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元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」
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昼休み
純一「はぁ~……」
純一「……梅原や田中さん、高橋先生は謝ったら許してくれた……でも」
純一「……僕は、確かに正気なんだ……」
純一「ちゃんと昨日までの記憶だってある。みんなと仲良く会話して、放課後会ったり、
お昼ご飯食べた時のメニューだって覚えてる……」
純一「──なのに、僕が記憶しているのは……去年の十二月中旬まで」
純一「どうなってるんだ……本当に、僕が一体なにをしたっていうんだよ………」
純一「周りも変わってしまってるし、薫も……そして、森島先輩、も…………」
純一「………だめだ…考えても、なにもわからない……本当に、気が狂いそうだ………」
純一「……ってあれ?あれは──」
テラス
純一「おーい、美也……」
美也「……あ、にぃに…」
純一「はぁ~……」
純一「……梅原や田中さん、高橋先生は謝ったら許してくれた……でも」
純一「……僕は、確かに正気なんだ……」
純一「ちゃんと昨日までの記憶だってある。みんなと仲良く会話して、放課後会ったり、
お昼ご飯食べた時のメニューだって覚えてる……」
純一「──なのに、僕が記憶しているのは……去年の十二月中旬まで」
純一「どうなってるんだ……本当に、僕が一体なにをしたっていうんだよ………」
純一「周りも変わってしまってるし、薫も……そして、森島先輩、も…………」
純一「………だめだ…考えても、なにもわからない……本当に、気が狂いそうだ………」
純一「……ってあれ?あれは──」
テラス
純一「おーい、美也……」
美也「……あ、にぃに…」
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 ̄|l___|| *==== r」 [] cx \ / ⌒ ⌒ ヽ ゆ・・・夢だったお・・・
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[]|| [] | | ハ u /Z〈 ,ニr‐=〈 l .| |
|| | | ァ 7 .ト、ァ'゚/ ハ八___j|
__ チ ______________|_| ___/ L.i゚/ / | ミゝー'"`ー‐- 、-- 、__
チ ───── 、 / r'二>ー 、 / ̄`ヽ、| 、  ̄
チ \ ,. -‐'ー-(_、_f´ ̄`ヽУ ヘ、_`ー、
・ × \ ,. -‐'"´: : : : : : : : : :`^ー'´^`~'ヽ、 '"  ̄`ヽ
. ・ \ ,.-‐'"´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ヽ
純一「こんなところで、なにをしてるんだよ……弁当を食べてる様子でもないし」
美也「うん……食べるつもりだったんだけどね…。ちょっとあってさ」
純一「……どうしたんだよ? 朝はあんなに元気だったじゃないか……」
美也「……うん。そう、なんだけど…………」
純一「……とりあえず、にぃにとして妹の話は聞くぞ?」
美也「………本当に?」
純一「お、おう……どうしたんだよ。今日、なにかあったのか?」
美也「ううん、するつもりだったの……今日はみんなで久しぶりにご飯食べるって約束してて…」
純一「みんな? すると……七咲とか、中多さんとか?」
美也「うん……でも、それがだめになっちゃってさ……こうやって一人でテラスにいるんだ」
純一「だめになったって……あんなに仲良かったじゃないか。断られでもしたのか?」
美也「…………」
美也「うん……食べるつもりだったんだけどね…。ちょっとあってさ」
純一「……どうしたんだよ? 朝はあんなに元気だったじゃないか……」
美也「……うん。そう、なんだけど…………」
純一「……とりあえず、にぃにとして妹の話は聞くぞ?」
美也「………本当に?」
純一「お、おう……どうしたんだよ。今日、なにかあったのか?」
美也「ううん、するつもりだったの……今日はみんなで久しぶりにご飯食べるって約束してて…」
純一「みんな? すると……七咲とか、中多さんとか?」
美也「うん……でも、それがだめになっちゃってさ……こうやって一人でテラスにいるんだ」
