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元スレヒカル「佐為。オレ、強くなったかな?」
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和谷は北斗杯予選で新藤と当たらないことをラッキーとか言っちゃう子だからね
碁へのプライド低い
碁へのプライド低い
>>904
お前がよそへいけ、ここはもうこういうノリだってそろそろわかれよ
お前がよそへいけ、ここはもうこういうノリだってそろそろわかれよ
>>905
くっさ
くっさ
今日は投下できそうにないです
それと雑談に関しては多少はいいですけど別にそういうノリってわけではありませんので他の方が不快に思わない程度でお願いします
それと雑談に関しては多少はいいですけど別にそういうノリってわけではありませんので他の方が不快に思わない程度でお願いします
和谷(オレがlightと初めて打ったのは去年の夏。プロ試験の予選の前)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(これからプロ試験に挑もうってときに、腕試しにネット碁で対局
したのが始まりだ)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(そんときゃ、序盤から形を崩されて圧倒された。結果は大敗。
中押しでオレの負け)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(それなのに、lightは楽しかった。また打とうとチャットしてきた。
悔しくてそれから何局もlightの対局を見た)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(ちょうどその頃から、もう一人恐ろしく強い打ち手が現れた。sai。
棋風が秀作に似てる奴でやばいくらい強い。いや、あの強さは、まさに
現代の定石を学んだ秀作並みの強さ)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(これからプロ試験に挑もうってときに、腕試しにネット碁で対局
したのが始まりだ)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(そんときゃ、序盤から形を崩されて圧倒された。結果は大敗。
中押しでオレの負け)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(それなのに、lightは楽しかった。また打とうとチャットしてきた。
悔しくてそれから何局もlightの対局を見た)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(ちょうどその頃から、もう一人恐ろしく強い打ち手が現れた。sai。
棋風が秀作に似てる奴でやばいくらい強い。いや、あの強さは、まさに
現代の定石を学んだ秀作並みの強さ)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(オレはsaiとも打った。saiの方はチャットしてこなかったが、それでも
強さは嫌というほど思い知らされた)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(それからオレは二人と何度か打った。saiとlightと対局したい奴は大勢
いるのに、なぜかオレは数回だけど打つことが出来た。どちらとも何局か打ったし、
二人の対局も何度も見た)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(saiとlightの直接対局こそ見たことなかったけど、少しsaiの方が強い印象
を受けた)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(その証拠に、最近のネット碁にはトッププロがごろごろいるけど、オレが
見た限りsaiが負けてるのはほとんど見たことがない)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(オレはsaiとも打った。saiの方はチャットしてこなかったが、それでも
強さは嫌というほど思い知らされた)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(それからオレは二人と何度か打った。saiとlightと対局したい奴は大勢
いるのに、なぜかオレは数回だけど打つことが出来た。どちらとも何局か打ったし、
二人の対局も何度も見た)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(saiとlightの直接対局こそ見たことなかったけど、少しsaiの方が強い印象
を受けた)パチ
ヒカル「……」パチ
和谷(その証拠に、最近のネット碁にはトッププロがごろごろいるけど、オレが
見た限りsaiが負けてるのはほとんど見たことがない)パチ
ヒカル「………」パチ
和谷(まぁ、プロ試験の本戦が始まる頃からlightの方が急に強くなって、
今じゃどっちの対局を見ても勝ってる対局しか見なくなったけど……)パチ
ヒカル「…………………………」
和谷(ん、長考?こんなとこで?)
ヒカル「…………………………」
和谷(それにしても、手合いの日もネット碁やってるからプロじゃないのは
分かってたけど、まさか子供だったなんて)
和谷(こいつ、今年のプロ試験受けんのかなぁ。今年も枠が一つ減るとか勘弁
してほしいぜ)
ヒカル「……」パチ
和谷「!!」
和谷(ツケ!?……ツガずに?)
わや(やられた。このタイミングでかよ。…………くそっ、やっぱりこいつは
ネット碁のlightだ。間違いない。lightはいつも誰も気づいていないような
所に絶妙のタイミングで打ち込んでくるんだ)
今じゃどっちの対局を見ても勝ってる対局しか見なくなったけど……)パチ
ヒカル「…………………………」
和谷(ん、長考?こんなとこで?)
ヒカル「…………………………」
和谷(それにしても、手合いの日もネット碁やってるからプロじゃないのは
分かってたけど、まさか子供だったなんて)
和谷(こいつ、今年のプロ試験受けんのかなぁ。今年も枠が一つ減るとか勘弁
してほしいぜ)
ヒカル「……」パチ
和谷「!!」
和谷(ツケ!?……ツガずに?)
