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    元スレ憧「吹き抜ける風」

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    151 = 1 :

    雀荘

    私達がその雀荘に入ったとき、咲の座る卓は人ごみで埋もれていた。異様な熱気を掻き分けた先に、その背中はあった。

    「……」

    穏乃「憧、あの阿知賀の制服着てるのがサキさん?」

    「そうだけど?意外だった?」

    穏乃「うん…なんかもう少し怖そうな人だと思ってたから」

    穏乃(なんだか強そうには見えないな……憧が気にするほどの打ち手なのか?)

    「……」

    (くそ……何だってんだ、対面の女……)

    「ツモりました。300・500です」

    152 = 1 :

    (澄ましたような顔しやがって……見てな、目にもの見せてやる!)


    五巡目

    男 手牌


    22678m555678p78s


    (よし、最高形で聴牌……高めで親っ跳ね!)チラッ

    (しかし、場はソウズの上が高い……リーチしたら9ソウも出んだろう……黙っておこう)スッ

    客A「嫌な場だな……ソウズが切りにくいよ……」タン


    客B「と言ってもこの順目だし、まだ大丈夫だろ」

    153 = 1 :

    客B(789の三色だし、今のうちに6ソウを処理しとこうかな……)ソワソワ

    (よし、下家からそろそろ6ソウが出そうな気配が……)

    「……」スッ


    9ソウ


    (糞っ……当たり牌だが役無しじゃ当たれん!)

    客B「……」タン


    6ソウ


    (この下手くそが!同順フリテンだこんちくしょう!)スッ

    154 = 1 :

    (チッ……ツモれれば話は早いんだが……今からリーチかけるか?いや、逆にこれだけ念を押したんだ。6ソウも出るだろう)ダマテン

    「……」ニヤ


    9ソウ


    (このド畜生が!)

    客B「よし、リーチだ!」

    6ソウ

    「うっ……」

    (まずい……当たり牌を4枚も見逃したんだ……この局は失敗か?)ゲンブツ

    客B「よし、一発ツモ3000・6000!」

    155 = 1 :

    客A「また派手に吹いたな!」

    客B「へへ!勇気を持って6ソウ対子落としが効いたぜ!」

    (本当ならアンタが18000の放銃なんだぜ?対面の女子高生さえいなけりゃ……)

    「では、オーラスです」

    156 = 1 :

    穏乃「なあ、憧。咲さんって強いんだよな?」

    「う、うん。その筈だけど……」

    穏乃「じゃあなんであの手牌から9ソウなんか切ったんだ?」




    1199m99s中中白白北北西7p


    「そうよね……見たところ7pは危険牌じゃないし、西を切って聴牌維持でも良かったんじゃ……」

    穏乃「だよな……わざわざ危険なソウズの上を切らなくても。やっぱりそんなに巧くはないような……うん?」

    157 = 1 :

    ギャラリーA「おい、今のマジかよ。男の奴、タンヤオ三色の片和了待ちだったぜ」

    穏乃「えっ……それ本当ですか?」

    ギャラリーB「ああ、6000オールの勝負手だったんだけどな。あの子の9ソウのせいで6ソウに当たれなかったんだ」

    穏乃「……!」ゾッ

    穏乃(嘘だろ……まさか咲さんの目的って、男を浮かせないための打ち回し……)


    オーラス

    158 :

    男 24900
    客A 27900
    客B 30100
    咲 17100

    (ちっ……得点自体は問題無いが、ウマが三万一万と無視できない上にビンタが付く……せめて首は確保しねえと……)タン

    客A「700オールでトップか……取りあえず鳴いとくかな」チィ

    客B「折角だし、逃げ切ろう」ポン

    (まずい……展開の早い麻雀になっちまった……仕方ない)

    159 = 1 :

    「チー!」


    22345m455p34s
    チー678s


    (解ってるさ、ここはタンピンを目指すべきだって……トップになるためには1000・2000か3900が必要)

    (随分勿体ないしかけするわね……)

    (2600直撃じゃ意味がない、せめて門前で行くべきだって……でもな、取りあえずビンタだけでも確保すれば大損はしない。これが最善のハズ……!)

