私的良スレ書庫
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元スレ新?ジャンル「かかしな男とブリキな女」
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女「どうしたの?」
男「…社会の課題忘れてて…さっき思い出して」
女「そう」
男「…あと、7分しかないよぅ」
女「………」
男「えっとー…薔薇戦争でリチャード3世を倒したひとは………誰さんだったっけぇ…」
女「…ヘンリー7世。またはヘンリー・チューダーね」
男「あ!そうそう!ヘンリーさんっ!!」
女「それから、ここの問題は…」
男「うんうん」
男「ありがとっ!!女さん!!」
女「どういたしまして」
男「いいなぁ…僕も女さんみたいに頭がいいひとになりたいなぁ」
女「…そう」
女(…私はあなたみたいに笑ったり、困ったり…そんな心がある人になりたいよ)
男「…社会の課題忘れてて…さっき思い出して」
女「そう」
男「…あと、7分しかないよぅ」
女「………」
男「えっとー…薔薇戦争でリチャード3世を倒したひとは………誰さんだったっけぇ…」
女「…ヘンリー7世。またはヘンリー・チューダーね」
男「あ!そうそう!ヘンリーさんっ!!」
女「それから、ここの問題は…」
男「うんうん」
男「ありがとっ!!女さん!!」
女「どういたしまして」
男「いいなぁ…僕も女さんみたいに頭がいいひとになりたいなぁ」
女「…そう」
女(…私はあなたみたいに笑ったり、困ったり…そんな心がある人になりたいよ)
男「おっはよー!」
女「おはよう」
男「今日もいい天気だねーこんな日は勉強しないでお外で遊びたいよねー」
女「そうね。雲量も2未満だし、朝、天気予報見てきたけど、快晴で降水確率はゼロ%らしいし」
男「ぜろ%ってすごいよね!雨ふらないって、ぜったいふらないってことだよね」
女「そうね。でも、所詮予報だから、降雨の可能性を完全に否定できないとは思うけど」
男「こんな日はやっぱり外で遊ぶべき!!」
女「…安くない授業料、払ってるんだし。天気に関係なく勉強をするべきだと思うわ」
男「………あ、そだね…そうだよねぇ…はんせい」
女「…あ、べつに、今のはあなたを責めてるわけじゃな」
男「よっし!今日も勉強頑張るぞー!!」
女「………」
男「女さん?」
女「…なんでもない。そうね、頑張りましょう」
男「うんっ!」
女「おはよう」
男「今日もいい天気だねーこんな日は勉強しないでお外で遊びたいよねー」
女「そうね。雲量も2未満だし、朝、天気予報見てきたけど、快晴で降水確率はゼロ%らしいし」
男「ぜろ%ってすごいよね!雨ふらないって、ぜったいふらないってことだよね」
女「そうね。でも、所詮予報だから、降雨の可能性を完全に否定できないとは思うけど」
男「こんな日はやっぱり外で遊ぶべき!!」
女「…安くない授業料、払ってるんだし。天気に関係なく勉強をするべきだと思うわ」
男「………あ、そだね…そうだよねぇ…はんせい」
女「…あ、べつに、今のはあなたを責めてるわけじゃな」
男「よっし!今日も勉強頑張るぞー!!」
女「………」
男「女さん?」
女「…なんでもない。そうね、頑張りましょう」
男「うんっ!」
男「女さんっ!女さんっ!」
女「どうしたの?」
男「いっしょにごはん食べようよ!!」
女「…どうして?」
男「いっしょのほうがおいしいし」
女「?…何人で食べても、食事の味は変わらないでしょ」
男「あ、女さん学食だよね?僕、おべんとだから持ってくね」
女「…え、あ、うん」
女「どうしたの?」
男「いっしょにごはん食べようよ!!」
女「…どうして?」
男「いっしょのほうがおいしいし」
女「?…何人で食べても、食事の味は変わらないでしょ」
男「あ、女さん学食だよね?僕、おべんとだから持ってくね」
女「…え、あ、うん」
男「でね、そのとき歴史が動いてさー」
女「もくもく」
男「そういえば、桶狭間ってさー」
女「もくもく………ごちそうさま」
男「あ」
女「じゃ、お先に」
男「ま、待ってよぅ…すぐ食べるからっ」
女「…こういうときって、待っている方がいいの?」
男「えっと、その方が僕は嬉しいな」
女「………わかった」
男「ごめんねー…すぐ食べちゃうから」
女「…急ぐと胃に悪いから、ゆっくりの方がいいよ」
男「でも、待たせるの悪いし。ありがとねー…ばくばく」
女(…暇…時間の無駄………こういうとき、話しかけたりしたほうがいいのかな…)
男「ばくばく」
女(…でも、食べてるし、ジャマになるかもしれない…時間を有効に…)
男「ばくばく」
女「もくもく」
男「そういえば、桶狭間ってさー」
女「もくもく………ごちそうさま」
男「あ」
女「じゃ、お先に」
