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元スレ妹「兄さんって呼ばせて下さい」

みんなの評価 : ★★★×4
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男「ええと……」
男性「こんなことになって、君には申し訳ないと思っている」
男「ちょっと待ってください。そ、それじゃ……」
男性「…………」
男「あいつがいなくなって、あの子は……」
男性「他に頼める人間がいないんだ、君以外には」
男「…………」
男性「やってくれるか?」
男「……分かりました」
男「僕が、彼女の兄になります」
男性「こんなことになって、君には申し訳ないと思っている」
男「ちょっと待ってください。そ、それじゃ……」
男性「…………」
男「あいつがいなくなって、あの子は……」
男性「他に頼める人間がいないんだ、君以外には」
男「…………」
男性「やってくれるか?」
男「……分かりました」
男「僕が、彼女の兄になります」
──自宅
男「……もしもし、母さん?」
男「うん、うん」
男「そうなんだ。仕事がやっと決まった」
男「はは、やっぱり、母さんの言った通りだったね」
男「うん……あ、でも、それは……」
男「ごめんね、こっちが落ち着くまでは戻れそうもないんだ……」
男「……うん」
男「分かったよ、頑張る」
男「母さんも元気でね? また時間できたら、すぐに向かうから」
男「うん、じゃあ、バイバイ」
男「…………」
男「……もしもし、母さん?」
男「うん、うん」
男「そうなんだ。仕事がやっと決まった」
男「はは、やっぱり、母さんの言った通りだったね」
男「うん……あ、でも、それは……」
男「ごめんね、こっちが落ち着くまでは戻れそうもないんだ……」
男「……うん」
男「分かったよ、頑張る」
男「母さんも元気でね? また時間できたら、すぐに向かうから」
男「うん、じゃあ、バイバイ」
男「…………」
コンコン。
男「失礼しまーす」
ガラガラガラ……。
妹「……え?」
男「よっ! どう、元気にしてたか?」
妹「……す、すみません……ええと」
男「ん? どうかしたか?」
妹「その……わたし」
男「?」
妹「…………」
男「もしかして、俺のこと、覚えてない?」
妹「……すみません」
男「失礼しまーす」
ガラガラガラ……。
妹「……え?」
男「よっ! どう、元気にしてたか?」
妹「……す、すみません……ええと」
男「ん? どうかしたか?」
妹「その……わたし」
男「?」
妹「…………」
男「もしかして、俺のこと、覚えてない?」
妹「……すみません」
轟け雷鳴ッ! 叫べ烈風ッ! お兄ちゃんに届けッ! 今ッ、渾身の――――――――――支援ッッッ
男「そうか……そうだなぁ」
妹「…………」
男「こういう場合、どう言っていいのか、分かんないな」
妹「はぁ……」
男「この際、しょうがない。単刀直入に言うね」
男「実は俺、君の兄なんだ」
妹「……え?」
男「覚えてない? 顔とか、声とか」
妹「……え、す、すみません」
男「……そうか、覚えてないかぁ」
妹「…………」
男「あっ、そんなに落ち込まないで」
妹「…………」
男「こういう場合、どう言っていいのか、分かんないな」
妹「はぁ……」
男「この際、しょうがない。単刀直入に言うね」
男「実は俺、君の兄なんだ」
妹「……え?」
男「覚えてない? 顔とか、声とか」
妹「……え、す、すみません」
男「……そうか、覚えてないかぁ」
妹「…………」
男「あっ、そんなに落ち込まないで」
妹「わたし……昔のこと、全然覚えてなくて」
男「…………」
妹「気がついたときには、このベットで横になってて」
男「うん」
妹「何にも分かんないです……どうなったのかも、自分のことも」
男「……うん」
妹「悪気があるわけじゃなくて」
妹「……いや、すみません。これは、ただの言い訳ですよね……」
男「いいんだ。気にしなくていいよ」
妹「……はい」
男「…………」
男「ちょっと疲れさしちゃったみたいだね」
男「……うん、日を改めて、また来るから」
男「…………」
妹「気がついたときには、このベットで横になってて」
男「うん」
妹「何にも分かんないです……どうなったのかも、自分のことも」
男「……うん」
妹「悪気があるわけじゃなくて」
妹「……いや、すみません。これは、ただの言い訳ですよね……」
男「いいんだ。気にしなくていいよ」
妹「……はい」
男「…………」
男「ちょっと疲れさしちゃったみたいだね」
男「……うん、日を改めて、また来るから」
──病室前
男「…………」
男性「どうだった?」
男「全く、気づいた様子ではないです」
男性「それは良かった」
男「でも、いいんですか?」
男性「何が?」
男「こんな偽るような真似して、後で問題になりませんか?」
