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    元スレ武内P「凛さんの朝」

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    351 = 1 :

    志希「ねぇ、卯月ちゃん、未央ちゃん」

    卯月・未央「はい?」「うん?」


    志希「今みたいな絡み方って、やっぱり凛ちゃん、嫌だったかな?」

    志希「楽しいとか、気が紛れたり、出来なかったかな」

    未央「そんな事ないよ、しきにゃんすっごく楽しかったよ!」

    未央「しぶりん、ちょっとすましててリアクション薄いんだけど、
       あれくらいガツガツ行ってあげた方が、しぶりんは喜ぶよ!」

    志希「そう?」

    卯月「はいっ! 友達に構ってもらえるのを、凛ちゃんが悪く思うはずがありません!」


    志希「そっか……うん、よしっ」

    志希「ありがとう! じゃあまたねー!」フリフリ

    テクテク…


    未央「……でもさ、いつにも増してテンション高くなかった、しきにゃん?」

    卯月「うーん、そうですねぇ」キョトン

    352 = 1 :

    スタスタ…

    「ふぅ、まったく……」ゴソゴソ…


    チャリンチャリン

    「……」ピッ!

    ウィーン ガコン!


    「……」ガチャッ

    「…………」グッ

    パチン



    「…………?」

    353 = 1 :

    カチッ パチッ

    「……ッ」ガチッ パチッ


    武内P「どうかされましたか?」ヌッ


    「あ、プロデューサー……ちょっと、蓋が開かなくて」

    武内P「よろしければ、私が」

    「……うん」スッ


    武内P「……」グッ パコッ

    武内P「どうぞ」スッ

    「ありがとう……ちょっと、レッスンで手が疲れちゃったみたいでさ」

    武内P「そうですか」


    「今日は、もう帰るね」

    武内P「はい、お疲れ様でした」ペコリ

    「うん、また明日」

    スタスタ…

    354 = 1 :

    【経過報告】
     報告日:10月19日
     報告者:あんず

      ニュージェネといっしょにレッスンをしたけどすこしながびいた
      あんずはかえってゲームをしたいのにちょっとつかれてしまった
      りんちゃんもあんずみたいにだきょうしていきられないだろうか
      おしまい

    355 = 1 :

    【経過報告】
     報告日:10月20日
     報告者:緒方 智絵里

      お仕事は順調です。
      今日は私達キャンディアイランドとニュージェネレーションズとで、
      一緒にCDショップでのイベントに参加してきたんです。
      あっ、お仕事先では、セクシーギルティの方達も一緒でした。

      音楽の違法コピーぼくめつ運動という、ちょっと怖いイベントでしたけど、
      裕子ちゃんや早苗さん、雫さんのキャラもあってか、終始楽しく進みました。

      それにしても、すごいのは未央ちゃんのトークスキルです。
      私やかな子ちゃんがウッカリ変な事を言ったら、すかさずそれを拾って、
      おどけてみせて、会場の人達を楽しませるんです。
      ボーッとしている凛ちゃんにもすかさずパスを出して、
      リアクションが薄ければ自らオーバーリアクションしに行って。
      杏ちゃんも、絶妙なタイミングでキレのあるツッコミを……あぁなんという。

      何でやねんってツッコミを、以前未央ちゃんに教えてもらった時もありました。
      あぁこういうのを目指さないとなぁ、なんて……
      でも、アイドルというより、あれは芸人の域だったんじゃないかとも。

      未央ちゃんの話ばかりになってすみません。
      凛ちゃんは、少し元気無さそうですけど、いつもの凛ちゃんだったと思います。

      プロジェクトクローネの事で、少し気が張っているのかな。
      来月から始動していくそうで、それまでに参加の意思を固めるとか。
      まだ、迷っているのかも知れません。

    356 = 1 :

    ――――――――――――

    ――――――


    医師「何か、娘さんに変わった所は無いですか?」

    凛母「いえ、あまり見受けられないですけれど……」

    凛父「仕事が雑になった」

    凛父「剪定も手入れも行き届いていないし、花を束ねたりリボンを結ぶのも、
       最近は細かい作業が全体的におざなりだ」

    凛母「そういえば、最近いつもムスッとしてるのよねぇ。今に始まった話じゃないけれど」


    ガララッ

    「悪かったね、愛想悪くて」

    武内P「検査は、どうでしたか?」

    「……問題無いよ」

    博士「えぇ、こちらを」ピラッ

    357 = 1 :

    医師「……支障の無い水準内に収まっていますが…」

    医師「精密な動作と集中力を測るテストに、前回から少しミスが増えているようです」

    「面倒くさいんだよ、いちいち細かい迷路を解かされるなんて」

    「集中したい事が別にあるんだから、こんな検査なんて放っておきたいんだけど」

    凛父「凛。お前先生方に向かってその口の利き方は何だ」

    「…………」


    凛父「お前が仕事で何か悩みを抱えているのも分かる。
       何かあれば、私達もいるのだから、相談したい事があれば遠慮無く言いなさい」

    凛父「押し殺して、不満そうな態度だけを表に出すのは良くない」

    「やめてよ、他の人達の前で身内の説教なんか…」

    凛父「だったらそのだらしない態度を少しは改めたらどうなんだ!」

    凛母「あなたっ! 病院なのだから少し落ち着いて……」


    「あーあ……プロデューサー、次の仕事控えてるでしょ」

    「先に車の前で待ってるね」スタスタ

    武内P「えっ、あ……」

    ガララッ ストン

    358 = 1 :

