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元スレ京太郎「偶然が重なって運命の人」
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「希望するチームなんてのはあります?」
咲「あの、実は私プロってよく知らなくて……なので特に希望とかは」
「お姉さんと同じチームがいい、とかは無いのかな?」
咲「お姉ちゃ…あ、違った。姉と同じになれたら嬉しいですけど」
咲「でもそうなるとおね…姉と本気の対局はできないんですよね」
咲「なので本当にどこがいいみたいなことは……」
「チームメイトの原村さんはプロには行かずに進学の予定だけど、そのことについてなにか思うことはある?」
咲「の、和ちゃんは私と違って勉強ができるので―」
ハハハッ
和「咲さんはまだ捕まってるんですか?」
優希「のどちゃん、お疲れだじぇ」
京太郎「そっちはもう終わりか?」
和「えぇ、プロ入りしない人間に時間を割くほど記者の方々も暇ではないでしょうし」
和「それより咲さんはうまくやってます?」
京太郎「答えを準備してた質問のときはよかったんだけど、それ以降は」
優希「記者にはウケてるけどな」
和「咲さんもいい加減慣れていいと思うんですけどね」
京太郎「引退するまでメディア慣れとかするとは思えんぞ、あいつ」
優希「そこが咲ちゃんのいいところだじょ。咲ちゃんのお姉ちゃんみたいに優等生になったらつまらん」
京太郎「あれ仮面らしいけどな」
咲「やっと終わったよぉ~」
京太郎「ご苦労さん」
優希「プロになって活躍したら毎日こんなだじぇ」
咲「えぇ~」
和「それはさすがに言いすぎでしょう」
京太郎「それにしても咲がプロかぁ~、なんだか遠くに行っちまったな」
咲「もう何言ってんの」
京太郎「つーか、まともに受験するのが俺だけってのが納得行かねー」
優希「麻雀頑張ってきて良かった!本当に良かった!」
咲「京ちゃんは東京の大学受けるんだっけ」
京太郎「おう、一人暮らしするんだ」
和「須賀くんの成績なら選べるんじゃないですか?」
京太郎「まぁな。でもやるからにはちょっとでもいいところに行きたいしさ」
優希「京太郎が勉強できるってのが未だに納得できん」
咲「和ちゃんが行くとこも受けるの?X大」
京太郎「一応そこが第一志望。ちょっと厳しいけどな。なので今日もこれから勉学に励むのだよ」
咲「あ、これから予備校だったの?」
京太郎「あぁ、ってことで行くわ。じゃな~」
咲「………私も東京のクラブがいいなぁ」
優希「………」
和「優希、このままでいいんですか?」
優希「いいんだ……どうせ上手く行かない、なら今の状態を壊したくない」
和「なにもしなくても、来年の春になれば今のままではいられませんよ」
優希「いいったらいいの!」
和「……そうですか」
咲「………」
◆ ◆ ◆
京太郎「お~い、この前のインタビューが載った麻雀todayが売ってたから買ってきたぜ~」
咲「え」
優希「あ」
京太郎「ん?」
和「学校の方に届いてましたよ?」ヒョイ
京太郎「へ?」
京太郎「………」
咲「……」
優希「……」
ヴヴヴ ヴヴヴ
和「あ、私です。ちょっと失礼しますね」
オレノ 700エン…
ソーユーコトモ アルヨ
ジンセイケイケン ダジェ
和「はい、もしもし」
『もしもし?久しぶり~元気してた?』
和「本当に久しぶりですね、憧」
憧『それで麻雀today見たんだけど和、X大行くってホント?』
和「ええ、以前から声をかけて頂いてましたし」
憧『ふ~ん……じゃ、あたしもX大行こーっと』
和「そんな簡単に決めていいんですか?」
憧『別に思いつきで決めてるわけじゃないわよ。東京に行くってのは決めてたしね』
憧『せっかくなら友達がいるほうがいいじゃない』
和「それは確かに、そうですね。憧がいてくれたら私も心強いです」
憧『それはお互い様よ。やっぱり知らない土地になるんだし』
和「あ、そういえば……」
憧『ん?』
和(須賀くんもX大目指してるんですよね……)
憧『和?どしたの?』
和「あ、いえなんでもありません」
和(まぁ受かってからでも遅くないですよね)
和「ところで憧はX大に受かりそうなんですか?」
憧『この前の模試でもA判定だったし、まぁ大丈夫じゃない?』
