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    元スレ京太郎「偶然が重なって運命の人」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×7
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    551 = 28 :

     
    「あの…まだ彼氏とかそういうんじゃ……」

    恭子「はいはい。まだね、まだまだ」

    「あっ、いやそれはそういうわけじゃない…ことはないんだけど……」

    恭子「デートするって言っとんのに、彼氏じゃないですよーとか言われて、あ、そうなんやーってなるかボケー!」ウガー

    「ひぃ!」

    「せ、先輩どうどう」

    恭子「ええわ、わかっとんねん。新子みたいに可愛くないし、原村みたいにスタイル良くもないし、泉みたいに社交的でも無い……」

    「あーもうまた始まった、めんどくさい……」

    恭子「どうせ私みたいな根暗陰キャラに彼氏なんてでけへんねん…はは、ははは……」

    「そんなことありません。末原先輩は綺麗ですよ」

    恭子「へ?」

    「そうよね。ただもうちょっとオシャレに気を使ったほうがいいかも…」

    恭子「や、やめーや!そんなお世辞言われても…」

    「私はお世辞は言いません」

    「正直に言うと、素材はいいのにもったいないって思ってました!」

    恭子「相変わらずあんたは遠慮がないな…」

    「インハイで咲さんとやったとき…あのときすごく可愛かったじゃないですか」

    恭子「あ、あれはっ!てかなんで覚えとんねん!!」

    「まぁ根暗っちゅーかマイナス思考なのは直したほうがいいと思いますけどね」

    恭子「泉は黙っとけ」

    「なんでや!」

    552 = 28 :

     
    「そうだ。日曜日は末原先輩の服とかも買いに行きませんか?」

    恭子「は?」

    「おーええね」

    恭子「ちょっ…何勝手に決めとん…」

    「安心してくださいよ。私らがばっちりプロデュースしてあげますから」

    「ちょっと楽しみになってきました…!」

    恭子「えぇ……」

    「いいなぁ、楽しそう…」


    「「「………」」」ジー

    「な、なによ…」

    「憧、心にもないことを言うのはやめたほうがいいですよ?」

    「和!?」

    恭子「来たいんならおいでや。デート、ドタキャンしてな」

    「ぅ…、それは無理!」

    「憧は友情よりも男を選ぶんやなぁ…アカン泣けてきたわ」

    「もう!なんなのよッ!」

    「まぁ冗談はこれくらいにしておいて、そろそろはっきりさせたらどうですか?」

    「は、はっきりって……」

    「あんまりウカウカしていると、誰かさんにとられちゃいますよ?」

    「っ!」

    553 = 28 :

     
    恭子「そんなモテそうなん?その彼は」

    「いやー私も遠くから見ただけなんで。本人に聞いてみたらええんちゃいます?」

    恭子「せやな。そこんとこどうなん新子?」

    「ふぇっ!??」

    「どこに惚れたん?」

    「な、ななななんでそんなこと言わなきゃいけないのよぉ!」

    恭子「先輩命令や。ほらさっさと吐かんかい」

    「い、嫌よ!」

    「ははー、先輩これはあれっすわ。ブッサイクなのに惚れちゃったとかそういうパターンすわ」

    恭子「あーなるほど、そら言いたくないわな。ごめんなー新子ごめんなー」

    「ほら憧ってダメな男に引っかかりそうやし」

    恭子「『この人はあたしがそばにいてあげなきゃ!』とか思っちゃうタイプやな」

    「んなっ……!勝手なこと言わないでよね!」

    「京太郎はそんなダメな人じゃないし!優しいし!あたしのことすごく考えてくれてるし!…………たぶん」

    「てゆーかそもそもブサイクじゃないから!かっこいいから!それにっ!!」

    恭子「ほーん」ニヤニヤ
    「それに?それに?」ニヤニヤ

    「はっ……!」

    「ふきゅ」


    (咲さんはどうしてるんでしょう……)

    「ちょっと探りを入れてみますか」


    「ふきゅあああああああああああああああああ!!!!!!」ダダダダダダッ

    「あ、逃げた」

    恭子「新子ー、どこ行くんや新子ー」

    554 = 28 :

    こんだけ


    末原先輩は芋っぽいところがいいんだ

    555 :


    京太郎云々は抜きにしても大学生活楽しんでるな

    556 :

    乙乙
    大学生活とか長いようで短いからなあ

    557 :

    乙ー
    アコチャーかわゆいなあ

    558 :

    おう、7年いたぞ

    559 :


    2回目のふきゅああああ頂きましたー

    560 :

    すばら

    561 :

    なんとか間に合った


    >>559
    2回目だっけ?