男性「親の私がいいと言ってるんだ。その責任は、私が負う」
男「でも……」
男性「君が、そんなに難しく考えることはない」
男性「ただ、言われた通りにあの子の兄代わりをして欲しい」
男「…………」
男「…………」
男性「どうだった?」
男「全く、気づいた様子ではないです」
男性「それは良かった」
男「でも、いいんですか?」
男性「何が?」
男「こんな偽るような真似して、後で問題になりませんか?」
男性「親の私がいいと言ってるんだ。その責任は、私が負う」
男「でも……」
男性「君が、そんなに難しく考えることはない」
男性「ただ、言われた通りにあの子の兄代わりをして欲しい」
男「…………」
男性「君も、あの子の手首を見ただろう?」
男「それは……」
男性「大惨事だったんだ」
男性「風呂場が血の海で、それを見た妻は失神してしまった」
男「…………」
男性「これ以上、もう誰も失いたくない。分かってくれるか?」
男「はい……」
男性「良かった。それに、これは君にも利がある話なんだ」
男性「だからくれぐれも、良心の呵責に耐えきれなくなって」
男性「あの子に打ち明けるなんてことは、ないようにしてくれ」
男「……分かりました」
男性「よし。なら、会社に行っていいぞ」
男「はい、社長」
男「それは……」
男性「大惨事だったんだ」
男性「風呂場が血の海で、それを見た妻は失神してしまった」
男「…………」
男性「これ以上、もう誰も失いたくない。分かってくれるか?」
男「はい……」
男性「良かった。それに、これは君にも利がある話なんだ」
男性「だからくれぐれも、良心の呵責に耐えきれなくなって」
男性「あの子に打ち明けるなんてことは、ないようにしてくれ」
男「……分かりました」
男性「よし。なら、会社に行っていいぞ」
男「はい、社長」
──会社
ドサッ。
男「……え?」
上司「この仕事、明日までに終わらせておくように」
男「ちょ、ちょっと待ってください」
上司「ん?」
男「こんな量……ただでさえ、入ったばかりですし……」
上司「そんなの言い訳になるか?」
男「……いえ、失言でした」
上司「徹夜してでも終わらせろ。いいな?」
男「はい……」
上司「あ? なんだよ、その不服そうな返事は」
男「…………」
ドサッ。
男「……え?」
上司「この仕事、明日までに終わらせておくように」
男「ちょ、ちょっと待ってください」
上司「ん?」
男「こんな量……ただでさえ、入ったばかりですし……」
上司「そんなの言い訳になるか?」
男「……いえ、失言でした」
上司「徹夜してでも終わらせろ。いいな?」
男「はい……」
上司「あ? なんだよ、その不服そうな返事は」
男「…………」
上司「フン、いいよなー?」
上司「こんな不景気でもコネがあるお坊ちゃん様はさー」
男「…………」
上司「中途採用のお前を入れるために、こっちは仲間を一人左遷してるんだ」
上司「加えて、新しく入った奴は即戦力にもならないと来てる」
上司「どれだけ皆の仕事が増えたと思ってるんだ?」
男「申し訳ない……です」
上司「そんなのデスクワークなんだから、さっさと済ませろ」
上司「慣れたらすぐに、外出てもらうからな?」
男「……はい」
上司「ほんと、上の奴は何考えてるか、分かんないわ」
上司「この糞忙しい時に、新卒より使えないボンクラ入れやがって……」
男「…………」
上司「こんな不景気でもコネがあるお坊ちゃん様はさー」
男「…………」
上司「中途採用のお前を入れるために、こっちは仲間を一人左遷してるんだ」
上司「加えて、新しく入った奴は即戦力にもならないと来てる」
上司「どれだけ皆の仕事が増えたと思ってるんだ?」
男「申し訳ない……です」
上司「そんなのデスクワークなんだから、さっさと済ませろ」
上司「慣れたらすぐに、外出てもらうからな?」
男「……はい」
上司「ほんと、上の奴は何考えてるか、分かんないわ」
上司「この糞忙しい時に、新卒より使えないボンクラ入れやがって……」
男「…………」
──自宅
男「……ただいまー」
男「…………」
男「はは、空しいな」
男「返事がないの分かってるのに、慣れでいつも言っちゃう……」
男「……ふぅー」
男「さて、明日の出勤まで、残り二時間」
男「……これじゃあ、眠れないなぁ……」
男「…………」
男「……俺が、兄……か」
男「…………」
男「なぁ、親友」
男「なんで、お前……死んじゃったんだ……?」
男「……ただいまー」
男「…………」
男「はは、空しいな」
男「返事がないの分かってるのに、慣れでいつも言っちゃう……」
男「……ふぅー」
男「さて、明日の出勤まで、残り二時間」
男「……これじゃあ、眠れないなぁ……」
男「…………」
男「……俺が、兄……か」
男「…………」
男「なぁ、親友」
男「なんで、お前……死んじゃったんだ……?」
>>1はどこだ?
