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    元スレ武内P「ムラムラ、ですか」

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    301 = 276 :

    何故かIDが変わってました
    これは初なのと、書き込みエラーも大分増えてきたので板やばいかもですね
    おやすみなさい

    302 :


    最近ちひろさん大正義回が多いないいぞー
    ちひろさんとの大人な恋愛も見てみたい

    303 = 266 :


    板がもたん時が来ているのだ!それを分かるんだよアムロ!ということか
    しかし鎖引きちぎれるのか……そのうち空蝉の術とか使って音も立てずに脱出出来るようになりそうだな

    304 :

    じゃあどうやってPを拘束したのかという話にならないかアキえもんよ

    305 :

    小さい組に抱きつかれたとこを抑えたんじゃない?流石にその状態で無理はできないだろうし

    306 :

    似たようなエロ同人誌があったっけな

    307 :

    武内PがCPに自宅教えないって
    やばい大人連中(つくね痛打、うけるわ事件)のせいじゃないかと気づく

    308 :

    気分転換用

    倉石「石澤! SからE! そしてXだ!」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535023266/


    >>302
    書きます

    309 = 308 :


     ――彼氏居ないの?


    「……はぁ」


     そう言われるのに、もう慣れてきてしまっている自分が居る。
     可愛いのに、とか、優しいのに、とか……続けてフォローが入るんだけど、
    それって、実はフォローになってないのよね。
     だって、それ以上に……彼氏が出来ない理由がある、って事だもの。


    「忙しいから……かぁ」


     制服から着替えながら、呟く。
     やり甲斐のあるお仕事だと思ってるし、それ自体に不満はない。
     だけど、女の子達が多い職場だから、恋愛に関する話題も多い。
     シンデレラプロジェクトのメンバーの子達は、まだ全員が十代。


    「……はぁ」


     恋に恋する……とまでは言わないけれど、興味は尽きないようなのだ。
     でも、アイドルだから、恋愛の類は御法度、厳禁、許されない。
     最悪の場合は、アイドル生命が絶たれかねない。
     だから、彼女達、アイドルの恋愛話の矛先は……私に向けられてしまう。


    「……」


     私は、アイドルではなく――アシスタントだから。
     アイドルである彼女達を導いていく、プロデューサーさんの補佐をするのが、お仕事。
     ファンが居るわけでもないし、恋愛をするのも自由な立場。
     それが、彼女達アイドルにとっては、絶好の話の種になってしまうのだ。


    「……」


     やれ、合コンというのは、どういうものなのか、とか。
     やれ、彼氏が出来たら、長期休暇を取って旅行に行ったら良い、とか。
     他にも、色々な事を彼女達は私に尋ね、答えを求めてくる。
     時には答え、時には言葉を濁しながら、彼女達の好奇心を満たす。


    「……」


     けど、のらりくらりとしていくのも、今日が限界だったようだ。
     メンバーの子の一人が、彼に――プロデューサーさんに、聞いた。
     その質問の内容は、とってもシンプルなもの。


     ――ちひろさんと付き合えるとしたら、嬉しい?


    「……」


     子供故の、無邪気さ。
     その質問をした子だけじゃなく、他の子達も、全員笑っていた。
     それはきっと、当たり前のように「嬉しい」という返事が来ると思っていたから。


     ……でも、返ってきたのは――


    「考えたことも無い、って……何よ、もう!」


     お世辞でも、嬉しいと言ってくれれば、こんな気分にはならなかったのに!
     ロッカーを閉める音が、更衣室に響いた。

    310 = 308 :

      ・  ・  ・

    「……」


     廊下を歩きながら、考える。
     プロデューサーさんは、本当に、考えたことが無かったんだろう、って。
     だって、346プロダクションは――社内恋愛禁止だから。


    「……」


     当然と言えば、当然だろう。
     恋愛を禁止されている女子の前で、仲睦まじい姿を見せるのは、あまりに酷。
     かな子ちゃんの前で、自分だけ甘いものを食べるようなものだ。
     それに、その姿に影響されて、アイドル達のタガが外れないとも言い切れない。


