元スレ妹「兄さんって呼ばせて下さい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
201 :
むむ
202 = 175 :
最初のテンポの良さが嘘のようだ
203 :
お前ら催促し過ぎだろ
焦らせて文体おかしくなったらどうすんだよ
204 = 120 :
男「……話?」
男性「いや、ここからが今日の本題だと言ってもいい」
男「……どういった話でしょうか?」
女性「その前にまずは謝らせて下さい」
男「謝るって……」
女性「あなた」
男性「ああ……」
男性「子供たちと昔からの付き合いだった君に」
女性「死んだ息子の代わりになってくれ、なんて残酷な真似をしてしまい」
男性「本当に、申し訳ないことをした……」
女性「この通り、申し訳ありません」
205 = 120 :
男「そ、そんなっ、いいから、顔を上げて下さいっ」
男性「にもかからずっ」
男「……えっ?」
ダンッ!
男「……立ち上がって、一体、何を……」
女性「……ごめんなさい」
男「……あ……」
ドン……ドン……。
男「…………」
男「……あ」
男「ああ」
男性「…………」
女性「…………」
206 = 120 :
男「──僕に土下座なんてやめて下さいっ!」
男性「頼むっ! この通りだっ!」
男「いいからっ、早く立って……」
男性「あの子が退院しても、彼女の兄を演じ続けてくれ!」
男性「この家に住んで、この家で、あの子を支えてやってくれっ!」
女性「一生のお願いです……っ」
男「……そんなこと、言われなくても……っ」
男「……って」
207 = 120 :
男「……あれ?」
男性「……いいのか?」
男「え?」
男性「文字通り、始めたら最後……」
男性「君は息子の代わりをするだけじゃなくなるぞ」
男「……それは……」
男性「端から見れば、君は私たちの息子となる」
男「……俺が……?」
男「……息子……」
………。
……………。
208 = 120 :
親友『なあ、知ってるか?』
男『ん?』
親友『世の中には、「弱肉強食」って言葉があるだろ?』
男『ええと、弱いものは強いものに食われるってことだっけ?』
親友『そうそう、もっと具体的に言うとさ』
親友『この社会は弱い奴の犠牲によって栄えてるってこと』
男『……う、ん』
親友『お前はそれ、どう思う?』
男『つまり、強者と敗者がいるってことだよな』
親友『そうそう。んで、敗者は要は社会の犠牲者みたいな感じかな』
男『……んーなんだろうな』
209 :
さるよけ
210 = 120 :
親友『結局、勝者ってのは、自分の思い通りになんでも出来る訳』
親友『でも、みんなが思い通りに行動をしてたら、社会が回らなくなる』
男『それは俺でも分かるよ』
親友『じゃあ、我慢してるのは?』
男『敗者?』
親友『そういうこと』
男『……うわぁ……大人になりたくねぇな……』
親友『もし仮にさ、将来、俺たちが勝者じゃなくて敗者になっちまった時』
親友『どうすれば、そこから抜け出せられると思う?』
男『いや、もう無理なんじゃない?』
男『貧乏くじ引いてる時点で、もう泥沼じゃん』
親友『うん……そう普通は思うよな』
211 = 120 :
親友『でも俺、気づいちゃったんだよ』
男『何を?』
親友『とっておきの、抜け出し方法』
男『……え?』
親友『実は、すごい簡単な事なんだ。なんで、みんな知らないのってぐらい』
男『教えてくれよっ』
親友『仕方ないなぁ。本当は誰にも言いたくないんだけどな』
親友『……お前だけは特別だ』
男『さすがっ!』
親友『方法は簡単さ。よく聞いとけよ?』
親友『それは──』
……………。
………。
212 = 120 :
男性「……断るのなら、この瞬間にして欲しい」
男性「始めてしまったから、辞めたいと言われても困るんだ」
男「…………」
男性「前に君は私に聞いた。『終わりはいつですか』と」
男性「分かるだろ? 終わりがあるとしたら、今だ」
男「……はい」
男性「……終わりにしてくれてもいい」
男性「だが、今のあの子は、君をこの世界で一番頼りにしている」
男性「本当の兄じゃないと疑うことも知らずに、信じきっている」
男「…………」
男性「実の兄が、自分のせいで死んでしまい」
男性「ついには自責と後悔の念に耐えきれず」
男性「自分が自殺未遂を謀ったということも知らない」
男「……っ」
213 = 120 :
男性「残念ながら、彼女に必要なのは私たちじゃないんだ」
男性「私たちが代わりをやれるなら、何を捨ててでも成し遂げる」
男性「けれど、現実は不条理だな」
男性「あの子が、この世界で、唯一必要としているもの……」
男性「皮肉にも、それは君なんだ」
男「……それは」
男性「止めてくれても、一向に構わないぞ」
男性「けれど、君には捨てられるのか?」
男性「あの子を……──見殺しに出来るか?」
男「…………」
215 :
④
ハッピーエンド待ってます
216 :
がんばれ
217 = 120 :
──病院
パーンっ!
