私的良スレ書庫
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元スレエリカ「入れ替わってる……!?」 みほ「貴女の名は」
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優花里「予想より大事になってしまいましたねえ」
沙織「もうっ、麻子のせいだからね」
麻子「私じゃなくて、こんな時間に練習試合を組んだやつのせいだろう……」 グゥ
エリカ「まったく、朝っぱらから……」
エリカ「……」
エリカ「って、今日が練習試合だったのね」
エリカ「……」
おばさん「あらⅣ号、久しぶりに動いてるとこ見たわねえ」
エリカ「まあ、戦車道が注目されるのは、悪くないことではあるし……」
エリカ「大人しく動いてはあげようかしら」
エリカ「……それで素直に叩き潰されて、戦車道の奥深さと難しさを痛感したらいいんだわ」
エリカ「しかしまあ……」 キュラキュラキュラ
エリカ「意外と声かけられるものなのねえ」 キュラキュラキュラ
エリカ「コンビニもあったし、ググったら関東って書いてあったし、てっきりもっと都会で冷たいみたいなのを想像してたけど……」 キュラキュラキュラ
エリカ「……」
優花里「歯ァ磨いて下さい」
麻子「……ん……」
華「顔も洗ってくださいね」
エリカ「しかし本当に戦車の中とは思えないほど日用品持ち込んでやがるわね……」
エリカ「こんなにたくさんいらないでしょ……」
麻子「……」 シャコシャコシャコ
エリカ「歯ブラシとか、戦車に置きっぱなしにするものじゃないんだからね」
エリカ「聞いてる、そこの問題児」
麻子「……」 グチュグチュグチュ
エリカ「……って、聞こえてないのよね、私の声って」
麻子「ぶえっ」 ペッ
エリカ「ちょっ、おまっ、何口ゆすいだ水普通に吐き出してるのよ!!!!!!」
沙織「きゃあっ、ちょ、麻子!」
優花里「わわっ、外! 外に吐いて下さい!!」
麻子「……悪い、つい……」
エリカ「つい、じゃないわよ!!!!」
エリカ「あんた人の体の中を何だと思ってるわけ!?」
エリカ「ああもうやっぱりこの女大っ嫌いだわほんと!!!」
華「あわわ、また上手く動かなく……」
みほ「ええ!?」
優花里「試合前なのに!?」
沙織「もう、精密機器っぽいのに水なんてかけるから!」
麻子「問題ない……あとでちゃんと操縦してやる……」
エリカ「あああああ……確かに心地よく動けるテクニックはあるけど、歯向かってやりたくなるわ……」
杏『よっすー西住ちゃん』
みほ「おはようございます」
桂里奈『合流ー!』
梓『おはようございます』
エリカ「続々集まってるけど……」
エリカ「集まれば集まるほど異質になるというか……」
エリカ「やっぱりこのカラーリングはおかしいというか……」
エリカ「幼稚園児に塗り絵させました、みたいな目に悪いカラーリング、もうちょっと何とかならなかったのかしら……」
ボボォーーーッ
沙織「でかっ!」
華「あれが聖グロリアーナの戦車ですか……」
エリカ「……」
エリカ「はあ!?」
エリカ「聖グロリアーナ!?」
エリカ「あんたらあの練度で聖グロリアーナに挑もうっていうわけ!?」
エリカ「いや、馬鹿でしょ」
エリカ「勝てるわけないし、ボッコボコにされればいいわ」
エリカ「戦車道を舐めたら駄目ってことを痛感したらいいのよ」
沙織「強そう~……」
沙織「でも、絶対勝とうね、みぽりん!」
エリカ「あのねえ」
エリカ「貴女達程度がそう易易と勝てるほど、四強の壁っていうのは――」
優花里「西住殿が指揮を取ってくれるなら、百人力ですよ!」
エリカ「……」
みほ「あはは……頑張るね」
沙織「あんこう踊り、絶対回避しなくちゃだもんね!」
エリカ「……」
エリカ(確かに、どうしようもない素人集団だし、痛い目を見て然るべき連中)
エリカ(でも……)
エリカ(この子なら……もしかして、そんな連中を使ってでも勝てる……?)
