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    元スレ男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」

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    451 :

    愛に性別は関係ない

    452 :

    「愛に性別は関係ない。巴さんが鹿目さんの事をどう思ってるか、それだけが問題だ」

    「鹿目さんが巴さんの事を好きだっていうなら俺は潔く身を引くだけさ」

    マミ「だ、だけど!」

    「俺は鹿目さんの枷にはなりたくない! 好きな子には幸せになってほしいから!」

    マミ「……!」

    「彼女を幸せに出来るのが俺であればよかったが、そうでないなら他の誰かが幸せにしてくれる事を願うだけだ……」

    「それにどこの誰ともしれない奴についていくなら心配もするが、巴さんが相手なら安心して鹿目さんを諦められるってもんだ」

    マミ「男君……」

    「鹿目さんの事……幸せにしてやってくれよ」

    マミ「ええ……! 私のすべてをかけて、鹿目さんを幸せにしてみせるから!」

    「それじゃあ早速メールの返信をしよう。きっと今、鹿目さんは巴さんがどう出るか不安で胸がいっぱいなはずだ。余り待たせてしまっては可哀想だからな」

    マミ「そ、そうね。でもどうやって返事しようかしら」

    「シンプルに告白を受け入れると書けばいいんじゃないか?」

    マミ「それって答えが先回りしすぎていないかしら? まだちゃんと告白されたわけでもないのに……」

    「鹿目さんの事だ、きっと今回のメールを出すのにも勇気を振り絞ったんだろう……ここからは年上としてリードしてやるべきなんじゃないのか」

    マミ「そういうこと……! もうお付き合いは始まっているってわけね!」

    「だな」

    マミ「ありがとう男君! 私、がんばるわ!」

    「おう! 何かあったらサポートするからな!」

    マミ「ええ、その時は是非またお願いね!」



    「ふう……」

    ゆま「おにーちゃん!」

    「ん、なんだゆまちゃん」

    ゆま「えへへ。ゆまね、あしたえいが見に行くんだよ」

    「ほう、なんの映画だ」

    ゆま「プリキュアオールスターズ! ねー、おにーちゃんもいっしょにみよーよ」

    「杏子ちゃんと見ろよ」

    ゆま「えー……」

    杏子「馬鹿かよ。アタシがんなもん見るわけねーだろ。ついてってやれよ」

    「俺だって見ないに決まってるだろ」

    杏子「だってさ。やっぱゆま一人で見に行けよ」

    453 = 452 :

    ゆま「どっちかいこうよ……」

    「巴さんに頼め」

    ゆま「マミおねえちゃんは学校あるもん」

    「俺もあるだろ。何言ってるんだ」

    ゆま「いこーよー。ねー、いこー!」

    「俺は忙しいんだ、小学生なんだから映画くらい一人で見に行けるだろ。赤ちゃんならしょうがないけどな。ゆまちゃんは赤ちゃんなのか?」

    ゆま「ちがうよ! 赤ちゃんじゃないもん!」

    「じゃあ一人で行けるな」

    ゆま「もーいいよ、おにーちゃんがプリキュアみたいって言ってもついていってあげない!」

    「それは残念だ……」

    ゆま「ねーマミおねーちゃん。ゆまね、あしたひとりでえいが見に行くんだよ」

    マミ「え? あらあら、偉いのね。それじゃあお金がいるでしょう。入場料あげるからちゃんと払うのよ」ポチポチ

    ゆま「わーい! ありがとうマミおねえちゃん!」

    「……」

    「ゆまちゃん。明日は何時から映画を見に行くんだ?」

    ゆま「おきたらすぐいくよ」

    「おいおい、映画ってのは上映時間が決まってるんだぞ。適当な時間に行ったら最初の30分だけ放映した時に着くかもしれないだろ」

    ゆま「そーなの!?」

    「ちゃんといつ行くか予定を立てていかないとダメだぞ」

    ゆま「う、うん。あしたは何時からやるのかな?」

    「ちょっと待ってろ。今調べてやる」ポチポチ

    「駅前の映画館なら明日は10時からだな。少し早く着くようにするといいだろう」

    ゆま「うん! ありがとうおにーちゃん!」

    「いやいや、これくらいどうってことないぞ」ニヤリ

    454 = 452 :

    「……そうだ巴さん。何か食べる物残ってないか?」

    マミ「あ、カレーうどんだけじゃ足りなかった?」

    (そう言ってマミさんは冷蔵庫へと歩いていく)

    マミ「男の子ですものね。今から何か作る?」ガチャ

    「いや、手の込んだ物じゃなくていいんだ。食える物ならなんでも」

    マミ「うーん、チーズならあるけど……」ゴソゴソ

    「ああ、それがいいな」

    マミ「ちょっと待っててね。今切るから」

    「↓2」


    1.金払うからブロックごとくれ
    2.巴さんのチーズ臭い部分を見せてくれ
    3.やっぱり悪いからいいよ

    457 :

    ID変えて連投かよ
    本当糞野郎だな

    458 :

    そんなんわかるもんなんですか?

