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元スレ武内P「起きたらひどい事になっていました」
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武内P「高垣さん、お話があります」
楓「はい、改まってどうしたんでしょう?」
武内P「話がある……という切り出し方でおわかりになりませんか?」
楓「いいえ」
武内P「……」
楓「?」
楓「はい、改まってどうしたんでしょう?」
武内P「話がある……という切り出し方でおわかりになりませんか?」
楓「いいえ」
武内P「……」
楓「?」
武内P「高垣さんは、アイドルとしてとても活躍されていますね」
楓「はい、おかげさまで」
武内P「しかし、貴女の行動はアイドルのとる行動ではありません」
楓「どこが……でしょうか?」
武内P「言わなければ……わかってはもらえませんか?」
楓「勿体ぶらずに仰ってください」
武内P「今、貴女の着ているシャツにプリントされているのは、私の顔ですね」
楓「はい、それが何か?」
武内P「……」
楓「はい、おかげさまで」
武内P「しかし、貴女の行動はアイドルのとる行動ではありません」
楓「どこが……でしょうか?」
武内P「言わなければ……わかってはもらえませんか?」
楓「勿体ぶらずに仰ってください」
武内P「今、貴女の着ているシャツにプリントされているのは、私の顔ですね」
楓「はい、それが何か?」
武内P「……」
武内P「高垣さん」
楓「このシャツ、とっても着心地がシャッとしてて良いんですよ」
武内P「……そう、ですか」
楓「ふふっ、似合いますか?」
武内P「我ながら怖いです」
楓「? 似合いますか、とお聞きしたんですが……?」
武内P「……」
武内P「少し、似合っています。残念ですが」
楓「このシャツ、とっても着心地がシャッとしてて良いんですよ」
武内P「……そう、ですか」
楓「ふふっ、似合いますか?」
武内P「我ながら怖いです」
楓「? 似合いますか、とお聞きしたんですが……?」
武内P「……」
武内P「少し、似合っています。残念ですが」
武内P「高垣さん、貴女は最近ほとんどの場合そのシャツを着用していますね」
楓「そうですが……何か、問題がありますか?」
武内P「男性の顔がプリントされたシャツは――」
楓「――普通、ですよね?」
武内P「!?」
楓「もう一度お聞きしますね」
武内P「……!」
楓「何か、問題がありますか?」
武内P「……」
楓「そうですが……何か、問題がありますか?」
武内P「男性の顔がプリントされたシャツは――」
楓「――普通、ですよね?」
武内P「!?」
楓「もう一度お聞きしますね」
武内P「……!」
楓「何か、問題がありますか?」
武内P「……」
武内P「……そうですね、男性の顔がプリントされたシャツは、普通にありますね」
楓「ふふっ、でしょう?」
武内P「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「!? 今のは……私の声ですか……?」
楓「あ、すみません、電話が」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「!?」
武内P「それは着信音なのですか!?」
楓「ふふっ、でしょう?」
武内P「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「!? 今のは……私の声ですか……?」
楓「あ、すみません、電話が」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「!?」
武内P「それは着信音なのですか!?」
楓「はい、そうですけど……もしもし?」
武内P「待ってください! いつ録音したんですか!?」
楓「しーっ、電話の声が聞こえません」
武内P「……すみません」
楓「はい……はい……わかりました、では、失礼します」
武内P「……」
楓「はい、お待たせしました」
武内P「……」
武内P「待ってください! いつ録音したんですか!?」
楓「しーっ、電話の声が聞こえません」
武内P「……すみません」
楓「はい……はい……わかりました、では、失礼します」
武内P「……」
楓「はい、お待たせしました」
武内P「……」
武内P「高垣さん、率直にお聞きします」
楓「もう、質問ばっかりですね」
武内P「申し訳ありません。ですが、確認しておきたいので」
楓「はい、何でしょう」
武内P「……今の声は、どこで録音したのですか?」
キカク、ケントウチュウデス
武内P「!?」
楓「あ、すみません、LINEなので気にしないでください」
武内P「気になりますよ!」
楓「もう、質問ばっかりですね」
武内P「申し訳ありません。ですが、確認しておきたいので」
楓「はい、何でしょう」
武内P「……今の声は、どこで録音したのですか?」
キカク、ケントウチュウデス
武内P「!?」
楓「あ、すみません、LINEなので気にしないでください」
武内P「気になりますよ!」
武内P「他にも……何か録音しているのでしょうか?」
楓「そんな疲れた顔を……ふふっ、ロックオン♪」
ゼンショシマス
武内P「!? 今、撮りましたね!?」
楓「貴重な顔を撮る時は、緊張しますね」
武内P「シャッター音まで……!?」
楓「そんな疲れた顔を……ふふっ、ロックオン♪」
