元スレ勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたらしい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
101 = 70 :
待ってたぜ
102 = 99 :
ウッド「私の足によくも気づいたものよ!しかし!私を敵に回すとは愚かを極める!骸となりて養分になるがいい!」
ゴゴゴゴゴ・・・
女戦士「うおっ!」
女僧侶「じ、じしん!?」
女魔法「動けない・・・」
ウッド「くらえぃ!」ごぉぉ!
女魔法「!」
がきぃん!
勇者「障壁魔法じゃ少し足りない、炎熱障壁にしろ。」
女戦士「勇者ぁぁぁぁ!てめぇよくも危険な目にあわせてくれたなぁ!」
女商人「やぁあ!」
ザシュッ!
ウッド「あぁぁぁあ熱いいいいい!そ、その魔法はぁぁぁ!」
勇者「戦士は右から、商人も右。僧侶は二人の中間、魔法は3人の後ろ。」
女戦士「指図するな!」
女魔法「いいかげんにどけクソが。炎熱障壁中」
女僧侶「早く向こうへ行ってください。」
勇者「悪いな。剣加熱魔法」
女戦士「余計な事すんな!」
103 = 98 :
勇者かわいそう
104 = 99 :
勇者「広域浮遊呪」
女魔法「むかつく・・・」
ウッド「木には熱!そのような常識、我輩に通じると思うてか!氷冷障壁!」
勇者「影打ち、防御減少呪」
ウッド「小癪なぁ!根の動きが封じられたとて、我輩には鋼の枝があるわぁ!」
ぶぉん!
女戦士「ぶんぶん振り回したってあたるわけないだろ!振り子のようで返しやすいぜ!」
ザシュ!
女商人「てい!」
ザス!
女僧侶「広域時間回復魔法小」
女魔法「火炎竜詠唱開始」
勇者「・・・」
ザスっ!
ウッド「おおお後ろからとは勇者にあるまじきぃぃぃ。」
女戦士「余所見してんな!脳天真っ二つにするぞ!」
女商人「かわら割り!」
女僧侶「障壁妨害小」
女魔法「火炎竜詠唱完了」
105 :
15分しないで落ちてるスレあるやん…
④
107 :
女戦士いらない子じゃね?
108 :
ごぉぉぉぉぉおおおおお・・・
ウッド「おぉぉぉ!燃えてしまう!わ、私の腕、足、指がぁぁぁ!」
女戦士「おっしゃぁ!とどめだ!」
勇者「麻痺矢細」
女戦士「ぎゃぁ!」
女僧侶「勇者!いったいなにを・・・」
勇者「沈黙矢細×2」
女僧侶「むぐ!」
女魔法「ぐ!」
勇者「商人、3人をどけといてくれ。」
女商人「は、はい!」
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
勇者「・・・ウッドキング、生きているのだろう?灰になってもお前は死なないからな。」
灰「・・・勇者よ、なぜ我輩を助けた。あの戦士は退魔の血筋だろう。あのまま続ければ」
勇者「そんな事はどうでもいいんだ。」
灰「なに?」
111 = 108 :
勇者「お前、この山の主だろう?もう1000年はここにいるな?」
灰「・・・そうだ。もういくつ季節が巡ったかさえ定かではないほど、ここにいる。」
勇者「いつから魔に下った?」
灰「・・・1年ほど前だ。」
勇者「・・・やっぱ魔王復活が原因か。魔王が封印される前も魔物だったのか?」
灰「いや。ただの精霊だった。」
灰(なんだ?勇者に嘘がつける気がしない。ただただ答えてしまう。)
勇者「・・・お前は魔に下りきっていないな。体が変化しても心が変化していない。」
灰「魔に下りきろうとも、下りきらずとも、どちらも同じ。遅いか早いかだけの違い。」
勇者「・・・ちょっと約束しろ。」
灰「なに?」
勇者「これからもずっと山を見守り続けろ」
灰「それは無理だ、私はあと少しで魔に」
勇者「1000年も生きててわからない事があるんだな。」
灰「なんだと?」
勇者「戦士は退魔の血筋。俺は勇者の血筋。退魔は魔の天敵。勇者は全ての味方。」
112 :
これはなかなかに厨二な俺好みの勇者
支援
113 = 108 :
勇者「限界を定めるのは、いつも自分からだ。もうすこしあがけ。」
灰「・・・」
勇者「転真魂魄術」
灰「ぐ、ぐおぉぉぉぉ!?」
勇者「お前の新たな発芽は1ヵ月後、約束はしたからな。ちゃんと守れよ。」
灰「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁ!」
バシュン!