    凛父「ふん、まったく……すみません、至らない娘で」

    武内P「いえ、私の方こそ、上手く彼女を導く事ができておらず……」


    博士「まぁ、凛さんは確か16か17歳でしたね?」

    博士「私にも同じ年頃の娘がおりますが、思春期の子供には良くある事です。
       ましてやアイドルという特殊な環境下ですし、外界からの刺激も多いでしょう」

    医師「自身の将来に言い知れぬ不安を覚えて、周囲に当たり散らすというのも、
       一種の自己防衛機制と言えるのだと思います」

    医師「迷いが消えるまで傍に寄り添い、暖かく見守るのが、我々大人の務めでは?」

    凛母「えぇ……そうですね」

    凛父「まったく、未熟者の癖に根性とプライドだけは一丁前だから始末が悪い。
       誰に似たんだか……」

    凛母「本当よねぇ」



    武内P「では、次の仕事へ凛さんをお連れしなくてはなりませんので、ここで」ペコリ

    359 = 1 :

    ~都内の公園~

    パシャッ! パシャッ!

    カメラマン「凛ちゃーん、ちょっと表情硬いかなー?」パシャッ!  パシャッ!

    カメラマン「誰かイイ人と遊びに来た的な感じでさ~。好きな人とかいない~?」パシャッ!

    「…………」



    武内P「どうも、お疲れ様でした」ジィーーッ…

    「あの人、何かいやらしくてムカつくんだけど」ドサッ

    武内P「……特に悪気がある訳ではないと思われます。お気になさらずとも大丈夫かと」

    「ふーん……」


    「…………」ジロッ

    武内P「……何か?」ジィーーッ…

    360 = 1 :

    「それ、今撮ってるビデオ、病院への報告用?」

    武内P「はい」ジィーーッ…

    「まだ続けてたんだ」

    武内P「ひとまず、今年度末までは」ジィーーッ…

    「ふーん……」


    「……あのさぁ、突っ立ってないでこっち座ったら?」

    武内P「えっ? いえ、私は特に……」

    「アンタがどうとかじゃなくて、私が落ち着かないの。そこにそうしていられると」

    武内P「……これは、失礼しました」


    ギシッ…

    「…………」

    武内P「……最近、お仕事やレッスンはいかがですか?」

    「……いかがって?」

    武内P「もしかしたら、あまり楽しめてはいないのではないかと」

    「結構ハッキリ聞くんだね」

    361 = 1 :

    「……楽しくない、というか…」

    「何というのかな……楽しまなくちゃっていう気持ちは、きっとあるのに」

    「どうすれば楽しめるのかとか、楽しいって何だろうとか、
      分からなくなっているというか、その……」


    「……そもそも、私がアイドル始めたのって、スカウトだったんだよね」

    武内P「…………」


    「楽しいから、違った未来が広がっているから、って言われて……本当にそうだった」

    「卯月や未央、他の皆とも、誘われるまま色々な事をして、可愛い服も着れたり……
      それで喜んでくれる人達もいるし、嬉しくなったんだ」

    「だから……美城常務の、あのプロジェクト」


    「無理強いはされていないよ。でも……」

    「いや……だからこそ、自分の気持ちで選択しなくちゃならないんだよね」

    武内P「……差し迫る未来を、恐れていると」

    「…………」

    362 = 1 :

    「そんなの、ここに来て……というより、たぶん自分の人生で初めてでさ。
      高校だって、家から近いってだけで決めたし」

    「本気で自分の将来について、こんなに考えた事って無かった」

    「今までは分かりやすい判断基準があって、それに寄りかかっていられたけれど、
      今回は、あまりに私にとって自由すぎるんだ」

    「卯月や未央が、絶対嫌だとか言ってくれたら……
      いっそ常務が、これは命令だとか、言ってくれたらどんなに楽だろうなんてさ」

    「自由って、こんなに怖いものなんだって、思って……どうしようもなく不安、かな」


    武内P「自由には、責任が伴います。それは仕方が無い事です」

    武内P「ですが、どのような選択をしたとしても、決して無駄にはなりません」

    武内P「失敗も成功も、積み重ねて人は大きくなるものだと、私は教えられてきました」

    「誰に?」

    武内P「あなた方、アイドルの皆さんにです」


    「……そういえばさ、プロデューサー」

    武内P「はい」

    「アンタは、何でプロデューサーになったの?」

    363 = 1 :

    武内P「そうですね。強いて言えば……」


    武内P「夢を追いかける人々を、応援したかったのだと思います」

    武内P「誰かの手助けをしたい、役に立ちたい……寄与したい、と」

    「人が、好き?」

    武内P「そうでなければ、出来ない仕事ですので」


    「ふーん……なんか、意外だな」

    「プロデューサー、私達の事なんて、仕事上の付き合いだけって思ってそうだったから」

    武内P「意図的に、そういう姿勢を取ってきました」

    「……?」



    武内P「過去に、厳しく指導し過ぎた余り、多くのアイドル達を潰した事がありました」

    武内P「皆さんのためと思い行ってきた事が、逆に彼女達を苦しめていた……
        それを言われるまで、私はエゴを押しつけている事に気づけもしませんでした」

    武内P「自分は、何と独りよがりな人間なのだと、その時ようやく分かったのです」

    「…………」

    364 = 1 :

