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元スレ上条「女の子と仲良くなりたい……」
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この物語はみなみけの日常を淡々と描くものです
過度な期待はしないで下さい
あとテレビから3mは離れて見やがってください
過度な期待はしないで下さい
あとテレビから3mは離れて見やがってください
禁書「ふぅん。でも女の子の友達なら、もういると思うんだよ」
上条「え? どこに?」
禁書「ここに! インデックスはずっと、とうまの友達なんだよ!」
上条「………………」
禁書「ね?」
上条「……違うんだ……」
禁書「違う?」
上条「俺は同年代の友達が欲しいわけで、ロリコンじゃないんだ……」
禁書「む、どういう意味なのかな? すっごく失礼なことを言われてる気がするんだよ!」
~ 公園 ~
上条「いつもの公園に来てみました。ここでたそがれてたら女の子との運命的な出会いが……」
上条「……あったら苦労しませんよね。だから困ってるっていうのに」
ザッ
御坂「……ねぇ、アンタ」
上条「……え?」
御坂「アンタよ、アンタ! どうしたのよ、いつも以上に辛気臭い顔して」
上条「なんだ、ビリビリか……」
御坂「ちょっ……なんだとは何よ!」
上条「上条さんは忙しいんです、邪魔をしないでください」
御坂「忙しいって、見るからにヒマそうじゃない」
上条「こう見えても大変なんだよ。いつ女の子が通りかかるかもしれないし」
御坂「……は?」
上条「おっ! 可愛い子……と思ったら彼氏付きかよ! リア充滅びろ!」
御坂「………………」
御坂「……アンタ、一体どうしたのよ」
上条「どうしたって? 女友達を作りたいんだよ、俺は」
御坂「女友達……って、アンタが!? あ、アンタってそんなにガツガツしてるヤツだっけ!?」
上条「前はそうでも無かったんだ。でもやっぱり俺も男だし、女の子と楽しく過ごしたいって思い始めて……」
御坂「………………」
御坂「……そ、そういうことなら」
上条「ん?」
御坂「わ、私、とか……私が友達になって、あげなくもないっていうか……」
上条「ホントか!?」パァッ
御坂「う、うん……(そ、そんなに嬉しいのかしら)」
上条「やったぜ! ねんがんの女友達をてにいれたぞ!!」
御坂「か、かかか勘違いしないでよね! アンタが哀れだから、仕方なく友達になってあげるだけなんだから!」
上条「分かってる分かってる! 感謝してるぜ、ありがとうビリビリ!」
御坂「ちょ、ちょっと」
上条「ん?」
御坂「アンタね、仮にも友達になるんだったら『ビリビリ』は……」
上条「あ、悪い……ありがとな、美琴!」
御坂「み、みこっ……!?」
御坂(や、ヤバイ! 私、顔真っ赤……!)
上条「……おい美琴、大丈夫か? 顔が赤いけど、熱でも」
御坂「あぅ……だ、大丈夫! 大丈夫だから……」
上条「そうか? じゃあ、美琴も名前で呼んでくれよ」
御坂「はぁ、はぁ……え?」
インディペンデンスさん見た目年齢14くらいじゃなかったっけ……?
美琴と変わらないはずなんじゃ
美琴と変わらないはずなんじゃ
上条「だって美琴、いつも俺のこと『アンタ』って呼ぶだろ?」
御坂「うっ! そ、それは……」
上条「はやくwはやくwはやくwはやくw」
御坂「……と……と、とう、ま……」
上条「んん~? 聞こえんなぁ~」
御坂「と……当麻っ!」カアッ
御坂(は、恥ずかしい……なによこれ、何のプレイよ……!)
