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    元スレ武内P「凛さんの朝」

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    151 = 1 :

    ~常務の部屋~

    今西「良かったねぇ。彼女の容体は、その後も順調に快復しているそうじゃないか」

    武内P「はい」

    ちひろ「プロデューサーさんの献身的な姿勢があってこそ、ですね」ニコッ


    美城「だが、サマーフェスまでは残り二ヶ月ほどしかない」

    美城「無事に退院を果たしたとしても、渋谷凛はフェスまでに仕上がるのか?」

    武内P「……おそらく、難しいだろうと思います」

    美城「君らしくもない。随分と弱気だな?」

    武内P「心残り無く、メンバーが共通の目的に向かって走り出せる……
        彼女の快復には、元々それだけの意義がありました」

    武内P「あとは、持てるカードでフェスに臨むだけです」


    美城「なるほど……断わっておくが、今回の一件について、私は君を高く評価している」

    美城「だが、くれぐれもメンバーの動向には注意することだ。
       仲間思いが多いプロジェクトなら、なおさらな」

    武内P「……?」


    ちひろ「一大イベントの前には、無理が祟って倒れる人が多いんです……」

    152 = 1 :

    ~美城グループ附属総合病院 病室~

    美嘉「すっかり元気になったみたいだね。安心したよ」

    「美嘉までお見舞いに来てくれてたなんて……わざわざごめんね」

    美嘉「ぜーんぜんっ★ 莉嘉から聞いたよ、そろそろ退院なんでしょ?」

    「うん。あと二週間くらい様子を見て、何も無ければ、って」

    美嘉「そっか……」


    「? どうしたの、美嘉?」

    美嘉「いや……なんか、本当に治ったんだなぁって、実感が湧いちゃってさ」グスッ

    「やだ。泣かないでよもう、ふふっ」

    155 = 1 :

    美嘉「アハハ、ごめんごめん。それじゃ、アタシそろそろ帰るね?」

    「ラジオの仕事だっけ? 頑張ってね」

    美嘉「ありがとっ★」ガタッ


    美嘉「あっ、何か皆に伝える事、ある?」クルッ

    「私のお見舞いに来てる暇があったら、ちゃんとレッスンしてって言っといて」

    「特に卯月と未央。あの二人、ほとんど毎日のように来るんだから」

    美嘉「えへへ、オーケー★ それじゃあね、お大事に!」フリフリ

    「うん。ありがとう、美嘉」

    ガララッ ストン

    161 = 1 :

    テクテク…

    美嘉「いやー、本当に治っちゃったねー」ルンルン

    美嘉「トーヘンボクっぽいプロデューサーだと思ってたけど、見直さないとなぁ」

    美嘉「……ん?」ピタッ



    ピッ! ウィーンガコン


    「…………スポーツ、す、すぼ……すぽーく……」ブツブツ…

    168 = 1 :

    美嘉「か、楓さんっ!?」

    「? あら、美嘉ちゃん。お疲れ様です」ペコリ

    美嘉「お、お疲れ様です……え、ひょっとして凛のお見舞いに?」

    「えぇ。凛ちゃんの様子、どう?」

    美嘉「いや、それはもう、あの、フツーに元気というか……」

    「そう、それは良かったわ。それじゃあ、私も行ってきますね」ニコッ

    美嘉「は、はい……どうも」

    スタスタ…


    美嘉「か、楓さんまで気に掛けてたんだ……凛も大物になったんだなぁ」

    176 = 1 :

    ギュッ…

    「…………」クイッ ギュッ…


    コンコンッ

    「!」

    バタバタッ ササッ ギシッ

    「…………どうぞ」スッ



    ガララッ

    「……運動の後は、スポーツ飲料が、すごーく良いんよう?」ヒョコッ

    182 = 1 :

    「なんだ、楓さんか……」

    「ふふっ。調子はどう、凛ちゃん? はい」コトッ

    「どうも……いちいち毎回違うダジャレ考えてこなくても良いですからね?」


    「仕上がりは、まぁまぁです」

    「私が聞いているのは、体調の方。無理はしていないかしら?」

    「…………」

    「焦る気持ちは分かるけれど、無理は禁物ですよ?」

    189 = 1 :

    「……自分では、別に無理だと思っていません」

    「これまで皆に迷惑かけた分、少しでもフェスまでに皆に追いつかないと」


    「……新しいプロデューサーって、どんな人だか知ってる?」

    「? 事務的な事しか話してないから、あまり……」


    「プロデューサーはね……とっても親切で、誰よりも人を愛している人」

    「えっ……?」

    「自分の事より、いつも他の誰かの事を優先的に考えて行動しちゃうの。
      自分では、気づいていないみたいだけれど」

    「だから、あまりプロデューサーを心配させるような事、しちゃ駄目ですよ?」ニコッ

    192 = 1 :

    「……詳しいんですね、プロデューサーの事」

    「ふふっ……それじゃあね」スッ



    「楓さん」

    「?」


    「……ごめん」

    「…………」ニコッ

    196 = 1 :

    ~夜、美城グループ附属総合病院 裏庭~

    タンッ タタンッ タンッ…!


    タタンッ タッ タンッ…!


    タンッ タンッ!



    「くっ…………はぁ、はぁ……!」スッ


    キュッ クイッ

    「んぐ…………ふぅ。よしっ」


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