元スレ男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
401 = 400 :
何でも
402 :
男「何でも出来る!!」
ちき「たわけ、抜かすでない。小僧がなんでも出来るのならばはじめからわらわ達の協力など必要ないはずであろう」
男「そういう意味じゃない。俺は……奴らに復讐するためならどんな手段でも使う。例え俺自身が必ず命を落とすようなやり方であってもだ」
ちき「ふん、自分の命を一番大事に思っている者の言葉じゃな。浅い。軽薄さすら感じる」
男「なんだと!?」
ちき「問うが。もしそちの目標を達成出来る手段があったとして……」
ちき「代わりに失われる物が自分自身や自分を信じてくれる者の信念を裏切る物であったとすれば、小僧、それに小巻はどうする?」
小巻「……!?」
男「↓2」
403 :
織莉子ちゃんのためなら何もかもを投げ出す
404 :
小巻ちゃん先に答えていいよ
405 :
男「小巻ちゃん先に答えていいよ」
小巻「私はついででしょ。あんたが聞かれたんだからあんたが答えなさいよ!」
男「なるほどな。難しい事聞かれてわけがわからないから俺に先に答えさせて考える時間を稼ごうというわけだ」
小巻「はぁ!? じゃあ答えてやるわよ! あんたこそ私の真似するんじゃないわよ!」
男「わかったわかった」
小巻「コホン」
小巻「……同じような質問を、以前に他の人からされた事があるわ」
ちき「ほう」
小巻「その時は咄嗟には答えられなかったけど。よく考えれば簡単な話ね」
小巻「信念は変えられないけど目標は修正出来るし手段は一つとは限らない。私は数ある手段の中から常に自分が納得出来るやり方を選ぶだけよ」
ちき「ふむ……」
男「↓2」
1.納得出来るやり方がひとつもなかったらどうするんだ?
2.俺も信念は変えられないけど目標は修正出来るし手段は一つとは限らないので数ある手段の中から常に自分が納得出来るやり方を選ぶだけだ
3.俺に信念はない
408 = 405 :
男「納得出来るやり方がひとつもなかったらどうするんだ?」
小巻「……なんとかするわよ。少なくとも大事な選択を他人にゆだねる事は絶対にしない」
男「答えが抽象的すぎるな。もしここに押さないと全人類が滅びるスイッチがあるがそれを押すと愛する仲間である俺が死んでしまうという究極の二択があったとしたらどうする?」
小巻「押すわよ」
男「なんだと? じゃあ俺も小巻ちゃんが死ぬスイッチがあったら押すからな?」
小巻「うるさいわね。ありもしない物でたられば話をしないでよ馬鹿馬鹿しい」
男「冗談だって。俺だったら仲間である小巻ちゃんを殺すスイッチなんて絶対押さないぜ!」
小巻「はいはい。そしたら全人類が滅びて私もあんたも死ぬわね」
ちき「あー、もうよい。別にわらわも答えねば協力しないだとかそういうつもりで言ったわけではない。ちょっとした自己紹介のつもりだったのじゃ」
ちき「小僧が自分の事をまともに話す気がないのはよくわかった。それもまたひとつの答えというところじゃな」
男「心外だな。まるで俺が話の通じない奴みたいだ」
小巻「実際そうでしょ……」
ちき「まあ、今はよい。それでは本題に入るとしようか。わらわの力を借りてまで成し遂げたい事とは一体何なのじゃ?」
男「それは……」
男(俺は松平に小巻ちゃんにしたのと同じ説明をした)
ちき「ふむ。敵は少なくとも三人以上、しかも喧嘩慣れしている。対してこっちは魔法少女同士での戦闘経験のない魔法少女が一人に一般人が一人か」
ちき「なるほど、それは味方が一人でも多く欲しくなるというものじゃ」
小巻「……で、どうするの? 言っとくけどそれなりに危険だし、無理にとは私からも言えないから」
ちき「違うな、小巻」
小巻「違うって何がよ」
ちき「それなりどころの話ではない。今のままじゃと小巻には既に死が約束されているようなものじゃ」
小巻「……」