    武内P「それからは、出来る限り人との距離を置くようにしました」

    武内P「シンデレラプロジェクトにおける、個性を伸ばすという育成方針も、
        アイドル達の自由にさせる事で、不必要な反発を避けるためです」

    「皆はそれに感謝しているよ。みくと李衣菜は……最初は、反発凄かったけど」

    武内P「自身に都合の良い距離感を保ちたかったのです。感謝する必要などありません」

    武内P「私は、独善的な人間です」



    「楓さんの意見は、違うよ」


    武内P「? 高垣さん……彼女が、私の話を?」


    「プロデューサーは、とても親切で、誰よりも人を愛しているんだ、って」

    「そう言ってた」

    武内P「…………」


    「あまり、私が偉そうに言える立場じゃないけどさ……」

    「人が好きだっていうんなら、ちょっとはそういう態度を表に出してくれたって、
      良いんじゃないのかな」

    365 :

    武内P「…………」

    「……!? あっ、いや、私にって訳じゃなくてさ!」ブンブン!

    「誰かに拒絶されるのが怖いって……そうやって人のせいにするの、ズルいと思う」

    武内P「……!」


    「好きなら、もっと気にせず歩み寄ってあげても、良いと思うんだ」

    「あの…………か、楓さん、とか?」

    「もちろん、他の誰か…………み、皆にでも、良いと思うけど……」


    武内P「……ぜひ、前向きに検討させていただきます」

    武内P「ありがとうございます、渋谷さん」ペコリ

    「えっ!? あ、いや、私なんて別にどうだって…!」ブンブン!

    スタッフ「すみませーん、写真のチェックをお願いしまーす!」

    武内P「かしこまりました」スッ

    スタスタ…


    「…………はぁ、何言ってんだろ私」


    「? あれ……」

    366 = 365 :

    武内P「お待たせしました、次の撮影を…」

    「! ……は、はいッ」バタバタ!

    武内P「……どうかされましたか?」

    「何でもないよ。プロデューサー、ビデオ回しっぱなしだったから切っただけ」

    武内P「それは、失礼致しました」ペコリ

    「ボーッとしてちゃダメだよ、疲れてるんじゃない? 体には気をつけないと」

    武内P「善処します」

    「もう……じゃあ、行ってくる。見てて」スッ

    武内P「はい」

    テクテク…



    カメラマン「おぉ、凛ちゃーん、いいよ表情すっごく良くなってるよ~!」パシャッ!

    カメラマン「さっきとは別人みたいだね~、何かイイ事あったの~?」パシャッ!  パシャッ!

    パシャッ! パシャッ!…

    367 = 365 :

    ~346プロ エントランスホール~

    ウィーン…

    「ちょっと、疲れたな……事務室で記録取ったら、すぐ帰っていい?」

    武内P「えぇ、構いません。今日もお疲れ様です」


    未央「……あっ、来た!」

    智香「いよしっ! じゃあさっそく!」

    卯月「はいっ!」


    「……!?」ギョッ!


    「それではぁ~~ッ!! シンデレラプロジェクトが誇るクール・ボンバァー!!」

    「渋谷っ凛さんの益々のご発展をぉ~~ぅ!! 応援致したくぅ~~!!!」

    「我々、新生チアフルボンバーズより、エェーールを!! 送らせてぇ~~!!!」

    「いただきますっ!!! 掛け声よぉ~~いっ、ハイッ!!!」


    智香・未央・卯月・志希・友紀「フレーッ! フレーッ! し、ぶ、りぃーーん!!」ドンガドンガッ!

    智香・未央・卯月・志希・友紀「L、O、V、E、し、ぶ、りぃーーん!!!」ドンガドンガッ!

    368 = 365 :

    「……何してんの?」

    卯月「強力な助っ人をお呼びしました、凛ちゃんっ!」

    「は?」

    友紀「チームメイトの恋路を応援したいなんて聞かされたら、黙ってられないっしょ!」

    「全身全力でっ!! 凛ちゃんのために身を粉にパワーを送らせてくださいっ!!」

    「いや、何で茜だけ学ラン鉢巻と白手袋なのかも気になるけどさ」

    未央「6人全員チアだと面白味が無いかなっていう、私としきにゃんの意見だねそれは」

    智香「格好じゃありません。応援は気持ちですよっ、凛ちゃん!」


    「フレェェェェーーーッ!!! フレェェェェェーーーッ!!!」ビシィーッ ビシィーッ

    「いや、ちょっと恥ずかしいから本当に止めて」

    志希「にゃっはっはー! こうして誰かを応援するってのも気持ち良いにゃー♪」

    「ひょっとしなくてもコレ、志希の差し金でしょ」


    「本当に、どうしたの?」

    369 = 365 :