    「……」


     プロデューサーさんは、規則に基づき、私を恋愛対象として見ていない。
     それは、仕事上のパートナーとして信頼してくれている、と言う見方も出来る。
     もう一方で、私には、規則の枠内に収まってしまう程度の魅力しか無い、とも。
     ……いくら社内恋愛禁止とは言え、少しも意識した事が無いなんて。


    「……」


     プロデューサーさんの、あの言葉を聞いた時の、皆の反応。
     個性溢れるメンバーを集めただけあって、本当に、色んな反応が見られた。
     でも、誰一人、私に対して失礼だという声を上げてはくれなかった。


     ――プロデューサーさんだから、仕方ない。


    「……」


     そう、私に対する気遣いよりも、彼に対する諦めが勝っていたのだ。
     それは、プロデューサーさんの方が、私よりも皆に近いからだろう。
     加えて、プロジェクト結成じよりも、皆はプロデューサーさんの心の機微に聡くなっている。
     表情が変わらないから、心情がわかりにくいようで、実情はただ真面目なだけ、と。


    「……」


     エレベーターのボタンを押し、待つ。
     頭上のランプがチカチカと点灯しているのを見ながら、ため息。
     私だって、わかってはいるのだ。
     どちらかが相手を恋愛対象として意識した時に起こる、様々な問題が。


    「……」


     だから、プロデューサーさんの回答は、とても正しいもの。
     この、芸能プロダクションという特殊な環境に於いては、満点と言って良いだろう。
     仮に、ポジティブな答えをしていたとしても、アイドルの子達に、しこりとなって残るかも知れない。
     だからこそ、私はあの時、笑顔で会話を終了させたのだ。


    「……」


     ……考えない事が、正しい。
     でも、それに対して不満を持つこと位は、良いだろう。


    「……はぁ」


     言葉に出さずに、こうやってため息をつく程度の自由は、許されて然るべきだ。

    311 :


    「……」


     チィン、と、エレベーターの到着を告げる音が鳴った。
     もしも中に誰か居た場合、ドアが開いた瞬間、憂鬱な顔を向けられても迷惑だろう。
     私個人のやり場のない負の感情に、少しの間だけでも付き合わせる訳にはいかない。
     そう思い、姿勢を正すと、



    「っ……お疲れ……様です」



     開いたドアの向こうには、大柄で、無表情の、見慣れたスーツ姿の男性が。
     シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんが、鞄を片手に立っていた。


    「はい、お疲れ様です」


     どうしてこのタイミングで……と、思わずには居られない。
     家に帰って、お風呂にゆっくり入って、ご飯を食べて、ぐっすり眠る。
     それだけで普段の私に戻れる、何てことの無い一幕だったのに。
     よりによって一番会いたくない……ううん――


     ――このタイミングでだけは、会いたくなかったのに!


    「……」


     早くこの状況から開放されたい。
     その一心で、閉ボタンを押した時、


    「あの、千川さん」


     背中から、声をかけられた。
     低い声は、狭いエレベーターの中を跳ね回り、私の鼓膜を震わせる。


    「はい、何ですか?」


     微笑みを浮かべながら、後ろを振り返って見る。
     いつもと変わらない、無表情で、怖がられる事の多い、見慣れた顔。
     この人は、私に何を言おうとしているのだろうか。


    「あれから、考えてみたのですが……」


     右手を首筋にやって、一呼吸、置いた後、



    「嬉しい、と……そう、思います」



     プロデューサーさんは、そう言った。


    「……」


     急いで……だけど、焦らず、ゆっくりとプロデューサーさんに背を向ける。
     初めて見る、プロデューサーさんの照れた顔を少しでも長く見るために。
     今の私の、一言では言い表せない感情が入り混じった顔を見られないように。

    312 = 311 :


    「……へえ」


     なんて、何てことの無い様に、返事をする。
     後ろで手を組んで、可能な限り、自然体を装う。
     でも、表情は作れない。
     まるで予想していなかった言葉に、頬が嫌でも釣り上がる。


    「……私と付き合えたら、嬉しいんですか?」


     いけない……声が、少し弾んじゃった。
     もう退勤したとは言え、まだ、ここは社内なんだから。


    「はい」


     即答。
     その、あまりの迷いのなさに、私は惑わされそうになる。
     プロデューサーさんの人柄の様な、真っ直ぐな言葉。
     偽りでないと断言出来る、本心。


    「千川さんは、素敵な女性ですから」


     だから、私は振り返らない……振り返れない。
     振り返ってしまったら、きっと、侮られてしまうから。
     好意を伝えられた訳でも無い、言うなれば、大げさな社交辞令。


    「まあ、ありがとうございます♪」


     ――それで、こんなにも喜んでしまう女だ、って!