ゼンショシマス
武内P「!? 今、撮りましたね!?」
楓「貴重な顔を撮る時は、緊張しますね」
武内P「シャッター音まで……!?」
武内P「……事態は、私が思っていた以上に深刻だったようですね」
楓「あの……何か、まずかったでしょうか?」オロオロ
武内P「とても、まずいです」
楓「まあ、随分な言い草ですね!」プンプン
武内P「……」
楓「知り合いの声を使うのは、おかしな事では無いと思うんです」
武内P「……まあ、それは確かにありますが」
楓「でしょう♪」
武内P「……」
楓「あの……何か、まずかったでしょうか?」オロオロ
武内P「とても、まずいです」
楓「まあ、随分な言い草ですね!」プンプン
武内P「……」
楓「知り合いの声を使うのは、おかしな事では無いと思うんです」
武内P「……まあ、それは確かにありますが」
楓「でしょう♪」
武内P「……」
楓「それを言うなら、貴方の行動もまずいと思うんです」
武内P「私が……ですか?」
楓「……」
オーネガイーシーンデレラー♪
武内P「すみません、着信が……と、高垣さんですか」
楓「はい」
武内P「何が……問題なのでしょうか」
楓「その歳にもなって、10代の女の子の歌が着信音はどうなんです?」
武内P「!?」
武内P「私が……ですか?」
楓「……」
オーネガイーシーンデレラー♪
武内P「すみません、着信が……と、高垣さんですか」
楓「はい」
武内P「何が……問題なのでしょうか」
楓「その歳にもなって、10代の女の子の歌が着信音はどうなんです?」
武内P「!?」
武内P「待ってください! 私は、担当アイドル達の歌を……!」
楓「そんな事、知らない人からしたらわからないですよ」
武内P「それは……確かにそうですが……!」
楓「考えてもみてください」
武内P「……」
楓「貴方のようないい大人が、まだ10代前半の女の子が居るグループのファン」
武内P「……」
楓「はい、着信音を『こいかぜ』に変えてください」
武内P「……はい、わかりました」
楓「そんな事、知らない人からしたらわからないですよ」
武内P「それは……確かにそうですが……!」
楓「考えてもみてください」
武内P「……」
楓「貴方のようないい大人が、まだ10代前半の女の子が居るグループのファン」
武内P「……」
楓「はい、着信音を『こいかぜ』に変えてください」
武内P「……はい、わかりました」
武内P「……着信音を『こいかぜ』に変えました」
楓「よろしい」ムフー
武内P「……」
楓「まだ、何か問題がありますか?」
武内P「……いえ、やはり私の顔がプリントされているシャツは、どう考えても――」
ゼンショシマス
武内P「シャッター音で返事をしないでください! そして撮らないでください!」
楓「ふふっ、本日二枚目ですね♪」
武内P「……」
楓「よろしい」ムフー
武内P「……」
楓「まだ、何か問題がありますか?」
武内P「……いえ、やはり私の顔がプリントされているシャツは、どう考えても――」
ゼンショシマス
武内P「シャッター音で返事をしないでください! そして撮らないでください!」
楓「ふふっ、本日二枚目ですね♪」
武内P「……」
武内P「……まさかとは思いますが」
楓「?」
武内P「他にも、何か私に関する事をしていますか?」
楓「それは、ええと……あまり、大きな声では言えないのですが」
武内P「お願いします。必要なことなので」
楓「その……下着にも、プリントがしてあります」
武内P「っ! し、失礼しました! 女性の下着に関する事を聞くとは……!」
楓「……///」
武内P「……」
武内P「いや、待ってください! そんな所までですか!?」
楓「?」
武内P「他にも、何か私に関する事をしていますか?」
楓「それは、ええと……あまり、大きな声では言えないのですが」
武内P「お願いします。必要なことなので」
楓「その……下着にも、プリントがしてあります」
武内P「っ! し、失礼しました! 女性の下着に関する事を聞くとは……!」
楓「……///」
武内P「……」
武内P「いや、待ってください! そんな所までですか!?」
武内P「高垣さん、すぐに、やめていただけますか」
楓「えっ?」
武内P「プロデューサーとして、私は貴女の行動を看過する事は出来ません」
楓「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「……そのですね、有名人でも無い私の顔や声を用いるのは、その」
楓「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「……話に集中出来ないので、電話に出ていただけますか」
楓「電話に出んわ」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「いえ、出てください。お願いします」
楓「えっ?」
武内P「プロデューサーとして、私は貴女の行動を看過する事は出来ません」
楓「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「……そのですね、有名人でも無い私の顔や声を用いるのは、その」
楓「……」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「……話に集中出来ないので、電話に出ていただけますか」
楓「電話に出んわ」
マッテクダサイ!マッテクダサイ!
