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    元スレ京太郎「俺が三年生?」淡「えへへ、だーい好き!」

    SS+覧 / PC版 /
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    901 :

    のよー

    902 :

    いるですぅー

    903 = 1 :

    それじゃ、この中からお好きなのをどうぞ
    済がついてるのは選べません


    個別

    大星淡
    天江衣
    桧森誓子 済
    姉帯豊音
    三尋木咏
    神代小蒔
    ネリー・ヴィルサラーゼ
    宮永照  済
    エイスリン・ウィッシュアート
    白水哩
    竹井久
    福路美穂子
    松実玄
    薄墨初美
    滝見春
    石戸霞
    園城寺怜
    真屋由暉子
    清水谷竜華
    鶴田姫子


    特殊

    久照
    久美穂子
    小蒔霞
    哩姫
    怜竜


    24分まで

    904 = 892 :

    ネリー

    905 = 877 :

    906 = 889 :

    豊音

    907 = 901 :

    初美

    908 = 893 :

    909 :

    910 = 899 :

    クロチャー

    911 = 902 :

    はっちゃん

    912 = 896 :

    913 :

    914 = 1 :

    締切
    割ってきます

    915 = 900 :

    哩姫

    916 = 1 :

    コンマ

    ネリー:末尾が1
    咏:末尾が2、3
    豊音:末尾が4
    初美:末尾が5、6
    霞:末尾が7
    玄:末尾が8
    淡:末尾が9
    久:末尾が0


    直下

    917 = 892 :

    918 = 1 :

    あわあわということで

    んじゃ、また今度

    925 :

    おひさー

    もうちょっとしたら始めます

    926 :

    おう待ってる

    927 :

    んじゃあ、そろそろスタートします

    928 = 1 :



    「もう、バカバカバカー!」


    誠子「ちょっと淡、落ち着きなよ」

    尭深「気持ちはわかるけど……」

    「まぁ、なんだ……お前にそんなに悲しまれるとは」

    「テルもスミレも知らないんだからっ」

    「淡」

    「……なにさ」ムスッ

    「麻雀、打とうか」

    「今からか?」

    「私と淡以外の面子は誰でもいいから」


    誠子「もう最後だからってことかな?」ヒソヒソ

    尭深「どうだろ。淡ちゃんになにか思うところがあるのは間違いないけど」ヒソヒソ

    誠子「きっとそうだって! いやぁ、感動的だなぁ」ウンウン

    929 = 1 :



    尭深(それだったら、私たちがほっとかれてるのはちょっと納得できないかな)

    尭深(付き合いだって一年長いはずだよね)


    「わかった。私は観戦してよう」

    尭深「いいんですか?」

    「ああ、この先は滅多にこんな機会は来ないだろうからな」

    尭深「……わかりました。ありがとうございます」

    誠子「そうと決まれば早速!」ガタッ

    「ちょっとちょっと、まだやるって言ってないんだけど!」

    「やらないの?」

    「それは……」

    「よし、なら淡を抜いた四人で打つか」

    「あわっ!? やるやるっ、やればいーんでしょっ!」


    尭深「それで、先輩」

    「なに?」

    尭深「なんでいきなり麻雀を?」

    「……ちょっとした憂さ晴らし」

    尭深「……お茶いれてきます」


    尭深(淡ちゃん、またなにかやったんだね)


    930 = 1 :




    「うん、こんなとこだね」


    「うぅ~……」

    誠子「い、いつにも増してキツかった……」

    尭深「結局巻き添え……」ハァ

    「これは、なんというか……うん」


    (面子に入らないで良かった……)


    「それじゃ、そろそろ行こうかな」

    「そうだな。みんな、部を頼むぞ」

    「またね」

    誠子「任せてください、今年こそ優勝してみせますよ!」

    尭深「お元気で」

    「いつかリベンジするから!」

    931 = 1 :



