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    元スレ武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」

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    551 = 536 :

    キン肉P(残虐の神と言えば、105神の中でも邪悪5神と呼ばれる神……!)

    キン肉P(それが、何故……此処に居るのだ……!?)

    キン肉P「……!」


    残虐の神「キン肉アタル……面を上げよ」


    キン肉P「……はい」


    残虐の神「お前に、栄誉を与えよう」


    キン肉P「栄誉で……ございますか?」


    残虐の神「そうだ、栄誉だ」

    残虐の神「「……そう遠くない未来、戦いが起こる」

    残虐の神「キン肉星の大王の座を賭けての……王子達の戦いが」


    キン肉P「王子達の戦い!?」

    キン肉P「おっ、お待ち下さい!」

    キン肉P「この私は、20年以上前……とうの昔に、逃げ出した身!」

    キン肉P「今更、おめおめと姿を現し……あまつさえ、大王の座を賭けて戦うなどと!」

    キン肉P「そんな事は、絶対に有り得ません!」


    残虐の神「いいや、戦ってもらう!」

    残虐の神「――この、残虐の神と融合し!」

    残虐の神「知性、技巧、飛翔、剛力……それぞれが力を貸す者達と!」

    残虐の神「そして、お前の弟である、キン肉スグルをあの世へ送るためにな――ッ!」


    キン肉P「……!?」

    552 :

    >>550
    >>520参照なんだなこれが
    アタル兄さんに目をつける辺りは原作より頭が回ったようだ

    553 = 536 :

    残虐の神「……どうだ、悪い話ではあるまい」

    残虐の神「キン肉アタル……お前が、かつて捨てたものが、その手に戻るのだ」

    残虐の神「――地位も! 名誉も! 超人界すらも!」

    残虐の神「この残虐の神が、全てを与えてやろう!」


    キン肉P「……恐れながら、申し上げます」


    残虐の神「よい、許す」


    キン肉P「……逃げ出した私には、あまりにも勿体無いお言葉」

    キン肉P「ですが……私は、責任を放り出した、愚か者にすぎません」

    キン肉P「戦いの場に……超人レスリングのリングに上がるなど、生き恥を晒すようなもの」

    キン肉P「その様な栄誉を受ける資格など……有りはしませぬ」


    残虐の神「……断る、と?」

    残虐の神「神の誘いを……断ると言うのか、キン肉アタルよ」


    キン肉P「……申し訳ありません」



    残虐の神「――許さぬ」



    キン肉P「っ!?」


    残虐の神「たかが超人風情が、この残虐の神を愚弄した罪!」

    残虐の罪「その罪、絶対に贖わせてやるぞ、キン肉アタル!」


    キン肉P「おっ、お待ち下さい!」

    キン肉P「どうか! どうか、怒りをお収めください、残虐の神よ!」

    554 = 536 :

      ・  ・  ・
    クローネ プロジェクトルーム キン肉Pデスク

    キン肉P「……」


    キン肉P(キン肉星の大王の座を賭けた……王子達の戦い)

    キン肉P(邪悪5神が力を貸す者達……そして、我が弟――スグル)

    キン肉P(6人の大王候補による……壮絶で、熾烈な戦いになるだろう)


    キン肉P「……」


    キン肉P(……今更、私が名乗りを上げたとして、何になる)

    キン肉P(責任から逃げ出した私は……大王の器では無い)

    キン肉P(キン肉アタルに……リングに上がる資格は、有りはしないのだ)


    キン肉P「……」


    キン肉P(……そして……神の怒りに触れてしまった)

    キン肉P(それも、邪悪5神の……神々で最も非情と言われる、残虐の神に)

    キン肉P(残虐の神が残した、あの言葉――)



    キン肉P「――忘れるな」



    ありす「――えっ?」

    ありす「何を忘れるなって言うんですか?」


    キン肉P「んっ……あ、ああ……何でも無い」

    キン肉P「ただの独り言だ、気にするな」


    ありす「……」

    555 = 536 :

    ありす「気にするな、じゃありません」

    ありす「最近、様子がおかしいと思います」

    ありす「マスクで顔が見えないけど……明らかに、変です」


    キン肉P「……気にするなと言っているだろう」


    ありす「~~っ! だからっ! 気になるから、聞いてるんじゃないですか!」

    ありす「気にするなって言う位なら、しっかりしてください!」

    ありす「もうすぐ、秋LIVEの……私達の、初舞台なんですよ!」


    キン肉P「そんな事は、わかっている」

    キン肉P「お前達の、これまでの努力を披露する場だ」


    ありす「だから――」


    キン肉P「――だから、私なぞを気にかけている暇は、無い筈だ」


    ありす「っ!?」


    キン肉P「橘。お前と、鷺沢のユニットは、多くの関心を集めている」

    キン肉P「その、ファンの期待に応えるだけの――」


    ありす「――バカッ!!」

    タタタタッ…ガチャッ―バタンッ!