ちき「小巻は魔法少女同士の争いを甘く見てはおらぬか? 銃を持って撃ち合うよりよほど危険なのじゃぞ」
ちき「負けた時どうなるか、想像がつかぬわけではあるまい。こっちに向こうの命まで取る気がなくても美国織莉子の二の舞じゃ」
小巻「……それは……」
ちき 「戦うというのなら手は貸すが。それでももう一度よく考えた方がいいんじゃないかのう」
男(……余計な事を言いやがって)
男「おい、小巻ちゃんはやるってもう決めてるんだよ。人に言われたからって今更変えるわけないだろ。自分がびびってるからって小巻ちゃんまで降ろそうとするな」
ちき「うるさいのう。わらわは小巻と話しておるのじゃ。黙っておれ」
小巻「……私は」
409 = 405 :
小巻「……やるわよ。魔法を私利私欲のために使う奴らを野放しにしてたら、次に被害に遭うのは私の周りの人間かもしれない」
小巻「そうなってから後悔するような事だけは絶対に嫌。だから私は絶対に戦うし、あいつらを止める事だけが今の私の目標」
小巻「でも……そのためには、あんたにも……」
ちき「ああ、よい。頭など下げる必要はない」
ちき「小巻の頼みをわらわが聞かぬはずがなかろう。わらわの全霊を以って小巻を勝たせてくれようぞ」
小巻「……そう。ありがとう」
ちき「礼を言うのはこちらの方じゃ」
小巻「?」
ちき「よくぞわらわを頼ってくれたのう。相談してくれてありがとう。おかげでわらわは小巻の事を助ける事が出来るぞえ」
小巻「……美国も何考えてるかわからない奴だったけど、あんたもやっぱり変な奴」
ちき「ほほほ……」
男「どうやら話はまとまったようだな? じゃあ早速悪い魔法少女達をぶっ殺しに出かけるぞ」
ちき「待て。その前に基本的な戦法を考えねばならぬ」
男「戦法など不要だ。三人で一人ずつボコボコにして二度と立てないように足の腱を切断するだけだ」
小巻「ちょっと! そこまでやるつもりはないわよ!」
ちき「それで毎度上手くいくわけが……というよりエグい事を考えるのう。普段からやってるのかのう……」
男「でも実際戦法って言われてもな。俺、小巻ちゃんがどんな魔法使えるか知らないし。だからさっき聞いたのに教えてくれないんだから困ったもんだよな」
小巻「それはあんたの態度に問題があるからでしょ。段階と順序を守りなさいよバカ」
ちき「まあ、小巻の魔法なら大体は知っておるが……わらわから説明するかの?」
小巻「いい、自分でする。といっても実際に見てもらわないとわかりにくいし、ここだと流石に目立つから場所を移動しましょ」
男「そうだな。それじゃあ見滝原をこの街を繋ぐ大橋の下にでも移動するか」
小巻「ま、あそこなら近いし広いし、人もいないから妥当なところね」
男「よし、じゃあ松平伝票頼む」
ちき「うむ。わらわは金は持ち歩かぬ主義じゃ」
男「そうか、皿洗い頑張れよ」
ちき「注文したのは小僧じゃから小僧が払えばよかろう」
男「なんだと? 殴るぞ!!」
小巻「あーもうこんな事で喧嘩するんじゃないわよ! 松平、私が立て替えておくから明日返しなさいよ!」
ちき「しょうがないのう……男の癖に、この甲斐性なしめ」
410 = 405 :
ちき『わらわは少し寄る所がある。先に二人で行っておれ』
男(そう言った松平と一旦別れ、俺は小巻ちゃんと二人で大橋へと向かっている)
小巻「……ねえ、あいつ……松平の事なんだけど」
男「ん?」
小巻「どう思う?」
男「どう思うって漠然と言われてもな……」
小巻「だから……しゃべり方とか、年下とは思えない尊大な振る舞い方とか、どう見ても普通じゃないでしょ」
小巻「ウチの学校にくるくらいだからそれなりの家の子だとは思うんだけど、家について聞いても何も言わないのよ」
男「↓2」
1.まさか内通を疑ってるのか?最低だな……。
2.答えないのは答えたくないからだ。放っておこう。
3.実は貧乏なのに無理して通ってるのが恥ずかしいとか?
4.俺が家について聞いたら小巻ちゃんは答えてくれるのか?