    160 = 1 :

    客A(なんだ、この人……6s鳴かなくともツモれてたじゃねえか。勿体ない)ポイ

    (くそっツモれてたよか!?)

    「……」ニヤリ

    客B「取りあえず筋を合わせておくかな」タン

    「ロン」

    客B「うえ!?」

    234678m345p3378s

    「平和ドラ1で2000点です」

    (馬鹿な!?)

    161 = 1 :

    客B「ふー助かった。振りトップだ」

    客A「俺も首アリ2着だしよしとしておこうかな」

    (ふざけるな!さっきのはツモ切りだったぞ!Aの6ソウで出和了っておけばタンヤオついて3900……俺が2着になれたものを……!)

    (やっぱり……咲、対面の男を狙い打ちしてるんだ)

    穏乃(なんだろう……宮永さん、ラスなのに負けてるように見えない……)

    「ふうー大分負けが込んでしまったな……お嬢ちゃん、俺と差しビンを握らないか?」

    「っ……!」

    162 = 1 :

    「構いませんよ。幾らにします?」

    「30ビンでどうです?お互いこのままだと厳しいでしょうし」

    穏乃(30ビン?なんの意味だろ?)

    「では……3回戦です」

    163 = 1 :

    (くそっ……何やってんだ俺は。対面のヘボに巻き込まれて手持ちの資金が半分近く削られた……)

    客A「よし、なんだか今日は勝てそうな気がするぞ!」

    (こういうイキのいいだけの素人は俺達のカモ……しかし、なんだ対面の奴は?)

    「……」

    (素人同然の打ち方なのに、この俺を毎度毎度道連れにしやがって……)

    164 = 1 :

    「リーチ!」

    (ならば同じ鉄は踏まん!リーチしてツモ和了る!)

    「ポン」

    客A「お、有り難い。一発消しか?」


    男 河


    北南5m東1m6s8m


    手牌


    13678m678p678s東東

    (まさかこの捨て牌でカン2ワン待ちとは思うまい……)

    (なる程……確かにこの人上手いわね。5ワンを迷い無くツモ切ってるから6ソウの裏筋にどうしても目がいく……加えてツモなら満貫も見える。ででも……)

    165 = 1 :

    咲 手牌


    222777m6788p
    ポン南南南


    穏乃(男の待ちは純空……勝負合ったかな?)

    「……」クスッ


    2ワン


    穏乃(なっ!?)

    「ロンだ!リーチ三色で5200!流石にこの待ちは読めねえだろう!」

    穏乃(違う……今のはワザ打ちだ……)

    (これが咲の打ち方……人を殺すための打ち方……)

    166 = 1 :

    オーラス


    男 32100
    客A 21400
    客B 20300
    咲 26200


    (よし、上手い具合に親落ち出来た。対面も首アリだし、大きくは突っかかってこんだろう……)

    客AB「25000までが遠いな……」

    (それに比べて俺はどうだ?ツモなら絶対に原点を割らない……この勝負貰った!)

    穏乃(なんかフラグが立ったような……)

    167 = 1 :

    10順後

    客A「リーチ!」

    「おっと。怖いね」

    (なんて思うか。コイツは首を取り戻すためには最低5200が必要。リーチツモの他に2飜か高い符がいる……だがな)

    男 手牌

    23467m567p99s北北北

    ドラ9ソウ


    (ドラは河に二枚と俺の手に2枚で見えているからその手の底は見えてんだよ!おまけにこっちは動きやすい形でとっくに聴牌してんだ!負ける訳がねえ!)

    168 = 1 :

    客A「えーと……これなら通るかな?」ポイ

    西


    「……カン」ニヤリ

    (なん……だと……?)


    新ドラ 1ワン


    (何てことしやがる……1ワンは生牌じゃねえか!これでBの手の高さも読めなくなった……!)

