私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
金髪「ばらしちゃいますよ……?」
栗毛「ひっ……ぃっ……」
少女はもう、分かっていた
手の内で膨れるそれが、もう彼女の求める問いに答えていたからだ
それでも、声を、聞きたかった
――いや、言わせたかった
栗毛「きもち、い、い……です……っ」
少年は羞恥に、頬を紅く染める
金髪「ふふっ」
その言葉で、少女の知覚しない感覚が満たされる
嗜虐心と、支配欲
じくり、と腿の内が震える
少女は少年の頤に手を当てて、そっと顔を上げた
金髪「良い子、ね」
栗毛「ひっ……ぃっ……」
少女はもう、分かっていた
手の内で膨れるそれが、もう彼女の求める問いに答えていたからだ
それでも、声を、聞きたかった
――いや、言わせたかった
栗毛「きもち、い、い……です……っ」
少年は羞恥に、頬を紅く染める
金髪「ふふっ」
その言葉で、少女の知覚しない感覚が満たされる
嗜虐心と、支配欲
じくり、と腿の内が震える
少女は少年の頤に手を当てて、そっと顔を上げた
金髪「良い子、ね」
金髪「ねえ。いつもこんなふうにしていたの……?」
金髪「体育の時や、プールの時」
金髪「いいえきっと、普通の授業のなかでも……」
金髪「女の子達が回りを囲む中で一人、貴方はこんなふうに、求めていたの……?」
栗毛「ち、ちが……」
金髪「嘘は、ダメです」
少女はきゅっとしめるように、ソレを掴んだ
栗毛「うっ……うぅぁっ」
金髪「そうなのね……?」
栗毛「…………は、ぃ……」
金髪「ふふ。褒美よ」
少女は少年の耳元を、きらりと唾液の光るその舌で、舐めた
金髪「体育の時や、プールの時」
金髪「いいえきっと、普通の授業のなかでも……」
金髪「女の子達が回りを囲む中で一人、貴方はこんなふうに、求めていたの……?」
栗毛「ち、ちが……」
金髪「嘘は、ダメです」
少女はきゅっとしめるように、ソレを掴んだ
栗毛「うっ……うぅぁっ」
金髪「そうなのね……?」
栗毛「…………は、ぃ……」
金髪「ふふ。褒美よ」
少女は少年の耳元を、きらりと唾液の光るその舌で、舐めた
栗毛「はぁ……ぁ」
肺から空気がもれ出るような嬌声
それを聞くだけで、少女はじくん、じくんと、自信の内側の蠢きを感じていた
少年は、何かをもとめるように、足を捩る
金髪「何がほしいのです……?」
栗毛「な、なに……も……っ」
金髪「嘘はダメだといっているのに」
少女はもう、それの扱いを心得始めていた
さすっていたその手を、ぴたりと止める
栗毛「ぁっ……、くう……」
無くなった感覚に縋るような声のあとに、悔しさをにじませる呻き
金髪「ああ……」
彼のことを、支配している
ぞくり、と少女の体が、震えた
肺から空気がもれ出るような嬌声
それを聞くだけで、少女はじくん、じくんと、自信の内側の蠢きを感じていた
少年は、何かをもとめるように、足を捩る
金髪「何がほしいのです……?」
栗毛「な、なに……も……っ」
金髪「嘘はダメだといっているのに」
少女はもう、それの扱いを心得始めていた
さすっていたその手を、ぴたりと止める
栗毛「ぁっ……、くう……」
無くなった感覚に縋るような声のあとに、悔しさをにじませる呻き
金髪「ああ……」
彼のことを、支配している
ぞくり、と少女の体が、震えた
学校の制服は、ブレザーだ
少女はその前ボタンを、片手ではずす
栗毛「ぁっ……」
すぐにブレザーの前は開かれた
そのまま、シャツのボタンにも手をかける
金髪「ふ、ふふ……」
全てが外れると、少年の肌があらわになった
少女はその肌を撫でる
這うごとにあがる彼の声が、心地よかった
金髪「そうれ」
栗毛「……っっ!」
