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元スレ妹「兄さん、気持ち悪いです」

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みんなの評価 : ★★
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1 :

3 :

◆◇家◆◇

「母さん、俺……誕生日プレゼントに欲しいものが決まった」

「誕生日……?」

「兄にデッレデレな妹が欲しい!」

「……っ!?」

4 = 3 :

「ゴブォッ」

「はい。お父さん、ティッシュよ、うふふっ」

「だっ、だめ……かな?」

「どうしても、欲しいんだけど」

「あらあら、もう妹ならちゃんといるでしょ?」

「やだぃ、やだぃ」

5 = 3 :

「だって、だってぇ……」

「妹ちゃんは俺と目を合わせてくれないし」

「しかもお話もしてくれないんだもん!」

「…………」

「……あー」

「…………」

6 = 3 :

「ね、妹ちゃん!」

「……なんですか?」

「こっち向いて」

「…………」ジーッ

「…………」ジーッ

「…………」ジーッ

「…………」ジーッ

7 = 3 :

「……もういいですよね」すっ

(父親の前でなにをしてるんだよ、こいつぅぅううううっ)

(……糞が)

「…………」

「うぅー」

「ほらぁー……母さん、父さん!」

8 = 3 :

「妹ちゃん、三秒以上、俺と見つめ合ってくれないよぉ!!」

「…………」

「悪いですか? だって兄さん気持ちわるいんですもんっ」

「うっ……」

「……見つめ合わせるなんてどうかしてますよ、本当に」

「……」

「変態さんをを長い間見つづけるなんてできるわけないです!」

9 = 3 :

「うぅー」

「酷いよーぉぉ」

「しかも、俺のことを『お兄ちゃん』って呼んでくれない……」

「せめて、『兄さん』は止めてほしいよぉ、うぅー」

「『兄さん』……以外……?」

「はぁ……じゃぁ何がいいんですか?」

10 = 3 :

「にぃたま……とか呼ばれた日には」

「ば……ばくはつ……しちゃうなぁ……えへへ」

「素で……気持ち悪いんですけど……」

「ゴミでもいいから呼んでみてよ!」

「嫌ですっ」

「気持ち悪い」

「うっ……」

11 :

兄キモい

12 = 3 :

「もういいもん!」

「分からず屋! 寝ちゃうもんねーっ!!」
バタンッ

「…………」

「…………はぁ」


「……」

「……うふふっ」

13 = 3 :

(本当にこの子達の仲は――)

(……)

(まぁ、面白いからいいけど)

「うふふふっ」

「か、かあさん?」

「何でもないですよ、ふふ」

15 = 3 :

◇◆学校◇◆

「……ということがあったんだけど、なぜ妹をくれないんだろう?」

「生誕ってなんなの? バカなの? 死ぬの?」

「あー……じゃあ、まぁ、座れば……そのへん……」

「わかった、失礼する」
ガタッ

「お前さ……見た目普通なかんじなのに……」

「よくそんなバカっぽいこというよな」

16 = 3 :

「何ですと? 俺が……バカですと?」

(……毎日勉強してきたのに……)

「……バカ……なのか……」

「いや、学力とかのバカじゃなくてさ……」

「なんつーか、その……マジキチ?」

「妹が貰えるなら、マジキチでもなんでもよい」

17 = 3 :

「あー、つーかさ、お前、妹……いるじゃん?」

「足りない……妹ちゃんには妹成分が足りない……んだよぉおおぉぉっ!」

(こいつは……贅沢言い過ぎだろ……)

「ていうか、妹ちゃんには好かれてないっぽいんだよぉ!!」

「ああね」

「それはなんとなくわかるわ」

18 :

すごいな父

19 = 3 :

「兄くん、はよー」

「おはよ、兄ー」

「おはよっ」

「ていうか今日は早いんだね?」

「あー、ひどいー……」

「私がいっつも遅刻してるみたいじゃん」

20 = 3 :

「あははっ、ごめんねっ」

(『妹』が関わらないと結構普通なヤツだよな……)

「――――」
「――――」
「――――――」
「――――あははっ、本当に?」
「あはははっ」

(ただ、『妹』の話になるとマジキチ)

21 = 3 :

◆◇体育館(剣道場)◆◇

「ふぅー」

(妹欲しいなぁ)

後輩「メーン!! メーン!!」

「あっ、後輩さん頑張ってるなぁ」

22 = 3 :

「よしっ」

後輩「こんにちはっ、先輩!」

「こんにちは」

「よし、続けようか」

後輩「はい」

後輩「いちっ、にいっ、さんっ、しっ」

後輩「ごっ、ろくっ、ななっ、はちっ」

23 = 3 :

「もっと声だしてっ、声! ほら、じゅうはちっ」

後輩「はいっ、じゅうきゅっ! にじゅっ!」

「ほら、にじゅういちっ! にじゅうおにいちゃんっ!」

後輩「にじゅういちっ! にじゅうおにいちゃんっ!!」

後輩「ん、あれ? まぁ、いっか」

「…………」

24 = 3 :

「……よし、やめ」

後輩「はいっ!」

後輩「はぁ、はぁ、はぁ」

「お疲れ様、後輩さん。タオル」


後輩「はいっ、先輩。ありがとうございます!」

25 = 3 :

「ほら、ドリンクも用意したから。飲んで良いよ?」

後輩「うれしいですっ。先輩は優しいなぁ、うふふっ」

「でへへっ」

後輩「うふふっ」

「…………」ジーッ

後輩「あっ……」ジーッ

27 = 3 :

