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    元スレ男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」

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    501 = 498 :

    ドクン

    「……!?」

    (突然心臓が跳ね上がる)

    「……はぁ、はぁ……!」

    (目の前には暁美さんの変わり果てた姿がある。心臓を刺したはずなのにわずかな量の血しか流れていないのは、放置されていたこの数日の間にほとんど全ての血を失っていたからなのか)

    (何故そんな状態で動けた? そんな疑問が浮かんではすぐさま頭の中に定着せずに霧散する)

    (どうして俺はこんなにも事態の把握に集中できない。脳が酸素の確保を優先し、そのせいで思考がまとまらないのか?)

    (……違う、俺は興奮しているんだ。今の状況に性的な快感を覚え、今すべき事を差し置いて更なる快楽を求めてしまっている……!)

    (そう、俺は……↓2に興奮してしまっているんだ……!!)


    1.暁美さんを包丁で刺した時の感触
    2.暁美さんの体から流れ出る血液
    3.命のやり取りをするスリル
    4.暁美さんの未熟すぎる胸

    504 = 498 :

    (そう、俺は……命のやり取りをするスリルに興奮してしまっているんだ……!!)

    ムクムク……

    「はぁはぁ……!」

    (ついに興奮が目に見えてわかる形となって表れた)

    (織莉子ちゃんに会っていきたいが……床の状態を見るに、暁美さんは監禁部屋には入っていないようだ)

    (こんな股間で状態で織莉子ちゃんに会ったら射精をしてしまうかもしれない……俺は紳士的に、今日のところは彼女に会うのは諦めることにした)

    (そういえば、ここには武器を調達しに来たんだったな)

    (なんとなく勉強机の引き出しを調べてみると……大型拳銃と、手で握るサイズの棒状の何かと、マシンピストルか)

    (サイズ的に隠し持てるのはひとつが限界だな……)

    (威力なら大型拳銃、弾幕による制圧力ならマシンピストルといったところか……用途のわからない棒状の何かにはスイッチがついている)

    (ま、まさかこれはビームサーベルか!?)


    1.大型拳銃を取る
    2.マシンピストルを取る
    3.棒状の何かを取る
    4.棒状の何かのスイッチを押してみる

    508 = 502 :

    爆発するほどの振動とは……

    509 = 498 :

    「はっ夢か……」

    「やはり適当にボタンを押すのはよくないな。これがビームサーベルだったらバッテリーの残量を無駄にしてしまうかもしれない」

    「もう少し机を探ろう」ゴソゴソ



    (机を漁った結果、棒状の物体の設計図と思しき物を発見した)

    (その設計図を見た俺は……この物体は爆弾である可能性が非常に高い、という結論に至った!)

    (危ないところだったぜ。もし何も考えずにボタンを押していたら俺は即死していただろう)

    (その事も踏まえて……俺は暁美さんの部屋の中で見つけた武器の中から、↓2を持ち出すことにした

    510 = 498 :

    「はっ夢か……」

    「やはり適当にボタンを押すのはよくないな。これがビームサーベルだったらバッテリーの残量を無駄にしてしまうかもしれない」

    「もう少し机を探ろう」ゴソゴソ



    (机を漁った結果、棒状の物体の設計図と思しき物を発見した)

    (その設計図を見た俺は……この物体は爆弾である可能性が非常に高い、という結論に至った!)

    (危ないところだったぜ。もし何も考えずにボタンを押していたら俺は即死していただろう)

    (その事も踏まえて……俺は暁美さんの部屋の中で見つけた武器の中から、↓2を持ち出すことにした)


    1.大型拳銃
    2.マシンピストル
    3.爆弾

    511 :

    地球破壊爆弾

    513 :

    なんと陰惨な……
    ほむらルートの頃が懐かしい

    514 :

    オリコを救うためには、まどか勢は死ななければならないのか?