胸の突起へ触れると、彼はもう、声すら上げずに背を反らせた
じわりじわりと、その周囲をなぞる
ツメで、引っ掛ける
そんなふうに弄ぶ事が、たまらなく快感だった
少女はその前ボタンを、片手ではずす
栗毛「ぁっ……」
すぐにブレザーの前は開かれた
そのまま、シャツのボタンにも手をかける
金髪「ふ、ふふ……」
全てが外れると、少年の肌があらわになった
少女はその肌を撫でる
這うごとにあがる彼の声が、心地よかった
金髪「そうれ」
栗毛「……っっ!」
胸の突起へ触れると、彼はもう、声すら上げずに背を反らせた
じわりじわりと、その周囲をなぞる
ツメで、引っ掛ける
そんなふうに弄ぶ事が、たまらなく快感だった
少女はそこで、一つ思いついた
金髪「そこに、座りなさい」
床に座らせようかと迷ったが、ソレは少し彼がかわいそうだと思った
だから少年は、椅子に座らせた
金髪「行儀がわるいですが……」
少女は机に腰掛ける
金髪「足を、開きなさい」
栗毛「ふ、ぇ……っ!?」
少年はいやいやと顔を振る
金髪「……足を、開きなさい」
それでも、少女のもち札は彼を従わせるに十分だった
少年は顔をうつむかせ、両手で体を抱きながら、震える足をゆっくりと開く
金髪「スカートをたくし上げなさい」
栗毛「ぇ……っ」
少年はおずおずと、スカートの裾を持ち上げた
下着とタイツに隠されたままではあるが、彼の局部はもう、無防備
金髪「そこに、座りなさい」
床に座らせようかと迷ったが、ソレは少し彼がかわいそうだと思った
だから少年は、椅子に座らせた
金髪「行儀がわるいですが……」
少女は机に腰掛ける
金髪「足を、開きなさい」
栗毛「ふ、ぇ……っ!?」
少年はいやいやと顔を振る
金髪「……足を、開きなさい」
それでも、少女のもち札は彼を従わせるに十分だった
少年は顔をうつむかせ、両手で体を抱きながら、震える足をゆっくりと開く
金髪「スカートをたくし上げなさい」
栗毛「ぇ……っ」
少年はおずおずと、スカートの裾を持ち上げた
下着とタイツに隠されたままではあるが、彼の局部はもう、無防備
少女は履物を脱いだ
黒いタイツをはいた足を持ち上げると、彼女はそれを少年の局部へと押し当てた
栗毛「はっ……あぁあッ!」
金髪「どう、ですか……?」
栗毛「ぁ、ぁああ……」
金髪「答えなさい」
栗毛「……い、いい……、いい、です……っ」
ぞくり
金髪「そう」
足を、ぐいと押し付ける
指くねりと動かせて、さする
栗毛「は、ぁあ……っ」
足などで、こうもよがっている彼を見て、彼女は恍惚を覚えた
そして次第に、隠されたままではなく、全てを剥ぎ取ったその姿を見たいと、思った……
黒いタイツをはいた足を持ち上げると、彼女はそれを少年の局部へと押し当てた
栗毛「はっ……あぁあッ!」
金髪「どう、ですか……?」
栗毛「ぁ、ぁああ……」
金髪「答えなさい」
栗毛「……い、いい……、いい、です……っ」
ぞくり
金髪「そう」
足を、ぐいと押し付ける
指くねりと動かせて、さする
栗毛「は、ぁあ……っ」
足などで、こうもよがっている彼を見て、彼女は恍惚を覚えた
そして次第に、隠されたままではなく、全てを剥ぎ取ったその姿を見たいと、思った……
俺は壁に背をついて、頭を抱えていた
男(女)「俺が、ちゃんと注意していれば……」
本当は、男女だったのだ
もしあのような形で知られなければ
彼女達二人はもっと、まともな付き合いができていたはずなのに
男(女)(――ッ)
そのとき、足音が聞こえてくる事にきがついた
時刻は七時半
警備が、巡回する時間だった
男(女)(すまない……っ)
俺は悪いと思いながら
その教室の扉を、トントン、と、中にいる人間に聞こえる程度の大きさで、叩いた
男(女)「俺が、ちゃんと注意していれば……」