5.そんな事より待ち時間でセックスしない?ボロン
411 = 405 :
今日はこれだけです。明日は長時間やります。
414 :
モチベが復活したようでよかった
415 :
男「まあ待て。もし俺が小巻ちゃんの家の事について聞いたら小巻ちゃんは答えてくれるのか?」
小巻「は? なんでよ。答えるわけないでしょ」
男「その答えない理由と同じだな。なんでも教えあえる友達同士ではないというだけの事だ」
小巻「……」
男「そして小巻ちゃんがわけわからんと思ってるんだから、さっき会ったばかりの俺にはもっとわけがわからんに決まってるだろう」
小巻「……じゃあもういい。あんたには聞かない」
男「そうしてくれ。全く、どうして女っていうのは本人のいない所で人の事を話したがるんだ」
男「教えてくれないなら教えてくれない理由ごと聞けばいいだろ。もっと知りたいという気持ちを前面に押し出さないと」
小巻「馬鹿な男子は単純でいいわね」
男「あいつレズっぽいし男子っぽく対応した方が上手くいくんじゃないのか?」
小巻「……ま、参考にはする」
男「河川敷についたぞ」
小巻「松平が来る前に私の魔法について説明しておくかな」
男「頼む」
小巻「……」
男「……」
小巻「あのさ。私変身するんだけど」
男「そうか、頼む」
小巻「何やってんの?」
男「変身するのを待ってるんだが?」
小巻「……むこう向いててくれる!?」
男「↓2」
1.あ、こりゃ失礼
2.小巻ちゃんの身体のラインが見たいんだ!
3.最速何秒で変身出来るのか知っておきたいんだが
419 = 415 :
男「小巻ちゃんの身体のラインが見たいんだ!」
男「俺は魔法少女の変身シーンで一瞬裸に近くなるのを見るのが好きなんだ!」
小巻「……」ギュッ
男「ん? 何故手を握る……」
小巻「ふんっ!!」ブンッ
男「ぎゃあああああ!!」
バッシャアアアアアッ
男(俺は小巻ちゃんの力任せのスローイングで川に放り込まれた)
バシャバシャバシャ
ザバッ
男「濡れたんだが?」
小巻「お待たせ。変身が終わったわよ」
男「ほう、騎士のような格好だな」
小巻「じ、じろじろ見るんじゃないわよ!」
男「やっぱり魔法少女の服装には本人の性格が出るんだろうな。純粋で曲がった事が嫌いな小巻ちゃんにピッタリだ」
小巻「う、うるさいわね! そう言って本当は馬鹿にしてるんでしょ! わかってんのよ!」
男「なんだ、恥ずかしがってるのか? 他の魔法少女服に比べると大分大人しいし、むしろ当たりの部類に入ると思うんだが」
小巻「……そ、それ本当?」
男「ネコミミキャップとかもいるんだぞ。それと比べたら大分マシだろ」
小巻「ふーん……? ま、まあどうでもいいけど」
小巻「それじゃあ私の魔法の説明をするわ」
男「頼む」
小巻「私の武器はこの斧。ポールアックスってのに分類されるみたい」
男「ほう……なかなか攻撃力がありそうだな。一撃でもくらえばただじゃすまないな」
小巻「……」フフン
男「なんでそんな得意気なんだ……」
小巻「甘い。この武器の真価はそこじゃないわ」
小巻「柄に備わったこの盾こそが真骨頂! 魔力を注ぎ込めば硬質化、巨大化、その他諸々変幻自在の鉄壁の守りになるのよ!」
男「↓2」
1.へえ! 他には?
2.す、すげえ! 攻守共に優秀、シンプルな強さが何より頼もしいぜ!