    キン肉P「……」


    キン肉P「……そんな事は、言われずともわかっている」

    556 = 536 :

      ・  ・  ・

    文香「ええ……最近、様子がおかしいと思っていました」

    ありす「文香さ……じゃなくて、鷺沢さんも気づいてたんですか?」

    文香「橘さんは……あの人が心配なのですね」

    ありす「ち、違います! ただ、その……困るだけです!」

    文香「……とても……人には言えない、大きな悩みを抱えているようですしね」

    ありす「元々……全然、自分のことは話さない人ですし」


    文香「だからこそ……挑戦だと、思うの」


    ありす「えっ?」


    文香「あの人は……私達には悩みを話そうとはしてくれない」

    文香「けれど、私達は……アイドルでしょう?」


    ありす「……はい」


    文香「そんな……大きな悩みも、乗り越えられるように……」

    文香「笑顔でいられるように、するのが……お仕事だと……思うんです」


    ありす「!」


    文香「出来るかは……わからないけれど」

    文香「やり甲斐のある、お仕事だとは思いませんか?」


    ありす「――思う……思います!」

    ありす「さすが文香さ……鷺沢さんです!」

    ありす「私達で、あの頑固なマスクの下を笑顔にしてやりましょう!」


    文香「ええ……頑張りましょう、橘さん」


    ありす「はいっ! 鷺沢さん!」

    557 = 536 :

    キリが良いので、寝ます
    恐らく明日にはアニデレパートは終わると思います、連日同ネタ続いて申し訳ない
    おやすみなさい

    558 :


    そういえば運命の五王子編までは邪悪五神の権威はまだ失墜してないんだっけか(現シリーズでも失墜してるかは怪しいが)

    559 :


    なんで邪悪五神言われてるのに権威失墜してないのか不思議でならんがゆでだしな

    560 :

    前のマンモスマンの奴とか卓とテリーが戦ったやつとはパラレルなんだな、争奪戦前みたいだし

    561 :

      ・  ・  ・

    常務「――後任の者を選出しろ、だと?」


    キン肉P「ああ、そうだ」

    キン肉P「生憎だが、私にはこの業界の横の繋がりが無い」

    キン肉P「しかし、君ならば、相応しい者の心当たりの一人や二人は居るだろう?」


    常務「……何を馬鹿な事を」

    常務「君は、自分が何を言っているか……わかっているのか?」


    キン肉P「無論」


    常務「……」


    キン肉P「……この私、キン肉マン・プロデューサーは――」


    キン肉P「――秋LIVEを最後に、此処から去るつもりだ」


    常務「……理由は?」


    キン肉P「私自身の問題だ」

    キン肉P「その問題に……クローネのメンバー達や、君を巻き込むやもしれん」

    キン肉P「本来ならば……今すぐにでも、姿を消すべきなのだ」


    常務「……」

    562 = 561 :

    キン肉P「だが……秋LIVEは、目前まで迫っている」

    キン肉P「今、突然私が居なくなっては、彼女らを動揺させるだろう」

    キン肉P「その様な状態でのLIVEなど、させるわけにはいかんからな」


    常務「……ふむ、意見を変える気は、無いようだな」


    キン肉P「……」


    常務「だが、君は一つだけ、大きな勘違いをしている」


    キン肉P「勘違いだと?」


    常務「私の選んだシンデレラ達を――」


    常務「――プロジェクトクローネを侮らないで貰おうか」


    キン肉P「……」


    常務「例え君が居なくなったとしても、彼女達は秋LIVEをやり遂げるだろう」

    常務「私が選び出し……君が、プロデュースした」

    常務「その、プロジェクトクローネには、成功が約束されて然るべきだ」

    常務「彼女達は、とても強い……違うかね?」


    キン肉P「……フッ」

    キン肉P「確かに、その通りだ」


    常務「そんな、強い輝きを持つアイドル達が――」


    常務「たかが超人一人の抱える問題に、屈するとでも?」


    キン肉P「――!」

    563 = 561 :

    常務「彼女達は――クローネのメンバー達は、私にこう言った」

    常務「秋LIVEが終わるまでは、君を絶対に引き止めてくれ……とな」


    キン肉P「……何だと?」


    常務「彼女たちは、アイドルの前に、多感な十代の少女だぞ?」

    常務「君の、最近の思いつめた様子に、何も気づかないわけがあるまい」

    常務「……クローネのメンバー達は、気づいていました」

    常務「君が、いずれ遠くない未来……此処を去るという事を」


    キン肉P「だが……何故……」


    常務「秋LIVEが終わるまでは……か」

    常務「忘れたのか?」

    常務「君は、彼女達の覚悟を受け取り、道を切り開くと約束した」

    常務「秋LIVEの大舞台は、彼女たちが大きく羽ばたくための、最初の一歩となる」


    キン肉P「……ああ、覚えているとも」

    キン肉P「だから、私は……!」


    常務「これ以上の問答は、意味がない」

    常務「プロデューサーとアイドルの意見が、見事に一致しているのだ」

    常務「私が口を挟める段階は、とうに過ぎている様だからな」


    キン肉P「……すまない、迷惑をかける」


    常務「全く……」

    常務「私の選んだ者達の選択は、度し難いものばかりで困る」

    564 = 561 :

