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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」久「もうちょっと、近づいて」
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一瞬、淡は何を言われたのかわからないという顔を浮かべて。
「……せんせー?」
「慕ってくれるのは、凄く嬉しいよ……けど、応えるわけにはいかないんだ」
「……」
あわあわ判定、直下ー
1~33 「……私、フラれたの?」
34~66 「……やだ」
67~99 「……いらない」
ゾロ目 ???
「……せんせー?」
「慕ってくれるのは、凄く嬉しいよ……けど、応えるわけにはいかないんだ」
「……」
あわあわ判定、直下ー
1~33 「……私、フラれたの?」
34~66 「……やだ」
67~99 「……いらない」
ゾロ目 ???
「……私、フラれたの?」
何度か瞬きをして、少し間を置いてから、淡は再び口を開いた。
「……なんで」
「それは」
「私のことが好きじゃないから? なら、もっともっと、私がんばるから」
「……違うんだよ」
「他に、好きな人がいるの? 私よりも、もっと好きな人?」
「……あぁ」
「その人よりも……私を好きになっちゃダメなの?」
淡が、俯く。
いくつもの透明な雫が、カーペットに染み込んでいく。
「……ヤダ」
何度か瞬きをして、少し間を置いてから、淡は再び口を開いた。
「……なんで」
「それは」
「私のことが好きじゃないから? なら、もっともっと、私がんばるから」
「……違うんだよ」
「他に、好きな人がいるの? 私よりも、もっと好きな人?」
「……あぁ」
「その人よりも……私を好きになっちゃダメなの?」
淡が、俯く。
いくつもの透明な雫が、カーペットに染み込んでいく。
「……ヤダ」
「ヤダ! 私、ヤダ!」
「がんばったもん! 私、がんばったもん!!」
「バカみたいじゃん! 私、ヤダよ!」
「せんせーのために、私がんばったのに!!」
「もっと頑張れば、私を見てくれるって!」
「私だけを! 見てくれるって――!!」
感情を爆発させて、淡は泣きじゃくる。
幼子のような彼女に、京太郎は――
選択肢 下3
1.あやまる
2.抱き締める
3.その他
「がんばったもん! 私、がんばったもん!!」
「バカみたいじゃん! 私、ヤダよ!」
「せんせーのために、私がんばったのに!!」
「もっと頑張れば、私を見てくれるって!」
「私だけを! 見てくれるって――!!」
感情を爆発させて、淡は泣きじゃくる。
幼子のような彼女に、京太郎は――
選択肢 下3
1.あやまる
2.抱き締める
3.その他
京太郎は、淡を両手で抱きしめた。
胸元に彼女の涙が染み込み、少しくぐもった泣き声が聞こえてくる。
「……ほんとーに、ダメなの?」
「……ごめんな」
「せんせー……」
ぎゅうっと、淡が京太郎の腰に両手を回す。
爪が痛いほどに、背中に食い込む。
「……もう」
「……」
「もう、ワガママ言わないから」
「今……今だけは、もっと」
「こう、させて……?」
何も言わず――京太郎は、淡の頭を撫でた。
胸元に彼女の涙が染み込み、少しくぐもった泣き声が聞こえてくる。
「……ほんとーに、ダメなの?」
「……ごめんな」
「せんせー……」
ぎゅうっと、淡が京太郎の腰に両手を回す。
爪が痛いほどに、背中に食い込む。
「……もう」
「……」
「もう、ワガママ言わないから」
「今……今だけは、もっと」
「こう、させて……?」
何も言わず――京太郎は、淡の頭を撫でた。
ごめんなさい。
真っ赤に泣き腫らした目で、淡は最後にそう言って、京太郎の部屋を後にした。
「先生、淡が――まだ、戻ってこないんです」
菫からそう連絡があったのは、淡が部屋を出てから大分経った後だった。
真っ赤に泣き腫らした目で、淡は最後にそう言って、京太郎の部屋を後にした。
「先生、淡が――まだ、戻ってこないんです」
菫からそう連絡があったのは、淡が部屋を出てから大分経った後だった。
日の沈みかけた頃、ふらふらと街の中を歩く。
インターハイ会場からも、宿泊先からも大分遠い。
きっとここなら、友だちも知り合いも誰もいない筈。
『間もなく、電車がまいります。黄色い線の内側まで――』
もう、ワガママは言わない。
せんせーを、困らせたりもしない。
だから――
「さよなら」
インターハイ会場からも、宿泊先からも大分遠い。
きっとここなら、友だちも知り合いも誰もいない筈。
『間もなく、電車がまいります。黄色い線の内側まで――』
もう、ワガママは言わない。
せんせーを、困らせたりもしない。
だから――
「さよなら」
最後の思い出に抱きしめてたのかと思ったら、最期の方だったか……
たったの数秒後に、たったの数歩。
それだけで、私はさよならできる。
最後に、せんせーのあったかさを覚えたまま。
段々と近付いてくる音と光。
「……」
私は。
最後に、せんせーの顔を思い浮かべて――
「ちょい、待てや」
ぐいっと。
誰かに、手を強く引っ張られた。
それだけで、私はさよならできる。
最後に、せんせーのあったかさを覚えたまま。
段々と近付いてくる音と光。
「……」
私は。
最後に、せんせーの顔を思い浮かべて――
「ちょい、待てや」
ぐいっと。
誰かに、手を強く引っ張られた。
というわけで今夜はここまででー
先生編もあと一、二回で終わります……多分
先生編の後は臨海の続きからでしょうか
それともまた新しいところか、どっかの高校をコンティニューするか
変化球でショタネタもあるかもしれません
それでは、お付き合いありがとうございました!