    2回目だった

    562 = 28 :

     



    ◆ ◆ ◆


    「さて……」

    prrrrr…prrr
    京太郎『はーい、もしもーし』

    「こんばんは須賀くん。いま大丈夫ですか?」

    京太郎『おー全然大丈夫だけども。どうしたよ?珍しいじゃん和が電話してくるって』

    「えぇ、ちょっと。大学では話しづらいことなので」

    京太郎『話しづらいって……大事な話なら直接会うか?』

    「あ、いえそんな大した話ではないので」

    京太郎『あぁそう?で、どうしたんだよ?』

    「あのですね……最近、咲さんと会ってますか?」

    京太郎『咲と?まぁちょくちょくは』

    「そうですか……」

    京太郎『そっちは?』

    「へ?」

    京太郎『咲と会ったりしてる?』

    「………正直に言うと、憧と4人で会ったじゃないですか、あれ以来…」

    「電話はたまにしてるんですけど……」

    京太郎『はぁ~……向こうからかかってくること、ほとんど無いだろ?』

    「そう、ですね……」

    563 = 28 :

     
    京太郎『ったく、あいつは……変わんねーな』

    「……須賀くん?」

    京太郎『昔からそうなんだよ。なんて言ったらいいのかな…繋がりを維持する努力をしないというか』

    京太郎『仲がいいと思ってた相手もクラスが変わると途端に疎遠になるんだよな』

    「……誰だってそういうことはあると思います。私だって……」

    京太郎『いやあいつはひどいんだって。和たちなら大丈夫だと思ってたんだけど……今度会ったらちょっと言っとくよ』

    「………はい」

    京太郎『んで?咲がどうかしたか?』

    「あ、いえ………えっと、そんな感じなので、須賀くんの方はどうなのかなと思いまして」

    京太郎『まぁさっきも言った通りだよ。この前怒らせちゃったんだけどな』

    「怒らせたって…何したんですか?」

    京太郎『いやな、映画を見に行ったんだけど俺途中で寝ちゃってさ』

    「映画?2人で、ですか?」

    京太郎『うん。見たい映画あるから付き合ってくれーって』

    「そうだったんですか……それで寝ちゃった、と」

    京太郎『そうそう。それを軽い感じで謝ったら…なんていうか、逆鱗に触れちゃったみたいな』

    「…………」

    京太郎『あんなに怒った咲、はじめて見たかもしれん』


    (でしょうね……須賀くんと違って、咲さんにとっては……)

    564 = 28 :

     
    京太郎『今度会ったときに謝ろうとは思ってるんだけど……』

    「須賀くんは…今度憧とも映画を見に行くんですよね」

    京太郎『お?おう、憧から聞いたのか?』

    「えぇ、すごく楽しみにしていましたよ」

    京太郎『そっか、そうかそうか………へへっ』

    「……」

    「須賀くん」

    京太郎『ん?』

    「憧のこと、よろしくお願いしますね」

    京太郎『………………、あぁ』


    (やはり、須賀くんも……)


    京太郎『和も、これからも咲のこと気にかけてやってくれな』

    「へ?あ、はい。それはもちろん」

    京太郎『あいつはもっと強引に連れ出すくらいでいいからさ』

    京太郎『ほっといたら読書しかしねーから、いろんなところ連れてってやってくれよ』


    「須賀くん、なんだか咲さんのお父さんみたいですね」

    京太郎『そこはせめてお兄さんにしてくんねぇかな』

    565 = 28 :

