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元スレ紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」
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男(女)「こういうことだ」
男(女)「お前の力は全て――この部屋の中でしか使われない」
紳士「……」
男(女)「お前は何でもできるわけじゃない」
男(女)「結局、この部屋の中でしか力を使えないんだ」
紳士「……ではなぜ、貴方は外に出る事ができるのか」
男(女)「言うだろうと思った。……だがそれはその前にもう一つ、確認をしてから答える」
紳士「……」
男(女)「部屋を、女のものに変えてみろ」
しゅん、と音を立てて、あのシンプルな女性の部屋になる
男(女)「……では、俺のものに、戻してくれ」
部屋が、戻る
男(女)「……うむ」
男(女)「では――これ以外のものにしてみろ」
紳士「――ッ」
男(女)「お前の力は全て――この部屋の中でしか使われない」
紳士「……」
男(女)「お前は何でもできるわけじゃない」
男(女)「結局、この部屋の中でしか力を使えないんだ」
紳士「……ではなぜ、貴方は外に出る事ができるのか」
男(女)「言うだろうと思った。……だがそれはその前にもう一つ、確認をしてから答える」
紳士「……」
男(女)「部屋を、女のものに変えてみろ」
しゅん、と音を立てて、あのシンプルな女性の部屋になる
男(女)「……では、俺のものに、戻してくれ」
部屋が、戻る
男(女)「……うむ」
男(女)「では――これ以外のものにしてみろ」
紳士「――ッ」
男(女)「……できないのか」
紳士「……」
男(女)「やはり、な」
男(女)「思ったとおりだ。これで答えは分かったな」
紳士「……」
男(女)「この部屋もまた、俺と同じだという事だ」
男(女)「まさにお前が言った“貴方を男から女に変えたように”というわけだ」
男(女)「つまりそう、この部屋は――」
男(女)「――“本来の私”の、部屋だ」
紳士「……」
男(女)「やはり、な」
男(女)「思ったとおりだ。これで答えは分かったな」
紳士「……」
男(女)「この部屋もまた、俺と同じだという事だ」
男(女)「まさにお前が言った“貴方を男から女に変えたように”というわけだ」
男(女)「つまりそう、この部屋は――」
男(女)「――“本来の私”の、部屋だ」
>>656
もともと真の女の部屋が正とか?
もともと真の女の部屋が正とか?
>>658
そう
そう
紳士「もう、分かっていて言っているようですね」
紳士「……ならば、答えましょう」
紳士「その通り。この部屋は貴方の言う“本来の私”の部屋。……正解、です」
男(女)「そうだな」
この部屋の事を、俺は完全に確信した
男(女)「……だが、それだけではお前は詰められない」
男「こっちの姿も、説明しなくちゃな」
紳士「……」
男「なあ。俺、死んだんだよな?」
紳士「……」
男「なのに俺はここにいるな」
男「なら、ここにいる俺は――誰だろうな?」
紳士「……ならば、答えましょう」
紳士「その通り。この部屋は貴方の言う“本来の私”の部屋。……正解、です」
男(女)「そうだな」
この部屋の事を、俺は完全に確信した
男(女)「……だが、それだけではお前は詰められない」
男「こっちの姿も、説明しなくちゃな」
紳士「……」
男「なあ。俺、死んだんだよな?」
紳士「……」
男「なのに俺はここにいるな」
男「なら、ここにいる俺は――誰だろうな?」
紳士「……貴方は、貴方です」
男「そうだ」
男「“この俺”は、死んでいない」
紳士「……」
男「なぜ?」
男「……もうここまでくれば言わずもがな、だな」
男「この部屋には、今確認したように二つの部屋が存在した、逆を返せば二つしかない」
男「そして、それぞれの部屋には一人ずつの人間、つまり“俺”と“本来の私”が存在する」
男「――この部屋は、重なっているんだ」
男「『“本来の私”がいるはずのこの部屋』と『“俺”が死なずに生きて過ごしたこの部屋』とで」
男「……そうだな?」
紳士「……く……っ」
男「そうだ」
男「“この俺”は、死んでいない」
紳士「……」
男「なぜ?」
男「……もうここまでくれば言わずもがな、だな」
男「この部屋には、今確認したように二つの部屋が存在した、逆を返せば二つしかない」
男「そして、それぞれの部屋には一人ずつの人間、つまり“俺”と“本来の私”が存在する」
男「――この部屋は、重なっているんだ」
男「『“本来の私”がいるはずのこの部屋』と『“俺”が死なずに生きて過ごしたこの部屋』とで」
男「……そうだな?」
紳士「……く……っ」
紳士「……正解です」
男「そうだな」
男「俺はダブルブッキングの件で、薄々考えていたこの可能性に確信を持った」
男「もとより、この部屋には二人の人間のどちらかが存在する可能性があったんだ」
男「一人は俺。そして、もう一人こそおそらく……、“本来の私”だろう」
紳士「……はい」
男「そうでないと、説明がつかないからな」
男「こういうのは得意じゃないんだが……」
男「いわゆるこれは……パラレルワールド、というやつであってるか」
紳士「……、……」
紳士「その、通り……!」
男「そうだな」
男「俺はダブルブッキングの件で、薄々考えていたこの可能性に確信を持った」
男「もとより、この部屋には二人の人間のどちらかが存在する可能性があったんだ」
男「一人は俺。そして、もう一人こそおそらく……、“本来の私”だろう」
紳士「……はい」
男「そうでないと、説明がつかないからな」
男「こういうのは得意じゃないんだが……」
男「いわゆるこれは……パラレルワールド、というやつであってるか」
紳士「……、……」
紳士「その、通り……!」
紳士「いやはや、すばらしい。解かれてしまいましたね」
紳士「嬉しくて、……笑ってしまいそうだ」
男「む……?」
紳士「いえ、なんでも。さあ、続きをお聞かせください」
男「……」
男(こいつ、まだ何か隠してる……!?)
