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女「お、男くんっ!!」
男「え?」
女「あ…ごめん、大声だして…」
男「?…おはよー女さん」
女「お、おはよう………男くん」
猫「みぃ」
男「あ、ねこもおはよー」
男「え?」
女「あ…ごめん、大声だして…」
男「?…おはよー女さん」
女「お、おはよう………男くん」
猫「みぃ」
男「あ、ねこもおはよー」
女「………えへへ」
女友「………」
女「………」
女友「………」
女「………どうしたの?」
女友「あ、いや、あんたが朝からにやにやしてるから、つい珍しくて」
女「にやにや…って、そんなことないわ」
女友「…なんかいいことでもあったの?」
女「…すこし」
女友「へー…男に押し倒されたとか?」
女「………あなたは叔母さんかと」
女友「オバさんって、同い年じゃんよー」
女友「………」
女「………」
女友「………」
女「………どうしたの?」
女友「あ、いや、あんたが朝からにやにやしてるから、つい珍しくて」
女「にやにや…って、そんなことないわ」
女友「…なんかいいことでもあったの?」
女「…すこし」
女友「へー…男に押し倒されたとか?」
女「………あなたは叔母さんかと」
女友「オバさんって、同い年じゃんよー」
女「男くん」
男「ん?」
女「…ごはん、どうするの?」
男「今日は学食だよー」
女「そう、じゃあ、一緒に食べない?」
男「うんっ!」
男「ん?」
女「…ごはん、どうするの?」
男「今日は学食だよー」
女「そう、じゃあ、一緒に食べない?」
男「うんっ!」
男「それでねーとなりの塀がねー」
女「………」
男「そういえばさ、昨日、夕焼けがね」
女「昨日は天気がよかったから、きれいだったー…でしょう?」
男「うん!…赤くてねー……あ、ごはん食べないと」
女「そうね。食べてから、お話しましょう」
男「うんっ!」
女「………」
男「そういえばさ、昨日、夕焼けがね」
女「昨日は天気がよかったから、きれいだったー…でしょう?」
男「うん!…赤くてねー……あ、ごはん食べないと」
女「そうね。食べてから、お話しましょう」
男「うんっ!」
女「それで、男くんは何をしたの?」
男「僕はねー」
女友「あんたたちさぁ…そんなに仲良かったっけ?…あ、いや、前から良かったけどさ」
女「え?」
男「えとね、女さんがね名前で呼んでくれるようになって、もっと仲良しなんだー」
女友「…ほう、なるほど」
女「なにが、なるほど、なのよ」
女友「あ、そういや、あたしも名前で呼んでもらったことない」
男「そうなの?」
女友「………さぁ、呼んでごらん?」
女「…なんかイヤ」
女友「なんでーいいじゃん」
男「うんうん。みんな仲良しー」
女「…女友、さん」
女友「…さん、ナシで」
女「…女友」
女友「なんだい?女?…『呼んでみただけ』?…ふふっ恥ずかしがらなくてもいいさ…こっちを向いてごらん」
女「…男くん、猫に餌あげないと」
男「あ、そだねー」
女友「…あ、あたしも餌あげたいー」
男「僕はねー」
女友「あんたたちさぁ…そんなに仲良かったっけ?…あ、いや、前から良かったけどさ」
女「え?」
男「えとね、女さんがね名前で呼んでくれるようになって、もっと仲良しなんだー」
女友「…ほう、なるほど」
女「なにが、なるほど、なのよ」
女友「あ、そういや、あたしも名前で呼んでもらったことない」
男「そうなの?」
女友「………さぁ、呼んでごらん?」
女「…なんかイヤ」
女友「なんでーいいじゃん」
男「うんうん。みんな仲良しー」
女「…女友、さん」
女友「…さん、ナシで」
女「…女友」
女友「なんだい?女?…『呼んでみただけ』?…ふふっ恥ずかしがらなくてもいいさ…こっちを向いてごらん」
女「…男くん、猫に餌あげないと」
男「あ、そだねー」
女友「…あ、あたしも餌あげたいー」
男友「どうしたんだよ」
男「え?なにが?」
男友「名前で呼び合ったりして、お前ら何があったのかと」
男「ああ、女さん?…土曜日から、名前で呼んでくれるって」
男友「…なんだよそれ…俺も名前で呼んでくれよ」
男「あ、あとね、女さんに好きって言ってもらった!」
男友「………は?」
男「ん?」
男友「…お前はなんて答えたんだ?」
男「僕も好きー…って」
男友「………そうか」
男「うんっ」
男友「…お前さ、そういうの、やっぱ良くねぇよ」
男「へ?」
男友「お前、誰かの『好き』って言葉の意味考えたことないだろ?」
男「…『好き』は『好き』だよ?」