    今日はこれだけ


    一つ言っておきたいのは
    僕は決して咲さんのことが嫌いなわけでは無いです

    566 :

    乙乙
    これは胸に来るな
    くるしい

    567 :

    咲さん負けヒロイン化問題はこの手のスレだと共通の課題だな
    乙した

    569 :

    当初の予定では10回目くらいでここまで来る予定だったんだがなぁ

    行きます

    570 = 28 :

     








    京太郎「服よし」

    京太郎「髪よし」

    京太郎「鼻毛とか……大丈夫だな」

    京太郎「財布の中身よし」

    京太郎「ハンカチ、ティッシュよし」

    京太郎「フリスク、よし……念のため!念のためな!?」

    京太郎「って、誰に言い訳してんだよ」

    京太郎「………」

    京太郎「うし、行くか!」

    571 = 28 :

     


    ◆ ◆ ◆


    京太郎「ここを右……」

    京太郎「あっ」
    ガチャ
    「いってきまーす、っと」

    京太郎「間に合わなかったか…」

    ガチャガチャ
    「………よしっ!」

    「♪~」タッタッタ

    「………、!!?」


    京太郎「よっ!」

    「京太郎!?」


    京太郎「いやーいい天気になってよかったなー」

    「な、なんで?こんなとこにいるのよ!?」

    京太郎「なんでってわかんねぇ?姫をお迎えに上がりました」ウヤウヤー

    「ひ、姫!?ってそうじゃなくって!」

    572 = 28 :

     
    京太郎「前に言ってたろ?今度は迎えに来いって」

    「えっ…………あっ!」

    「でもあれは冗談で…!!」

    京太郎「わかってるって」

    「なら…」

    京太郎「来たかったから、だから来た。それでダメか?」

    「ダメじゃない、けど」

    京太郎「それにほら、待ち合わせならいつもしてるしさ」

    京太郎「それとも迷惑だった?」

    「………そういう聞き方、ズルい」

    「えっと……迎えに来てくれてありがと…その、すごい嬉しい」

    京太郎「ならよかった」ニカッ

    「っ~///」

    京太郎「憧さん?」

    「ほ、ほら!行きましょ!」

    京太郎「あぁ。今日はよろしくな」

    「ま、まかしといて!」

    京太郎「ははっ、なんだそりゃ」

    573 = 28 :

     


    ◆ ◆ ◆


    「映画なんて見に来たの久しぶり~」

    京太郎「次の上映はっと……」スタスタスタ

    「………京太郎?」

    京太郎「お、ちょうどいいな」

    京太郎「憧ー、1500円な」

    「あ、うん」

    京太郎「あと学生証も準備しといてくれ」

    「なんか……慣れてるのね?」

    京太郎「は?」

    「映画、よく来るの?」

    京太郎「いや、そんなことないけど?」

    「その割には動きに迷いがないというか……値段とか学生証がいるとか」

    京太郎「あぁそういうことね。ちょっと前に咲と来たからさ」

    「えっ………」

    京太郎「だから値段とかその辺のことはまだ覚えてるんだな、うん」

    「…………そう、だったんだ」

    京太郎「あ、あとチュロスが美味いぞ!」

    「…………」

    京太郎「憧?」

    「うぅん、なんでもない!ほら行きましょ!」

    京太郎「お、おう…?」

    574 = 28 :

     


    ………


    京太郎「いやーすごかったな!」

    「正直あんまり期待してなかったんだけど、おもしろかったわ」

    京太郎「期待してなかったのかよ!?」

    「あはは、ごめんごめん」

    京太郎「まぁ楽しんでくれたならいいけどさ」

    「最後とかホント引き込まれたもん」

    京太郎「あそこはすごかったよな!」

    京太郎「やっぱりこう、でっかいのとでっかいのが戦うってのは興奮するよなー」

    京太郎「見に来てよかったー」

    「ふふっ…」

    京太郎「ん?なに?」

    「テンション高いなーって思って」

    京太郎「あ、あぁ…悪い、一人で盛り上がっちゃってんな俺」

    「んーん、いいよ。京太郎がどういうのが好きなのか、もっと知りたいし」

    京太郎「ッ!」

    「??、どうかした?」

    京太郎「そういうことをストレートに言われると……その、さすがに照れる」

    「へ?……………ふきゅ」

    575 = 28 :