    客B「ちっ……折角のカンドラチャンスでツモれずか」

    「くそっ……迷惑なことしやがって……」チャッ

    「……!」ギリ…

    169 = 1 :

    (マズい……)


    1ワン「ゴゴゴ……」


    (これはBの一発に当たる牌、しかもドラ!)長考

    (流石にこれは切れねえ。北で降りだ……)

    客A「そいつだ、ロン!」

    「なに!?」

    客A「七対子ドラドラで9600!新ドラがモロ乗りしてくれて助かったよ」

    「クスッ……首が切れましたね?」

    「こいつ……」

    170 = 1 :

    穏乃(なんなの、この人……カンで無理やりドラを増やしに行くなんて……)

    (本当ならBの一発ツモで咲は原点割れしてた……いや、そもそも大明カンが無ければ男は北で降りることも無かったはず……)

    穏乃(悪魔のカンだ……!)

    ギャラリーA「降り打ちしたんだ。男の流れは歪むぞ……」ざわ……

    171 = 1 :

    「こんな結果納得出来るか!俺は一度も振ってないんだ……実力は俺の方が……」

    「では、もう一勝負試してみますか?」

    「当たり前だ!ビンタも倍にしてもう一勝負……!」

    ギャラリー(止めときゃいいのに……アンタ確かに上手いけどその子の方が2、3枚上手だよ)

    4回戦

    「よ、よし……牌勢は落ちてねえ、ツモも悪くねえ!問題は対面のリーチ……」


    9s8m北西6p東3s2s(リーチ)


    (七対子が臭いな……しかし、3ソウ2ソウと切ったってことは2233から落としていったに違いない……待ちは恐らく1-4ソウ。7pは通る!)

    172 = 1 :

    「ロンです。裏一で24000」


    222678m68p55678s


    「しまった……!23は引っかけか!?」

    「二本場です」カタリ…

    (後千点しかない……もう振れない)タン

    「ロンです。13500、跳びましたね?」

    「あ、ああ……」

    「見た?これが咲よ……」

    穏乃「す、凄い……」

    173 = 1 :

    「咲は弱くなんかない……私達なんかよりずっと強い……」

    穏乃「うん……勝てる気がしないもん……」


    五回戦

    「カン。嶺上ツモりました。8000オール」

    「か、金が……俺の点棒が……!」

    「カン、嶺上開花。18000の責任払いで男さんの跳び終了です。続行……しますか?」

    「びびビンタアップだ!倍の120!120でやりましょう!」

    ギャラリーA「流石に止めとけって!兄ちゃんの勝つ流れじゃないよ!」

    「黙れ!ここまで虚仮にされて黙って引き下がれるか!」

    174 = 1 :

    (咲は強い……だけど、強すぎる……このままだと咲は一人になる……)

    「ええ、勿論構いません」

    (逃げるのは止めよう……私が咲から逃げてちゃいけない……私が……)

    「では、6回戦--」

    「咲……」

    「っ……!?」

    その時、私は一体どんな顔をしていたのだろうか?麻雀中に咲の驚愕に包まれた顔を見るなんて、思いもしなかった。

    「おい!早くサイコロ回せ!」

    「……いえ、ここで止めましょう」パタン…

    「逃げる気か!?」

    175 = 1 :

    「……この店に立ち入らないと約束するなら、勝負は無かったことにしていいですよ」

    「それはつまり……」

    「60ビン以降の勝負は無かった……不満ですか?」

    「っ……!本当か?」

    「裏を返せば……」

    「言わなくていい……お前みたいなのがいる店に二度と近付くか」ガタッ

    「……次会ったら、今度は俺が勝つ」

    176 = 1 :

    店員「あの……良かったんですか?この後、アイツに借を負わせる筈なんじゃ……」

    「別にいいですよ……あの人、結構溜め込んでそうでしたし、半荘戦だと時間がかなりかかりますから。それより……」チラッ

    「……」

    「今日はもう帰らせて貰います。疲れましたし、用事が出来ましたから……」

    177 = 1 :

    今日はここまで。毎度支援してくださってる方感謝です。
    麻雀って難しいよね……

    178 :

    乙 相変わらず面白い

    179 :

    乙 読み応えある

    180 :

    おつおつ

    181 :

    おつです

    182 :

    すげー面白い!