     チィン、と、目的の階に到着した事を告げる音が響いた。
     エレベーターの開ボタンを押して、プロデューサーさんが降りるのを待つ。
     それを察したプロデューサーさんが、足早に外に出た。
     私も、それを追ってエレベーターを出て、すぐ、隣に並ぶ。


    「でも、今のは……皆には、内緒ですよ?」


     歩きながら、人差し指を顔の間に持っていき、横を見上げる。
     身長差があるので、プロデューサーさんと話す時は、どうしてもこうなる。
     傍から見たら、私達が並んで歩く姿は、とてもバランスが悪く見えるのだろう。


     ……でも、


    「……ええ、そうですね」


     この人はプロデューサーで、


    「はい、だって――」


     私は、アシスタント。



    「社内恋愛は、禁止ですから♪」



     これ以上無い、絶妙なバランスなの。




    おわり

    313 :

    二人とも天使だ
    素晴らしい

    314 :

    女性と認めないことがセクハラ防止になるって世知辛いなあ

    315 :


    社内恋愛が禁止なら一足飛びに社内結婚してしまえばいいんだ

    317 :

    一部の子は結婚引退するものだと思い込んでそう

    318 :

    >>317
    ウセミン世代にありがちですねぇ

    319 = 318 :

    ウセミン世代ってなんだよ
    失せたみんなの世代かよ

    321 = 311 :

    書きます


    武内P「あの」華子「は?」オリヴィア「え?」香純「うぅ……!?」

    322 = 311 :

    武内P「アイドルに、興味はありませんか?」


    華子・オリヴィア「……」

    華子「ちょ、ちょっと!? 何、あれ!」

    オリヴィア「アイドルオタクが、仲間を求めてるとか?」

    華子「いやいやいやいや!」


    武内P「……」


    華子「どこからどう見ても、それよりヤバイやつじゃん!」

    オリヴィア「確かに」ウンウン

    華子「ねえ、香純さんはどう思う?」


    「お、男……ぎぼぢわるい゙……!」カヒューッ! カヒューッ!


    華子「かっ、香純さん!? しっかりして!」

    オリヴィア「香純! 香純――っ!」 


    http://www.youtube.com/watch?v=lyB3eWB5Txk

    323 = 311 :

    武内P「っ! あの、大丈夫ですか!?」ヌゥゥン!


    「うっ!? おっ、おぼぼぼぼ……!」カヒューッ!カヒューッ!


    華子「頑張って! 頑張って耐えて、香純さん!」

    オリヴィア「そうだよ、香純! もう少し頑張って!」


    「どっ……どうしてもう少しなんですか……!?」カヒューッ!カヒューッ!



    華子「よし、オッケーだよ香純さん! 十分離れたから!」

    オリヴィア「その大男に、ゲロンとやっちゃって!」


    「……」カヒューッ!カヒューッ!


    華子「? どうしたの? もう、私達は避難したよ?」

    オリヴィア「私達の心配はいらないから! ごーごー!」


    「……!」カヒューッ!カヒューッ!

    ダダダダダッ!


    華子「えっ!? なんでこっち来るの!?」

    オリヴィア「違うって、香純! 敵はあっち! あっちだってば!」

    324 = 311 :

    それからどしたの


    華子・オリヴィア・香純「はぁ……はぁ……!」


    華子「な……なんとか逃げ切れたみたいだね」

    オリヴィア「……うん、明らかに危ないヤツだったもん」

    華子「だけど、私達ってば良い走りを見せたよね!」

    オリヴィア「もう、さすがに追ってきてないでしょ!」


    「……華子さん、オリヴィアさん」


    華子「なっ、何ー? どうしたの香純すわぁ~ん?」

    オリヴィア「も、もー香純ったら! 目がこわいぞ☆」


    「そうですか?」

    「でも、貴女達ほどじゃないと思いますけどね」

    「まさか、あの状況で鉄砲玉にしようとするとは思いませんでしたよ」


    華子「まっ、まあ良いじゃん! 結果オーライだよ、香純さん!」グッ!

