元スレ女騎士「くっ……殺せっ!」悟空「なに言ってんだおめぇ。」
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301 = 1 :
副隊長「そ、そういう事ね…やたら挑発してたのは近づけさせる為…」
囚人ら「ビャハッハ。アンタなかなか来ないし、し、辛抱たまらんしで…なぁおい」
囚人ら「ゲヒャヒャ」ハァハァ
ゾロゾロゾロ
副隊長「近づかないでちょうだい!さもないと…」
囚人ら「どーするってぇ」
副隊長「こうするのよっ!火の精よッ!」パラララララ
ボッ!ボッ!ボッ!ボッ!
囚人ら「グ、グアアアアアア」アーレー
副隊長「身の程知らず共め」
囚人ら「アアアアアア」ボォォオォ
302 = 1 :
囚人ら「アアアアアア……アーヒャヒャヒャ!」シュゥゥゥゥ
副隊長「えっ……」
囚人ら「火遊びは終わりですかぁ」ニタニタ
ザッザッザッ
副隊長「ど、どうして」ジリジリ
囚人ら「鍵がどうとか言ってたなぁー」
囚人ら「あの御方に開けていただいたのよぉ」
副隊長「あの…御方…?」ジリジリ
囚人ら「幽霊騎士様よぉ」ジリジリ
副隊長「あの化物が…!」ドンッ
副隊長「(追い込まれ…た!)」
囚人ら「もう観念しなぁ」ヒタヒタヒタ
副隊長「よ、寄るな……」
囚人ら「グヘヘ、グヘヘッ」
副隊長「(た、隊長……!)」メ ツムリ
ガッ
303 = 1 :
悟空「……!」シュッッン
囚人ら「な、なんでてめぇ!どっから現れやがった!」
バッ
副隊長「……!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
304 = 1 :
………
…
~~
数分前
悟空「ハァァァ!でりゃあああ!」
幽霊騎士「……」ブンブンブン
悟空「……!」シュン シュン
悟空「らちがあかねぇ!」
チラッ
悟空「あいつでーじょぶかな」
幽霊騎士「……」ズォオォン
悟空「くっ」ガシュ
悟空「つぅ~~」
バックステップ
305 = 1 :
悟空「あいつの攻撃だけ当たるなんて卑怯だぞぉ……」
悟空「……」
幽霊騎士「……」ザックザッグザック
悟空「そぉーか!」
悟空「おめぇ、なんでかオラの攻撃すり抜けちまうが、そいつは当たんのか!」シュン
幽霊騎士「……!」
悟空「そいつをマズへし折っちまえば!」ハァァァ
ダッ!
悟空「もらったぁ!」
ガンッッッッ
幽霊騎士「……」
306 = 1 :
幽霊騎士「……」
悟空「……」
幽霊騎士「……」スッ
ブォォォン
悟空「げぇ!!かってぇーーー!」
ブォォォンブォォォン
悟空「くそぉーー!」
幽霊騎士「……」スゥゥゥ
仁王立ち
幽霊騎士「……!」ギュンギュンギュン
悟空「う、うぐぐぐ、へ、変だぞ、行き成り攻撃を止めたと思ったらオラのち、力がど、どん…と」
ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン
悟空「や、やべぇーぞ!」
悟空「…悔しいが、い、一旦退却くう」シュッ
~~
307 = 1 :
~~
地下牢 奥 荷物置き場
悟空「ふぅ」
副隊長「……」ウズクマリ
悟空「無事か?」
副隊長「……」ブルブル
悟空「……くそぉ仙豆がありゃ」
副隊長「……」ブルブル
悟空「勢いで奥に来ちまったが、ここもまじぃーんか?」
副隊長「……」ガタガタガタガタ
悟空「……」ポリポリ
308 = 1 :
悟空「そぉー心配すんな!なんとかなっからよぉ~」ニヘッ
副隊長「……」ピクッ
悟空「あいつに攻撃があたりゃだけどな」ンナハハハハ
副隊長「……どうして」
悟空「ん?」
