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元スレヒカル「佐為。オレ、強くなったかな?」
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30分後。
岸本「…………」
日高「なっ…」
岸本「まさか、ここまでとはな」
日高「なによコレ。岸本くんが全然話にならないなんて…」
岸本「6子……いや、最低でも7子はいるか。ヨミの深さがまるで違う」
ヒカル(んー、どうだろう?)
佐為「そーですねぇ。指導碁で手を抜けばそんなものかもしれませんね」
佐為「でもヒカルが全力出したせいで、彼の棋力はいまひとつ判断しかねます。
ちょっと容赦しさ無さすぎじゃないですか?」
ヒカル(いやぁ、前の世界でもこーやって実力はかられたんだよ、オレ)
ヒカル(そのおかげで院生になったんだもんな)
岸本「…………」
日高「なっ…」
岸本「まさか、ここまでとはな」
日高「なによコレ。岸本くんが全然話にならないなんて…」
岸本「6子……いや、最低でも7子はいるか。ヨミの深さがまるで違う」
ヒカル(んー、どうだろう?)
佐為「そーですねぇ。指導碁で手を抜けばそんなものかもしれませんね」
佐為「でもヒカルが全力出したせいで、彼の棋力はいまひとつ判断しかねます。
ちょっと容赦しさ無さすぎじゃないですか?」
ヒカル(いやぁ、前の世界でもこーやって実力はかられたんだよ、オレ)
ヒカル(そのおかげで院生になったんだもんな)
佐為「それで今回も全力で打ったと?」
佐為「ヒカル。前の世界のあなたと今のあなたは比べ物にならない
ほど差があるのですよ?」
ヒカル(分かってるよ、そんくらい。でもさぁ、なんかこう全力
で打ちたかったんだよ。オレの力を認めてもらいたかったってゆーか)
ヒカル(前の世界だと、結局海王の大将にはガッカリさせちまったまま
だったからな)
佐為「そうでしたか」
ヒカル(うん)
岸本「…………聞きたいことがあるんだが、いいかな?」
ヒカル「どうぞ」
佐為「ヒカル。前の世界のあなたと今のあなたは比べ物にならない
ほど差があるのですよ?」
ヒカル(分かってるよ、そんくらい。でもさぁ、なんかこう全力
で打ちたかったんだよ。オレの力を認めてもらいたかったってゆーか)
ヒカル(前の世界だと、結局海王の大将にはガッカリさせちまったまま
だったからな)
佐為「そうでしたか」
ヒカル(うん)
岸本「…………聞きたいことがあるんだが、いいかな?」
ヒカル「どうぞ」
岸本「キミはプロにならないのか?」
ヒカル「プロ?オレが?」
岸本「あぁ。オレにはプロと呼ばれる程の実力がないから、どの程度の腕で
プロの腕前なのかというのは、憶測でしか語れない」
岸本「だが、それを承知で言わせてもらいたいが、キミほどの力を持っているなら、
プロ試験突破も容易じゃないのか?」
岸本「それこそ、塔矢のように」
日高(……確かに、そうかもしれない)
日高(歴代の海王囲碁部でも岸本くんはブッチギリで強い。その岸本くんがまさか
ここまでやられるなんて思ってもみなかった)
ヒカル「プロ?オレが?」
岸本「あぁ。オレにはプロと呼ばれる程の実力がないから、どの程度の腕で
プロの腕前なのかというのは、憶測でしか語れない」
岸本「だが、それを承知で言わせてもらいたいが、キミほどの力を持っているなら、
プロ試験突破も容易じゃないのか?」
岸本「それこそ、塔矢のように」
日高(……確かに、そうかもしれない)
日高(歴代の海王囲碁部でも岸本くんはブッチギリで強い。その岸本くんがまさか
ここまでやられるなんて思ってもみなかった)
