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    元スレ紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」

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    401 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:27:46.06 ID:zYLgYtl90 (-11,+0,+0)
    wktk
    402 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:30:07.46 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-137)
    金髪「ばらしちゃいますよ……?」

    栗毛「ひっ……ぃっ……」

    少女はもう、分かっていた
    手の内で膨れるそれが、もう彼女の求める問いに答えていたからだ

    それでも、声を、聞きたかった
    ――いや、言わせたかった

    栗毛「きもち、い、い……です……っ」

    少年は羞恥に、頬を紅く染める

    金髪「ふふっ」

    その言葉で、少女の知覚しない感覚が満たされる

    嗜虐心と、支配欲
    じくり、と腿の内が震える

    少女は少年の頤に手を当てて、そっと顔を上げた

    金髪「良い子、ね」
    403 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:32:53.83 ID:c9Fn3VXx0 (+17,+29,+0)
    寝れないよぉぉぉぉぉ
    404 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:35:55.41 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-136)
    金髪「ねえ。いつもこんなふうにしていたの……?」

    金髪「体育の時や、プールの時」

    金髪「いいえきっと、普通の授業のなかでも……」

    金髪「女の子達が回りを囲む中で一人、貴方はこんなふうに、求めていたの……?」

    栗毛「ち、ちが……」

    金髪「嘘は、ダメです」

    少女はきゅっとしめるように、ソレを掴んだ

    栗毛「うっ……うぅぁっ」

    金髪「そうなのね……?」

    栗毛「…………は、ぃ……」

    金髪「ふふ。褒美よ」

    少女は少年の耳元を、きらりと唾液の光るその舌で、舐めた
    405 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:38:50.82 ID:5W5uYLWm0 (+1,+13,-12)
    しえん
    407 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:39:54.43 ID:c9Fn3VXx0 (+27,+29,-18)
    プールはどうしたんだ?
    さすがに見学か
    408 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:42:29.68 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-157)
    栗毛「はぁ……ぁ」

    肺から空気がもれ出るような嬌声
    それを聞くだけで、少女はじくん、じくんと、自信の内側の蠢きを感じていた

    少年は、何かをもとめるように、足を捩る

    金髪「何がほしいのです……?」

    栗毛「な、なに……も……っ」

    金髪「嘘はダメだといっているのに」

    少女はもう、それの扱いを心得始めていた
    さすっていたその手を、ぴたりと止める

    栗毛「ぁっ……、くう……」

    無くなった感覚に縋るような声のあとに、悔しさをにじませる呻き

    金髪「ああ……」

    彼のことを、支配している

    ぞくり、と少女の体が、震えた
    409 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:52:26.72 ID:GB4poZCw0 (+3,+15,-13)
    しえんた
    410 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:55:50.70 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-145)
    学校の制服は、ブレザーだ
    少女はその前ボタンを、片手ではずす

    栗毛「ぁっ……」

    すぐにブレザーの前は開かれた
    そのまま、シャツのボタンにも手をかける

    金髪「ふ、ふふ……」

    全てが外れると、少年の肌があらわになった
    少女はその肌を撫でる

    這うごとにあがる彼の声が、心地よかった

    金髪「そうれ」

    栗毛「……っっ!」

    胸の突起へ触れると、彼はもう、声すら上げずに背を反らせた
    じわりじわりと、その周囲をなぞる
    ツメで、引っ掛ける
    そんなふうに弄ぶ事が、たまらなく快感だった
    411 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 03:59:49.56 ID:eIyqv+HZ0 (+24,+29,-11)
    Mにはたまらんシチュエーションですな
    412 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:02:18.99 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-173)
    少女はそこで、一つ思いついた

    金髪「そこに、座りなさい」

    床に座らせようかと迷ったが、ソレは少し彼がかわいそうだと思った
    だから少年は、椅子に座らせた

    金髪「行儀がわるいですが……」

    少女は机に腰掛ける

    金髪「足を、開きなさい」

    栗毛「ふ、ぇ……っ!?」

    少年はいやいやと顔を振る

    金髪「……足を、開きなさい」

    それでも、少女のもち札は彼を従わせるに十分だった
    少年は顔をうつむかせ、両手で体を抱きながら、震える足をゆっくりと開く

    金髪「スカートをたくし上げなさい」

    栗毛「ぇ……っ」

    少年はおずおずと、スカートの裾を持ち上げた
    下着とタイツに隠されたままではあるが、彼の局部はもう、無防備
    413 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:02:33.51 ID:c9Fn3VXx0 (+21,+28,+0)
    Mじゃなくてもいいわこういうの
    414 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:08:57.97 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-150)
    少女は履物を脱いだ
    黒いタイツをはいた足を持ち上げると、彼女はそれを少年の局部へと押し当てた