本当は、男女だったのだ
もしあのような形で知られなければ
彼女達二人はもっと、まともな付き合いができていたはずなのに
男(女)(――ッ)
そのとき、足音が聞こえてくる事にきがついた
時刻は七時半
警備が、巡回する時間だった
男(女)(すまない……っ)
俺は悪いと思いながら
その教室の扉を、トントン、と、中にいる人間に聞こえる程度の大きさで、叩いた
そして俺は、足止めのつもりで警備の人と軽い世間話を交わしてから、保健室へと戻った
男(女)「無事に帰れているといいんだが……」
保健室で一人、ごちる
騒ぎは起こってないようだったから、おそらく大丈夫だろう
特に片方は生徒会の生徒だ
雑務で遅くなったとでもいえば何とでもなろう
男(女)「さて……、俺も帰るか」
俺は鞄を持って、保健室をでるのであった
男(女)「無事に帰れているといいんだが……」
保健室で一人、ごちる
騒ぎは起こってないようだったから、おそらく大丈夫だろう
特に片方は生徒会の生徒だ
雑務で遅くなったとでもいえば何とでもなろう
男(女)「さて……、俺も帰るか」
俺は鞄を持って、保健室をでるのであった
男(女)「帰ったぞ」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「……」
紳士「まだ怒ってらっしゃいますか」
男(女)「……もういい。俺がバカだっただけだ」
男(女)「挽回してやるからみてろよ」
紳士「おお、これは楽しみにしております」
紳士「ところで、夕食は」
男(女)「食べるかー」
紳士「ふふ、やはり食卓は複数で囲うのが良い」
男(女)「……そうだな」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「……」
紳士「まだ怒ってらっしゃいますか」
男(女)「……もういい。俺がバカだっただけだ」
男(女)「挽回してやるからみてろよ」
紳士「おお、これは楽しみにしております」
紳士「ところで、夕食は」
男(女)「食べるかー」
紳士「ふふ、やはり食卓は複数で囲うのが良い」
男(女)「……そうだな」
翌日
男(女)「さて、整理だな」
保健室の仕事もそうそうに、状況の整理をすることにした
男(女)「俺は……」
現時点での俺は、二人存在する
“俺”と“私”だ
だたし、どちらも同時には存在できない
俺が女になれば“私”になり
俺が男になれば“俺”になるだけのはなしだ
これらは元々別の人間だったはずだが、何らかの理由で、一つになっている
いや、俺に統合されていると考えた方がいいだろう
なぜなら俺はどちらにもなる事ができるからだ
では、“本来の私”はどこへいったのか
問題はここだ
しかし、この問題に関して俺は有効な手札を持ち合わせていない
二人は別人である、という以上に迫る事ができない
だから俺は先日の問答で、負けたのだ
男(女)(なら、俺の持ち札って、なんだ……?)
男(女)「さて、整理だな」
保健室の仕事もそうそうに、状況の整理をすることにした
男(女)「俺は……」
現時点での俺は、二人存在する
“俺”と“私”だ
だたし、どちらも同時には存在できない
俺が女になれば“私”になり
俺が男になれば“俺”になるだけのはなしだ
これらは元々別の人間だったはずだが、何らかの理由で、一つになっている
いや、俺に統合されていると考えた方がいいだろう
なぜなら俺はどちらにもなる事ができるからだ
では、“本来の私”はどこへいったのか
問題はここだ
しかし、この問題に関して俺は有効な手札を持ち合わせていない
二人は別人である、という以上に迫る事ができない
だから俺は先日の問答で、負けたのだ
男(女)(なら、俺の持ち札って、なんだ……?)