    志希「じゃあ、あたしから説明しよーか。このエールの崇高なる目的を」

    未央「いよーっ、しきにゃーーん!!」

    武内P「…………」


    志希「まずさ、最近のニュースや新聞の記事を見てごらんよ」

    志希「誰かが誰かを攻撃したり、批判したり、悪い事ばかり載ってるでしょ?」

    志希「皆、生きる事の素晴らしさを忘れてると思うんだよね」

    志希「今こそあたし達は思い出さないといけないんだよ。人生とは喜びであると!」

    志希「かくも尊き贈り物であると! 人生は自由で、素晴らしい!」

    未央「そうだそうだー!」

    卯月「そうだそうだー!」

    凛・武内P「…………?」ポカーン


    志希「要するにだねー、もっとポジティブにならないとって事!」

    志希「今まさにプラスに向かおうとしてる人がいるなら、それを後押ししなくちゃ!
       ねっ、分かるよねっ!?」

    友紀「いいぞー、良く言った志希ちゃんっ!」

    智香「ノーエール、ノーライフ!!」

    「ノーボンバー、ノーボンバー!!!」

    370 = 365 :

    志希「仕事、趣味、友人、家族、何でもいいからさ」

    志希「何かに感謝して、寄与して、手を取り合って、前に進もうよってさ♪」

    志希「そうして人は幸せを手にするのであると、この一ノ瀬志希は考えるのだーっ!!」

    一同「よぉーーっ!」「大統領ッ!」「結婚しようっ!!」


    志希「と、いうワケでもっかい凛ちゃんの…!」

    「志希」

    志希「んにゃ?」


    「何をそんなに焦ってるの?」

    志希「……!」ピクッ


    「…………」

    志希「にゃっはっは、面白い事を言うねぇ凛ちゃん。志希ちゃんぜーんぜん焦った事…」

    「嘘。絶対隠してる、自分の本心」

    志希「そう言われてもにゃあ~?」

    武内P「…………」

    371 :

    スレタイといい不穏過ぎる

    372 = 365 :

    「ふーーん……」

    志希「にゃっはっは、さぁさ凛ちゃん、分かってくれたらそこに…」

    「いい。そうやって腹の底を見せようとしない仲間の話なんて、聞きたくない」クルッ

    志希「……」

    「帰るね」

    スタスタ…


    武内P「…………」

    友紀「あちゃー、ちょっと気を悪くさせちゃったかなぁ」ポリポリ…

    智香「気持ちを伝えるって、とても難しい事ですね……」


    卯月「どうしましょう……凛ちゃんのためになるかなって、私…」

    未央「大丈夫、しぶりんは分かってくれるよ。何だかんだツンデレだしさ?」

    「伝わらなければ、もっと強い気持ちをぶつけていきましょうっ!!」ガッツ!


    志希「…………」

    武内P「一ノ瀬さん、あの…」

    志希「みんなーっ! 集合~~♪」フリフリ

    373 :

    みんな空回りというか、空気読めないウザキャラや子供ばっかりに見える

    374 = 365 :

    未央「おっ?」

    智香「何ですか、志希ちゃん?」ゾロゾロ…


    志希「ふむ、集まってくれた所悪いのだが……」

    志希「特に無しっ! 解散っ!!」

    「はいっ!!!」

    友紀「いやいや、そこはツッコむけど!?」

    志希「でも、今日は本当にありがとう! 凛ちゃんをもっと応援したい人ーっ!?」

    一同「はぁーーいっ!!」

    志希「よーしっ! 次の参集があるまで各々待機しててくださいにゃー♪」

    志希「じゃあ、志希ちゃんこれから秘薬の調合しなくちゃいけないからここで」

    卯月「ひ、秘薬!?」

    志希「怪しくない方のだから心配しないで。いちおー合法だよ? じゃ、あでゅっ!」サッ

    ダバダバ-…!


    友紀「あ、嵐のように気移りしやすいんだねぇ志希ちゃんって」

    武内P「………………」

    376 = 365 :

    ~常務の部屋~

    ちひろ「こちら、今回のプロジェクトに参加の意思を示したメンバーのリストです」スッ

    美城「…………」ペラッ


    美城「……例の三名のうち、アナスタシアは参加すると言っているそうだが…」

    美城「渋谷凛、一ノ瀬志希。この二名はどうなっている」

    ちひろ「プロデューサーさんのお話によれば、
        志希ちゃんは間もなく意向を固める見込みとの事ですが……」

    美城「……渋谷凛は、体調面での不安、という事か?」

    ちひろ「いえ、確か自分の将来に関わるとの事で、悩んでいるみたいです」


    美城「? ……渋谷凛は、自分の体調を何も不安視していないという事か?」

    ちひろ「えっ? えぇ、そういう話は、本人からもプロデューサーさんとも、
        特に話題に上りませんが……」


    美城「…………美城総合病院の連絡先を」

    377 = 365 :

    ~346プロ 中庭~

    テクテク…

    志希「…………」


    ヴィー!… ヴィー!… 『ハッダッカーニ ナッチャオッカッナー ナッチャエ! ハッアットー…♪』

    志希「! …………」ピッ

    スイ スイッ…


       From: Doctor
       To: Shiki Ichinose
       Subject: 10.25検査結果
       Data20161025.pdf



    志希「…………」

    志希「………………」



    テクテク…



    菜々「あっ、いらっしゃいませぇー!」

    378 = 365 :

    志希「このお店で一番から~い飲み物くーださい♪」

    菜々「辛い物ですかっ!?
       と、当店は地球と肝臓に優しいものしかお取り扱いしてないんです」

    志希「ふーむ……たまにはいっか。じゃあ、一番あま~いので!」

    菜々「やったぁ! まっかせてください!
       ウサミン星分た~っぷり込めたスペシャルドリンク、お持ちしますね!」キャハッ!