和「憧は昔から成績良かったですしね」
憧『でもだからって余裕こいて油断するつもりはないけどね』
和「そういえば穏乃は進路どうするんですか?」
憧『あの子は地元の大学行くつもりよ、玄と同じところ。先生になりたいって言ってる』
和「穏乃が先生ですか……なんだか想像できませんね」
憧『だよね~、今ですら小学生にまじっても違和感ないのに』
咲「あ、和ちゃんおかえり」
優希「誰だったんだ?」
和「憧……新子憧です、阿知賀の。ソレを見たらしくて……須賀くん」
京太郎「お?」
和「受験勉強、がんばってくださいね」
京太郎「お、おう。どうした急に?」
~数カ月後~
京太郎「受かったぞぉ~~~!!!」
和「おめでとうございます。4月からもよろしくお願いしますね」
咲「私も東京だからよろしくね」
京太郎「はぁ~……努力が報われるって素敵だな」
和「麻雀もそれくらい頑張れば、もっと上達してたんじゃないですか?」
京太郎「そ、それは言わない約束だろっ!」
咲「そうだよ!京ちゃん頑張ってたよ!?」
和「ふふ、すいません冗談ですよ」
京太郎「頑張っても結果は伴わなかったけどな……ははっ」
咲「あー和ちゃん、泣かしたー」
京太郎「いや泣いちゃいねーけども」
和「あーもうすいませんってば」
◆ ◆ ◆
ピローン
和「ん?」
『無事合格!春からよろしくね』
和「……おめでとうございますっと」
和「そうだ、お互いのこと知らせておきましょうか」
和「~~」メルメル
『あぁ、覚えてるけど?』
『男子がいたってのは覚えてるけど……』
『マジか』
『そうなんだ、男子かぁ』
『あの子、勉強できるんだな。俺が言うのもなんだけどさ』
『そうよね、和の友達だもんね』
『『ひとこと挨拶したほうがいいかな?』』
和「須賀くん須賀くん」
京太郎「んー?」
和「須賀くんの連絡先を憧に教えても構いませんか?」
京太郎「あー、うん。俺の方にも教えてもらえるか?」
和「はい。憧から許可はもらってますから、メールで送りますね」
京太郎「サンキュー」
和「憧にもメールしないと……」
京太郎「………むぅ」
和「どうかしましたか?」
京太郎「男の俺の方から行ったら、ガっついてるように思われないかな?」
和「考えすぎでしょう」
京太郎「まぁいいや、向こうもそういうつもりなんだろ?俺は待ってるよ」
◆ ◆ ◆
憧「うーん……」
憧「どう切り出せばいいんだろう」
憧「男子にメールなんて……しかもほぼ知らない人だし」
憧「はじめまして新子憧です。和に連絡先聞いてメールしました」
憧「固い……てゆーかはじましてって言っちゃダメじゃん」
憧「あーもう向こうから送ってきてくんないかなー」
◆ ◆ ◆
京太郎「はいはい、もしもし和どうした?」
和『こんばんは須賀くん、いま大丈夫ですか?』
京太郎「全然OKだぞー」
和『あのですね……今日、憧に須賀くんの連絡先を教えたじゃないですか』
京太郎「うん、それがどうかしたか?」
和『それで憧から相談がありまして』
京太郎「??」
和『その、どう切り出せばいいのかわからないとか言ってて』
京太郎「はぁ……?」
和『なのでやっぱり須賀くんのほうから連絡してあげてもらえませんか?』
京太郎「それは全然構わないけど」
和『すいません、お願いします』
京太郎「なんかイメージと違うな、あの子」
和『そういえば昔からちょっとめんどくさいところがありました』
◇ ◇ ◇
ピロロロン
憧「!!」
憧「きたっ!」
『須賀でーす届いてますかー??』
憧「軽っ!」
なんだこのお見合いみたいな初々しさは……
あのランキング一位の憧さんとは思えん
あのランキング一位の憧さんとは思えん
~卒業式~
京太郎「こうやってみんなで集まるのも今日で最後か」
和「そんな、今生の別れじゃないんですから」
京太郎「いや、でもなかなか難しいと思うぜ?咲なんか明日にはもう東京だろ?」
咲「うん。ごめんね、ゆっくりできなくて」
優希「いやーしかし思えばあっという間の3年間だったじぇ」
咲「みんなにはお世話になってばっかりだったなぁ」
京太郎「たしかに」
和「そうですね」
咲「和ちゃんはともかく、京ちゃんに言われるとちょっとムカつく」
京太郎「あ?お前と優希からは感謝される覚えしかないんですが?」