3.クソ雑魚武器引いたな。飛び道具無しとか終わってるだろ。
422 = 415 :
男「クソ雑魚武器引いたな。飛び道具無しとか終わってるだろ」
小巻「……!?」
男「鉄壁の守りって一面だけだろ? 巴マミの銃はある程度自分から離れた位置に出したり空中に位置を固定して置いたり出来るし、佐倉杏子の槍は多節棍のように自由に曲がって襲ってくるんだぞ……」
小巻「……」
男「はぁ……こりゃもう駄目かもしれないな……」
小巻「でもあんたなんて何も出来ないじゃない! 私と戦うのが怖いならもう来なくていいわよ!」
男「しかも即逆上してるし……守備が自慢なのに粘り強さの欠片もないなんて……」
小巻「あ、あんたとことん腹立つ性格してるわね……!」
男「でもなぁ……」
ちき「……その弱点は小巻自身理解しておるはずじゃ。故にわらわを頼ったのであろう」
男「来たか松平」
小巻「もう用事は済んだの?」
ちき「うむ、待たせて悪かったの。その様子だと小巻の魔法の説明は済んだようじゃの」
男「全くとんだゴミ武器だったぜ」
小巻「うっさい黙れ!」
ちき「青いのう、小僧……小巻の武装はむしろ大当たりの部類じゃぞ」
男「何?」
ちき「まあ共に戦う味方がいた場合に限定される話じゃがの。要は小巻自身の攻撃範囲の狭さや、守りの間隙を突いた攻撃への対応を補助してくれる者が傍にいればいいのであろう」
ちき「わらわが居ればどちらも解決じゃ。文句ばかり言うておらずに安心して見ておれ」パァァァァ
男「うおっ!?」
男(松平の体が光を放ったかと思うと、次の瞬間には服装が制服から着物へと変化していた)
男「……速いな」
ちき「変身の速さは訓練すれば上げられるのじゃ。小巻も精進せよ」シュシュシュッ
小巻「言われなくても気をつけてるわよ。でも魔力を無駄使いは出来ないし」カンカンカン
男(松平の投げた扇を小巻ちゃんが盾で難なくガードする。一応俺に武器を見せてくれているんだろう)
ちき「さて、そろそろ作戦を練るかのう」
小巻「そうね。ダラダラと無駄話するのは好きじゃないし」
ちき「わらわが敵を引き付けるから、小巻が攻撃して倒してしまえ」
小巻「私が松平を守るから、飛び道具で松平が倒しなさい」
ちき「それだと決め手に欠けるのう。長期戦になると敵を逃がす事になるかもしれぬぞ」
小巻「私に後輩を囮にして安全に戦えっていうの? ふざけないで!」
男(↓2)
1.俺には関係ないので鼻くそでもほじるか……
2.俺には関係ないので手淫でもするか……
3.俺には関係ないのでスマホでもいじるか……
425 = 415 :
男(俺には関係ないので手淫でもするか……)ボロン
小巻「この……分からず屋! 先輩の顔を立てようとか思わないの!?」
ちき「魔法少女としてはわらわの方が先輩じゃ! 小巻こそわらわの言う事を聞かぬか!」
ちき「わらわの扇でも受けて少し頭を冷やすがよい!」ビュンッ
小巻「こんなチャチな武器が私に通じると思ってんの!?」カンッ
ヒュンヒュンヒュンヒュン...
男「あーーー……いい気持ちだ」シコシコ
ヒュンヒュンヒュンヒュン...
ザクッ
男「あ、あれ?」ブッシャアアアアァァァァァ
男「ぎゃあああああああああぁぁぁぁっ!!」ブッシャアアアアアアア
ちき「な、なんじゃ!? 小僧が股間から血を噴出しておるぞ!」
小巻「まさか敵の攻撃!?」
男「ぎゃあああっ! ぎゃああああっ!!」
ちき「い、いや……小僧の足元を見よ! あれはわらわの扇じゃ!」
小巻「ま、まさか弾いた扇があいつに刺さって……?」
男「ごああああああっ!?」ゴロゴロゴロ
ちき「せ、切断されては居らぬようじゃ。急いで治療すればくっつくかもしれぬ……」
小巻「……え、ええ……!?」
男「た、助けてくれ↓2……」
1.小巻ちゃん
2.松平
3.どっちでもいいから
429 = 415 :
ちき「ほれ、はよう受け取れ」
男「あ、うん」スッ
ちき「じゃあ今日は解散にしようかの」
小巻「そ、そうね。ちょっとドタバタしてたしまた明日落ち着いて話しましょ」
男「ああ、そうだな」
ちき「それじゃあの」
男「お疲れー」
小巻「お、お疲れ様」
男(その日の夜、我に返った俺は……)
男(自室で首を括り、その短い生涯を終えたのだった)
GAME OVER
430 = 420 :
久しぶりにゲームオーバーになった気がする
432 = 415 :
ちき「それだと決め手に欠けるのう。長期戦になると敵を逃がす事になるかもしれぬぞ」
小巻「私に後輩を囮にして安全に戦えっていうの? ふざけないで!」
男(俺には関係ないので鼻くそでもほじるか……)ホジホジ
小巻「この……分からず屋! 先輩の顔を立てようとか思わないの!?」
ちき「魔法少女としてはわらわの方が先輩じゃ! 小巻こそわらわの言う事を聞かぬか!」
ちき「わらわの扇でも受けて少し頭を冷やすがよい!」ビュンッ
小巻「こんなチャチな武器が私に通じると思ってんの!?」カンッ
ヒュンヒュンヒュンヒュン...