    菜々「ナナ特(※)入りましたぁー!!」ルンルン♪
       ※『ナナ特製グァバと豆乳のコールドプレスジュース~No Border, USAMIN~』の略


    志希「…………」


    フンフンフフーン…♪


    志希「…………?」


    フンフフ-ンフーン…♪ カキカキ…



    の子「フンフンフフーンフンフフー、フレデリカーっと♪」カキカキ…

    の子「んー、ちょっとシクった? まぁいっか、失敗は何とかのアレ♪」


    フレデリカ「フンフンフフーン……♪」カキカキ…

    379 = 365 :

    志希「…………♪」ニコッ

    ガタッ トトト…


    ギシッ


    志希「ハスハス……んふふ~♪」クンクン…

    フレ「フンフンフフーン、フンフンフーン♪」カキカキ…


    志希「ねぇねぇ、何描いてるの?」ヒョコッ

    フレ「んー、コレー? 実はねーアタシにもよく分かんないの」

    フレ「でもさー、そろそろ学校行かな過ぎてヤバッ! てなってねー?
       とりあえず何でもいっかって今描いてるの。フレちゃんマジ大ピンチ♪」

    フレ「あっ、課題ねコレ課題。何の課題か忘れちゃったけど」

    志希「ふーん。あっ、でもココ、猫ちゃんの耳に似てない?」

    フレ「えっ? あー、すごいホントだ猫だ! そこに気づくとは、天才!?」

    志希「にゃははー、志希ちゃんギフテッドな上に猫好きだからねー♪」

    フレ「ギフテッドって? 何かデパートのチラシ的な?」

    志希「デパート? あっ、ドリンクこっちくださーい」フリフリ

    フレ「贈り物ギフトプレゼントとか、ザキヤマ春のパン祭りとかあるでしょ?」

    381 = 365 :

    志希「まー似たようなもんかな? 一応おめでたいって意味では、志希ちゃん」チューッ

    フレ「そいつぁーお祭りだねー。季節で変わりそう、四季折々のシキちゃん!」

    志希「ひゃー甘っ! 興味の対象ならしょっちゅう変わるよ? 3分毎に」

    フレ「本当に!? うらやましーカップラーメン食べ放題じゃん!」

    志希「にゃはははー、しかも一口ずつしか食べないとゆー暴挙! 飲むコレ?」

    フレ「ありがとー! ……おふっ、すっごい甘いねコレ、アタシ好きかも」

    フレ「残ったラーメンも、こうして他の誰かにあげちゃえばウィンウィンだよねー♪」

    フレ「あっ、でもそれだと『シキちゃんの間接キス入り』って書いとかないと、
       表示の何とかで犯罪? フレちゃん逮捕?」

    志希「いたいけな女の子の唾液を商売に使う時点でアウトだから今さらだよ♪」

    フレ「ならいっか、でもえっ、いたい家って? シキちゃんの苗字イタイさん?」

    志希「のんのん。うーん、幼いとか幼稚なとか、未熟なとか。英語だといのせんと」

    フレ「全然天才じゃないじゃん、アハハハ! チョーおかしいフレちゃん大爆笑!」

    志希「にゃははーっ! まんまと騙されたねーフレちゃん?」

    フレ「タイホだタイホー! シキちゃん逮捕、えいーっ!」ガシーッ

    志希「おーまいがーっ! へるぷみー!」ニャハハーッ!



    「……何をしているの、フレデリカ?」

    382 = 365 :

    フレ「あっ、奏ちゃんシューコちゃん。フレちゃんシキちゃんと学校の課題やってたの」

    周子「いやいや絶対やってなかったやん。何、逮捕って?」


    志希「えーと、誰だっけ? ふーあーゆー?」

    「一ノ瀬志希さんね。さっき、美城常務から話は聞いたわ」

    周子「フレちゃんも来るって思ったのに、こんな所で油を売ってたなんてねぇ」

    フレ「あれ、ひょっとしてアタシ、シキちゃんと初対面?」

    志希「お互い名前知ってるんだから、初対面じゃないんじゃない?」

    フレ「あ、そっか!」ポンッ

    「ハァ……まぁ、そういう事でいいわ」


    「私の名は速水奏。あなたとクインテットを組ませてもらう者の一人よ」

    周子「あたしは塩見周子。シューコって呼んでくれればいいから♪」

    志希「あー、常務のヤツかー。あれどうしよっかなーって」

    周子「えっ、やんないの?」

    志希「ソロで気ままにやらせてもらってたからねー。ユニットって面倒そうでしょ?」

    「それならそれで、早めにプロジェクトスタッフに申告するべきだわ。
      今後の活動方針にも関わるから、私達としても困るのだし」

    383 = 365 :