嫌な悪寒が走るが、俺は続きを述べ続けるしかなかった
男「と、とにかく。ならば俺が外に出られるのも簡単に説明がつくな」
男「重なったこの部屋が、丁度二つの世界を行き来できる場所という事だ」
男(女)「こっちの姿で外に出れるのは、元から“私”が存在する世界だからだ」
紳士「はい、その通り。正解です」
男(女)「……」
紳士「嬉しくて、……笑ってしまいそうだ」
男「む……?」
紳士「いえ、なんでも。さあ、続きをお聞かせください」
男「……」
男(こいつ、まだ何か隠してる……!?)
嫌な悪寒が走るが、俺は続きを述べ続けるしかなかった
男「と、とにかく。ならば俺が外に出られるのも簡単に説明がつくな」
男「重なったこの部屋が、丁度二つの世界を行き来できる場所という事だ」
男(女)「こっちの姿で外に出れるのは、元から“私”が存在する世界だからだ」
紳士「はい、その通り。正解です」
男(女)「……」
お、帰って来てみれば>>1が帰って来てるではないか!
支援。
支援。
つまり部屋がパラレルワールドのトンネルになってたということでFA?
男「あ、いや、“俺”では外にでられなかったか……」
紳士「さあ、どうでしょう」
男「……?」
なんだ、この感覚
男「……ま、まあなんだ、つまりこういうことだ」
男「お前がよくわからん力で二つの世界をつなげられるやつで……」
男「世界はパラレルワールドで……、この部屋は重なっていて……」
口が、渇く
男「“本来の私”は、保健室の先生で、俺とダブルブッキングした相手で……」
男「それに俺が成り代わって過ごしていた……」
男「そ、それが、答え、だろ……?」
紳士「……」
男「答え、だろ……?」
紳士はただ、微笑んだ
紳士「さあ、どうでしょう」
男「……?」
なんだ、この感覚
男「……ま、まあなんだ、つまりこういうことだ」
男「お前がよくわからん力で二つの世界をつなげられるやつで……」
男「世界はパラレルワールドで……、この部屋は重なっていて……」
口が、渇く
男「“本来の私”は、保健室の先生で、俺とダブルブッキングした相手で……」
男「それに俺が成り代わって過ごしていた……」
男「そ、それが、答え、だろ……?」
紳士「……」
男「答え、だろ……?」
紳士はただ、微笑んだ
この>>1…
…できる!!
…できる!!
男「……」
俺は彼を一瞥すると、玄関へ向かった
がちゃり
男「――ッ!?」
扉は、あっけなく開いた
それは別段俺の理屈を覆すものではなかった
むしろ安堵をもたらすはすのものであったのだが……
男「どういう、ことだ……」
不思議とそれは、恐怖になる
紳士「……どうもなにも、出られるだけ、ですよ」
男「で、出られないんじゃなかったのか」
紳士「あの時は、出られなかったですね」
紳士「覚えていますか」
紳士「あの時私、『今男の姿で外に出れなかった事は、いい機会でしたね』と、言いましたよね」
俺は彼を一瞥すると、玄関へ向かった
がちゃり
男「――ッ!?」
扉は、あっけなく開いた
それは別段俺の理屈を覆すものではなかった
むしろ安堵をもたらすはすのものであったのだが……
男「どういう、ことだ……」
不思議とそれは、恐怖になる
紳士「……どうもなにも、出られるだけ、ですよ」
男「で、出られないんじゃなかったのか」
紳士「あの時は、出られなかったですね」
紳士「覚えていますか」
紳士「あの時私、『今男の姿で外に出れなかった事は、いい機会でしたね』と、言いましたよね」
男「な……」
今このとき聞くと、まるでその言動は
「普通は出られるのに、あの時は丁度でられなかった、タイミングがよかった」
といいたげではないか……
男「……」
俺は勘違いをしていのか
「閉じ込められたのか」という問いに「いいえ」と答えたのは
女の姿なら外にでられるからだ、という意味だと思ったのに
「今男~」という言葉だって、俺が間違っていた事を気づかせてくれるいい機会だったじゃないか
という意味だと、思っていたのに
紳士「勘違いとは、よくあるものです」
男「お前……、わざと……」
紳士「嘘はついていませんよ」
男「……」
底が、まるで見えなかった
今このとき聞くと、まるでその言動は
「普通は出られるのに、あの時は丁度でられなかった、タイミングがよかった」
といいたげではないか……
男「……」
俺は勘違いをしていのか
「閉じ込められたのか」という問いに「いいえ」と答えたのは
女の姿なら外にでられるからだ、という意味だと思ったのに
「今男~」という言葉だって、俺が間違っていた事を気づかせてくれるいい機会だったじゃないか
という意味だと、思っていたのに
紳士「勘違いとは、よくあるものです」
男「お前……、わざと……」
紳士「嘘はついていませんよ」
男「……」
底が、まるで見えなかった
>>696
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