純一「だめになったって……あんなに仲良かったじゃないか。断られでもしたのか?」
美也「…………」
>>62
今すぐ屋上に来い
今すぐ屋上に来い
美也「……ねぇ、にぃに。最近、紗江ちゃんと会ったことある…?」
純一「中多さん?──え、最近……っていうとその……」
純一(それは、僕が聞きたいよ……〝最近〟って言葉がこんなに怖く感じるなんて……)
美也「……とりあえず、みゃーは最近、紗江ちゃんのこと見てないよ」
純一「お、おいおい……見てないって…同じクラスだろ?」
美也「………出てないの、最近」
純一「え?」
美也「だから……紗江ちゃん、授業にでてないの」
純一「ば、馬鹿言うなよ……! あの中多さんだぞ!? お利口さんで、可愛らしい中多さんが授業サボるなんて……っ!」
美也「……みゃーもそう思う。でも、そう思ってたのは去年まで…」
純一「……どういうこと、だよ…」
美也「知らないの? けっこう輝日東高では有名だと思うよ……アニメ研究部…しらない?」
純一「アニメ、研究部……?」
純一「中多さん?──え、最近……っていうとその……」
純一(それは、僕が聞きたいよ……〝最近〟って言葉がこんなに怖く感じるなんて……)
美也「……とりあえず、みゃーは最近、紗江ちゃんのこと見てないよ」
純一「お、おいおい……見てないって…同じクラスだろ?」
美也「………出てないの、最近」
純一「え?」
美也「だから……紗江ちゃん、授業にでてないの」
純一「ば、馬鹿言うなよ……! あの中多さんだぞ!? お利口さんで、可愛らしい中多さんが授業サボるなんて……っ!」
美也「……みゃーもそう思う。でも、そう思ってたのは去年まで…」
純一「……どういうこと、だよ…」
美也「知らないの? けっこう輝日東高では有名だと思うよ……アニメ研究部…しらない?」
純一「アニメ、研究部……?」
美也「うん……そこに入ってから紗江ちゃん、色々と変わっちゃって……今はみゃーともそんなに話すこともないよ…」
純一「え、そんなわけ……だってあんなにも美也と仲良しだったじゃないか…」
美也「…………そうだね、ほんとに仲良しだったのに…どうしてこうなったんだろ」
純一「今日も、中多さんはきてないのか……?」
美也「うん……今日は来るって、昨日、街で会った時に言われて……久しぶりに紗江ちゃんと喋って嬉しかったのに……」
純一「……………」
美也「でも、今日はきてないんだよ……全然、姿も見てない……たぶんだけど、またあの男の人たちと一緒に出かけてるんだ…」
純一「お、男の人たち……?」
美也「アニメ研究部の人……はぁ、でもみゃーはちょっとこんなことになるって思ってはいたんだよ、にぃに…
だから、そんなに悲しそうな顔しないでね」
純一「……そうか」
美也「だって、本当に最近は……みんなとおしゃべりできてなくて…逢ちゃんとも最近は喋ってないし」
純一「七咲ともか?」
美也「……逢ちゃんは部活が、ね。色々と最近、不調が続いてるみたいで……それで塚原先輩が付きっ切りで練習してるみたい。
だからみゃーも誘いにくくて…」
純一「え、そんなわけ……だってあんなにも美也と仲良しだったじゃないか…」
美也「…………そうだね、ほんとに仲良しだったのに…どうしてこうなったんだろ」
純一「今日も、中多さんはきてないのか……?」
美也「うん……今日は来るって、昨日、街で会った時に言われて……久しぶりに紗江ちゃんと喋って嬉しかったのに……」
純一「……………」
美也「でも、今日はきてないんだよ……全然、姿も見てない……たぶんだけど、またあの男の人たちと一緒に出かけてるんだ…」
純一「お、男の人たち……?」
美也「アニメ研究部の人……はぁ、でもみゃーはちょっとこんなことになるって思ってはいたんだよ、にぃに…
だから、そんなに悲しそうな顔しないでね」
純一「……そうか」
美也「だって、本当に最近は……みんなとおしゃべりできてなくて…逢ちゃんとも最近は喋ってないし」
純一「七咲ともか?」
美也「……逢ちゃんは部活が、ね。色々と最近、不調が続いてるみたいで……それで塚原先輩が付きっ切りで練習してるみたい。
だからみゃーも誘いにくくて…」
純一「そうか、七咲……部活頑張ってるんだな…」
純一(……本当に、これはどういうことなんだ……みんな、みんな変わってしまってる……
もう、僕が悪いのだろうか……この僕がいること自体が、存在してるのが悪いのかな──)
美也「………」じっ