先生編もあと一、二回で終わります……多分
先生編の後は臨海の続きからでしょうか
それともまた新しいところか、どっかの高校をコンティニューするか
変化球でショタネタもあるかもしれません
それでは、お付き合いありがとうございました!
愛宕ネキやろなぁ
つか淡は追い込まれてからホントかわいいなぁ
追い詰めなければ可愛さをはっきできないともいう
つか淡は追い込まれてからホントかわいいなぁ
追い詰めなければ可愛さをはっきできないともいう
郁乃「勝手に死んであの人を傷付けようなんて許さへん」
と言う可能性を考えると胸熱。
と言う可能性を考えると胸熱。
ネトマでは罵り合ってた愛宕ネキと淡が仲良くなる胸熱展開と予想
何故か同種を見つけた深海魚の様な笑みを浮かべる久の姿が浮かんだ。
腕を引いた相手はコンマか安価判定で良いんじゃね。
腕を引いた相手はコンマか安価判定で良いんじゃね。
後ろで、電車が止まる音がする。
ドアが開いて、すれ違うように乗客たちが降りていく。
「なんや、センセと二人っきりでおかしいと思ったら……」
赤い髪のポニーテールに、特徴的な垂れ目。
関西弁の女子が、淡の手を掴んだまま淡々とした口調で話す。
「なにしとんねん、お前」
静かに、それでも確かな怒りを瞳に宿して。
問いかけてくる少女に、淡は――
「……だれ?」
「んなっ」
ドアが開いて、すれ違うように乗客たちが降りていく。
「なんや、センセと二人っきりでおかしいと思ったら……」
赤い髪のポニーテールに、特徴的な垂れ目。
関西弁の女子が、淡の手を掴んだまま淡々とした口調で話す。
「なにしとんねん、お前」
静かに、それでも確かな怒りを瞳に宿して。
問いかけてくる少女に、淡は――
「……だれ?」
「んなっ」
関西弁の女は淡のことを知っているらしいが、淡には目の前の女の記憶はない。
変なヤツに腕を掴まれている、その程度の認識だ。
そして――
「……離してよ」
「ん、まぁ……ソコの電車が行ったらな?」
この女は、淡の意図も理解している。
強引に振り解こうとしても、女はそれ以上の力を込めて淡を引き留める。
「……」
「……」
睨み合いが続き、その間に電車は次の駅に向けて走って行った。
降りた乗客たちも、改札口に向かって行った。
駅に残されたのは、淡と女の二人だけだ。
変なヤツに腕を掴まれている、その程度の認識だ。
そして――
「……離してよ」
「ん、まぁ……ソコの電車が行ったらな?」
この女は、淡の意図も理解している。
強引に振り解こうとしても、女はそれ以上の力を込めて淡を引き留める。
「……」
「……」
睨み合いが続き、その間に電車は次の駅に向けて走って行った。
降りた乗客たちも、改札口に向かって行った。
駅に残されたのは、淡と女の二人だけだ。
「なんで、邪魔すんの」
「なんでって、そら――」
ようやく、掴まれていた腕が解放された。
指でポリポリと頰をかき、淡を睨み付けながら女は静かに口を開く。
「先生に、迷惑かかるからに決まっとるやろ」
「っ!」
「お前の自己満足であの人に面倒かけるとか――許せるわけ、ないやん」
何も知らないクセに、知った風な口を利く女。
「……あんたに、なにがわかんのっ!?」
淡々とした口調だが――それだけに、その態度は淡の激情を駆り立てる。
怒りのままに淡は女の頰を叩き、喚き立てた。
「なんでって、そら――」
ようやく、掴まれていた腕が解放された。
指でポリポリと頰をかき、淡を睨み付けながら女は静かに口を開く。
「先生に、迷惑かかるからに決まっとるやろ」
「っ!」
「お前の自己満足であの人に面倒かけるとか――許せるわけ、ないやん」
