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元スレ京太郎「俺が三年生?」淡「えへへ、だーい好き!」

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スレッド評価: スレッド評価について
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1 :

まず注意書き

・このスレは京太郎主人公の安価スレです

・いわゆる設定改変してるので上記の内容も含めて苦手な方は注意

・安価ですがバトルや成長要素はありません でも好感度はあるかも

・息抜き用のスレなので結構適当です




過去スレ

京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421331009/

京太郎「俺が三年生?」照「私が幼馴染……二番目だけど」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424967959/

京太郎「俺が三年生?」咲「私だって幼馴染だもん……一応」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428250237/

京太郎「俺が三年生?」小蒔「初めては私です!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432920266/

京太郎「俺が三年生?」由暉子「ゆきみだいふく、食べませんか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436794762/

京太郎「俺が三年生?」咏「婿養子とかいいんじゃね? 知らんけど」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439383761/

京太郎「俺が三年生?」マホ「お兄さんと一緒です!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444502844/

京太郎「俺が三年生?」美穂子「傍にいられるだけでいいんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449156946/

京太郎「俺が三年生?」玄「私の、育ててほしいな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453589976/

京太郎「俺が三年生?」ネリー「手、つないでもいい?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457893146/

京太郎「俺が三年生?」恒子「ねぇねぇ、お姉さんの相方やってみない?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463239594/

京太郎「俺が三年生?」エイスリン「ツキ、キレイ……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468777208/

京太郎「俺が三年生?」誓子「えっちなこと……しても、いいよ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474557431/


エピソードを時系列順にまとめたwiki
http://www62.atwiki.jp/kyo3nen/

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1483456545

5 :

>>1000ならインハイで見かけた伝説の男スレの様子立て乙です

6 :

たておっつ

7 = 5 :

前スレで取るつもりだった1000消し忘れorz

9 :

立て乙
……前スレ1000は3人になって一人一人の描写が薄くなるフラグな気がする

11 :

はいまたクソスレー
女キャラの方だけ代えて内容は使い回しのSS書いたり見たりしてるのは気分いいか?京豚くん達

12 = 1 :

こんばんはー
急な夜勤が入ったので今日はできません!
でも明日の午前中にやるかも

前スレ1000は……まぁ、できないこともないですかね?
どうせ書きながら投稿ですので

そういうわけで、じゃ

13 :

了解しました

14 = 2 :

了解っと

15 :

こんばんはー
昨日のリベンジっということでやります

んじゃ、もうちょっとしたら

17 :

それじゃあ、そろそろ始めます

18 = 1 :



・三年、冬、妥協と逃避と忍従と


初美「……はふぅ」

「あら、ため息なんて珍しい」

初美「だれが悩み事もない能天気ですかー?」

「そこまでは言ってないでしょ?」

初美「なんというか、そういう思いがひしひしと」

「ありません」

初美「ぶー、霞ちゃんはノリが悪すぎなのですよ」

「はいはい。ただ、みんな心配しちゃうじゃない」

初美「うーん、ムードメーカーたる私がこれじゃ、やっぱりいけませんか」

「うん、小蒔ちゃんだってね」

初美「もう、姫様第一すぎますね」

「そう言わないの」

初美「わかってますよーだ」


19 = 1 :




「……ふぅ」ポリポリ

「食べながらため息なんて器用だね」

「それほどでも……あ、もうない」ガサゴソ

「一日ひと袋だっけ?」

「……姉さんが余計なことを言わなければ」

「あはは、戒能さんだって心配してくれてるんだと思うよ?」

「ううん、姉さんは外道。悪魔を召喚したりするし」

「黒糖が食べられないのがため息の原因かな?」

「……違うけど」

「姫様も心配してるから、はるるのこと」

「それは……もうしわけない」

「あ、ごめんね。ただ本当に心配だっただけだから」

「うん、わかってる」


20 = 1 :




初美「やっぱり、どうにかしないといけませんねー」

「どうにかしないとなぁ」


「「ん?」」


初美「はるるは悩み事ですかー?」

「はっちゃんこそ」

初美「ここは年長者の胸を貸すのですよ」

「胸?」タユン

初美「うぐっ」


初美「ともかく、なにかお悩みなら私におまかせあれ! なのですよ」

「その言い回しだとうまくいかなそう」

初美「なぜに!?」

「あと、人の持ちネタを奪うのもどうかと思う」

初美「話が見えないのですよっ」

21 = 1 :