──病院
コンコン。
ガラガラ……。
妹「……あ」
男「うん、また来た」
妹「お、兄さん……?」
男「もしかして、思い出した?」
妹「いや、違うんです。ただ、前にそう言ってたから……」
男「あーそうか……ごめん」
妹「いえ……」
男「え、ええとさっ」
妹「は、はい」
男「……どう? 体の調子とか」
コンコン。
ガラガラ……。
妹「……あ」
男「うん、また来た」
妹「お、兄さん……?」
男「もしかして、思い出した?」
妹「いや、違うんです。ただ、前にそう言ってたから……」
男「あーそうか……ごめん」
妹「いえ……」
男「え、ええとさっ」
妹「は、はい」
男「……どう? 体の調子とか」
いくら使えなくてもコネがある奴の扱いには気を付けないと自分も飛ばされかねない……
妹「体はもう回復してるみたいですけど……」
妹「お医者さんの話だと、まだ安静が必要だって」
男「そうか」
妹「呼び方は、『兄さん』……でいいですよね?」
男「あー……」
妹「えっと、前は違いました……?」
男「……そうだなぁー、昔は──『お兄ちゃん』だったなぁ」
妹「『お兄ちゃん』?」
男「うん、小さい頃からずっと、そう呼ばれてた」
男「自分で言うのもなんだけど、本当に仲の良い兄妹だったんだぞ?」
妹「そうだったんですか……すみません、思い出せなくて」
妹「お医者さんの話だと、まだ安静が必要だって」
男「そうか」
妹「呼び方は、『兄さん』……でいいですよね?」
男「あー……」
妹「えっと、前は違いました……?」
男「……そうだなぁー、昔は──『お兄ちゃん』だったなぁ」
妹「『お兄ちゃん』?」
男「うん、小さい頃からずっと、そう呼ばれてた」
男「自分で言うのもなんだけど、本当に仲の良い兄妹だったんだぞ?」
妹「そうだったんですか……すみません、思い出せなくて」
男「いいんだ、焦る必要なんてないから」
妹「はい……」
男「うん」
男「……『兄さん』……ね」
妹「…………」
妹「……あの、『お兄ちゃん』?」
男「ん?」
妹「仲が良かった昔の話……聞かせてもらえないですか?」
男「…………」
妹「それを聞いたら、わたし、もしかしたら……」
男「……そうだなー」
男「あれは、まだ俺が小学生で」
男「近所にいる仲のいい友達といつものように遊んでたんだ」
……………。
………。
妹「はい……」
男「うん」
男「……『兄さん』……ね」
妹「…………」
妹「……あの、『お兄ちゃん』?」
男「ん?」
妹「仲が良かった昔の話……聞かせてもらえないですか?」
男「…………」
妹「それを聞いたら、わたし、もしかしたら……」
男「……そうだなー」
男「あれは、まだ俺が小学生で」
男「近所にいる仲のいい友達といつものように遊んでたんだ」
……………。
………。
>>45
ktkr!
ktkr!
男『おーい、こっちだ!』
親友『悪い悪い、遅くなって』
男『約束の時間から、もう一時間も経ってるぞ?』
親友『実はさ……その』
?『…………』
男『ん?』
親友『ええと、なんだろ、俺の妹?』
男『妹? お前に妹なんて、いたっけ?』
妹『うぅ……』
親友『すごく人見知りする奴でさ……ほら、挨拶しろって』
妹『そ、その……はじ、初めまして……』
男『う、うん……』
親友『悪い悪い、遅くなって』
男『約束の時間から、もう一時間も経ってるぞ?』
親友『実はさ……その』
?『…………』
男『ん?』
親友『ええと、なんだろ、俺の妹?』
男『妹? お前に妹なんて、いたっけ?』
妹『うぅ……』
親友『すごく人見知りする奴でさ……ほら、挨拶しろって』
妹『そ、その……はじ、初めまして……』
男『う、うん……』
親友『遊びに行くっつったら、今日は「私もついてく」って言うんだ』
親友『だからさ……』
妹『……うぅ』
男『……別にいいよ』
親友『本当か? ごめん……ありがとう』
男『気にすんなって! よし!』
妹『……ん?』
男『今日から、お前は、俺の妹になるっ!』
妹『ふへぇ……?』
親友『は……?』
親友『だからさ……』
妹『……うぅ』
男『……別にいいよ』
親友『本当か? ごめん……ありがとう』
男『気にすんなって! よし!』
妹『……ん?』
男『今日から、お前は、俺の妹になるっ!』
妹『ふへぇ……?』
親友『は……?』
男『親友の妹なら、それこそ、俺の妹でもあるわけだろ?』
妹『お、お兄ちゃん……』
親友『いや、えっと……』
男『ん? 親友のことは『お兄ちゃん』って呼んでるのか』
妹『あ、うん……』
男『なら、俺のことは……』
男『──『兄さん』にしようっ!』
妹『お、お兄ちゃん……』
親友『いや、えっと……』
男『ん? 親友のことは『お兄ちゃん』って呼んでるのか』
妹『あ、うん……』
男『なら、俺のことは……』
男『──『兄さん』にしようっ!』
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