    今日はここまでで

    つづきます

    576 :

    このふたりが愛おしいです

    577 :

    乙~
    純粋な二人って見ていて微笑ましいね^^

    578 :

    さりげなく咲の名前を出していくスタイル

    579 :

    咲さんもこういうやりとりをしたかったんだと思うと

    580 :

    >>579
    やめるんだその名前は俺に効く

    582 :

    つづき行きます

    583 = 28 :

     





    京太郎「さ、さぁーて!次はお待ちかねのプリンだなー!」

    「う、うん!そうね!」

    「そこね、瑞原はやりがプロデュースしてるお店なんだって」

    京太郎「へぇ、牌のお姉さんそんなこともしてんのか」

    京太郎「そーいやあの人って実家が洋菓子店とかじゃなかったっけ」

    「そうなの?」

    京太郎「テレビか雑誌のインタビューか忘れたけど何かで見た気がする」

    「ふーん」

    「…………、ファンなの?」

    京太郎「へ?俺がはやりんのってこと?」

    「うん」

    京太郎「う~ん……特別ファンってわけじゃないけど」

    「……けど?」

    京太郎「ちょっと尊敬はしてるな」

    584 = 28 :

     
    「尊敬?」

    京太郎「プロ根性すげーなって。あの人たしかもう30だろ?」

    京太郎「それであれをやり続けるんだから…すげーよ、うん」

    「それは…たしかに、尊敬かも」ナルホド

    京太郎「それでいて実力もトッププロだし、なによりスタイルもいいしな」

    「………京太郎も」

    京太郎「ん?」

    「京太郎もやっぱり……大きい方が好きなの?」

    京太郎「大きいって何が?」

    「だから瑞原はやりみたいに、その……わかるでしょ!?」

    京太郎「あっ…あー……」

    「……」ジー

    京太郎「ま、まぁ嫌いな男は滅多にいないんじゃねーかな」

    「一般論はいいから。京太郎はどうなのよ?」

    京太郎「…………」

    「なんで黙るのよ」

    京太郎「ははは……」

    「なんで目そらすのよ」

    585 = 28 :

     
    京太郎「………………はい、好きです」

    「そう、なんだ……」

    京太郎「好きといってもそれは付加価値的な意味であって、それが無きゃダメだとかそういうことでは…」

    「瑞原はやりとか和とか、あんなのはスペシャル中のスペシャルなんだからね!」

    京太郎「は?」

    「京太郎は近くに和とかいるから感覚がマヒしてるのかもしれないけど!」

    京太郎「お、おいっ…!」

    「あたしだって和と比べたらそりゃ小さいけど、それでも人並みくらいにはあるんだから…!」

    京太郎「わ、分かったから!ちょっと声抑えろって!」

    「へ?…………あっ」


    (道行く人々の視線)


    「っ~~~~/////」

    586 = 28 :

     


    ………


    京太郎「まったく……」

    「ご、ごめん……」

    京太郎「憧は割りとこう…周りが見えなくなることがあるよな」

    「うっ……言わないでよっ……」

    京太郎「そもそもあんなこと言われて俺は何を言えばいいんだよ」ハハハッ

    「そ、それは……」

    京太郎「………まぁその、なんだ」

    「……??」

    京太郎「憧は今のままでも、充分魅力的だよ」

    「ふぇ!?」

    京太郎「…………////」

    「えっと、あのその………ぁ、ありがと////」

    京太郎「お、おぅ」



    「もっと胸があったら?」

    京太郎「そりゃもっと魅力的だろ」

    「むっ……そーいうのセクハラだからね」

    京太郎「聞かれたから答えただけなのに」

    「迷いなく答えるところがセクハラなのよ!」

    京太郎「そんなー」

    587 = 28 :

     








    ◆ ◆ ◆


    「たしかこの辺りだと思うんだけど……」

    京太郎「この辺って……」

    「どうかした?」

    京太郎「あ、いや何でもない」

    「そう?」



    京太郎(まさかホントに同じ店じゃないよな?)