ヒカル「うーん。あんまりプロになりたいって考えたことはないかな」
ヒカル(プロにならなくてもネットでプロと打ってるしなぁ)
佐為「最近はあの箱にも強い者が沢山いますからね」
ヒカル(うん。だってsaiの名前がプロをどんどんネット碁に集めてるんだもん。
最初からやってた一柳先生もそうだし、塔矢名人も緒方先生も、倉田さんも
芹澤先生も、楊海さんだって今やネット碁の常連だぜ。院生も結構いるし)
佐為「毎日楽しいですよねぇ♪」
ヒカル(たぶん前の世界でオレがプロだったときより、今の方がトップ棋士と
打ってんだよなぁ)
ヒカル(プロにならなくてもネットでプロと打ってるしなぁ)
佐為「最近はあの箱にも強い者が沢山いますからね」
ヒカル(うん。だってsaiの名前がプロをどんどんネット碁に集めてるんだもん。
最初からやってた一柳先生もそうだし、塔矢名人も緒方先生も、倉田さんも
芹澤先生も、楊海さんだって今やネット碁の常連だぜ。院生も結構いるし)
佐為「毎日楽しいですよねぇ♪」
ヒカル(たぶん前の世界でオレがプロだったときより、今の方がトップ棋士と
打ってんだよなぁ)
岸本「……そうか。プロにはならないのか」
ヒカル「今のとこは」
岸本「では、プロにならないキミに、一つお願いがある」
ヒカル「はい?」
岸本「悪いが、うちの囲碁部には近づかないで欲しい」
日高「岸本くん!?」
岸本「頼む。この通りだ」ペコリ
ヒカル「いや、別に構わないけど、理由だけ聞かせてもらっても?」
ヒカル「今のとこは」
岸本「では、プロにならないキミに、一つお願いがある」
ヒカル「はい?」
岸本「悪いが、うちの囲碁部には近づかないで欲しい」
日高「岸本くん!?」
岸本「頼む。この通りだ」ペコリ
ヒカル「いや、別に構わないけど、理由だけ聞かせてもらっても?」
岸本「そうだな。何から話せばいいか……」
岸本「そうだ。さっき塔矢が入学したとき海王囲碁部がピリピリ
したと言っただろう?」
ヒカル「うん」
岸本「部活には部活のレベルというものがある。塔矢のようなプロレベル
の人間が部活に入るとなると、当然ギクシャクしてしまう」
岸本「皆が頑張って大会の選手になろうともがいているのに、一枠最初から
埋まってしまうのだから当然と言えば当然だ。特にうちのような名門
と呼ばれるような学校ではな」
岸本「それに、入ってきたばかりの下級生に、頭を下げて対局してもらうのに、
プライドが許さない者も当然いる。置き石を置くのも悔しいだろうな」
ヒカル「ふーん?強い奴に指導碁打ってもらうのは当たり前な気がするけど、
嫌がる奴とかいるんだ」
岸本「そうだ。さっき塔矢が入学したとき海王囲碁部がピリピリ
したと言っただろう?」
ヒカル「うん」
岸本「部活には部活のレベルというものがある。塔矢のようなプロレベル
の人間が部活に入るとなると、当然ギクシャクしてしまう」
岸本「皆が頑張って大会の選手になろうともがいているのに、一枠最初から
埋まってしまうのだから当然と言えば当然だ。特にうちのような名門
と呼ばれるような学校ではな」
岸本「それに、入ってきたばかりの下級生に、頭を下げて対局してもらうのに、
プライドが許さない者も当然いる。置き石を置くのも悔しいだろうな」
ヒカル「ふーん?強い奴に指導碁打ってもらうのは当たり前な気がするけど、
嫌がる奴とかいるんだ」
日高「そーね。確かにいるわ、性格悪そうなのが」
岸本「そこはやはり中学校の部活だからか、いくら勉強できると
いっても精神的にはまだまださ。いじめもある」
ヒカル(そういえば塔矢の奴、海王の囲碁部に入部して虐めにあってたっけ)
