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元スレ上条「バイトでもしようかな……」
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原作15巻を基にしています。
『もし上条さんがアイテムに入ったら』
というので書きます。
文章書くのが下手なのでそこんとこはすいません。
では始めます
『もし上条さんがアイテムに入ったら』
というので書きます。
文章書くのが下手なのでそこんとこはすいません。
では始めます
――――――
「まったくこいつらときたら人使いが荒すぎて『クズども』が足りないじゃないっ」
この女が言う『クズども』とは暗部組織の下部組織である。
下部組織の役割は、『暗部』の雑用などである。
装備品の開発・整備、人員の輸送、証拠隠滅などをこなすために膨大な人員がいる。
しかしその膨大な人員も使い方が荒かったら人員不足にも陥る。
なぜたくさんの人数がいるのになぜ足りなくなるのか。
「まったくこいつらときたら人使いが荒すぎて『クズども』が足りないじゃないっ」
この女が言う『クズども』とは暗部組織の下部組織である。
下部組織の役割は、『暗部』の雑用などである。
装備品の開発・整備、人員の輸送、証拠隠滅などをこなすために膨大な人員がいる。
しかしその膨大な人員も使い方が荒かったら人員不足にも陥る。
なぜたくさんの人数がいるのになぜ足りなくなるのか。
下部組織はいわば使い捨てのようなものである。
たとえば、一箱に200組という大量のティッシュが入っているとしよう。
普通に使えば3~4週間は使えるが、
一度に大量のティッシュを無駄に使うような荒い使い方では、
すぐに200という数字は0になる。
しかし0になればすぐに新しいものを補充すればいい。
つまりこれと同じで人が死んだら死んだで補充すればいい。
人を使い捨てにしていて、下部組織の人間などティッシュのようなものである。
この女が担当している暗部組織『アイテム』の下部組織は、
使い方が荒すぎて底をついたティッシュである。
「誰かいい人材はいないかしら!?」
女はガサゴソと机に広がる資料をあさる。
そしてある一枚の生徒のデータの載っている紙を手にとった。
その紙に書かれている生徒の名前は……
「『上条当麻』……か」
――――――
――――――
10月8日。
今は、ちょうど皆が家で夕食を食べているか、食べ終えているくらいの時間帯である。
とある寮に住んでいる『上条当麻』は、自分の部屋で溜め息をつきながら、
上条「不幸だ……」
上条は通帳に書かれている残高830という数字と、
財布から出てきた100円玉3枚と10円玉5枚、1円玉9枚を見てそう呟いた。
次の奨学金が振り込まれるのはまだ先である。
そのまだ来ない日までこの全額1189円で生き延びなければならない。
10月8日。
今は、ちょうど皆が家で夕食を食べているか、食べ終えているくらいの時間帯である。
とある寮に住んでいる『上条当麻』は、自分の部屋で溜め息をつきながら、
上条「不幸だ……」
上条は通帳に書かれている残高830という数字と、
財布から出てきた100円玉3枚と10円玉5枚、1円玉9枚を見てそう呟いた。
次の奨学金が振り込まれるのはまだ先である。
そのまだ来ない日までこの全額1189円で生き延びなければならない。
なぜ上条がこのような状況に陥ったのかというと……
禁書「と~ま、おなかすいた~」
この食欲旺盛な同居人のおかげである。
少女の名前はインデックスと言って、
記憶喪失の上条には知らないとある出来事がきっかけで、
上条と一緒に住んでいるらしい。
上条「さっき晩飯食ったばっかだろ!」
禁書「あんなもやし炒めともやしの味噌汁じゃ全然足りないんだよ!」
少女は、空になった食器を指さして文句を言う。
上条「上条さんが精一杯作った、低価格もやしフルコースですよ!?」
禁書「足りないっていたら足りないんだよ」
上条「だー、もうわかったから。何か作ってやるから騒ぐんじゃねぇ!」
このようなやりとりがほぼ毎日続けば自然とこうなるだろう。
まして上条は無能力者(レベル0)である。
奨学金は一人で生活するだけの分の金額はあるが、
二人暮らし、まして大食いシスターと一緒に住んでいれば自然と奨学金は底をつく。
上条「(はぁ、バイトでもすっかな……?)」
上条はそんなことを思って求人票を手にとった。
求人票に載っている職は、
コンビニの店員、ファストフードの店員、ファミレスの店員、
など、どれもバイト代は一括払いであり即日払いではない。
この窮地を乗り切るにはどうしても今お金が欲しい。
しかし、そう簡単に即日払いのバイトは見つからない。
上条「はぁ、不幸だ……」
上条はなかば諦めた感じでぼやいた。
そしてあるチラシが目に入った。
そこにはこう書いていた。
二人暮らし、まして大食いシスターと一緒に住んでいれば自然と奨学金は底をつく。
上条「(はぁ、バイトでもすっかな……?)」
上条はそんなことを思って求人票を手にとった。
求人票に載っている職は、
コンビニの店員、ファストフードの店員、ファミレスの店員、
など、どれもバイト代は一括払いであり即日払いではない。
この窮地を乗り切るにはどうしても今お金が欲しい。
しかし、そう簡単に即日払いのバイトは見つからない。
上条「はぁ、不幸だ……」
上条はなかば諦めた感じでぼやいた。
そしてあるチラシが目に入った。
そこにはこう書いていた。
―――――――――――――――――――――――――――――
女の子たちの仕事のサポートやりませんか!?