    フレ「アタシはやるって事でいいんだよね?」

    周子「常務怒ってたよー? カリスマギャルの子はお仕事だったからしょうがないけど」

    「おそらく本人にはその気はあるでしょうと、ひとまずは伝えておいたわ」

    フレ「その気?」

    「何でそこを聞き返すのかしら」


    志希「カリスマギャル……莉嘉ちゃんのお姉ちゃんの、城ヶ崎美嘉ちゃんかー」

    「さすがに彼女の事は知っているのね。実績は私達の中でも抜きんでているし」

    志希「んー、というより凛ちゃんのお見舞いにちょくちょく来てたからね」

    周子「そっか、そういやその凛ちゃんも常務にお呼ばれされてんだよね?
       加蓮ちゃんと奈緒ちゃんと、ユニット組むって話だったっけ」

    志希「そーそー、凛ちゃんもちょっと悩み中らしいけどねー」

    フレ「りんちゃんって?」

    志希「あたしのいるシンデレラプロジェクトのメンバーだよ。
       長い事入院してたけど、今はフレちゃん達と同じ常務のプロジェクトに…」


    志希「…………」

    フレ「? シキちゃんどうしたの、ケータイ無くした?」


    志希「ううん。フレちゃんならきっと、凛ちゃんとも仲良くできるかなって♪」ニコッ

    384 = 365 :

    ~凛の家~

    凛母「ありがとうございましたー。またのお越しをー」



    「ただいま」

    凛母「あら。お帰りなさい凛、病院とお仕事はどう?」

    「別に。なんか疲れたから、お風呂先入るね」スタスタ…

    凛母「それは構わないけど、まだ沸かしていないわよ?」

    「いい、シャワーで」ガチャッ

    バタン


    凛母「ふぅーん……」

    凛父「凛が帰ったのか? 配達に出たいから、店番をさせたいんだが」

    凛母「私が店番をしておくわ。あの子疲れてるみたい」

    凛父「甘やかしていたらあいつのためにならんぞ」

    凛母「大丈夫、あの子はそこそこしっかりしてますよ。お届け物はどれ?」

    385 = 365 :

    「…………」ヌギヌギ…

    「…………?」ヌギ…


    「…………」プルプル…



    サアァァァァァ…!


    「…………」プルプル…

    「……ッ」ガシッ


    ブルブル…


    「…………」ブルブル…

    「…………何、これ……」ブルブル…


    「くっ…………」ブルブル…


    サアァァァァァ…!

    386 = 365 :

    【経過報告】
     報告日:10月26日
     報告者:島村 卯月

      凛ちゃんは、ようやく決心したそうです。
      プロジェクトクローネという企画に入り、加蓮ちゃん、奈緒ちゃんと、
      新しいユニットを結成する事が決まりました。
      ユニット名は、これから決めていくんだそうです。

      本当は、シンデレラプロジェクト皆での、正式なお祝い会もしたかったんですけど、
      凛ちゃんの希望もあって、やっぱりやめました。
      でも、今日は私と未央ちゃんとで、凛ちゃんのお祝い会をファミレスでしました。
      お祝いする事なんて無いよ、って凛ちゃんは言いますが、私達にはあるんです。

      きっと、凛ちゃんはこれから色々な経験をして、すごいアイドルになる気がします。
      私には、それが今から楽しみで、うれしくて仕方がありません。

      ファミレスでは、凛ちゃんは珍しく、カレーを食べました。
      せっかく私達がごちそうするから、普段食べない物を食べたかったんだそうです。
      あまり辛い物は苦手なのに、チャレンジする凛ちゃんはすごいと思います。

      あっちの活動をする間、いつも通りに連絡を取り合うのは難しいかも、
      と凛ちゃんが言いました。
      それはしょうがないよって、私と未央ちゃんも思います。

      でも、できる限り会う時間を作って、どんな事をしてるか、教えてくれるそうです。
      なので、これからもこの経過報告はできると思います。

    387 = 365 :

    【経過報告】
     報告日:10月27日
     報告者:本田 未央

      レッスン終わりにしぶりんと会ったけど、いつもと変わらない感じだった。
      そりゃー昨日あったばっかりだし、変わるワケないよね。
      しぶりんに聞いても、同じこと言ってた。
      今日初めて一緒にレッスンしたばかりだって。

      かれんとかみやん(←こう書くと、ぐりとぐらっぽい)はどう?って聞くと、
      二人は事あるごとにケンカしたり笑ったりしててにぎやかだって。
      ケンカというより、かれんが一方的にかみやんをイジるんだそう。
      かわいそうに。私も会いたいねぇ。

      あっ、そうそう、ユニット名は?
      そう聞くと、しぶりんはちょっとキョドりつつ、

      「ぷ、プリンセスブルー……」

      とか言って、すっごく笑っちゃった!
      しぶりんが考えたんだって!