    515 :

    まだかな

    516 :

    待つぜ

    517 :

    (その事も踏まえて……俺は暁美さんの部屋の中で見つけた武器の中から、大型拳銃を持ち出すことにした)

    (魔法少女の耐久力はさっきの暁美さんで身を以って体験している。やつらに常識は通用しない。普通の人間どころか、象やクジラでさえあの失血で数日放置されては生き残れはしないだろう)

    (ならば……マシンピストルの小さな弾丸など無意味だ。捨て身で突っ込んで来られたら最期、成すすべもなく殺されるだけだ)

    (最低でも奴らを仰け反らせるだけの威力が必要になるし、それを連発出来るのはこれだけだ。それが俺がこの武器を選択した理由だ)

    「クク……あの生意気な杏子ちゃんが、この俺に屈した時の顔が今から楽しみだ」

    「敗北を認め、自分の生殺与奪の権利が俺にあると気づいた時に彼女はどうするだろうか。最後まで抗う? それとも命乞いをしてくるか?」

    「さあ……明日は祭りだぞ」

    (俺は笑い声が出そうになるのをこらえながら暁美さんの部屋を後にした)

    518 = 517 :

    「ふぁ……よく寝た」

    「今日は小巻ちゃんと松平との約束がある。昨日話し合った大橋へ向かうぞ」

    (俺は大型拳銃と刀を携え、約束の場所へと向かった)



    「……ふむ、まだ二人は来ていないようだな。少し早く着きすぎたか」

    「ここは……↓2」


    1.刀を素振りして勤勉アピールだな
    2.その場に座り込み、ただ静かに待とう
    3.今のうちにうんこを済ませておこう

    521 = 517 :

    「ここは刀を素振りして勤勉アピールだな」スラッ

    「ふんっ! ふんっ!」シュッシュッ

    「ふんっ! ふんっ!」シュッシュッ

    「ふんっ! ふんっ!」シュッシュッ

    小巻「……」

    「↓2」


    1.ふんっ! ふんっ!
    2.やあ、おはよう小巻ちゃん

    524 = 517 :

    「やあ、おはよう小巻ちゃん!」

    小巻「おはよう」

    「来たなら声をかけてくれよ。もしかして俺の事が嫌いなのか?」

    小巻「別に……どうせ松平待ちでしょ。わざわざ邪魔することないと思っただけよ」

    「別に嫌いじゃないって事は小巻ちゃんは俺の事が好きなんだな? やったー!!」

    小巻「はぁ? 何言ってんのよ。そんなわけないでしょ」

    「そうか、じゃあ小巻ちゃんは俺の事が嫌いなんだな……」

    小巻「面倒くさい! あんた朝からテンションおかしいわよ! まさか徹夜でもしたんじゃないでしょうね……!」

    「実は昨日夜遅くまで素振りをしてて、今日も早朝からやってたんだ……ほら、俺ってなんにでもベストを尽くすタイプじゃん?」

    小巻「知らないわよ! 寝なさいよ!」

    「寝るから膝貸してくれ」

    小巻「その辺の草ででも寝てなさいよ!」

    ちき「朝から元気じゃのう……」

    「出てくるタイミングが悪いぞ松平。せっかく小巻ちゃんといい雰囲気になっててもう少しでキスできたのに」

    ちき「おお、それはいいところで到着したものじゃの。ではキスの権利はわらわに移ったということかの」

    小巻「あんたら馬鹿じゃないの!?」

    ちき「まあそれは置いておいて……小僧、佐倉杏子の今日の動向について何かわかったことはあるかの」

    「ああ、それなんだがな。実は普段いつも一緒にいる杏子ちゃんとゆまちゃんが今日に限って分断される」

    「運は俺達の方に向いているぜ」

    小巻「どういうこと?」

    「ゆまちゃんがプリキュアの映画を見に行くそうだ。そして杏子ちゃんはそれには付き合わない。映画がやってる間、杏子ちゃんは一人になるわけだ」

    ちき「ほう……いつからの上映じゃ」

    「10時からだな。それより少し早く着くように言ってあるから、それからしばらく杏子ちゃんは一人になる」

    ちき「うむ、よい仕事をしたではないか」

    小巻「……で、どう動くの? まさか街中でやり合うわけにはいかないでしょ」

    「↓2」


    1.俺が杏子ちゃんを人気のない場所に誘い出す
    2.小巻ちゃんが杏子ちゃんにケンカを売って人気のない場所に呼び込む
    3.松平が杏子ちゃんにケンカを売って人気のない場所に呼び込む
    4.杏子ちゃんの後をつけて仕掛けられるタイミングを計る

    527 = 517 :

    すみません、連取りは一応禁止になってるので再度↓1で

    529 = 517 :