    オリヴィア「はっ、華子の言う通り! 良かったね、香純!」グッ!


    「……はあ、もう良いです」

    325 = 311 :

    華子「でもさ、アイツ一体何だったんだろう?」

    オリヴィア「ぜーったい、アイドルオタク!」

    華子「もうそのネタは良いってば」

    オリヴィア「ぶーっ!……じゃあさ、華子は何だと思うの?」

    華子「んー、多分だけど……」

    「確か……アイドルとか、何とか言ってましたよね」


    華子「その……さ。アレじゃない?」

    華子「ホラ……お小遣いをあげるから……アレしよう、的な?」

    華子「みたいな!? みたいな!?」


    「いや、私の話聞いてました?」

    「それに、どうしてちょっと嬉しそうなんですか」

    華子「いやー! だって、そう言うのなんかリア充っぽくない!?」

    オリヴィア「前から思ってたけど、華子のリア充のイメージっておかしいよね」



    武内P「あの」



    華子・オリヴィア・香純「……」

    華子・オリヴィア・香純「ひぎゃあああああ!? 出たああああああ!!」

    326 = 311 :

    華子「どっ、どうする!? また逃げる!?」

    オリヴィア「華子、駄目! 香純が!」

    「あっばばばあびぶぶぶぶ!」ガタガタガタガタ!

    華子「香純さん!?」

    「ばんぶるぶびひひっ、ひひひひひっ!」ガタガタガタガタ!

    華子「戻ってきて、香純さん! 香純さーん!」

    華子「怖いのかも知れないけど、今の香純さんも相当怖いから!」

    オリヴィア「どうする華子! 写真撮っとく!?」

    華子「――それだ、オリヴィア! 私は動画を!」


    「んんひっひひっひ、ひひっひひひひひ!」ガタガタガタガタ!


    華子「良いよー、香純さん。躍動感溢れまくってるよー」

    オリヴィア「はーい、笑って……って、ずっと笑ってるか」

    パシャッ!

    華子・オリヴィア「……――じゃなくて!」

    華子「香純さんが焦りまくってるから、こっちが冷静になりすぎちゃったじゃんか!」

    オリヴィア「そんな事言ってる場合じゃないよ! どうするの!?」


    武内P「……あの」

    武内P「皆さん……鞄を忘れていたので、はい」



    華子・オリヴィア「……あ」

    「あははははっ! あははっははひっひひ!」ガタガタガタガタ!

    327 = 311 :

    それからどしたの


    華子「えっ、と……鞄、ありがとうございました」

    武内P「あっ、いえ……それは、良いのですが」

    武内P「彼女は……大丈夫でしょうか?」

    華子「ああ」


    オリヴィア「香純ー、ちょっと英語の勉強しようかー♪」

    「えっ……英語の……?」ピクッ

    オリヴィア「これだけ覚えれば、間違いないって単語があるの!」

    「そ、それは……本当ですか?」

    オリヴィア「もっちろん! 良い? ぷりーず、りぴーと、あふたみー!」

    「えっ? えっと、それは……どういう意味でしょうか?」

    オリヴィア「へっ? ええ……と」

    「……」

    オリヴィア「――そう! 今のが、間違いない単語だよ!」グッ!