      カッコいいー!ってしまむーはひたすらホメてたけど、自分でプリンセスて。
      言ってる本人は顔真っ赤だし、もうお腹がいたすぎて死ぬかと思った。

      いつか絶対、ぜったい私が何かの番組のMCをやって、
      しぶりん達をゲストに呼ぶ時があれば、絶対高らかに叫んでやるんだ。
      手を取りながらプリンセスブルゥー!ってコールして、茶化しちゃおう。

      絶対楽しい、間違いない。
      早く有名になるのだ、しぶりん。筆者も頑張るぞい。

      以上

    388 = 365 :

    ――――――――――――

    ――――――


    コンコン

    ガチャッ

    ちひろ「失礼します」

    ちひろ「常務、本日の11時より予定されておりますプロジェクト・クローネの…」

    ちひろ「あら? ……お留守かしら」



    ちひろ「すごい資料……常務もお勉強屋さんねぇ」

    ちひろ「とりあえず、今日の資料をキーボードの上にでも置いて、付箋を……」


    ちひろ「…………?」ペラッ



    ちひろ「!! ……こ、これは…………!!」

    389 = 365 :

    ~346プロ 中庭カフェ~

    フレ「オーノー、ディスイズアッペーン!」

    志希「いえーす、ゆーはぶあぺーん! ぷりーずどろーみー!」

    フレ「ドロー? ドロー、ユー?」

    志希「いえすおふこーす! らいとひあ、らいとなーう! はーりあっぷ!」

    フレ「イエッサー! ドロー!」デュクシ!

    志希「うぅーぷす! ほわっとあーゆーどぅーいんぐ!?」

    フレ「ドロー シキチャン! カードヲ 1マイ フセ、ターンエンド・ダー!」

    志希「じーざす! ゆーあーきでぃんぐみー!」

    フレ「ノー! アイアムフレチャーン!」ウィー!

    志希「おーけー、ゆーあーフレちゃん。ぜぇん? ほわったーいむいずいっなーう?」

    フレ「んー? イッツナーウ」

    志希「なーう!? にゃっははは、しゅだのーん!」グ-ッ!

    フレ「しゅだのーん!」ゲッツ!

    志希・フレ「アハハハハハハハッ!!」


    ツカツカ…!

    美嘉「こんな所にいたっ! あーもう、奏ー周子ー、いたよー見つけたーっ!!」

    390 = 365 :

    志希「ふむふむなるほど、これは使えるにゃ」メモメモ…

    「使えるって?」

    志希「うんにゃこっちの話。で、どうかした?」

    美嘉「どうかしたじゃないよ! 時間、チョー遅刻してるんですけどぉ!?」

    周子「ん、美嘉ちゃんって意外とマジメちゃん?」

    美嘉「プロとしての常識だからコレくらい! 何してんの!?」


    フレ「フレちゃん英語はペラペラなんだけど、意味は分かんないからさー?
       だからシキちゃんと英会話ごっこ♪」

    志希「今度また、凛ちゃんとか混ぜてやろうね。テキトー英会話ごっこ!」

    フレ「略してフレ語ね!」

    志希「略せてないし! にゃはは、もーフレちゃんホントサイコー!」

    美嘉「くだらない事グダグダ言ってないでさっさと行くよっ!!」ムンズッ!

    志希・フレ「あれれ~」ズルズル…

    「頼りになるわね」

    391 = 365 :

    ~常務の部屋の前~

    テクテク…

    美嘉「あーもう、のっけから不安だなぁ……」

    「順当にいけば美嘉、あなたがリーダーになりそうだけど」

    美嘉「絶対に嫌っ!! こんな問題児二人の面倒なんてアタシ見たくない!
       なんなら奏がリーダーやってよ!」

    「それは構わないけれど……あの二人の世話役は、あなたに任命する事になるわよ?」

    美嘉「奏、アンタねぇ~っ!」ワナワナ…!

    フレ「どーうどう、ミカちゃんどうどう。カルシウム的なものでもどう?」つ ナナ特

    美嘉「いらんわ、ナナ特なんぞ!! そもそもカルシウムそんな無いでしょそれ!」

    志希「イライラを抑えたいなら、カルシウムよりセロトニンだけどねー♪」

    美嘉「知るかっ!! ていうかそこ撮るなぁ!!」

    周子「えー、楽しいやん」ジィーーッ…


    フレ「楽しそうだねーシキちゃん」

    志希「うん! 良かった入ってー」


    「志希。そういえば、あなたはなぜ急に参加しようと思い立ったのかしら?」

    392 = 365 :

    周子「そうだよね。この間までユニットめんどい~って、言ってたのにさ」

    美嘉「本っ当にね」

    志希「んー? 別にー、志希ちゃんは猫のように気まぐれなだけー♪」

    「やれやれね。いつか本当の理由を聞ける日が楽しみだわ」

    志希「そんなん無いってばー」

    志希「ん?」



    ちひろ「……!! …………!!」

    常務「…………」



    周子「あれ……ちひろさんと、常務?」

    美嘉「何か、すごく険悪な雰囲気……何話してるんだろう」

    フレ「ナナ特の出番?」



    ちひろ「……!! …………ッ!」クルッ

    タッタッタ…!