佐為「塔矢が?虐め?」
ヒカル(夏休みのあいつ思い出してみろよ。あれじゃあ虐めにあっても
しょーがねーよ)
佐為「……かもしれませんね」
岸本「そこはやはり中学校の部活だからか、いくら勉強できると
いっても精神的にはまだまださ。いじめもある」
ヒカル(そういえば塔矢の奴、海王の囲碁部に入部して虐めにあってたっけ)
佐為「塔矢が?虐め?」
ヒカル(夏休みのあいつ思い出してみろよ。あれじゃあ虐めにあっても
しょーがねーよ)
佐為「……かもしれませんね」
ヒカル「言いたいことは分かったよ。囲碁部には近づかない。
ってゆーか、わざわざ忠告してくれてありがと。オレも虐めに
あうのはマッピラだしさぁ」
岸本「……すまない。本当はキミの実力を確かめて、囲碁部に入ってもらう
手筈だったんだが、まさかここまで強いとは思っていなかった」
ヒカル「?」
日高「あなたが塔矢に勝ったって信じてなかったのよ。置き石
置いて勝ったのかなぁって。塔矢が学校であなたを追い回して
たのも、彼とそこそこ打てるからなのか程度だと思ってたのよ」
ヒカル「なるほど」
岸本「だが今打ってもらって分かった。キミは強い。とても中学の
部活レベルじゃない」
岸本「入部されると、逆に囲碁部に損害が出るだろう」
ヒカル「ははは…」
ってゆーか、わざわざ忠告してくれてありがと。オレも虐めに
あうのはマッピラだしさぁ」
岸本「……すまない。本当はキミの実力を確かめて、囲碁部に入ってもらう
手筈だったんだが、まさかここまで強いとは思っていなかった」
ヒカル「?」
日高「あなたが塔矢に勝ったって信じてなかったのよ。置き石
置いて勝ったのかなぁって。塔矢が学校であなたを追い回して
たのも、彼とそこそこ打てるからなのか程度だと思ってたのよ」
ヒカル「なるほど」
岸本「だが今打ってもらって分かった。キミは強い。とても中学の
部活レベルじゃない」
岸本「入部されると、逆に囲碁部に損害が出るだろう」
ヒカル「ははは…」
日高「でも、あなたは悔しいんじゃない、岸本くん?彼に指導碁
打ってもらいたいでしょうに」
岸本「否定はしないさ。だが引退した身でもある。どちらにせよ
囲碁部はたまに覗く程度だし、彼がいても簡単には打てまい」
日高「そーねぇ。引退したし、いつまでも部室に顔だし出来ないかぁ」
岸本「そうだぞ。後輩の邪魔をするなよ日高。いつまでもオレたちが
いるとあいつらも成長できない」
日高「分かってるわよ!」
日高「あーあ、でもこんなに強い一年生がいたなんて。私も指導碁
打ってもらいたかったなぁ」
ヒカル「オレは別にかまわないけど?」
日高「えっ?」
打ってもらいたいでしょうに」
岸本「否定はしないさ。だが引退した身でもある。どちらにせよ
囲碁部はたまに覗く程度だし、彼がいても簡単には打てまい」
日高「そーねぇ。引退したし、いつまでも部室に顔だし出来ないかぁ」
岸本「そうだぞ。後輩の邪魔をするなよ日高。いつまでもオレたちが
いるとあいつらも成長できない」
日高「分かってるわよ!」
日高「あーあ、でもこんなに強い一年生がいたなんて。私も指導碁
打ってもらいたかったなぁ」
ヒカル「オレは別にかまわないけど?」
日高「えっ?」
自分と打つ時間を減らされた奈瀬ちゃんヤンデレフラグ…
既成事実作り待った無し
既成事実作り待った無し
ヒカル「オレ、普段はネット碁打ってるからさ。パソコン持ってるなら
たまにでいいなら打つよ」
岸本「……そうか。ネット碁なら囲碁部に迷惑もかからないな」
ヒカル「でしょ?」
岸本「分かった。ではネット碁でお願いしようか」
ヒカル「うんっ!」
日高「ちょっとー、盛り上がってるとこ悪いけど、私パソコン持ってない