男友「…人にはな、いろんな『好き』があるんだ」
男「いろんな?」
男「え?なにが?」
男友「名前で呼び合ったりして、お前ら何があったのかと」
男「ああ、女さん?…土曜日から、名前で呼んでくれるって」
男友「…なんだよそれ…俺も名前で呼んでくれよ」
男「あ、あとね、女さんに好きって言ってもらった!」
男友「………は?」
男「ん?」
男友「…お前はなんて答えたんだ?」
男「僕も好きー…って」
男友「………そうか」
男「うんっ」
男友「…お前さ、そういうの、やっぱ良くねぇよ」
男「へ?」
男友「お前、誰かの『好き』って言葉の意味考えたことないだろ?」
男「…『好き』は『好き』だよ?」
男友「…人にはな、いろんな『好き』があるんだ」
男「いろんな?」
男友「そういうの考えないで、ただ思ったまま答えてちゃ、頑張って『好きだ』ってお前に伝えたやつ、傷つけるんだぞ?」
男「………どういうこと?…僕、傷つけてる?」
男友「お前みたいにただ好きだっていう『好き』じゃなくて、その人を自分のものにしたいとか、そういう『好き』もあるんだ」
男「じぶんのもの?」
男友「ああ…そうだ。たとえば、お前が知らない人から『自分のものになれ』って言われたらどうだ?」
男「イヤだよ」
男友「だろ?…好きでもないやつから、そんなこと言われて『いいよ』とか言うやつなんていない」
男「…うん」
男友「だから、告白するとき、悩むんだ…自分がそんなこと言っていいのか、言うことで嫌われないだろうかって」
男「………」
男友「悩んで、悩んで…嫌われるかもしれないって勇気ふりしぼって告白してさ、相手が何も考えずにただ『自分も好き』って言ったらどうよ?」
男「……悲しい?」
男友「そうだな。悲しいよな」
男「…僕は、女さんに…女さんを傷つけた?」
男「………どういうこと?…僕、傷つけてる?」
男友「お前みたいにただ好きだっていう『好き』じゃなくて、その人を自分のものにしたいとか、そういう『好き』もあるんだ」
男「じぶんのもの?」
男友「ああ…そうだ。たとえば、お前が知らない人から『自分のものになれ』って言われたらどうだ?」
男「イヤだよ」
男友「だろ?…好きでもないやつから、そんなこと言われて『いいよ』とか言うやつなんていない」
男「…うん」
男友「だから、告白するとき、悩むんだ…自分がそんなこと言っていいのか、言うことで嫌われないだろうかって」
男「………」
男友「悩んで、悩んで…嫌われるかもしれないって勇気ふりしぼって告白してさ、相手が何も考えずにただ『自分も好き』って言ったらどうよ?」
男「……悲しい?」
男友「そうだな。悲しいよな」
男「…僕は、女さんに…女さんを傷つけた?」
男友「さぁな………男、お前さ、女のこと、ぶっちゃけどう思ってる?」
男「え?…好きだよ?」
男友「…自分のものにしたい?」
男「………わかんない」
男友「…そうか」
男「うん」
男友「………俺、今から女に告白するから」
男「え?」
男友「…もちろん、ただの『好き』じゃない」
男「…男友?」
男友「………女がいいって言ったら、俺のものにするからな?」
男「…ま、待ってよ」
男友「いいや、待たん…ちゅーだってするし、その次だってする………それでもいいんだな?」
男「いいんだな…って、わかんない…なんで、そんなこと言うの?」
男友「………考えろ」
男「………」
男友「…おーい、女」
女「…どうしたの?」
男友「ちょっといいか?」
男「え?…好きだよ?」
男友「…自分のものにしたい?」
男「………わかんない」
男友「…そうか」
男「うん」
男友「………俺、今から女に告白するから」
男「え?」
男友「…もちろん、ただの『好き』じゃない」
男「…男友?」
男友「………女がいいって言ったら、俺のものにするからな?」
男「…ま、待ってよ」
男友「いいや、待たん…ちゅーだってするし、その次だってする………それでもいいんだな?」
男「いいんだな…って、わかんない…なんで、そんなこと言うの?」
男友「………考えろ」
男「………」
男友「…おーい、女」
女「…どうしたの?」
男友「ちょっといいか?」
男友「わりぃな」
女「…えっと、ラグビー部のひと、よね?猫、探すの手伝ってくれた」
男友「ああ、ラグビー部の人だ」
女「それで、なにか用なの?」
男友「………ぁ」
女「?」
男友「………ぅ」
女「…用がないなら」
男友「好きだ」
女「………あ…」
男友「…ずっと、好きだった。付き合ってくれ。俺のものになってくれ」
女「………」