“本来の私”が誰なのか分かれば手もあるのだが……そう簡単ではない
男(女)「なら、逆に“本来の俺”を考えればいいのかな……」
本来の俺は、ただのその日ぐらしである
社会人を少しやってはいたが、途中で会社が潰れて以降働いていない
とにかくその時の貯金で、今はその日暮らしをしていたのだ
知り合いも友人も、ほとんどいなかった
男(女)「だからこそ、“俺”を無視して、“私”に専念できるわけだが……」
つまるところ“俺”は――いてもいなくても、問題がなかった
男(女)「ぐ、そう考えるとつらいな……」
少なくとも“私”は、居なくなれば困る人間が出てくるのだ
誰も困らない“俺”とでは、雲泥の差だった
男(女)「家族とも連絡とってねーしな……」
家族すら困らないとなると、もうどうしようもない
男(女)「なら、逆に“本来の俺”を考えればいいのかな……」
本来の俺は、ただのその日ぐらしである
社会人を少しやってはいたが、途中で会社が潰れて以降働いていない
とにかくその時の貯金で、今はその日暮らしをしていたのだ
知り合いも友人も、ほとんどいなかった
男(女)「だからこそ、“俺”を無視して、“私”に専念できるわけだが……」
つまるところ“俺”は――いてもいなくても、問題がなかった
男(女)「ぐ、そう考えるとつらいな……」
少なくとも“私”は、居なくなれば困る人間が出てくるのだ
誰も困らない“俺”とでは、雲泥の差だった
男(女)「家族とも連絡とってねーしな……」
家族すら困らないとなると、もうどうしようもない
住んでいるのは、三階建てのマンションだ
俺が住んでいるのは205号室
しかし204号室や104号室は存在しない
四や九はよく縁起が悪いとかで抜け番にされるが、まさにそれ
家賃四万円の1Kで、南向き
男(女)「ううむ、普通だな……」
趣味は――まあ、雑多に
普段はPCをいじったり音楽を聴いたりなどなど……
料理は余り得意ではない、たぶんあの紳士には負ける
男(女)「ううむ、俺自身の持ち札ってこういうことか……?」
なんか、違う気がする
男(女)「……実際に持ってるもの、っていうことかな……」
とすると最初に思い浮かぶのは――保険室の先生お仕事ノートだった
男(女)「うーむ」
これはもうすみからすみまで読みつくした
今更手がかりも何も――
男(女)「あ」
俺が住んでいるのは205号室
しかし204号室や104号室は存在しない
四や九はよく縁起が悪いとかで抜け番にされるが、まさにそれ
家賃四万円の1Kで、南向き
男(女)「ううむ、普通だな……」
趣味は――まあ、雑多に
普段はPCをいじったり音楽を聴いたりなどなど……
料理は余り得意ではない、たぶんあの紳士には負ける
男(女)「ううむ、俺自身の持ち札ってこういうことか……?」
なんか、違う気がする
男(女)「……実際に持ってるもの、っていうことかな……」
とすると最初に思い浮かぶのは――保険室の先生お仕事ノートだった
男(女)「うーむ」
これはもうすみからすみまで読みつくした
今更手がかりも何も――
男(女)「あ」
男(女)「“先生あのね。を目指すために”……だったか」
一番最後のページ、裏表紙。そのくぼみから浮き出た文字
男(女)「うーむ……」
先生あのね、とはどういうことか
男(女)「先生、あのね? ……かな」
話しかけられる先生、という事だろうか
男(女)「……む、もしそうなら……」
俺は勝手に思い込んでいた
このノートを書いたのは、あの紳士だと
男(女)「い、いや、違う……」
>男(女)「可愛い字、書くんだな」
>紳士「……人は見かけによらないというものです」
あいつは自分で書いた、とは言っていなかった
そしてただのマニュアルならば、“先生あのね。を目指すために”なんて書かない――つまり
男(女)「コレを書いたのが、“本来の私”……?」
一番最後のページ、裏表紙。そのくぼみから浮き出た文字
男(女)「うーむ……」
先生あのね、とはどういうことか
男(女)「先生、あのね? ……かな」
話しかけられる先生、という事だろうか
男(女)「……む、もしそうなら……」
俺は勝手に思い込んでいた
このノートを書いたのは、あの紳士だと