    「私もテルみたいに勝ちまくって、いっぱい雑誌に載って!」

    「卒業するころには高校千年生ぐらいの実力つけてプロ入りするから!」

    「そしたら……そしたらまた一緒に打ってよぉ……」グスッ


    「……わかった、楽しみにしてる」

    「それまで負けちゃダメだから! あの……アラフォーマスター? みたいにさっ」

    「……」タラッ

    誠子「大丈夫ですか? 顔色良くないですけど」

    「し、心配ないさ」


    (あの恐ろしさを知らないからあんなことが言えるんだろうな……)

    932 = 1 :



    「それと……ううん、これはいい」

    「なにさっ、気になる!」

    「淡はきっとよろしくお願いされる側だから」

    「なにそれ?」

    「私に麻雀で一度も勝ったことがない淡だけど」

    「あわっ!?」グサッ

    「それでも……私の一番欲しい物を勝ち取っていったから」グニィ

    「いひゃいいひゃい!」


    誠子「何の話かな? お菓子を横取りでもされたとか?」ヒソヒソ

    尭深「ありえなくはないけど、多分違うと思う」ヒソヒソ


    「照、行くぞ」

    「わかってる」パッ

    「もうっ、テルのバカー!!」


    933 = 1 :




    「ホントに行っちゃったんだね……」

    尭深「寂しいけど、仕方ないかな」

    誠子「私たちは切り替えて春の大会に備えなきゃね」

    「あーあ、キョータローに会いたいなぁ」

    誠子「そういえばあの人も卒業だっけ」

    「どうするんだろ? 大学行くのかな?」

    尭深「だれかのヒモとか」

    誠子「ちょっ、尭深!?」

    「ひも? びろーんて伸びるやつ?」

    誠子「い、今のはきっと冗談だから気にしなくてもいいからっ」

    尭深「冗談だから」

    誠子「そうだよね、あはは……」


    尭深「でも、この前来てたよね」


    「来てたって……いつっ!?」

    尭深「十一日だったかな? 寮の入口で宮永先輩と――」

    934 = 1 :



    尭深(先輩の一番欲しい物ってまさか……)


    「む~! どーして私に会いに来てくれないのさっ!」

    誠子「たしかにね。弘世先輩とも仲良いみたいだし、挨拶しに来てもおかしくはないけど」

    尭深「多分だけどね、宮永先輩にだけ伝えたいことがあったんじゃないかな?」

    「テルに……」

    誠子「淡、まだそうと決まったわけじゃないからさ」

    「……そんなのわかってるもん」

    尭深「うん、そうだね。久しぶりに会うから照れちゃってただけとか」

    「そーそー、それだよ! まったくもう、しょーがないなぁ」


    「というわけでちょっと電話してくるねっ」


    誠子「ポジティブというか、単純というか……ちょっと羨ましい精神構造だね」

    尭深「そういうところが勝因だったのかもね」

    誠子「勝因って……え?」


    935 = 1 :




    『んふふー、ホント素直じゃないよねっ』


    京太郎「……いきなり電話してきてなんだ」

    『キョータローが私の声聞きたいかなーって思って!』

    京太郎「お前はいっつも元気だな」

    『知ってるんだからっ、私のそーゆーとこが好きなんだよね?』

    京太郎「えーっと、通話終了のボタンは――」

    『あわっ、どーして切ろうとするのっ』

    京太郎「アルバイト中なんだよ」

    『お仕事中? ねーねー、なにしてるの?』

    京太郎「掃除したり軽食作ったりお茶淹れたりとか」

    『メイドさん?』

    京太郎「たしかにまぁ、やってることは一緒だけどな? メイドは普通女だろ」

    『漫画で男のメイドさんもいたよ? ムキムキで仮面つけてるやつ』

    京太郎「それは相当特殊な例だ!」

    936 = 1 :



    京太郎「それでよ、結局なんかあったのか?」

    『用がなきゃダメ?』

    京太郎「……だから仕事中だって」

    『む~、私は久しぶりにキョータローの声聞けて嬉しかったのにっ』

    京太郎「そりゃどうもな」

    『あ、そーだ。どーしてこの前会いに来てくれなかったの?』

    京太郎「この前って……」

    『テルとなんか話してたんでしょ?』

    京太郎「まさか、照ちゃんからなんか聞いたのか?」

    『んーん、さっきタカミに聞いただけ。たまたま見かけたんだって』

    京太郎「見られてたのかよ……」

    『やっぱり私に会うのが照れくさかったんだよね!』

    京太郎「あー、はいはい」


    京太郎(違うって言えないのが辛い)