男「ま、待ってよぅ…すぐ食べるからっ」
女「…こういうときって、待っている方がいいの?」
男「えっと、その方が僕は嬉しいな」
女「………わかった」
男「ごめんねー…すぐ食べちゃうから」
女「…急ぐと胃に悪いから、ゆっくりの方がいいよ」
男「でも、待たせるの悪いし。ありがとねー…ばくばく」
女(…暇…時間の無駄………こういうとき、話しかけたりしたほうがいいのかな…)
男「ばくばく」
女(…でも、食べてるし、ジャマになるかもしれない…時間を有効に…)
男「ばくばく」
男「うぅっ…かわいそうだよぉ」
女「なにかあったの?」
女友「あー昨日、ウチの犬が死んじゃってさ、その話したら」
男「っ…ぐすっ…」
女友「泣くなって~…まぁ、私も昨日泣いたんだけどさ」
女「…ずっと飼ってたの?」
女友「ん?…そだね、私が生まれたときくらいかららしいね」
女「なるほど…情操教育の一環か」
女友「へ?」
女「あ…ごめん、なんでもない。平均寿命が10年くらい…かな、確か」
女友「…あ、うん、小型犬だったし、けっこう長生きしたほうだったと思う」
女「そう。それは良かっ……ごめん」
女友「いいんだって!…あたしは、あの子、きっと幸せだったって…信じてる、し…あ、やば…目から汗が」
男「ふぇっ…ぐすっ……すん…えっく」
女「………」
女「なにかあったの?」
女友「あー昨日、ウチの犬が死んじゃってさ、その話したら」
男「っ…ぐすっ…」
女友「泣くなって~…まぁ、私も昨日泣いたんだけどさ」
女「…ずっと飼ってたの?」
女友「ん?…そだね、私が生まれたときくらいかららしいね」
女「なるほど…情操教育の一環か」
女友「へ?」
女「あ…ごめん、なんでもない。平均寿命が10年くらい…かな、確か」
女友「…あ、うん、小型犬だったし、けっこう長生きしたほうだったと思う」
女「そう。それは良かっ……ごめん」
女友「いいんだって!…あたしは、あの子、きっと幸せだったって…信じてる、し…あ、やば…目から汗が」
男「ふぇっ…ぐすっ……すん…えっく」
女「………」
男友「な、なぁ…男っ」
男「ん?」
男友「あ、あのさ…その…女ってさ」
男「うん、女さん」
男友「…そう、女」
男「うん」
男友「………」
男「………なに?女さんがどうしたの?」
男友「…あ、あの、さ、その、えと…お、おおお女って付き合ってる人とかいるのかなーとか?」
男「しらない」
男友「…だよなぁ」
男「うん」
男友「も、もしさ…仮にだよ…希望的観測でもいいんだが…俺、どうかな?」
男「………なにが?」
男友「だ、だからっ…その、こっ告白とか?」
男「こくはく?なにを?」
男友(…無理だよなぁ…そうだよなぁ……俺なんか、告白しても…あの冷たい目で『それでなにか?』とか言われちゃうんだよなぁ)
男「あ、そういえば、こないだの市大会優勝したんだってね!おめでとっ!」
男友(わかってるんだって………いや、しかし、ここは…そうだ、来年はもう受験で…今年しか…)
男「すごいねー県大会、来月だっけ?ラグビーって、ぶつかったりして痛そうだよねー」
男友(玉砕覚悟でっ!!………いや、無理…ふられる…絶対ふられる…)
男「がんばってね!」
男友(…あー勇気がほしい………)
男「ん?」
男友「あ、あのさ…その…女ってさ」
男「うん、女さん」
男友「…そう、女」
男「うん」
男友「………」
男「………なに?女さんがどうしたの?」
男友「…あ、あの、さ、その、えと…お、おおお女って付き合ってる人とかいるのかなーとか?」
男「しらない」
男友「…だよなぁ」
男「うん」
男友「も、もしさ…仮にだよ…希望的観測でもいいんだが…俺、どうかな?」
男「………なにが?」
男友「だ、だからっ…その、こっ告白とか?」
男「こくはく?なにを?」
男友(…無理だよなぁ…そうだよなぁ……俺なんか、告白しても…あの冷たい目で『それでなにか?』とか言われちゃうんだよなぁ)
男「あ、そういえば、こないだの市大会優勝したんだってね!おめでとっ!」
男友(わかってるんだって………いや、しかし、ここは…そうだ、来年はもう受験で…今年しか…)
男「すごいねー県大会、来月だっけ?ラグビーって、ぶつかったりして痛そうだよねー」
男友(玉砕覚悟でっ!!………いや、無理…ふられる…絶対ふられる…)
男「がんばってね!」
男友(…あー勇気がほしい………)
A「あ、あのっ…ず、ずっと好きでしたっ!!」
女「………」
A「付き合ってくださいっ!!」
女「………」
A「……あのぉ」
女「…『付き合う』というのは恋人になってほしい、ということ?」
A「あ、はい」
女「…それで、あなたと恋人になることで、私にどんなメリットがあるのかしら?」
A「は?」
女「メリット…つまり、どんな利益が得られるのか」
A「あ、そ、そりゃ…デートとか、おごるし」