純一「……ん? どうした、急にこっちみつめて…」
美也「ねぇ、にぃに」
純一「なんだよ、どうした?」
美也「……にぃには、離れていったりしないよね?」
純一「ば、馬鹿なこと言うなよ……僕が美也の前からどっかいくなんてありえるか?」
美也「──そうだけど、そうなんだけど……でも、みゃーはそう思って……
みんなと離れ離れになりつつあるよ……こうやって、一人でご飯を食べてるよ……」
純一「美也……」
美也「──お願いにぃに。にぃにだけは、にぃにだけでも……みゃーから離れないでね」
純一「あ、ああ……わかった。と、とりあえず……一緒に飯食べるか?」
美也「……うん」
純一(……本当に、これはどういうことなんだ……みんな、みんな変わってしまってる……
もう、僕が悪いのだろうか……この僕がいること自体が、存在してるのが悪いのかな──)
美也「………」じっ
純一「……ん? どうした、急にこっちみつめて…」
美也「ねぇ、にぃに」
純一「なんだよ、どうした?」
美也「……にぃには、離れていったりしないよね?」
純一「ば、馬鹿なこと言うなよ……僕が美也の前からどっかいくなんてありえるか?」
美也「──そうだけど、そうなんだけど……でも、みゃーはそう思って……
みんなと離れ離れになりつつあるよ……こうやって、一人でご飯を食べてるよ……」
純一「美也……」
美也「──お願いにぃに。にぃにだけは、にぃにだけでも……みゃーから離れないでね」
純一「あ、ああ……わかった。と、とりあえず……一緒に飯食べるか?」
美也「……うん」
ラブリーは疎遠でもロミオとは付き合わねえよ……付き合わねえよ……
放課後・廊下
純一「………………」すたすた
純一「……………」すたすた
「──ねぇ、昨日のmステみたぁ?」
「──みたみた、でてたよねぇ!すごーい!」
純一「…………」すたすた…
「──おんなじ学校の子がでてるって本当に凄いよね!」
「──そうそう!だって私と同じクラスのあの子がだよ!」
純一「………」すた…
「──そうだよねぇ!だってあの─」
「──梨穂子ちゃんが……」
純一「っ!……」
純一「ちょ、ちょっとそこの……!」
女の子A「え……なに、どうしたの?」
純一「い、いま……梨穂子の名前言わなかった…ッ!?」
純一「………………」すたすた
純一「……………」すたすた
「──ねぇ、昨日のmステみたぁ?」
「──みたみた、でてたよねぇ!すごーい!」
純一「…………」すたすた…
「──おんなじ学校の子がでてるって本当に凄いよね!」
「──そうそう!だって私と同じクラスのあの子がだよ!」
純一「………」すた…
「──そうだよねぇ!だってあの─」
「──梨穂子ちゃんが……」
純一「っ!……」
純一「ちょ、ちょっとそこの……!」
女の子A「え……なに、どうしたの?」
純一「い、いま……梨穂子の名前言わなかった…ッ!?」
女の子A「え、うん……言ったけど」
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークのRIHOKOのcdだけど……」
純一「CD……?RIHOKO……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークのRIHOKOのcdだけど……」
純一「CD……?RIHOKO……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
>>79訂正
女の子A「え、うん……言ったけど」
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークの桜井リホのcdだけど……」
純一「CD……?桜井、リホ……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
女の子A「え、うん……言ったけど」
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークの桜井リホのcdだけど……」
純一「CD……?桜井、リホ……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
純一「………………」
純一「………なに、が…もう……僕、は…」
純一「………………」
純一「…………」
純一「……」
純一「…」
純一「────────」
公園
純一 ふらふら…
純一「………」
純一「……ベンチ、……」すとん