男「うおっ! 危ねえ!」サッ
ガッ
男「おいお前ら! 気をつけろ! ちょっと油断してたら当たってたぞ!」
ちき「ん? ああ、すまぬすまぬ」
小巻「気をつけるのは松平だけでしょ。私は自分の身を守っただけだし」
男「出たよ、女特有のあたし悪くないもんが……」
小巻「実際悪くないから」
男「はあ、もういい。とりあえず作戦は決まったのか?」
小巻「私が松平を守る。これは絶対譲らない」
ちき「頑固じゃのう……わらわは多少の攻撃は受けてもいいんじゃがのう」
小巻「本来なら関係ないはずの松平には怪我一つさせられない。これは私の意地の問題よ。これが飲めないのならもう松平には協力は頼まないから」
ちき「……」
ちき「ま、わらわは小巻のそういうところがたまらなく好きなんじゃがの」
小巻「な……あんた何言って……」
ちき「わかった。小巻の言うとおりにするとしよう」
小巻「最初からそう言っていればいいのよ! 後輩の癖に!」
ちき「ふふふ、そうじゃのう」
小巻「むかつくわね……」
ちき「小僧、これをそちに預けておく」
男(松平が剣道部の道具のような、カバンと袋に入った棒状の物を差し出してきた)
男「ん、これは……木刀か?」
ちき「いや、刀じゃ」
男「木の刀?」
ちき「刀といえば真剣に決まっておろう」
433 = 415 :
小巻「ちょっと!? そんな物持ち歩かないでよ! 見つかったら捕まるでしょ!」
ちき「だから剣道部のセットも込みで用意したのじゃ。剣道部の学生が怪しいからと職質する警官はおらぬじゃろ?」
小巻「だからって……」
男「これを取りに行くためにさっき一回別れたのか?」
ちき「うむ。わらわの家に代々伝わる名刀じゃぞ。心して扱え」
男「ほう……」
男(俺は袋から鞘に納まったままの刀を取り出した。ずしりとした感触がこれが本物の刀である事を俺に思い知らせる……)
ちき「あ」
男「ん?」
ちき「ちょっと貸すのじゃ」パシッ
男「お、おう」
小巻「……!」
ちき「……」キュッキュッキュッ
ちき「……」ペタペタ
ちき「持ち主の親戚の名前が書いてあったのでな。不恰好じゃから油性ペンで消してシールを貼っておいたぞえ」
男「そうか、別に気にしないけどな」
ちき「さて、わらわを小巻が守ってくれるそうじゃから、わらわだけでは攻めきれぬ時には小僧に頑張って貰うしかないのう」
男「えっ!? 俺がこれで戦うの!?」
ちき「当たり前じゃろ? まさか自分だけ見物しておるつもりだったのではあるまいな」
男「いや、二人も魔法少女がいるんだから余裕だと思って……」
ちき「そもそもそちが言い始めた事じゃからな、やれる事はやってもらわねばわらわとしては納得しかねる」
男「うーむ……」スラッ
男(俺は試しに刀を鞘から抜いてみた)
男「ほう、よく斬れそうな刀だな」
ちき「当然じゃ。しかしそれだけではないぞ。それは時の権力者が名工達に作らせた『魔法少女や魔女を斬るための刀』じゃ」
男「何? 普通の刀とどう違うんだ!?」
ちき「魔女が斬れるし魔法少女が普通の刀よりもよく斬れる。包丁で食材を切るかのようにの」
ちき「そしてさらに凄いのは、魔法の武器と打ち合っても折れぬし欠けもせぬ事じゃ。ただの人間が魔法少女に対抗するための数少ない手段というわけじゃな」
男「す、すげえ! 試し切りしていいか?」
ちき「駄目じゃ。小僧は承諾したらわらわに斬りかかってきそうじゃ」
男「しねえよそんな事」
ちき「じゃあよいぞ」
1.松平に斬りかかる
2.小巻ちゃんに斬りかかる
3.通行人に斬りかかる
437 = 415 :
男「お前を殺してこの刀を売り飛ばせば俺は大金持ちだ!!」ビュッ
小巻「!?」
ちき「読んでおるわ、小僧!!」パシッ
男「真剣白刃取りだと!?」
