中の馬鹿。
そんな馬鹿でどうしようもないあたしは──最後に、アンタに呪いをかけて行こうって思ったの」
純一「呪い…? なんだよ、それ」
薫「それは──あたしって呪い。橘 純一を陥れるために、棚町 薫がかけるつもりだった呪い──」
薫「──例えばそう、急に転校した奴が……その旨を一人だけに伝えていたとしたら……どう思う?」
純一「……それは、一人だけの奴が……色々と悩み続けるだろうな。
なんで自分だけって──あ……」
薫「気付いたかしら? ふふ、そう。あたしはそのつもりで、アンタだけに伝えたの」
薫「──ここからいなくなっても、あたしをという存在を忘れないように。とびっきりの呪いを」
薫「アンタに、ね?」
申し訳ありません
とても眠いので寝ます
明日の午後には来れると思いますので
保守のほうよろしくお願いします
残ってたら読みますので
とても眠いので寝ます
明日の午後には来れると思いますので
保守のほうよろしくお願いします
残ってたら読みますので
純一「……そんなことを、思ってたのか…」
薫「なーのに、アンタってば変に行動力あるしさ~
いつのまにか、みんなに知れ渡っててびっくりしたのよ?」
純一「…………」
薫「これじゃあ呪いの意味が無いって──これじゃあ、なにも残せないって」
純一「……馬鹿言うなよ。薫は薫だ、そんな真似しなくても僕が薫を忘れるなんてことは…」
薫「……ううん、忘れちゃうわ。きっと」
純一「薫……」
薫「確かに、アンタはあたしのこと忘れたりはしないと思う……でも、結局は忘れると思う。
あのときなにをしたかって、何をはなしたかって、アンタは常に覚えてはいないと思う」
純一「…………」
薫「だからこその……呪いだったのよ。いっつもあたしのことを忘れないようにして、
思い出を記憶として保存してほしくて……あたしは、呪いをかけたつもりだったの」
薫「ま、失敗しちゃったけど」
薫「なーのに、アンタってば変に行動力あるしさ~
いつのまにか、みんなに知れ渡っててびっくりしたのよ?」
純一「…………」
薫「これじゃあ呪いの意味が無いって──これじゃあ、なにも残せないって」
純一「……馬鹿言うなよ。薫は薫だ、そんな真似しなくても僕が薫を忘れるなんてことは…」
薫「……ううん、忘れちゃうわ。きっと」
純一「薫……」
薫「確かに、アンタはあたしのこと忘れたりはしないと思う……でも、結局は忘れると思う。
あのときなにをしたかって、何をはなしたかって、アンタは常に覚えてはいないと思う」
純一「…………」
薫「だからこその……呪いだったのよ。いっつもあたしのことを忘れないようにして、
思い出を記憶として保存してほしくて……あたしは、呪いをかけたつもりだったの」
薫「ま、失敗しちゃったけど」
>>147
ワロタww
ワロタww
薫「──これが、全部。あたしのあんたに──純一にずっと隠しておくつもりだった告白、おしまい!」
純一「…………」
薫「なに、湿気た面してんのよ。今、そんな表情をするのはあたしのほうでしょ」
純一「……薫…」
薫「んー?なに、純一」
純一「なんで、今日……それを言おうって思ったんだ…?」
薫「ん?ん~……なんでかしらねぇ。とりあえず、あたし明日には外国に行くでしょ?
だから──」
純一「へっ!? ほんとにか!?」
薫「本当にかって……ちょっとちょっと。なに忘れてんのよ! お別れパーティの時、いったじゃないのっ」
純一「へ……あ、ああそうだなっ!確かに言ってた!」
薫「………?」
純一「あ、あはは……はは…」
純一「…………」
薫「なに、湿気た面してんのよ。今、そんな表情をするのはあたしのほうでしょ」
純一「……薫…」
薫「んー?なに、純一」
純一「なんで、今日……それを言おうって思ったんだ…?」
薫「ん?ん~……なんでかしらねぇ。とりあえず、あたし明日には外国に行くでしょ?
だから──」
純一「へっ!? ほんとにか!?」
薫「本当にかって……ちょっとちょっと。なに忘れてんのよ! お別れパーティの時、いったじゃないのっ」
純一「へ……あ、ああそうだなっ!確かに言ってた!」
薫「………?」
純一「あ、あはは……はは…」
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