んですけどー」
ヒカル「えっ…」
日高「私だけのけ者なんてイヤよ」
ヒカル「えーっと……」
たまにでいいなら打つよ」
岸本「……そうか。ネット碁なら囲碁部に迷惑もかからないな」
ヒカル「でしょ?」
岸本「分かった。ではネット碁でお願いしようか」
ヒカル「うんっ!」
日高「ちょっとー、盛り上がってるとこ悪いけど、私パソコン持ってない
んですけどー」
ヒカル「えっ…」
日高「私だけのけ者なんてイヤよ」
ヒカル「えーっと……」
ヒカル(どうしよう、佐為)
佐為「私にどうと聞かれても…」
岸本「おい、日高。彼が困ってるじゃないか」
日高「あなたはいーわよ。打ってもらえるんだから!でも私は打ってもらえ
ないのよ?」
岸本「パソコン持ってないんだから仕方ないだろう」
日高「そうだけどさぁ~」
日高「……そうだ!」
ヒカル「?」
佐為「私にどうと聞かれても…」
岸本「おい、日高。彼が困ってるじゃないか」
日高「あなたはいーわよ。打ってもらえるんだから!でも私は打ってもらえ
ないのよ?」
岸本「パソコン持ってないんだから仕方ないだろう」
日高「そうだけどさぁ~」
日高「……そうだ!」
ヒカル「?」
日高「私、あなたの家に行くわ。決めた!」
ヒカル「えっ、えぇぇぇぇっ!?」
岸本「おいおい、何を考えてるんだ」
日高「だってこの子、プロにはならないし、部活も入ってないし、家で
ネット碁してるんでしょ。暇してるなら遊びに行ったってバチは当たんないわよ!」
岸本「…………たしかに!」
ヒカル(確かにじゃねぇよ!)
佐為「ヒカル。これって不味くないですか?」
ヒカル(まずい。すっごくまずい。どうにかしなくちゃ…)
ヒカル「えっ、えぇぇぇぇっ!?」
岸本「おいおい、何を考えてるんだ」
日高「だってこの子、プロにはならないし、部活も入ってないし、家で
ネット碁してるんでしょ。暇してるなら遊びに行ったってバチは当たんないわよ!」
岸本「…………たしかに!」
ヒカル(確かにじゃねぇよ!)
佐為「ヒカル。これって不味くないですか?」
ヒカル(まずい。すっごくまずい。どうにかしなくちゃ…)
放課後の空き教室で打てばばれないんじゃないか。
余計なお世話だけど
余計なお世話だけど
岸本「だが、部活に入ってなくても塾とかには行ってるんじゃないのか?」
ヒカル(これだっ!)
ヒカル「そっ、そうそう!オレ勉強忙しいし、ほら日高さんも受験勉強とか
しなくちゃいけないでしょ?そんなヒマないんじゃないかな~……なんて」
日高「何言ってんのよ。うちはそのままエスカレーター式で高校に上がれるじゃない」
ヒカル「えっ?」
岸本「なんだ、知らなかったのか?」
ヒカル(し、知らなかったぁぁぁぁぁ!!!)
日高「!」
日高「ふっふーん♪そんなに勉強頑張ってるんなら私が教えてあげるわ♪指導碁は
家庭教師代だと思えばいいじゃない♪」
ヒカル「なっ!?」
岸本「ふむ。それはいい案かもしれないな」
ヒカル(よくねーって!)
ヒカル(これだっ!)
ヒカル「そっ、そうそう!オレ勉強忙しいし、ほら日高さんも受験勉強とか
しなくちゃいけないでしょ?そんなヒマないんじゃないかな~……なんて」
日高「何言ってんのよ。うちはそのままエスカレーター式で高校に上がれるじゃない」
ヒカル「えっ?」
岸本「なんだ、知らなかったのか?」
ヒカル(し、知らなかったぁぁぁぁぁ!!!)
日高「!」
日高「ふっふーん♪そんなに勉強頑張ってるんなら私が教えてあげるわ♪指導碁は
家庭教師代だと思えばいいじゃない♪」
ヒカル「なっ!?」
岸本「ふむ。それはいい案かもしれないな」
ヒカル(よくねーって!)