      ・  ・  ・
    秋LIVE当日 クローネ控室

    キン肉P「……」


    クローネ達「……」

    「ねえ? こういう時は、何か言うべきじゃない?」

    クローネ達「……」コクリ


    キン肉P「……そうさな」

    キン肉P「私は本来、此処に居て良い存在ではない」


    クローネ達「……」


    キン肉P「私はかつて……自らの宿命を投げ捨て、逃げ出した男だ」

    キン肉P「それが、何の因果か……こうして、此処に立っている」

    キン肉P「私が此処に居る理由……それは――」


    クローネ達「……」


    キン肉P「――お前達、プロジェクトクローネだ」

    キン肉P「お前達の存在が、今、私が此処に居る理由の全てよ」


    クローネ達「……」


    キン肉P「……以上だ」


    クローネ達「……」

    565 = 561 :

    ありす「――なら、証明します」

    ありす「それが、間違いなんかじゃなかった、って!」


    キン肉P「……」


    フレデリカ「わお! ありすちゃん、やる気満々だね! 満々って、何味の肉マンかな?」

    周子「肉まんなら、あたしはアンマンの方が良いなぁ~。それより、和菓子の方が良いけど」

    ありす「何の話をしてるんですか! それと、橘です!」


    キン肉P「……フッ」


    「でもでも、あんな事言われちゃ、テンションアゲアゲだよね!」

    奈緒「わかる! なあおい、ギリギリまでダンスの確認しとこうぜ!」

    加蓮「アタシはパス。温存して、温存して……本番で最高のパフォーマンスをしたいから」

    「そうだね……でも、さっきの言葉は……うん、悪くないかな」

    アーニャ「ダー♪ 最高の、ステージにしてみせます!」


    キン肉P「クックック……!」


    クローネ達「見ておいて!」


    キン肉P「ハーッハッハッハッ!」

    キン肉P「言われずとも、そのために私は此処に居る!」

    キン肉P「両の眼で、最後まで見届けようではないか!」


    「――手、出して」


    キン肉P「……」

    スッ…


    「最初は私……行ってくるわ」


    ――パシンッ!

    567 :

    もみやで!

    568 = 561 :

      ・  ・  ・
    関係者席

    常務「――君は、彼女達の近くに居ると思っていたが」


    キン肉P「始めは、私もそのつもりだった」

    キン肉P「だが……全員に、言われてしまってな」


    常務「ほう?」


    キン肉P「……侮るな、とな」


    常務「……フッ」

    常務「どこかで聞いた言葉だな?」


    キン肉P「そんな彼女達の誇り高さを……私が汚すわけにはいくまい」

    キン肉P「その、高貴な姿を……此処で腰を据え、静かに見守らせて貰う」


    常務「それは、有り難いな」

    常務「君にここで大声を出されては、彼女達の歌が聞こえなくなってしまう」

    常務「美城の名に相応しい……」


    キン肉P「ああ――」


    キン肉P・常務「――真のアイドルの姿を」

    569 = 561 :

      ・  ・  ・
    クローネ控室

    文香「……」

    文香(午前の部は……とても美しい、輝くようなステージでした)

    文香(私に……あのような素晴らしいステージが、出来るでしょうか……)

    文香(……一人では……やはり、難しいでしょうね)

    文香(けれど……私は、一人では……ありません)


    ありす「……」


    文香「……」

    文香(彼女が……橘さんが、一緒なのですから)

    文香(それに、今日のステージは……私の、最初のステージ)

    文香(あの人に見て貰える……恐らく、最後の機会)

    文香(だから……私の、精一杯の……最高の姿を見て貰いたい)



    ????『――フハハハ! 残念だが……』

    ????『その願いが、叶うことは無い!』



    文香「っ!?」

    文香(頭に声が……!? 何故……どうして……!?)

    文香(貴方は……誰、なのですか……!?)



    残虐の神『神々の中で……最も残虐な神よ!』



    文香「っ……!?」

    570 = 561 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「っ……!」

    ダダダダダッ!

    キン肉P「入るぞ!」

    ガチャッ!


    文香「すみません……すみません……!」ポロポロッ!

    ありす「な、泣かないで……泣かないで、鷺沢さん……」


    キン肉P「……!」


    「文香……控室に居た時は、元気そうだったのよ」

    「でも、ここから出る時には、何だか様子がおかしくて……」


    キン肉P「……」


    「……ねえ、聞いてるの?」


    キン肉P「すまないが……少し、鷺沢と二人にして貰えるか」


    「……わかった」

    「ありすちゃん、それに、皆も……一旦外に出ましょう」

    ありす「で、でも……!?」


    文香「すみません……私の、せいで……台無しに……!」ポロポロッ!