    459 = 452 :

    「巴さんのチーズ臭い部分を見せてくれ」

    マミ「えっ? まだ開けてない新品だし、臭くはないと思うんだけど……」

    「し、新品なのか? そうか、チーズ臭いなんて言って悪かった。まだ誰も見てないのに確証も無しに言っていい事じゃなかったな……」

    「でも実際見てみたらチーズ臭かった、っていう事はあるかもしれないだろ? 俺はチーズ臭そうだなって思ったんだよ」

    マミ「そんなに言うなら男君が開封してみる?」

    「えっ、いいのか!?」

    マミ「ええ、やっぱり人によって好みの大きさとか形があるでしょうし」

    「確かにな」

    マミ「男君の好みの形にしてもらった方がいいかもしれないわね」

    「大胆な提案するんだな……」

    マミ「別にいいのよこれくらい。相談にも乗ってもらったんですもの」

    「そ、そうか。まあそこまで言われちゃ男として引き下がれないな」


    1.マミさんを押し倒す
    2.チーズを丸ごと頂く
    3.冷蔵庫を漁る

    462 :

    続き待ってる

    464 :

    待ってるぞ

    465 :

    待ち続ける

    466 :

    「それじゃあ遠慮無く開けさせてもらうぞ」ガチャ

    (俺は冷蔵庫を開いて中身の物色を始めた)

    マミ「え? ちょ、ちょっと男君。チーズならここにあるわよ」

    「いや、それだけじゃ足りないから……好きな物持って行っていいんだろ? あ、もちろんチーズももらうから」

    マミ「そこまで言ってないわ! もう、人の家の冷蔵庫を勝手に見るのはマナー違反よ!」

    「おっ、ハムがまるごとあるじゃないか! これを貰っていくとしよう」

    マミ「えっ!? そ、それはダメよ! 楽しみにとっておいたのに!」

    「えっ……巴さんアイドルなのにこんなでかいハムなんて食うの……?」

    マミ「一度に食べるわけじゃないし、佐倉さんやゆまちゃんだっているんだからそれくらいいるのよ!」

    「……でも結局最後には全部消費してしまうんだろ?」

    マミ「だ、だって……」

    「やめときなよ……これから鹿目さんと長い付き合いになるんだからさ。いつまでも憧れの先輩で居たいだろ? だったらこの辺は我慢していかないと……」

    マミ「うっ」

    「よし決まりだ! これとそのチーズをいただいていくぞ。なに、俺たちは友達だろ? 今日よくしてもらった分は必ずお返しするぜ!」

    マミ「……ほ、本当に……?」

    「当たり前だ」

    マミ「それじゃあ持っていっていいけど……男君こそ一度に全部食べちゃダメよ? どっちも高カロリーなんだから」

    「わかってる。ありがとう巴さん!」

    (俺はチーズとハムを持ってマミさんの部屋から出た)



    「……さて、織莉子ちゃんに会いに行くか」

    467 :

    来たか…!

    468 = 466 :

    「……風呂場から腐臭が漂ってくる……」

    「思ったよりもすぐになんとかしないといけないかもな」

    ガチャ

    「織莉子ちゃん?」

    織莉子「……」グテッ

    キリカ「……」グテッ

    「お、おい大丈夫か!? どうしたんだ一体!」

    織莉子「……男?」

    「ああ、俺だ! 一体何があった!? 何故二人ともぐったりしている!」

    織莉子「……出来るだけエネルギーを消費しないよう、動かないようにしていたのよ」

    「何!? そうか、腹が減ってたんだな!」

    「ハムとチーズを調達してきたぞ! さあ、存分に食え!」バッ

    織莉子「ありがとう……。…………」

    織莉子「あの、小分けにしたいんだけど」

    「えっ? ああ、暁美さんの部屋にも皿と包丁くらいはあるだろうし取ってくるか」

    「あ、包丁は暁美さんをぶっ殺す時に使ってしまったけど洗うから別にいいよな?」

    織莉子「……」

    (織莉子ちゃんは何か考え込んでいる様子だ……)

