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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」久「もうちょっと、近づいて」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ヤンデレ + - 京太郎 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 :

    ひぇー

    202 = 1 :

    彼女にとっての須賀京太郎は――尊敬する先輩の一人という認識だった。

    一部のモノがオカルトと呼ぶ、自分の特質性だけに頼らずに対局に臨む姿勢は好ましい。

    加えるなら、単純に人柄と顔もタイプである。

    だが、あくまでそれだけで――特別な感情は、持っていなかった。


    ある時、までは。

    203 = 199 :

    ある時とな

    204 :

    先輩ってことは咏さんと同じ学校だったんかな?
    それはそれで妄想が膨らむな。

    205 = 1 :

    小鍛治健夜に、彼が敗北した。

    落胆する者もいたが、彼女には半ば予想がついていたこと。

    だから、彼が表舞台から姿を消しても――残念に思うことはあっても、仕方ないと諦めがついた。


    「……え」


    全てが変わったのは、冷たい雨が降る朝。

    ある駅のホームで、酷く草臥れた様子の彼を見てから。

    206 = 1 :

    無精髭に、皺だらけのスーツ。

    目元の酷い隈に、虚ろな目付きはまるで浮浪者のよう。

    あまりの変わりように、誰もが彼を避けて通る中――彼女には、一目で彼が京太郎だということがわかった。


    「先、輩……?」


    彼女に、いつものような飄々とした態度はなく。

    気が付けば、一歩ずつ彼に歩み寄っていて。

    207 = 1 :

    伸ばした手は、


    「そんなところで寝てると、風邪ひいてまうよ~?」


    届くことは、なかった。

    208 :

    繋がったか

    209 = 199 :

    紙一重で運命変わるものよ
    いくのんは京太郎を立ちあがらせることができたけど
    うたたんにはできたかは判らないが

    210 = 1 :

    知らない女に手を引かれて、去っていく彼。

    彼女の胸には――奪われたと、ただそれだけの想いが、残されて。


    「浮かない顔をしてるねぃ――先輩?」


    こうして再び巡ってきた機会に、彼女は感謝した。

    今度は逃さないと、口元に浮かべた笑みを扇子で隠して。

    212 = 201 :

    ヒエッ……

    213 = 1 :

    というわけで今夜はここで区切ります

    ここまで引っ張っといて初登場キャラのゾロ目でいきなり爆発はどうかと思いこんな形に
    もちろん咏ENDも有り得ますが


    それでは、お付き合いありがとうございました!

    215 = 199 :


    あわあわかわいかったです

    217 :


    混沌としてきたな

    219 :

    乙です
    何これ

    220 :

    乙です。
    なんか、糸が絡み合ってるっていうより、ダイナマイトの導火線同士が複雑に絡み合ってるって感じ?
    一つ着火したら、他も連鎖的に

    221 :

    一体何が始まるんです?

    222 :

    大惨事麻雀大戦だ

    223 :


    迫りくる怒涛の火力に期待

    224 :

    種火はなんですかね

    225 :

    そりゃ恋心だろ

    226 :

    「浮かない顔をしてるねぃ――先輩?」


    直接耳にするのは、随分と久しぶりな声。

    けれども、その手に持つトレードマークの扇子と着物は忘れようがない。


    「あなたは……相変わらずですね、三尋木プロ」

    「先輩は老けたね」


    三尋木咏。

    現役時代に何度か対局を交え、プライベートでもそれなりに交流のあった同業者だ。

    227 :

    うたたん!

    228 :

    いまや日本代表だもんね

    229 = 1 :

    「今は……短期の特別講師やってんだっけ」

    「はい……まぁ、今はフリーですけどね」

    「ふーん?」


    先輩で口元を隠したまま、咏はじいっと京太郎を見つめる。

    相変わらずの遠慮のなさに、京太郎は苦笑しながら頰をかいた。


    「……なるほど、わかった」

    「はい?」

    「悩みの中身も――多分、その教え子関連でしょう?」

    「……」


    「……図星ってツラしてるねぃ。そいじゃあ、どっか別の場所で話さない?」


    ついでに奢りますよ、と咏は誘う。

    京太郎は、その誘いに――


    選択肢直下
    1.頷く
    2.断る

    231 = 227 :

    お誘いキター!
    先生篇でなく、コーチとかに教わって全国大会で頑張っていた男子高校生京太郎の話を思うと
    少し心配でもある

    232 = 1 :

    京太郎が咏に誘われた先は、とある料亭。

    普段は滅多に入ることのない、格式高い場所だが。


    「ここは」

    「先輩とここに来るのは久しぶりだね。覚えてる?」

    「あー……確かに一度、来たことあるな」


    過去に一度、咏と二人きりで来た記憶がある。

    なるほど――ここならば少なくとも教え子がやってくる可能性はなく、話をするにはちょうどいい場所なのかもしれない。


    「そいじゃま――何から、話そうか?」

    「……それは、俺の台詞ですよ」

    233 = 227 :

    生徒が来る可能性は少ないと
    教え子関連の悩みの話だから咏なりの配慮か

    234 = 1 :