男(女)「い、いや、違う……」
>男(女)「可愛い字、書くんだな」
>紳士「……人は見かけによらないというものです」
あいつは自分で書いた、とは言っていなかった
そしてただのマニュアルならば、“先生あのね。を目指すために”なんて書かない――つまり
男(女)「コレを書いたのが、“本来の私”……?」
一歩前進、だろうか
男(女)「そうか……、そういう先生になりたかったんだな」
ならばきっと、その人物は俺なんかより暖かい人間だ
男(女)「どこにいっちまったのかな……」
この姿は、俺にとっては殻でしかない
できることならば、本来の中身に返してやりたい
男(女)「まだ、ピースがたりないなあ……」
あいつを追い詰めるには、こんなんじゃ全然だめだ
もっとはっきりとした確証を……
男(女)「あと持っているものは……」
何度も言っているように、この代えられる体くらいか
男(女)「あー、あとそうだ……。一応部屋の模様替えも、できるか」
人を招く時くらいにしかつかえないけれど、一応持ち札ではある
男(女)「そうか……、そういう先生になりたかったんだな」
ならばきっと、その人物は俺なんかより暖かい人間だ
男(女)「どこにいっちまったのかな……」
この姿は、俺にとっては殻でしかない
できることならば、本来の中身に返してやりたい
男(女)「まだ、ピースがたりないなあ……」
あいつを追い詰めるには、こんなんじゃ全然だめだ
もっとはっきりとした確証を……
男(女)「あと持っているものは……」
何度も言っているように、この代えられる体くらいか
男(女)「あー、あとそうだ……。一応部屋の模様替えも、できるか」
人を招く時くらいにしかつかえないけれど、一応持ち札ではある
金髪「こんにちは」
男(女)「んっ!? あ、ああ。いらっしゃい」
一瞬、昨日の事を思い出してどきりとしてしまった
金髪「何か考え事をしていらしたようですわね」
男(女)「ああ、少しな。体調不良か?」
金髪「いいえ。サボりですわ」
男(女)「は、はっきり言うなぁ……。生徒会の人間がそれでいいのか」
金髪「まあ、それでも生徒の一人ですし」
男(女)「ふむ……」
金髪「ところで……、保健室には今、お一人ですの?」
男(女)「え? あ、ああ。特に誰も居ないが」
金髪「……そう」
男(女)「んっ!? あ、ああ。いらっしゃい」
一瞬、昨日の事を思い出してどきりとしてしまった
金髪「何か考え事をしていらしたようですわね」
男(女)「ああ、少しな。体調不良か?」
金髪「いいえ。サボりですわ」
男(女)「は、はっきり言うなぁ……。生徒会の人間がそれでいいのか」
金髪「まあ、それでも生徒の一人ですし」
男(女)「ふむ……」
金髪「ところで……、保健室には今、お一人ですの?」
男(女)「え? あ、ああ。特に誰も居ないが」
金髪「……そう」
金髪「……昨日」
男(女)「……はい」
金髪「私たちのこと、見ましたわね?」
男(女)「……、……はい」
金髪「ノックをしたのは、先生?」
男(女)「はい」
金髪「そう」
金髪「……よかった」
男(女)「え……?」
金髪「ふふ、もし先生以外に見られていたら、大変でした」
金髪「もし違ったらなんて、とても考えてしまいましたわ」
男(女)「……はい」
金髪「私たちのこと、見ましたわね?」
男(女)「……、……はい」
金髪「ノックをしたのは、先生?」
男(女)「はい」
金髪「そう」
金髪「……よかった」
男(女)「え……?」
金髪「ふふ、もし先生以外に見られていたら、大変でした」
金髪「もし違ったらなんて、とても考えてしまいましたわ」
とりあえず途中までしか見てないけどTSバンザイとだけ言っておく
金髪「とても助かりましたわ、警備の人がきていたのを、報せてくれたのですよね」
男(女)「う、うむ」
金髪「ありがとうございます」
男(女)「いや……、そのなんだ、あの場合感謝されていいのか、難しい」
金髪「でもそのおかげで見つからなかったのですから」
金髪「……もしかして、一部始終をみておられました?」
男(女)「い、いやそんなことはない。見つけたときに、少しだけ、だ」