武内P「いえ、出てください。お願いします」
楓「……お話は、わかりました」
武内P「わかってくれたのですか!」
楓「ですが――」
武内P「?」
楓「――その話、お受け出来ません」
武内P「……わかった上で、断ると?」
楓「私は、一緒に階段を登っていきたいんです」
楓「ファンの人達と、笑顔で」
武内P「っ!」
武内P「……」
武内P「あの……物凄く良い事を言われたのですが、今、それは関係ありましたか?」
武内P「わかってくれたのですか!」
楓「ですが――」
武内P「?」
楓「――その話、お受け出来ません」
武内P「……わかった上で、断ると?」
楓「私は、一緒に階段を登っていきたいんです」
楓「ファンの人達と、笑顔で」
武内P「っ!」
武内P「……」
武内P「あの……物凄く良い事を言われたのですが、今、それは関係ありましたか?」
楓「貴方は、私のファンでは無い……のでしょうか?」
武内P「!? い、いいえ! そんな事はありません!」
楓「けれど……ファンの人は、私のグッズを沢山買ってくださいます」
武内P「そう……ですね」
楓「私の写真がプリントされたグッズや、着信音、着ボイスも」
武内P「……はい」
楓「これは……ファンの人と一緒に階段を上るという事では無いのでしょうか?」
武内P「はい……その通りだと思います」
武内P「!? い、いいえ! そんな事はありません!」
楓「けれど……ファンの人は、私のグッズを沢山買ってくださいます」
武内P「そう……ですね」
楓「私の写真がプリントされたグッズや、着信音、着ボイスも」
武内P「……はい」
楓「これは……ファンの人と一緒に階段を上るという事では無いのでしょうか?」
武内P「はい……その通りだと思います」
楓「だから、私もせめて身近なファンの人と一緒に居たい」
楓「身近なファンの人のグッズを使っていたい」
楓「……そう、思っただけなんです」
武内P「……高垣さん、ですが」
楓「本当はわかってたんです。こうしたら、貴方を困らせてしまう、って」
武内P「……」
楓「けれど、どうしても不安になります」
楓「……貴方が私のファンなのか、が」
武内P「……」
楓「身近なファンの人のグッズを使っていたい」
楓「……そう、思っただけなんです」
武内P「……高垣さん、ですが」
楓「本当はわかってたんです。こうしたら、貴方を困らせてしまう、って」
武内P「……」
楓「けれど、どうしても不安になります」
楓「……貴方が私のファンなのか、が」
武内P「……」
武内P「……高垣さんのお話は、よくわかりました」
楓「……」
武内P「確かに、私にも至らない点がありました。それは認めます」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「ですが、やはりアイドルである貴女が私のグッズを使用するのは認められません」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「今の貴女はトップアイドルで、私はプロデューサーですから」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「あの、一回携帯を切ってもらっていいですか?」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「というか、スタンプ爆撃を受けてませんか!?」
楓「……」
ゼンショシマス
武内P「携帯の電源を落としてください、今すぐに」
楓「……」
武内P「確かに、私にも至らない点がありました。それは認めます」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「ですが、やはりアイドルである貴女が私のグッズを使用するのは認められません」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「今の貴女はトップアイドルで、私はプロデューサーですから」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「あの、一回携帯を切ってもらっていいですか?」
キカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデスキカク、ケントウチュウデス
武内P「というか、スタンプ爆撃を受けてませんか!?」
楓「……」
ゼンショシマス
武内P「携帯の電源を落としてください、今すぐに」
楓「では……やはり、駄目だとおっしゃるんですね」
武内P「……しかし、ただ禁止するだけでは、貴女は笑顔になれない……のですよね」