日高「うん。決めた決めた!よろしくね、進藤っ!ダメって言っても行くから!」
ヒカル「…………ハイ」
佐為「ヒカル。名瀬、怒りませんかね」
ヒカル(そんなの、オレに聞くなよな…)
佐為「何事もなければいいですけど」
ヒカル「はぁ…」
ヒカル「…………ハイ」
佐為「ヒカル。名瀬、怒りませんかね」
ヒカル(そんなの、オレに聞くなよな…)
佐為「何事もなければいいですけど」
ヒカル「はぁ…」
正直何がまずいのかわからん 指導して日高が奈瀬レベルまで腕を上げればヒカルが絡まなくてもふたりで打ち合えるだろ
>>728
何上手いこと言ってんだww
何上手いこと言ってんだww
>>735
控えめに見ても明らかに詰んでる
控えめに見ても明らかに詰んでる
近所で最近進藤さん家のヒカル君、
いろんな女の子を連れ込んでると噂がたちますね。
あかりちゃんはどうする?
いろんな女の子を連れ込んでると噂がたちますね。
あかりちゃんはどうする?
>>735
もうシチョウどころかダメヅマリになってるじゃねーか
もうシチョウどころかダメヅマリになってるじゃねーか
乙です。
日高パイセンと奈瀬は相性良さそうだから、友達になりそう。
日高パイセンと奈瀬は相性良さそうだから、友達になりそう。
原作でも佐為がいなくなってからのヒカルはぐうかっこよかった
あれで中3か高1だっけ?思い詰めてる顔とか扇子使うとことか特にイケメソ
あれで中3か高1だっけ?思い詰めてる顔とか扇子使うとことか特にイケメソ
恋人がいるから不味いって嘘をここぞというときに忘れるヒカルくんうっかり可愛い
>>745 ヒカルが病んでた時か…確かにめちゃ大人びてたな
アニメで佐為探しの旅の時、広島のおっちゃんとの勝負でヒカルが覚醒して瞳の色が緑?になって早打ちするのは興奮した
こうして、ヒカルの家には日高が訪れるようになった。
しかし、ヒカルの予想と反して、奈瀬と日高は顔合わせの時こそ
険悪な雰囲気になったものの、二人はすぐに打ち解けた。
理由としては、日高が奈瀬の受験勉強の面倒をみると申し出たからだ。
このところ奈瀬は囲碁の勉強に集中しすぎて、高校受験を控えている
にもかかわらず、学校の成績を落としていた。
ヒカルの勉強を見る代わりに指導碁をしてほしいと頼んでいた日高は、
ならば奈瀬の勉強も一緒にみようと、奈瀬に提案したのだ。
一方、奈瀬は日高の指導碁をかって出た。
院生の実力ならば申し分ないと日高も納得し、双方メリットのある
出会いとなった。
それならば自分の部屋に来なくてもお互いの家に行けばいいのでは、
とヒカルは思ったが、奈瀬の指導碁の件もあるので、あえて口に出す
のはやめた。
ちなみに日高は岸本も誘ったが、院生の奈瀬がいると聞き、ネット碁
だけで十分ということとあいなった。
しかし、ヒカルの予想と反して、奈瀬と日高は顔合わせの時こそ
険悪な雰囲気になったものの、二人はすぐに打ち解けた。
理由としては、日高が奈瀬の受験勉強の面倒をみると申し出たからだ。
このところ奈瀬は囲碁の勉強に集中しすぎて、高校受験を控えている
にもかかわらず、学校の成績を落としていた。
ヒカルの勉強を見る代わりに指導碁をしてほしいと頼んでいた日高は、
ならば奈瀬の勉強も一緒にみようと、奈瀬に提案したのだ。
一方、奈瀬は日高の指導碁をかって出た。
院生の実力ならば申し分ないと日高も納得し、双方メリットのある
出会いとなった。
それならば自分の部屋に来なくてもお互いの家に行けばいいのでは、
とヒカルは思ったが、奈瀬の指導碁の件もあるので、あえて口に出す
のはやめた。
ちなみに日高は岸本も誘ったが、院生の奈瀬がいると聞き、ネット碁
だけで十分ということとあいなった。
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