◎仕事内容
・おもに雑用
・ちょっと汚い仕事かも……
◎日給20000円 即日払い
身体に自信があるそこの君→ TEL△△△―×××―□□□
―――――――――――――――――――――――――――――
上条は飛び付いた。
あくまで仕事内容ではなくそのバイト代でにある。
日給二万円という普通にありえない金額。
そしてなにより即日払いという文字にである。
上条(この状況で20000円という大金はのどから手が出るほど欲しいんですが……なんか危ない仕事臭がプンプンするんですけど。仕事内容は雑用か、ええい背に腹は代えられん)
上条はそう思って携帯電話に手を出し、書いてある番号を打ち込んだ。
そのチラシを見つけたこと自体が不幸だとは知らずに。
――――――
――――――
10月9日昼ごろ。ここは、第7学区とあるファミレスである。
今日は学園都市の独立記念日であるので、学園都市内部のみは祝日である。
休日の昼ごろなので、ファミレス内部は昼食をとろうとしている学生でにぎわっている。
浜面(やりたい放題だな……)
浜面仕上は思った。
ここはファミレスである、のにもかかわらず、
外から買ってきたコンビニ弁当を堂々と食べているやつもいれば、
サバの缶詰を開けようとしているやつ、
映画のパンフレット広げているやつに、
さらに食事も手に着けず、だらけているやつもいる。
10月9日昼ごろ。ここは、第7学区とあるファミレスである。
今日は学園都市の独立記念日であるので、学園都市内部のみは祝日である。
休日の昼ごろなので、ファミレス内部は昼食をとろうとしている学生でにぎわっている。
浜面(やりたい放題だな……)
浜面仕上は思った。
ここはファミレスである、のにもかかわらず、
外から買ってきたコンビニ弁当を堂々と食べているやつもいれば、
サバの缶詰を開けようとしているやつ、
映画のパンフレット広げているやつに、
さらに食事も手に着けず、だらけているやつもいる。
麦野「あれ? 今日のシャケ弁と昨日のシャケ弁はなんか違う気がするけど……あれ~?」
浜面(変わんねえよ!)
浜面はそう心で突っ込んだ。
この秋物らしい明るい色の半袖コートを着込んでいるふわふわした茶髪が特徴の、
シャケ弁を見て首をかしげている女は『麦野沈利』という。
フレンダ「結局さ、サバ缶がキてる訳よ! カレーね、カレーが最高」
麦野の隣で缶詰をいじくり回している金髪碧眼の女子高生は『フレンダ』。
缶切りがうまく使えないのか、ビニールテープのようなものを巻き付けて、
電気信管を取り付けて爆薬で焼き切っていた。
本来はこういうために使うものではなかったはずだ。
絹旗「香港赤龍電影カンパニーが送るC級ウルトラ問題作……
さまざまな意味で手に汗握りそうで、逆に超気になります。要チェック、と……
滝壺さんはどう思いますか?」
ふわふわしたニットのワンピースを着た、
12歳ぐらいの映画のパンフレットを広げている少女は『絹旗最愛』である。
滝壺「……南南西から信号がきている……」
話を振られたのに独りで訳のわからんことを言っている、
絹旗の隣にいる脱力系の少女は『滝壺理后』。
ソファ状の席でだらっと手足を投げ出したまま、
どことも取れない所に視線をさまよわせている。
―――彼女たちは『アイテム』。
学園都市の非公式組織で、主な業務は統括理事会を含む『上層部』暴走の阻止である。
浜面仕上は『アイテム』の正規メンバーではない。
その下部組織の所属で雑用や運転手などを任されている。
浜面「(……にしても、女ばっかりの中に一人だけ男がいるってのは、何とも居心地が悪いもんだな)」