わや(やられた。このタイミングでかよ。…………くそっ、やっぱりこいつは
ネット碁のlightだ。間違いない。lightはいつも誰も気づいていないような
所に絶妙のタイミングで打ち込んでくるんだ)
30分後。
和谷「……ありません」
ヒカル「ありがとうございました」ペコリ
和谷「ありがとうございました」ペコリ
和谷「はぁぁぁぁぁぁ。つえー。ぜんっぜんダメだ。かなわねーや」
奈瀬「だから言ったでしょ。ヒカルくんは強いって」
和谷「もう疑ってねーよ、こんだけ打たれたら。院生相手に指導碁
打てるってのも納得さぁ」
ヒカル「あはは。ありがと」
和谷「……ありません」
ヒカル「ありがとうございました」ペコリ
和谷「ありがとうございました」ペコリ
和谷「はぁぁぁぁぁぁ。つえー。ぜんっぜんダメだ。かなわねーや」
奈瀬「だから言ったでしょ。ヒカルくんは強いって」
和谷「もう疑ってねーよ、こんだけ打たれたら。院生相手に指導碁
打てるってのも納得さぁ」
ヒカル「あはは。ありがと」
和谷「進藤っつったっけ。お前、まさか今年のプロ試験受けたりとかすんのか?」
ヒカル「ああ、そのつもり。オレは外来だから予選からだけど、和谷とも本戦で
打てるの楽しみにしてるぜ」
和谷「げっ」
奈瀬「えっ、ヒカルくん。今年のプロ試験受けるの?前会ったときは出ないって
言ってたじゃない」
ヒカル「そのつもりだったんだけど、こないだの新初段シリーズの塔矢の棋譜を
見てさ。やっぱりオレもトッププロに混ざって真剣勝負の場で打ちてーなって。
ネット碁じゃなくてさ」
奈瀬「そっかぁ」
ヒカル「ああ、そのつもり。オレは外来だから予選からだけど、和谷とも本戦で
打てるの楽しみにしてるぜ」
和谷「げっ」
奈瀬「えっ、ヒカルくん。今年のプロ試験受けるの?前会ったときは出ないって
言ってたじゃない」
ヒカル「そのつもりだったんだけど、こないだの新初段シリーズの塔矢の棋譜を
見てさ。やっぱりオレもトッププロに混ざって真剣勝負の場で打ちてーなって。
ネット碁じゃなくてさ」
奈瀬「そっかぁ」
和谷「おいおい、去年の塔矢に引き続いて今年も一枠減るのかよぉ」
ヒカル「何言ってんだよ。終わってみなきゃ結果は分からねーぜ。
プロ試験はそういうもんだろ」
和谷「そーゆーのはオレらのレベルのやつらが言う台詞なの!リーグ入り
してるトッププロまでネット碁で切り捨ててる奴の台詞じゃねーよ」
ヒカル「えー。奈瀬もそう思う?」
奈瀬「えーと、悪いけど、これに関しては和谷にサンセー、かな?」
和谷「ほら見ろ」
ヒカル「むぅっ」
ヒカル「何言ってんだよ。終わってみなきゃ結果は分からねーぜ。
プロ試験はそういうもんだろ」
和谷「そーゆーのはオレらのレベルのやつらが言う台詞なの!リーグ入り
してるトッププロまでネット碁で切り捨ててる奴の台詞じゃねーよ」
ヒカル「えー。奈瀬もそう思う?」
奈瀬「えーと、悪いけど、これに関しては和谷にサンセー、かな?」
和谷「ほら見ろ」
ヒカル「むぅっ」
ヒカル「…………それにしてもさぁ」
和谷「ん?」
ヒカル「和谷、前と比べて弱くなった?」
和谷「なんだとぅ。それはお前がこの夏急に強くなったから、そう見える
だけだろ。オレだって強くなってるさ。院生順位は奈瀬に抜かれたけど、
それでも1組8位まで上げたんだからな、最近」
ヒカル「……8位?」
和谷「そーだぜ。そりゃお前から見たら全然だろーけどさ」
ヒカル(そういえば、前の世界の和谷は、オレの世話焼いて力つけたって
森下先生が言ってたっけ。だとしたら、この世界の和谷は、前の世界の和谷
よりも伸び悩んでるのか?)