エリカ(少なくとも隊長なら)
エリカ(隊長なら、たったお一人で、聖グロ5両に対して五角以上に立ち回れる)
エリカ(……)
エリカ「私だって、隊長の背中を追い掛けて、横に並ぼうと思ってきた身」
エリカ「そして……」
エリカ「ムカつくけど、その私より、隊長の近くにいたのが、この子なのよね……」
エリカ(……)
エリカ(聖グロ相手にどこまで通用するのか……)
エリカ(見たい気持ちがないわけじゃあない)
エリカ(痛い目見ろとは思うのに……)
エリカ(強い姿を、見たいとも思ってしまう……)
エリカ「はあ……」
エリカ「我ながら面倒臭いやつよね……」
エリカ「ふむ……」
エリカ「車長が整列してるけど……」
エリカ「こうしてみると、Ⅳ号の狭い視界だと把握してなかった子がちらほらいるわね」
エリカ「よく分からない目立った軍服の金髪は嫌でも覚えるからまあいいとして……」
エリカ「あれが一年チームの車長で、そっちにいるのがバレー部ね……」
エリカ「生徒会の連中も比較的分かりやすいし、覚えるのはそこまで労せず行けそうね」
エリカ「まあ、覚えたからって何があるわけじゃないけど……」
エリカ「っと、来たようね」
ガチャ
スタッ
???「ふふ……」
エリカ「……相変わらず腹立たしツラねえ」
エリカ「ダージリン」
ダージリン「……」
エリカ「……」
エリカ(こいつ、優雅に飛び降りたはいいけど、存外痛くて足しびれてるわね……遠くを無言で見つめることで誤魔化そうとしてやがる……)
桃「本日は急な申込みにも関わらず、試合を受けて頂き感謝する」
ダージリン「構いませんことよ?」
ダージリン「それにしても……」
ダージリン「個性的な戦車ですわねぇ」 ブフーッ
桃「うぐっ……」
ダージリン「ですが――」
ダージリン「私達はどんな相手でも全力を尽くしますの」 フフ
エリカ「ふん」
エリカ「そんなこと、戦車道を真剣にやる以上当然のことでしょ」
エリカ「さも自分達は特別みたいに語っちゃって」
ダージリン「サンダースやプラウダみたいに下品な戦い方はいたしませんわ」 ハン
ダージリン「騎士道精神でお互いがんばりましょう」
エリカ「……」 イラッ
エリカ「お得意の格言ジョークはどうしたのかしら、少々ディスが露骨じゃないかしら?」
エリカ「って煽っても、聞こえてないのよねえ……」 チッ
エリカ「……」
エリカ「ダージリン……」
エリカ「聞こえてないからこそ、はっきりと言ってあげるわ」
エリカ「私はねェ、アンタのことが嫌いなのよ」
エリカ「黒森峰に勝ったこともないくせに、自分達は最強みたいに澄ましちゃって……」
エリカ「それに、毎回、いい所まで隊長を追い詰めるからって、終生のライバルみたいな顔をして!」
エリカ「車長として、西住まほのライバルはこのダージリン、みたいなことを思ってるんでしょうけど……」
エリカ「私はそんなの認めないッ」
審判「それではこれより、大洗女子学園と、聖グロリアーナ女学院との試合を始める!」
エリカ「アンタがどう思っていようと、私は知ってる」
エリカ「隊長を最も輝かせていたのは、腹立たしいけどあの子だってことを」
エリカ「そして隊長が、あの子の才を誰より認め、いつか越えられるだろうと嬉しそうに語っていたことを!」
審判「一同、例!」
エリカ「そんなあの子を、いつか越えるのよ、私は!」
エリカ「だから、隊長と肩を並べる役は、アンタじゃあないわ、ダージリン……!」
エリカ「私か、あの子ッ」
エリカ「それを証明してやるッ……!」
エリカ「勿論ダージリンは強い……」
エリカ「あのやかましいスピードスターは留守番みたいだけど、甘く見れる相手は一両たりともいない」
エリカ「それでも」
桃『用意はいいか、隊長?』
みほ「あ、はい」
エリカ「こっちの指揮は、あの黒森峰最強と言われた西住姉妹の一角」
エリカ「それに、経験豊富で意思を持った戦車と化した私がいるッ」