副隊長「どうしてそんなに能天気ですのよぉぉ!」ガバッ
副隊長「アナタだって負けたのでしょう!?おめおめと逃げて来て……」
悟空「たははは、いてぇーとこつくぞぉ」
副隊長「逃げ…逃げられる元気があるなら……どうして…」
悟空「体力吸われちまってギリギリだけどな」
副隊長「……どうして私なんかの方に…アナタを貶める為に」
309 = 295 :
ただのバトルマニアです
310 = 1 :
悟空「ワケなんてねぇーぞ」
副隊長「……!」
悟空「おめぇアイツの友達なんだろ?」
副隊長「で、でも……」
悟空「おめぇがオラを恨む理由はわからねぇが、オラはオラの意思でおめぇを助けた。それでいいじゃーか」
悟空「まっ、細けえことは気にすんな!」
311 = 1 :
ポカーン
副隊長「細けえって……フフッ…アーハッハッハ!」
悟空「ど、どした!?抱えたときにどっか頭打っちまっんか!?」
副隊長「ハハハ、なんでもないわよ。…私の意思で笑っただけよ」
スクッ
副隊長「そうね…あんな奴ら放置なんてしていられないわ」
悟空「つってもよぉ~オラの攻撃当たりゃしねぇーし、なんかあてがあんのか?」
副隊長「あの大刀をなんとか破壊できれば」
悟空「オラもそー思って力はいっぱいやってみたけど、硬えなんてもんじゃねぇぞ?」
副隊長「貴方みるからに脳筋ぽいわよね」
副隊長「素手一辺倒でゴーストを相手に思ってるのが間違いよ」
312 = 1 :
副隊長「魔術…なんてできないわよね?」
悟空「あの手品見えてぇのか。オラには出せねぇ」
副隊長「だろうと思ったわよ。いい事?ゴーストタイプは必ず依代となるものが必要なの」
悟空「?」
副隊長「魂を現世に膠着させるために何らかの物とか必要ってことよ。わかりまして?」
悟空「そいつがあの剣ちゅーんか」
副隊長「素手で挑むってんだから、相当なパワーがあるのよね?」
副隊長「それでも破壊できないなら、本体は大刀じゃないわ。フェイクよ」
悟空「んー。オラには検討がつかねぇーぞ」
副隊長「そうほいほい。わかったら苦労しないわよ」
副隊長「でも、必ず幽霊騎士が持ってるはずよ」
悟空「そいつを見せたら…か」
副隊長「ご明察。でも貴方が接近してバシバシしてたら、その隙きはできない」
悟空「距離を置くんか?」
副隊長「そんなことしてたら、隙きなんてできませんわ」
副隊長「私が遠距離から仕掛けるから、貴方は一定の距離保ちつつ避けなさい」
副隊長「必ずどこか魔術が通る場所ができるはずよ」
悟空「よっし!」バシバシ
副隊長「……隊長の魔力なら良かったんだけどね」
313 = 1 :
~~
囚人ども「ちぃ!見失った」
囚人ども「おそろしくはぇーやつだぜ」
囚人ども「なぁ、ほっといて外にでようぜ」
囚人ども「そうだそうだ、早く街で暴れてぇ」グヒェヒェヒェ
カツンカツン
副隊長「させると思っていらして?」
悟空「おめぇら悪さして捕まったんだろ?」
囚人ども「お前らの方からノコノコ出てきてくれるたぁなぁ!」
囚人ども「こ、こいつらやっちまってパーっと華添えてや、やる」ヒッヒッヒッヒッ
副隊長「……私はこんな奴らに怯えてしまっていたのね……」ハァァァ
副隊長「貴方はこんな奴らに無駄な体力使う必要はないわ」
囚人ども「急に威勢が良くなりやがって……」
ゾロゾロゾロ
囚人ども「覚悟しなぁ!!」
314 = 1 :
副隊長「あの幽霊騎士に魔を与えられたってわかれば、もはや敵ですらないわ」スッ
副隊長「私こういう性格だけど、本当は光魔法に精通している……のよっ!」ポワポワポワポワ
副隊長「光あれ!」
シュゥゥゥゥ