    393 = 365 :

    美嘉「あっ!?」

    周子「ちひろさん、走ってっちゃった……」



    常務「…………」

    常務「……? あぁ、遅かったな」

    常務「今のは君達が気にする事ではない。さぁ、中に入りたまえ」ガチャッ


    一同「失礼しまーす」

    バタン

    394 = 365 :

    アーニャ「あっ。ズドゥラーストヴィチェ。こんにちは、皆さん」ペコリ

    志希「アーニャちゃん!」ピョンッ

    アーニャ「シキ、久しぶりに会えて、嬉しいです」ギュウッ

    志希「アーニャちゃんの透き通る匂いも久しぶりだにゃー♪ ハスハス」スリスリ…


    「匂いって、透き通るようなものかしら」

    美嘉「アタシに聞かれても困るかなぁ」


    美城「アナスタシアは仕事の都合で遅れたのは了承しているが……」

    美城「君達5名は、どのような理由があったのか後でじっくり、聞かせてもらうとして…」

    美城「さっそく本題に入ろう」

    フレ「せんせーしつもん」サッ

    美城「常務だ。何かあるなら手短に」

    フレ「他の子達はもう来てたの?」

    美城「来ていた。先に全体のガイダンスを終え、別室で個別にミーティングを行っている」

    志希「はぁ~いてぃーちゃー」サッ

    美城「常務だ。今度は君か、何だ」


    志希「他の子達ってどんな子がいたんでしたっけー?」

    395 = 365 :

    常務「そんな事か」

    常務「ここにリストがある。見るがいい」ピラッ

    志希「わぁーいありがとー♪」

    志希「…………」


    志希「………………!?」



    周子「なになに、気になる子でもおったん?」ヒョコッ

    「こうして見ると意外と少ないのね」

    志希「……して…………」

    周子「えっ?」



    志希「どう、して…………?」

    396 = 365 :

    タッタッタッ…!



    「……柔軟剤、じゅうなんざい…………あっ」

    「ちひろさーん、今度の“早苗会”のお店なんですけれど…」フリフリ

    ちひろ「……ッ」

    「あら?」

    タッタッタッ…!



    「どうしたのかしら……」

    397 = 365 :

    ~346プロ スタジオ~

    スタッフ「照明、スタンバイオッケーでーす!」

    スタッフ「セット足りてないよー! どうなってんのー!?」


    武内P「のびのびと、普段通りの皆さんでいていただけたら良いのです。
        どうか、楽しんできてください」

    年少アイドル達「はぁーい!!」


    莉嘉「……なんかPくんさー」

    武内P「はい」

    莉嘉「顔変わった?」

    武内P「えっ?」


    みりあ「うん! 何だか怖くなくなったねー!」

    武内P「そ、そうでしょうか」

    きらり「Pちゃん、すぅーっごく表情が柔らかくなったにぃ☆ ぷにぷにぃ♪」

    「こういう現場だからじゃないの? ひょっとしてプロデューサー、ロリコ…」

    きらり「杏ちゃーーんっ!!」ガバォッ

    398 = 365 :

    武内P「そうですか……変わったと言われれば、そうなのかも知れません」

    武内P「皆様方、アイドル達から教わる事も、とても多いですから」ニコッ

    きらり「!」

    「わ、笑った……だと……!」

    莉嘉「いや、たぶん笑ってはいたけどね、前からちょいちょい」

    みりあ「この番組も、色々なこと教えてくれるから楽しいー!」

    武内P「えぇ、そうですね」

    きらり「うぇへへ……Pちゃん、お仕事楽しめてゆ!」


    タッタッタッ…!

    ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!!」

    武内P「? 千川さん、何か?」

    ちひろ「はぁ、はぁ、た、大変ですっ!! これ……!」スッ

    武内P「? …………」


    武内P「!? こ、これは……!」

    399 = 365 :

    ~シンデレラプロジェクト 事務室~

    未央「すぃーまむぅー……」

    卯月「何ですか、未央ちゃん?」

    未央「なんでもなぁーい……」

    かな子「クッキー焼いてきたよ、食べる?」

    未央「たべるぅー……」


    みく「んもうっ! 凛ちゃん達があっち行ってから露骨にだらけすぎにゃっ!」

    蘭子「我らを鼓舞し、彼の地へと導いてきたのは気高き天使。
       彼の者が降り立たぬ荒野は、魂を吸われた愚者の……うーんおいひい」モグモグ

    智絵里「凛ちゃん達、元気にしてるかなぁ……」

    美波「大丈夫よ、凛ちゃんもアーニャちゃんもすごく頑張り屋さんだもの。
       どんな所でも、自分を見失わずにしっかり結果を残せると思うわ」

    智絵里「志希ちゃんは?」

    美波「し、志希ちゃんは、う~ん……」

    400 = 365 :

    美波「だ、大丈夫よ! あの子はきっと大丈夫、ギフテッドだし、うんっ!」

    李衣菜「誤魔化したよね!?」


    ガチャッ

    加蓮「失礼します」

    奈緒「失礼しまーす……あれ、いないな」


    みく「あっ、加蓮ちゃんに奈緒ちゃん。いらっしゃいにゃ」

    加蓮「凛、いる? お世話になったし、ちょっと挨拶でもしようかと思って」

    卯月「あれ、一緒じゃないんですか?」

    奈緒「ん? いや、ここにいるかと思ったんだけど?」


    未央「えっ? だってプリンセスブルーで今月からやってくんでしょ?」


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