    「ここは……あの人に任せましょう」

    「だって彼は――私達の、プロデューサーだから」

    ありす「……わかりました」

    ありす「鷺沢さんを……お願いします」


    …ガチャッ…バタンッ


    キン肉P「……」

    571 = 561 :

    キン肉P「……鷺沢」

    文香「っ!?」ビクッ!


    キン肉P「……すまなかった」


    文香「あ、貴方が謝る必要は……あ、ありません……!」


    キン肉P「……いいや、全て私の責任だ」


    文香「私が……私が、悪いのです……!」ポロポロッ!

    文香「絶対に、成功させたいと思っていたら……!」ポロポロッ!

    文香「体が、言うことをきかなくなって……」ポロポロッ!

    文香「変われない……私は、何も変われなかった……!」ポロポロッ!


    キン肉P「……そんな事はないさ」

    キン肉P「鷺沢……お前は、立派なアイドルだ」

    キン肉P「例え、誰が何と言おうとも……」


    キン肉P「――この私が、保証しよう」

    ――グイッ!


    文香「! マスクを……」



    キン肉P「フェイス・フラッシュ!」

    パアアアアッ……!



    文香「……何て……温かい光」

    文香「とても穏やかで……優しい、陽だまりのよう……な……」

    文香「……すぅ……すぅ……」


    キン肉P「……」

    ――グイッ!

    572 = 561 :

      ・  ・  ・
    LIVE会場 外縁

    キン肉P「……」


    キン肉P「――ここならば、誰の邪魔も入らず話せるというもの」


    残虐の神「……クックック!」

    残虐の神「小娘達の世話はもう良いのか?」


    キン肉P「……」


    残虐の神「ハーッハッハッハ! これでわかっただろう!」

    残虐の神「これが、神の怒りに触れるという事だ!」


    キン肉P「……」


    残虐の神「キン肉アタルよ……先程は、見事なフェイス・フラッシュであったぞ」

    残虐の神「――やはり、お前こそが大王に相応しい!」

    残虐の神「先の無礼は、あれに免じて許そうではないか!」

    残虐の神「さあ! 我と共に来るのだ、キン肉アタル!」



    キン肉P「――黙れッ!!」



    残虐の神「なっ、何……!?」

    残虐の神「神に対して、黙れだと……!?」



    キン肉P「黙れと言っているのがわからんのか――ッ!!」



    残虐の神「っ……!?」

    573 = 561 :

    キン肉P「残虐の神よ!」

    キン肉P「私は、神である貴方に対し、相応の敬意を払ったつもりだ!」

    キン肉P「この私を己の欲望のため、利用しようとした事への怒りは無いッ!」


    キン肉P「――だがッ!」


    キン肉P「女子供に、いかなる理由があろうとも矛先を向ける痴れ者には――」

    キン肉P「――払う敬意の、一片すらも持ち合わせておらんッ!」


    キン肉P「――そしてッ!」


    キン肉P「未来へ向けて、一歩を踏み出そうとする者の――」

    キン肉P「――私の担当するアイドルの邪魔をしようなどとッ!」


    キン肉P「……例え、相手が誰であろうと」


    キン肉P「この私が……キン肉マン・プロデューサーが!」


    キン肉P「絶対に許しはせんッ!」


    残虐の神「許しはせんだと……?」


    キン肉P「残虐の神よ!」

    キン肉P「望み通り、リングに上がろうではないかッ!」


    残虐の神「……何?」


    キン肉P「346プロダクションは、芸能プロダクションとして存在していたのではないと知っているな!」


    キン肉P「遥か古来より、超人界で罪を犯した者を――裁くための場!」


    キン肉P「その本来の名は――Missing law(ミッシング・ロウ)プロダクション!」


    キン肉P「そのリングこそが……私が再び上がり、貴様を裁く場所だ――ッ!」

    574 = 561 :

    休憩
    コレ以降ほぼ肉です

    575 :

    出るだろうとは思ってたけどやっぱり来たかミッシングロウプロダクションw

    576 = 561 :

      ・  ・  ・

    吉貝「さあて! 一体誰が、この戦いを予想したでしょうか!」

    吉貝「ななな、なんと! 346プロダクションのプロデューサーと――神の戦いです!」

    中野「ぎくうっ!? アータね、今、髪の話しました!?」

    吉貝「実況は私、吉貝と」

    中野「解説は、おまたせシマウマ~! 世界に羽ばたくアデランスの中野さんです~!」

    吉貝「――で、お送りします!」



    キン肉P「……」



    残虐の神「フフフ……身の程知らずが!」



    吉貝「しかし、プロデューサーは、雰囲気が誰かに似ていますねぇ?」

    吉貝「ブルーのパンツをまとってはいますし、マスクはPのマスクですが……」

    中野「気のせいでしょう、そんなのは」

    中野「大体ね、こんな試合の解説をする意味があるんですか?」

    中野「プロデューサーと神の戦い~? 10秒で終わりますよ、10秒で!」

    577 = 561 :