浜面はここに配属されてから常々そんなことを悩んでいた。
六人がけのテーブルに浜面は一番通路に近い所に座らされていた。
なぜかというと、彼にはドリンクバーを往復するという仕事を彼女たちに押しつけられていたからである。
麦野「そういえば」
シャケ弁を一通り食べ終えた麦野が話を切り出した。
麦野「あの女から下っ端の補充が来るって連絡が来たわ」
あの女とは、いつも『アイテム』に電話などで指令を与える、つまり上司である。
声だけしか聞いたことがなく、名前もどんな顔なのかもわからないので、
彼女たちの間で通称『電話の女』である。
絹旗「また浜面みたいなのが増えるんですか?」
フレンダ「浜面これ以上増えたら今までプラスだったのが一気にマイナスに急降下するって訳よ」
浜面「なっ!? 待て、俺の存在自体マイナスか!? 俺がいないほうがプラスなのか!?」
滝壺「大丈夫だよ、はまづら。私はそんなマイナスなはまづらを応援してる」
麦野「はいはい、静粛に」
彼女たちによる、浜面への集中砲火が収まらず、話が進みそうにないので、
麦野はそう言ってこの場を鎮めた。
そんな麦野は『アイテム』のリーダーである。
麦野「とりあえずその下っ端が使えれば使うし、
使えなければ切り捨てればいいわ」
フレンダ「結局、その下っ端しだいって訳よ」
浜面はそんな会話を聞いて、
なら自分は使える人間なのだろうか?と思っていて少しいい気になっていた。
絹旗「浜面、にやけてて超きもいです」
浜面「なっ!?」
どうやらその思っていることがそのまま顔に出たらしい。
麦野「まあキモい浜面は置いといて、
統括理事会の一人、親船最中が狙撃されかけた事件について、
そろそろこっちも動きたいわけなんだけど……」
ここにいる女子たちによる、ガールズトークとはまた程遠い物騒な会話が始まった。
――――――
――――――
10月9日同時刻、第7学区にあるとあるファミレス周辺を上条当麻は走っていた。
なぜこんなに急いでいるのかというと、
大量の昼食を要求する同居人のために大量の料理を作ってきたからである。
上条「(昼ぐらいまでには来いって話だったけど……間に合うか?)」
ファミレスまであと2キロ強。
上条は普段から不幸でスキルアウトから追われることが多々あるので、
それなりに体力はある。
上条「(頼むから間に合わなかったとかいう不幸は起きないでくれよ~)」
全速力で走ること約12、3分。
ついに目的地であるファミレスに辿り着いた。
上条は「ぜぇ、ぜぇ」と息を切らしながらファミレスのドアに手をかけた。
上条(たしか女の子が4人、男の子が1人とか言ってたっけ?)
上条は店に入り、「何名様ですか?」とウェイトレスに聞かれ、
「待ち合わせてる人がいます」と言い大勢の客がいるテーブル群に足を踏み出した
――――――
――――――
『アイテム』御一行の話は一段落ついたようだ。
なぜかというと麦野が下っ端である浜面に、
「車を準備しろ」
という命令が下ったからである。
浜面「くそっ、俺は百人以上のスキルアウトを束ねていた組織のリーダーなんだぞ……」
浜面は思わず独り言のように言葉が漏れた。
麦野「そうね、だから何?」
浜面「(……ちくしょう)」
今度こそ心の中でそうつぶやいた。
そんなやりとりをして浜面は席を立とうとしながら出入口の方向を見た。
浜面はこちらの席にツンツン頭の見覚えのある少年がこちらに歩いてくるのを確認した。
そしてその少年は立ち止まり
「あの~、『アイテム』の集会場ってここであってますか?」
席に座っている皆の目線が自然とそこに向く。
一番近くにいたフレンダが何者か? と尋ねようとしたその瞬間、
ドンッ!!