    「今の、単語じゃなくて文章でしたよね」

    「それに、どういう意味かという質問に答えて貰ってないのですが」

    オリヴィア「へっ!? だ、だから、ええと……!」


    華子「いつも駄目なので、問題ありません!」

    武内P「……はあ」

    328 = 311 :

    華子「っていうか、一体何の用だったんですか?」

    華子「用があるから、鞄を届けてくれたんですよね?」

    「男の人が触った鞄……もう、捨てなきゃ」

    オリヴィア「香純! そういう事は、聞こえないように言う!」


    武内P「……皆さん」

    武内P「アイドルに、興味はありませんか?」


    華子・オリヴィア・香純「……は?」


    武内P「私……こういう者です」

    …スッ


    華子・オリヴィア・香純「……名刺?」

    華子・オリヴィア・香純「……」

    華子「ねえ、どう思う? これ、本物だと思う?」

    オリヴィア「本物だったら、太陽に向けたら絵が浮かび上がるんじゃない?」

    「あの、それは……お札の透かしでは無いでしょうか」


    武内P「……あの、本物です」

    329 = 311 :

    華子「……いや、でも……ねえ?」

    オリヴィア「346プロダクションって、かなり有名な所だよね」

    「それに、シンデレラプロジェクトって……」

    華子・オリヴィア・香純「……」ジッ


    武内P「……?」


    華子・オリヴィア・香純「……」

    華子・オリヴィア・香純(胡散臭ええ~~っ!)

    華子「オリヴィア、騙されちゃ駄目だよ」

    オリヴィア「香純じゃないんだし、大丈夫よ」

    「華子さんじゃありませんし、大丈夫です」


    武内P「いえ、あの」

    武内P「……全て、聞こえているのですが」


    華子「……はい! ぶっちゃけ、信用出来ません!」

    オリヴィア「プロデューサーって言われても、よくわからないし!」

    華子「試しに、アイドルっぽい事してみてくれますぅ~!?」

    オリヴィア「それが出来たら、ちょびっとだけ信用しまーす!」

    「えっと、プロデューサーとアイドルは別物では……?」


    武内P「……」

    330 = 311 :

    華子「ん~? 香純さん、あの人の味方をするの?」

    オリヴィア「もしかして、あの人は怖くないとか?」

    「いえ、そういう訳じゃありませんよ」

    「あまりにも怖い顔なので、恐怖が一周しただけです」

    華子・オリヴィア「……あ、うん」


    武内P「……すぐに、返事を貰おうとは思っていません」

    武内P「……ですが――」


    武内P「皆さんは、今、楽しいですか?」


    華子・オリヴィア・香純「そこそこ」


    武内P「……」

    武内P「アイドルに興味がありましたら、ご連絡ください」


    オリヴィア「えっ!? あれっ!? さっきの質問の意味は!?」

    「……きっと、あの質問からいい感じに話を繋げるつもりだったんですよ」

    華子「連絡したら、どうなるっていうんですか?」


    武内P「皆さんを――アイドルに」

    武内P「夜空に輝く星々――シンデレラになって頂こう、と」

    武内P「……そう、考えています」


    華子・オリヴィア・香純「……スカウトだったの!?」


    武内P「……あ、はい」

    331 = 311 :

    あそびあそばせ

      ・  ・  ・

    喫茶店


    武内P「……」


    オリヴィア「ちょっと! どうしてこうなったの!?」

    華子「まあまあ良いじゃん! 話だけでも聞いてみようよ~!」

    華子「それにさ、もしも本当だったら私達アイドルになるんだよ!?」

    華子「アイドルになったら、リア充100人分だよ!?」

    「それ、どういう計算なんですか……?」


    武内P「リア充、かどうかは……私の見た限りですが」

    武内P「アイドルの皆さんは、とても、輝いて見えます」


    華子「ほらー! ほらああああ!」

    オリヴィア「香純、こういう時は、私達がしっかりしなきゃ」

    「……はあ、こんな事なら、真っ直ぐ帰って英語の勉強をするんだった」


    武内P「英語、ですか?」

    武内P「中学校程度の問題でしたら……はい、教えられるかと」


    「っ!? ど、どうしましょう!? どうしたら良いんですか!?」

    華子「香純さん……ほうら、楽になっちゃいなよ。カモ~ン」

    「ああ……英語、ああ……!」

    オリヴィア「二人共ちょろすぎじゃない!?」

    332 = 311 :

    オリヴィア「華子はともかく、香純は冷静になって!」

    オリヴィア「さすがに二人の面倒は見きれないから!」

    華子「ねえ、オリヴィア? 華子はともかくってどういう意味?」

    「……オリヴィアさんに……面倒を見られる……!?」ガーン!