    吉貝「ちょっと中野さん! 解説は、公平にお願いします!」ヒソヒソ

    中野「はいはい、わ~かってますよ」

    中野「……えー、ゴホン」

    中野「プロフィールを見た限りでは、えー、何々?」

    中野「彼は、新たに発足された、プロジェクトクローネのプロデューサーとなっていますね」


    キン肉P「……」


    吉貝「そのプロデューサーが、どうして残虐の神と戦う事になったのでしょうか?」

    中野「私に聞かれたってわかりませんよ、そんなもの」

    中野「あー、神様仏様! 早く終わらせて、お家でゆっくりビールを飲まさせてちょうだいませませ~!」


    残虐の神「――だ、そうだ」

    残虐の神「フハハハハハハ!」

    残虐の神「神としては、願いは叶えなければならん所だが……」


    残虐の神「ゆっくりと……ジワジワとなぶり殺しにしてくれるわ――ッ!」

    残虐の神「ハ――ッハッハッハッハッ!」


    キン肉P「……残虐の神よ」

    キン肉P「今……私の中では、炎が渦巻いている」


    キン肉P「――その炎とはッ!」

    キン肉P「キサマの様な……悪を許さぬ正義の炎だ――ッ!」



    カ――ンッ!



    吉貝「今、プロデューサーと残虐の神の、戦いのゴングが鳴った――っ!」

    中野「ふん、何が正義ですか。ちゃっちゃとやっちゃってください、神様!」

    578 :

    ジワジワなぶったら願いが叶わないじゃないですかー!

    579 = 561 :

    キン肉P「おおおおおっ!」

    ダダダダダッ!


    吉貝「プロデューサー! 猛烈な勢いで残虐の神に迫る――っ!」

    中野「足が速いのが自慢なら、かけっこで対決でも良かったんじゃないですか」


    残虐の神「ククク……まずは、お手並み拝見といこうか」


    吉貝「それに対し! 真っ赤な体をした残虐の神は、腕を組み余裕のスタンス!」

    中野「頭の、三本の角が強そうですね~! これは、目が離せませんよ!」


    キン肉P「――ふんっ!」

    ヒュッ―

    残虐の神「むうっ!?」


    吉貝「プロデューサー! その勢いのままに跳び上がり――」


    キン肉P「ソリャアア――ッ!」

    ドガァッ!

    残虐の神「ぐおっ!?」

    ヨロヨロッ…


    吉貝「ローリングソバット――っ! 残虐の神、たまらずよろめいた――っ!」

    中野「……なんという、美しい軌道を描く蹴り! 今のはききますよ~っ!」

    中野「はっ!? あいや、今のはマグレでしょう! マグレ!」

    580 = 561 :

    キン肉P「まだまだ――ッ!」

    ドッ! ゴッ!

    残虐の神「うっ、おおっ!?」


    吉貝「プロデューサー、一気に流れを掴んだーっ!」

    吉貝「よろめく残虐の神に、左ジャブからのショルダータックルと、流れるような連携!」

    中野「……!」

    ガタッ!


    キン肉P「フンッ!」

    ガシィッ!

    残虐の神「う、お……!?」

    …フワッ


    吉貝「ガードを固めた残虐の神! しかし、プロデューサーはその体を抱え上げ――」


    キン肉P「テリャアア――ッ!」

    ドガァンッ!

    残虐の神「ぐほおあっ!?」


    吉貝「ボディスラ――ムっ! あまりの衝撃に、リングが揺れる――っ!」

    中野「……!」

    吉貝「あの……ちょっと、中野さん? 解説をお願いしますよ、中野さん?」

    中野「これは……とんでもない試合になりますよ!」

    吉貝「えっ?」

    中野「途中からでも、女房を質に入れて見るだけの価値はありまっせ~っ!」

    581 = 561 :

    キン肉P「おおお――」

    ヒュンッ―

    残虐の神「う……ぐっ……!」


    吉貝「プロデューサー! リングに横たわる残虐の神へ――」


    キン肉P「りゃあっ!」

    ズドォッ!

    残虐の神「ごほおっ!?」


    吉貝「全体重をかけた! 流星のようなエルボードロップだ――っ!」

    中野「確実に、残虐の神の喉を狙っていますね」

    中野「あれだけのパワーとテクニックのある超人は……見たことがありません」


    キン肉P「……!」

    残虐の神「……クックック」


    残虐の神「どうした? もう、おしまいか?」ニヤリ


    キン肉P「くっ……!」


    吉貝「ああ――っと! 残虐の神、笑っている――っ!」

    中野「あれだけの技を受けて笑えるとは、やはり、神とは恐ろしい……!」


    残虐の神「ハハハハ! もうガス欠か?」

    残虐の神「悪へ対する怒り……あまりにも小さな炎よなぁ!」

    残虐の神「ハーッハッハッハァ!」


    キン肉P「ぬ……ぬううっ!」

    582 :

    残虐の神ってクッソ弱そう
    真ソルジャーも雑魚だったし

    583 = 578 :

    中野さんたったあれだけの攻防でキン肉Pの実力を見抜くとはさすがと言わざるをえない

    584 = 561 :

    キン肉P「……ええい、黙れ――ッ!」

    ガキィッ!