    織莉子「このままかじったほうがマシ、かしら……」

    「え、そうか? 洗ったら気にならないんじゃないか?」

    織莉子「キリカ、起きて。食事が届いたわ」ユサユサ

    キリカ「う、うぅ……」ピクピク

    織莉子「ハムとチーズどっちがいい?」

    キリカ「……ハム!」

    織莉子「待って、ビニールを剥がしてあげるから」ピリピリ



    キリカ「おいしぃ、おいしいよぉ……」ガツガツ

    キリカ「……むぐっ! ゴホゴホッ!」

    織莉子「もう、落ち着いて食べないと駄目よ」

    キリカ「ご、ごめん織莉子……」

    織莉子「男。悪いんだけど水を用意してもらえる?」

    「↓2」


    1.ああ、わかった
    2.キリカちゃんなんて喉を詰まらせて死ねばいい

    471 :

    久しぶりだな
    待ってた

    472 :

    「ああ、わかった。ちょっと出るぞ」



    (暁美さんの部屋に戻り、冷蔵庫の中を見るとペットボトルの水があった。これを持って行くか)



    「ペットボトルのがあったぞ。それにコップも」

    コポコポコポ……

    「ほら」スッ

    キリカ「うぅ……」

    織莉子「ありがとう、男。キリカ、ゆっくり飲むのよ」

    キリカ「んぐ、んぐ……」

    キリカ「ぷはっ」

    キリカ「ありがとう織莉子! 生き返ったよ!」

    織莉子「水を持ってきてくれたのは彼よ?」

    キリカ「それでも私がお礼を言いたいのは織莉子なんだ! 織莉子が頼んだからこいつは水を持ってきてくれたわけだし」

    織莉子「駄目よキリカ、それでは筋が通らないわ……無理に仲良くしろとは言わないけれど、貴女がそんなにべもない態度では彼だって貴女とどう接したらいいのかわからないでしょう」

    キリカ「……私にはそいつと仲良くするつもりなんてないよ。そいつだって織莉子と仲良くしたいだけで私なんて眼中にないだろうしね」

    織莉子「……はぁ……」

    「↓2」


    1.殺すぞアマ
    2.まあ、確かに一理あるな
    3.そう言うな、目的は同じだろう?
    4.俺はキリカちゃんとも仲良くなりたい
    5.キリカちゃん大好き! 結婚したい!

    477 = 472 :

    「キリカちゃん大好き! 結婚したい!」ドドドドドッ

    (俺はズボンを脱いで下半身を露出させ、陰茎をしごいて屹立させつつキリカちゃん目掛けて走り迫った)

    キリカ「ひ……っ」

    織莉子「……!?」

    (声にならない声を上げ恐怖するキリカちゃん。織莉子ちゃんと二人揃って動きをフリーズさせている)

    「セックスしようよおおおおおおおお!!!」シコシコシコシコシコ

    「うわああああああああああああっ!!!」ドピュッ

    (最大の誤算だった……。キリカちゃんとセックスをするために準備をしていたはずの肉棒が、しごいた刺激で射精を果たしてしまった……)

    「……」

    キリカ「……」

    織莉子「……」

    (状況が飲み込めず呆然とする織莉子ちゃん。目下の恐怖から解放された安心感とやはり意味がわからず困惑するキリカちゃん。そして賢者タイムの俺……)

    (三人で長い間、時間にして10分ほど。床に放たれた精液を見つめていた……)

    478 = 472 :

    「ま、俺を怒らせるとこういう事になるという警告だな。今のは」

    「これに懲りたら二度と生意気な口は利くんじゃないぞ?」

    キリカ「う、うん……」

    織莉子「……??……???」

    「キリカちゃんのせいで話が逸れたが、今日あった事を報告させてもらうぞ」

    織莉子「……」

    織莉子「あ、そ、そうね。お願いするわ」

    (俺は今日あった出来事を事細かに織莉子ちゃんに話して聞かせた)

    織莉子「そう……それなら明日は、千歳ゆまが映画を見に行っている間は佐倉杏子が一人になるのね」

    「だな。ぶっ殺すチャンスだ」

    織莉子「……確かにチャンスではあると思うけど……」

    織莉子「勝てるの? 佐倉杏子は強いわ。学校で戦った時、巴マミと二人でキリカと相対したようだけど、佐倉杏子が巴マミとの連携を拒んでいたあの戦いは実質キリカと彼女の一騎打ちだったわ」