とテーブルをたたき、急に浜面が立ち上がり怒鳴った。
浜面「なんでテメェがこんなところにいるんだよ!!」
「てっ、テメェはあのときのスキルアウト!?」
『アイテム』のメンバーが「なに言ってんのコイツ?」的な目線を一斉に向ける。
なぜ浜面がこの少年にこう言ったのかというと、
以前、浜面はスキルアウトのリーダーだった頃。
とある女性を暗殺するように依頼を受け実行しようとした時に、
とある少年に出会い、阻止された過去をもつ。
そう、そのとある少年こそが
麦野「アンタ、名前はなんていうの?」
上条「あ、上条です。『アイテム』の雑用のバイトとしてここに来ました」
浜面は唖然とした、
以前、女のピンチを救った『ヒーロー』が、
俺みたいな下っ端と同じ仕事をしようとしていることについて。
麦野「浜面、とっとと車用意してくれる? 時間ないんだけど」
麦野の命令はようしゃなく浜面へくだされた。
浜面「わっ、わかったよ」
浜面はしぶしぶ納得のいかないような顔で駆け足で店を出た。
――――――
ミス
×『アイテム』のメンバーが「なに言ってんのコイツ?」的な目線を一斉に向ける。
○『アイテム』のメンバーが「なに言ってんのコイツ?」的な視線を一斉に向ける。
――――――
第7学区 路地裏
ピー、ピー、ピーと路地裏に電子音が鳴り響いていた。
音源は麦野のポケットの中の携帯端末からである。
浜面「おい、それ出なくていいのか?」
麦野「良いって良いって。私らがやらなくても別の誰かが対処してるでしょ」
×『アイテム』のメンバーが「なに言ってんのコイツ?」的な目線を一斉に向ける。
○『アイテム』のメンバーが「なに言ってんのコイツ?」的な視線を一斉に向ける。
――――――
第7学区 路地裏
ピー、ピー、ピーと路地裏に電子音が鳴り響いていた。
音源は麦野のポケットの中の携帯端末からである。
浜面「おい、それ出なくていいのか?」
麦野「良いって良いって。私らがやらなくても別の誰かが対処してるでしょ」
とは言っても端末からの音はその後も止む気配もなく、
あまりのしつこさにああ言った麦野もイライラし、
ついには端末をすごい勢いでつかみ取って噛みつくように怒鳴りあげた。
麦野「ピーピーピーピーやかましいんだよクソ馬鹿!!
応答する気も無いことぐらい分かんないの? 嫌がらせかっ!?」
電話の女『こいつときたら! こっちだって連絡したくてやってるわけじゃないんだっつうの!!』
どうやら新たな仕事の連絡らしい。
なぜかというと、例の『電話の女』からの電話だからである。
会話を聞くなり麦野はその仕事を断るようだ。
電話の女『……ウイルス保管センターは他の部署に頼んでおくから、
とにかく狙撃未遂に関して報告書ちょうだい。せめてそっちは大至急ね』
麦野「悪いそれ無理だわ」
電話の女『何よそれどーなってんのよっ!?」
麦野「何故ならこれからその『スクール』のクソ野郎どもを皆殺しに行ってくるから」
……いきなりの静寂だった。
あれだけ騒いでいた電話の主がめっきり黙ってしまったのだ。
そしてしばらくの沈黙の後、電話の女がまた声を出した。
電話の女『ええと、追加で良い? 最低でも一人に10発は鉛玉をブチ込んであげて?』
浜面「あの~、つかぬことをお聞きしますが」
女の声の後、浜面が二人の会話に割り込んだ。
浜面「管理人のあなた様は止めるべき場面ですよ?」
電話の女『騒ぐな下っ端。『スクール』の連中は前から嫌いだったのよ。
この私の頭を悩ませるものはすべて地球から消えてしまえばいいのだ~!
がはははははは!!』
そんな笑い声とともに通話が切れる。
ほんとにあれが組織のまとめ役で良いのか?