桃『全ては貴様にかかっている』
桃『しっかり頼むぞ』
みほ「……っ」
エリカ「今までずうっと隊長との一騎打ちに持ち込まれていて直接やりあえてなかったんだもの」
エリカ「この機会に、私達二人なら、あのダージリンだろうが越えられることを証明するわよ!」
エリカ「あの人と肩を並べ、対等でいられるのは私だってこと、教えてあげるッ!」
『試合開始ッ!!』
エリカ「いくわよ――――」
エリカ「パンツァー・フォーッ!」
朝なのに起きてこない……心臓マッサージしてハンバーグ射出させなくちゃ……
クソ眠いし明日朝早いので今日は戦車と入れ替わって休もうかと思いましたが、
鬼しかいないので飯の合間にちょろちょろとだけ進めていきます
鬼しかいないので飯の合間にちょろちょろとだけ進めていきます
優花里「いよいよ始まりましたねえ」
みほ「うん……」
エリカ「まったく、お遊び気分でいるんじゃあないわよ」
優季『あのお~、それでどうするんでしたっけえ~?』
みほ「先程説明したとおり、今回は殲滅戦ルールが適用されますので……」
みほ「どちらかが全部やられたら負けになります」
あや『そーなんだー』
エリカ「え、そのレベルなわけ?」
エリカ「いやよしんばそうだとしても、事前に頭に叩き込んだりしないの?」
エリカ「……相変わらず、ほのぼのお遊び同好会みたいなことしてるわねえ」
みほ「まずは我々Aチームが偵察に向かいますので」
みほ「各チームは100メートルほど前進した所で待機して下さい」
『わかりました!』
『はーい』
『御意!』
杏『なんか作戦名とかないの?』
みほ「作戦名は……えーっと……」
みほ「こそこそ作戦です」
みほ「こそこそ隠れてこそこそ相手の様子を見て、こそこそ攻撃を仕掛けたいと思います」
エリカ「相変わらずセンスないわねえ……」
エリカ「黒森峰でもそう言われてたのに」
エリカ「もっとこう、サイレント・アサシン作戦とか、そういうセンスを磨きなさいよ」
エリカ「字面で書くと静かなる暗殺者的なやつを書いてカタカナで読む、これがネーミングのコツよ」 フフン
麻子「……なんだ……今日のエンジン音はどこか不快だ……」
桃『姑息な作戦だな』
柚子『桃ちゃんが考えたんじゃない』
エリカ「はあ!?」
エリカ「アンタが隊長なんじゃないわけ?」
エリカ「仮にも隊長なのに、何であんな片眼鏡に指示仰いでるのよ!」
エリカ「アイツ絶対文句だけは一人前のタイプよ!?」
エリカ「調子乗ると高圧的になるし、ああいうタイプは図に乗らせたら駄目」
エリカ「一回ボッコボコにならないと学習しないタイプなんだから」
エリカ「絶対調子乗った挙句読みを外して無様な地団駄ダンスを踏みまくるはめになるわよああいうやつは」
エリカ「……」
エリカ「暇ねえ……」
エリカ「偵察に出られないのが戦車の体の難点ね……」
エリカ「まあ普段は下級生とかに行かせるけど……」
杏「暇だねー待ってる間」
沙織「すぐ戻ってきて移動するみたいだから、外にも出られないしねー」
麻子「私達は囮だから後も暇はないけどな……」
典子「スクワットなら、すぐに中断も出来て体も鍛えられる!」
あや「誰か何か持ってきた?」
優季「トランプならあるけど、あとでやる?」
左衛門佐「近藤勇」
エルヴィン「ぶんぶん」
おりょう「14人」
カエサル「ぶんぶん」
おりょう「土方歳三」
左衛門佐「ぶんぶん」
エルヴィン「15人」
カエサル「ぶんぶん」
エルヴィン「五稜郭」
おりょう「ぶんぶん」
カエサル「五稜……え!?」
エルヴィン「ふっ、アウトー」
エリカ「うるさすぎるのよアンタら! ちょっとは黙って待てないわけ!?」
エリカ「あ、戻ってきた」
みほ「麻子さん起きて」
みほ「エンジン音が響かないように注意しつつ、展開してください」
麻子「ん……」
エリカ「ったく、もっと迅速に戻って来られないわけ?」
麻子「……」
麻子「たまに、こちらが予期せぬ音をエンジンが出すのだが……」