    残虐の神「……クックック」


    吉貝「プロデューサー! 腕ひしぎ十字固めの体勢!」

    中野「これは、完璧にキマっていますね。逃れる方法は無いでしょう」


    キン肉P「おおおおおっ!」

    グググググッ…!

    残虐の神「どうした、片腕をへし折るチャンスだぞ?」


    吉貝「ああっと!? これは、どうしたことでしょうか!?」

    吉貝「完璧にキマっているはずが、残虐の神の表情は涼しげだ――っ!」


    残虐の神「――ぬんっ!」

    グワッ!

    キン肉P「う……おおっ――!?」


    吉貝「な、なんと! 残虐の神、プロデューサーの腕のロックをそのままに立ち上がり――」


    残虐の神「ハーッハハハァ!」

    ゴガァンッ!

    キン肉P「……!」

    …ドサッ!


    吉貝「勢い良く、Pのマスクをリングに叩きつけた――っ! プロデューサー、たまらずダウーン!」

    585 = 561 :

    残虐の神「キサマの素のパワーは、たったの108万パワー」

    ガシッ…グググッ……!

    キン肉P「う……ぐふおぉ……!?」


    吉貝「残虐の神! プロデューサーの首を掴み、片腕でのネック・ハンギング・ツリー!」

    吉貝「プロデューサー! 脱出しようともがくが、残虐の神はビクともしていなーいっ!」

    中野「これは……圧倒的な……根本的な力の差に見えますね」


    残虐の神「一億パワーの神に対し、対抗する術は一つ!」

    残虐の神「持てる全ての力を以て、早期に決着をつけるしかない!」

    ググググッ……!

    キン肉P「あ、が……あ……!」

    残虐の神「長らくリングから遠のいていたキサマなら、なおのこと!」

    ググググッ……!

    キン肉P「ぐふうっ!? あ、おぉ……!」


    吉貝「ああ――っと! 素晴らしいファイトを見せていたプロデューサー!」

    吉貝「ブランクのためなのか、既に力を使い果たしてしまっていた――っ!」

    中野「相手が、普通の超人ならばそうはならなかったのでしょうがねぇ」

    中野「残虐の神という、一億パワーの相手と対するのは、消耗が激しすぎたのでしょう」



    残虐の神「さあ、ショーの始まりだ」ニマァ~



    キン肉P「……!」

    586 = 561 :

      ・  ・  ・
    LIVE会場

    ありす「……」


    莉嘉「? どうしたの、ありすちゃん?」

    みりあ「もしかして具合でも悪いの? ねえ、ありすちゃん」


    ありす「な、何でもありません」

    ありす「それと、橘ですと……何度言えばわかるんですか」


    莉嘉「LIVEで疲れたのかな? だって、サイコーのLIVEだったし☆」

    みりあ「うんうん! 皆、す~っごくキラキラしてたよね!」


    ありす「……」


    莉嘉「そう言えば、クローネのプロデューサーはどうしたの?」

    みりあ「そうそう! あの、ムキムキでPのマスク被ってる人!」


    ありす「……あんな人、もう知りません!」

    ありす「LIVEの途中なのに……居なくなっちゃうなんて、有り得ないです!」

    ありす「せっかく……せっかく、最高のステージだったのに――」


    小梅「そ、その人なら……あの子が、見たって言ってるよ」


    ありす「えっ?」


    小梅「なんだか……凄く、怒ってて……け、ケンカしてたみたい」

    小梅「それで……その、事務所で戦うって、言ってたみたい」


    ありす「事務所で……戦う?」

    587 = 561 :

      ・  ・  ・

    残虐の神「ハーッハッハァ!」

    ドガッ! ガゴッ!

    キン肉P「ぐうっ……おっ……!」

    ヨロヨロッ…


    吉貝「い……一方的! 一方的な、試合展開になりました……!」

    吉貝「残虐の神、宣言通り……プロデューサーをいたぶっています……!」

    中野「ひええ……! 神の怒りとは、こんなにも恐ろしいものだったんですねぇ……!」

    中野「こんなにも、長時間相手をいたぶるとは、まさに残虐の一言です……!」


    残虐の神「さて……そろそろ、聞いてみようではないか」

    グイッ!

    キン肉P「あ……ぁ……」ヒ

    残虐の神「この残虐の神と、超人界を支配する気になったか?」

    キン肉P「……!」

    残虐の神「んん~?」


    キン肉P「わ……私を……侮るな……!」


    残虐の神「ほう! まだまだ、楽しめそうだな!」

    残虐の神「――ふんっ!」

    ドガァッ!