楓「……」コクリ
武内P「その、これは代案として認めてもらえるかわからないのですが……」
楓「……」
武内P「私が、貴女のグッズを使用する、というのではいけませんか?」
楓「……もう一声」
武内P「……」
武内P「……全く、貴女は本当に仕方ない人ですね」
楓「うふふっ♪」
武内P「……しかし、ただ禁止するだけでは、貴女は笑顔になれない……のですよね」
楓「……」コクリ
武内P「その、これは代案として認めてもらえるかわからないのですが……」
楓「……」
武内P「私が、貴女のグッズを使用する、というのではいけませんか?」
楓「……もう一声」
武内P「……」
武内P「……全く、貴女は本当に仕方ない人ですね」
楓「うふふっ♪」
・ ・ ・
美城専務「やはり、君は優秀だな」
武内P「いえ、そんな事はありません。当然の事をしたまでです」
オチョコデ、チョコット♪
専務「問題になっていた、高垣楓の件は解決したと言って良いだろう」
武内P「はい。私も、彼女のファンの一人として安心しました」
デンワニデンワ♪デンワニデンワ♪デンワニデンワ♪
専務「……だが、新たな問題が生まれた。今も、その最中に居る」
武内P「っ!? 一体、今度は何が……!?」
専務「君が、高垣楓への好意を世間に晒しすぎて困る」
おわり
美城専務「やはり、君は優秀だな」
武内P「いえ、そんな事はありません。当然の事をしたまでです」
オチョコデ、チョコット♪
専務「問題になっていた、高垣楓の件は解決したと言って良いだろう」
武内P「はい。私も、彼女のファンの一人として安心しました」
デンワニデンワ♪デンワニデンワ♪デンワニデンワ♪
専務「……だが、新たな問題が生まれた。今も、その最中に居る」
武内P「っ!? 一体、今度は何が……!?」
専務「君が、高垣楓への好意を世間に晒しすぎて困る」
おわり
どっちも面白かった!特に武Pの冷静なツッコミがおもろかったわ。もし作品をまとめているところがあったら教えて欲しい
武内P「コミュニケーション不足の解消のため、という名目でしたね」
アイドル達「……」
武内P「皆さんの意見、とても参考になりました」
アイドル達「……」
武内P「皆さん、キレるのは十代の特権では無い、という事を知っておいてください」
アイドル達「……」
アイドル達「……」
武内P「皆さんの意見、とても参考になりました」
アイドル達「……」
武内P「皆さん、キレるのは十代の特権では無い、という事を知っておいてください」
アイドル達「……」
「……」
もう、明日はオフだって言うのに、どうして誰も捕まらないのかしら。
今日は、お猪口でちょこっとだけで良いから、飲みたい日なのに。
お酒は一人で飲んでも美味しいけれど、誰かと飲むともっと美味しい。
せっかくなら、美味しくいただきたいじゃありませんか。
「あら……?」
と、事務所の中をうろついていたら、思いもよらない光景。
「キミは優秀だが、少し頭がかたいところがあるようだな」
「それこそが、彼女達を笑顔にするために必要な事だと、私は考えます」
最近、346プロダクションの名物になりつつある、えーと、何て言ったかしら?
ああ、そうそう! ポエムバトル!
うふふっ、詩的に戦うだなんて、素敵、ですね!
「それは傲慢と言うものだ。キミは、魔法使いにでもなったつもりか?」
「魔法を使うのは、彼女達自身です。私は、あくまでもそのサポートにすぎません」
「まあ! それじゃあ、素敵なステッキ、という事ですね!」
とっても自然に話に入り込めたわ。
あとは、この二人を居酒屋に誘導すれば……完璧ね!
「……高垣くん?」
「……高垣さん?」
「はい、高垣楓でーす♪」
二人共、私に注目してる今がチャンスよね。
「続きは、居酒屋で……というのが良いと、私は思います♪」
・ ・ ・
「……まさか、キミが私を酒の席に誘うとは思ってもみなかった」
常務――今は専務でしたね――が、何度目かわからない言葉を口にした。
とっても強そうに見えるのに、意外とお酒に弱かったなんて。
だけど、見た目に変化は無いから、体質的には平気なのかも知れないわね。
「あら、どうしてそう思ったんですか?」
「キミと私の意見は対立している。同じ卓を囲まない理由が、他に必要か?」
専務は、どうやらあの日のやり取りがひっかかっているらしい。
けれど、それは私の中では一緒にお酒を飲まない理由にはならない。
「ですが……それは、お仕事の話でしょう?」
「何?」
「仕事とプライベートは分けて考えるべきだと思うんです」
「……」
「もう、専務ったら、アメリカに研修に行ったんでしょう?」
と、笑いかけたら、とっても呆れた顔をされちゃった。
私、何か間違ったことを言ったかしら?