みほ「まさか……」
麻子「今日がそれだ」
エリカ「何!? 私のせいって言いたいわけ!?」
みほ「敵、前方より接近中!」
エリカ「はん、来たわね」
麻子「本当に今日のエンジンはうるさいな……」
みほ「砲撃準備」
優花里「装填完了ッ」
華「ええと、チャーチルの幅が……」
みほ「3.5メートル」
華「4シュトリヒだから……距離、810メートル……」 キリキリ
沙織「!」
沙織「待機中の車輌から通信!」
みほ「!?」
みほ「繋いで下さい!」
エルヴィン『あ、すまない隊長。今、いいか』
エリカ「電話じゃないんだから、今駄目なら改められるような内容ならかけてくるんじゃないわよ!」
みほ「どうかしましたか?」
エルヴィン『いや、ちょっとこちらで揉めていて……』
エルヴィン『他のチームに聞いても終息しないどころか悪化してきたから、ここはもう隊長にビシっと言ってもらおうかと……』
エリカ「はあ!? 何やってるのよ」
沙織「ええと……どうしよう、この通信」
華「私は私で集中して調整しますから、その間に答えてあげてください」
華「そういう些細な悩みに一緒に悩んで答えてあげるところが、みほさんのいいところですから」 フフ
エリカ「……」
エリカ「なによ、こんな短期間で信頼されちゃって」 ムゥ
みほ「それで、どうかしたんですか?」
エルヴィン『いや、五稜郭ってどう数えるのが正解なのかなと』
エリカ「あ゙?」
エリカ「試合中に何アホな通信してきてんのよこのバカ!!」
みほ「五稜郭……」 ウーン
沙織「五稜郭って、あれだっけ、北海道の観光地」
優花里「あんまり数えるものではありませんよねえ」
華(集中、集中……) キリキリキリキリ
エルヴィン『いや、さっき数取団をしていて揉めてな』
エルヴィン『こっちでも1箇所派とか色々いて……』
みほ「数取団……?」
優花里「ご存知、ないのですか?」
エリカ「まあ、小さい頃から厳格な家庭で戦車道ばかりさせられてたんだしね」
エリカ「……まあ私も、知ったのは最近赤星達に教えられてだけど」
優花里「直前に言った名前の物を、数える遊びなんですよ」
エリカ「説明下手か!」
優花里「手軽に友達と出来るので、小学校で流行ってたんですよねえ」
優花里「まあ私は一緒にやる友達なんていなくてやったことないんですけれど」
沙織(重っ……)
エリカ「ああ……ルール説明する機会もなかったのねこの子……」
みほ「えーっと、分かったような……わからないような……」
エルヴィン『まあ、あれだ』
エルヴィン『例えば目の前に五稜郭が複数あるとして……』
エリカ「前提からして大分無茶なことを言ってる自覚ある?」
エルヴィン『それをどうやって数える?』
みほ「え?」
みほ「ええと……」
エルヴィン『例えば、それが6なら?』
みほ「え、ろ、六稜郭」
エルヴィン『ふふっ』
優花里「ぶふっ」
華「ふふっ」 カチッ
華「…………あっ」
ドーン
エリカ「ちょ、何勝手に発射して……し、しかも外れてるじゃないのよ!!」
華「す、すみません……」
みほ「だ、大丈夫、目的は撃破じゃないから」
エルヴィン『な、なんというか……』
エルヴィン『すまん……』
沙織「う、ううん」
沙織「とりあえず逃げるから切るね?」
エルヴィン『あ、ああ』
エルヴィン『他の班には、西住隊長によって五稜郭は○稜郭と数えるのが正解に決まったことをこちらで共有しておこう』
みほ「そ、それはやめてくださいっ!」
エリカ「ホラ、遊んでないで逃げるわよ!!」
明日早いので、早いけど中断します
原作と同じ展開の所はザクザクカットしていきたい
原作と同じ展開の所はザクザクカットしていきたい
何の話かと思えば海外の話か
本編書き起こしみたいな事をしない限りは訴えられることはまずないでしょ
本編書き起こしみたいな事をしない限りは訴えられることはまずないでしょ