和谷「ん?」
ヒカル「和谷、前と比べて弱くなった?」
和谷「なんだとぅ。それはお前がこの夏急に強くなったから、そう見える
だけだろ。オレだって強くなってるさ。院生順位は奈瀬に抜かれたけど、
それでも1組8位まで上げたんだからな、最近」
ヒカル「……8位?」
和谷「そーだぜ。そりゃお前から見たら全然だろーけどさ」
ヒカル(そういえば、前の世界の和谷は、オレの世話焼いて力つけたって
森下先生が言ってたっけ。だとしたら、この世界の和谷は、前の世界の和谷
よりも伸び悩んでるのか?)
和谷「どーしたんだよ?」
ヒカル「あ、いや……。そうだ、それより奈瀬、順位上がったんだ。おめでと」
奈瀬「ふっふーん♪今6位まで上がったんだぁ。快挙よね、快挙」
和谷「ばーか、いくら院生順位が上がってもプロ試験受かんなきゃなんの意味も
ねーんだぜ」
奈瀬「分かってるわよ、そんなの!」
ヒカル「まぁまぁ。順位高かったらプロ試験の予選も免除だし、成績良いのに
越したことはねーよ」
和谷「まーな。てゆーかお前、院生でもないのに随分詳しいな」
ヒカル「あ、あぁ。それはあかりから聞いたんだよ、うん」
ヒカル「あ、いや……。そうだ、それより奈瀬、順位上がったんだ。おめでと」
奈瀬「ふっふーん♪今6位まで上がったんだぁ。快挙よね、快挙」
和谷「ばーか、いくら院生順位が上がってもプロ試験受かんなきゃなんの意味も
ねーんだぜ」
奈瀬「分かってるわよ、そんなの!」
ヒカル「まぁまぁ。順位高かったらプロ試験の予選も免除だし、成績良いのに
越したことはねーよ」
和谷「まーな。てゆーかお前、院生でもないのに随分詳しいな」
ヒカル「あ、あぁ。それはあかりから聞いたんだよ、うん」
和谷「そういえば藤崎の幼馴染みって話だっけ」
奈瀬「幼馴染みどころか彼氏よ、今じゃ」
和谷「へー、そうだったのか。……ちなみにどっちから告ったんだ?」
ヒカル「えっ、えっと、それは…」
和谷「なるほど。藤崎からか。あの奥手そうな奴がなぁ」
ヒカル「お、オレまだなにも言ってねえぞ!?」
和谷「んなもん顔見りゃ分かるさ。それに今のお前の反応でも丸わかり。
碁打ってるときのお前は全然何考えてるか分かんないのに、打ち終わったら
まるで別人だな、おまえ」
奈瀬「うんうん♪」
ヒカル「な、なんだよ奈瀬まで!」
奈瀬「幼馴染みどころか彼氏よ、今じゃ」
和谷「へー、そうだったのか。……ちなみにどっちから告ったんだ?」
ヒカル「えっ、えっと、それは…」
和谷「なるほど。藤崎からか。あの奥手そうな奴がなぁ」
ヒカル「お、オレまだなにも言ってねえぞ!?」
和谷「んなもん顔見りゃ分かるさ。それに今のお前の反応でも丸わかり。
碁打ってるときのお前は全然何考えてるか分かんないのに、打ち終わったら
まるで別人だな、おまえ」
奈瀬「うんうん♪」
ヒカル「な、なんだよ奈瀬まで!」
奈瀬「えへへー。困ってるヒカルくんかーわいー♪」
ヒカル「くっそー。二人してからかいやがって」
和谷「まー、そう怒るなよ」
ヒカル「そういえば、あかりの奴って今何位なんだ?あいつも予選は
免除できそう?」
和谷「……えっと」
奈瀬「…………」
ヒカル「なに?」
和谷「……藤崎から聞いてなかったのか?あいつ、今21位だぜ。このまま
だと若獅子戦どころか2組に落ちるかもしれない」
ヒカル「えっ?」
ヒカル「くっそー。二人してからかいやがって」
和谷「まー、そう怒るなよ」
ヒカル「そういえば、あかりの奴って今何位なんだ?あいつも予選は
免除できそう?」
和谷「……えっと」
奈瀬「…………」
ヒカル「なに?」
和谷「……藤崎から聞いてなかったのか?あいつ、今21位だぜ。このまま
だと若獅子戦どころか2組に落ちるかもしれない」
ヒカル「えっ?」
ヒカル(確かに最近、あいつと打っても妙に気が抜けたような手しか
打って来なかったけど、まさか、そんな…)