男友「お願い、します」
女「………………ごめん、なさい」
男友「っ!」
女「…私には他に好きな人がいるの…だから、あなたとは付き合えないし、あなたのものになりたくない」
女「…えっと、ラグビー部のひと、よね?猫、探すの手伝ってくれた」
男友「ああ、ラグビー部の人だ」
女「それで、なにか用なの?」
男友「………ぁ」
女「?」
男友「………ぅ」
女「…用がないなら」
男友「好きだ」
女「………あ…」
男友「…ずっと、好きだった。付き合ってくれ。俺のものになってくれ」
女「………」
男友「お願い、します」
女「………………ごめん、なさい」
男友「っ!」
女「…私には他に好きな人がいるの…だから、あなたとは付き合えないし、あなたのものになりたくない」
男友「…男、だよな?」
女「…ええ」
男友「…そっか」
女「………ごめんなさい」
男友「いいって…メリット云々言われるよりは、悪くないフラれかただしな」
女「…ごめんなさい………私ね、考えたことなかったの…そういう気持ち」
男友「…だろうな」
女「………この前、男くんに告白して、初めて理解できた……フラれちゃったようなものなんだけど…」
男友「ちがっ」
女「きっとね、私じゃ、男くんに好意はもたれても、必要としてもらえるような人間にはなれないんだよ」
男友「そうじゃねぇっ」
女「…え?」
男友「…男さ、あいつさ、小さいとき、おふくろさん、死んじゃってさ…それからずっと、あんなんなんだよ」
女「…どういうこと?」
男友「バカじゃねぇんだ…ちょっと考えが足んなくて、それで、見たまんまいいヤツなんだ…だからさ」
女「…あなた、なにを」
男友「頼む」
女「え?」
男友「あいつのこと待っててやってくれ…まだ、ちょっとわかってないだけなんだ………いつか、わかるから、あんたの気持ちも」
女「………」
男友「頼む」
女「…ええ」
男友「…そっか」
女「………ごめんなさい」
男友「いいって…メリット云々言われるよりは、悪くないフラれかただしな」
女「…ごめんなさい………私ね、考えたことなかったの…そういう気持ち」
男友「…だろうな」
女「………この前、男くんに告白して、初めて理解できた……フラれちゃったようなものなんだけど…」
男友「ちがっ」
女「きっとね、私じゃ、男くんに好意はもたれても、必要としてもらえるような人間にはなれないんだよ」
男友「そうじゃねぇっ」
女「…え?」
男友「…男さ、あいつさ、小さいとき、おふくろさん、死んじゃってさ…それからずっと、あんなんなんだよ」
女「…どういうこと?」
男友「バカじゃねぇんだ…ちょっと考えが足んなくて、それで、見たまんまいいヤツなんだ…だからさ」
女「…あなた、なにを」
男友「頼む」
女「え?」
男友「あいつのこと待っててやってくれ…まだ、ちょっとわかってないだけなんだ………いつか、わかるから、あんたの気持ちも」
女「………」
男友「頼む」
男「…女さん」
女「あ…男、くん」
男「………あ、あの授業はじまっちゃうから」
女「あ、うん」
男「…男友は?」
女「あのラグビー部の人?」
男「うん」
女「…さっき、告白された」
男「そ、そなんだ………そ、それで?」
女「よくわからないことだらけだったけど…承諾した」
男「しょーだく…?」
女「…そう」
男「……そなんだ…」
女「………ねぇ、男くん」
男「な、なに?」
女「私、男くんのこと好きだよ」
男「………」
女「………」
男「………それは、どういう意味の『好き』なのかな?」
女「…即答、してくれないんだ?土曜日は好きって言ってくれたのに」
男「…うん。意味、わかってないのに答えたらダメだから」
女「あなたが好き。あなたに必要とされたい。あなたを抱きしめていたい」
男「…」
女「こういう意味での、『好き』だよ」
男「………」
女「あ…男、くん」
男「………あ、あの授業はじまっちゃうから」
女「あ、うん」
男「…男友は?」
女「あのラグビー部の人?」
男「うん」
女「…さっき、告白された」
男「そ、そなんだ………そ、それで?」
女「よくわからないことだらけだったけど…承諾した」
男「しょーだく…?」
女「…そう」
男「……そなんだ…」
女「………ねぇ、男くん」
男「な、なに?」
女「私、男くんのこと好きだよ」
男「………」
女「………」
男「………それは、どういう意味の『好き』なのかな?」
女「…即答、してくれないんだ?土曜日は好きって言ってくれたのに」
男「…うん。意味、わかってないのに答えたらダメだから」