    京太郎(……結局こいつの言うとおりか)

    937 = 1 :



    京太郎「そろそろ切り上げてもいいか?」

    『えー? もうちょっと話したーい』

    京太郎「また今度な」

    『もう、いっつもいっつもそれじゃん!』

    京太郎「まぁ、たしかにな」

    『会いたい会いたい、会ーいーたーいー!』

    京太郎「お前さ、いい加減に――」


    京太郎(するのは俺の方か……)


    京太郎「……来月の二十二日、絶対空けとけよ」

    『それって……デート!?』

    京太郎「まぁ、なんというか……そうともいうかな」

    『えへへ~、デート誘われちゃったぁ』

    京太郎「とにかく、そういうわけだから」

    『うん、待ってるから! じゃあねっ』プツッ

    938 = 1 :



    京太郎「ふぅ……あー、言っちゃった」

    京太郎「これで後戻りはなしか」

    京太郎「覚悟決めるか……もう一番きついのは通り過ぎたしな」


    「須賀ー? ちょっとこっち来てくれー」


    京太郎「さて、仕事に戻りますか」

    京太郎「あちこち回るためにも貯めとかなきゃな」


    939 = 1 :




    「うん、こんなもんだね」


    誠子「や、やっと終わった……」

    「なんで疲れてるの?」

    誠子「かわいい後輩に付き合ってたからかな」

    「セーコに褒められちゃった」

    誠子「先輩をつけて呼んでくれてた頃が懐かしいよ……」


    誠子(弘世先輩も宮永先輩にこうやって振り回されてたんだろうなぁ)

    誠子(尭深はいつの間にか避難してるし……)

    940 = 1 :



    誠子「それで、デートっていつだっけ?」

    「んー、二十二日だったかな」

    誠子「二十二日って……まだ二週間以上先じゃないか!」

    「備えあれば嬉しいなってゆーじゃん」

    誠子「嬉しいなじゃなくて憂いなしだよ……今から服選びに何時間もかける必要あるかなぁ」

    「あるの! だってキョータローがデートに誘ってくれたんだもん……」

    誠子「恋する乙女ってやつだね」

    「そーそー、だから晩御飯ご馳走してくれてもいいよ?」

    誠子「だからってなんだよ、調子乗るな」ピシッ

    「あわっ」


    尭深「終わった?」

    941 = 1 :



    誠子「尭深……さっきは逃げたな」

    尭深「ごめんね、ちょうどお茶の時間だったから」

    誠子「そんなの関係なくいっつも飲んでるよねっ」

    「タカミも一緒にご飯行く?」

    尭深「うん、折角だしみんなで行こうと思って」

    「虎姫ネオのみんなで?」

    誠子「ネオって……というか、流石にそれは気が早いんじゃないか?」

    「私がいるからとーぜんだよね!」

    誠子「はぁ……お前はそういうやつだよな」

    「もっと褒めてもいーよ?」

    誠子「褒めてないって」

    942 = 1 :



    尭深「それにしても、二十二日ってなにかあったかな?」

    「なんもないよ? 絶対空けとけって言われたし」

    尭深「そうじゃなくて、なんで日にち指定したのかって」

    誠子「たしかに。誘われたのって結構前なんだろ?」

    「んー、私もなんでかその日がいいなーって思ったよ?」

    尭深「淡ちゃんがそう言うなら、多分悪いことじゃないのかな」

    誠子「そもそも適当に言った可能性もあるけどね」

    「なんにしても、キョータローが一緒ならそれだけでじゅーぶんだしね!」キラキラ

    誠子「うわ……」

    尭深「眩しい……」


    ((これには勝てない……))


    943 = 1 :