勇者「・・・」
勇者(・・・疲れたな。大きめの呪いと魔法を使いすぎた。もう聖域魔法も使えない。)
勇者(これでは野宿もままならない・・・。困ったな。)
女商人「勇者さま!」
勇者「・・・どうした?」
女商人「村にもどりましょう。」
勇者「・・・いやいい。いつもどおり外で寝る。」
女商人「聖域魔法も使えないのに?」
勇者「!」
114 :
おぅ?
115 :
勇者いい人すぎる
116 :
これぞ勇者だな
117 = 108 :
勇者「・・・よく気づいたな。」
女商人「魔法使いさんが・・・
――――――――――――
女魔法「勇者、魔力の流れがほぼ無い。」
女魔法「つまり魔力がカラ。魔法を何も使えない。聖域も。」
――――――――――――
女商人「って言ってましたから。」
勇者「・・・そうか。」
勇者(・・・よく見てるな。呪いの影響で顔すら見たくないだろうに。)
勇者(・・・ありがたい事だ。)
女商人「じゃぁ!ほら、早く山を下りて宿に向かいましょう!」
勇者「いや、野宿する。」
女商人「そんな!魔物に食べられちゃいますよ!」
勇者「迷惑をかけるわけにはいかない。朝まで休めば聖域魔法くらいなら使えるようになる。」
女商人「でも!疲れているでしょう!?一晩程度ならば皆さん我慢してくれ」
勇者「皆のゆがんでいる顔を見たくない。」
女商人「!」
勇者「俺が野宿しているのは全部俺の為だ。気を使われると、困ってしまう。」
女商人「そ、うですか・・・」
勇者「・・・山を降りるぞ。ウッドキングの切り落とした枝は拾っておいてくれ。」
女商人「・・・はい。」
118 = 108 :
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
勇者「・・・」
パチパチ・・・
女商人「勇者さま?」
勇者「・・・なんだ?」
女商人「寝ないのですか?」
勇者「聖域がないからな。」
女商人「わ、私ががんばりますから!」
勇者「癖のようなものだ、聖域がないと、眠れない。」
女商人「そ、そうですか・・・。」
119 :
120 = 119 :
女商人は開拓置き去り、投獄イベントのせいか薄幸なイメージが強いな
121 :
終始女商人をパーティに入れてた俺には垂涎もののスレ
122 :
投獄イベントはちょっと自業自得な気もするが、
開拓置き去りはかわいそうだよな
123 = 108 :
メラメラ・・・
勇者「・・・」
女商人「・・・」
勇者(わざわざ俺に合わせなくてもいいのにな、宿には温かい布団があるだろうに。)
勇者(・・・本当に、ありがたい事だ。)
勇者(しかし視線が気になる。さっきからずーっと見てるな。)
女商人「・・・勇者さま?」
勇者「どうした?」
女商人「その・・・なぜウッドキングがいると、わかったのですか?」
勇者(別のことを聞こうとしてたな。直前で質問を変えた。)
勇者「・・・夜行性の魔物や、動物が寝ていた。」
女商人「え?」
勇者「北に進んでいるのに、いつのまにか南へ向かっていた。」
女商人「・・・」
勇者「魔力の流れを、よくよく観察したら、微量だが魔物や動物から漏れ出していた。」
勇者「夜は方向感覚を狂わす魔方陣が魔力の流れで描かれていた。」
勇者(おかげでいいものがみれた。)
勇者「昼の間に魔力の流れが曲がっている点を探し当てた。かなり苦労した。流れを追っても途中で切れていたりしたしな。」
勇者「そして地図に点を当てはめ、魔方陣の中心をさぐりだした。」
124 :
紫煙
125 = 119 :
>>122
「やりすぎ」っていうのが何を指すかだよな
126 = 108 :
勇者「中心にいってみたんだが、何も無かった。ただの山の一部。」
勇者「夜に魔方陣が生成されるから、夜に行けば何かわかると思ったんだ。」