和谷「……どうやら知らなかったみてーだな」
奈瀬「多分、言いづらかったんだよ。心配されたくなかっただろうし」
和谷「じゃあ、もしかして藤崎が九星会やめたってのも知らねーのか?」
ヒカル「!?」
奈瀬「えっ、九星会も!?」
和谷「ああ。やめたのはついこないだだけどな。伊角さんから聞いた」
和谷「なんでも学校の成績下がりすぎて、親にやめさせられたってさ。
そんで、勉強の方の塾行かさせられてるって」
打って来なかったけど、まさか、そんな…)
和谷「……どうやら知らなかったみてーだな」
奈瀬「多分、言いづらかったんだよ。心配されたくなかっただろうし」
和谷「じゃあ、もしかして藤崎が九星会やめたってのも知らねーのか?」
ヒカル「!?」
奈瀬「えっ、九星会も!?」
和谷「ああ。やめたのはついこないだだけどな。伊角さんから聞いた」
和谷「なんでも学校の成績下がりすぎて、親にやめさせられたってさ。
そんで、勉強の方の塾行かさせられてるって」
ヒカル「…………………」
和谷「進藤?」
奈瀬「ヒカルくん…」
ヒカル「知らなかった。あいつ、一言もそんなこと……」
奈瀬「仕方ないよ。彼氏に格好悪いところ見せたくないって、私も
あかりちゃんの気持ち分かるもの」
和谷「確かにそうかもなぁ。でも、あいつどうするつもりなんだろ。
このままじゃ到底プロにもなれそうもないし、かといって大して
勉強も出来ないんじゃ、どっちつかずになりそうだけど」
奈瀬「和谷!」
和谷「なんだよ。ホントのことだぜ」
和谷「進藤?」
奈瀬「ヒカルくん…」
ヒカル「知らなかった。あいつ、一言もそんなこと……」
奈瀬「仕方ないよ。彼氏に格好悪いところ見せたくないって、私も
あかりちゃんの気持ち分かるもの」
和谷「確かにそうかもなぁ。でも、あいつどうするつもりなんだろ。
このままじゃ到底プロにもなれそうもないし、かといって大して
勉強も出来ないんじゃ、どっちつかずになりそうだけど」
奈瀬「和谷!」
和谷「なんだよ。ホントのことだぜ」
奈瀬「それでも言っていいことと悪いことがあるでしょ。ちょっとは
空気読みなさいよっ!」
ヒカル「…………」
和谷「あっ。……え、えーと。悪かったな進藤」
ヒカル「…………いや、和谷の言うとおりだ」
奈瀬「ヒカルくん?」
ヒカル「あいつを碁の道に引きづりこんだのはオレだ」
ヒカル「オレがあかりに碁を教えたから、あいつの人生滅茶苦茶にしちゃってる。
あいつには、ちゃんとあいつの人生があったのに」
空気読みなさいよっ!」
ヒカル「…………」
和谷「あっ。……え、えーと。悪かったな進藤」
ヒカル「…………いや、和谷の言うとおりだ」
奈瀬「ヒカルくん?」
ヒカル「あいつを碁の道に引きづりこんだのはオレだ」
ヒカル「オレがあかりに碁を教えたから、あいつの人生滅茶苦茶にしちゃってる。
あいつには、ちゃんとあいつの人生があったのに」
和谷「おいおい、それは違うぞ。そりゃお前がきっかけで始めた碁
だったとしても選んだのはあいつだ。院生になるって決めたのも
あいつ自身の意思だろ。おまえに責任なんてねーぞ」
奈瀬「そうだよ!ヒカルくんが自分を責める必要なんてない」
ヒカル「……ちがう。あいつが院生になるって決めたのも、オレが
全国こども囲碁大会に誘ったから、あいつは、本当は……」
和谷「だーかーらぁ。そうだとしても、決めたのは藤崎だろ?
わっかんねー奴だなぁ」
ヒカル「…………」
奈瀬「ヒカルくん…」
だったとしても選んだのはあいつだ。院生になるって決めたのも
あいつ自身の意思だろ。おまえに責任なんてねーぞ」
奈瀬「そうだよ!ヒカルくんが自分を責める必要なんてない」
ヒカル「……ちがう。あいつが院生になるって決めたのも、オレが
全国こども囲碁大会に誘ったから、あいつは、本当は……」
和谷「だーかーらぁ。そうだとしても、決めたのは藤崎だろ?