囚人ども「な、なんだ!?か、身体が!」
囚人ども「ち、ちか、ちから……がぁぁ……!」
バシューーン
囚人どもの骸「」
悟空「いぃ!?骨になっちまっぞ!?」
副隊長「…魔の力を得た代償はその命よ…」
悟空「ひぇー」ナムナム
315 = 1 :
………
……
地下牢 入り口
幽霊騎士「……」シュココォォオ
副隊長「さぁ本場よ!」
悟空「へへっ!もうおめぇに負けねぇーからな!」
幽霊騎士「……」ギャリン
ザックザッグザック
副隊長「来たっ!手筈通りよ!」
悟空「おっし!」ハァァァ
幽霊騎士「……」ブォォォン
悟空「よっ!」スッ
バッバッ
副隊長「火の精よッ!」ボッ
幽霊騎士「……」ズゥ バシュン
タッタッタッタッ
副隊長「次!火の精よッ!」ボッ
幽霊騎士「……」グルリ バシュン
316 = 1 :
幽霊騎士「……」ギンッ ダッ
悟空「こっちだ!」ハァッ
ガンガンガン
幽霊騎士「……!」ダイトウ ガンガンガン
悟空「やっぱ硬えぇ」
バッバッ
副隊長「土の精よッ」メコッ モワッ
幽霊騎士「……」ガッ ヒョイ
悟空「そりゃそりゃ!」ガンガンガン
バッバッ
317 = 1 :
副隊長「風の精よッ!」シュルシュル
幽霊騎士「……!」ビャンビャンボワァンビャン
副隊長「!」
幽霊騎士「……」ブォォォンブォォォン
悟空「おっとっと!」ヒュン
副隊長「今の見た!?」
悟空「腹のちょい右下が変だったぞぉ」
副隊長「体内に仕込んであるようね……魔の透過ですり抜けるからくりよ」
悟空「どうすんだ?」ヨット
副隊長「私の威力じゃ突破できないから、貴方に託すわ」
悟空「託すわって」
318 = 1 :
副隊長「私副隊長なの。役目は隊長のサポート」ポワポワポワポワ
副隊長「一気に決めてよね!」ポワポワポワポワ
幽霊騎士「……」スッ
仁王立ち
ギャンギャンギャン
悟空「またあれだ!力吸いとられんぞ!」くっ
副隊長「……まだよっ!」ポワポワポワポワ
ギャンギャンギャンギャンギャン
ポワポワポワポワポワポワポワポワ
悟空「くぅぅぅ!ま、まだか!?」
副隊長「もぉーーすこし……ハァァ!」
ハッ!
悟空「おっ!!」キュィン
右手が輝く
副隊長「き、決めちゃってよね」
幽霊騎士「……!」
悟空「ダァァァァァァァ!!」バッ
カッ!!!!!
パリン……
319 = 1 :
…………
……
地下衛兵「あ、ありがとうございました!!」バッ
地下衛兵「なんとお礼を言えば」ウッ
悟空「ハハッ。無事で良かったぞ」
副隊長「もぉー、くったくただわ……」
地下衛兵「まさか囚人達が魔に目をつけられるなんて」
地下衛兵「自分は一足先に報告に参ります!」タッ
320 = 1 :
副隊長「……それにしても貴方想像以上に凄いんですね」
悟空「おめぇもなかなかだったおもうんだけどな」
副隊長「はぁ……」
副隊長「それから、その、ごめんなさい」バッ
副隊長「貴方がその隊長を取っちゃうんじゃないかって…勝手に敵視して…」
悟空「オラが何を取るって?」
副隊長「……わからないならいいのよ」
副隊長「でも、本当ありがとうございました!」
ニコッ
321 = 1 :
タッタッタッタッ
地下衛兵「た、大変です!!お、王宮が!!」
322 = 1 :
ナレーション「強敵だった幽霊騎士を副隊長と協力し撃破した悟空。わだかまりもとけ安息かと思いきや、風雲急を告げる声。一体何が起こるのか」
323 = 1 :
オッス オラ悟空!
世の中ひれぇなぁ!副隊長がいなかったらちと危なかったぞぉ。
とにかくオラ力吸われて疲れちまった。
王宮がどうしたって!?お、おい女騎士!無茶すんのはよせ!