    栗毛「はっ……あぁあッ!」

    金髪「どう、ですか……?」

    栗毛「ぁ、ぁああ……」

    金髪「答えなさい」

    栗毛「……い、いい……、いい、です……っ」

    ぞくり

    金髪「そう」

    足を、ぐいと押し付ける
    指くねりと動かせて、さする

    栗毛「は、ぁあ……っ」

    足などで、こうもよがっている彼を見て、彼女は恍惚を覚えた
    そして次第に、隠されたままではなく、全てを剥ぎ取ったその姿を見たいと、思った……
    415 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:11:32.42 ID:c9Fn3VXx0 (+22,+29,-11)
    足コキキターー!!
    416 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:16:17.04 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-111)
    俺は壁に背をついて、頭を抱えていた

    (女)「俺が、ちゃんと注意していれば……」

    本当は、男女だったのだ
    もしあのような形で知られなければ
    彼女達二人はもっと、まともな付き合いができていたはずなのに

    (女)(――ッ)

    そのとき、足音が聞こえてくる事にきがついた
    時刻は七時半
    警備が、巡回する時間だった

    (女)(すまない……っ)

    俺は悪いと思いながら
    その教室の扉を、トントン、と、中にいる人間に聞こえる程度の大きさで、叩いた
    417 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:21:10.78 ID:hz9Y3R2I0 (+18,+28,-4)
    やっと追いついた……
    支援
    418 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:22:54.84 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-115)
    そして俺は、足止めのつもりで警備の人と軽い世間話を交わしてから、保健室へと戻った

    (女)「無事に帰れているといいんだが……」

    保健室で一人、ごちる

    騒ぎは起こってないようだったから、おそらく大丈夫だろう

    特に片方は生徒会の生徒だ
    雑務で遅くなったとでもいえば何とでもなろう

    (女)「さて……、俺も帰るか」

    俺は鞄を持って、保健室をでるのであった
    419 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:29:43.03 ID:GF6UJAYw0 (+19,+29,-2)
    ダメだ、寝る
    頑張ってな~
    420 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:29:59.59 ID:0nFvq2Ge0 (+43,+30,-128)
    (女)「帰ったぞ」

    紳士「おかえりなさいませ」

    (女)「……」

    紳士「まだ怒ってらっしゃいますか」

    (女)「……もういい。俺がバカだっただけだ」

    (女)「挽回してやるからみてろよ」

    紳士「おお、これは楽しみにしております」

    紳士「ところで、夕食は」

    (女)「食べるかー」

    紳士「ふふ、やはり食卓は複数で囲うのが良い」

    (女)「……そうだな」
    421 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:37:02.29 ID:fKMPEqTx0 (+1,+13,-12)
    しえん
    422 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:42:31.64 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-185)
    翌日

    (女)「さて、整理だな」

    保健室の仕事もそうそうに、状況の整理をすることにした

    (女)「俺は……」

    現時点での俺は、二人存在する
    “俺”と“私”だ
    だたし、どちらも同時には存在できない
    俺が女になれば“私”になり
    俺が男になれば“俺”になるだけのはなしだ

    これらは元々別の人間だったはずだが、何らかの理由で、一つになっている
    いや、俺に統合されていると考えた方がいいだろう
    なぜなら俺はどちらにもなる事ができるからだ

    では、“本来の私”はどこへいったのか
    問題はここだ

    しかし、この問題に関して俺は有効な手札を持ち合わせていない
    二人は別人である、という以上に迫る事ができない
    だから俺は先日の問答で、負けたのだ

    (女)(なら、俺の持ち札って、なんだ……?)
    423 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:50:34.53 ID:fKMPEqTx0 (+1,+13,-12)
    しえん
    424 : 忍法帖【Lv= - 2011/10/31(月) 04:50:54.51 ID:r9ZmYDCV0 (+0,+11,-1)
    425 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 04:50:59.70 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-165)
    “本来の私”が誰なのか分かれば手もあるのだが……そう簡単ではない