わっかんねー奴だなぁ」
ヒカル「…………」
奈瀬「ヒカルくん…」
ヒカル「和谷、奈瀬。今日はありがとう」
和谷「おっ、おう」
ヒカル「オレ、今からちょっと行くとこが出来たから、悪いけど
また今度来てくれ」
奈瀬「……そうだね。その方がよさそうかな」
和谷「……まっ、オレは一局打って満足できたし、今日のとこは
これでおいとまするか」
ヒカル「…ああ」
和谷「んじゃ、あんまり無茶はすんなよ。今のお前の顔、すげー
怖い顔になってるぜ」
ヒカル「分かってる」
奈瀬「…………またね」
ヒカル「ああ、また今度……」
和谷「おっ、おう」
ヒカル「オレ、今からちょっと行くとこが出来たから、悪いけど
また今度来てくれ」
奈瀬「……そうだね。その方がよさそうかな」
和谷「……まっ、オレは一局打って満足できたし、今日のとこは
これでおいとまするか」
ヒカル「…ああ」
和谷「んじゃ、あんまり無茶はすんなよ。今のお前の顔、すげー
怖い顔になってるぜ」
ヒカル「分かってる」
奈瀬「…………またね」
ヒカル「ああ、また今度……」
別に囲碁に限った事じゃないけど、日本て一芸に秀でた人に対する支援が足りないんじゃないの?
金メダリストとか国の宝なのに賞金安いし、その点に関しては中韓は評価できるわ。
めっちゃ競争率高いけどね
金メダリストとか国の宝なのに賞金安いし、その点に関しては中韓は評価できるわ。
めっちゃ競争率高いけどね
二人を見送ったあと、ヒカルはあかりの家を目指した。
その道すがら。
ヒカル「佐為」
佐為「はい」
ヒカル「最近のオレとあかりの対局見てどう思った?」
佐為「……そうですね。恐らくヒカルの考えてる通り、覇気が足り
ませんでしたね。以前のあかりちゃんならばヒカルに対しても臆さず
向かってきていましたが、近頃はその気迫が見受けられない」
ヒカル「やっぱり、お前もそう思うか」
佐為「ええ」
その道すがら。
ヒカル「佐為」
佐為「はい」
ヒカル「最近のオレとあかりの対局見てどう思った?」
佐為「……そうですね。恐らくヒカルの考えてる通り、覇気が足り
ませんでしたね。以前のあかりちゃんならばヒカルに対しても臆さず
向かってきていましたが、近頃はその気迫が見受けられない」
ヒカル「やっぱり、お前もそう思うか」
佐為「ええ」
ヒカル「さっきの和谷の話を聞いたとき、オレも思った。ここんところ、
妙に気の抜けた手を打つなって」
佐為「……」
ヒカル「でも、たまたまオレと打つときに調子良くないのか位にしか
考えてなかった。けど、まさか院生研修でもあの調子だったなんて…」
ヒカル「いったいどうしちまったんだよ、あいつ」
佐為「……思い当たる節があります」
ヒカル「なんだ?」
佐為「ヒカル。きっとそれはあなたと恋仲になったせいでしょう」
ヒカル「えっ!?」
妙に気の抜けた手を打つなって」
佐為「……」
ヒカル「でも、たまたまオレと打つときに調子良くないのか位にしか
考えてなかった。けど、まさか院生研修でもあの調子だったなんて…」
ヒカル「いったいどうしちまったんだよ、あいつ」
佐為「……思い当たる節があります」
ヒカル「なんだ?」
佐為「ヒカル。きっとそれはあなたと恋仲になったせいでしょう」
ヒカル「えっ!?」
佐為「ヒカルが今まであかりちゃんを、我が子に碁を教えるように
指導してきたのは知っています。おそらく、時間を遡り、幼い
あかりちゃんを前にして、父親、もしくは年の離れた兄のような
感覚にヒカルはなったのでしょう」
ヒカル「…………かもな」
佐為「私が見ている限り、あなたは自分の後ろをトコトコとついてくる
あかりちゃんを娘や妹のように捉えた。しかし、あかりちゃんから
してみればヒカルは同い年の男の子。気になる相手です」
ヒカル「…………」
佐為「この間のあかりちゃんの告白を思い出してください。幼稚園の
頃から彼女はヒカルを慕っていたのです。そして、その想いは、あなたの
返事により遂げられた」
ヒカル「なるほど。それで、気が抜けた……か?」
指導してきたのは知っています。おそらく、時間を遡り、幼い
あかりちゃんを前にして、父親、もしくは年の離れた兄のような