324 = 295 :
乙
魔封波を覚えていた時期だったら幽霊騎士も簡単だっただろうに……
325 :
悟空さの力でも壊れないのは呪物だからな
326 :
悟空は脳筋に見えて色々超能力使えるから魔術も体得できるかもな
327 = 325 :
テレパシー?や記憶を見る?みたいなのもやってたね
328 :
結構悟空は器用だからな
その世界で生まれてなければ魔翌力を持ってないってことなら別だけど
329 :
器用だけどオリジナルの技が少ないんだよな
330 = 295 :
精霊を味方に付ければいいなら普通にできそうだけどね
昔からそういうのは得意だったし
331 :
瞬間移動やフュージョンも超能力みたいなもんだよな
332 = 295 :
333 :
>>330
元気玉とかそう言う類いの技だしな
この世界だと無生物も精霊が気を分けることで変な属性付いた元気玉使えそう
334 = 1 :
地下牢衛兵「た、大変です!王宮が!」ハァハァ
地下牢衛兵2「一体どうしたというのだ」
地下牢衛兵「はっ!それが……その禍々しい光に包まれおります!」
地下牢衛兵2「な!?」ダッダッダッダッ
地下牢衛兵「ここの囚人はもうおりませんので、さっ!お早く!」
コクン
副隊長「ほら貴方も!」ダッダッダッダッ
悟空「お、おう!」ダッダッダッダッ
335 = 1 :
~~
王都郊外
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
地下牢衛兵2「な、なんというこだ……」アゼン
副隊長「何よあれ」アゼン
悟空「すんげぇーやな気を感じんぞ」キン
副隊長「えぇ。一体王宮は……」ハッ
副隊長「こうしてはいられませんことよ!」
副隊長「もしもの為に、ここをセーフティハウスにします!衛兵さんあなた私の指示に従ってちょうだい」
地下牢衛兵2「も、もしもとは……その…」
副隊長「考えるのは後!結果の準備をします!」
副隊長「あなたは近隣に走って避難誘導を!」
地下牢衛兵2「はっ!!」ビシッ
悟空「オラはどうしたらいいんだ?」
副隊長「……心苦しいのですが貴方には王宮へ行って、隊長をお願いしますわ」ポワポワ
キュピーン
悟空「なんかあったけぇーぞ?」
副隊長「全力とまではいきませんが少しだけ回復しましたのよ」
副隊長「私ではあの中を突破できそうにありませんから……」ショボン
悟空「サンキューな!」ニッ
悟空「それとおめぇ」
副隊長「なんです?」
悟空「しゃべり方変わっちまってんな!」
副隊長「これでも伯爵家の生まれですのよ。素はこっち!……ってそんなことはいいのよ!」
悟空「ハハッ」
副隊長「…くれぐれも宜しくお願いします」ビシッ
悟空「おうっ!」ファァァ
バシューーン
地下牢衛兵2「……そ、空飛んでいきましたね」
副隊長「……ハハハ……」
336 = 1 :
~~
王宮上空→王宮
ゴゴゴゴ
悟空「うひゃー街全部がひかってらぁ」
悟空「王宮ってんはあの丸い建物か」シューーン
シュタ
悟空「……やけに静かだな」オーイ
シーン
悟空「誰もいねぇ…でも嫌な感じがすんぞ」
タッタッタッタッ
悟空「ん?この扉だけなんか雰囲気ちげぇ」
ガチャ
337 = 1 :
老師「ハァァァァ!」ボッボッ
ドッ!
悟空「ッ!」スッ
バシュン!