    オリヴィア「ねえ、その部分にショックを受けないでくれない?」


    武内P「……」


    オリヴィア「香純、落ち着いて考えてみて」

    オリヴィア「アイドルになったら、水着になったりするんだよ?」

    「っ!?/// た、確かに……!」

    オリヴィア「香純の胸に、男の視線が突き刺さるよ? 良いの?」

    オリヴィア「もう串刺しみたいになって、香純危機一髪! ってなるよ?」

    「それは……考えただけでも、恐ろしいです……!」

    華子「……」

    華子(なってみたいよ、串刺しに)



    武内P「いえ、それは有りません」

    武内P「皆さんは、まだ中学生でいらっしゃいます」

    武内P「なので、露出の多い衣装は控えます」


    華子・オリヴィア・香純「……」

    333 = 311 :

    オリヴィア「で、でも……多少の露出はあるんでしょ!?」


    武内P「それは……はい、多少は、ですが」

    武内P「そう、ですね……ノースリーブ程度、でしょうか」


    華子・香「ノースリーブ……!?」

    オリヴィア「……何よ」

    華子「いっ、いやいやオリヴィア! 何でも無いよ!?」

    「はっ、はい! ノースリーブか~、って思っただけです!」

    オリヴィア「華子~、香純~♪」

    華子・香「は、は~い~?」

    オリヴィア「……」

    華子・香「……ご、ごめんなさい」


    武内P「? あの……ノースリーブに、何か問題が?」


    華子・香「っ!?」

    オリヴィア「……」

    334 :

    華子「っ……!」

    華子(こっ、コヤツ! 地雷原に、近所のコンビニに行くような気軽さで!)

    華子(なっ、ななな、何とか! 何とか、フォローしないと!)

    華子「……あっ、いや~――」


    華子「ねっ、オリヴィア♪」


    オリヴィア「……」


    「……」

    (……華子さん)

    (そのパス……現状、一番最悪のパスです)


    武内P「? オリヴィアさんに、何か問題が……?」


    華子・香「っ――!?」

    華子(何なんだ……何者なんだ、コイツは!)

    華子(ここまで丁寧に地雷を踏み抜くなんて、バカなんじゃないの!?)

    (これだから! これだから、現実の男ってやつは!)


    オリヴィア「……!」プルプル!

    オリヴィア「べ……別に……!?」プルプル!


    華子・香(ああああ強がってるううううう!)

    335 :

    いいぞもっとやれ

    336 = 334 :

    オリヴィア「きっ……基準値は下回ってるしぃ!?」プルプル!


    武内P「? すみません、意味が……よく」


    華子「香純さんもうダメ! 私、耐えられない!」

    「そんな事、私に言われても!」


    オリヴィア「わ……わき……!」プルプル!


    武内P「わき? 腋が……何か?」


    華子「おぼおおおああああ!?」

    「あわあわわわわあわ!?」


    オリヴィア「っ……!///」プルプル


    武内P「……」

    武内P「何の問題もありません」


    華子・オリヴィア・香純「……えっ?」


    武内P「確かに、多少、スパイシーな所はあるかも知れません」

    武内P「ですが、人生にスパイスはつきものだ、と」

    武内P「……そう、思います」


    オリヴィア「スパイシーって言った! スパイシーって言ったー!」ピー!

    華子・香「……」

    337 :

    結構いそうだよね、スパイシーなアイドルって

    338 :

    茜ちゃんカレーの匂いしそう

    339 = 334 :

    それからどしたの


    武内P「……」


    オリヴィア「華子ぉ~! 香純ぃ~!」ピー!

    華子「おーよしよし」

    華子「……まあ、こういう空気になっちゃったし」

    「お話は……以上ということで」


    武内P「っ!? 待ってください!」


    華子「じゃあ、貴方にオリヴィアの腋の臭いを嗅ぐ勇気がありますか!?」

    華子「何の問題も無い? はっ!」

    華子「口だけならねぇ、何とでも言えるのよ!」

    華子「問題はね! 鼻なの! はーな!」


    「私達も……慣れるまで、かなり苦労しましたし」

    「きっと、アイドルになったら、絶対問題になると思うんです」

    「オリヴィアさんは、友達ですから」

    「友達が、新聞沙汰になるのは、見過ごせないです」


    オリヴィア「華子? 香純?」


    武内P「……わかりました」

    武内P「私が、オリヴィアさんの腋のニオイを嗅いで、平静を保てたら」

    武内P「お話を……続けさせて頂けますか?」


    オリヴィア「はっ!? なんでそうなるの!?」

    340 = 334 :