とても、当たり前の話をしただけだと思うのだけれど……。
「……高垣さんは、こういう人ですから」
そんな、呆れとも諦めともつかない言葉を口にすると、
彼はビールをグイと煽り、箸の背で串焼きから丁寧に串を外している。
大柄だから、こういう所も大雑把かと思いきや、意外に細かな作業も似合うのね。
「……成る程。少し、理解した」
専務は、彼の用意した砂肝を一つ箸でつまみ上げ、ひょいと口に放り込んだ。
少し塩が強かったのかしら、複雑そうな表情をしてるけど。
「……まさか、キミが私を酒の席に誘うとは思ってもみなかった」
常務――今は専務でしたね――が、何度目かわからない言葉を口にした。
とっても強そうに見えるのに、意外とお酒に弱かったなんて。
だけど、見た目に変化は無いから、体質的には平気なのかも知れないわね。
「あら、どうしてそう思ったんですか?」
「キミと私の意見は対立している。同じ卓を囲まない理由が、他に必要か?」
専務は、どうやらあの日のやり取りがひっかかっているらしい。
けれど、それは私の中では一緒にお酒を飲まない理由にはならない。
「ですが……それは、お仕事の話でしょう?」
「何?」
「仕事とプライベートは分けて考えるべきだと思うんです」
「……」
「もう、専務ったら、アメリカに研修に行ったんでしょう?」
と、笑いかけたら、とっても呆れた顔をされちゃった。
私、何か間違ったことを言ったかしら?
とても、当たり前の話をしただけだと思うのだけれど……。
「……高垣さんは、こういう人ですから」
そんな、呆れとも諦めともつかない言葉を口にすると、
彼はビールをグイと煽り、箸の背で串焼きから丁寧に串を外している。
大柄だから、こういう所も大雑把かと思いきや、意外に細かな作業も似合うのね。
「……成る程。少し、理解した」
専務は、彼の用意した砂肝を一つ箸でつまみ上げ、ひょいと口に放り込んだ。
少し塩が強かったのかしら、複雑そうな表情をしてるけど。
「もう、二人して馬鹿にしてます?」
二人に、そんな意図が無いのはわかっている。
けれど、お酒の席なんだもの、ちょっとふざけても良いじゃありませんか。
そう、思いません?
「いっ、いえ! そんなつもりは……!?」
そんな私のおふざけに、真面目に反応するのが彼だ。
とっても不器用で真っすぐな人。
だからこそ、からかうととっても楽しいし、可愛らしい反応が見られる。
「あら、じゃあ私はどんな人なんですか?」
「高垣さんは、その……とても素晴らしい方です」
少し、すねた風を装っただけでこの慌てよう。
うふふっ、これなら、女優としてもやっていけるかも?
「……どんな所が、ですか?」
「どっ、どんな……!?」
「……」
「え、笑顔がとても素敵で、神秘的な雰囲気があり……」
「……それから?」
「それから!? その、美しい容姿や歌声なども魅力的で……!」
「……それから?」
「!?」
思わずクスクスと笑ってしまいそうになる。
「上司の前でアイドルを口説くとは、関心しないな」
「せっ、専務!?」
ああ、駄目、おかしい!