悟空「いきなりなにすんだっ!」バッ
老師「魔物……ではなさそうじゃな」フゥ
悟空「オラ孫悟空だ」スッ
老師「ソンゴクウ。はて、聞かぬ名じゃが…ワシの術を容易く避けるとはのぉ」
老師「何か不思議な力を感じるわい」
悟空「じっちゃんこそ何もんだ?」
老師「ワシはここで魔術の研究をしとってな、それがいきなりの魔族襲来じゃわい。急いで陣をはっとっておるのじゃよ」
ザワザワザワ
悟空「他に誰かいるんか?」
老師「あぁ。助手や、城勤めの者達じゃ」
老師「とりあえず一番安全な場所はもうここだけじゃてのぉ」
悟空「いってぇー何が起こってんだ?」
338 = 1 :
老師「子細はわらぬが、おそらく魔王の右腕たる闇の貴公子じゃろう」
老師「王宮は聖なる場所。聖と魔は反発する。おいそれとは攻め入られる心配は無かったんじゃが」
老師「恐ろしいことじゃが、それを上回る力を手に入れた…ということなんじゃろう」
悟空「そいつはつぇーんか」
老師「強い?ほっほっほっ。強いなんてもんではないぞ。遠い南国をたった一人で手中に収めたほどの腕じゃ」
悟空「つぇーんんだな」ニッ
老師「?…ともかくアンタははよぉ逃げなされ」
悟空「オラ平気だ。そうだ!じっちゃん、女騎士見なかったか?」
老師「姫騎士隊のお嬢ちゃんかね?ここには居らぬの」
悟空「こんなか誰もいねぇーしよぉ、オラたのまれてんだが」
老師「ふぅーむ……ワシとおなじく結界を張っておるか、はたまた……」
悟空「めぇーったなぁ」
339 = 1 :
老師「このままジリ貧じゃて、流石のワシも長くは持たん」
ザワザワザワザワ
助手「そ、そんな老先生!我々はどうなるのです!?」
奉公人「う、嘘だろ……俺には田舎に残した家族が」
メイド達「こ、怖いわ」ガタガタ
悟空「んー……」ピトッ
老師「何をしとるんじゃ?」
悟空「ダメだな。やっぱアイツの気を感じとれねぇ」
老師「気?そ、それは生命の波動のことか!?」
悟空「気は気だぞぉ」
老師「ふむ……ワシの長年の夢の糸口がこうも目の前にいるというのに、よりにもよって闇の貴公子とはのぉ」
ザワザワザワザワ
老師「お前さん、街の中の様子を見なかったか?」
悟空「オラ一番にここに来ちまったから見てねぇーぞ」
340 = 1 :
下男「お、俺は見てきたぞ……ま、街の皆はい、石にされちまった…」ガクガクガク
下男「運良く……ここまで逃げてこれたが……」
下男「ま、街には石にする化物、王宮には闇の貴公子……も、もうおしましだ」
ザワザワザワザワ
悟空「……しょーがねぇ。おめ達ここは危なそうだし、副隊長のとこに行っとくか?」
老師「この人数を連れ街の外にか?それは危険じゃ、いい的になるのがオチじゃよ」
ザワザワザワザワ
悟空「ちぃっと待ってろよ。聞いてくるから」ンッ
老師「?」
シュィン
341 = 1 :
~~
王都郊外
シュィン
副隊長「良し…私ではここまでしかできませんが…なんとか形にできましてよ…」
副隊長「隊長か老術師様がいてくれましたら」ハァ
パッ
悟空「おっ、当たりだ。オッス!」
副隊長「!?!?!?」
悟空「ここに人連れてきてもいいんだよな?」
副隊長「ど、どどどどうやって?今?えっ?」
悟空「瞬間移動ってやつだ!おめぇ見たろ?」
副隊長「しゅんかん?移動?私が?いつ!?」
悟空「少しめぇだが、それよりいいんか」
副隊長「え、えぇ結界なら今しがた。地下には衛兵さん達と近隣の方々で整備していますから、人手が増えるのはありがたいかと」
悟空「よっし!じゃオラ今連れてくっからな。じっちゃんの気はちと変わってから…こいつか」ンッ
副隊長「はっ?いえ、それより隊長は!」
バシュン
342 = 1 :
~~
王宮 魔術研究所
シュィン
悟空「良いってよ!」
ザワザワザワザワ
老師「お、お主一体…」
ザワザワザワザワ
キエタトオモッタラ デテキタゾ
悟空「皆オラに掴まれ」
老師「いったいどうするのじゃ?」
悟空「いいからいいから。ほれ!」
助手「老先生、な、なんですかあれ」
老師「わしにもさっぱりじゃが」
助手「ま、魔族の類では?」
老師「ソンゴクウとやらからは、そうは感じられん。ここに居てもしょうがない」スッ
老師「では頼むぞソンゴクウ。お主に触れればいいんじゃな?」