純一「……………」
純一「………なに、が…もう……僕、は…」
純一「………………」
純一「…………」
純一「……」
純一「…」
純一「────────」
公園
純一 ふらふら…
純一「………」
純一「……ベンチ、……」すとん
純一「……………」
純一「…………」
純一「みんな…みんな、変わってしまった…僕が知らないうちに、全てが僕から遠ざかってしまっていた…」
純一「僕の、僕の知らない数日間で……なにもかも、僕の手が届かない場所に…みんな、みんな……」
純一「森島先輩も……薫も、絢辻さんだって」
純一「中多さんも……七咲も…そして、梨穂子も……」
純一「僕の知らない、僕の知ってない彼女たちになってた……でも、これが現実で……」
純一「僕だけが、違う現実………」
純一「ッ……どういうことなんだよっ……僕は、僕はただ…っ!!」
純一「あの時のっ……あの時のことを忘れようと、忘れようと……した……だけ、なのに……」
純一「しただけ……なのに……」
純一「…………」
純一「……僕は、おかしいのだろうか」
純一「みんな…みんな、変わってしまった…僕が知らないうちに、全てが僕から遠ざかってしまっていた…」
純一「僕の、僕の知らない数日間で……なにもかも、僕の手が届かない場所に…みんな、みんな……」
純一「森島先輩も……薫も、絢辻さんだって」
純一「中多さんも……七咲も…そして、梨穂子も……」
純一「僕の知らない、僕の知ってない彼女たちになってた……でも、これが現実で……」
純一「僕だけが、違う現実………」
純一「ッ……どういうことなんだよっ……僕は、僕はただ…っ!!」
純一「あの時のっ……あの時のことを忘れようと、忘れようと……した……だけ、なのに……」
純一「しただけ……なのに……」
純一「…………」
純一「……僕は、おかしいのだろうか」
純一「独り、知らない場所にいて……知らない現実を知って……」
純一「こうやって……なにもかもしらない自分が……全て悪いんだろうか…」
純一「彼女たちの……色々な部分をすっかり忘れてる自分が、自分が……僕が…」
純一「忘れてしまってる……僕が……」
純一「……居なくなってしまえばいいのだろうか……」
純一「………………」
純一(──僕だけが間違ってる。みんなが合っていて、僕だけが外れている)
純一(──みんな色々な考えを持って、今を生きているのに……僕は違ってしまっている)
純一「…………」すっ…
純一「…………」すたすた…
純一「……」すた…
純一「……もう、もう……だめだ。耐えきれない、僕は……僕はこうやって一人でいるのは…」
純一「もう、無理だよ……」
純一「こうやって……なにもかもしらない自分が……全て悪いんだろうか…」
純一「彼女たちの……色々な部分をすっかり忘れてる自分が、自分が……僕が…」
純一「忘れてしまってる……僕が……」
純一「……居なくなってしまえばいいのだろうか……」
純一「………………」
純一(──僕だけが間違ってる。みんなが合っていて、僕だけが外れている)
純一(──みんな色々な考えを持って、今を生きているのに……僕は違ってしまっている)
純一「…………」すっ…
純一「…………」すたすた…
純一「……」すた…
純一「……もう、もう……だめだ。耐えきれない、僕は……僕はこうやって一人でいるのは…」
純一「もう、無理だよ……」
純一「もう、ここから逃げ出したい……僕は無理だ……」
純一「忘れよう……全部、全部しらないことにして……僕はもう、いなくなればいい……」
純一「……」
純一「……そうだよ、そうすれば……例えば、ここから……ちょっと踏み出せば…ここからでも──」
純一「──ここから、居なくなれる……」
純一「もう、なにも後悔なんてない……全部終わってしまったんだから……そう、全部」
『……にぃには、離れていったりしないよね?』
純一「ッ……ごめん、美也……僕は、約束は守れそうに……」
純一「……ないよ」
すっ……
純一「忘れよう……全部、全部しらないことにして……僕はもう、いなくなればいい……」
純一「……」
純一「……そうだよ、そうすれば……例えば、ここから……ちょっと踏み出せば…ここからでも──」
純一「──ここから、居なくなれる……」
純一「もう、なにも後悔なんてない……全部終わってしまったんだから……そう、全部」
『……にぃには、離れていったりしないよね?』
純一「ッ……ごめん、美也……僕は、約束は守れそうに……」
純一「……ないよ」
すっ……
ばきっ!