    キン肉P「ぐおっ!?」

    ヨロヨロヨロッ……ドスンッ!


    吉貝「ざ、残虐の神……前蹴りで、プロデューサーをリング外へはじき出した……!」

    中野「これ以上、何をしようと言うんでしょうかねぇ……まるで想像がつきません」

    588 :

    怖いですねぇ……恐ろしいですねぇ……

    589 = 561 :

    キン肉P「っ……! ぉ、ぁ……!」

    グッ……グッ……!

    キン肉P(体に……力が入らん……!)

    キン肉P(全身が、バラバラになりそうだ……!)

    キン肉P(だが、奴は……奴だけは、このままにして置くわけにはいかん……!)

    キン肉P(この生命と引き返しにしてでも、せめて……力を削いでおかねば――)

    キン肉P「……お、おおおっ……!」

    グッ…グググッ……!


    残虐の神「まだ立ち上がろうとするか!」

    残虐の神「素晴らしい……素晴らしいぞ!」


    キン肉P「おおおおああああっ!」

    ググッ…!



    ありす「何をやってるんですか!」



    キン肉P「……た……橘……!?」

    キン肉P「何故、お前が此処に居る……!?」


    ありす「そんな事、気にしてる場合じゃないです!」

    がしっ

    キン肉P「なっ、何をする……!」

    ありす「そんなボロボロなのに、起き上がった死んじゃいます!」

    キン肉P「……!」

    590 = 561 :

    誤)>ありす「そんなボロボロなのに、起き上がった死んじゃいます!」

    正)>ありす「そんなボロボロなのに、起き上がったら死んじゃいます!」

    591 :

    http://www.youtube.com/watch?v=G-kQNi3WAvg

    キン肉P「ええい、離せ! そこをどけ、橘!」

    ありす「嫌ですっ!」


    キン肉P「離せと言っているのが、わからんのか――ッ!」


    ありす「絶対に離しませんっ!」

    ありす「私が抑えてるだけで立ち上がれないのに……」

    ありす「離したら……絶対、立ち上がろうとするじゃないですか!」

    ありす「だから、絶対に離しません!」

    がしっ!


    キン肉P「……!」


    ありす「聞きたい事が、沢山あるんです!」

    ありす「言いたい事も、沢山あるんです!」

    ありす「だから、大人しくしててください! 大人なんだから!」

    ありす「立ったら死んじゃうなんて……そんな事もわからないんですか!?」


    キン肉P「……わかっている」


    ありす「だったら――!」


    キン肉P「だが……男には、命を賭してでも、やらねばならん時がある」

    グ…ググッ…!


    ありす「っ!? 駄目……駄目です! 起きちゃ駄目です!」


    キン肉P「それが如何に困難でも、目を逸らす事は出来んのだ……橘よ」

    ググッ…!


    ありす「っ……!?」

    592 = 591 :

    ありす「なんで……どうして……!?」

    キン肉P「……すまんな」


    キン肉P「お前達のLIVEを――最後まで見れなんだ」


    吉貝「プロデューサー! アイドル、橘ありすちゃんの制止を振り切り、立ち上がった――ッ!」

    中野「しかし、何か策はあるんでしょうかねぇ?」

    中野「ただ立ち上がるだけでは、また一方的にいたぶられるだけですよ」

    中野「やっぱり、神様より仏様ですねぇ~、ナンマイダ~ナンマイダ~!」ぽくぽくぽく、ちーん!


    キン肉P「……」

    キン肉P(この私の……残りの命をすべて注ぎ込んだ、フェイス・フラシュ)

    キン肉P(それを当てれば、倒せずとも……かなりの力を削ぐ事が出来るだろう)


    キン肉P(全ては――そのための布石!)


    キン肉P(橘のおかげで……少しだが、休むことも出来た)

    キン肉P(あとは、奴が近づいた所で――)



    残虐の神「ふむ……面白い余興を思いついたぞ」ニヤァッ



    キン肉P「……余興、だと?」


    残虐の神「フッフッフ……そらあっ!」

    ガガガガガガガガガッ!


    吉貝「ああ――っと! 残虐の神、リングにその角を突き立て、真っ二つに切り裂いた――っ!」

    中野「リングが、見事に中央で真っ二つになりましたねぇ」

    中野「私も、ケーキを丁度半分に切るのは得意ですよ、はい」

    593 = 591 :

    キン肉P「……!?」

    キン肉P(残虐の神め……一体、何をする気だ……!?)


    残虐の神「クックック……!」

    クイッ!


    ありす「えっ――!?」

    フワッ…


    キン肉P「橘!?」


    吉貝「残虐の神の指の動きに合わせて、な、なんと! 橘ありすちゃんの体が浮き上がったーっ!」


    残虐の神「そうらっ!」

    クイッ!


    ありす「きゃ――あうっ!?」

    フワアッ…ドスンッ!