悟空「おう!ちと人数多いからこりゃ二回くれぇだな。それとじっちゃんは最後にしてくれ。気を感じられんのはじっちゃんだけみてぇだしな」
老師「あいわかった。皆のもの先に行くが良い」
ザワザワザワザワ
ナンダカ ワカラナイガ ニゲレルナラ
ピトッ ピトッ ピトッ……
悟空「そんじゃいくぞ」ンッッッ
シュィン
343 = 1 :
~~
王都郊外
副隊長「……」ポカーン
悟空「そんじゃ次だな」ンッ シュィン
ザワザワザワザワ
助手ら一行「へっ」
………
……
悟空「これであそこにいたのは全員か」
老師「これこれは…全く摩訶不思議じゃて」
ザワザワザワザワ
老師「お主いったいこの技はなんじゃ」
悟空「瞬間移動ってやつでな」
副隊長「……」ハッ
副隊長「老術師!」
老師「ん、おぉ。無事じゃったか」
副隊長「はい!師もご無事で良かったですわ」
副隊長「王宮はどうなっているんですの?」
老師「それがのぉ――」
344 = 1 :
…………
……
副隊長「そ、そんな」ヘナヘナ
老師「陛下や妃様、それに姫様も見ておらぬ…」
副隊長「姫騎士隊の皆も、隊長ぉ…」
老師「安否も含め何か手を考えねば」
老師「ほれほれ。しゃきっとせいきっと無事じゃて」
副隊長「は、はい…」
345 = 1 :
………
……
地下 セーフティハウス
老師「近隣の住人はひとまず全員かの」
地下牢衛兵「はっ!」
副隊長「しかし王都には何千人もの人が取り残されいますわ」
老師「攻め入るにはまず街に現れた石の魔物じゃな」
副隊長「厄介ですわねぇ」ウーン
悟空「なぁそいつはどんなやつなんだ?」
老師「その昔は北の山の神として崇められていたのじゃが、そこが魔王降臨の際に根城になっての」
老師「旅人を癒やす力が、今では人を石に変える力を持ってしまったんじゃよ」
悟空「石か。ダーブラみてぇだな」
老師「ダーブラ?聞かぬ名じゃ」
悟空「めぇーにな。あんときはどーしったって言ってたってけかなぁ」
副隊長「やつ4つの瞳に見られると人は石になるそうだ」
悟空「見なきゃいいんじゃねぇーか?」
副隊長「そんな単純なことではなくってよ」
副隊長「両目2つに、背中に1つ、尾に1つのありますの。そして、その大きさから見上げずにはいられませんのよ」
悟空「ひぇー。すきがねぇーんか!?」
副隊長「そういうこと」
346 = 1 :
悟空「なら、今までどうしてたんだ?」
副隊長「それはそのですね」
老師「聖獣いや、魔物は魔王城の番犬として鎮座しておってな」
老師「もはやそれすら不要になったと考えるべきことじゃよ」
悟空「石になっちまった人らはどーなんだ」
副隊長「……王都が落ちたらやつらの餌になる」
悟空「いぃ!?食われちまうんか」
老師「直接ではない、再度石化を解かれた者は抜け殻となるんじゃよ……」
副隊長「……残酷…です…わね」
悟空「解凍みてぇーなもんか…そいつはやべぇーぞ」
347 = 1 :
老師「……」ン
老師「解凍」ソウジャ
老師「奴を凍らせればいけるかもしれんぞい」
副隊長「凍らせる…ですか?」
老師「そうじゃ、混合魔術は知っておろう」
副隊長「それは一応。水と風を使って急激に冷やす方法ですわよね。氷の魔導が必要ですが」
老師「左様。風はわしがなんとかするから、お主は水を目一杯するんじゃ」
副隊長「しかし、それではやつの石化の目から逃れられません」
老師「それはほれ。なぁ」チラッ
348 = 1 :
悟空「ん?」
老師「ソンゴクウ。お主こうパッと明るくする技は」
副隊長「そのような都合のいい大規模な照明などありませんわよね。光の魔術でも小規模ですし」
悟空「ん?あんぞ。目くらましすりゃいいんか?」
副隊長「やはり別の手を」
老師「ほっほっほっ」ニタリ
副隊長「……もはやなんでもありじゃないですか」
349 = 1 :
………
……
~~
王宮 謁見の間 闇の結界内
女騎士「くっ……」ハァハァ
闇の貴公子「もうお終いか」
姫魔「……」ズモモモ
女騎士「ひ、姫……様っ!気づいてくださ…」ガクッ
バタン
姫魔「……」
闇の貴公子「ふん。くだらん」
闇の貴公子「さて、ではここ魔の扉を開こう」スッ
闇の貴公子「クックック……」ズァン
350 = 331 :
太陽拳も超能力みたいなもんだな
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