女「あなたが好き。あなたに必要とされたい。あなたを抱きしめていたい」
男「…」
女「こういう意味での、『好き』だよ」
男「………」
女友「おーいたいた」
男友「んだよ」
女友「…なに?いじけてるの?体育館の裏とは古典的ねぇ………女は?」
男友「…屋上」
女友「あーじゃあ、男に任せとけばいいか」
男友「………」
女友「授業、始まるから、教室戻るよ?」
男友「無理…」
女友「いや、好きな子にフラれたくらいで授業サボんなよ」
男友「………アレか?お前は俺の今できたばっかりの生傷を広げるためにここに来たのか?いじめか?」
女友「自分でフラれに行ったくせに」
男友「…うぅ…だってぇ…だってよぉ」
女友「キモイ…変な声出すな」
男友「俺、男の友達だし…あいつら、見てらんなくて」
女友「まぁ、そんなとこだろうねぇ」
男友「や、でもさぁ…期待してないことなんかなくてさ…もしかしたらーとか…ほら、女、失恋後みたいなもんじゃん?」
女友「その発言、確実に評価下げてるよ?」
男友「…まぁ、ダメだったんだけど……」
男友「んだよ」
女友「…なに?いじけてるの?体育館の裏とは古典的ねぇ………女は?」
男友「…屋上」
女友「あーじゃあ、男に任せとけばいいか」
男友「………」
女友「授業、始まるから、教室戻るよ?」
男友「無理…」
女友「いや、好きな子にフラれたくらいで授業サボんなよ」
男友「………アレか?お前は俺の今できたばっかりの生傷を広げるためにここに来たのか?いじめか?」
女友「自分でフラれに行ったくせに」
男友「…うぅ…だってぇ…だってよぉ」
女友「キモイ…変な声出すな」
男友「俺、男の友達だし…あいつら、見てらんなくて」
女友「まぁ、そんなとこだろうねぇ」
男友「や、でもさぁ…期待してないことなんかなくてさ…もしかしたらーとか…ほら、女、失恋後みたいなもんじゃん?」
女友「その発言、確実に評価下げてるよ?」
男友「…まぁ、ダメだったんだけど……」
女友「あーもうっ!!ぐじぐじしてないで、教室戻るよっ!あたしまで怒られちゃうでしょうが」
男友「むりー!!いま、女の顔とかみたら俺泣いちゃうって!マジ泣きしちゃうって!!」
女友「泣きゃいいでしょうが!!」
男友「せめて、ここで、泣いてから行くっ!!頼むっ!!」
女友「なら早く泣けっ!!」
男友「人のいるところでオトコが泣けるかっ!!」
女友「泣くならあたしの胸かしてやるって言ってるだろっ!!」
男友「言ってねぇ!!………あ?」
女友「………い、今のナシっ」
男友「…あ、ああ、うん。ナシで」
女友「うん。無しな方向で」
男友「そ、そうだな…あ、あーそろそろ教室戻らないと授業始まっちゃうんじゃないだろうか」
女友「そ、そうねーそろそろ教室戻らないと授業始まっちゃうねー」
男友「あはははー」
女友「うふふふー」
男友「むりー!!いま、女の顔とかみたら俺泣いちゃうって!マジ泣きしちゃうって!!」
女友「泣きゃいいでしょうが!!」
男友「せめて、ここで、泣いてから行くっ!!頼むっ!!」
女友「なら早く泣けっ!!」
男友「人のいるところでオトコが泣けるかっ!!」
女友「泣くならあたしの胸かしてやるって言ってるだろっ!!」
男友「言ってねぇ!!………あ?」
女友「………い、今のナシっ」
男友「…あ、ああ、うん。ナシで」
女友「うん。無しな方向で」
男友「そ、そうだな…あ、あーそろそろ教室戻らないと授業始まっちゃうんじゃないだろうか」
女友「そ、そうねーそろそろ教室戻らないと授業始まっちゃうねー」
男友「あはははー」
女友「うふふふー」
男「あの………考えてもいい?」
女「え?」
男「女さんの気持ち、自分の気持ち…考えて、答える……ダメ?」
女「…考えて、くれるの?」
男「うん。お願い」
女「…だったら、待つよ。…彼とも約束したし」
男「…ありがと」
女「………それは、待つことに対してのお礼よね?」
男「え?…うん」
女「…さ、早くしないと、授業、遅れちゃうよ」
男「あ、そだね…」
女「え?」
男「女さんの気持ち、自分の気持ち…考えて、答える……ダメ?」
女「…考えて、くれるの?」
男「うん。お願い」
女「…だったら、待つよ。…彼とも約束したし」
男「…ありがと」
女「………それは、待つことに対してのお礼よね?」
男「え?…うん」
女「…さ、早くしないと、授業、遅れちゃうよ」
男「あ、そだね…」
女さんの気持ち
好き、ひつようとされたい、だきしめたい
好き…はわかる。うん。
ひつようとされたい…よくわかんない。どういうことだろ?
