元スレ新ジャンル「完璧な許婚」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
403 = 276 :
――風呂場
ざばーっ
(――くすっ。くすくすくすっ)
男「な、なんなんだ、あれ。何であんな風になるんだ」
男「……許嫁さん、だったよな。偽者じゃないよな」
男「もしかして、いつも……」
男「いつも、ああなのか?」
男「……俺が学校に言ってる間とか」
男「……」
男「なんでだよ。……おかしいだろ、そんなの」
コンコンッ
男 ビクッ
404 = 276 :
許嫁「男さーん。お帰りだったんですかー?」
男「あ、はい。雨に降られちゃって、
お風呂いただいてますっ」(怖い。今話すの怖いよっ)
許嫁「はーい、あの」
男(覗いてたの、気づかれたっ!?)
許嫁「お出迎え出来なくてごめんなさい」しょぼん
男「そんなことっ。気にするようなことじゃないですからっ」
許嫁「はい。あの、その代わりといってはなんですが
美味しいご飯にしますね。今日はあさりの酒蒸しですよー」
男「はいっ」(こ、声が震える)「もうちょっとであがりますっ」
許嫁「新しいタオル、ここに出しておきますねー」
かちゃん
男「うう……」ぶくぶくぶくっ
男「どうすればいいんだよ」
405 = 212 :
どこに墜ちるんだ…
406 = 276 :
――食卓
許嫁「いかがですか? あさり」
男「美味しいですよ。はい」びくっ
許嫁「良かった」にこっ
男(ううう……)
許嫁「……こくん」
男「あの……」
許嫁「はい?」
男「許嫁さんは、普段何してるんですか?」
許嫁「はい?」
男「いえ、普通の日は、俺学校じゃないですか。
その間、何して過ごしてるのかなーって」
許嫁「そうですねー」
男「はい……もぐ、もぐ」
許嫁「お掃除したり、お洗濯したり」
男「……」
407 = 276 :
許嫁「料理をしたり、お庭のお手入れしたり」
男「……」
許嫁「あとはごろごろしてますね。ネコと昼寝とか。
許嫁って楽ちんなお仕事ですから、昼間は結構暇なんですよ」
男「そうですか」
許嫁「男さんは、学校とアルバイトで大変ですね」
男「いえ、そんなの自分のワガママですし」
許嫁「ふふふっ」ゆらっ
男(あれ、なんか一瞬……)
許嫁「いえ、偉いですよ。毎日お疲れ様です」にこりっ
男「……いえ」(あれ? 気のせい?)
許嫁「ご馳走様にしましょうか」
男「はい」
男「ご馳走様でした」
許嫁「お粗末さまでした。お茶を入れますね」にこっ
408 = 396 :
どうしてこうなってしまったんだ
409 = 276 :
――学食、昼食時
男「……」
(からり、からり……)
男「なんなんだよ……」
男友「おーい、男っ。どうしたっ? あいてるのか? ここ」
男「あー、うん」
男友「よっし、席もーらいっと」がたん
男「……」
男友「食わないの? それ許嫁さんの弁当だろ?」
男「うん……」
男友「なんだ、どうした。またチキンになってるのか?」
男「そうじゃない、と思う。いや、チキンってか
びびってるんだけど、そうじゃなくてっ」
男友「混乱してるのか?」
410 = 276 :
男「よく判らない」
男友「そっか。……きつねうどん美味っ」
男「いいな」
男友「お前のほうが良いだろう。女友なんて
弁当作ってくれたこと、一度も無いんだぞっ」
男「食べる?」
男友「お前、食べないのか?」
男「うん……」
男友「ふーん」かぱっ
男「いいよ、食べて。もったいないし」
男友「あー。やめとくわ」
男「どうして?」
男友「わかんないのか。頭悪い以前だな、お前」
男「……?」
男友「おまえさー」
男「?」
男友「まだなんだろ? やっとけ。キスでもえっちでも」
412 = 276 :
男「そういう状況じゃないんだよ」
男友「状況待ってるからいつまでも童貞なんだよ」
男「童貞っていうな、童貞って!」
男友「やれやれ。食堂で連呼するなよ」
男「そうじゃなくて、許嫁さんが台所で空鍋で」
男友「空鍋?」
女友「男友っ! あんたこんなとこでなにやってんの」
男友「え? うどん食ってる」
女友「今日の3時までにレポートだっていってたでしょっ。
わたし、あんたのことずっと待ってたんだけど?」
男友「あ! そうだった! ヤバいっ!!」
女友「ほんとボケてる。男友ったら」
男友「やべっ! すぐいく。んじゃな、男っ!」
男「お、おう」
女友「ごめんね。このバカ連れてくね。またねっ!