    京太郎「……来ちまったな」

    京太郎「このまま立っていてもただの不審者……」

    京太郎「ここは思い切って――」


    「あ、キョータロー!」


    京太郎「――っ、よう……元気だったか?」

    「えへへ、やっと会えたぁ」ギュッ

    京太郎「ひっつくなって」

    「どーして?」

    京太郎「めっちゃ見られてるから」

    「私は気にしないよ?」

    京太郎「はぁ……まぁいいか。準備は出来てんのか?」

    「一時間前にはもう」

    京太郎「また気が早いな」

    「ね、前髪変じゃない?」

    京太郎「変じゃないな」

    「今日の服、どう?」

    京太郎「似合ってる」

    「ならバッチリかな」

    京太郎「よし、じゃあ行くか」

    「そーいえば、どこ行くの?」

    京太郎「そりゃあ、行ってみてのお楽しみってことで」


    944 = 1 :




    「海!」

    京太郎「時期外れだけどな。去年ここ来たの覚えてるか?」

    「うん、インハイの後だよね」

    京太郎「花火もしたな」

    「それに……キスも」

    京太郎「ああ、そんなこともあったな」

    「もうすぐ暗くなるね。また花火する?」

    京太郎「そんな用意はないな」

    「じゃあ……ん~」

    京太郎「……なにやってんのお前」

    「シチュエーション的にキスかなーって」

    京太郎「そういうのには順番ってもんがあると思うんだけどな」

    「順番通りにすればキスしてくれるってこと?」

    京太郎「……まったく、バカらしいな」

    「む~、バカってなにさ!」

    京太郎「お前のことじゃないから」グイッ

    「あわっ」


    945 = 1 :



    京太郎「……淡、好きだ」

    京太郎「お前の言うとおりだよ。なんとなく素直になれなくて今までちょっと意地悪してた」

    京太郎「今日だって俺のわがままに突き合わせてるわけだしな」

    京太郎「お前の気持ちに変わりがないなら……って」


    「うぅ……」ポロポロ

    京太郎「なんで泣いてんだよ」

    「らって、キョータローが……キョータローがやっと好きって……」グスッ

    京太郎「淡……」ギュッ

    「ごめんね……キョータローは明るい私の方が好きなのに……」

    京太郎「お前が不安に思ってることは、なんとなくわかってたっての……ホントごめんな」


    京太郎「だから、これから埋め合わせさせてくれよ」

    「……会いたいって言ったら、会いに来てくれる?」

    京太郎「ああ」

    「……私が好きって言ったら、キョータローも言ってくれる?」

    京太郎「ああ」

    「じゃあ……んっ」

    京太郎「ああ、わかった……んっ」


    946 = 1 :




    「……すっかり暗くなっちゃったね」

    京太郎「そうだな。寒いか?」

    「潮風はちょっと冷たいかも」ブルッ

    京太郎「ほら」パサッ

    「いいの?」

    京太郎「俺は丈夫だからな。上着がなくても平気だ」

    「うーんと……えいっ」ガバッ

    947 = 1 :



    「どーかな、あったかい?」ギュッ

    京太郎「そうだな……重い」

    「あわっ!? どーしてそーゆーこと言うのっ」

    京太郎「冗談だって冗談。本音を言えば、温かくて柔らかいな」

    「もう、最初っからそー言ってよね」

    京太郎「悪かったって。お前があわあわしてるのを見るのが楽しくて、つい」

    「む~、キョータローの意地悪っ!」

    京太郎「お、流れ星」

    「そんなこと言ったって誤魔化され――あ、ホントだ!」

    京太郎「ほら、まだ来るぞ」

    「流れ星がいくつも……これってプラネタリウムで見たやつと一緒だ」

    京太郎「お前と本物が見たいって思ってさ」

    「うん、だから今日だったんだね」

    948 = 1 :



    「……キョータローはなにかお願いした?」

    京太郎「お前は?」

    「もう叶ってるから」

    京太郎「俺もかな」

    「ホントにそーしそーあいってやつだね!」

    京太郎「そうなっちゃうな」

    「ね、もう一回……」

    京太郎「ああ」

    「んっ……」


    「えへへ、だーい好き!」




    『エンディング――星空』

    949 = 1 :

    というわけで終了

    眠いので安価はまた今度……


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