    吉貝「そしてっ! そのままリングの上に……こ、これはどういう事でしょうか!?」

    中野「余興と言っていたので……あっ、わかりましたよ~!」

    中野「長時間のファイトになったので、小休止も兼ねてコンサートですよ! 間違いありません!」


    キン肉P「残虐の神! キサマ、橘に何をするつもりだ!?」

    ヨロヨロッ…


    残虐の神「神は、捧げ物として歌も好む」

    残虐の神「フッハハハ!――聞かせて貰うのよ!」


    残虐の神「キャンバスに挟まれ、潰される断末魔の叫び声をな――ッ!」


    ありす「っ!?」

    594 = 591 :

    残虐の神「とくと見るが良い!」

    残虐の神「普通の超人ならば、一人では成し得ない……」

    残虐の神「キャンバスに挟まれ、全身が押し潰されるこの技!」


    残虐の神「残虐技、キャンバス・プレッサーを!」


    キン肉P「や、やめろおお――ッ!」

    ヨロヨロッ…


    残虐の神「ほうら、急げ急げ!」

    残虐の神「神は、敬意を払わぬ者の言葉を聞き届けぬぞ!」

    残虐の神「女子供に、矛先が向いているぞ! 走れ走れ!」


    キン肉P「ぐうううっ!?」

    ヨロヨロッ…

    キン肉P「早くそこから逃げろッ! 離れるんだ、橘――ッ!」

    ヨロヨロッ…


    ありす「体が……体が、動かないんです……!」


    キン肉P「!?」


    残虐の神「さあ、聞けい! 人間が、潰れる音を!」

    グワッ――!


    キン肉P「うおおおおおおおおっ――!」


    残虐の神「残虐技! キャンバス・プレッサ――ッ!」


    ――グワッシァ!

    595 = 591 :

    あとはアレなので寝ます
    おやすみなさい

    596 :


    あやつ率いる完璧始祖達は下衆人間であっても手を出したりはしないし観客の安全は守ろうとしたと言うのにそれに引き換えこの外道神は……

    597 :

    肉関係ならベンキマンと遭遇した武内Pとかも見たいな
    最近はあんまりないがかつてのアイドル達の惨状からして相談のってもらえるやろ

    598 = 591 :

    吉貝・中野「……!?」

    吉貝「な……なんという事でしょうか!」

    吉貝「橘ありすちゃんが乗っていたリングが……完全に、二つに折り畳まれています……!」

    中野「残虐技、キャンバス・プレッサー……!」

    中野「キャンバスをプレス機の如く利用し押しつぶす、なんという残虐で恐ろしい技なのでしょうか……!」


    残虐の神「フハハハハ――ッ!」

    残虐の神「神の裁きの間に、割って入るからこうなるのよ――ッ!」

    残虐の神「さあ、どうだ!」

    残虐の神「キサマの絶望する姿をじっくりと拝ませて……」


    残虐の神「――何ッ!?」


    残虐の神「ど……どこだ!?」


    残虐の神「どこへ消えた……キン肉アタル……!?」


    吉貝「ああ――っと! プロデューサーの姿が見えない! 一体、どこへ消えたのでしょうかーっ!?」

    中野「あまりにも凄惨な光景に、耐えきれず逃げ出してしまったんでしょうかねぇ」

    中野「私もね、女房が化粧をする前の顔を見たら逃げ出したくなりますよ」


    残虐の神「どこに居る!? 姿を見せろ――ッ!」


    グ……グググググッ……!


    残虐の神「う、おおおっ!?」


    吉貝「どういう事でしょうか!? 折り畳まれたリングが、ゆっくりと開いていく――っ!」

    599 :

    >中野「私もね、女房が化粧をする前の顔を見たら逃げ出したくなりますよ」

    600 = 591 :

    吉貝「何が起こったのでしょうか! ここで、VTRで確認してみましょう!」


      ・  ・  ・


    キン肉P『うおおおおおおおおっ――!』


    残虐の神『残虐技! キャンバス・プレッサ――ッ!』


    キン肉P『!』ボワァアアッ!!

    キン肉P『どりゃああああっ!』

    ―ダンッ!


    ありす『! 来ちゃ駄目で――』


    キン肉P『私を信じろ、橘』


    ありす『! はいっ!』


    ――グワッシァ!


      ・  ・  ・


    吉貝「なんと! 満身創痍だったプロデューサーの体から炎が立ち上り!」

    吉貝「もの凄い速さで、リング上の橘ありすちゃんの元へと駆けつけていた――っ!」

    中野「しかし、それだけでは説明がつきませんよ~っ!」

    中野「駆けつけても、一緒にぺちゃんこになっていてもおかしくありませんからね~っ!」


    グ……グググググッ……!


    キン肉P「――アイドルは……輝いていなければならない」

    キン肉P「そのためならば、プロデューサーは……」



    キン肉P「己をスポットライトとする事すら……厭いはしない」

    パアアアアッ……!


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