    「ここは下手な事をするよりも杏子ちゃんの後をつけて周りに人がいない状態になるのを待つのがいいだろうな」

    小巻「映画って二時間くらいで終わるでしょ。その頃には映画館の前に戻るとして、そんなに遠くには行かないんじゃない? そう都合よく人気のない場所になんて行くの?」

    ちき「ふむ。どちらの意見も一理あるように思えるのう」

    「ゆまちゃんと別れて一人になった途端に近づいたら怪しまれるだろう。少しは様子を見るべきだ」

    小巻「それは……まあそうか」

    「なら上映終了が近づいてもチャンスが無ければ何か手を打つということでどうだ?」

    小巻「今の所はそれがベターってところか……」

    ちき「わらわもそれがよいと思うぞえ」

    「よし、決まりだな。三人でぞろぞろと尾行していては目立つから追跡は俺がやる。二人は尾行している俺を尾行してくれ」



    (二人とアドレス交換を済ませ、映画館の前に着いたぞ。時刻は9時過ぎ……杏子ちゃんとゆまちゃんはまだ来ていない。既に中にいるという事は流石にないだろう)

    「さて、じゃあこの物陰から俺が見張るから、二人はあそこのカフェの二階から見ていてくれ」

    ちき「うむ」

    小巻「わかった」

    「何か変化があれば連絡する」

    小巻「……」

    「なんだ? 小巻ちゃん」

    小巻「あんた……気をつけなさいよ。あんたみたいなのでも、死なれたら気分良くないだろうし」

    「小巻ちゃん……」

    小巻「加担した以上、あんたに何かあったら私にだって責任の一端があるわけだし……その、とにかく怪我するんじゃないわよ……」

    「↓2」

    530 :

    キュン

    531 = 520 :

    俺は不死身だから心配するな

    532 :

    くるかな?

    533 :

    「フッ。俺は不死身だから心配するな」

    小巻「あっそ」

    ちき「不死身のう……」

    小巻「じゃあ私達は行くから。絶対に先走るんじゃないわよ」

    「小巻ちゃんを見てる時の俺はいつも先走ってるぜ」

    ちき「若いのう……」

    小巻「……? まあいいか。行くわよ松平」

    ちき「あ、小巻と二人きりで、か、カフェ! これってデートかの? もしかして小僧、わらわに気を遣って……?」

    小巻「うるさいわね、さっさと来なさいよ!」



    「さて、時間は9時20分……二人は無事窓際の席に着けたようだな」

    「手を振ってみるか」



    小巻「……」

    ちき「……」



    「あいつらメニュー見ててこっち見てないぞ……」

    「メールを送るか」

    「↓2っと」


    1.仲のいいことだな。楽しいお茶の時間中悪いがこっちの監視も忘れないで貰えるかな?
    2.俺から目を離さないで!!! 二人に守ってもらわないと俺すぐ死んじゃうから。
    3.まだ上映までは30分以上あるが、いつでも動けるようにはしておいてくれよ。
    4.今どんな下着はいてるの? 俺はうんちおぱんつ!! うんちうんち!!!

    536 = 533 :

    「まだ上映までは30分以上あるが、いつでも動けるようにはしておいてくれよ……っと」

    「全く女はこれだからしょうがないぜ。きっとどれ食べる?あたしこれ!半分こしよ? とか言い合ってるんだろうな……」

    「おっ、メールを見た小巻ちゃんがこっちを向いたぞ。とりあえずメンチ切っておくか」

    「真面目にやれよ、犯すぞコラ……」キッ



    小巻「……」



    「うわっ、一気に不機嫌そうな顔になったな。面白い!」

    「だがヘソを曲げられても困るし一応機嫌もとっておくか」

    「嘘だよ。犯したりなんてしないさ! 何故なら君は俺の大事な友人なのだから」ニコッ



    小巻「……」



    「あれ? 余計機嫌悪そうになったぞ……」

    「なんでだ。わけがわからん」

    「アヘ顔ならどうだ?」アヘェ

    ビーーッ、ビーーッ

    「む、メール……小巻ちゃんだ」

    『今あんたの後ろを佐倉杏子と千歳ゆまが通った! ちゃんと見ていなさい!!』

    「何? そんなわけあるか」クルッ



    ゆま「ねえ、キョーコー。やっぱりいっしょにみようよ」

    杏子「見ねえよ。しつけーな」

    ゆま「むーーー」



    「は、早い……! 何故こんなに早く来たんだ? まだ上映まで30分あるぞ」

    「まあいい、とにかく監視だ! 杏子ちゃんが一人になるのを見逃さないぞ!」



    (それから十数分、二人はずっとベンチに座ってジュースを飲んでいる……)

    (映画を見るならそろそろ中に入る頃合いだぞ。一体何をしているんだ?)