    (女)「なら、逆に“本来の俺”を考えればいいのかな……」

    本来の俺は、ただのその日ぐらしである
    社会人を少しやってはいたが、途中で会社が潰れて以降働いていない
    とにかくその時の貯金で、今はその日暮らしをしていたのだ

    知り合いも友人も、ほとんどいなかった

    (女)「だからこそ、“俺”を無視して、“私”に専念できるわけだが……」

    つまるところ“俺”は――いてもいなくても、問題がなかった

    (女)「ぐ、そう考えるとつらいな……」

    少なくとも“私”は、居なくなれば困る人間が出てくるのだ
    誰も困らない“俺”とでは、雲泥の差だった

    (女)「家族とも連絡とってねーしな……」

    家族すら困らないとなると、もうどうしようもない
    426 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:00:28.36 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-265)
    住んでいるのは、三階建てのマンションだ
    俺が住んでいるのは205号室
    しかし204号室や104号室は存在しない
    四や九はよく縁起が悪いとかで抜け番にされるが、まさにそれ

    家賃四万円の1Kで、南向き

    (女)「ううむ、普通だな……」

    趣味は――まあ、雑多に
    普段はPCをいじったり音楽を聴いたりなどなど……
    料理は余り得意ではない、たぶんあの紳士には負ける

    (女)「ううむ、俺自身の持ち札ってこういうことか……?」

    なんか、違う気がする

    (女)「……実際に持ってるもの、っていうことかな……」

    とすると最初に思い浮かぶのは――保険室の先生お仕事ノートだった

    (女)「うーむ」

    これはもうすみからすみまで読みつくした
    今更手がかりも何も――

    (女)「あ」
    427 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:05:45.30 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-146)
    (女)「“先生あのね。を目指すために”……だったか」

    一番最後のページ、裏表紙。そのくぼみから浮き出た文字

    (女)「うーむ……」

    先生あのね、とはどういうことか

    (女)「先生、あのね? ……かな」

    話しかけられる先生、という事だろうか

    (女)「……む、もしそうなら……」

    俺は勝手に思い込んでいた
    このノートを書いたのは、あの紳士だと

    (女)「い、いや、違う……」

    >(女)「可愛い字、書くんだな」
    >紳士「……人は見かけによらないというものです」

    あいつは自分で書いた、とは言っていなかった
    そしてただのマニュアルならば、“先生あのね。を目指すために”なんて書かない――つまり

    (女)「コレを書いたのが、“本来の私”……?」
    428 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:09:15.56 ID:GmL8o3bn0 (+14,+29,-1)
    おもくろい
    429 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:15:33.04 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-151)
    一歩前進、だろうか

    (女)「そうか……、そういう先生になりたかったんだな」

    ならばきっと、その人物は俺なんかより暖かい人間だ

    (女)「どこにいっちまったのかな……」

    この姿は、俺にとっては殻でしかない
    できることならば、本来の中身に返してやりたい

    (女)「まだ、ピースがたりないなあ……」

    あいつを追い詰めるには、こんなんじゃ全然だめだ
    もっとはっきりとした確証を……

    (女)「あと持っているものは……」

    何度も言っているように、この代えられる体くらいか

    (女)「あー、あとそうだ……。一応部屋の模様替えも、できるか」

    人を招く時くらいにしかつかえないけれど、一応持ち札ではある
    430 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:21:39.01 ID:dFIEZ8Wn0 (-25,-10,-1)
    支援
    431 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:21:53.49 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-126)
    金髪「こんにちは」

    (女)「んっ!? あ、ああ。いらっしゃい」

    一瞬、昨日の事を思い出してどきりとしてしまった

    金髪「何か考え事をしていらしたようですわね」

    (女)「ああ、少しな。体調不良か?」

    金髪「いいえ。サボりですわ」

    (女)「は、はっきり言うなぁ……。生徒会の人間がそれでいいのか」

    金髪「まあ、それでも生徒の一人ですし」

    (女)「ふむ……」

    金髪「ところで……、保健室には今、お一人ですの?」

    (女)「え? あ、ああ。特に誰も居ないが」

    金髪「……そう」
    432 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:24:45.30 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-111)
    金髪「……昨日」