純一「──……ん?ってうぉおおお!? なんか急に乗り出そうとした柵が折れ──」どしん
純一「あたた……なんだ急に、こんなに柵ってもろいものなのか……?」さすさす…
純一「………」さす…
純一「──なんだ、これ?」
純一「ベンチの下に……手紙…?」
純一「…………」きょろきょろ
純一「……誰かの落としものって訳じゃないよな──」ぺら
純一「──え? なんで……」
橘 純一様へ
純一「ぼ、僕の名前が書いてあるんだ……?」
純一「………」
純一「……読んで、みるか…?」かさかさ…
純一「でも、誰か僕と同じ同姓同名の人のやつかも……」かさ…
純一「…………っ」
純一「──……ん?ってうぉおおお!? なんか急に乗り出そうとした柵が折れ──」どしん
純一「あたた……なんだ急に、こんなに柵ってもろいものなのか……?」さすさす…
純一「………」さす…
純一「──なんだ、これ?」
純一「ベンチの下に……手紙…?」
純一「…………」きょろきょろ
純一「……誰かの落としものって訳じゃないよな──」ぺら
純一「──え? なんで……」
橘 純一様へ
純一「ぼ、僕の名前が書いてあるんだ……?」
純一「………」
純一「……読んで、みるか…?」かさかさ…
純一「でも、誰か僕と同じ同姓同名の人のやつかも……」かさ…
純一「…………っ」
>>90
おう!早く帰ってこいよ
おう!早く帰ってこいよ
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ヽr= r== \: : :レ.:.:.:/.:.:.:.:l シェンパーイ・・・
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(:人 ノ.:.ノ )ノ ノ.:.:.:ノ
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)) く.:.:.:.:.::)ノ: : : : : \ )ノ.:)
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純一「……読んでみよう」かさっ
『橘 純一様
必要なことはまだ残っています。
なんでも諦めてはだめです。
無知に囚われてはだめです。
頑なな勇気をもってください。
貴方は失ってはいません。
金の仮面より』
純一「………」
純一「なんだこれ……と、とにかく僕を勇気づけたいってことはわかったけど…」
純一「──でもまてよ、これって僕の境遇をわかっているってことじゃないか……!?」
純一「まるで……僕がここにくることが分かってたのかのように、手紙が置いてあって……」
純一「それに、この内容だ……」
純一「…………」
純一「……とりあえず、今日は帰ろう……美也も心配しているはずだ…」
『橘 純一様
必要なことはまだ残っています。
なんでも諦めてはだめです。
無知に囚われてはだめです。
頑なな勇気をもってください。
貴方は失ってはいません。
金の仮面より』
純一「………」
純一「なんだこれ……と、とにかく僕を勇気づけたいってことはわかったけど…」
純一「──でもまてよ、これって僕の境遇をわかっているってことじゃないか……!?」
純一「まるで……僕がここにくることが分かってたのかのように、手紙が置いてあって……」
純一「それに、この内容だ……」
純一「…………」
純一「……とりあえず、今日は帰ろう……美也も心配しているはずだ…」
自宅
純一「ただいま……」
美也「あ、にぃに。おそかったねー」
純一「あ、うん……ご飯もう食べたのか?」
美也「ううん、今日はにぃにと一緒に食べようって思って待ってたんだよ~」
純一「…………」
美也「ま。それだけ待った分……みゃーはにぃにからおかずをもらう予定だけどね~にししっ!」
純一「……美也…」すたすた…
美也「んー? どうしたのにぃ──ってきゃっ」
純一「…………」ぎゅ…
美也「……にぃに? ちょっと、いたいよ…」
純一「──ごめん、美也……僕、僕……どこにも行かないからな……っ」
美也「………にぃに? 泣いてるの?」
純一「…………」ぎゅう
美也「……ふぅ、ほーらにぃに…泣かないの。よしよし~」
純一「ただいま……」
美也「あ、にぃに。おそかったねー」
純一「あ、うん……ご飯もう食べたのか?」
美也「ううん、今日はにぃにと一緒に食べようって思って待ってたんだよ~」
純一「…………」
美也「ま。それだけ待った分……みゃーはにぃにからおかずをもらう予定だけどね~にししっ!」
純一「……美也…」すたすた…
美也「んー? どうしたのにぃ──ってきゃっ」
純一「…………」ぎゅ…
美也「……にぃに? ちょっと、いたいよ…」
純一「──ごめん、美也……僕、僕……どこにも行かないからな……っ」
美也「………にぃに? 泣いてるの?」
純一「…………」ぎゅう
美也「……ふぅ、ほーらにぃに…泣かないの。よしよし~」
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