だきしめたい…僕が猫をぎゅーってしたいのと同じ?かわいい?
自分の気持ち
女さん、好き。優しいし。…おかーさんに似てる気がする。
優しくてきれいなおかーさん。アイス、買ってくれて…優しい。
あ、違う…今は自分の気持ち、考えないと
「あんたは何も考えなくていいのっ!!私の言うことだけを聞いていなさいっ!!」
――誰の声だろ?懐かしい?…考えちゃダメ?………考えないと
僕は、女さんが好き。どういう好き?…好きにはいろいろある。うん。男友が言ってた。
自分のものにしたい?…わからない
ひつようとされたい?…わからない
だきしめたい?…これはちょっとあるかも
僕の好きは、どんな好きなんだろう…
好き、ひつようとされたい、だきしめたい
好き…はわかる。うん。
ひつようとされたい…よくわかんない。どういうことだろ?
だきしめたい…僕が猫をぎゅーってしたいのと同じ?かわいい?
自分の気持ち
女さん、好き。優しいし。…おかーさんに似てる気がする。
優しくてきれいなおかーさん。アイス、買ってくれて…優しい。
あ、違う…今は自分の気持ち、考えないと
「あんたは何も考えなくていいのっ!!私の言うことだけを聞いていなさいっ!!」
――誰の声だろ?懐かしい?…考えちゃダメ?………考えないと
僕は、女さんが好き。どういう好き?…好きにはいろいろある。うん。男友が言ってた。
自分のものにしたい?…わからない
ひつようとされたい?…わからない
だきしめたい?…これはちょっとあるかも
僕の好きは、どんな好きなんだろう…
男「…女さん」
女「どうしたの?」
男「…ちょっといい?」
女「…ええ」
男「考えてみた」
女「…そう」
男「好き、必要とされたい、抱きしめたいって言ってくれた女さんの好き」
女「…うん」
男「自分の好きがどんな『好き』なのかって」
女「…どうだったの?」
男「…女さんの好き、よくわかんなかった」
女「………そう」
男「でもね、嬉しかったよ。好きって言ってほしいし、抱きしめて欲しいし、必要とする…のはよくわかんないけど」
女「…そう」
男「僕の好き…なんだけど、こっちもよくわかんなかった」
女「…」
男「男友の言うような『女さんを自分のものにしたい』っていうのは違うと思う」
女「………」
女「どうしたの?」
男「…ちょっといい?」
女「…ええ」
男「考えてみた」
女「…そう」
男「好き、必要とされたい、抱きしめたいって言ってくれた女さんの好き」
女「…うん」
男「自分の好きがどんな『好き』なのかって」
女「…どうだったの?」
男「…女さんの好き、よくわかんなかった」
女「………そう」
男「でもね、嬉しかったよ。好きって言ってほしいし、抱きしめて欲しいし、必要とする…のはよくわかんないけど」
女「…そう」
男「僕の好き…なんだけど、こっちもよくわかんなかった」
女「…」
男「男友の言うような『女さんを自分のものにしたい』っていうのは違うと思う」
女「………」
男「たくさん考えて、考えて…好き、っていうことしかわかんなくて…僕は女さんがただ好きで…」
女「…それで、十分だよ」
男「でもね…男友が、『自分のものにする』って言ったとき、すごくイヤだったんだ。
イヤだった。女さんが男友のものになるの、イヤだった。男友だけじゃなくて
他の誰でも、女さんの隣にいて欲しくない」
女「…それって」
男「僕が隣にいたい、そばにいたい。好きだってしか言えないけど…。勉強もなにもできなくて、
つきあっても得することとかないと思うし…得とか損とかよくわかんないし…
それでも、好きで、他の誰よりも女さんの近くにいたくて」
女「…」
男「これが、答えになるのかわかんないけど…僕は、女さんを好きで、女さんのそばにいたい」
女「ちゃんと、たくさん考えてくれたんだね」
男「うん」
女「…嬉しいよ」
男「女さんが嬉しいって言ってくれたら、僕も嬉しい」
女「…そばにいてくれるんだよね?」
男「いいの?」
女「ええ」
男「だったら、ずっと、女さんのそばにいていい?」
女「うん」
男「…嬉しい」
女「あなたが嬉しいと、私も嬉しい」
男「そっか…一緒だね」
女「…ねぇ、抱きしめて、いい?」
男「…うん、いいよ」
女「…それで、十分だよ」
男「でもね…男友が、『自分のものにする』って言ったとき、すごくイヤだったんだ。
イヤだった。女さんが男友のものになるの、イヤだった。男友だけじゃなくて
他の誰でも、女さんの隣にいて欲しくない」