    ゆま「うーーー。キョーコがみないならゆまもえいがみるのやめる!」

    杏子「あ? あー。別にいいんじゃね」



    「は?」

    ↓2


    1.ここは落ち着いて様子を見るしかない
    2.杏子ちゃんは小巻ちゃんと松平に任せてゆまちゃんと映画館に入るしかない

    539 = 533 :

    「ゆまちゃんが映画を見るのをやめてしまったら計画の全ては瓦解する! ここはなんとしても映画を見てもらわないと……!」

    (俺は小巻ちゃんに追跡は任せる旨のメールを送ると、返事を待たずに二人の前に飛び出した!!)

    ゆま「あ、おにーちゃんだ」

    杏子「何遊んでんだよ。学校行けよ」

    「う、うわあ! 見つかってしまったか!」

    「なんてことだ。これはまずいところを見られてしまったぞ……!」

    ゆま「なにやってるのおにーちゃん?」

    杏子「まずいところって……お前まさか、ここにいるってことは……」

    「くっ、学校をサボってプリキュアの映画を見にきたところを知り合いに見られるなんて……なんてことだ……!」

    杏子「ぷっ。お、お前、中学生の癖にプリキュアって! バッカじゃねーの、だっせーなぁ!!」

    ゆま「おにーちゃんもプリキュアみにきたの!?」

    「実はそうなんだ。いやあ、恥ずかしいなあ……」

    杏子「ちょ、ちょうどいーじゃん。くくっ。ゆま、お前こいつにプリキュア見に連れてってもらえよ……ははっ」

    「あ、あんまり笑わないでくれよぉ」

    杏子「笑うに決まってんだろ!? 普段生意気な態度ばっかとってる癖にプリキュアって! あー、面白い! 今度マミやほむらにも教えてやろっと」

    「やめてくれよぉ!」

    (馬鹿が……お前に今度は来ない。今の内に笑っていろ! この屈辱に耐えれば俺の勝利だ!)

    ゆま「ねーおにーちゃん。プリキュア見にいこ?」クイクイ

    「わ、わかった。見つかった以上断る理由はない、一緒に行こう」

    ゆま「わーい、やったー!」

    (ひとまず映画が始まってしまえばそう簡単にはゆまちゃんはその場から動かないだろう。後は適当に抜け出せばいい。それまで頼むぞ、小巻ちゃんと松平……!)

    (俺達は杏子ちゃんと別れ二人で映画館に入った)



    「あっ、ほら、ここ二つ空いてるぞ」

    ゆま「うん!」

    ゆま「ねーねー、おにーちゃんはどのこがすきなの?」

    「俺か? 俺は……↓2が好きだよ」

    540 :

    きゅあぶらっく!!

    541 :

    ゆまちゃんが1番好きだよ

    542 = 533 :

    「俺か? 俺は……ゆまちゃんが一番好きだよ!」

    ゆま「ち、ちがうよ。どのプリキュアがいちばんすきかってきいてるんだよ」

    「あっ、そ、そうか! すまない、つい本当のことを言ってしまって……」

    ゆま「えー。えへへ、じゃあマミおねーちゃんよりゆまのことがすきなの?」

    「その通りだ。ばれてしまってはしょうがないな」

    ゆま「キョーコよりも?」

    「あ、あんまりいじめないでくれよ。恥ずかしいじゃないか!」

    ゆま「えへへへ。ゆまもおにーちゃんのことすきだよ!」

    「……」

    ゆま「ねーおにーちゃん。キョーコともっと仲よくしてほしいな」

    ゆま「キョーコと仲よくしてくれたら、ゆまももっとおにーちゃんと仲よくしてあげる!」

    ゆま「みんな仲よしになればね、きっとずっとたのしいよ!」

    「そうだな……」

    ゆま「えいががおわったら……三人であそびにいこうね」

    「ああ。……おっ、映画が始まるぞ」

    ゆま「えへへ。やくそくだよ」

    (はにかみながらそう言うゆまちゃんの手が、席のひじかけに置かれた俺の手に重ねて置かれた)