    183 :

    160と172でミスが……

    何を血迷ってか咲の手にドラが絡んでいました……
    160は平和イーペーコー。高目でタンヤオ。
    172は
    一発の

    22678m68p678s東東東

    18000点に変えておいて下さい……

    184 = 1 :

    公園


    (どうしよう……雀荘では勢いで咲に話しかけてしまったけど、気まずいどころの話じゃない……咲と話すどころか……)

    穏乃「咲さん!さっきの麻雀凄かったです!」

    「あ、ありがとう……」

    穏乃「無茶苦茶に強かったですけど、咲さん麻雀歴長いんですかっ?」

    「え、まぁ…人並み程度には」

    (そもそも会話に入れない!)ガーン

    185 = 1 :

    穏乃「謙遜しないで下さいよ!それよりあの時の9ソウ対子落としの理由って、あとそれとアンコになっていた2ワンを切ったのは--」

    「え、あ、その……」

    (なんで!?おかしいでしょ!?普通初対面のシズが会話に入れなくて困るパターンでしょ!そんでもって私と咲も気まずくて会話が弾まなくて三人一緒にお通夜入りするはずでしょ!)

    「その……あの人は少しクセがあって……」

    穏乃「癖ですか!?一体どんな!?」

    (……いや、それはそれで嫌だけど)

    186 = 1 :

    「--あの?高鴨さん、でしたよね?なんで敬語?」

    穏乃「いや、なんとなく……宮永さんには勝てないなと思って……」

    (生存本能!?)

    「?」

    穏乃「そ、そんなことより!私のことは後でいいですから!」アセアセ

    「は、はぁ…」

    187 = 1 :

    穏乃(さっきの麻雀凄かった!聞きたいことが沢山あるし!男の敗因と咲さんの麻雀と、それから……)ウズウズ

    「あの……」チョイチョイ

    「へ……?」

    「少し耳貸して?」コゴエ

    「ふきゅっ!?」ゾワ

    「高鴨さんって憧ちゃんの知り合い?」ヒソヒソ

    「そ、そうよ……麻雀部の」

    (さ、咲の息が耳に……///)

    188 = 1 :

    「フフ……随分エネルギッシュな人なんだね」

    (耳が……耳が溶ける……)

    「そういえば……こんな風に憧ちゃんと話すのは久しぶりだね」

    「うん……」

    (本当に……本当ならもっと咲とこんなふうに……)

    穏乃「よし…決めました!取りあえずさっきの麻雀での宮永さんの勝因を……」

    「はいはい」

    (はぁ……この期に及んで、麻雀部に入ってってもう一度言えない自分が情けない……)

    189 = 1 :

    穏乃「--の前に。麻雀部に入りませんか、宮永さん?」

    (ってあんたが言うんかい!?)

    穏乃「いや~これだけ強いなら是非麻雀うちの麻雀部に入って欲しくて……」

    (なんなの!?なんでシズは私が言い出しにくい所ををあっさり踏み込むの!?)

    (高鴨さん……恐ろしい子……!)