男友「まったなー。こんど飲みいくからなーっ!」
男「がんばれよーっ」
413 = 164 :
>>365
朝
男「あっ」
許婚「どうなされました?」
男「何でもない」
許婚「何故下半身を抑え…」
男「………」
許婚「言ってくだされば!貸してください」
男「貸してって取れる物じゃないよ!」
許婚「許婚ですもの、このくらい出来なくてなにが完璧ですか!」
男「アッー」
414 = 212 :
どっちもエロかエロなのか
415 = 194 :
エロも歓迎なのよ
416 = 276 :
>>413
支援、がんばれー。楽しみに読んでるぜー。
417 = 164 :
>>413
男「あーチ〇コ伸びたような気がする」
許婚「すみません……」
男「今日も学校来るの?君は部外者なんだよ」
許婚「心配は無用です、私一年に転校という名目で入学しましたから」
男「僕…三年、後輩になるんだね」
許婚「・・・・・三年になります三年になりたいです!!」
男「16なんだよねー無理です」
418 = 384 :
>>57お前俺かよwww
419 = 212 :
>>413
お前も書けよwwwwww
420 :
あとはこのスレは絵師が降臨する事で完成する
422 = 276 :
降臨待ちか。待つか。
423 :
てす
424 :
>>422
頼む、早く書いてくれ
425 :
支援がてら
許婚「ひゃあぁあ!お鍋焦がしちゃった」アセアセ
許婚「洗濯物が泡だらけに」アセアセ
許婚「はわわっ!ワイシャツアイロンで焦げちゃった」トタトタ
許婚「きゃぁあ!掃除してたはずの部屋がくちゃくちゃに」ドンガラガッシャーン
男「悪かった!俺がドジっ娘萌えなんて言ったから!!あーあ!」
426 = 420 :
下手な事言ってスマン
書いてくれまいか
427 = 276 :
いや、こっちこそすまん。待たせないように
がんばって書き溜めしてる。もうちょいっ。
428 = 359 :
>>422頼む・・・早・・・く・・・
429 = 194 :
>>427
期待してますよ
431 = 212 :
描く…か…?
432 = 343 :
おいつき支援
433 = 276 :
――朝
許嫁「……さん、……さん」ゆさゆさ
男「……ぅぅ? ……ん」
許嫁「男さん? 男さん」ゆさゆさ
男「んー。……うん」
許嫁「おはようございます、朝です……けど」
男「うん。……起きる、おきます」くらっ
許嫁「やっぱり」
男「――うう」
許嫁「すごく熱いですよ。熱があるみたいです」
男「大丈夫……」
許嫁「大丈夫じゃありません。今日はお休みです。
このまま寝ててくださいっ」
男「平気だってば……」
許嫁「だ・め・ですっ」
435 = 276 :
許嫁「おかゆを作ってきますから、動いてはダメですよ?」
男「……うん」
かたり、とてて
男(頭痛い……。こりゃ、本格的に熱でてるな……)
男(こんなに熱でたのなんて、いつぶりだろ?)
男(身体も痛いし……)
(からり、からり……)
男(何でこんな時にそんなもん思い出すんだよっ!)
男(ただの風邪だろっ。縁起でもないこと考えるなよ、俺っ)
男(だって俺には……)
男(俺には……)
436 :
見てるぜ!がんばれ!