    「……」



    「あー、始まったばかりですまん。ちょっとトイレだ」

    ゆま「……」

    「ゆまちゃん、手をどけてくれ」

    ゆま「んー……だめ」

    「何?」

    ゆま「おトイレははじまる前にいかないとダメ。だからおにーちゃんはガマンしないといけないんだよ」

    「まだ始まったばかりなんだが……ずっと我慢するのはきついぞ」

    ゆま「ダメ……ゆまのこと一人にしないで」

    「……」


    1.そのままでいる
    2.手を跳ね除ける

    545 = 533 :

    「そうだな……途中で席を立ったら他の客の迷惑だ。トイレは我慢することにしよう」

    ゆま「うん」

    (俺は脱出を諦め、ゆまちゃんと映画を見ることにした)



    ・・・・・

    ・・・



    ゆま「あー、おもしろかったね」

    「そうだな」

    ゆま「キョーコ、お外にいるかなあ?」

    「どうだろうな。杏子ちゃんが時間通りに迎えに来るのは考えにくいが」

    ゆま「そうかなあ? それじゃあ、もしいなかったらふたりでキョーコのことを探そうね」

    「そうだな」

    ゆま「えへへ……」

    (そう言って席を立つゆまちゃんの足元から、ぴちゃり、と水音が立つ)

    ゆま「? ゆか、ぬれてるね」

    「そうだな」

    ゆま「だれかがジュースこぼしたのかな?」

    「どうだろうな。この辺俺達しか座ってないしそれは考えにくいが」

    ゆま「なんかヘンなにおいもするし。おにーちゃん、いつまですわってるの? 早くいこうよ」

    「そうだな」

    ピチャ

    (ああ……)

    ゆま「お、おにーちゃん……?」

    「さ、行こうか」

    ゆま「ま、まって。なんでそんなにズボンぬれてるの……?」

    (今朝……)

    (出る前に、トイレいっときゃよかったな……)

    GAME OVER

    546 = 533 :

    「っ、なんだ白昼夢か……」

    スッ

    ゆま「ぁ……」

    (俺はゆまちゃんの手を跳ね除け立ち上がった)

    「ちょっと席を立つだけだ。ゆまちゃんは赤ちゃんじゃないんだ。一人で見てられるよな?」

    ゆま「……うん」

    「いい子だ。また後でな」

    ゆま「うん……」



    (急いで映画館を抜け出し、外へ駆け出す。携帯には小巻ちゃんからのメールが一件、さっき俺がメールを送った直後に届いていた)

    『なんで? わけがわからないけどわかった。とにかく松平と二人で追いかける。また連絡して』

    (追いかけるか)スッスッ

    『千歳ゆまが一人で映画館に行くのを怖がったので連れて入った。今抜け出したから合流する。どこにいる?』

    (すぐに返信がきた……)

    ビーーッ、ビーーッ

    『電車を使わずに歩いて風見野の方に向かった。今大橋超えたとこ。仕掛けるチャンスかもしれない』

    (どうする……!?)

    ↓2


    1.そのまま追いかけてくれ。俺が合流するまで待て!
    2.いけると思ったら即仕掛けろ! 好機を逃すな!
    3.モタモタしてないで今すぐ仕掛けろ! ぶっ殺せ!!

    549 :

    男にしては漏らしたぐらいでgameoverとかありえんだろ

    550 :

    「そのまま追いかけてくれ、俺が合流するまで待て!……と」

    「あいつらだけで杏子ちゃんと接触させるわけにはいかない。会話を通じて下手に和解や休戦でもされると全てが台無しだ」

    「すぐに追いかけよう」タッタッタ



    「大橋まで来たが既に小巻ちゃん達の姿はない」

    「いつの間にかメールが来ている。なになに、杏子ちゃんは大橋から南、町外れの人がいない方向に……?」

    「『↓2』っと……」


    1.いいぞ、すぐに向かう!
    2.気づかれていて誘い込まれている可能性がある。十分に距離を取れ!
    3.まだ戦ったりするつもりなのか? 暴力はやめろ単細胞!


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