「それではっちゃんの悩み事のことだけど」

初美「なんで私のことにシフトしているですか」

「困ったときはお互い様」

初美「なるほど、一理ありますねー」

「一理どころか千理ある」

初美「中途半端だから万理にしときましょうか」

「また話が逸れた……はっちゃんはすぐふざけるから」

初美「逸れる原因は大体はるるなのですよ」


初美「そもそも、はるるには年上に対する敬意がちょーっと足りないと思いますねー」

「大丈夫、そこらへんは霞さんに対するはっちゃんの態度を参考にしてる」

初美「霞ちゃんは同い年!」

22 = 1 :



「敬意と言われても、どこを改善すればいいのかいまいち」

初美「うーん、わかりやすく呼び方とか?」

「呼び方?」

初美「なにせ、私だけちゃん付けですからねー。ためしにさんを付けてみるのですよ」

「しかたないなぁ……」


「えーっと……はっさん?」


初美「いや、なんで名前を略しちゃうのですか」

「私なりに親しみを込めて……ハッサン」

初美「ほら、やっぱり正拳突きをしそうな響きになっちゃったじゃないですか!」


23 = 1 :




初美「話がまったく進まないのですよ」

「ハッサンが敬意がどうとか言い出すから」

初美「もうはっちゃんでいいのですよ」

「そう?」

初美「やっぱりそのままのはるるが一番なのですよ」ウンウン

「あれこれ文句をつけといて」

初美「さ、お話を戻しますよー」


初美「それでは、ぶっちゃけちゃうのですよ」

「はぁ……というか、多分似たような内容だし。どうせあの人のこと」

初美「まさか、はるるも一緒にお風呂に……!?」

「お風呂?」

初美「なーんだ、まだなのですか」フフン

「……なんで勝ち誇ってるの?」

初美「いえー? 彼も私の魅力に気づいちゃったみたいですからねー」

「……」イラッ

24 = 1 :



「私は(黒糖を挟んで)キスした」


初美「なんですとっ!?」

「お風呂なんてレベルは超越してるし」

初美「ぐ、ぐぬぬ……!」


(というか、なんで張り合ってるんだろう)

(……軌道修正しよ)


「争いは無意味。私たちには共通の敵がいる」

初美「共通の敵……」

「さしあたっては、あの人を篭絡する」

初美「姫様のために、ですか」

「うん」


初美(はるるも素直じゃないのですよ)

初美(しょうがないですねぇ、ここは私が導いてあげないといけないのですよ)

初美(……事の真偽の確認も含めて)

25 = 1 :



小蒔「春に初美ちゃん?」


「あ、姫様」

小蒔「二人とも、なにかお悩みがあるのなら是非私に相談してください!」

初美「ふーむ……実は私たち、自分の実力に不安があって」

小蒔「そんな、私は十分すぎると思いますっ」

「姫様は優しい」

初美「だからこそ甘えるわけにはいかないのですよ」

小蒔「初美ちゃん……」


初美「というわけで、ちょっと修行に行ってきますね!」


初美「ほら、はるるも行きますよー」ガシッ

「えっ」

小蒔「ちょっと寂しくなっちゃいますけど……頑張ってください、応援してますから!」


26 = 1 :




小蒔「行ってらっしゃ~い」フリフリ


「誰かが出かけたの?」

小蒔「はい、初美ちゃんと春が修行に」

「あの二人が?」

小蒔「とってもやる気がありました!」

「うーん……」


(初美ちゃんはともかく、春ちゃんは長くなるようなら戻ってこさせたほうがいいかしら?)

(来月の頭には試験があったと思うし)

(そもそも、いきなり真面目に修行だなんて言い出すこと自体おかしいのだけれど)

(せめて、二人の様子が把握できれば……)


良子「グッモーニン」


小蒔「あ、良子さん。おはようございます」

「ちょうどいいところに」

良子「むっ、これはバッドな予感……グッバイ」クルッ

「まぁまぁ、せっかくいらしたのですから」ガシッ

良子「くっ、エスケープ失敗……!」


27 = 1 :




良子「話はわかりました」

「では、なにとぞお願いいたします」

良子「オーケイ、二人の様子を探ればいいんですね?」

「ありがとうございます」

良子「それでは、今から準備に取り掛かりましょうか」

「準備、ですか?」

良子「ペイと言い方を変えましょうか」

「つまり、見返りということでしょうか?」

良子「ええ、ちょうどショッピングの相手がほしかったので。春がいれば誘おうと思っていたのですが」

「……わかりました、この身を捧げましょう」

良子「うーん、これではまるで私がヒールですね」


28 = 1 :