女「…それって」
男「僕が隣にいたい、そばにいたい。好きだってしか言えないけど…。勉強もなにもできなくて、
つきあっても得することとかないと思うし…得とか損とかよくわかんないし…
それでも、好きで、他の誰よりも女さんの近くにいたくて」
女「…」
男「これが、答えになるのかわかんないけど…僕は、女さんを好きで、女さんのそばにいたい」
女「ちゃんと、たくさん考えてくれたんだね」
男「うん」
女「…嬉しいよ」
男「女さんが嬉しいって言ってくれたら、僕も嬉しい」
女「…そばにいてくれるんだよね?」
男「いいの?」
女「ええ」
男「だったら、ずっと、女さんのそばにいていい?」
女「うん」
男「…嬉しい」
女「あなたが嬉しいと、私も嬉しい」
男「そっか…一緒だね」
女「…ねぇ、抱きしめて、いい?」
男「…うん、いいよ」
女友「女ぁ~ここわかんない」
女「…教科書読めば分かるよ」
女友「…わかんない」
女「読んでから言って。…女友ならできるよ」
女友「なに、それ?励まし?…あたしは励ましより解答が知りたい」
男「うぅ…」
女「どうしたの?男くん」
男「あ…女さん、ちょっとわかんなくて」
女「あ、これはね、因数分解する前に」
女友「あれ?あたしのときと態度ちがくない?」
男「あ…もうちょっと、自分でがんばってみるから」
女「…そう?……わからなかったら、いつでも聞いてね」
女友「あんた、数学わかる?」
男友「…ふつーくらいには」
女「そういえば、ラグビー部の人、成績もいいよね」
女友「…なんで、部活名?」
男友「ま、まぁ…普通にできるくらいには…ちなみに理科と数学は得意科目と言っても」
女「あ、男くん、正解だよ!」
男「ほんと?やったー!」
男友「聞いてないし」
女友「…ていうか、あんた、まだあきらめてなかったの?」
女「この調子で、期末テストは頑張ろうね」
男「うんっ!がんばるぞー!」
猫「みぃ!」
女「…教科書読めば分かるよ」
女友「…わかんない」
女「読んでから言って。…女友ならできるよ」
女友「なに、それ?励まし?…あたしは励ましより解答が知りたい」
男「うぅ…」
女「どうしたの?男くん」
男「あ…女さん、ちょっとわかんなくて」
女「あ、これはね、因数分解する前に」
女友「あれ?あたしのときと態度ちがくない?」
男「あ…もうちょっと、自分でがんばってみるから」
女「…そう?……わからなかったら、いつでも聞いてね」
女友「あんた、数学わかる?」
男友「…ふつーくらいには」
女「そういえば、ラグビー部の人、成績もいいよね」
女友「…なんで、部活名?」
男友「ま、まぁ…普通にできるくらいには…ちなみに理科と数学は得意科目と言っても」
女「あ、男くん、正解だよ!」
男「ほんと?やったー!」
男友「聞いてないし」
女友「…ていうか、あんた、まだあきらめてなかったの?」
女「この調子で、期末テストは頑張ろうね」
男「うんっ!がんばるぞー!」
猫「みぃ!」
おわりっすー
どうにか、ラブコメっぽくなりましたね。終わりまで書くのにこんなに時間を使うとは思いませんでした…
もう最初のほうとか、いつものグダグダっぷりを超越するグダグダで読む人を飽き飽きさせていたことと思います。
俺も、書いてて放り投げたくなりました。すいません、嘘です。
初期設定がアホ過ぎましたね…どっちも恋愛向きじゃないという…
思い付きで突発的に新ジャンル立てるもんじゃないですね!!反省!!
らいおんこと、男友くんは>>164-165のために存在しました。悲しい存在です。
すいません。IDがECMのひと…一気に書いたりしてると、全然スレみないので…保守サンクスです。
えろしーんは………………
囚人看守は知りません。すいません。妹萌、おどサドのひとです。
カカシとブリキってなんかいいですよねぇ。
男の過去は――見たまんまだと思われます。
保守・支援してくれた方、読んでくれた方、ありがとうございます。
明日七夕ですねぇ。晴れるといいなぁ…
では、良い夜を。
どうにか、ラブコメっぽくなりましたね。終わりまで書くのにこんなに時間を使うとは思いませんでした…
もう最初のほうとか、いつものグダグダっぷりを超越するグダグダで読む人を飽き飽きさせていたことと思います。
俺も、書いてて放り投げたくなりました。すいません、嘘です。
初期設定がアホ過ぎましたね…どっちも恋愛向きじゃないという…
思い付きで突発的に新ジャンル立てるもんじゃないですね!!反省!!