優希「飼い主として褒めてやろう!偉いじょキョータロー!よーしよしよし!!」
京太郎「お前は最後までブレねーな!!」
咲「私だって京ちゃんのお世話してたしっ!」
京太郎「ほぉ、例えば?」
咲「…………………レディースランチ頼んであげたり」
京太郎「たしかにそれは世話になったな。他には?ほれほれ」
咲「…………」
京太郎「………」
咲「いろいろとお世話になりました」ペッコリン
京太郎「わかればよろしい」
和「そういえばあれから憧とはどうなんですか?」
咲・優希「!?」
京太郎「ぼちぼち連絡とってるぞ、メールだけだけどな」
京太郎「和と違ってお互い一人暮らしになるからさ、いろいろ情報交換みたいな感じで」
和「へぇ」
京太郎「ここんとこはお母さんから料理を叩き込まれて大変なんだと。ちなみに昨日はこれを作
ったらしい」
和「あら、おいしそうですね。ずいぶんと親しくなってるじゃないですか」
京太郎「いやーでも最初は向こうずっと敬語、ですますでさ。すげー堅苦しいの」
和「あ~」
京太郎「ようやく普通に話してくれるようになってきたんだよ、話すって言ってもメールなんだけど」
和「ふふ、ご苦労さまです」
京太郎「出会い系とかってこんな感じなのかなーってちょっと思ったり」
和「………須賀くん」
京太郎「あ……いや冗談だぞ冗談!」
和「私は須賀くんのことを信頼して、大切な幼馴染を紹介したんですよ」
京太郎「はい……」
和「冗談でもそういうことを言うのはやめてください」
京太郎「すまん、反省してる」
和「まったく……本人が聞いたらゼロに戻るどころかマイナスですからね」
京太郎「ウス、気をつけます」
咲「ま、まあまあせっかくのおめでたい日なんだから」
オーイ キョータロー
京太郎「悪い、ちょっと行くわ」
咲「あ、うん。あとでね」
優希「の、のどちゃん!」
和「?」
咲「いまの話!」
「「どういうこと!!??」」
和「……ということです」
優希「なるほど……」
咲「……でももう優希ちゃんには関係ないよね」
優希「っ!」
和「咲さん、そういう言い方は」
咲「ねぇ、優希ちゃん。優希ちゃんは京ちゃんのこと諦めたんだよね?」
優希「そ、それは……」
咲「私、もう遠慮する必要ないよね?」
和「咲さん……?」
優希「何を言って……」
咲「私もね、好きなんだ、京ちゃんのこと」
◆ ◆ ◆
~Side K~
京太郎「そういえば……」メルメル
『まだよ。そっちは?』
京太郎「向こうもまだかー」
『簡単でうらやましいわ。こっちはやっぱりセキュティとか治安とか考えないといけないから難しいのよ。もちろんお金のこともあるし』
京太郎「あぁー……」
『一応何件かピックアップはしてるけどね。今度の土日に下見に行ってそこで決める予定』
京太郎「マジかよ」
『ありえないでしょー。てゆーか正直に言っちゃうと、あたし須賀くんの顔わかんないし』
京太郎「えー……」
『だって2年前に一度会っただけよ?そっちだってあたしの顔なんて覚えてないでしょ』
京太郎「阿知賀はかわいい子揃いだったなぁ。特にあの姉妹は和と遜色無いおもちをおもち……」
京太郎「あれ?返ってこないな」
京太郎「あっ、そーだ……」
『チャラそう』
京太郎「ぐへぇ」
~Side A~
憧「ん?」
『そういえば新子さんはもう住むとこ決めた?』
憧「もう決まったのかな……」
『俺もまだ。でもまぁコンビニとかが近くにありゃいいかなーって。悩んだらキリがないしさ』
憧「男は楽でいいなぁ」
『あーそうか。女の子はそういうことも考えなきゃいけないのか、大変だな』
憧「ほんと、いいなって思うとこは家賃高いしさー当たり前だけど」
『マジで?俺も今度の土日に行くんだけど。もし会えたらよろしくな』
憧「……言っちゃっていいかな?いいよね」
『え、まじで?』
憧「……やっぱまずかったかな」
『かわいかったから覚えてるよ』
憧「ふきゅ」
ピロロロン
憧「!?」
『ちなみにこれ俺なんで』+自撮り写真
憧「割りとカッコいい、かな……」
憧「な、なんか返さなきゃ……!」
ただイケな会話やね……
しかし和の紹介だから信頼は最初から高いのかな。
乙
しかし和の紹介だから信頼は最初から高いのかな。
乙
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