そんな表情で麦野は携帯端末をポケットに戻して、軽くあちこち見回した。
麦野「ところで浜面。本当にアシは手に入るの?」
浜面「軽く流しやがった……ま、その辺はなんとかするけどよ」
と浜面は言いつつ路上駐車してある、
六人くらいは乗れるボックスカーに近づいた。
浜面「今回は上条がいるからこれくらいのやつでいいか?」
麦野「動けばなんでもいいから早くして」
浜面「へいへい……」
上条「……浜面、これお前の車なのか?」
浜面「そんわけねえじゃん。これから盗むんだよ」
上条はとても驚いた顔をしている。
なんか説得の声が聞こえたが浜面は無視をし、
ロック解除用のツールを取り出し見事な手際でロックを外した。
麦野「はー、便利なスキルだね」
そういって麦野は助手席に乗り込んだ。
それに続いて後部座席に絹旗、フレンダ、滝壺の三人が乗り込んだ。
上条はあまりにも自分がいた世界ではまったく見たことのない光景を見て、
唖然と立ち尽くしていた。
それに見かねた浜面が、
浜面「早く乗れよ! 置いて行っちまうぞ?」
上条「これに乗ったら傍観者から共犯者にランクアップしそうなんですが……あれデジャヴ?」
浜面「くだらねえこと言ってねえで早く乗れよ……」
上条(くっ、これもバイト代のためか……)
上条はあきらめて傍観者から共犯者へランクアップした。
浜面「行き先は?」
麦野「第18学区・霧ヶ丘女学院。近くに素粒子工学研究所があるの。
親船の騒ぎに乗って私設警備の人間が緊急招集されたり機材が運ばれたりって混乱があったのはあそこだけ。
それに合わせてガードもかなり手薄になってる。分かりやすい計画犯罪だよね」
浜面「一ヶ所だけって、ずいぶんと簡単な構図だな」
麦野「失礼、言い忘れた。数ある中で有益なポイントは一ヶ所でしたって話」
浜面「そーかい」
そういって浜面は適当に返した。
そして浜面はふと思いついた疑問を口に出した。
浜面「それにしても、素粒子工学? 仮にそこが本当にターゲットだったとして、『スクール』は何を狙っているんだ?」
麦野「さあね。親船最中の命よりも重要な要件なんじゃない?」
そう返答した後、麦野はやる気のなさそうな声で、
麦野「というわけで、クソ野郎どもの尻拭いツアーにしゅっぱ~つ」
そういった瞬間、浜面はエンジンを始動させる。
ふと後部座席から滝壺が声をかけた。
「いいバイトねぇかなぁ~」
上条当麻は、そんなことを呟きながら、コンビニで品出しをしていた。
「あァ…アナルが痒いィィィィィ!!」
一方通行がアナルをほじりながら、入店してきた。
それに気づいた上条は
「いらっしゃいマンコー」
と営業スマイルで挨拶をする。
上条当麻は、そんなことを呟きながら、コンビニで品出しをしていた。
「あァ…アナルが痒いィィィィィ!!」
一方通行がアナルをほじりながら、入店してきた。
それに気づいた上条は
「いらっしゃいマンコー」
と営業スマイルで挨拶をする。
滝壺「はまづら。免許持ってたの?」
浜面「必要なのはカードじゃない。技術だ」
上条「っておいそれ違反じゃねえか!?」
浜面「うるせえなあ。お前なにしに来たんだよ?」
そんなやりとりをしながらもオートマ車は発進し、路地裏から消えていった。
――――――
――――――
車の中では、ファミレスの中で行われなかった自己紹介の質問タイムである。
普通質問タイムは、
『好きな食べ物は?』とか、『得意な教科は?』とか、
そういうベタ質問を転校生にするものだが。
この車内ではそんな普通の質問は一言も発されなかった。
なぜならここは学校ではなく、上条は転校生でもないからである。
絹旗「上条は能力者なんですか? まあこんなところにこんなバイトに来るんだから質問しなくても超分かりますけど」
上条「うっ、わかってんなら聞くなよ。 おっしゃる通り上条さんは無能力者(レベル0)ですよ」
フレンダ「結局、浜面と同レベルの人材だったって訳よ」
滝壺「大丈夫。そんなかみじょうをわたしは応援する」
浜面「滝壺。さりげなくそれは俺にダメージが――」
絹旗「じゃあなにか戦いに使えるスキルとかあるんですか?」
浜面の言葉も絹旗の声にかき消された
絹旗「たとえば銃を使うのが得意とか? それなら浜面よりは使えますね」
上条「生憎ですが上条さんはそんな銃を使う環境で生活しているわけでもないので」
フレンダ「このままじゃ本当に浜面と同レベルって訳よ」
上条「あっ、でも俺の右手にはあらゆる――」
麦野「はいはい、質問タイムは終了~」
上条が何か言いかけたが、
麦野はそう言い、これからどうするのかという議題で話し始めた。
麦野「とりあえず私ら四人が『スクール』をブッ潰しに行くから、
浜面と上条二人は霧ヶ丘女学院の近くで待機してて」
上条「ちょっとまて。女だけでケンカにでも行く気かよ」
麦野「は? なに言ってんの? ケンカなんか行くわけないじゃん」
上条「そうですよね~」
麦野「もちろんクソ野郎どもをブチ殺しに行くのよ☆」
上条「」
上条は思った。
ああバイト先を間違えたな、と
上条(不幸だ~!!!!)
上条は定番のセリフを心の中で叫んだ。
そんなことをしているうちに今は第一八学区だ。
――――――
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