     

    588 = 28 :

     
    「んーと……もうちょっと行ったとこかな」

    京太郎「………」

    「あっ!あれっぽい!?ね、京太郎!」

    京太郎「oh…」

    「京太郎?」

    京太郎「まじかー……」

    「……どうかしたの?」

    京太郎「あー……実は俺、あの店に行ったことある」

    「え……?」

    京太郎「えっと……この前、咲とな。映画と一緒に」

    京太郎「で、その…例のプリンもいただきまして」

    「ウソ……」ボソッ

    京太郎「あ!でもプリンは本当に美味いぞ!マジでオススメ!」

    「…………」

    京太郎「……憧?」

    589 = 28 :

    とりあえずここまでで
    もうちょっとだけ続くんじゃ



    あとどうでもいいことだけど、wikiでキャラの身長見てたら
    >>553の4人で一番背が高いのが和の154cmとかなんという小人の国

    590 :

    阿知賀もちっちゃいおかげで咲さんが結構デカく見えるっていう
    そりゃ魔王オーラ出してるように見えるよな……

    591 :

    乙ーもうバカップルじゃん

    592 :

    乙です
    憧は咲より先に乳を揉ませるしかないのか

    594 :

    上書きしなきゃ…………

    595 :

    >>589
    身長<乳周りのキャラが出てくる日も近いな

    596 :

    公衆の面前でそんな話するなよ……
    後から思い返してふきゅああああああしかねない

    597 :

    おつ
    もうちょっとだけ続くんじゃって事はまだまだ終わらないって事ですね

    598 :

    >>590
    一年連中はまだ多少伸びてるだろうけど、高3で147cmの末原先輩はもう…

    >>591
    やだなぁまだ付き合ってませんよ?

    >>595
    ユキとか近い数字になってそうだよ恐ろしい



    ということでもうちょっとの続きを行きます

    599 = 28 :

     
    京太郎「憧?どうした?」

    「………」

    京太郎「おいっ…」

    「帰ろっか」

    京太郎「は?なんで!?」

    「だって……京太郎はもう来たんでしょ?なら……」

    京太郎「お、おい憧…」

    「映画も……あたしが一人でハシャいで……何してるんだろ……ほんと、バカみたい」

    「あはは……ごめんね京太郎、無理に付き合ってもらっちゃって」

    京太郎「憧……憧っ!」

    「………なに?」

    京太郎「俺がいつ無理してるなんて言ったんだ」

    「それは……」

    京太郎「たしかにあの店には咲と一緒に来たよ」

    京太郎「でも次に来るときは憧と来たいって、そう思ってたんだ」

    「いいわよ、そんな気休め……」

    京太郎「気休めじゃねーよ!俺は本当に…………」

    京太郎「なぁ憧、和に聞いたんだけど、憧は今日…楽しみにしてくれてたんだろ?」

    「………」

    京太郎「俺だって同じなんだよ。憧とこうやって出かけるのを楽しみにしてたんだ」

    「えっ…」

    600 = 28 :

     
    京太郎「憧が映画も一緒に行こうって言ってくれて嬉しかった」

    京太郎「さっきも言ったけど…前にあそこに行ったときも、憧にも食べさせてやりたいって思ったんだ」

    「きょうたろ……」

    京太郎「それに……」

    「…………?」

    京太郎「それに…俺はこれからも憧といろんなところに行きたいって思ってるんだよ」

    「っ!」

    京太郎「だからさ……帰るとかそんなこと、言わないでくれよ」

    京太郎「憧と一緒じゃなきゃ意味がないんだよ」

    「ごめんね……ごめん、ごめんなさい…あたし自分のことしか……」

    京太郎「……」
    ナデナデ
    「ぁ……」

    京太郎「さぁ、行こう」

    「ぅん…、うん……!」

    京太郎「泣くなって」

    「泣いてないわょ…」

    京太郎「そうだな、ごめんな」


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