437 = 276 :
男(……)
男(…………)
男「んぅ……」
許嫁「目が、覚めましたか?」
男「……ん。いま、何時?」
許嫁「まだお昼前ですよ」にこっ
男「……ごめん。寝ちゃった」
許嫁「いいんですよ。寝れば、それだけ早く治ります」
男「……ちょっと頭軽くなった」
許嫁「だめです。まだ、無理ですよ」
男「……うー」
許嫁「おかゆ、食べれます?」
男「無理そう」
許嫁「じゃぁ、桃ゼリーならいけますか?」
438 :
追いついてしまった
439 = 276 :
許嫁「はい、どうぞ」
男「自分で食べれます」
許嫁「そうですか? では、はい」にこり
男「お手数かけます」もそもそ
許嫁「飲み物も置きますね」
男「……もぐもぐ」
許嫁「……」
男「ごちそうさまです」
許嫁「いえ。……大丈夫ですか? 着替えできますか?」
男「はい……」
許嫁「えっと、では、これに」
男「はい」もそもそ
許嫁「今のうちにシーツも変えますね。
寝苦しかったでしょう?」
男「……」こくり
440 :
まさかのホラーテイスト。これはパンツを穿き直すのが得策
441 = 276 :
ぽむぽむっ
許嫁「はい。完成ですよ。どうぞ」
男「はい……」もそもそ
許嫁「何か欲しいものはありますか?」
男「ないです」
許嫁「では、また寝てくださいね」にこり
男「あの」
許嫁「……?」
男「あの……」
許嫁「はい?」
男「ネコとお昼寝」
許嫁「今日はしませんよ? ちゃんと見張ってます」
男「――そうじゃなくて、今度お出かけしましょう」
許嫁「はい」
男(……何云ってるんだ、俺。混乱中かよっ)
許嫁「早く、元気になってくださいね」なでっ
442 = 276 :
男(なんか、頭の中、ぐらぐらする……)
男(熱のせいかな、ぼんやり……)
男(くらくら……)
ひんやり
男(気持ちいい……なんだろ……)
許嫁「もう少し、眠ると良いですよ」
男(なんだろ、冷たくて……)
ひんやり
男(指先? 甘い匂い……。冷たくて、優しくて……)
男(あたま、くらくらする……)
443 = 276 :
――深更
男(……身体、軽くなった。峠越えたかな)
かちゃり、とてて
男(うー。トイレに行くのがこんなにすっきりするとはねー)
とてて
許嫁「――」
男(許嫁さん……)
許嫁「――」
男(また、あんな瞳で凝視してる)
許嫁「――」
男「許嫁さん」
許嫁「……え? はいっ!? 男さん」
男「真っ暗の部屋でどうしました」
許嫁「いえ。なんでもないです」にこりっ
445 = 204 :
面白いぞ
447 = 165 :
続きが気になる支援
448 = 276 :
許嫁「それよりどうしたんですか? 大丈夫ですか?」
男「うん。大丈夫。熱下がったみたい。
――それに、昼寝過ぎて、寝れないですし」
許嫁「そうですか」ほっ
男「……あの」
許嫁「そうだ。では、何か食べたほうが良いですよ。
いま、おかゆを少し作りますから。すぐ出来ます。
お布団に入っていてくださいね」にこっ
男「ううん、熱も下がったし。ここで待ってるよ」
許嫁「仕方ないですね。お茶を出しますね」
男「ポカリ自分で出すから、平気」
許嫁「はい。すぐに作りますから」
ぱたぱた
男「……」
許嫁「卵がゆでいいかしら」ぱたぱた
449 = 276 :
――深夜の食卓
男「ごちそーさまでしたっ」
許嫁「おそまつさまでした。……ありあわせで、
こんなものでごめんなさい」
男「いえいえ、元気でました」
許嫁「では、お部屋に戻りましょうか」
男「あんまり眠くないんですけどね」
許嫁「ほとんど丸一日寝ちゃいましたしね」
男「ですね」
許嫁「もう1回着替えたほうが良いですね」
男「シャワー浴びたいですけど」
許嫁「んー。無理はしないほうが」
男「髪の毛はぬらさないようにしますので」
許嫁「では、タオルと着替えをもって行きますね。
温度は高めで、すぐ身体を拭くかたちで」
男「はい」
450 = 276 :
許嫁「いかがですかー?」
男「はい、もうあがりますー」
許嫁「タオルも着替えも準備してありますよー」
男「何から何までありがとうです」
許嫁「いえいえ。お気使いなく」
男「でますよー」
許嫁「はーい」
男「……っ」くるっ
許嫁「早く水気を拭かないと。はい、タオルです」
男「ど、どっ。どして」
許嫁「風邪でしょう? 目を離すのは心配です」
男「一人で出来ますからっ」
許嫁「わがままさんですねぇ」くすっ
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