それ言ったら速報で大漁生産された劇場版ガルパンSSはどうなるんだって話
ここに至るまで君の名は。要素が入れ替わりしかないし、 その入れ替わりにしても戦車とだしな……
流石に公開から1年経ってBDも発売されててネタバレとかないだろw
てっきりガルパン本編の内容を使って大丈夫か?的なレスかと思ったらそっちじゃなくて君の名はの内容を使って大丈夫か?ってレスだったのか
まさかSS速報でいまさらそこを気にする奴がいるとは思わなんだ
ちょっとバタついてるので2日連続でおやすみしてます、申し訳ない
今夜は出来たらいいなあ
今夜は出来たらいいなあ
みほ「なるべくジグザグに走行して下さい!」
エリカ「訓練された黒森峰の操縦手ならともかく、素人がいきなりそんな……」
麻子「……」 グイッガキン
エリカ「……」
エリカ「やるじゃないの……」
みほ「こっちは装甲が薄いから、まともに喰らったら終わりです!」
エリカ「……」
エリカ「まともに食らって白旗飛び出す威力って、多分、前のより……」
エリカ「……」
エリカ「ま、まともに食らったら私の体が終わるじゃないのよ!」
エリカ「ほ、ほら、逃げるわよ!」
エリカ「どんなエグいジグザグだろうが、私も一緒に駆け抜けてあげるからっ!」
エリカ「ああああああああっ」
エリカ「カーボンなしで聖グロ相手にするのがこんなに不安だなんてっ……」
エリカ「ひっ」 ズドン
エリカ「伊達に四強扱いされてないわね……結構射撃が正確だわ……」
エリカ「何とか、何とか逃げなくちゃ……」
エリカ「あのスピードバカがいなくて本当によかったわっ……!」
ダージリン「思っていたよりやるわね……」
ダージリン「追うわよ」
ダージリン「どんな走りをしようとも、我が校の戦車は一滴たりとも紅茶をこぼしたりしないわ」
エリカ「――とか言って調子こいてそうでムカつくけど、逃げしかまだ出来ないのよね……」
ヒュドンッ
エリカ「ああ、くそっ!」
エリカ「射撃訓練の時間を削ってでもロデオマシーンで紅茶を飲む練習をしてる奴らの砲撃なんて、食らってなんかやらないんだからっ!」
ガチャ
みほ「ふう……」
沙織「みぽりん危ないって!!」
みほ「ふえ?」
エリカ「素人は黙ってなさいよ、今こっちは切羽詰まってるのよ!」
みほ「ああ、戦車の車内はカーボンでコーティングされてるから大丈夫だよ」
沙織「そういうんじゃなくて!!!」
沙織「そんなに身を乗り出して当たったらどうすんの!?」
みほ「まあ、めったに当たるものじゃないし……」
みほ「こうしていた方が、状況が分かりやすいから」
エリカ「一定以上のレベルの車長ならこんなの当然よ」
エリカ「……素人が車長をやるのが難しいとされる一因ではあるし、怯えるのも分からなくはないけど……」
エリカ「でも幼い頃から戦車道をしてきて、車長をしているものなら、こんなくらい、怯えるにも値しないわ」
沙織「でも、みぽりんにもしものことがあったら大変でしょ!?」
みほ「でも、そんなときのために死亡保険にはちゃんと入ってるし……」
エリカ「あんたらも入っておいた方がいいわよ、学校側で入るの以外にも保険入っておくと何かと安心だから」
みほ「それに、戦車道の時間に最初に書かれた誓約書で、死亡時や欠損事故の際のことはきっちり決められてたから……」
沙織「万が一が起きたときのことじゃなくて、万が一を起こさないことを考えようよ!?」
沙織「もっと中に入って!」
みほ「心配してくれてありがとね……」
エリカ「ちょ、人が必死に逃げてるのに、ナカにイれるとか何話してるのよ!?」
エリカ「何なの、この戦車はレズの淫売によるハーレムでも目指してるの!?」
麻子「うっ、急にコントロールが……」
ヒュドンッヒュドンッ
沙織「ほら、早く中に!」
みほ「え、ええと、じゃあお言葉に甘えて……」
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