ちき「ふぬっ!」グリンッ
男「うおっ!」グラッ
男(松平が刀を挟んだ手をねじる。一瞬の内に刀は奪われ、更に俺はバランスを崩してしまった)
ちき「これが実戦なら一巻の終わりじゃったな」
男「くっ……」
男(奪った刀を俺に向けながら松平が言う。悔しいが確かにそのとおりだった……)
ちき「まともに振れてないからのう。小僧、明日までに素振りを最低1000回しておけ」スッ
男「……わかった」
ちき「明日は朝から佐倉杏子を討伐しに参るぞ。それまでに敵を斬れるようになっておくのじゃ」
男「くっ……」
男「ふんっ、ふんっ……」ブンブンッ
男(小巻ちゃんと松平が帰った後、俺は河川敷に一人残り刀を素振りしていた)
男「……997、998、999、1000!」
男「ふう、やっと1000回か……腕が疲れたな」
男「さて、この後どうするか……」
↓2
438 = 417 :
酸素カプセルサウナへ
439 :
飛天御剣スタイルの特訓
440 = 420 :
虎眼流に目覚める
441 = 415 :
男「飛天御剣スタイルの練習でもするか……」
男「飛天御剣スタイルとは明治の剣客が振るっていた剣技で、その肝はまさに一撃必殺と呼ぶに相応しい神速を誇る抜刀術だ。これを使いこなせれば魔法少女などもはや敵ではないだろう」
男(俺はベルトの隙間に鞘に収まった刀を差し、抜刀術の練習に励んだ)
男「はあああっ!!」シュンッ
男「ふう……随分頑張ってしまったな。もう8時か……まだまだ街には人通りがある。どうするか……」
↓2
442 = 421 :
人斬り男の誕生祭を開く
443 = 420 :
飯にする
444 :
男「飯にするか。腰を下ろして食べられる場所がいいなあ」
男「それに織莉子ちゃんへの差し入れも買える場所がいい。となると↓2だな」
445 :
小巻ちゃんを襲撃飯強奪
446 :
マミさん家
447 :
男「マミさん家で食べよう。向こうの様子も知っておきたいし、もしかすると杏子ちゃんやゆまちゃんの明日の動向がわかるかもしれない」
男「早速向かおう」
男「着いたぞ。マミさんの住むマンションだ」
ピンポーン
マミ『はい。どちらさまですか?』
男「俺だ! こんばんは巴さん!」
マミ『男君? ちょっと待ってね』
ガチャ
マミ「こんばんは。こんな時間にどうしたの? 今日学校を休んでたけど」
男「ああ、ちょっと用事でな……それより巴さん、いい匂いだな。料理の最中にお邪魔してしまったか?」
マミ「もうほとんど出来ちゃったからちょっとくらい平気よ。あ、もしよかったら男君も食べていく? 佐倉さんとゆまちゃんも来てるから少し多めに作ったんだけど……」
男「何、いいのか? ちょうど俺も腹が減ってたんだ。喜んで頂くぞ」
マミ「ふふ。じゃあ上がって。ちょうど私も男君に聞きたい事があったのよ」
男「……」
男(まさか『暁美さんと連絡が取れないの! 何か知ってる?』とか言い出さないだろうな)
男(そういえば暁美さんの携帯を持ちっぱなしだ。一応電源を切っておくか)ピッ
マミ「用意してくるからちょっと待っててね」
男「ああ」
杏子「ん? お前も来たのかよ。自分の家で食えよ」
ゆま「おにーちゃんだ! こんばんは!」
男「こんばんはゆまちゃん。ゆまちゃんは挨拶出来て偉いな」
杏子「来て早々嫌味言ってんじゃねーよ。はいはいこんばんは、これでいいんだろ?」
男「杏子ちゃんもやれば出来るじゃないか。偉いぞ!」
杏子「やっぱお前ってうぜーな。テレビ見るから静かにしてろよ」
男「わかった。静かにしてよう」
ゆま「ねーねーおにーちゃん、このかばんなに? おにーちゃんケンドーするの?」ゴソゴソ
男(いつの間にかゆまちゃんが剣道用具のカバンを漁っていた!)