「…………」ジーッ

後輩「うふふっ」ニコッ

「……」

(後輩さん、可愛い……)

後輩「せ、先輩……どうしたんですか……?」

「なんでもないよっ!」

28 = 3 :

後輩「ヘンなせーんぱいっ、ふふふっ」

「でへへへっ」

「…………」

「メーン、メーン、メーン、メーン……」
しゅっしゅっしゅっ



「いち、にぃ、さん、しっ、ごっ、ろくっ」
しゅっしゅっしゅっ

「18っ、19っ、20っ」
しゅっしゅっしゅっしゅっ

29 = 3 :

「……ふぅ」

「妹ちゃん、お疲れ様」
タッタッ

「ほら、タオルと飲み物」ニコッ

「………………」

「ありがとう……ございます。兄さん」

30 = 3 :

「足捌きも凄く上達してるし、キレもよくなってるね」

「このまま頑張ろうね」

「……はい」

「さっ、休憩5分とったら、次のメニューいくよ!!」

「はい」

後輩「はいっ!」

31 = 3 :

◇◆帰り道◇◆

「はぁ……」
てくてく

「…………」

「……兄さん、ため息ばっかりついてウザイんですが」

「……」

「どうしたんですか?」
てくてく

33 = 3 :

「いや……」

「まだまだ修行が足らないのかなーと」

「えっ?」

「いや、何でもないよ」

「……そうですか……」

「……」

35 = 3 :

◆◇家◆◇

「母さーん、おなかーすいたー」

「まだれすか、まだれすか」

「兄さん、はしたないですよ……」
すたすた

「あっ、妹ちゃん!」

「メガネかけてるんだー、へー」

「可愛いねっ、ふふっ」

36 = 3 :

「あっ、こっ、これ、ちがっ」

「…………最悪……です……」

「俺的には、家ではそのメガネかけていて欲しいなぁ」

「……」

「に、兄さんが気持ち悪いので……かけるのを止めます」

「ええー……」

37 = 3 :

「可愛いのになー、可愛いのになー」

「止めて下さい」

「気持ち悪さが留まるところをしりません。通報しちゃいますよ?」

「わかった、じゃあ、だまるよぉ……」

「……ほんと……気持ち悪……」

38 = 3 :

「ふんっ! ごほっ」


「うわっ」

「……」

「母さん、飯はまだか?」

「はいはい、今はこびますよー」

39 = 3 :

「で、妹は」

「はい、お父さん」

「妹もそろそろ誕生日だよな」

「何が欲しいんだ?」

「パパが何でも買ってあげようじゃあないか」

「…………えと――」

「――はいっ、はいはいはいっ!」

40 = 3 :

「俺、可愛い妹が欲しいです!!」

ブチッ
(久しぶりにキレちまったぜ……)

「てめぇ、バカむすこがぁぁあああぁぁぁ!!」
ドガっ

グイッグイッ
「ふんぬぬぬっ…………はぁはぁはぁ」

「卓袱台じゃないのに、ひっくり返そうなんて無謀です」

41 = 3 :

「あらあら」

「おい、バカ息子!」

「あっ、ひっ、う、はいっ、父上どのっ!」

「何が不満なんじゃあ!?」

「こんなに……っ、こんなに妹はっ」

「妹は美人に育ったのに!!」

42 = 3 :

「身内びいきとか抜きにして、ふっつぅーに美人だぞっ!?」

「娘じゃなかったら、エンコーしてたぞ、こるるるるぅあああぁあぁぁぁ!!」

「大きな声で……恥ずかしいです……この人消えないかな……」

(エンコー……?)

「父さんは分かってない!!」

「見てみろ、よく、ほらっ!!」
ビシッ

「……こっち指さないで下さい」

43 = 3 :

「ここっ、むね。む・ね・っ!」

「F……いやGはあるぞ、これは!!」

「しかも、階段下りるときになんかなぁ」

「ゆれるんだぞぉっ!? このっ、ふたつのっ、スイカは!!」

「きょにう!! いいじゃねぇかよぉぉおお、きょにうぅぅうう!」

「しかもほら、すっと長い脚、腕! 筋の通った鼻! ぱっちりおめめ!」

45 = 3 :

「俺と身長あまりかわらないしさぁぁああぁぁ!!」

「妹ちゃんは、『妹』というより『姉』っぽいんだよぉ……」

「……」

「とびっきり美人で、しかもスタイル抜群の『姉』っぽいんだよぉ!」

「はぁ…………」

「しかもー……しかもー……妹ちゃんは、しっかり者だし……」

46 = 3 :

「…………そうか」

「すまなかった」

「おれの娘としては最高だ」

「絶対にそれは間違いない。……全くそのとおりだよぅ!!」

「でも、『妹』っぽくは……」

「そうだな……兄の妹っぽくはないのかもしれんな……」

47 :

なんだこの家族w

48 = 3 :

「……勝手に完結させないで下さい」

「ごめんね、妹」

「私が……私が、スタイル良かったばっかりにぃ……うぅ……うぅうふふふっ


(お母さん……笑ってる……)

「はぁ……」

「もう良いです、ごちそうさまでした」
ダッダッダッダッ

「大丈夫ですよ。私も、兄さんとお父さんなんか大ッキライですから!!」
バタンッ!

49 :

父www

50 = 3 :

「はうっ!」

「……あー」

「あらあら」

「妹ちゃん怒っちゃってた……」

「……はぁ」

(俺……サイテーだったな……)

「……」


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