初美「ごめんくださーい」ピンポーン

「くださーい」


「あら、今度は二人?」


初美「今日も遊びに……ではなくて、説得に来たのですよ」

「ちょうど暇だったし、入って入って」

「お邪魔します」


「あ、そうだ。せっかくだし、あの子に顔見せてあげてもらえる?」


初美「あの子……はい、わかったのですよ」

「黒糖、お供えします」

「うん……ありがとう、二人とも」


29 = 1 :




「ところで、あの人は?」

「京太郎はお勉強しに外出しちゃってるの」

初美「うーん、またしてもですか」

「本当に受験するんだ」

「あなたたちはしないの?」

初美「姫様がするならそれに合わせてすることになりそうですけど、そのつもりはないみたいですねー」

「姫様は勉強というより花嫁修業に力を入れてるから」

「ふーん、姫様がねぇ」


(進学とかそこらへんは緩くなってるみたいね……)


初美「というわけで、私とはるるが京太郎さんの説得に来たのですよ」

「それとリベンジ」

「リベンジ?」

「色々としてやられてるから、そのお返しに」

「ごめんなさいね、あの子はデリカシーがないから」

「あの人には本当に……」


(できれば、今度は口移しで……)

30 = 1 :



「そういえば春ちゃんって、いつもあの人って呼んでるの?」

「そうですけど」

初美「たしかに、ちょっと親しみが足りないのですよ」

「気軽に京太郎くん、なんて呼んじゃってもいいのよ?」

「それは……そんな風に男の人を呼んだことがないし」

初美「えらーい人には大抵名字に様付けですからねー」

「あーわかるわかる。あそこにいたら出会いの機会もないのよねぇ」

「……ふぅ」


(良かった、話がそれてくれた)

31 = 1 :



初美「ならさん付けでFAなのですよ」

「……すぐ戻ってきた」

初美「はるる的にはどう思います?」

「それはなんかイヤ」

初美「わがままですか」

「んー……あ、わかっちゃった。呼び捨てにしたいのね」

「……」

初美「呼び捨てですかー、わたし的にもその方が呼びやすいですけど……あ、なるほどなるほど」

「そんな呼び方したら、姫様に悪いような気がするから」

「姫様ねぇ……」


(この子達も京太郎のことが好きなのは見え見えだけど、やっぱりどこかしら遠慮はしてるみたいね)

(うーん、もはや部外者の私が口出しするのもね……)


32 = 1 :




「あの、この格好は……」

良子「うん、中々グッドですね」

「戒能さん?」

良子「文句は聞きませんよ。ショッピングに付き合うということを承諾したのですから」

「それは構わないのですが……私が着せ替えられるというのは」

良子「ノープロブレムですよ、似合ってます」グッ

「サムズアップされても……」

良子「ああ、ここは私がトリートしますので」

「そういう問題でもありませんっ」

良子「それでは、次に行きましょうか」

「……我慢よ、力を貸してもらうんですから」


良子(こういうのも悪くありませんね)

良子(いつも私を連れ回そうとするはやりさんの気持ちがわかるような気がします)


33 = 1 :




良子「さて、そろそろ神境に帰りましょうか」

「……ふぅ」

良子「おや? お疲れのようですね」

「ええ、おかげさまで……あの件はよろしくお願いしますね」

良子「それなら……ふむ、二人は長野にいるようですね」

「早いですね、もしかして事前に?」

良子「イグザクトリー。出かける前に放っておきました」

「それならもっと早く……いえ、なんでもありません」


(それにしても、長野……あの子達、まさか)


「戻ってくるよう伝えることはできますか?」

良子「実は、私もこれから長野に向かう予定でして」

「それなら御手数ですが――」

良子「ええ、行きましょう」ガシッ

「はい?」

34 = 1 :



良子「あなたを送り届けるくらいなら、ピースオブケイクですね」

「あの、そういうことではなく」

良子「ああ、道中のエクスペンスも私持ちですよ」

「そういうことでもなくてですね」

良子「姫様になら今さっき連絡しておきました。ノープロブレムです」

「いつの間に……って、それも違いますっ」

良子「さぁ、行きましょう。早ければ早いほど良い、ですよ」グイグイ

「少しは人の話を……!」

良子「ふふ……」


良子(これは楽しいですね)