女「なるほど…経済的に私はあなたの支援を受けることができる、と」
A「いや、まぁ、その」
女「でも、私、特に金銭的に困難な状況ではないし、なにより、お金より時間が大事なの」
A「は…はぁ」
女「あなたと恋人になることで、私の時間を拘束されるのは私のとって不利益…だから、あなたとは付き合えない」
A「…な、なるほど」
女「それじゃ、さよなら」
A「………」
女「………」
A「付き合ってくださいっ!!」
女「………」
A「……あのぉ」
女「…『付き合う』というのは恋人になってほしい、ということ?」
A「あ、はい」
女「…それで、あなたと恋人になることで、私にどんなメリットがあるのかしら?」
A「は?」
女「メリット…つまり、どんな利益が得られるのか」
A「あ、そ、そりゃ…デートとか、おごるし」
女「なるほど…経済的に私はあなたの支援を受けることができる、と」
A「いや、まぁ、その」
女「でも、私、特に金銭的に困難な状況ではないし、なにより、お金より時間が大事なの」
A「は…はぁ」
女「あなたと恋人になることで、私の時間を拘束されるのは私のとって不利益…だから、あなたとは付き合えない」
A「…な、なるほど」
女「それじゃ、さよなら」
A「………」
女友「…あんたねー…さっきのナニ?」
女「さっきの?」
女友「いや、告白されて、あっさりふったでしょ?なんか理詰めっぽく、三段ろんぽーみたいな感じで」
女「ええ」
女友「もうちっと、優しく断ってやればいいのにさー…。あーゆーフラれかたしたら、あの子傷つくよー?」
女「…そう?」
女友「そりゃ…だれだってイタイのは、いやじゃん?」
女「………そんな、難しいこと言われてもわからないわ」
女友「…あんたねぇ」
女「えっと…ごめん」
女友「まぁ、いいけどさぁ」
女「さっきの?」
女友「いや、告白されて、あっさりふったでしょ?なんか理詰めっぽく、三段ろんぽーみたいな感じで」
女「ええ」
女友「もうちっと、優しく断ってやればいいのにさー…。あーゆーフラれかたしたら、あの子傷つくよー?」
女「…そう?」
女友「そりゃ…だれだってイタイのは、いやじゃん?」
女「………そんな、難しいこと言われてもわからないわ」
女友「…あんたねぇ」
女「えっと…ごめん」
女友「まぁ、いいけどさぁ」
B「あ、あのっ…ず、ずっと好きでしたっ!!」
男「うん、僕もBちゃん好きだよー」
B「………」
男「ん?」
B「つ…付き合ってっ!!」
男「うん、いいよ。どこ行くの?」
B「………」
男「あ、せっかくだから、みんなで行こー」
B「あ、あの」
男「今日の放課後でいい?みんなの都合とか聞いてくるね…あ、メモ帳持ってかないと」
B「え、えとね、男くん…あ、あの」
男「あ、女さーんっ!!」
B「………」
男「うん、僕もBちゃん好きだよー」
B「………」
男「ん?」
B「つ…付き合ってっ!!」
男「うん、いいよ。どこ行くの?」
B「………」
男「あ、せっかくだから、みんなで行こー」
B「あ、あの」
男「今日の放課後でいい?みんなの都合とか聞いてくるね…あ、メモ帳持ってかないと」
B「え、えとね、男くん…あ、あの」
男「あ、女さーんっ!!」
B「………」
男友「…お前なぁ…さっきのなんだよ?」
男「さっきの?」
男友「いや、告白されてただろ?」
男「ふぇ?」
男友「Bに、さっき」
男「あ、うん?Bちゃん?さっき、Bちゃんと女さんと三人で購買でおかし買ったけど…なんかあったの?」
男友「いや、そうじゃなくて」
男「あ、男友の分もあるよー、はい、うまい某。めんたいこ味だよね?」
男友「はぁっ………俺はお前のそういうとこ嫌いじゃないけどさ…誰も得しないぞ、そういうの」
男「よくわかんないけど……得とか損とか、むずかしいこと言われてもわかんないよぅ」
男友「…お前なぁ」
男「えっと…ごめん」
男友「まぁ、いいけどさぁ」
男「さっきの?」
男友「いや、告白されてただろ?」
男「ふぇ?」
男友「Bに、さっき」
男「あ、うん?Bちゃん?さっき、Bちゃんと女さんと三人で購買でおかし買ったけど…なんかあったの?」
男友「いや、そうじゃなくて」
男「あ、男友の分もあるよー、はい、うまい某。めんたいこ味だよね?」
男友「はぁっ………俺はお前のそういうとこ嫌いじゃないけどさ…誰も得しないぞ、そういうの」
男「よくわかんないけど……得とか損とか、むずかしいこと言われてもわかんないよぅ」
男友「…お前なぁ」
男「えっと…ごめん」
男友「まぁ、いいけどさぁ」
男「…てすと、ってなんであるんだろうねぇ」
女「………到達・習熟度を総括的に判定または学力向上のため、かしら」
男「ヤだなぁ…また、居残り…補習…うぅ…」
女「勉強すればいいじゃない」
男「あ…うん。でも、覚えるのとか苦手で…だいたい勉強って楽しくないし………女さんっ!」