    「そもそも、何で先生なんか?」

    「それは――」


    全ての始まりは、健夜との再戦後。

    燃え尽き症候群とでも言うのか、勝負への熱意が徐々に冷めていることを実感したこと。

    それから、ある人に次の世代を育てることを勧められて。


    「なーるほど。その教え子たちが決勝戦の4校か」

    「はい」

    「ふんふん。で、その教え子たちに告白された……と」

    「はい――え?」


    当たり前のように続けた咏に、コップを口に運んでいた手が止まる。

    まだ、そこまでは話していない。

    それどころか、郁乃や貴子、良子との関係すら明かしておらず、話の中には恋愛の影もないというのに。


    「……まぁ、女のカンってヤツさ。知らんけど」

    235 = 227 :

    女のカンって凄い

    236 :

    「先輩は昔っからそうだったからねぃ」


    くいっと、咏はコップの中の水を飲み干す。

    上品とは言えない、この場にはそぐわない飲み方だった。


    「……で、まぁ。私からのアドバイスだけどさ」

    「……」

    「さっさとフっちゃえってのが本音。どうせ――応える気なんて、無いんだろう?」


    幻想を見せる前にさっさと現実を叩き付けろ。

    煮え切らない京太郎に対して、咏はきっぱりと言う。

    勿論、京太郎もシロのことが無ければそうしていたが――


    「フった後の相手のことなんて、先輩が考えることじゃないさ」

    「……だが」

    「だがもなんも無いね。恋愛なんて惚れた方の負け」


    「勝手に惚れて勝手にフラれて――そこに、先輩の責任なんて何処にも有りゃしない」

    237 :

    でも死なれたら後味悪いどころの話じゃねぇからなぁ

    238 = 1 :

    それが出来れば、そういう風に切り捨てられれば。

    京太郎も、ここまで悩みはしない。


    「……自殺、されたら?」

    「うん?」

    「目の前で……飛び降り、されたんだよ。フった子に」


    告白を受け入れなかった時のシロの表情は、いつまでも頭から離れない。

    あんな想いは――二度と、したくない。


    「何とか、その時は何とかしたけど……」

    「じゃあ、今度も何とかするしかないねぃ」

    「……」

    「だいじょーぶ。一度出来たんだから出来るって――出来なきゃ、死ぬだけだけどさ」


    「フったら面倒、受け入れる気は無い……なら、面倒でも何でもフるっきゃないっしょ」

    239 = 1 :

    「ま、そんときゃ私も協力するよ。乗り掛かった船だしねぇ」

    「……ありがとう」

    「いいって。先輩と私の仲だろ?」


    頭を下げると、咏は何でもないことのようにヒラヒラと片手を振った。


    「もう一個、解決案はあるんだけど……ね?」

    「……それは?」

    「ふふ……」



    うたさん判定 直下
    1~33 ……今はまだ、お預けだねぃ
    34~66 ぜーんぶ、どっかにぶん投げちゃえよ
    67~99 婿養子って興味ない?
    ゾロ目 ???

    241 :

    そい

    242 :

    おまかせあれだし!

    243 = 1 :

    「婿養子って興味ない?」


    一瞬、咏の言葉を聞き間違えたと思った。

    何度か目をまたたかせ――それでも変わらない咏の眼差しに、漸く今の台詞が幻聴でないことを理解した。


    「み、三尋木、プロ?」

    「ん。まーそういう手もあるってコトで」


    それが咏なりの冗談なのか、本気なのかは分からない。

    ただ――


    「二進も三進も行かなくなったら私の元においでよ。可愛がってあげるからさ」

    「は、はは……考えとく」


    三尋木咏という女性が、自分のことを気に入ってくれていることは、確かなようである。

    244 = 1 :

    「……ま。道が全部潰れたら――もう、それしか無いからねぇ?」


    扇子に遮られた言葉は、彼の耳には届かない。

    245 = 1 :

    咏さんの先輩呼びは某伝説のあの呼び方が好きだから


    キャラ安価下三ー

    246 :

    247 :

    いくのん

    248 :

    豊音

    249 :

    ぽぽぽぽ

    250 = 1 :

    「先生ー」


    咏との邂逅の後、ホテルのロビーへと戻ってきた京太郎にかかる声。

    見上げれば、その相手はすぐにわかった。


    「お出かけしてたんですかー?」


    宮守の大将で個人戦の出場選手、姉帯豊音。

    その様子と口振りからするに、自分のことを探していたようだ。


    「ん、まぁちょっと昔馴染みと会っててな……何か用か?」

    「良かったら、個人戦への調整をお願いなーって」

    「それは構わないけど……後で、でもいいか?」

    「はい! いつでも大丈夫だよー!」


    自分のことを頼ってくれるのは嬉しいし、そういう仕事を選んだのだから豊音の調整に付き合うことに問題は無い。

    たが、今は少し休みたかった。

    淡との出来事や咏との話を、頭の中で少し整理したい。


    「それじゃあ、また後で連絡するから」

    「あ、先生――」


    部屋に戻ろうとする京太郎に、豊音は――


    判定直下
    1~50 「個人戦では、絶対勝つよー!」
    51~98 「シロと、なにしてたのー?」
    ゾロ目 ???


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