    穏乃「ってアレ?二人ともどうしたの?顔がガラスの仮面状態になってるけど?」

    「な、何でもないわよ」

    (ただ……)チラッ

    「……」

    190 = 1 :

    「止めておこうかな」

    穏乃「なっ……!」

    「私を入れてもあんまり良いことは無いよ」

    穏乃「そんなこと無いです!私達、今は小さな麻雀部ですけどどうしても全国に行きたいんです!」

    「どうしても……ですか?」

    穏乃「どうしてもです!」

    「……」

    穏乃「……」シンケン

    「……」

    「それは、今いる五人の内の誰かから居場所を奪ったとしても?」

    穏乃「あ……」

    「……私が入るっていうことは、今五人揃っている麻雀部の中から一人補欠に回すっていうことだよ?」

    穏乃「……考えてなかった」

    「考えてなかったの!?」

    穏乃「いや、今までは部員集めで四苦八苦してたからつい……余るなんて事態は考えてなくて……」てへぺろ

    191 = 1 :

    「とにかく……私はそこまでして大会に出たいとは思ってない。出る必要も無い」

    穏乃「う……」

    (やっぱり……咲の性格からして当然だけど……)

    穏乃「どうしよう……麻雀部再興の言い出しっぺが大会に出ない訳には行かないし……かと言って……」

    192 :

    もうちょっと1レス分の文章を長めにした方が読みやすいかな

    193 = 1 :

    (でも……諦めきれない……やっぱり咲に麻雀部に入って欲しい……)

    「……咲。私と勝負しない?」

    穏乃「憧?」

    「……」ゴッ

    穏乃(っ……!空気が一変した!?さっき麻雀してたときの雰囲気だ……!)

    「っ……!明日の昼休み、麻雀部で待ってる……ルールとかは咲が決めていいから」

    194 = 1 :

    >>192
    解りました。ちょっと伸ばしてみます。

    195 = 1 :

    穏乃「あ、憧…それは少し無謀なんじゃ……」

    「いいから。私に任せて」

    穏乃「……」

    「私が勝ったら麻雀部に入って貰う。負けたら咲の好きにしていい……それでどう?」

    「……」

    (例え私が大会に出られなくなっても……私以外の人がそうなっても……)

    「……補欠」

    穏乃「へ?」

    「例え入部してもレギュラーとしては絶対に打たない。その条件でいいなら」

    「決まりね」

    「では、明日の昼にまた……」

    穏乃「憧……どうしてあんなこと……」

    「どうしても……どうしても咲に入って欲しかったのよ……」

    穏乃「……」

    「例え、他の誰かの居場所を奪うことになっても……」

    「明日は勝つ……絶対に」

    196 = 1 :

    翌日 学校の廊下にて

    「あ、玄先輩!」
    「女ちゃん。お昼に顔を会わせるなんて初めてだね」

    「はい。でも、新子さんからお昼に集合かけるなんて珍しいですね」

    「本当だね」

    「お姉ちゃん!」ダキッ

    「く、苦しい……」

    「むふー相変わらずいいお餅を持ってです」モミュモチュギュー

    「く、玄ちゃん、決まってる、決まってるから」ギブギブ

    「相変わらず中がいいですね」

    「当然だよ!」ブリッジ

    「た、助けて……」

    197 = 1 :

    部室

    「お待たせ」

    「やっと解放された……」

    穏乃「お疲れ様です」

    「ごめんね、急に呼び出しちゃって」

    「ううん。気にしないで」

    「それよりなんか集まる用事でもあったっけ?」

    「それなんだけど……ちょっと麻雀を打ちたいんだけど、面子が足りなくて……」

    「いいんじゃないかな?大会も近いし」

    「私事でごめん」

    「気にしなくていいよ……でも誰が入るの?」

    「それなんだけど、私と--」

    「あ、じゃあ私が入る!」

    「私は見てるよ。玄ちゃんは?」

    「うん、お姉ちゃんの代わりに私が入るよ」

    「解った。じゃあ私、玄、女が座るわね」

    198 = 1 :

    「あれ?憧ちゃん、一人足りないけど……」

    「大丈夫。もうそろそろ来る筈だから……」

    「もうそろそろって……」


    ガラッ



    「揃われていますか?」

    199 = 1 :

    短いですが今日はここまで。支援して下さっている方、毎度のことながら感謝です。

    ところで、このssに麻雀描写って要りますか?麻雀は本当に初心者で自信が無いのですが……

    200 = 192 :

    乙 麻雀描写はカットでもいいかと


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