    (女)「……はい」

    金髪「私たちのこと、見ましたわね?」

    (女)「……、……はい」

    金髪「ノックをしたのは、先生?」

    (女)「はい」

    金髪「そう」

    金髪「……よかった」

    (女)「え……?」

    金髪「ふふ、もし先生以外に見られていたら、大変でした」

    金髪「もし違ったらなんて、とても考えてしまいましたわ」
    433 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:27:20.28 ID:NDRo87LK0 (+24,+29,-4)
    とりあえず途中までしか見てないけどTSバンザイとだけ言っておく
    434 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:35:36.79 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-178)
    金髪「とても助かりましたわ、警備の人がきていたのを、報せてくれたのですよね」

    (女)「う、うむ」

    金髪「ありがとうございます」

    (女)「いや……、そのなんだ、あの場合感謝されていいのか、難しい」

    金髪「でもそのおかげで見つからなかったのですから」

    金髪「……もしかして、一部始終をみておられました?」

    (女)「い、いやそんなことはない。見つけたときに、少しだけ、だ」

    (女)「まあその、どうしたものかと困って、廊下にはいたが……」

    金髪「ふふ、そのまま見過ごせばよかったのに」

    (女)「……ちょうど、君が彼の秘密を知った理由を、聞いてしまってな」

    金髪「なるほど……」

    (女)「すまない」

    金髪「……いえ」
    435 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:38:52.58 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-87)
    金髪「アレを聞いたからこそ、私は悩みから一つ、解放されました」

    金髪「……同性愛ではないのだ、と」

    (女)「そうだが……、しかしもっと普通なやり方があったと」

    金髪「そんな事言ってたら、キリがありませんわよ?」

    (女)「む、そうだが……」

    保健室の扉が、開かれる

    金髪「あら」

    栗毛「あの……」

    (女)「……いらっしゃい」
    436 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:43:42.40 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-131)
    栗毛「昨日の……事、ですけど……」

    金髪「やはり、ノックしたのは先生でしたよ」

    (女)「む、うむ」

    栗毛「……そうでしたか」

    金髪「昨日は、ごめんなさいね。つい、犯したくなってしまいました」

    栗毛「お、犯しっ……」

    金髪「ふふ。……嫌いに、なってしまわれましたか」

    栗毛「.……え、えっと……」

    栗毛「ううん……、そんなことは、ない、よ」

    金髪「よかった」

    栗毛「なんだかその、優しかった、から……」

    金髪「あら、あんなことまでしたのに」

    栗毛「そ、それはその、あの……っ! ぅ、ぅう……」

    金髪「ふふ」
    437 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 05:52:53.54 ID:ZWekBV0lO (+5,+17,-1)
    438 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:01:41.98 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-130)
    (女)「……すまんな」

    栗毛「い、いえ……、ここで話しちゃった僕もいけませんし……」

    (女)「しかし秘密がもれてしまったのは……」

    栗毛「う……」

    金髪「安心ください。別にバラしたりはしませんわ」

    栗毛「ほっ……」

    金髪「まあ、でも、それでたまにはゆすらせてもらおうかな」

    栗毛「なっ!? そ、それは……冗談だよねっ!?」

    金髪「ふふ、どうかなー」

    (女)「ううむ、まあ、悪い方に転がらなくてなにより……」

    (女)「あとはがんばれ、少年」

    栗毛「見捨てないでくださいーっ!!」
    439 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:14:14.93 ID:q4YSpl4y0 (+16,+28,+0)
    かわいいなあ
    440 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:32:33.04 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-152)
    金髪「……ところで、何に悩んでいたんですか?」

    (女)「え?」

    金髪「ほら、さっき。何か考えているようでしたから」

    (女)「あ、ああ……」

    (女)「そうだな、アイツにも話したんだが……」

    先日黒髪の少女と話したことを、伝えた

    金髪「ふむ、なるほど……」

    金髪「持ち札は分かったのですか?」

    (女)「うーん、大体……は」

    金髪「もし考えても持ち札が思い浮かばなくなったら」

    金髪「次の段階へ行ってしまえばいいと思いますわ」

    (女)「と、いいますと」
    441 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:32:59.86 ID:ZWekBV0lO (+0,+11,-3)
    え?
    442 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:35:44.69 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-123)
    金髪「周りを見て、探す」