何も知らないクセに、知った風な口を利く女。
「……あんたに、なにがわかんのっ!?」
淡々とした口調だが――それだけに、その態度は淡の激情を駆り立てる。
怒りのままに淡は女の頰を叩き、喚き立てた。
自分の気持ちが否定された悲しさを。
温めてきた想いが、叶わないと知った時の想いを。
目の前の女が、理解できる筈もない。
「……ああ」
しかし。
「痛いほど……うん、このほっぺの痛みくらい、よう分かるわ」
目の前の女は、赤く腫れた頰を押さえながら頷いた。
息を荒くする淡を、見透かすように見詰めながら。
温めてきた想いが、叶わないと知った時の想いを。
目の前の女が、理解できる筈もない。
「……ああ」
しかし。
「痛いほど……うん、このほっぺの痛みくらい、よう分かるわ」
目の前の女は、赤く腫れた頰を押さえながら頷いた。
息を荒くする淡を、見透かすように見詰めながら。
「センセに、フラれたんやろ?」
「……」
「うちも、同じや」
フン、と女は鼻を気に食わないと言わんばかりに鳴らした。
この女は、淡と同じように先生に憧れて、そしてフラれたのだという。
「……なら、邪魔しないでよ」
気持ちが理解できるなら。
止めないで、そのまま行かせて欲しかった。
あのままなら、先生の温かさを覚えたままで、さよなら出来たのに。
「……ハ」
そんな、尊い淡の気持ちを。
女は、鼻で笑った。
「お前――それでも、あの人の教え子か?」
「……」
「うちも、同じや」
フン、と女は鼻を気に食わないと言わんばかりに鳴らした。
この女は、淡と同じように先生に憧れて、そしてフラれたのだという。
「……なら、邪魔しないでよ」
気持ちが理解できるなら。
止めないで、そのまま行かせて欲しかった。
あのままなら、先生の温かさを覚えたままで、さよなら出来たのに。
「……ハ」
そんな、尊い淡の気持ちを。
女は、鼻で笑った。
「お前――それでも、あの人の教え子か?」
その言葉に、落ち着きかけていた心が再び掻き立てられる。
その言葉は、その言葉だけは、絶対に許せない。
「……ふざけんな」
「ふざけてんのはどっちや」
「私に、負けたクセに」
よく見れば女が着ている制服は、姫松のものだ。
決勝でなす術もなく負けた、その程度の高校。
負け犬の分際で、その言葉を口にするのは――絶対に、許すわけにはいかない。
「……勝ち逃げとか、尚更許さへんし。個人戦じゃあうちが勝つに決まっとるからな」
「……負け惜しみ」
「なんとでも言え。どの道、このままならうちの不戦勝や。優勝はもろたで?」
「……」
「……フン。あの人の教え子っちゅーなら、たった一回折れた程度で諦めんなや」
その言葉は、その言葉だけは、絶対に許せない。
「……ふざけんな」
「ふざけてんのはどっちや」
「私に、負けたクセに」
よく見れば女が着ている制服は、姫松のものだ。
決勝でなす術もなく負けた、その程度の高校。
負け犬の分際で、その言葉を口にするのは――絶対に、許すわけにはいかない。
「……勝ち逃げとか、尚更許さへんし。個人戦じゃあうちが勝つに決まっとるからな」
「……負け惜しみ」
「なんとでも言え。どの道、このままならうちの不戦勝や。優勝はもろたで?」
「……」
「……フン。あの人の教え子っちゅーなら、たった一回折れた程度で諦めんなや」
どうしよう...。
ネキ格好いいのに、脳内で姿浮かべて台詞当てたらギャグにしかならない...。
ネキ格好いいのに、脳内で姿浮かべて台詞当てたらギャグにしかならない...。
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