らいおんこと、男友くんは>>164-165のために存在しました。悲しい存在です。
すいません。IDがECMのひと…一気に書いたりしてると、全然スレみないので…保守サンクスです。
えろしーんは………………
囚人看守は知りません。すいません。妹萌、おどサドのひとです。
カカシとブリキってなんかいいですよねぇ。
男の過去は――見たまんまだと思われます。
保守・支援してくれた方、読んでくれた方、ありがとうございます。
明日七夕ですねぇ。晴れるといいなぁ…
では、良い夜を。
A「おい、男ーパン買って来いよ」
男「え?」
A「え?…じゃねーよ、メンチカツパンとやきそばパンな」
男「あ、うん、わかった」
C「あ、俺も俺もーあんパンとカレーパンと食パン!」
男「えと、カツサンドと」
D「じゃ、俺、メロンパンとロールパンナで」
男「うん!まかせて!!」
A「けっ…」
男「あ、そだ…」
C「んだよっ!早く買って来いよ!売り切れちゃうだろーが」
男「え?」
A「え?…じゃねーよ、メンチカツパンとやきそばパンな」
男「あ、うん、わかった」
C「あ、俺も俺もーあんパンとカレーパンと食パン!」
男「えと、カツサンドと」
D「じゃ、俺、メロンパンとロールパンナで」
男「うん!まかせて!!」
A「けっ…」
男「あ、そだ…」
C「んだよっ!早く買って来いよ!売り切れちゃうだろーが」
男「飲み物は?」
D「はぁ?」
男「パンって、飲み物ないとのどにつまっちゃうよ?」
A「…そ、それじゃ…コーヒー牛乳」
C「りんご牛乳!」
D「俺、飲み物あるから」
男「わかった!!コーヒー牛乳とりんご牛乳だね!………あれ?」
A「どーしたよっ!早く行けよ!!」
男「パン、なに買うんだっけ?」
C「…お前、ふざけてんのか?」
男「…やきそばパンと………?」
女「メンチカツパンとやきそばパン、あんパン、カレーパン、食パン、メロンパン、ロールパン…計7品よ」
男「あ、そうそう!」
女「…飲み物も合わせたら、一人で持って帰れる量じゃないし手伝うわ」
男「あ、ありがとー!!」
女「別に、学食かパンにしようと思ってたし」
男「助かるよー…えと、同じクラスのひとだよね?」
女「ええ」
D「はぁ?」
男「パンって、飲み物ないとのどにつまっちゃうよ?」
A「…そ、それじゃ…コーヒー牛乳」
C「りんご牛乳!」
D「俺、飲み物あるから」
男「わかった!!コーヒー牛乳とりんご牛乳だね!………あれ?」
A「どーしたよっ!早く行けよ!!」
男「パン、なに買うんだっけ?」
C「…お前、ふざけてんのか?」
男「…やきそばパンと………?」
女「メンチカツパンとやきそばパン、あんパン、カレーパン、食パン、メロンパン、ロールパン…計7品よ」
男「あ、そうそう!」
女「…飲み物も合わせたら、一人で持って帰れる量じゃないし手伝うわ」
男「あ、ありがとー!!」
女「別に、学食かパンにしようと思ってたし」
男「助かるよー…えと、同じクラスのひとだよね?」
女「ええ」
女「あのさ、男くん」
男「なになに?」
女「デートしない?」
男「なになに?」
女「デートしない?」
男「女さんっ!おはよ!」
女「おはよう。男くん」
男「女さん、早いねぇ」
女「ええ、途中で何があるか分からないし、早めに家を出て損はないもの」
男「そっかー」
女「男くんも早かったね」
男「うんっ!昨日、どきどきして眠れなくって、早く起きちゃった」
女「そう…それは、私とのデートが楽しみだったから?」
男「うんっ!」
女友「いやーあたしも遠足とかの前の日、寝られない人だからわかる」
男「そーなんだー」
男友「まぁ、俺は前々日に徹夜するから、前の日はぐっすりだな」
女友「それだと、バスの中で寝れないでしょ?酔わない人?」
男「あ、でもバスの中で、みんなが遊んでるときに眠いのって」
女「男くん…」
男「なに?あ、女さんは遠足の前の日ってどう?」
女「別に普段と変わらないけど……それはどうでも良くて…なんで、このひとたちがいるの?」
男「…え?」
女友「え?なに?ジャマってこと?ひどいっ!!…あ……いや、これはもしかして…」
男友「………なぁ、もしかして、これってデートだったのか?」
男「そうだよ?」
女「………」
男友「………」
女友「………」
女「おはよう。男くん」
男「女さん、早いねぇ」
女「ええ、途中で何があるか分からないし、早めに家を出て損はないもの」
男「そっかー」
女「男くんも早かったね」
男「うんっ!昨日、どきどきして眠れなくって、早く起きちゃった」