女「え?なに?」
男「一緒に勉強しよう!」
女「え?どうして?」
男「男友~!!」
男友「な、ななななんだよぅ…べ、べつに俺はちらちら女をこっそり見てたわけじゃないんだからなっ」
女「?」
男「一緒に勉強しよう!」
男友「え?なんで?」
男「あ、女友さん~!!」
女友「うんうん!あたしも一緒にするー!!…でも、なんで?」
男「だって、みんなで勉強だったら、きっと楽しいよ!!」
女(…まぁ、勉強なんてどこでしても一緒よね)
男友(お、おい…これはちゃ、チャンスなんじゃないか…ここで、一気に女との距離を縮めて…い、いや、やっぱ無理…うん、無理。普通に勉強しよ)
女友(やったー女頭いいしー勉強いっしょにすれば成績あーっぷかもーへっへっへー)
男(みんなでべんきょう~たのしいべんきょう~)
女「………到達・習熟度を総括的に判定または学力向上のため、かしら」
男「ヤだなぁ…また、居残り…補習…うぅ…」
女「勉強すればいいじゃない」
男「あ…うん。でも、覚えるのとか苦手で…だいたい勉強って楽しくないし………女さんっ!」
女「え?なに?」
男「一緒に勉強しよう!」
女「え?どうして?」
男「男友~!!」
男友「な、ななななんだよぅ…べ、べつに俺はちらちら女をこっそり見てたわけじゃないんだからなっ」
女「?」
男「一緒に勉強しよう!」
男友「え?なんで?」
男「あ、女友さん~!!」
女友「うんうん!あたしも一緒にするー!!…でも、なんで?」
男「だって、みんなで勉強だったら、きっと楽しいよ!!」
女(…まぁ、勉強なんてどこでしても一緒よね)
男友(お、おい…これはちゃ、チャンスなんじゃないか…ここで、一気に女との距離を縮めて…い、いや、やっぱ無理…うん、無理。普通に勉強しよ)
女友(やったー女頭いいしー勉強いっしょにすれば成績あーっぷかもーへっへっへー)
男(みんなでべんきょう~たのしいべんきょう~)
男「うぅ…わかんない…」
女「なにが?」
男「…しゅじんこうのきもち…どうして、こういう答えになるんだろ…」
女「ここ、読んで」
男「………うん、読んだ」
女「…そこの行に、主人公の気持ちとしてとれる隠喩による表現があるでしょう?」
男「で、でもさ、この物語読むとさ」
女「だから、この行に」
男「違うんだって、きっと、かまきりりゅうじは寂しかったんだよ!」
女「それは、あなたの想像でしかないわ。この文章にそんな感情は記述されていない」
男「うぅ…」
女友「あ、ちょっと消しゴム貸して」
男友「ああ」
女「なにが?」
男「…しゅじんこうのきもち…どうして、こういう答えになるんだろ…」
女「ここ、読んで」
男「………うん、読んだ」
女「…そこの行に、主人公の気持ちとしてとれる隠喩による表現があるでしょう?」
男「で、でもさ、この物語読むとさ」
女「だから、この行に」
男「違うんだって、きっと、かまきりりゅうじは寂しかったんだよ!」
女「それは、あなたの想像でしかないわ。この文章にそんな感情は記述されていない」
男「うぅ…」
女友「あ、ちょっと消しゴム貸して」
男友「ああ」
男「うぅ…わかんない…」
女「なにが?」
男「この問題…偏微分方程式の」
女「………教科書29ページ、読んで」
男「うん」
男「…やっぱりわかんない」
女「そう」
男「…ここ…なんでこの公式つかうの?」
女「………教科書14ページを見て。それでわからないなら、問題ごと解法を覚えたほうが早いと思う」
男「うぅ…」
女友「あ、ごめん…シャー芯ある?HB」
男友「2Bしかないぞ」
女友「さんきゅ」
男友「…強奪かよ」
女「なにが?」
男「この問題…偏微分方程式の」
女「………教科書29ページ、読んで」
男「うん」
男「…やっぱりわかんない」
女「そう」
男「…ここ…なんでこの公式つかうの?」
女「………教科書14ページを見て。それでわからないなら、問題ごと解法を覚えたほうが早いと思う」
男「うぅ…」
女友「あ、ごめん…シャー芯ある?HB」
男友「2Bしかないぞ」
女友「さんきゅ」
男友「…強奪かよ」
男「うぅ…わかんない…」
女「なにが?」
男「ここの和訳…」
女「単語の意味は分かるの?」
男「うん」
女「…仮定法過去ってわかる?」
男「………むかし、どこかで聞いたことあるような気がする」
女「普通の過去形だったらwasでしょ?でもここではwereになってるから」
男「えと、えっと、ちょっと待って、今、ノートにメモとるから」
女「たぶん、授業のノートみたら、同じこと書いてあると思うけど」
女友「ZzzZzzZzz」
男友「おい…起きろよ」
女「なにが?」
男「ここの和訳…」
女「単語の意味は分かるの?」
男「うん」
女「…仮定法過去ってわかる?」