35 = 1 :




明星「姫様ー?」


小蒔「なんですか?」

明星「手紙が落ちてきました」

小蒔「不思議なこともあるんですねぇ」

明星「だれかが落としたんでしょうか?」

「こんな山の中でだれかが落としたって……しかも上から?」

「あの、誰宛か確認したほうが」

小蒔「そうですね! えっと……」


『姫様へ』

36 = 1 :



小蒔「姫様宛みたいですね。どこの姫様に送ったものなんでしょうか?」

「それってもしかしなくても姫様じゃ……」

「見せてください」

小蒔「どうぞ」

「……これ、戒能さんの字じゃありませんか?」

小蒔「言われてみれば……じゃあ、姫様は私のことですね」

明星「でも、今はお姉様と一緒にお買い物ですよね?」

「なにかあったのかな?」

小蒔「えーっと……初美ちゃんたちが心配だから、霞ちゃんもついていくことにしたみたいです」

明星「お姉様がいれば安心だと思うけど……」

「でも修行かぁ……初美さんたちでもまだ必要なんだね」

「大丈夫だよ、慌てることはないから」

小蒔「そうですね、私もまだまだ修行中ですし」

明星「一緒に頑張りましょうね」

「うん」

小蒔「それじゃ、まずはお昼ご飯の用意から始めましょうね」


(修行についていくのはいいんだけど……こっちに寄らずに行っちゃうなんて)

(はっちゃんたちが真面目に修行なんて言ってることも含めて、なんか変だな……)


37 = 1 :




京太郎「よぅし、終わり終わりー!」


京太郎「悪いな、付き合わせちゃって」

ゆみ「気にするな、蒲原のついでだ」

京太郎「んで、当の本人は死んでると」


智美「」


ゆみ「だが、そのおかげで今日の分は終わった」

京太郎「恐ろしいスパルタっぷりだったな……俺はテストやってるだけだったから良かったけど」

ゆみ「私の勉強も兼ねているんだ。人に教えるのには相当理解していないといけないからな」

京太郎「そうかぁ」


京太郎(もしかしたら、久ちゃんも裏で勉強してたりすんのかね)

38 = 1 :



智美「うぅ……ゆみちんの鬼」

京太郎「まぁ、これだけ言えれば大丈夫そうだな」

ゆみ「まったくだ。宿題を出しておこう」

智美「ひぃっ!」


京太郎「ところで、晩飯はどうすんだ?」

ゆみ「向こうでモモたちと約束してるが、君も来るか?」

京太郎「向こうかー、つーことは帰りが遅くなりそうだな」


京太郎「悪い、今日はおとなしく帰るわ」

ゆみ「そうか」

智美「どうしてもって言うなら私が車を出しても――」


「「それだけはやめろ」」


智美「わはは、息ピッタリじゃないか」

ゆみ「当たり前だ。お前の運転でどれだけ酷い目にあったことか」

京太郎「ましてや冬道走らせるとか怖すぎるわ」

智美「こ、これぐらいじゃへこたれないぞ……」


39 = 1 :




良子「では、わたしはこれで」

「あの、戒能さんは来ないのですか?」

良子「長野に着いてからまっすぐここにきましたからね。先にチェックインしてきます」

「……そうですか」

良子「それでは」


(こんな格好で彼の家に……着てた服は戒能さんに預かられたままだし)

(なんというか、その、勇気が……)


「ダメよ、しっかりしなきゃ。遊びに来たわけではないんだから」

「そう、ここに来たのは二人を連れ戻すため……彼がいようといまいと――」


「人の家の前でなにしてんだ?」


40 = 1 :




京太郎「まだ夕方は暗い……春は遠いか」

京太郎「早く雪なくなんねーかな」

京太郎「しかし、卒業したら今度は車の免許欲しいなぁ」

京太郎「まあ、その前に二次試験が待ってるんだけど」

京太郎「……さて、現実逃避は終わりにしよう」


「ダメよ、しっかりしなきゃ――」


京太郎(ん? 家の前にだれかが……あれってまさか、石戸か?)