男(女)「まあその、どうしたものかと困って、廊下にはいたが……」
金髪「ふふ、そのまま見過ごせばよかったのに」
男(女)「……ちょうど、君が彼の秘密を知った理由を、聞いてしまってな」
金髪「なるほど……」
男(女)「すまない」
金髪「……いえ」
男(女)「う、うむ」
金髪「ありがとうございます」
男(女)「いや……、そのなんだ、あの場合感謝されていいのか、難しい」
金髪「でもそのおかげで見つからなかったのですから」
金髪「……もしかして、一部始終をみておられました?」
男(女)「い、いやそんなことはない。見つけたときに、少しだけ、だ」
男(女)「まあその、どうしたものかと困って、廊下にはいたが……」
金髪「ふふ、そのまま見過ごせばよかったのに」
男(女)「……ちょうど、君が彼の秘密を知った理由を、聞いてしまってな」
金髪「なるほど……」
男(女)「すまない」
金髪「……いえ」
金髪「アレを聞いたからこそ、私は悩みから一つ、解放されました」
金髪「……同性愛ではないのだ、と」
男(女)「そうだが……、しかしもっと普通なやり方があったと」
金髪「そんな事言ってたら、キリがありませんわよ?」
男(女)「む、そうだが……」
保健室の扉が、開かれる
金髪「あら」
栗毛「あの……」
男(女)「……いらっしゃい」
金髪「……同性愛ではないのだ、と」
男(女)「そうだが……、しかしもっと普通なやり方があったと」
金髪「そんな事言ってたら、キリがありませんわよ?」
男(女)「む、そうだが……」
保健室の扉が、開かれる
金髪「あら」
栗毛「あの……」
男(女)「……いらっしゃい」
栗毛「昨日の……事、ですけど……」
金髪「やはり、ノックしたのは先生でしたよ」
男(女)「む、うむ」
栗毛「……そうでしたか」
金髪「昨日は、ごめんなさいね。つい、犯したくなってしまいました」
栗毛「お、犯しっ……」
金髪「ふふ。……嫌いに、なってしまわれましたか」
栗毛「.……え、えっと……」
栗毛「ううん……、そんなことは、ない、よ」
金髪「よかった」
栗毛「なんだかその、優しかった、から……」
金髪「あら、あんなことまでしたのに」
栗毛「そ、それはその、あの……っ! ぅ、ぅう……」
金髪「ふふ」
金髪「やはり、ノックしたのは先生でしたよ」
男(女)「む、うむ」
栗毛「……そうでしたか」
金髪「昨日は、ごめんなさいね。つい、犯したくなってしまいました」
栗毛「お、犯しっ……」
金髪「ふふ。……嫌いに、なってしまわれましたか」
栗毛「.……え、えっと……」
栗毛「ううん……、そんなことは、ない、よ」
金髪「よかった」
栗毛「なんだかその、優しかった、から……」
金髪「あら、あんなことまでしたのに」
栗毛「そ、それはその、あの……っ! ぅ、ぅう……」
金髪「ふふ」
男(女)「……すまんな」
栗毛「い、いえ……、ここで話しちゃった僕もいけませんし……」
男(女)「しかし秘密がもれてしまったのは……」
栗毛「う……」
金髪「安心ください。別にバラしたりはしませんわ」
栗毛「ほっ……」
金髪「まあ、でも、それでたまにはゆすらせてもらおうかな」
栗毛「なっ!? そ、それは……冗談だよねっ!?」
金髪「ふふ、どうかなー」
男(女)「ううむ、まあ、悪い方に転がらなくてなにより……」
男(女)「あとはがんばれ、少年」
栗毛「見捨てないでくださいーっ!!」
栗毛「い、いえ……、ここで話しちゃった僕もいけませんし……」
男(女)「しかし秘密がもれてしまったのは……」
栗毛「う……」
金髪「安心ください。別にバラしたりはしませんわ」
栗毛「ほっ……」
金髪「まあ、でも、それでたまにはゆすらせてもらおうかな」
栗毛「なっ!? そ、それは……冗談だよねっ!?」
金髪「ふふ、どうかなー」
男(女)「ううむ、まあ、悪い方に転がらなくてなにより……」
男(女)「あとはがんばれ、少年」
栗毛「見捨てないでくださいーっ!!」
金髪「……ところで、何に悩んでいたんですか?」
男(女)「え?」
金髪「ほら、さっき。何か考えているようでしたから」
男(女)「あ、ああ……」
男(女)「そうだな、アイツにも話したんだが……」
先日黒髪の少女と話したことを、伝えた