男「………むかし、どこかで聞いたことあるような気がする」
女「普通の過去形だったらwasでしょ?でもここではwereになってるから」
男「えと、えっと、ちょっと待って、今、ノートにメモとるから」
女「たぶん、授業のノートみたら、同じこと書いてあると思うけど」
女友「ZzzZzzZzz」
男友「おい…起きろよ」
男「うぅ…わかんない…」
女「なにが?」
男「ここ。受精のとこ。これって変じゃない?だって、女性器はからだの中にあるんでしょ?男性器届かないし…」
女「それは男性器…陰茎が女性の体内に挿入されるから」
男「…え?で、でも体に穴が開いてるわけでも」
女「…ここ、見て。膣っていうところが、女性の体内への侵入口で交配時にはここに陰茎を挿入するの」
男「へぇ…」
女「陰茎内部の海綿体に血液がたまって、勃起することによって」
女友「待て。あんた、図書館で陰け……あ、あの、とにかく…声のボリューム下げて」
女「あ…ごめん」
男友「…俺、ちょっと外の空気吸ってくる」
女「なにが?」
男「ここ。受精のとこ。これって変じゃない?だって、女性器はからだの中にあるんでしょ?男性器届かないし…」
女「それは男性器…陰茎が女性の体内に挿入されるから」
男「…え?で、でも体に穴が開いてるわけでも」
女「…ここ、見て。膣っていうところが、女性の体内への侵入口で交配時にはここに陰茎を挿入するの」
男「へぇ…」
女「陰茎内部の海綿体に血液がたまって、勃起することによって」
女友「待て。あんた、図書館で陰け……あ、あの、とにかく…声のボリューム下げて」
女「あ…ごめん」
男友「…俺、ちょっと外の空気吸ってくる」
男友「あ…じゃ、俺、駅のほうだから」
女友「私も」
男「うん、じゃあ、また明日ね」
女「さよなら」
男「ん~っ…つかれたぁ」
女「…ねぇ」
男「ぅん?」
女「…その、どうだった?」
男「え?なにが?」
女「…いっしょに、勉強…あなたに不快な思いとか、させなかった?…その、人に勉強教えたりって、今まで無くて…」
男「ふかい…って、そんなことないよっ!すっごく楽し…くはなかったけど、女さんのおかげで勉強わかりやすかったし」
女「そう?」
男「うんっ!…これでテストもバッチリ………だといいけど、テストまで覚えとけるかどうか…うぅ…なんで僕、こんなにバカなんだろ」
女「…あなたは、記憶力に問題があるけど、馬鹿ではないと思うわ」
男「…へへっ…ありがとね」
女「………どうして?」
男「え?」
女「…今の『ありがとう』はどういう意味?…皮肉?」
男「あ…そうじゃなくて…なぐさめてくれたのかなーって」
女「…そんなつもりはなかったよ?」
男「んーでも、僕がそう思って、嬉しかったから…だから、ありがと」
女「………ありがとう」
男「え?」
女「あ…ごめん。……ええと、どういたしまして」
男「…うんっ」
女友「私も」
男「うん、じゃあ、また明日ね」
女「さよなら」
男「ん~っ…つかれたぁ」
女「…ねぇ」
男「ぅん?」
女「…その、どうだった?」
男「え?なにが?」
女「…いっしょに、勉強…あなたに不快な思いとか、させなかった?…その、人に勉強教えたりって、今まで無くて…」
男「ふかい…って、そんなことないよっ!すっごく楽し…くはなかったけど、女さんのおかげで勉強わかりやすかったし」
女「そう?」
男「うんっ!…これでテストもバッチリ………だといいけど、テストまで覚えとけるかどうか…うぅ…なんで僕、こんなにバカなんだろ」
女「…あなたは、記憶力に問題があるけど、馬鹿ではないと思うわ」
男「…へへっ…ありがとね」
女「………どうして?」
男「え?」
女「…今の『ありがとう』はどういう意味?…皮肉?」
男「あ…そうじゃなくて…なぐさめてくれたのかなーって」
女「…そんなつもりはなかったよ?」
男「んーでも、僕がそう思って、嬉しかったから…だから、ありがと」
女「………ありがとう」
男「え?」
女「あ…ごめん。……ええと、どういたしまして」
男「…うんっ」
男「女さんっ!女さんっ!」
女「どうしたの?」
男「えとね、昨日、パンダ見に行ったんだけど」
女「ふぅん…そう、それで?」
男「かわいかったなー」
女「よかったわね」
男「うんっ!」
女友「あんたたちさー」
女「どうしたの?」
男「あ、女友さんっ!昨日ね、パンダ」
女友「あー今、聞こえたから、パンダ良かったね、一億円だね」
男「うんっ!」
女「それで、どうしたの?」
女友「いや、あんたたちってさ、けっこう一緒にいるじゃん?」
女「そう?」
男「そうだねー」
女友「…つきあってるわけでもないんでしょ?なんで一緒にいるの?」
男「…なんでだろ?」
女「確か、一年生の頃、一緒にパンを買いに行ったから」
女友「…なにそれ」
男「あーそんなこともあったかも」
女「そのときくらいから、話すようになったんだと思う」