勇者「案の定、魔物がいた。つまり、なにがいるかわからないから、いそうな場所を探して、たたいたら出てきた。という事だな。」
女商人「そ・・・それってすごい作業量ですよね。勇者さま、今日ずっと山を歩いていたんですね。」
勇者「あぁ・・・さすがに疲れた。」
女商人「あの・・・私たちに頼んだ聞き込みはなんのために?」
勇者「魔物の性質を知るためだった。」
女商人「?」
勇者「村の行方不明者の数とかが知りたかったんだ。」
勇者「行方不明者がでていないのに、けが人は増えている。これは山に入れないようにするため。自分が殺さないようにするための保険。」
勇者「もしかしたらばれにくい旅人をひそかに食っているのかとも考えたが、俺があれだけ歩き回っても出てこなかったから、これもさっさと出て行ってもらうために手助けした。」
勇者「夜の魔方陣は村に帰るようになっていた。これも保険だな、死体を食べたら歯止めが利かなくなるとおもったんだろう。」
勇者「実りがへったのはたぶん、魔の体の維持に必要だったんだろう。」
女商人「で、でも!先に襲ったのはあっちですよ?」
勇者「いやこっちさ。あいつの魔力の流れを断ち切ったからな。魔物にとっては魔力の流れは体の一部みたいなものだ・・・。」
勇者「あいつがふんばって耐えているところを、俺らがぼうでつっついちまったのさ。わざとだけど。」
女商人「そうだったんですか・・・。」
勇者「そうだったんだ。」
128 = 108 :
メラメラ・・・
勇者「・・・」
女商人「・・・」
勇者(・・・)
女商人「・・・こうして火を見ていると、あのときの事を思い出します。」
勇者「・・・迷子になったときか。」
女商人「勇者さまのせいですよ。いきなり外で寝るっていいだして・・・」
勇者「旅立つ前から決めていた事だ。商人が付き合う必要はなかった。」
女商人「それでも、いえ。寂しいかと思って・・・」
勇者「・・・」
勇者(・・・もうあのころには一人に慣れていたな。)
女商人「勇者さまおってって・・・森の中で迷子になって。」
勇者(あのころは呪いの効果範囲もわからなかったから、かなり距離をとっていたな。)
女商人「・・・勇者さま、よく私があそこにいるってわかりましたね?」
勇者「耳はいいほうなんだ。」
女商人「勇者さま、あのころ聖域魔法も使えなくて、私が泣きつかれて寝てしまったから、ずっと火の番をしてくれましたね。」
131 = 108 :
勇者「あの状況で寝る気にはならないな。」
勇者(ひざまくらだったからな。ただずっと商人の顔を飽きもせず、眺めていた)
勇者「俺はあの時、久しぶりに人の寝顔をみたよ。ずいぶん落ち着いたものだ・・・。」
女商人「・・・」
勇者「・・・」
女商人「・・・勇者さま?」
勇者「・・・どうした?」
女商人「そばに、いってもいいですか?」
勇者「・・・好きにすればいい。」
女商人「ありがとう、ございます。」
132 = 108 :
おやすみ、寝る。
133 :
乙
おもろいよ
136 :
乙
よく休んでくれ
137 :
乙
落としたくないな
140 = 110 :
保守はまかせろ
141 = 121 :
浮上
142 :
ほ
143 = 129 :
朝まで残ってるだろうか?
144 = 136 :
>>143
残すのさ
145 :
勇者も「限界を定めるのは、いつも自分からだ。もうすこしあがけ。」って言ってるだろう?
いや、正直眠いけどな
146 :
おまえら明日大丈夫かよ
おやすみ
147 = 116 :
寝る前ほ
148 :
ほ
149 = 148 :
ほ
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