    織莉子「そしてキリカは魔法の性質もあって、魔法少女同士の一対一の戦いにおいては比類無く強い。キリカが攻めきれずにいた相手がそう簡単に倒せるかしら……」

    「そんな事言ってもやるしかないだろ?」

    織莉子「そうね、やるしかないのはわかるわ」

    織莉子「だけど、それは必ず貴方がやらなければいけないわけじゃない」

    「何……!?」

    織莉子「貴方自身は理由をつけてその場から離れて、戦いは二人の魔法少女に任せてしまうわけにはいかないの?」

    織莉子「まだ貴方自身が命をかけて戦わなければいけない状況じゃないと思うわ。言ったでしょう、貴方は貴方の立場を利用して出来る事は必ずやらないといけないと」

    「……」



    (よく考えて行動してね、と言う織莉子ちゃんと別れ、俺は二人の部屋から出た)

    (暁美さんの部屋に戻るとやはり腐臭がする。俺は足音を殺し窓から抜け出した)

    「……時間もないんだよ。確実に杏子ちゃんには明日死んでもらわないといけない」



    (織莉子ちゃんの指摘で再確認させられた、見知った相手を殺さないといけないという事実をかみ締めた俺は、寝る前に↓2をした)

    479 :

    覚悟完了

    480 :

    ライフルを取り寄せた

    481 :

    キリカかわいい
    しかし
    なんて殺伐としたルートなんだ……

    482 :

    (織莉子ちゃんの指摘で再確認させられた、見知った相手を殺さないといけないという事実をかみ締めた俺は、寝る前にライフルを調達した)

    (もちろん銃器などこの日本で簡単に手に入るはずはない。しかし今の俺には通常ならありえない方法でそれを手に入れる事が出来る心当たりがある)



    「また来てしまったか。暁美さんの部屋に……」

    「暁美さんの部屋なら探せば銃の一つや二つ見つかるはずだ。獲物は多いに越した事はない。暁美さんに代わって俺が正義のために有効利用してやろう」

    (窓から忍び込むため裏手に回る。そこで俺はこの部屋の異変に気がついた)

    (……気配がする。誰か、中にいる……)

    (どうする?)


    1.中の様子を伺う
    2.外で隠れて誰かが出てくるのを待つ
    3.中に入って始末する

    ↓2

    486 :

    (とりあえず中の様子を伺うぞ……)

    (俺は窓に近づき、内側からの死角から聞き耳を立てた)

    「……」

    ……ぴちゃ……
    ……ぴちゃ……

    (水音がする……風呂場に水を張った時、閉め方が甘かったのか?)

    (それにしても腐臭が鼻に来る……風呂場に閉じ込めたのにもうこんなところまで臭ってくるなんて、マジで時間がないな……)

    (いや、今はとにかく中の様子を確認しないといけない。俺は意を決して中を覗き込んだ)

    ぴちゃ、ぴちゃ……
    ぴちゃ、ぴちゃ……

    (床に水溜りが……いや、よく見ると何かが這い回った後のように濡れた部分が連なっている)

    「なんだこれ……?」

    (目を凝らし床の水を目で追う。窓から最も近い位置にある、テーブルの手前の水溜りの片方は、そこから風呂場の方に向かって消え、もう片方はテーブルを迂回しその向こう側に消えて俺の死角に入ってしまっていた)

    (どうする……?)


    1.中に入って調べる
    2.もっとよく観察する
    3.嫌な予感がするので逃げる

    ↓2

    489 = 486 :

    (これ以上は外からは見えないな……)

    (このまま帰るわけにはいかない。中で何が起きているのか確かめないと)

    スーッ...

    (窓を開き、部屋に進入する。さあ、ここからどう動く……?)


    ↓2

    490 :

    音と匂いと振動、そしてこれまでの経験から中を想像し視覚に投影して満足する

    491 :

    気配を消して、気配を探りながら慎重に進む

    492 :

    (何者だか知らないが、この場にいる以上俺達の目的の邪魔になる事は間違いない。見つけ次第無力化してしまうべきだろう)

    (気配を消し、かつ相手の気配を探りながら慎重に歩を進める)

    (やはりテーブルの向こう側に、誰かいる!)

    ぬる・・・

    「……!」

    (床のぬめりを踏み体勢を崩しかけ、小さく息を呑む。気配に集中しすぎたために起きた小さな失敗だった!)