    金髪「そうですね……、持ち札をつかって、実験をしてみる、とか」

    金髪「一回限りでなければ、ですけど」

    (女)「なるほど……」

    金髪「とにかく行動をしていかないと、お話は進みませんわ」

    金髪「何に関してかは分かりませんが……」

    金髪「がんばって下さいませ」

    栗毛「あはは……、僕は彼女以上の事はなにもいえないけど……」

    栗毛「悩み事が解決すると、いいですね」

    (女)「……ああ」

    (女)「ありがとう。頑張るよ」
    443 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:36:53.03 ID:ZWekBV0lO (+13,+25,+0)
    チッ
    444 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:39:19.05 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-83)
    (女)「ただいま」

    紳士「おかえりなさいませ」

    (女)「なんかすっかり、お前が居る事になじんでしまった気がする」

    紳士「ふふ、それはより親密になった、ということでしょうか」

    (女)「違うよ、慣れだよ」

    紳士「これはまたはっきりとおっしゃられる」

    紳士「さて、夕食にいたしますか」

    (女)「ああ。たのむ」

    紳士「かしこまりました」
    445 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:44:55.12 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-174)
    夕食を食べながら、向かい合う

    (女)「やっぱりこれ、お前の書いた本じゃないよな」

    紳士「はい、正解です。その保健室の先生お仕事ノートは、私の書いたものではありません」

    (女)「“本来の私”が書いたって事でいいのか」

    紳士「然様」

    (女)「なるほどね」

    (女)「ふと思ったんだが」

    紳士「なんでしょう」

    (女)「お前の言葉って、どこまで信じていいの」

    紳士「私は嘘をつきません」

    (女)「……そうか。嘘はつかないが、のらりくらりとはかわすってことだな」

    紳士「さてなんのことやら」
    446 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:52:06.81 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-154)
    (女)「だけど、正解を持ってきたときは、正解って言うんだよな」

    紳士「はい。根拠をしっかりと提示していただければ」

    (女)「……やっぱり、お前ってなんなんだ」

    紳士「今まで以上のお答えは、できかねます」

    (女)「じゃあ質問を変えて……、味方なのか敵なのか」

    紳士「敵ではない、としか」

    (女)「ふむ……」

    (女)「仕事っていうからには、利益はあるのか」

    紳士「ありますよ」

    (女)「それが目当てなのか」

    紳士「まあ利益というからには、それ目当てでしょう」

    紳士「副次的な利益も、含めて」

    (女)「ふーむ……」
    448 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:56:31.24 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-156)
    (女)「難しいなあ……」

    紳士「そうでもないんですけどね」

    紳士「ですが簡単なパズルも、解けるまでは難しくも思えるものです」

    (女)「ふむ……」

    (女)「まあ、いいか。ゆっくり解いていこう」

    紳士「はい」

    (女)「……ところで、食後にアルコールがほしいな」

    紳士「そうですね……、しかし切らしておりますよ」

    (女)「そうか、なら買ってくる」

    「よっ」

    紳士「そちらでいくのですか」

    「さすがに夜だしな」

    紳士「……そうですね」
    449 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 06:59:45.59 ID:NClNPGAc0 (-6,+28,-2)
    まだ残ってるのかwwww
    450 : 以下、名無しにか - 2011/10/31(月) 07:00:08.47 ID:0nFvq2Ge0 (+45,+30,-146)
    さっと玄関まで移動して、靴を履く

    「……ん?」

    がちゃり

    「あれ……?」

    がちゃり

    「開かない……?」

    がちゃり、がちゃり

    鍵がかかっているのかと思って、見てみる
    かかっていない

    「…………」

    今の今まで、まったりと話をしていたことで、油断していたのか
    ぞっと、背筋を凍らせるような感覚が走る

    もういちどドアノブをひねる

    がちゃり

    「どういう……ことだ……」

    玄関扉はどうしても、開かなかった
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