上条「おお、感動だ……ありがとう美琴、こんな俺と友達になってくれて」
御坂「べ、別に大したことじゃ……」
上条「俺、一生美琴を大事にするからな!」
御坂「…………!!」ボンッ
上条「……美琴、どうしたんださっきから。やっぱり具合でも悪いのか?」
御坂「な、なんでもないわよ、バカ……」
御坂(ま、紛らわしいこと言わないでよ……本気にしちゃうじゃない)
御坂「そ、そうだ。携帯の番号教えてよ」
上条「あれ? 美琴、俺の番号知らなかったっけ?」
御坂「あ、当たり前でしょ! なんで私が、と、当麻の番号を知ってんのよ!」
上条「悪い悪い。なんか普段から顔合わせてたから、勘違いしてたぜ」
御坂「……顔を合わせてるって言っても、いつも喧嘩ばっかりだったじゃない」
上条「そういえばそうだな。でもこれからは、いきなり喧嘩は無しだぞ」
御坂「う、うん」
上条「喧嘩なんかより、俺は美琴と仲良くしたいんだ」キリッ
御坂「んなっ……」プシュー
上条「……とは言え、困ったことがありまして」
御坂「こ……困ったこと?」
上条「上条さんは一人も女友達がいないから、どうやって接すればいいのかいまいち分からないのです」
御坂「そ、そうなの? 意外ね……」
上条「というわけで、差し支えなければその辺りをご教授いただきたいのですが」
御坂「……えーと、そうねぇ。まずは、当麻が私にモーニングコール……な、なんちゃって」
上条「ふむふむ」メモメモ
御坂(えっ、信じてる!?)
上条「次は?」
御坂「つ……次は、お昼ご飯。これは私の作ったお弁当ね」
上条「えっ? でもそれは美琴に負担がかかるだろ?」
御坂「モーニングコールのお返しってこと。常識よ?」
上条「なるほど……深いな」
御坂「それから、たまに一緒に遊びに行ったり、ショッピングに行ったりするの」
上条「おお、リア充っぽいぜ!」
御坂(ちょ、調子に乗って言い過ぎたような気が……だ、大丈夫、よね……?)
~ 翌朝 常盤台女子寮 208号室 ~
御坂「………………」ジー
御坂「………………」ジー
御坂「………………」ジー
~~♪
御坂「き、来たっ!」ピッ
御坂「もしもしっ!」
上条『おう、おはよう美琴。朝から元気だな』
御坂「そ、そう? 今起きたところよ?」
上条『美琴、自分で起きられるのか? じゃあコールいらな』
御坂「いるっ! 絶対いる!!」
上条『……そ、そうか。まあ寝過ごす日もあるだろうしな』
御坂「そ、そうそう! これからもお願いね!」
上条『分かった。上条さんにどーんと任せておきなさい』
御坂「う、うん、よろしくね? それよりお弁当のことなんだけど」
上条『それ、俺も考えたんだけど、朝でないと受け渡しはできないよな……』
御坂「だよね。だから、いつもの公園の自販機のとこで待ち合わせにしない?」
上条『分かった。じゃあ、また後でな』
御坂「うん。お弁当、頑張って作るからね」
上条『楽しみにしてるぜ』
ピッ
御坂「ふふっ。今日はいい一日になりそう」
御坂「それにしても……当麻と友達っていう関係があるだけで、私、素直になれたんだ……」
御坂「なんか、今まで意地になってたのがバカみたい。どれだけ時間を無駄にしちゃったんだろう……」
白井「お姉様……今日はお早いお目覚めですのね?」
御坂「あっ、黒子。起きてたんだ」
白井「そんな大声でお電話をされては起きるに決まってますの」
御坂「あ……ごめんね」
白井「それより、身支度などされて、こんな早くからどちらに?」
御坂「寮の厨房。お弁当作ろうと思って」
白井「お弁当……?」
白井(……お姉様、お弁当など作ったことありましたっけ……)
白井(誰かに渡す? 残念ながら、黒子のためのお弁当、というわけではありませんわよね……)
白井(相手は誰でしょう。と言っても、あんなにご機嫌なお姉様を見ると、なんとなく想像はつきますが)
~ 公園 ~
御坂「は、はいっ。美味しくなかったら食べなくてもいいから」
上条「バカだな美琴。俺がそんな人間に見えるのか?」
御坂「……み、見えない」
上条「だろ?」
御坂「で、でも私、実は人にお弁当とか作ったことなくて」
上条「……前に手作りクッキーの話をしただろ。あれと同じで、要は気持ちがこもってるかどうかだよ」
御坂「そ、それなら大丈夫! 気持ちだけはいっぱい入ってるから!」ニコッ
上条「う……み、美琴、お前可愛いすぎるだろ……」