金髪「ふむ、なるほど……」
金髪「持ち札は分かったのですか?」
男(女)「うーん、大体……は」
金髪「もし考えても持ち札が思い浮かばなくなったら」
金髪「次の段階へ行ってしまえばいいと思いますわ」
男(女)「と、いいますと」
男(女)「え?」
金髪「ほら、さっき。何か考えているようでしたから」
男(女)「あ、ああ……」
男(女)「そうだな、アイツにも話したんだが……」
先日黒髪の少女と話したことを、伝えた
金髪「ふむ、なるほど……」
金髪「持ち札は分かったのですか?」
男(女)「うーん、大体……は」
金髪「もし考えても持ち札が思い浮かばなくなったら」
金髪「次の段階へ行ってしまえばいいと思いますわ」
男(女)「と、いいますと」
金髪「周りを見て、探す」
金髪「そうですね……、持ち札をつかって、実験をしてみる、とか」
金髪「一回限りでなければ、ですけど」
男(女)「なるほど……」
金髪「とにかく行動をしていかないと、お話は進みませんわ」
金髪「何に関してかは分かりませんが……」
金髪「がんばって下さいませ」
栗毛「あはは……、僕は彼女以上の事はなにもいえないけど……」
栗毛「悩み事が解決すると、いいですね」
男(女)「……ああ」
男(女)「ありがとう。頑張るよ」
金髪「そうですね……、持ち札をつかって、実験をしてみる、とか」
金髪「一回限りでなければ、ですけど」
男(女)「なるほど……」
金髪「とにかく行動をしていかないと、お話は進みませんわ」
金髪「何に関してかは分かりませんが……」
金髪「がんばって下さいませ」
栗毛「あはは……、僕は彼女以上の事はなにもいえないけど……」
栗毛「悩み事が解決すると、いいですね」
男(女)「……ああ」
男(女)「ありがとう。頑張るよ」
男(女)「ただいま」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「なんかすっかり、お前が居る事になじんでしまった気がする」
紳士「ふふ、それはより親密になった、ということでしょうか」
男(女)「違うよ、慣れだよ」
紳士「これはまたはっきりとおっしゃられる」
紳士「さて、夕食にいたしますか」
男(女)「ああ。たのむ」
紳士「かしこまりました」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「なんかすっかり、お前が居る事になじんでしまった気がする」
紳士「ふふ、それはより親密になった、ということでしょうか」
男(女)「違うよ、慣れだよ」
紳士「これはまたはっきりとおっしゃられる」
紳士「さて、夕食にいたしますか」
男(女)「ああ。たのむ」
紳士「かしこまりました」
夕食を食べながら、向かい合う
男(女)「やっぱりこれ、お前の書いた本じゃないよな」
紳士「はい、正解です。その保健室の先生お仕事ノートは、私の書いたものではありません」
男(女)「“本来の私”が書いたって事でいいのか」
紳士「然様」
男(女)「なるほどね」
男(女)「ふと思ったんだが」
紳士「なんでしょう」
男(女)「お前の言葉って、どこまで信じていいの」
紳士「私は嘘をつきません」
男(女)「……そうか。嘘はつかないが、のらりくらりとはかわすってことだな」
紳士「さてなんのことやら」
男(女)「やっぱりこれ、お前の書いた本じゃないよな」
紳士「はい、正解です。その保健室の先生お仕事ノートは、私の書いたものではありません」
男(女)「“本来の私”が書いたって事でいいのか」
紳士「然様」
男(女)「なるほどね」
男(女)「ふと思ったんだが」
紳士「なんでしょう」
男(女)「お前の言葉って、どこまで信じていいの」
紳士「私は嘘をつきません」
男(女)「……そうか。嘘はつかないが、のらりくらりとはかわすってことだな」
紳士「さてなんのことやら」
男(女)「だけど、正解を持ってきたときは、正解って言うんだよな」
紳士「はい。根拠をしっかりと提示していただければ」
男(女)「……やっぱり、お前ってなんなんだ」
紳士「今まで以上のお答えは、できかねます」
男(女)「じゃあ質問を変えて……、味方なのか敵なのか」