感覚にヒカルはなったのでしょう」
ヒカル「…………かもな」
佐為「私が見ている限り、あなたは自分の後ろをトコトコとついてくる
あかりちゃんを娘や妹のように捉えた。しかし、あかりちゃんから
してみればヒカルは同い年の男の子。気になる相手です」
ヒカル「…………」
佐為「この間のあかりちゃんの告白を思い出してください。幼稚園の
頃から彼女はヒカルを慕っていたのです。そして、その想いは、あなたの
返事により遂げられた」
ヒカル「なるほど。それで、気が抜けた……か?」
ヒカル「でも、それだけでこんなに順位下げちまうのか?ちょっと
触れ幅がでかすぎるぜ」
佐為「それはおそらく、あかりちゃんは、あなたと一緒にいるために
碁を打っていたからでしょう」
ヒカル「なっ……」
佐為「そう考えれば納得もいきます。あかりちゃんが碁を打つ理由は
ヒカルのため。ヒカルの側にいるためだけに碁を打っていたのだとしたら?」
ヒカル「オレと付き合ってるから、真剣に打つ必要がなくなった、ってのか?」
佐為「はい」
触れ幅がでかすぎるぜ」
佐為「それはおそらく、あかりちゃんは、あなたと一緒にいるために
碁を打っていたからでしょう」
ヒカル「なっ……」
佐為「そう考えれば納得もいきます。あかりちゃんが碁を打つ理由は
ヒカルのため。ヒカルの側にいるためだけに碁を打っていたのだとしたら?」
ヒカル「オレと付き合ってるから、真剣に打つ必要がなくなった、ってのか?」
佐為「はい」
ヒカル「まさか。んな筈ねーよ!だって、あいつはもっと色んな人と
打ちたいからって院生になったんだぞ!?おかしいじゃねーか」
佐為「確かに。それも本音の一つであるのは間違いないでしょう。
しかし、一番の理由はやはり、ヒカルだと思いますよ」
佐為「そして、それはあかりちゃん本人も自覚していないかもしれません」
ヒカル「無意識に、満足しちまってる、って言いたいのか?」
佐為「…………」
ヒカル「でも、もしそうならどうすりゃいいんだ?無意識に手を抜く
なんて、簡単に直せるもんじゃ…」
打ちたいからって院生になったんだぞ!?おかしいじゃねーか」
佐為「確かに。それも本音の一つであるのは間違いないでしょう。
しかし、一番の理由はやはり、ヒカルだと思いますよ」
佐為「そして、それはあかりちゃん本人も自覚していないかもしれません」
ヒカル「無意識に、満足しちまってる、って言いたいのか?」
佐為「…………」
ヒカル「でも、もしそうならどうすりゃいいんだ?無意識に手を抜く
なんて、簡単に直せるもんじゃ…」
佐為「……手がないこともありません。荒療治にはなりますが」
ヒカル「方法があるのか、佐為!?頼む、教えてくれ!!」
佐為「……あかりちゃんがヒカルと一緒にいたいがために真剣
だったのなら、もう一度その状態に戻せば、あかりちゃんは再び
真剣になれると思います」
ヒカル「あかりと、別れろってことか?」
佐為「…………」
ヒカル「………そんな…」
佐為「……しかし、それはあまりにも酷なこと。私は勧めたくありません」
ヒカル「方法があるのか、佐為!?頼む、教えてくれ!!」
佐為「……あかりちゃんがヒカルと一緒にいたいがために真剣
だったのなら、もう一度その状態に戻せば、あかりちゃんは再び
真剣になれると思います」
ヒカル「あかりと、別れろってことか?」
佐為「…………」
ヒカル「………そんな…」
佐為「……しかし、それはあまりにも酷なこと。私は勧めたくありません」
ヒカルの足取りは重くなっていった。
あかりの家に行き、確認したかった筈が、今では真実を知るのが
怖くなっていた。
しかし、あかりの家はすぐ近所。
佐為と話している間に、ついてしまった。
ヒカルは暗い顔のままインターフォンに指を伸ばす。
あかりの家に行き、確認したかった筈が、今では真実を知るのが
怖くなっていた。
しかし、あかりの家はすぐ近所。
佐為と話している間に、ついてしまった。
ヒカルは暗い顔のままインターフォンに指を伸ばす。
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