女友「ふーん」
女「どうしたの?」
男「えとね、昨日、パンダ見に行ったんだけど」
女「ふぅん…そう、それで?」
男「かわいかったなー」
女「よかったわね」
男「うんっ!」
女友「あんたたちさー」
女「どうしたの?」
男「あ、女友さんっ!昨日ね、パンダ」
女友「あー今、聞こえたから、パンダ良かったね、一億円だね」
男「うんっ!」
女「それで、どうしたの?」
女友「いや、あんたたちってさ、けっこう一緒にいるじゃん?」
女「そう?」
男「そうだねー」
女友「…つきあってるわけでもないんでしょ?なんで一緒にいるの?」
男「…なんでだろ?」
女「確か、一年生の頃、一緒にパンを買いに行ったから」
女友「…なにそれ」
男「あーそんなこともあったかも」
女「そのときくらいから、話すようになったんだと思う」
女友「ふーん」
女(………なかなか梅雨、終わらないな…)
女(雨だと登校時間がどうしても長くなるし…)
女(乾燥機、使うから電気代も…)
女(雨はイヤだな…)
ガサゴト
女「!?」
猫「みぃ」
女「…猫、か」
女(…捨て猫か…子猫だし、この雨じゃ、長生きしないだろうな…)
女(………遅刻しちゃう)
女(…雨はイヤだな)
女(雨だと登校時間がどうしても長くなるし…)
女(乾燥機、使うから電気代も…)
女(雨はイヤだな…)
ガサゴト
女「!?」
猫「みぃ」
女「…猫、か」
女(…捨て猫か…子猫だし、この雨じゃ、長生きしないだろうな…)
女(………遅刻しちゃう)
女(…雨はイヤだな)
男(雨っあっめ~♪)
男(たのしいなぁ~…晴れもいいけど雨もいいよなぁ~)
男(あ…水溜り発見!……ばしゃーんって…でも怒られるし…あ、そういえば学校行かないと…)
男(雨は楽しいなぁ…)
ガサゴト
男「ん?…だんぼーる?」
猫「みぃ」
男「…猫だ」
男(んー捨て猫?………このままじゃ寒いよね、子猫だし…タオル濡れちゃってるし…)
男(………あ、かわいい……こんなにかわいいのに………あ、捨て猫ってことは飼い主さんいないんだ…)
男「…いいよね?………うん…よし!」
男(たのしいなぁ~…晴れもいいけど雨もいいよなぁ~)
男(あ…水溜り発見!……ばしゃーんって…でも怒られるし…あ、そういえば学校行かないと…)
男(雨は楽しいなぁ…)
ガサゴト
男「ん?…だんぼーる?」
猫「みぃ」
男「…猫だ」
男(んー捨て猫?………このままじゃ寒いよね、子猫だし…タオル濡れちゃってるし…)
男(………あ、かわいい……こんなにかわいいのに………あ、捨て猫ってことは飼い主さんいないんだ…)
男「…いいよね?………うん…よし!」
男「す、すいませーんっ!」
先生「…遅刻だ」
男「ごめんなさい…」
先生「お前なー…今度はなんだ?お年寄りか?迷子か?学校に感謝の電話が来ても遅刻は遅刻だぞ?」
猫「みぃ」
先生「ひゃぁっ!?」
男「あ、猫ですよ」
猫「みぃ」
先生「ね、ねねね猫って、お前、鋭い爪とか牙とか生えてる獰猛な――」
男「あ、あの、先生」
先生「いい!遅刻、ナシにするから、お願い、離れてぇっ!!」
猫「ふみ?」
女(…あの猫………そっか、拾うのが正解だったんだ…)
女友(先生って、ネコ嫌いなのかー)
男友(…まぁ…たかがネコの一匹や二匹…ふふん………まぁ、一匹程度なら…うん…なんとか倒せる…きっと…)
先生「…遅刻だ」
男「ごめんなさい…」
先生「お前なー…今度はなんだ?お年寄りか?迷子か?学校に感謝の電話が来ても遅刻は遅刻だぞ?」
猫「みぃ」
先生「ひゃぁっ!?」
男「あ、猫ですよ」
猫「みぃ」
先生「ね、ねねね猫って、お前、鋭い爪とか牙とか生えてる獰猛な――」
男「あ、あの、先生」
先生「いい!遅刻、ナシにするから、お願い、離れてぇっ!!」
猫「ふみ?」
女(…あの猫………そっか、拾うのが正解だったんだ…)
女友(先生って、ネコ嫌いなのかー)
男友(…まぁ…たかがネコの一匹や二匹…ふふん………まぁ、一匹程度なら…うん…なんとか倒せる…きっと…)
キーンコーンカーンコーン
女「…その猫、どうするの?」
男「え?」
猫「みぃ」
女「………捨て猫、でしょ?…どうするの?あなたの家で飼うの?」
男「あ…うん。ウチ、ペット禁止だから、昼休みに飼ってくれる人探してみようと思う」
女「…そう」
男「うん…いいひとが見つかるといいなぁ…ね?」
猫「みぃ」
女「…私も、手伝ってもいい?」
男「え?」
女「飼い主探し」
男「うん!うん!もちろんっ!」
女「じゃ、昼休みね?」
男「うん!………あ、女さんっ」
女「…なに?」
男「このタオルってさ、女さんのタオルと一緒のやつだよねー」
女「………そうね」
男「猫にかけてあったんだけど、これって、元の飼い主さんのかな?」
女「…そうかもね。でも、そのタオルの持ち主を探すのは難しいと思うわ」