紳士「敵ではない、としか」
男(女)「ふむ……」
男(女)「仕事っていうからには、利益はあるのか」
紳士「ありますよ」
男(女)「それが目当てなのか」
紳士「まあ利益というからには、それ目当てでしょう」
紳士「副次的な利益も、含めて」
男(女)「ふーむ……」
紳士「はい。根拠をしっかりと提示していただければ」
男(女)「……やっぱり、お前ってなんなんだ」
紳士「今まで以上のお答えは、できかねます」
男(女)「じゃあ質問を変えて……、味方なのか敵なのか」
紳士「敵ではない、としか」
男(女)「ふむ……」
男(女)「仕事っていうからには、利益はあるのか」
紳士「ありますよ」
男(女)「それが目当てなのか」
紳士「まあ利益というからには、それ目当てでしょう」
紳士「副次的な利益も、含めて」
男(女)「ふーむ……」
男(女)「難しいなあ……」
紳士「そうでもないんですけどね」
紳士「ですが簡単なパズルも、解けるまでは難しくも思えるものです」
男(女)「ふむ……」
男(女)「まあ、いいか。ゆっくり解いていこう」
紳士「はい」
男(女)「……ところで、食後にアルコールがほしいな」
紳士「そうですね……、しかし切らしておりますよ」
男(女)「そうか、なら買ってくる」
男「よっ」
紳士「そちらでいくのですか」
男「さすがに夜だしな」
紳士「……そうですね」
紳士「そうでもないんですけどね」
紳士「ですが簡単なパズルも、解けるまでは難しくも思えるものです」
男(女)「ふむ……」
男(女)「まあ、いいか。ゆっくり解いていこう」
紳士「はい」
男(女)「……ところで、食後にアルコールがほしいな」
紳士「そうですね……、しかし切らしておりますよ」
男(女)「そうか、なら買ってくる」
男「よっ」
紳士「そちらでいくのですか」
男「さすがに夜だしな」
紳士「……そうですね」
さっと玄関まで移動して、靴を履く
男「……ん?」
がちゃり
男「あれ……?」
がちゃり
男「開かない……?」
がちゃり、がちゃり
鍵がかかっているのかと思って、見てみる
かかっていない
男「…………」
今の今まで、まったりと話をしていたことで、油断していたのか
ぞっと、背筋を凍らせるような感覚が走る
もういちどドアノブをひねる
がちゃり
男「どういう……ことだ……」
玄関扉はどうしても、開かなかった
男「……ん?」
がちゃり
男「あれ……?」
がちゃり
男「開かない……?」
がちゃり、がちゃり
鍵がかかっているのかと思って、見てみる
かかっていない
男「…………」
今の今まで、まったりと話をしていたことで、油断していたのか
ぞっと、背筋を凍らせるような感覚が走る
もういちどドアノブをひねる
がちゃり
男「どういう……ことだ……」
玄関扉はどうしても、開かなかった
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★★類似してるかもしれないスレッド
- 妹「お兄ちゃん、女の子になってみたくない?」 (581) - [55%] - 2012/4/20 18:00 ★★★
- 光彦「お久しぶりです小林先生、僕のこと覚えてますか?」 (375) - [53%] - 2012/9/26 21:00 ★
- まどか「ちょっとくらい大胆になってもいいよね?」 (296) - [52%] - 2012/6/25 15:00 ☆
- 小鷹「よく考えたら、幸村と友達になればいいじゃん!」 (448) - [50%] - 2011/12/18 1:15 ★★★×5
- 貴音「おなべの美味しい季節となってまいりました」 (184) - [49%] - 2012/10/3 23:15 ☆
- 黒子「安価でお姉さまと相思相愛になってみせますの!」 (756) - [48%] - 2013/6/16 16:15 ☆
- JK「すみません、お手洗い貸していただけませんか…?」 (543) - [48%] - 2008/11/5 23:31 ★★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について