妹「きゃっ」
男「退院おめでとうっ!」
妹「お兄ちゃん……もう、びっくりしました……」
男「はは、それは良かった」
妹「もう、病院でクラッカーなんて迷惑ですよ?」
男「妹の新たな門出なんだ。せめて盛大にと思ってな」
219 :
読んでないけど湊余裕
220 = 120 :
妹「めっ、ですよ」
男「なんだそれ」
妹「あれ、わたし、なんか変なこと言いました……?」
男「言っただろ。『めっ』て」
男「俺をやんちゃな子供だと思って、言ったのか?」
妹「いや、その……なんか、不意に」
妹「ていうか、そもそも、お兄ちゃんが悪いんですから」
妹「もっとすまなさそうにしないと、駄目です」
男「まあ、確かにそうだな」
妹「ニヤニヤしないっ!」
男「無意識なんだから、許して」
妹「だーめーですー」
221 = 120 :
男「ならこの顔は?」
妹「どことなく小馬鹿にされてるみたいです」
男「……んー、ならこれ」
妹「……今度は、イヤらしいですね」
男「なら……んっ、よしこれでイケメンになったろ?」
妹「……はぁ」
妹「今日はいつになく、テンション高いですね」
妹「でも、そんなことしてると、彼女さんに嫌われますよ?」
男「そう思うだろ?」
妹「……えっ」
男「こう見えてもな、俺の学生時代はなー」
妹「は、はい」
男「…………」
222 = 120 :
男「やっぱり、モテなかった」
妹「……ですよね」
男「同意しないでくれない? ちょっと悲しいよ?」
妹「そう言われても……」
男「しかし、最近のお前って、毒舌じゃないか?」
男「ほんと、初めのしおらしい子が嘘のようだ」
妹「それはわたしが言いたいです」
男「なんで?」
妹「お兄ちゃんも、前はもっと丁寧なしゃべり方でした」
男「そうか?」
妹「覚えてないんですか? 例えば……」
223 = 120 :
妹「『いいんだ。気にしなくていいよ』」
妹「『ちょっと疲れさしちゃったみたいだね』」
妹「『……うん、日を改めて、また来るから』」
男「……確かに」
妹「少女漫画に出てくる好青年みたいでした」
男「いいんだ。今の方が本来の俺に近いし」
妹「ちょっとげんなりですね」
男「それより……そろそろ、家に向かうか」
妹「あっ、はい」
男「病院の横に車を止めてあるんだ。急ごう」
224 = 120 :
あぁ……無理だぽ。
225 = 171 :
眠いのか?
226 = 134 :
どうしてベストを尽くさないのか
229 :
俺は寝る。
皆のもの、保守を頼む
230 = 119 :
俺たちで保守するからお前もちゃんと続けてくれよ
231 = 154 :
任せろ
232 = 164 :
任せた
233 = 216 :
みんな待ってるよ
237 :
涙腺がうるっときた俺は弱すぎるかも・・・
保守
といいつつ寝る よろしく・・・
238 :
任せた
240 :
保守
眠くなってきたから後は頼んだ
242 :
これはなかなか厳しい
246 = 239 :
保
247 :
ほっほ
249 :
面白いんだが、一度に投下する量が少なすぎる
がんばって
みんなの評価 : ★★★×4
類似してるかもしれないスレッド
- 妹「兄さん、お小遣いください」 (140) - [73%] - 2013/1/17 9:45 ☆
- 妹「兄さんのことが好きです」 (518) - [65%] - 2010/6/19 16:45 ★★★
- 妹「兄さんに監禁されました」 (137) - [63%] - 2013/1/25 9:30 ☆
- 妹「兄さん、私になにかした?」 (162) - [62%] - 2013/1/14 4:15 ☆
- 妹「兄さんの性欲がひどい」 (147) - [61%] - 2013/1/19 10:00 ☆
- 妹「兄さん、知ってます?」 (871) - [59%] - 2011/12/17 7:15 ★★
- 妹「お兄ちゃんが帰ってきた」 (648) - [58%] - 2013/1/6 1:00 ★★
- 妹「兄さん、気持ち悪いです」 (603) - [58%] - 2011/9/4 5:45 ★★
- 兄「妹ともっと仲良くなりたい」 (331) - [57%] - 2011/5/23 2:30 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について