御坂「えっ……あ、ありがと」カァッ
~ 高校 ~
上条「土御門、訊いてくれよ!」
土御門「おお、どうしたかみやん。珍しくハイテンションだにゃー」
上条「ついに俺にも女の友達ができたぜ!」
土御門「……なぬ」
上条「お前にとっちゃ当たり前のことかもしれないけど、俺にとっては大きな進歩なんだぜ?」
土御門「………………」
上条「今日も朝からモーニングコールに、手作りの弁当に……上条さんは幸せですよ」
土御門「……待て待てかみやん、そのりくつはおかしい」
土御門「まず、そもそもかみやんは女の友達がいなかったのか?」
上条「ああ。お前ならよく知ってるだろ」
土御門「……姫神は?」
上条「姫神はクラスメートじゃないか。違うのか?」
土御門「いや、そうなんだが……あと、なぜにモーニングコールに弁当?」
上条「その女友達が、そうするのが普通だって言うから……」
土御門「あー……なるほどなるほど、よーく分かったにゃー」
上条「? 何がだよ」
土御門「かみやん、変な女に騙されてるんだにゃー。女と縁が無いと勘違いしてるかみやんに付け込んで……」
上条「み、美琴はそんなヤツじゃない!」
土御門「……そうかい。ま、かみやんが刺されるような事にならないように、お祈りしておくぜよ……」
~~♪
上条「お、また美琴からメールだ」
上条「電話もいいけど、メールするのも楽しいな。授業中でも返してきてくれるし」
上条「こんな楽しいことを知らなかったなんて、俺はやっぱり不幸だったんだな……」
上条「……それにしても、美琴だけでもこんなに楽しくなるってことは」
上条「たくさん女友達を作れば、もっと幸せになれるのか……?」
~ 一週間後 ~
上条「おはよう、美琴」
御坂『おはよ、当麻』
上条「もう起きてたみたいだな。美琴は早起きなのか?」
御坂『ま、まあね』
上条「やっぱり、コール無くてもいいんじゃないのか?」
御坂『だ、ダメ! 当麻の声を聞かないとやる気が……』
上条「えっ?」
御坂『……あっ、ち、違う違う! 当麻のダルそうな声を反面教師に、やる気が出るってこと!』
上条「あ、ああ、そういうことかよ。ビックリさせんなよ……」ドキドキ
上条「じゃあまた後でな、美琴」
御坂『うん』
ピッ
禁書「むー……どんどんお喋りの時間が長くなってるんじゃないかな、とうま」
上条「しょうがないだろ、これが楽しいんだから」
禁書「つまんない。つまんないつまんない!」
上条「……どうしたんだよインデックス。あ、分かった。朝飯が遅いから怒ってんだろ?」
禁書「違うよ! もういい、朝ごはんいらない!」ダッ
上条「え、いらないのか…………ってえええぇぇぇ!? インデックスさんが朝飯抜き!?」
>>36
よくやった!GJ!
よくやった!GJ!
禁書「……ぐすっ……インデックスだって、とうまとお喋りしたいのに……」
禁書「最近のとうま、電話やメールばっかりしてて、全然インデックスに構ってくれないんだよ」
スフィンクス「にゃー」
禁書「スフィンクス、どうしよう。インデックスは、とうまに嫌われちゃったのかな……」
スフィンクス「なーぅ」
禁書「とうま、いっつも誰とお喋りしてるんだろう……やっぱり、女の子なのかな」
~ 翌朝 ~
御坂「………………」スゥスゥ
~~♪
~~♪
~~♪
白井「んんっ……うるさいですの」
白井「ちょっとお姉様、電話が鳴ってますわよ」
御坂「………………」スゥスゥ
白井「……お疲れのようですわね。全然起きる気配が無いですの……」
ピッ
上条『もしもし、美琴か? 珍しく出るのが遅かったな』
白井「おかけになった電話番号は、現在使われておりませんの」
上条『へ……その声は、白井か?』
白井「ええ。やはり毎朝の電話の相手はあなたでしたのね」
上条『なんで白井が美琴の携帯に……』
白井「お姉様、お疲れのようで。今も眠り姫のように夢の世界へ旅立っておられますわ」
上条『そうか……じゃあ、無理に起こすこともないか』
白井「そうしていただけると嬉しいですわね。それより、いつの間にお姉様のことを名前で……」
上条『結構前からだぞ。美琴も俺のことを当麻って呼ぶし』
白井「……随分と親密な仲ですのね。お弁当を用意するくらいなので、それは想像がつきますけど」
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