男「そっかー」
猫「ふみぅ」
女「…その猫、どうするの?」
男「え?」
猫「みぃ」
女「………捨て猫、でしょ?…どうするの?あなたの家で飼うの?」
男「あ…うん。ウチ、ペット禁止だから、昼休みに飼ってくれる人探してみようと思う」
女「…そう」
男「うん…いいひとが見つかるといいなぁ…ね?」
猫「みぃ」
女「…私も、手伝ってもいい?」
男「え?」
女「飼い主探し」
男「うん!うん!もちろんっ!」
女「じゃ、昼休みね?」
男「うん!………あ、女さんっ」
女「…なに?」
男「このタオルってさ、女さんのタオルと一緒のやつだよねー」
女「………そうね」
男「猫にかけてあったんだけど、これって、元の飼い主さんのかな?」
女「…そうかもね。でも、そのタオルの持ち主を探すのは難しいと思うわ」
男「そっかー」
猫「ふみぅ」
男「ねこーねこ飼いませんかー」
女「猫、飼いませんか?」
猫「みぃ」
男「見つからないねぇ…」
猫「ふみぃ…」
女「…猫、元気が無いような気がするけど」
男「あ…ごはん、あげてない!!」
猫「…みぃ」
女「………子猫は何を食べるのかしら」
男「おっぱいかなぁ…」
女「…牛乳でいいのかな」
男「と、とりあえず、僕、購買で牛乳買ってくる!!」
女「猫、飼いませんか?」
猫「みぃ」
男「見つからないねぇ…」
猫「ふみぃ…」
女「…猫、元気が無いような気がするけど」
男「あ…ごはん、あげてない!!」
猫「…みぃ」
女「………子猫は何を食べるのかしら」
男「おっぱいかなぁ…」
女「…牛乳でいいのかな」
男「と、とりあえず、僕、購買で牛乳買ってくる!!」
男「買って来たよ!!」
女「あ、お皿、これ、家庭科室から借りてきた」
男「よっし~ごはんだぞ~」
猫「みぃ」
女友「んー冷たいままだと、お腹壊すんじゃないの?」
男「あ、そ、そっか!…えと、ひとはだ…くらい?」
女友「わからん」
女「えっと…湯煎する?」
男「そだね!じゃあ、家庭科室に…」
女「ええ」
猫「みぃ」
女「あ、お皿、これ、家庭科室から借りてきた」
男「よっし~ごはんだぞ~」
猫「みぃ」
女友「んー冷たいままだと、お腹壊すんじゃないの?」
男「あ、そ、そっか!…えと、ひとはだ…くらい?」
女友「わからん」
女「えっと…湯煎する?」
男「そだね!じゃあ、家庭科室に…」
女「ええ」
猫「みぃ」
猫「みぃ」
女友「ふむ。クロネコ。…荷物運んでるかー?」
猫「ふみ?」
女友「昨日、家にいたのに不在票入ってたぞー?」
猫「ふみぅ…」
女友「いや、気にしてないって!ちゃんと今日届けてねー」
猫「みぃ!」
女友「…さて、どうしたものか」
猫「みぃ」
女友「ふむ。クロネコ。…荷物運んでるかー?」
猫「ふみ?」
女友「昨日、家にいたのに不在票入ってたぞー?」
猫「ふみぅ…」
女友「いや、気にしてないって!ちゃんと今日届けてねー」
猫「みぃ!」
女友「…さて、どうしたものか」
猫「みぃ」
男「…湯煎って、こんな感じ?」
女「そう。…猫舌って言葉があるくらいだし、熱くてもダメだと思う」
男「うん。ひとはだ…ひとはだ…」
女「そう。…猫舌って言葉があるくらいだし、熱くてもダメだと思う」
男「うん。ひとはだ…ひとはだ…」
猫「み?」
女友「ん?」
男友「………」
猫「みぃ」
男友「!?」
女友「あんたもネコ嫌いだっけ?」
男友「そ、そんなことはないっ!」
猫「ふにゃぁぁぁ」
男友「き、キバがっ!?」
女友「アクビしてるだけだっつーの…あんたも相当臆病ねー」
男友「そ、そんなことはないっ!」
男「おまたせー!ねこー牛乳だよー」
猫「みぃ!」
男「そんなに慌てて飲まなくてもたくさんあるよー」
猫「みぃ!」
男友「…お、おい、あんまり、飲ませすぎるなよ。猫って牛乳消化しにくいって、2ちゃんに書いてあったし」
男「そうなの?」
女「そうかもしれない。これくらいにしておいた方がいいよ」
男「うん」
猫「みぃ?」
女友「ん?」
男友「………」
猫「みぃ」
男友「!?」
女友「あんたもネコ嫌いだっけ?」
男友「そ、そんなことはないっ!」
猫「ふにゃぁぁぁ」
男友「き、キバがっ!?」
女友「アクビしてるだけだっつーの…あんたも相当臆病ねー」
男友「そ、そんなことはないっ!」
男「おまたせー!ねこー牛乳だよー」
猫「みぃ!」
男「そんなに慌てて飲まなくてもたくさんあるよー」
猫「みぃ!」
男友「…お、おい、あんまり、飲ませすぎるなよ。猫って牛乳消化しにくいって、2ちゃんに書いてあったし」
男「そうなの?」
女「そうかもしれない。これくらいにしておいた方がいいよ」
男「うん」
猫「みぃ?」
キンコーンカンコーン
女友「あ、予鈴だ」
男「うぅ…飼い主、見つかんなかったねぇ」
猫「ふみぅ」
男友「放課後も探すのか?」