京太郎(巫女服以外だと新鮮っていうか……あの格好は初めて見たな)


京太郎「人の家の前でなにしてんだ?」

「――っ!?」ビクン


京太郎「まさかそんなに驚かれるとは……とはいえ、久しぶり」

「あ……これはその、違うの」

京太郎「あん?」

「け、けしてあなたに会いに来たとかではなく……そう、ただ連れ戻しに来ただけでっ」

京太郎「んー、いいから落ち着け」ガシッ

「あっ……」

京太郎「落ち着いたか?」

「……ええ」


41 = 1 :




京太郎「つまり、薄墨と滝見を連れ戻しに来たと」

「少し勝手がすぎるから、ちゃんと言い聞かせないといけないわ」

京太郎「はは、まるっきり母親だな」

「老け込んでいるという意味かしら?」

京太郎「いいや、母性に溢れてるって意味」


京太郎(身体的特徴でもそうだしな)

京太郎(てか、コイツの胸で縦ニットのセーターは凶悪すぎる……)


京太郎「にしても、戒能さんは行っちゃったのか」

「スキーの時も思ったけれど、仲がいいのね」

京太郎「なんというかな、向こうも気安く声かけてくれるから付き合いやすいんだよ」

「そうなの?」

京太郎「ああ、一緒に滑ろうとかさ」

「じゃあ、彼女のことを意識してるわけではないのね?」

京太郎「特にそういう風に見たことはないけど……って、やけに突っ込んでくるな」

「なんのためかはわかるでしょう?」

京太郎「まぁ、な」

42 = 1 :



(これはあくまで小蒔ちゃんのため……それだけ)


京太郎「どうした、思いつめた顔して」

「そんな顔してないわ」

京太郎「まぁ、ならいいけどよ」

「……」


京太郎(なんとも説得力のない……こいつ、けっこうボロ出すよな)

京太郎(これは何気ない話題で方向転換だな)


京太郎「ところでその服、似合ってるな」

「……え?」

京太郎「そもそも私服自体あんま見たことないんだけど、なんかいつもと雰囲気違って良いと思う」

「あ……いえ、これは戒能さんが……」カァァ

京太郎「つっても着てるのは石戸だからな。素材の良さを生かしたコーディネートってやつ?」

「もうっ、いい加減にしてちょうだい!」

京太郎「はは、美人ってのは怒っても美人だな」

「~~~~~~っ」

43 = 1 :



(バカ、本当にバカ!)

(なにを喜んでいるの、私は……!)


京太郎「さて、そろそろ入ろうぜ。雪降ってきたし」

「……ええ、そうね」

京太郎「そういや、今日は泊まっていくのか?」

「いえ、そのつもりはないわ」

京太郎「ふーん……ま、茶の一杯ぐらいは飲んでけよ」


京太郎(さて、うちの母親を押しきれるかな?)


44 = 1 :




京太郎「ただいまー」


初美「おかえりなのですよ」

「おかえりなさい」


京太郎「お、今度は二人か」

初美「今日という今日はギャフンと言わせてやるのですよ」

「うん、日頃のお返し」

京太郎「はいはい、また後でな」


初美「おかしいのですよ」ヒソヒソ

「反応が小さい」ヒソヒソ

初美「もう慣れちゃったんですかね?」ヒソヒソ

「それはありそう」ヒソヒソ

45 = 1 :



京太郎「さて、いきなりで悪いけど紹介したい奴がいる」

初美「本当にいきなりですねー」

「なに? 黒糖屋さん?」

京太郎「お前らもよく知ってるやつだ。入ってきてくれ」


「こんばんは、二人とも」


初美「げっ、霞ちゃん!?」

「これは、予想外」

「修行に行くと聞いていたから見に来てみれば……」

初美「しゅ、修行はちゃんとするのですよ!」

「うん、(花嫁修行も)ちゃんとした修行だから」

「お話は帰ってからたーっぷり聞かせてもらうわ」ニコッ

初美「ひっ」ビクッ

「――っ」ビクッ

46 = 1 :



「あら、いらっしゃい」


「お久しぶりです」

「今日は来客が多いわねぇ」

「お騒がせして申し訳ありません。用が済んだらすぐに――」

「ささっ、入って。御飯は大勢の方がいいんだから!」グイグイ

「あ、えっ」


初美「さすがなのですよ!」

「霞さんのペースが乱されてる」グッ


「お風呂も用意するから、ゆっくりしていってね」

「あの、ですから――」


京太郎(やっぱりこうなった……石戸も結構押しに弱いな)

京太郎(このままお泊りコースか……さて、今日の寝床はソファだな)


47 = 1 :

ネ・ムイ

とかいうエストポリス風

これの二倍以上行くだろうな……
とか思いながらおやすみなさい


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