女「そう…それは、私とのデートが楽しみだったから?」
男「うんっ!」
女友「いやーあたしも遠足とかの前の日、寝られない人だからわかる」
男「そーなんだー」
男友「まぁ、俺は前々日に徹夜するから、前の日はぐっすりだな」
女友「それだと、バスの中で寝れないでしょ?酔わない人?」
男「あ、でもバスの中で、みんなが遊んでるときに眠いのって」
女「男くん…」
男「なに?あ、女さんは遠足の前の日ってどう?」
女「別に普段と変わらないけど……それはどうでも良くて…なんで、このひとたちがいるの?」
男「…え?」
女友「え?なに?ジャマってこと?ひどいっ!!…あ……いや、これはもしかして…」
男友「………なぁ、もしかして、これってデートだったのか?」
男「そうだよ?」
女「………」
男友「………」
女友「………」
女友「…ごめんっ!女っ!悪気はなかった!」
男友「いや…男がさ、『みんなで行くよー』と………すまん」
女「…男くん、デートって言うのはね、二人きりで行くものなの」
男「そうなんだ…みんなで行った方が楽しいって思って」
女友「(え?ムシ?これってシカトされてる?)」
男友「(いや、視線が痛い…無視されてはないだろ)」
女「………今回は仕方ないけど、次から、ね?」
男「うん…ごめんなさい…」
女友「(何気に、次のデートを示唆?さすが女…策士策に溺れる感じね)」
男友「(溺れちゃダメだろ…)」
女「…そこの二人」
女友「な、なんだよっ」
男友「ごめんなさい、すいません」
女「…今日は、仕方ないから、ついてきてもいいけど、邪魔はしないでね」
女友「わかってるってー」
男友「わかりましたすいませんごめんなさい」
男友「いや…男がさ、『みんなで行くよー』と………すまん」
女「…男くん、デートって言うのはね、二人きりで行くものなの」
男「そうなんだ…みんなで行った方が楽しいって思って」
女友「(え?ムシ?これってシカトされてる?)」
男友「(いや、視線が痛い…無視されてはないだろ)」
女「………今回は仕方ないけど、次から、ね?」
男「うん…ごめんなさい…」
女友「(何気に、次のデートを示唆?さすが女…策士策に溺れる感じね)」
男友「(溺れちゃダメだろ…)」
女「…そこの二人」
女友「な、なんだよっ」
男友「ごめんなさい、すいません」
女「…今日は、仕方ないから、ついてきてもいいけど、邪魔はしないでね」
女友「わかってるってー」
男友「わかりましたすいませんごめんなさい」
猫「ふみぃ…」
猫「………」
猫「みぃ?」
猫「………み!」
猫「ふみぃ~」
く、くそう…おさるさん規制めー
猫「………」
猫「みぃ?」
猫「………み!」
猫「ふみぃ~」
く、くそう…おさるさん規制めー
男友「映画か…」
女友「また、スタンダードな…」
男「なに見るの?」
女「えっと、あの、全米が泣いたっていうCMしてる映画…どれだろ?」
男友「あ…アレだろ『機動護衛艦イシガキリュウグウウミウシ』だろ?」
女友「ねー全米ってことはさ、アラスカとかの人も見て泣いてるん?」
男「…ゼンベイさんって泣き虫だよねぇ」
男「あ、ジュースとか買ってきたほうがいいかな」
女「私が行くわ。何がいい?」
女友「グレープフルーツ!」
男「んー…コーラ」
女「コーラは体に悪いっていうし、みかんジュースにした方がいいと思う」
男「じゃあ、みかんジュースで!」
男友「…こ、コーラを」
女「わかったわ。…みかんジュースとグレープフルーツジュースとコーラね?」
女友「頼んだー」
男「ありがとね」
男友「………」
女友「また、スタンダードな…」
男「なに見るの?」
女「えっと、あの、全米が泣いたっていうCMしてる映画…どれだろ?」
男友「あ…アレだろ『機動護衛艦イシガキリュウグウウミウシ』だろ?」
女友「ねー全米ってことはさ、アラスカとかの人も見て泣いてるん?」
男「…ゼンベイさんって泣き虫だよねぇ」
男「あ、ジュースとか買ってきたほうがいいかな」
女「私が行くわ。何がいい?」
女友「グレープフルーツ!」
男「んー…コーラ」
女「コーラは体に悪いっていうし、みかんジュースにした方がいいと思う」
男「じゃあ、みかんジュースで!」
男友「…こ、コーラを」
女「わかったわ。…みかんジュースとグレープフルーツジュースとコーラね?」
女友「頼んだー」
男「ありがとね」
男友「………」
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