男「ああああああああっ!! 勝手に触っちゃ駄目だ!!!!!」
ゆま「!」ビクッ
杏子「うるせえええええ!!」
マミ「ちょ、ちょっと! ご近所に迷惑だからあんまり騒がないで!」
448 = 447 :
ゆま「勝手にさわってごめんねおにーちゃん……でもゆまケンドーってかっこいいっておもうから、ちょっと見てみたかったんだよ」
杏子「ケチケチしないで見せてやれよ」
男「駄目だ。それは俺の魂そのものだからそう易々と触らせる事は出来ない」
男(真剣持ち歩いてるのがバレたら面倒な事になるのは間違いない! ここはなんとか突っぱねるぞ!)
ゆま「えー……」
マミ「ダメよゆまちゃん。男君困ってるじゃない」カチャカチャ
ゆま「うん、わかった。ゆまガマンするね」
男「偉いぞゆまちゃん」
杏子「おっ、木刀あるじゃん。ちょっと振ってみるか!」
男「あああああああああっ!!!! 勝手に触るなあああああああああっ!!!!」
杏子「うるせええええええええ!!」
マミ「二人とも騒がないでって言ってるじゃない!」
マミ「というか佐倉さん、部屋の中で木刀振ろうとしないでよ!」
杏子「ちょっとくらいいいだろ、別に。物壊そうってんじゃないんだからさー」
男「駄目だ駄目だ! 非常識な事をするな!」
杏子「んだよ、いい子ぶりやがって……やっぱお前ってうざいよな……」
マミ「はい、出来たわよ。急だったから大した物を用意出来なくってカレーうどんなんだけど」コトッ
杏子「汁が飛んで服につくのが嫌なんだよな……そうだ、剣道の胸当て借りようぜ」
ゆま「ゆまはお箸の代わりに木刀使う!」
男「ああああああああああああっ!!!!」
杏子「うるせええええええええ!!」
マミ「もう、静かにしなさい!」
449 = 447 :
男「ふう、ご馳走様。急ごしらえなのにうまく出来てたな。美味かったぞ」
マミ「ありがとう!」
男「そういえば俺に聞きたい事があるんだっけ?」
マミ「え、ええ。そうなのよ……ちょっと女の子同士だと話しづらくって。それに男君にも関係のある事だから」
男「俺に?」
マミ「ええ。今朝鹿目さんから来たメールの事でちょっと。あ、他の人には絶対内緒にしてね?」
男「ああ、わかった……」
マミ「これなんだけど……」
マミさんは女の子同士の恋愛ってどう思いますか?
もしも仲良くしてるお友達から告白とかされたらマミさんならどうするのか知りたいです。
男「……」
(これは……受信時間が俺が暁美さんの携帯から告白メール出した後になってるぞ……)
マミ「……ええと」
男(マミさんは顔をやや赤くして俯きながら続ける)
マミ「こ、これってやっぱり、鹿目さんが私の事を想ってくれてるって事よね? 告白する前に私の考えを知りたいと思って聞いてきてると思うんだけど……」
男「そ、そうか?」
マミ「だけど私、鹿目さんの気持ちにどうやって答えたらいいのかわからなくって……もちろん鹿目さんの事はお友達として大事だけど、私がつ、付き合ったりとかって話になると戸惑いを覚えるわ……」
マミ「私は鹿目さんの恋ならもちろん応援したいんだけど、男君も鹿目さんの事が好きなのよね?」
マミ「まずは特別なお友達の関係からっていう形ではじめるか、それとも説得して普通に男の子との恋愛を勧めた方がいいのか、どっちが鹿目さんにとっていい事なのかわからなくって……」
男「↓2」
450 = 447 :
今日はこれだけです。ありがとうございました。
みんなの評価 : ○
類似してるかもしれないスレッド
- P「アイドル達の親愛度がマイナスになった……」 (75) - [55%] - 2018/10/15 2:46
- P「アイドル達とえっちぃことがしたい」 (531) - [48%] - 2015/3/30 5:00 ☆
- モバP「アイドルたちが実は人外ばかりだった」 (999) - [47%] - 2013/11/21 11:00 ★
- 勇者「ポーションについて聞きたいんだけどさ」 (92) - [46%] - 2022/5/30 16:00
- 真美「はるるんのリボンを取ったら動かなくなった」 (1001) - [46%] - 2012/7/24 5:45 ★★
- モバP「アイドルの前で子供のようにむせび泣いてみる」 (157) - [45%] - 2014/8/15 8:45 ☆
- モバP「アイドルをひたすらなでなでしてみる」 (461) - [45%] - 2013/11/22 16:30 ○
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について