    華子「面白いじゃん! オリヴィア、やっておしまい!」

    オリヴィア「嫌よ! なんでそんな事しなきゃいけないわけ!?」

    「……まあ、普通に考えればそうですよね」


    武内P「笑顔です」


    華子・オリヴィア・香純「はっ?」


    武内P「皆さんは、それぞれ素晴らしい個性を持っています」

    武内P「それは、アイドルにとって必要なものです」

    武内P「そんな皆さんの――笑顔」

    武内P「アイドルとしての、皆さんの笑顔を見たい、と」

    武内P「……そう、思います」


    華子・オリヴィア・香純「……」

    華子(……いや、なんかちょっと良い事言ってる風だけどさ)

    (……女子中学生の腋のニオイを嗅ぐ、って話ですよね、これ)


    オリヴィア「……そ」

    オリヴィア「そこまで言われたら……断りにくいじゃないの」

    オリヴィア「……ちょっ、ちょっとだけ!/// ちょっとだけだからね!?///」


    武内P「……はい」

    武内P「ありがとう、ございます」


    華子・香(……うわぁ)

    341 :

    Pの奴、ヤムチャしやがって…

    342 = 334 :

    それからどしたの


    オリヴィア「……う~!///」

    武内P「……」クンクン

    オリヴィア「……!///」

    武内P「……」クンクン


    華子・香「……!?」

    華子(ばっ――馬鹿なっ!? 表情一つ変えないだと!?)

    華子(有り得ない! あの至近距離で!? 何故、平静でいられる!?)

    (ニオイを嗅いでいるように、演技しているだけ……?)

    (いや、でも……あの距離なら、そんな余裕は無いはず……!)


    オリヴィア「……ど、どう?///」

    武内P「……はい」クンクン

    オリヴィア「……に、におう?///」

    武内P「多少は……ですが」クンクン


    武内P「――何の問題もありません」クンクン


    華子「……香純さん、ちょっと真面目な話するけど、良い?」

    「……はい、良いですよ」

    華子「多分、あの人……ううん、ヤツは人じゃないよ、似た生き物だと思う」

    「華子さん、どうしてそれが真面目な話だと思ったんですか?」

    343 = 337 :

    もっと脇が個性的なアイドルを知っているからか…

    344 = 334 :

    華子「だって、そうじゃなかったら説明が――」

    …コトンッ!

    華子「――あっ、携帯落としちった」

    「焦る気持ちはわかりますけど……」

    華子「画面に傷がついてないと良いけど――」


    ―ズブリ


    華子「……」

    「? どうしたんですか、華子さん」

    「もしかして、携帯の画面にヒビでも入ってました?」

    華子「……いや、香純さん香純さん」チョイチョイ

    「? 下? テーブルの下に、何かあったんですか?」

    華子「……いいから、ちょっと見てみてよ」

    「はあ……?」


    ―ズブリ


    「……」

    華子「……ね?」

    「……はい」


    オリヴィア「ほっ、本当に!? 本当に、問題無い!?」

    武内P「はい、問題ありません」

    ―ズブリ


    華子・香(足にボールペン突き刺してるううううう!!)

    345 = 334 :

    申し訳ない、眠いので続きは明日書きます
    おやすみなさい

    346 :

    まあここのプロデューサーは上下の人間からでる排泄物を片付けまくってるから今更横からごときじゃ動揺しないよな

    347 = 337 :

    笑顔、笑顔の為だから…
    それにしきにゃんあたりに適当な薬品作らせたら何とかなりそうだし
    脇にスタドリ振りかけても何とかなりそうだし

    348 = 341 :

    「ふーん、私の脇は嗅げないんだ」

    349 :


    腋にかけたらワキガが治るってスタドリはエリクサーかなにかか

    350 :

    更に活性化しそうだからスタドリで遊んじゃいけません


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