男「うん」
女「…時間の無駄だと思う」
男「え?」
猫「み?」
女友「…あんたねー」
女「うちのマンション、ペット大丈夫だし、私が飼う」
男「…いいの?」
女「ええ。契約のときに確認してるし」
男友「いや、そうじゃなくて、親御さんとか」
女「一人暮らしだから」
女友「なーんだ…あたしゃまたてっきり、あんたが空気読まないこと言うのかと」
女「…どういうこと?」
男「よかったねぇー女さんが飼ってくれるってー」
猫「みぃ」
女友「あ、予鈴だ」
男「うぅ…飼い主、見つかんなかったねぇ」
猫「ふみぅ」
男友「放課後も探すのか?」
男「うん」
女「…時間の無駄だと思う」
男「え?」
猫「み?」
女友「…あんたねー」
女「うちのマンション、ペット大丈夫だし、私が飼う」
男「…いいの?」
女「ええ。契約のときに確認してるし」
男友「いや、そうじゃなくて、親御さんとか」
女「一人暮らしだから」
女友「なーんだ…あたしゃまたてっきり、あんたが空気読まないこと言うのかと」
女「…どういうこと?」
男「よかったねぇー女さんが飼ってくれるってー」
猫「みぃ」
ガチャ
女「ただいま」
猫「みぃ」
女「…ここが、あなたの家になる」
猫「みぃ」
女「………今朝、あなたが覚えているかはわからないけど、私はあなたを見捨てた」
猫「ふみ?」
女「考えれば、分かることだった。捨てられていて、かわいそうなのだから、見捨てるべきじゃかった」
猫「み」
女「時間がないことを理由にタオル一枚置いて、あなたを見捨てた。…死んでも、それは仕方ないって考えてた」
猫「ふみぅ」
女「…心ある人間なら、彼のように………言い訳してもしかたないよね、ごめんなさい」
猫「みぃ…」
女「私みたいな人間より、他の誰かに引き取ってもらったほうが幸せだったと思うけど…」
猫「…」
女「罪滅ぼしとか、そんなつもりはなくて………その…」
猫「…」
女「とにかく、これから…よろしく、ね」
猫「みぃ!」
女「………さて、と…今から晩ごはんにしようと思うのだけど、あなたは何を食べるの?」
猫「みぃ」
女「…ネットで調べるかな」
女「ただいま」
猫「みぃ」
女「…ここが、あなたの家になる」
猫「みぃ」
女「………今朝、あなたが覚えているかはわからないけど、私はあなたを見捨てた」
猫「ふみ?」
女「考えれば、分かることだった。捨てられていて、かわいそうなのだから、見捨てるべきじゃかった」
猫「み」
女「時間がないことを理由にタオル一枚置いて、あなたを見捨てた。…死んでも、それは仕方ないって考えてた」
猫「ふみぅ」
女「…心ある人間なら、彼のように………言い訳してもしかたないよね、ごめんなさい」
猫「みぃ…」
女「私みたいな人間より、他の誰かに引き取ってもらったほうが幸せだったと思うけど…」
猫「…」
女「罪滅ぼしとか、そんなつもりはなくて………その…」
猫「…」
女「とにかく、これから…よろしく、ね」
猫「みぃ!」
女「………さて、と…今から晩ごはんにしようと思うのだけど、あなたは何を食べるの?」
猫「みぃ」
女「…ネットで調べるかな」
男「女さんっ!」
女「どうしたの?」
男「猫っ!だいじょうぶ?」
女「…ええ。昨日、ネットで調べて、必要なものは全部そろえたし」
男「そっかぁ」
女「今日は一応予防接種を受けておこうって思ってる」
男「あ、じゃあ、僕も行っていい?」
女「…いいけど、どうして?」
男「え、だって、猫の顔見たいし」
女「…そう」
女「どうしたの?」
男「猫っ!だいじょうぶ?」
女「…ええ。昨日、ネットで調べて、必要なものは全部そろえたし」
男「そっかぁ」
女「今日は一応予防接種を受けておこうって思ってる」
男「あ、じゃあ、僕も行っていい?」
女「…いいけど、どうして?」
男「え、だって、猫の顔見たいし」
女「…そう」
男「よ、予防接種って注射なの!?」
女「…普通、そうでしょう…子どものころ、あなただって受けてるでしょ?」
男「え?…そうだっけ」
女「受けてるはずよ」
男「…うぅ…注射は怖いよぅ…猫だって痛いって言うよぅ…」
女「猫が話すわけないじゃない」
男「…女さんは猫とおしゃべりしたりしないの?」
女「………するわけないでしょう。不可能なんだから」
男「そっかぁ…」
女「…普通、そうでしょう…子どものころ、あなただって受けてるでしょ?」
男「え?…そうだっけ」
女「受けてるはずよ」
男「…うぅ…注射は怖いよぅ…猫だって痛いって言うよぅ…」
女「猫が話すわけないじゃない」
男「…女さんは猫とおしゃべりしたりしないの?」
女「………するわけないでしょう。不可能なんだから」
男「そっかぁ…」
ちょっとそこのROMってるおまい
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