    (一瞬で意識をテーブルの向こう側に戻す。さっきまで感じられた得体の知れない気味の悪さを、拭い去り現れた緊張感がこの場を支配していた)

    「……」

    (どうやらこちらが一方的に相手を探っている、というアドバンテージは失われたようだ)

    (今は互いを警戒しあい、隙あらば仕掛ける。闘争が始まりこの場は戦場と化した)

    (武器を持って来るべきだったな……)

    (ふと足に硬い感触が当たるのに気づく。敵への警戒を維持しつつ目を遣ると……血のついた包丁が落ちていた)

    (暁美さんの首を切り裂くのに使ったやつか)

    「……」ニィッ

    (これは使える。こういった膠着した状況で『先に動いたほうが負ける』というのは本当の話だが、それはあくまでも競技の話だ)

    (実戦……なんでもありには勝負外の駆け引きがある。今からそれを実践してみせよう)

    (武器ってのはこう使うんだよ)


    1.手に持って相手に一直線に走る
    2.床を滑らせ相手の元へ送る
    3.相手の頭上を飛び越すように放り投げる
    4.自らの首を切り裂く

    495 = 492 :

    「……」シュッ

    (俺は敵がいるであろう場所を飛び越すように包丁を放り投げた)

    (包丁が床に落ちる音が響く。静寂の中ただひとつだけ存在する音は実際より大きく感じられる)

    (緊張が高まっているほどにそれは顕著になるものだ……どんな奴でも一瞬は身を竦ませるほどに)

    ガツッ

    「……」バッ

    (包丁が床に落ちると同時に飛び出す! 俺は……敵の見せるただの一瞬の隙さえも逃さない! 反撃の機会も与えない!)

    (闘争の最中にビビッたお前が間抜けだっただよ! これは狩りだ。敵が死ぬまで俺がずっと仕掛け続ける!)

    「死ねえぇっ!!」

    ほむら「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

    「ぎゃあああああああああ!!」ビクッ

    ほむら「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」ガブゥッ

    「ぐおおおおおおっ!!」

    (目が潰れ、顔中血まみれの暁美さんが俺の首筋に噛み付く! 歯は易々と俺の皮膚を突き破り、肉に突き刺さった!)

    「き、貴様……! 生きていたのか!?」

    ほむら「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」

    「があああああああっ!!」

    「このっ……は、離れろぉぉぉっ!!」ガッガッガッ

    ほむら「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

    (側頭部を殴りつけるもその執念は凄まじく、びくともしない……!)

    (いくら力が強くても所詮は人間の歯。頚動脈を傷つけるまでには至らないのが救いだった。これが肉食動物の長く鋭い牙なら即死だっただろう)

    (とはいえ酷く危機的な状況であることに変わりはない。早くこの状況を抜け出さなくては……!)

    「こ、こうなったら……! ↓2をするしかない……!」」

    496 :

    念仏を唱える

    497 :

    包丁を拾って突き刺す

    498 :

    (さっき放り投げた包丁が近くにある事に気づく。掴もうと手を伸ばす……がわずかに届かない)

    「糞が……!」

    ズリ… ズリ…

    (噛み付かれたまま床を必死に這い、なんとか手が届く距離まで到達する)

    「死ね……!」

    (俺は包丁を掴むと、一切の躊躇も無く暁美さんの肩に突き刺した)

    ほむら「……ア゛ア゛ッ!」

    ギリギリッ

    「がああっ!!!」

    (……が、彼女の攻撃は止む事はない。それどころか自棄になったかのようにさっきまでより強く噛まれている気すらする)

    「くっ、なら……これでどうだ……!」

    (肩から抜いた包丁を、暁美さんの頬肉を突き破るように突き刺す。その奥にある顎の間接を破壊するべく力強く……!!)

    ほむら「……ア゛」

    (噛む力が緩んだ!)

    「離せ!!」

    ドッ

    (渾身の掌底を暁美さんの顔に放つ。食らいつく力を既に失っていた彼女は、俺の首筋に横に引き裂かれる最後の痛みを与えてから吹き飛び、リビングの床を転がった)

    「……ッ!!」

    (彼女が離れた拍子に抜け落ちた包丁を手に取り、俺は再度攻撃を加えるため肉薄する)

    「死ね……!」

    ザクッ

    ほむら「……っ」

    (前面から一突き。薄い胸を突き破り、間違いなく心臓まで到達したはずだ)

    「はぁ、はぁっ……! ざまあみろ……!」

    (……しまった、騒ぎすぎたかもしれない……!)


    1.すぐさま離脱する
    2.息を潜める
    3.あらたな性癖に目覚める


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