私達は、右手を首筋にやって困る彼を見て、笑い合った。
「……勘弁してください」
自分がからかわれたとわかったのか、彼の声は弱々しい。
それがまた可愛らしくて、我慢しようとしても笑みが零れてしまう。
専務も私と同じ気持ちらしく、口の端を釣り上げている。
「まさか、キミにこんな愉快な一面があったとはな」
「……私も、貴女にからかわれるとは思ってもみませんでした」
まだ笑いの余韻が残る中、二人は言った。
「ふむ……まだ、からかわれ足りないのかな?」
「……お気持ちだけ、いただいておきます」
彼がそう言うと、また専務がクックッと声を上げる。
「――これはもう、乾杯するしかありませんね♪」
やっぱり、お酒はこうでなくてはいけない。
私の言葉を聞いた二人は、無言でジョッキとグラスを手に持ち、掲げた。
「新たな発見に――」
そして、新しい飲み友達に――
「「「乾杯っ」」」
・ ・ ・
「美城さ~ん♪ はい、かんぱ~い♪」
「か……乾杯……!」
お猪口とグラスをカチリと合わせ、読んで字のごとく杯を乾す。
ああ、今日のお酒はとっても美味しいわ。
こんなに美味しかったら、いくらでも飲めてしまいそう。
「そう、思いません?」
「はい、笑顔です」
「うふふっ! 笑顔に、かんぱ~い♪」
「かんぱーい」
日本酒がスルリと喉を通り抜けていく。
口当たりがとっても優しくて、鼻に抜ける香りもとても良い。
だけど、お銚子を振ってみると残りがもう少なくなってるの。
調子よく、お銚子の追加を頼まないといけないわ。
「すみませーん、お銚子2本追加、お願いしま~す♪」
丁度、通りがかった店員さんに声をかける。
でもどうしてかしら、こっちを見て一瞬ビックリした顔をしてたけど。
「まだ……飲むのか……!?」
まあ、どうして美城さんもビックリしてるのかしら。
……あっ、そうよね!
すみません、私ったらうっかりしてました。
「お猪口も、二つ持ってきてくださ~い♪」
三人で、笑顔で、乾杯しましょう♪
おわり
「美城さ~ん♪ はい、かんぱ~い♪」
「か……乾杯……!」
お猪口とグラスをカチリと合わせ、読んで字のごとく杯を乾す。
ああ、今日のお酒はとっても美味しいわ。
こんなに美味しかったら、いくらでも飲めてしまいそう。
「そう、思いません?」
「はい、笑顔です」
「うふふっ! 笑顔に、かんぱ~い♪」
「かんぱーい」
日本酒がスルリと喉を通り抜けていく。
口当たりがとっても優しくて、鼻に抜ける香りもとても良い。
だけど、お銚子を振ってみると残りがもう少なくなってるの。
調子よく、お銚子の追加を頼まないといけないわ。
「すみませーん、お銚子2本追加、お願いしま~す♪」
丁度、通りがかった店員さんに声をかける。
でもどうしてかしら、こっちを見て一瞬ビックリした顔をしてたけど。
「まだ……飲むのか……!?」
まあ、どうして美城さんもビックリしてるのかしら。
……あっ、そうよね!
すみません、私ったらうっかりしてました。
「お猪口も、二つ持ってきてくださ~い♪」
三人で、笑顔で、乾杯しましょう♪
おわり
あのスレの>>1かしら
おつおつ
おつおつ
専務「音? キミは、何を言っている」キョドキョド
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「よろしい。先程の音の事は、忘れ給え」
武内P「は――」
ブブリュッ!
武内P「!?」
専務「……」
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「よろしい。先程の音の事は、忘れ給え」
武内P「は――」
ブブリュッ!
武内P「!?」
専務「……」
武内P「……今」
専務「何がだね」
武内P「……あの、今」
専務「何がだね」
武内P「今、響いてはならないおt」
専務「シンデレラプロジェクトを解散する」
武内P「何も聞こえませんでした」
専務「よろしい」
専務「何がだね」
武内P「……あの、今」
専務「何がだね」
武内P「今、響いてはならないおt」
専務「シンデレラプロジェクトを解散する」
武内P「何も聞こえませんでした」
専務「よろしい」
武内P「……あの」
専務「これ以上キミと話す事は無い」
武内P「……これをお使いください」
スッ…
専務「上着を差し出して、どう使えと?」
武内P「安物ですので、お気になさらず」
専務「ありがたく使わせてもらう」
専務「これ以上キミと話す事は無い」
武内P「……これをお使いください」
スッ…
専務「上着を差し出して、どう使えと?」
武内P「安物ですので、お気になさらず」
専務「ありがたく使わせてもらう」
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- 男「王女助けたらどえらいことになってしまった」 (179) - [55%] - 2014/6/7 11:00 ★
- 武内P「犬になってしまいました」 (147) - [55%] - 2015/12/3 16:00 ☆
- 武内P「目が覚めたら、私はベッドの上にいた」 (164) - [53%] - 2015/12/31 7:00 ○
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